分岐前はこちら→その11
- 823 名前:名も無きAAのようです :2013/11/06(水) 18:02:09 ID:yvpMgtMQ0
- お前ら虎視眈々と狙いすぎ
安価なら5
- 831 名前:名も無きAAのようです :2013/11/06(水) 20:00:22 ID:.ZMItp7w0
- ('A`)(トソンさん……)
そういえばずっと隣の席だったんだよな
不思議なことに知り合いになったのは最近のことだった
人付き合いを今までは頑なに避けてきたトソンさん……
その対象はもちろん俺も含まれていた
だけど――
('A`)(ちょっとずつ……ちょっとずつ、だけど)
俺たちに対して心を開きかけている
それは俺が諦めずに彼女に接し続けた結果のことなのかもしれない
そして、俺は――
('A`)(トソンさんのことをもっと知りたい……!)
そうはっきりと思えるようになってきている
- 832 名前:名も無きAAのようです :2013/11/06(水) 20:09:10 ID:.ZMItp7w0
- ミ,,゚Д゚彡「ドクオ〜〜〜?起きてるか〜〜〜?」
('A`)「…………」
ミ,,゚Д゚彡「おーーーい、ドクオーーー」
(;'A`)「あ」
ミ,,゚Д゚彡「どうしたんだよ、なんだかマジな顔してたぜ?」
大きく肩を揺さぶられる感覚によって俺の意識は引き戻された
気がつけばフサギコが何度も俺のことを呼びかけている
(;'A`)「な、なんでもないんだ、気にしないでくれ」
ミ,,゚Д゚彡「…………」
ミ,,*゚Д゚彡「ふーーーん?」
そんな俺に対してフサギコは口角をニヤッと吊り上げて下品な笑みを浮かべていた……
- 833 名前:名も無きAAのようです :2013/11/06(水) 20:18:05 ID:.ZMItp7w0
- ('A`)「なんだよ」
ミ,,*゚Д゚彡「ぶぇっっっつに〜〜〜」
('A`)「…………」
('A`) イラッ!!
殴っていいかな?殴っていいよね?
ミ,,゚Д゚彡「ところでさあ、お前の好きな人って結局誰なんだよ?」
('A`)「お前には教えない消えろクズ」
ミ,,;Д;彡
('A`)「泣いても無駄だぞ」
……というか、トソンさんのことは女の子として好きなわけじゃないからな
あくまで友達としてのことであって
('A`)「じゃあ、片付け始めるかー」
ミ,,;Д;彡「おい!ちょ!待て!!ちょっとひどくないですかッ!?」
涙目のフサギコをその場に置き去りにして俺は作業を再開することにした
- 834 名前:名も無きAAのようです :2013/11/06(水) 20:37:58 ID:.ZMItp7w0
- ζ(゚ー゚*ζ「準備はいいわね〜?」
ミ,,゚Д゚彡「おいっす!」
('A`)「…………」
俺たちは荷物を片手にクルーザーへと乗り込んだ
たった三日間過ごしただけだけどいざ離れるとなれば名残惜しいな……
( ゚д゚ ) 「忘れ物はないな!ここへは当分の間は行き来できぬからな!」
ζ(゚ー゚*ζ「なんであなたが仕切ってるのよ 身の程をしりなさい下郎」
(*゚д゚ ) 「ぼふああああああ!!プリンセスぅ!?これは失礼したあっ!!」
そんな俺の感傷とは裏腹に他の連中は賑やかだった
ζ(゚ー゚*ζ「じゃあ、そろそろ出発ね!」
( 、 トソン「……あ」
エンジン音とともにクルーザーが停留所から離れて行く……
俺の横にいたトソンさんはその様子に小さく声をあげた
- 835 名前:名も無きAAのようです :2013/11/06(水) 20:48:08 ID:.ZMItp7w0
- ('A`)「トソンさん、大丈夫?なんだか顔色が悪いけど……」
言いながら俺はトソンさんの顔を横から覗き見る――
( 、 トソン「…………」
( 、 トソン「……合宿、終わっちゃいました」
( 、 トソン「……楽しかった、のに」
('A`)「…………」
まるでおもちゃを取り上げられた子どものような表情でトソンさんはそう告げた
感傷的になってるのは俺だけじゃなかったんだな……
('A`)「……でもさ、俺たちには来年もあるだろ?次の夏になったらもう一度ここに来ればいい」
('A`)「もちろんその時もこのメンツだけどな!」
( 、 トソン「…………」
( 、 トソン「……そう、ですね」
トソンさんはそうやって寂しそうに笑った
- 836 名前:名も無きAAのようです :2013/11/06(水) 20:52:18 ID:.ZMItp7w0
- ('A`)「…………」
なんかモヤモヤするなー……
ちょっと軽く元気づけてやるとするか?
俺は――
1、トソンさんの頬っぺたをつねる
2、トソンさんにお菓子をあげる
3、何もしない
4、自由安価
安価>>838
- 838 名前:名も無きAAのようです :2013/11/06(水) 20:58:10 ID:52Y1wUmM0
- 4 修造のモノマネ
- 839 名前:名も無きAAのようです :2013/11/06(水) 21:10:51 ID:.ZMItp7w0
- ('A`)「トソンさん」
( 、 トソン「……はい?」
('A`)「今から人生が明るくなる格言、教えてやるよ」
('A`)「俺が尊敬する人生の先輩の言葉だからな!耳穴かっぽじってよく聞いとけよ!」
( 、 トソン「…………」
( 、 トソン「……え?」
俺の顔をトソンさんはポカーンとした表情で見つめてくる
(;'A`)「うっ!」
今はその純粋無垢な眼差しが痛い……
だが、俺は負けないぞ!
('A`)「ドントウォーリー」
(^A^) ニコッ!
(^A^)「ビーハッピー!」
そして、大仏のような穏やかな笑顔を浮かべながら俺は言い切った
- 840 名前:名も無きAAのようです :2013/11/06(水) 21:22:29 ID:.ZMItp7w0
- ( 、 トソン「…………」
(^A^)「…………」
('A`)「…………」
(;'A`)「あれ……?」
あのーなにか反応くださーい
これじゃあまるで俺が馬鹿みたいじゃないですかー
(;'A`)「あ、あのー、これは、その、ちがくて……」
俺はしどろもどろになりながら言い訳をする
恥ずかしくて顔が熱い……
( ー トソン「……ぷっ」
( ー トソン「……ふふっ」
どうしてかトソンさんがいきなり笑い出した
(;'A`)「あ、え……?」
俺は余計に戸惑うばかりだった
- 841 名前:名も無きAAのようです :2013/11/06(水) 21:35:00 ID:.ZMItp7w0
- ( ー トソン「……ドクオさん、慌て過ぎです」
(;'A`)「あははー」
( ー トソン「……ふふっ」
トソンさんはそんな俺の様子に口元に手を添えて笑いを堪えていた
('A`)(結果としては……上々かな?)
そうやって俺が安堵した時だった――
爪 ー ) 「ドクオ様、おはようございます」
(;'A`)「ひっ!」
ひたり――
気がつけば俺の肩にはじぃさんの手がのっけられていた
その口元には綺麗な笑みが浮かんでいて、一切崩れる様子が見えない
それはまるで人形のようだった……
- 843 名前:名も無きAAのようです :2013/11/06(水) 21:43:12 ID:.ZMItp7w0
- 爪 ー ) 「お嬢様はとても純粋なお方です くれぐれも低俗な事など植えつけなさいませんように……」
(゚A゚)「いででででででで!!」
その言葉とともに力を加えていく
骨が軋むギチギチという嫌な音が聞こえてきそうなほどに強く握りしめてくる……
そんな時だった――
(゚、゚トソン「…………」
(゚、゚トソン「……じぃ」
爪゚ -゚) そ
(゚、゚トソン「……のどが渇いたので、何か持ってきてください」
爪゚ -゚) 「かしこまりました」
(;'A`)「…………」
そして、俺の肩からはじぃさんの手が引き剥がされる……
トソンさんありがとう
- 845 名前:名も無きAAのようです :2013/11/06(水) 21:54:24 ID:.ZMItp7w0
- (゚、゚トソン「……じぃ」
クーラーボックスのところへ向かうじぃさんの背中にトソンさんは声をかける
爪゚ -゚) 「なんでしょう?」
じぃさんは軽く居住まいを正し振り返る……
(゚、゚トソン「……私のだけじゃなくて、ドクオさんの分も用意してください」
爪゚ -゚) 「…………」
爪゚ -゚) 「かしこまりました」
一瞬だけ考え込むような間があったのは俺の気のせいだと思いたい
(゚、゚トソン「……それから」
(゚、゚トソン「……じぃの分も、です」
爪゚ -゚) 「…………」
爪゚ -゚) 「はい」
そう返事をして、じぃさんは歩いて行った
- 846 名前:名も無きAAのようです :2013/11/06(水) 22:02:47 ID:.ZMItp7w0
- (゚、゚トソン「…………」
(゚、゚トソン「……ドクオさん」
(゚、゚トソン「……じぃのこと、嫌いにならないであげてくださいね」
('A`)「え?」
じぃさんの背中を見送っている俺に向かってトソンさんはそう言ってくる
(゚、゚トソン「……じぃは甘えるのが下手なだけ、ですから」
('A`)「…………」
('A`)「うーん、よくわかんないな」
とりあえずじぃさんは別に悪気があるわけじゃないってことだけは分かった
俺がそんなことをトソンさんに伝えると――
(゚、゚トソン「……ありがとう、ございます」
ペコリと軽くお辞儀をした
- 847 名前:名も無きAAのようです :2013/11/06(水) 22:06:59 ID:.ZMItp7w0
- ('A`)「トソンさんってさ……」
1、優しいんだね
2、じぃさんのことが好きなんだね
3、いつか振り込め詐欺に騙されそうだよね
4、自由安価
安価>>849
- 849 名前:名も無きAAのようです :2013/11/06(水) 22:09:42 ID:52Y1wUmM0
- 1
- 850 名前:名も無きAAのようです :2013/11/06(水) 22:26:39 ID:.ZMItp7w0
- ('A`)「トソンさんってさ……優しいんだね」
(゚、゚トソン「……え?」
('A`)「悪い!俺さ、今までずっとトソンさんのこと冷たい人だって勘違いしてた」
('A`)「でも、本当は人の気持ちをちゃんと考えてあげられる思いやりのある人だったんだな 今頃になって気づいたよ」
( 、 トソン「…………」
( 、 トソン「……違い、ます」
('A`)「え?」
だが、俺のそんな言葉は何故か否定されてしまった
( 、 トソン「……私、わがままなんです 自分のこと、ばっかりで」
('A`)「そんなこと……!」
( 、 トソン「……そう、なんです」
- 851 名前:名も無きAAのようです :2013/11/06(水) 22:35:46 ID:.ZMItp7w0
- ( 、 トソン「……私、いけない子なんです」
(;'A`)「おい……なにを、言ってるんだ?」
うわ言のようにトソンさんはそう繰り返す
どうしていきなりそんなに自己嫌悪に陥ってるんだよ……
俺にはさっぱり理解出来なかった……
そんな時――
爪゚ -゚) 「ジュースをお持ち致しました」
(;'A`)そ「つめてえっ!」
俺の頬っぺたにキンキンに冷えた缶ジュースが押し付けられる
どうやらじぃさんが戻ってきたようだ……
爪゚ -゚) 「ドクオ様、どうなさいました?いきなり奇声など発せられて……」
('A`)「…………」
なんだか考えることが馬鹿らしくなってきた
とりあえず俺はジュースのプルタブを開けることにした……
- 852 名前:名も無きAAのようです :2013/11/06(水) 22:50:48 ID:.ZMItp7w0
- ('A`)「んぐっんぐっ」
('A`)「……っぷは〜」
ジュースを一気に飲み干したあとの俺はチラリとトソンさんのほうをうかがってみた
すると――
(゚、゚トソン「……んっ」
一生懸命に何かと戦っている……
('A`)「トソンさんどうしたの?」
(゚、゚トソン「……なんでも、ないですっ」
('A`)「…………」
なんでもなくはないよなぁ……
- 853 名前:名も無きAAのようです :2013/11/06(水) 22:53:28 ID:.ZMItp7w0
- ('A`)「さて、どうしようか?」
俺は――
1、じぃさんに任せる
2、放っておく
3、いいから俺の言うことを聞け!
4、自由安価
安価>>855
- 855 名前:名も無きAAのようです :2013/11/06(水) 22:55:40 ID:CpxYYCds0
- 人いない?
3
- 857 名前:名も無きAAのようです :2013/11/06(水) 23:12:17 ID:.ZMItp7w0
- ('A`)「いいから俺の言うことを聞け!」
(゚、゚トソン「……あっ」
そう言って俺はトソンさんの手の中にあるものを強引に奪い取る
('A`)「これは……」
缶ジュースだった
それもフタの開けられてない……
(゚、゚トソン「…………」
トソンさんは深くため息をついたあと――
(゚、゚トソン「……開けてくれませんか、プルタブ」
('A`)「あ」
何故かこっちが悪いことをしたような気がしてしまった……
気まずい
爪゚ -゚) 「ドクオ様、親切の押し売りという言葉をご存じですか?」
そんな俺たちの様子を見たじぃさんはそんなことを口にした
- 876 名前:名も無きAAのようです :2013/11/07(木) 22:08:57 ID:qqI4gMkc0
- ('A`)「…………」
ジュースを飲み終えたあとの俺は一人フェンスにもたれかかっていた
ほんのりと温かい潮風を顔に受けながらぼんやりと海の青色を眺める……
俺がそんな穏やかな時間を過ごしていたその時――
<おーい、ドクオー!
('A`)「ん?」
この声は……
('A`)「……ジョルジュ」
_
( ゚∀゚)「よっ!」
俺の隣にジョルジュがやって来て、同じようにフェンスにしがみついた
そして、軽くはにかみながら俺の顔を覗き込んで来る……
- 877 名前:名も無きAAのようです :2013/11/07(木) 22:22:23 ID:qqI4gMkc0
- _
( -∀゚)「一人で何やってるかと思ったら、これはなかなかにロマンティックじゃねえか……格好つけてんのか?」
('A`)「…………」
('A`)「うるせーよ馬鹿」
_
( -∀-)「おう、こわいこわい」
俺の言葉におどけたような仕草を見せるジョルジュ
そんな言葉とは裏腹に怯えたような様子は全然感じられないが……
_
( -∀゚)「ま、そんなことよりも……だ」
_
( ゚∀゚)「もうすぐで港に着くわけだが、今の時間を見てみろよ」
そうやってジョルジュは俺の顔の前に携帯の画面を突き付けてくる
('A`)「えっと……」
11時40分……
もうすぐ昼時か
- 879 名前:名も無きAAのようです :2013/11/07(木) 22:30:14 ID:qqI4gMkc0
- _
( -∀゚)「いつものメンツで飯食いに行くつもりだが予定入ってるか?」
('A`)「昼飯かあ……」
俺は――
1、別にないけど
2、悪い、今日はちょっと……
3、トソンさんたちも誘う
4、自由安価
安価>>881
- 881 名前:名も無きAAのようです :2013/11/07(木) 22:33:43 ID:9IaomYjk0
- 3
- 883 名前:名も無きAAのようです :2013/11/07(木) 22:41:10 ID:qqI4gMkc0
- ('A`)「別にないけど」
_
( -∀-)「じゃあ、決定だな」
('A`)「それでどこに行くんだよ?」
_
( -∀゚)「渡辺はワクドに行きたいって言ってたぜ?」
('A`)「ふーん……」
ハンバーガーは正直腹の足しにはならないんだよなあ……
だけど――
('A`)(たまにはいいかな?)
今月は財布の中身も余裕があるし問題ないだろ
- 884 名前:名も無きAAのようです :2013/11/07(木) 22:58:05 ID:qqI4gMkc0
- _
( -∀゚)「で、今日は行けそうか?」
どうするか決めかねている俺に向かってジョルジュはそう問いかけてくる
('A`)「…………」
俺は少しだけ考え込んだあと――
('A`)「大丈夫だ、問題ない」
そうはっきりと告げた
_
( -∀-)「へへっ!いいねえ、やっぱそうこねえとな!」
そんな俺の返答にジョルジュはニヤリとほくそ笑んだ
ちょっと嬉しそうだ
('A`)「あと、ちょっと一つだけ聞きたいことがあるんだけど……」
_
( -∀゚)「なんだよ、水臭えじゃねえか 俺とお前の仲だろ?はっきり言いやがれ」
('A`)「おう」
そして、俺は頭の端っこに浮かんできたちょっとした気まぐれを口にすることにした
それは――
- 885 名前:名も無きAAのようです :2013/11/07(木) 23:11:22 ID:qqI4gMkc0
- 爪゚ -゚) 「一緒にお昼……」
(゚、゚トソン「……ですか?」
('A`)「そうなんだけど、何か予定あるかな?」
俺の目の前にはトソンさんとじぃさんがいる
せっかく知り合いになったんだ
お昼を一緒にするぐらい別にどうってことはないだろ?
爪゚ -゚) 「どうなさいますか?お嬢様」
じぃさんがトソンさんの顔をチラリと窺う
すると――
- 886 名前:名も無きAAのようです :2013/11/07(木) 23:20:38 ID:qqI4gMkc0
- (゚、゚トソン「…………」
(゚、゚トソン「……ワクドって、なんですか?」
('A`)
爪゚ -゚)
その場に一瞬の静寂が訪れる……
(;'A`)「……え、もしかしてワクドナルド知らないの?」
お嬢様だということは知っていたがまさかこれほどまでだったとは……
(゚、゚トソン「……はい、外食なんて滅多にしないですから」
(゚、゚トソン「……おかしい、ですか?」
(;'A`)「うっ!」
汚れを知らない純粋な眼差しが俺をとらえて離さない……!
これは正直に答えるべきなのだろうか?
- 887 名前:名も無きAAのようです :2013/11/07(木) 23:24:37 ID:qqI4gMkc0
- (;'A`)「さて、どうしようか?」
1、正直に驚いたと言う
2、おかしくない!全然おかしくないよー!
3、じぃさんに助けを求める
4、自由安価
安価>>889
- 889 名前:名も無きAAのようです :2013/11/07(木) 23:31:26 ID:oZ53edK20
- 4、「ワクドも知らないとかバカじゃね?」
- 893 名前:名も無きAAのようです :2013/11/07(木) 23:43:21 ID:qqI4gMkc0
- ('A`)「ワクドも知らないとかバカじゃね?」
(゚、゚トソン「…………」
(゚、゚トソン「……え?」
('A`)「……ってか、トソンさん女子高生でしょ?ホント世間知らずもいいとこだわwwww」
('A`)「ぶっちゃけwwww友達いないのまるわかりだよねwwww」
( 、 トソン「……あ」
トソンさんは俺のそんな言葉を聞いて目尻に涙をためている
それは今にも零れ落ちそうなほどだった……
爪#゚ -゚)「ドクオ様……!!」
鬼の形相でじぃさんが俺の肩に掴みかかる……!
- 895 名前:名も無きAAのようです :2013/11/08(金) 00:02:58 ID:vVF6tKDo0
- ('A`)「……って、普通の人は言うんだぜ」
( 、 トソン「……え?」
そんな言葉にトソンさんはキョトンとした表情を浮かべた
俺はそんな彼女を気にせずにそのまま言葉を続ける――
('A`)「トソンさんは別におかしくないよ たしかに初めて聞いた時はびっくりしたさ」
('A`)「でも、誰だって知らないものはあって当然だろ?トソンさんの場合はそれがたまたまワクドだったってだけだ」
('A`)「だけど……」
('A`)「悲しいことに世間の目はそんなに優しくない……さっきみたいに冷たい反応を返してくるのが普通なんだよ」
( 、 トソン「…………」
トソンさんは肩を落としてションボリとさせている
恐らく先ほどの俺の言葉を思い出したのだろう……
ちょっとやりすぎだったかな?
- 897 名前:名も無きAAのようです :2013/11/08(金) 00:14:30 ID:vVF6tKDo0
- ('A`)「でもなあ、だからって絶望することはないんだぜ?」
('A`)「俺たちは未熟なんだ それは仕方ないことだよ」
('A`)「だからこそ、これから勉強していけばいいじゃないか!吸収していけばいいじゃないか!そのチャンスはまだ何度だってあるはずだろ?」
( 、 トソン「……あ」
そして、俺はトソンさんの腕をとった
('A`)「だから行こう、トソンさん!俺たちと一緒に!」
俺がそんな言葉を口に出したそんな時だった――
(゚A゚)「めたりかあああああッ!!」
横からの突然の衝撃により俺は弓なりに吹っ飛ばされた……!
- 898 名前:名も無きAAのようです :2013/11/08(金) 00:24:48 ID:vVF6tKDo0
- 爪# ー ) 「いい加減になさってくださいね?ドクオ様……!」
(;゚A゚)「う、ばぁ……」
それは、じぃさんの放った蹴りだった……
彼女は拳をポキポキと小気味よく鳴らしながらこちらへとゆっくり近づいてくる
爪# ー ) 「物事には限度というものがございます……今回は特別です、ドクオ様には私が直々にそれを教えて差し上げましょう」
(;゚A゚)「ひ!!」
背中に鋭い戦慄が走り抜ける……!
爪#゚ -゚) 「このッ!!」
じぃさんは腕を勢いよく振りかぶり――
爪#゚ -゚) 「拳でッ!!!!」
俺の顔面に思いっきり叩きつけた……!!
(゚A゚)「すれいやああああああッ!!!!」
そして、俺の断末魔が空に響き渡った……
- 901 名前:名も無きAAのようです :2013/11/08(金) 00:46:14 ID:vVF6tKDo0
- ζ(゚ー゚*ζ「到着よー!さっさと降りなさーい!」
姫のよく通る声が聞こえてくる
気がつくとクルーザーは既に港の横に留まっている
姫に迷惑をかけるのも悪い!早く降りよう!
川;゚ -゚)「先輩……そのお顔は?」
(#)'Aメ)「え?」
その場を立ち上がって前へと向き直ると心配そうな顔色のクーがいた
一体どうしたんだろう?
川;゚ -゚)「うわあ……これはひどい」
川;゚ -゚)「手当!手当!早く手当しないといけませんね!」
言いながらクーはあたふたと備え付けの救急箱の中身を漁り始めた
(#)'Aメ)「あ”!?」
手当……だって?
それが必要なぐらいに今の俺の顔はひどいっていうのかよ?
- 902 名前:名も無きAAのようです :2013/11/08(金) 00:54:05 ID:vVF6tKDo0
- ミ,,;゚Д゚彡「…………」
フサギコがまるでかわいそうなものを見るような視線を俺に送ってくる
そんな目で俺を見るな!
(#)'Aメ)「……なんだよ」
ミ,,;゚Д゚彡そ
ミ,,;゚Д゚彡「きょ、今日は財布余裕あるからシェイクおごってやるよ!だから、落ち込むなよ!なっ!」
(#)'Aメ)「…………」
なんだろう……
ものすごい勢いで気を遣われてしまった……
俺にとってそれは嬉しくもあり、また悲しくもあった
- 910 名前:名も無きAAのようです :2013/11/08(金) 21:01:04 ID:rviQITKk0
- _
( ゚∀゚)「……っと メンバーはこれで全員揃ったな?」
言いながらジョルジュがぐるりとあたりを見回した
(゚、゚トソン「…………」
('A`)「…………」
現地解散したあとの俺たちは現在は昼飯メンバーで集合していた
从'ー'从「あれれ〜、どっくん」
('A`)「……ん?」
シャツの裾をクイクイと何度も引っ張られる感覚……
それに目を向けてみると俺の隣には渡辺がいた
从'ー'从「トソンさんとじぃさんも一緒なの〜?」
そして、そんなことを尋ねてくる
- 911 名前:名も無きAAのようです :2013/11/08(金) 21:18:34 ID:rviQITKk0
- ('A`)「それが、どうかしたのかよ」
从'ー'从「ふぇぇ、どうしていきなり誘ったのかなって気になったからぁ」
(;'A`)「…………」
なんだこいつ……
どうしてこんなに突っかかって来るんだよ?
_
( -∀゚)「ま、いいじゃねえか渡辺!これもいい機会だ!トソンさんたちと親睦を深めようじゃないの!」
ミ,,*゚Д゚彡「そうだぞー!仲良きことは美しきかなって言葉もあるだろ!」
_
( -∀-)「……ったく、フサギコは美人だったら誰でもいいんだろ?」
ミ,,;゚Д゚彡「ちちちち違うぞっ!いやマジで違うからなっ!!」
从'ー'从「…………」
从'ー'从「……わかったよぉ」
男連中に諭されて一応は納得したのだろうか?
渡辺は口をそのままつぐんだ
何故か表情は不機嫌そうだったが……
- 913 名前:名も無きAAのようです :2013/11/08(金) 21:30:08 ID:rviQITKk0
- (゚、゚トソン「…………」
(゚、゚トソン「……私、邪魔でしょうか?」
トソンさんが小さな声で俺の耳元にそっと囁いてくる
('A`)「いや、渡辺が勝手にいじけてるだけだからトソンさんは何も気にしなくていいよ」
(゚、゚トソン「……そう、でしょうか?」
('A`)「そうだよ」
俺たちがそんなやり取りをしていると――
(゚A゚)「いずぅッ!?」
从#--从「〜〜〜〜〜!!」
渡辺が俺の横腹を力の限りつねってくる……!
- 915 名前:名も無きAAのようです :2013/11/08(金) 21:34:51 ID:rviQITKk0
- (;'A`)「おいっ!いきなり何すんだよ!」
从#--从「ぷいっ!」
そのまま渡辺は前へズンズンと歩いて行ってしまった……
(;'A`)「…………」
(;'A`)「意味わかんねえ……」
(゚、゚トソン「…………」
(゚、゚トソン「……私、邪魔じゃないでしょうか?」
('A`)「…………」
無限ループって怖いよね!
- 919 名前:名も無きAAのようです :2013/11/08(金) 21:53:46 ID:rviQITKk0
- それからしばらく歩いて行くとついに――
('A`)「着いたぞ」
(゚、゚トソン「あ」
見覚えのある黄色と赤色の看板……
トソンさんは驚いたように小さく目を見開いた
そして――
(゚、゚*トソン「……私、この看板見たことあります」
('A`)「…………」
そりゃそうだろ
なんたって通学路の途中にあるからな
爪゚ -゚) 「まるで学生時代に戻ったかのようですね……」
トソンさんの後ろにいるじぃさんがそうしみじみと呟いた
- 920 名前:名も無きAAのようです :2013/11/08(金) 21:57:11 ID:rviQITKk0
- ('A`)「…………」
俺は――
1、妄想してみる
2、さっさと店の中に入る
3、じぃさんって年寄りくさいんですね
4、自由安価
安価>>922
- 922 名前:名も無きAAのようです :2013/11/08(金) 21:58:42 ID:Qw/bjMUI0
- 4 「じぃさんにも学生時代ってあったんですね(笑)」
- 923 名前:名も無きAAのようです :2013/11/08(金) 22:14:59 ID:rviQITKk0
- ('∀`)「じぃさんにも学生時代ってあったんですね(笑)」
爪゚ -゚)
('∀`)「いやー!だってあのじぃさんがですよ?いつも無愛想で仏頂面のじぃさんがですよ?」
('∀`)「明るいハイスクールライフを友人とともに送っていた、なんて」
('∀`)「正 直 想 像 で き な いwwww」
(゚、゚トソン「…………」
('∀`)「絶対三つ編みにグルグル眼鏡で委員長タイプだったでしょwwww100%の自信があるwwww」
(゚、゚トソン「……ドクオ、さん」
('∀`)「ん?」
気がつけばトソンさんに俺はシャツの裾を引っ張られていた
一体どうしたんだろう?
- 924 名前:名も無きAAのようです :2013/11/08(金) 22:23:02 ID:rviQITKk0
- (゚、゚トソン「……じぃも女の子、なんですよ?」
('A`)「え?」
そして俺はじぃさんの方に目を向けてみる
すると――
爪 - )
(;'A`)「え、あ……」
いつもとちょっとだけ違う寂しそうな顔をしたじぃさん……
そんな光景を見て俺の頭の中の熱が急激に熱を冷ましていく……
ちょっと言い過ぎだったかもしれない
ってか俺はなんてデリカシーがないやつなんだ……
- 927 名前:名も無きAAのようです :2013/11/08(金) 22:26:52 ID:rviQITKk0
(;'A`)「えっと、その……」
じぃさんに対して俺は――
1、素直に謝る
2、無視して店の中に入る
3、自由安価
安価>>928
- 928 名前:名も無きAAのようです :2013/11/08(金) 22:28:22 ID:gef4ciFw0
- 1
- 930 名前:名も無きAAのようです :2013/11/08(金) 22:44:32 ID:rviQITKk0
- (;'A`)「じ、じぃさん……?」
爪 - )
(;'A`)「あ、あのー?」
爪 - ) 「悪かったですね 私が人並みの学生生活を送っていて」
(;'A`)「あ、いえ、別に俺そういうつもりじゃ……」
……これは怒ってると言うより拗ねてる?
爪 - ) 「どうせ私は無愛想で仏頂面の頑固女ですよ」
(;'A`)「いや、流石にそこまでは言ってないです……」
思ったよりもひどくへそ曲げちゃってるなー
これは一体どうしたものか……
- 931 名前:名も無きAAのようです :2013/11/08(金) 23:01:15 ID:rviQITKk0
- _
( -∀-)「ドクオ……これはどう考えてもお前が全面的に悪いだろ」
俺の隣にはいつの間にかジョルジュがいた
そして、耳元にボソッと語りかけてくる……
_
( -∀-)「あとはどうすればいいか……お前なら考えれば分かるよな?」
( A )「…………」
爪 - )
ジョルジュに背中をグッと押されて俺はじぃさんのところへと一歩踏み込んだ
俺の軽率な発言でじぃさんを傷つけてしまった……
だとしたら――
( A )「すいません、じぃさん……」
ゆっくりと腰を折り曲げて俺は頭を下げた
どうして俺はこうも同じような失敗を繰り返すんだろう……
今の俺の胸は自責の念でいっぱいだった
- 941 名前:名も無きAAのようです :2013/11/09(土) 21:37:47 ID:wOuhisos0
- 爪 - ) 「…………」
そんな俺の様子にじぃさんは俯いたまま何も言わずに――
( A )「あ」
俺の横を通り過ぎて前へと歩き出してしまった
参った、あれは相当に怒ってるな……
怒らせるようなことをしてしまったから仕方ないとはいえちょっとショックだ……
だけど――
(゚、゚トソン「…………」
(゚、゚トソン「……大丈夫、です」
横のトソンさんがふとそんな言葉を口にする
(゚、゚トソン「……じぃは恥ずかしがり屋、ですから」
('A`)「…………」
俺にはとてもそうとは思えないのだが……
とにかく俺たちはだんだんと遠ざかって行くじぃさんの後ろ姿に急いでついていくことにした
- 942 名前:名も無きAAのようです :2013/11/09(土) 21:58:44 ID:wOuhisos0
- _
( ゚∀゚)「とりあえず俺たちは席とっておくから先に注文行っとけよ」
色々とごたごたが続いたが俺たちは無事ワクドにたどり着いた
そしてジョルジュに財布以外の荷物を預ける
どうやら俺以外の幼馴染連中は先に荷物を置きに行くみたいだ
そして今の俺の両隣りには――
(゚、゚*トソン「……おー」
まるで子どものように目の色をキラキラとさせているトソンさんと……
爪゚ -゚) 「ドクオ様、その舐め回すような視線でこちらをご覧になるのをおやめください 汚らわしいです」
いつもと変わらない罵詈雑言をこちらに飛ばしてくるじぃさんがいた
('A`)「…………」
まあ、言いたいことは山ほどあるがとりあえず注文することにしよう
そして、俺はレジの前へと並ぶことにした
すると――
- 943 名前:名も無きAAのようです :2013/11/09(土) 22:16:01 ID:wOuhisos0
- ミセ*゚ー゚)リ「いらっしゃいませー!ご注文はお決まりですk……ってあれ?あれれ〜?」
ミセ*゚听)リ「ふむふむむ〜〜〜?」
('A`)「え?」
なんだろう?
目の前のレジの女性店員が俺のことをしげしげと眺めてくる
いや、正確には――
ミセ*゚听)リ「あっれ〜〜〜!?トソンさんとじぃさんじゃーん?どったのどったの〜?」
(;'A`)「……は?」
なんかやけに馴れ馴れしいなこの人……
もしかして二人の知り合いなのだろうか?
だけど――
(-、-トソン「…………」
爪゚ -゚) 「…………」
二人はまるで赤の他人であるかのような振りをしていた
- 944 名前:名も無きAAのようです :2013/11/09(土) 22:26:04 ID:wOuhisos0
- ミセ;゚ー゚)リ「え、ちょい待ち!!ちょい待ち!!無視とかひどくないかな〜!?ミセリ泣いちゃうよ!?」
(-、-トソン「…………」
(-、-トソン「……ミセリ、恥ずかしいですから大声で話すの、やめてもらえませんか?」
ミセ*゚听)リ「え〜〜〜!別にいいじゃ〜〜〜ん!トソンのドケチ〜〜〜!」
('A`)「…………」
トソンさん……友達いたんだ
しかも結構親しげな様子だ
('A`)「あのー……あの女の子はー……」
俺がじぃさんに小声で尋ねてみると――
爪゚ -゚) 「お嬢様の幼馴染のミセリ様です ドクオ様も一度はお会いになったことがあるのでは?」
('A`)「え?」
……会ったことがある?
たったの一度でも?
- 945 名前:名も無きAAのようです :2013/11/09(土) 22:34:40 ID:wOuhisos0
- (;'A`)(うーん、でも……)
あんな強烈な性格の人は一度見たら忘れないと思うけどなあ……
脳を全力で振り絞っても全く思いだせない
俺がそうやって四苦八苦していると――
爪゚ -゚) 「まだ……お分かりになりませんか?」
爪゚ -゚)「下着事件……ですよ」
じぃさんはまるで口にするのが汚らわしいと言った様子でそう吐き捨てた
('A`)(……下着、事件?)
たしかそんなこともあったような……
思えばあの日に初めてじぃさんと出会ったんだよな
その時に俺たちはブラシで脳天を思いっきり砕かれて……
- 946 名前:名も無きAAのようです :2013/11/09(土) 22:45:08 ID:wOuhisos0
- ('A`)「あ」
そういえば俺が気絶する直前に……
≪ ミセ*゚ー゚)リ「やっほー!じぃさーーーん!」 ≫
≪ ミセ;゚□゚)リ「……って、なんじゃこりゃああああああああああッ!?」 ≫
('A`)「いたような……いなかったような……」
はっきりとは憶えてはいないが……
いたのだろう、多分……
俺がそうやって思考に耽っていると――
ミセ*゚□゚)リ「あ!!」
ミセ*゚□゚)リ9m「お前は、あの時のパンツ男ッ!!」
そう言ってその女の子は俺の顔に向けて人差し指を思いっきり突き付けてくる
ちょっとうざいぞ……
- 947 名前:名も無きAAのようです :2013/11/09(土) 22:52:02 ID:wOuhisos0
- ミセ*゚听)リ「感謝してよね〜〜!あの時にキミの重たい体をベッドまで担いでいったのミセリだったんだから〜〜〜!」
そうだったのか……
('A`)「…………」
俺は――
1、あの時は悪かった
2、うざい死ね
3、それよりもスマイル一つください
4、自由安価
安価>>949
- 949 名前:名も無きAAのようです :2013/11/09(土) 22:59:00 ID:BAGd.N8c0
- 4.パンツを奪う
- 952 名前:名も無きAAのようです :2013/11/09(土) 23:12:40 ID:wOuhisos0
- ('A`)「とりあえずパンツをこちらへ渡してもらおう 話はそれからだ」
俺は手をクイクイとこまねいてパンツを要求することにした
ミセ;゚□゚)リ「嫌だよ!どうしてミセリがそんなこと……」
('A`)「簡単なことだ 女の価値はパンツの色と生地の質によって決まる まあ、挨拶のようなものだと思って観念するんだな」
ミセ;゚□゚)リ「いやいや!!ミセリのパンツが魅力的なのは当然のことだけど残念ながらその要求は呑めませんな〜」
爪゚ -゚)「お二人とも、おっしゃってることが滅茶苦茶ですよ?」
(゚、゚トソン「…………」
じぃさんが珍しくツッコミ役に回るぐらいにその場の空気は混沌としていた
トソンさんなんかは状況が理解できずにポカーンとした表情を浮かべている
(#'A`)「抵抗するなら仕方がない!こちらも手段は選ばんぞッ!!」
そして、俺は勢いよく飛び上りレジの上へと身を乗り出した……!
- 953 名前:名も無きAAのようです :2013/11/09(土) 23:23:28 ID:wOuhisos0
- ミセ;゚□゚)リ「どわあっ!!」
俺の突拍子もない行動に女の子は驚いたような声をあげる
逃がさないように手首はしっかりと押さえつけておく
女の子はジタバタと抵抗しようと試みるが、俺たちには体格の力量差が少なからずある
それもただの徒労に終わるだろう
('A`)「おとなしくしておけば場所は選んでやっておいたものを……」
俺は情けからそんなことを口にしたが――
ミセ*;□;)リ「やっぱりこの人変態だあああああ!!」
どうやらそれは聞き入れられなかったらしい……
(#'A`)「何故だ!何故分からんッ!!」
俺は理解に苦しんだ……
- 954 名前:名も無きAAのようです :2013/11/09(土) 23:36:33 ID:wOuhisos0
- ('A`)「おっと、いけないいけない」
思わず目的を見失ってしまうところだった
頭の中を一旦クリアーに戻したところで俺は考える
まずはどうしようか?
('A`)「さて、どうしようか?」
1、色を確認する
2、生地を確認する
3、……俺はなにをやってるんだ?
4、自由安価
安価>>956
- 956 名前:名も無きAAのようです :2013/11/09(土) 23:43:27 ID:waShKRdQ0
- 4.中身を確認する
- 958 名前:名も無きAAのようです :2013/11/09(土) 23:54:23 ID:wOuhisos0
- ('A`)「待てよ?」
下着を超えた先にあるもの……
それは、俺たちがいつも夢に見ていた楽園だった
桃源郷が広がっていた
('A`)「俺は今人生の岐路に立っている……」
そう考えてみると胸の内側から感慨深いものが湧き上がってくる
そして、生唾をゆっくりと飲み込んだあと――
('A`)「人間だって頑張れば空も飛べるんだ」
俺は大空に向かって羽ばたいた
目の前に広がるスカイブルーのパンツに向かって――
- 961 名前:名も無きAAのようです :2013/11/10(日) 00:05:56 ID:zPntIljI0
- だが――
('A`)「ん?」
そこにたどり着くことは敵わなかった……
俺の頭はいつの間にか上へと持ち上げられ――
爪#゚ -゚) 「せいっ!!」
(゚A゚)「ぐふっ!!」
何かが砕けるような音と鋭い鈍痛が俺の頭の中で反響する……!!
レジの机の上に頭を叩きつけられたのだと気づいた時には俺の意識は既にどこか遠くへ飛んでしまっていた……
( A )(ああ、そうか……)
俺には最初から翼なんてなかったんだ……
そして、夢は幻となって消えた
- 963 名前:名も無きAAのようです :2013/11/10(日) 00:22:19 ID:zPntIljI0
- ミセ*゚听)リ「ホントいい加減にしてよね〜〜〜!ミセリが寛大だから大事にならずに済んだんだから!」
(;'A`)「ごめんなさいミセリさん……」
俺たちは昼休憩のミセリさんも加えて一緒にランチタイムを過ごしていた
トソンさんの知り合いということで警察のご厄介になるのだけはなんとか免れた……
そして、俺が安堵の溜息をついた時――
ミセ*゚ー゚)リ「あとさあ……」
ミセ*゚ー゚)リ「ミセリ……でいいよ」
('A`)「え?」
ミセリさんがそんなことをボソッと呟いた
ミセ*゚ー゚)リ「トソンの友達はミセリの友達でもあるからね!だからドクオもミセリの友達!」
ミセ*゚听)リ「それにミセリさんって呼ばれるのなんか違和感あるし……」
('A`)「…………」
ただのうるさいだけの人だと思っていたが実はいい人なのかもしれない……
- 964 名前:名も無きAAのようです :2013/11/10(日) 00:26:28 ID:zPntIljI0
- ('A`)「…………」
俺は――
1、ミセリ、ありがとう
2、お前のパンツの色、イエスだね!
3、ポテトを奪う
4、自由安価
安価>>966
- 966 名前:名も無きAAのようです :2013/11/10(日) 00:38:00 ID:3ymGp4R60
- 4、「セロリ、ありがとう」といいつつパンツを奪い「お前のパンツの色、イエスキリストだね!」と言う
- 970 名前:名も無きAAのようです :2013/11/10(日) 00:50:20 ID:zPntIljI0
- ('A`)「セロリ、ありがとう」
俺の胸の中は感謝の気持ちであふれていた
この気持ちをセロリに伝えたい……
ただその一心で言葉を紡いだ
だけど――
ミセ#゚□゚)リ「あ”!?」
セロリはドスの利いた声をあげて俺を睨みつける
('A`)「あ」
しまった!
今、素で名前を間違えてしまった……
('A`)「ごめん、間違えた!パセリ、ありがとう!」
そして、俺は言い直すことにしたが――
ミセ#゚□゚)リ「ちがあああああああうッ!!!!」
パセリは机の上に身を乗り出して大声をあげた
一体なにをそんなにカリカリしてるんだよ……
- 971 名前:名も無きAAのようです :2013/11/10(日) 01:06:28 ID:zPntIljI0
- ミセ#゚□゚)リ「ミ・セ・リ!!ミセリの名前はミ・セ・リ!!リピート・アフタミー!!」
('A`)「ミセリ……」
ミセ*゚听)リ「ホントいい加減にしてよね〜〜〜!ミセリはミセリ以外の何者でもない唯一無二のミセリなんだから!」
ミセ*゚听)リ「要するにオンリーワンミセリなの!ミセリはミセリであり続けるのっ!」
('A`)「…………」
こういうのってなんだっけ……
たしか、ゲシュタルト崩壊っていうんだよな?
余計に混乱してきたぞ……
ミセ*゚听)リ「まったく!ホントに反省してんのかな〜〜〜?」
ミセリは呆れた顔で大きな溜め息をついた……
なんか色々とややこしくなってきたが俺がミセリに対して感謝してるのは間違いない
('A`)「もちろんだ」
だから、俺はそれをはっきりと行動で示すことにした――
- 972 名前:名も無きAAのようです :2013/11/10(日) 01:20:45 ID:zPntIljI0
- ミセ;゚ー゚)リ「なんでキミはミセリの背後に回ってるのかな〜〜〜?」
('A`)「決まってるだろ?感謝の気持ちを伝えるためだ」
ミセ;゚ー゚)リ「じゃあ、なんでキミは手をワキワキさせてるのかな〜〜〜?」
('A`)「決まってるだろ?パンツを奪うためだ」
ミセ#゚□゚)リ「オイ!!てめえ全然反省してねえじゃねえか!!」
ミセリは俺に向かって口汚く怒鳴り散らしてくる
その行為はとても女だとは思えない
まったく品性に欠けるぜ
('A`)「あ、そういえば言い忘れてたけど……」
('A`)b「お前のパンツの色、イエスキリストだね!」
俺はミセリのパンツに賞賛の言葉を送った
あれは近年まれに見る最高の逸品だった……
褒めるのは当然のこと
俺は違いの分かる男だからな!
- 973 名前:名も無きAAのようです :2013/11/10(日) 01:39:17 ID:zPntIljI0
- 从 ー 从「いい加減にしなよぉ……どっくん」
その時だった――
渡辺の抑揚のない声が俺の耳に入ってくる
从 ー 从「ミセリさんが嫌がってるのまだ分からないかなぁ?」
从 ー 从「パンツならあとでわたしの見せてあげるから……ほら、とりあえず離れよぉ?」
そして、優しく諭してくるが――
(;'A`)「…………」
俺にはそれが死の宣告にしか聞こえなかった……
_
( -∀-)「ドクオ……お前の気持ちは俺にもよく分かる 俺も男だからな」
_
( -∀-)「だが、ちょっとは場の空気を読みやがれ……てめえの脳みそは鶏じゃねえんだろ?少しは学習しろ」
ジョルジュも心なしかいつもより厳しめの言葉を俺に投げかけてくる
(;'A`)「…………」
そして、俺はゆっくりと自分の席へと戻った……
- 974 名前:名も無きAAのようです :2013/11/10(日) 01:51:38 ID:zPntIljI0
- ミ,,゚Д゚彡「…………」
フサギコが真面目な顔で俺の方を見つめてくる
('A`)「なんだよ、言いたいことがあるなら言えよ」
ミ,,゚Д゚彡「約束のシェイク、ここに置いとくな?」
そう言ってシェイクの容器を俺の目の前に置いた
サイズはMサイズだった……
('A`)「…………」
('A`)「おう……」
今だけはフサギコの優しさが身に沁みた……
ストローに口をつけると濃厚なバニラの味が広がる
それはちょっとだけ切ない気がした……
- 975 名前:名も無きAAのようです :2013/11/10(日) 01:54:25 ID:zPntIljI0
- 从'ー'从 渡辺 運命共同体 表裏一体型+他者依存型+愛情独占型
ξ゚听)ξ ツン 先輩・ストーカー あがり症型+おしかけ女房型+強襲同居型
ζ(゚ー゚*ζ デレ(姫) 同級生・生徒会長 先人の知恵型+鬼教師型+魔性型
川 ゚ -゚) クー 後輩・信者 神格化型+悪党殲滅先行型+他者愛型
(゚、゚トソン トソン 同級生・箱入り娘 無口+不器用+????
_
( ゚∀゚) ジョルジュ おっぱいマイスター 頼れる兄貴分+ガチホモ(?)+おっぱい大好き
ミ,,゚Д゚彡 フサギコ スケベ ハーレム願望持ちのヘタレ+エロゲ脳+周りに流されやすい
('A`) ドクオ パンツァー クズ+一級フラグ建築士+安価で化ける(可能性は無限大☆)
爪゚ -゚) じぃ メイドさん 絶対の忠誠心+今作一の戦闘力+毒舌
ミセ*゚ー゚)リ ミセリ 同級生・トソンの幼馴染 うざキャラ
('、`*川 ペニサス 担任 サバサバ+姉御肌
( ゚д゚ ) ミルナ 運命を受け入れた漢 アレフガルドの聖騎士(自称)
※〜型と表記してあるものはヤンデレキャラクターの性格です
実際の性格はひょっとしたら少し違っていたりするかもしれません
なので、参考程度でお願いします
参考ページ:ttp://ja.uncyclopedia.info/wiki/%E3%83%A4%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%AC
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