810 名前:名も無きAAのようです :2013/11/06(水) 15:46:57 ID:1IM3Hl3A0
ζ(゚ー゚*ζ「はい!モタモタしないで急ぎなさいねー!」


ミ,,゚Д゚彡「うぃーす」


部屋の扉の開く音とともにそんな姫の声が耳に入ってくる

こんな朝っぱらから俺たちは何をしているのかというと――


('A`)「ふぅ……」


目の前にある手持ちのリュックサックの中に手を突っ込む

まさに荷物の整理の真っ最中だった

どうやらそろそろこの島から離れる時が来たらしい……

姫は今日の昼からはスケジュールがびっしりと詰まっているらしく急いで帰らないといけないのだそうだ

俺は姫に対して今日ぐらいはゆっくりと休めばいいんじゃないかと提案してみたが――


ζ(゚ー゚*ζ「私、中途半端は嫌いなの」


そんな一言によって簡単に振り払われてしまった……

いかにも完璧主義の彼女らしい発言だ

812 名前:名も無きAAのようです :2013/11/06(水) 15:57:51 ID:1IM3Hl3A0
ミ,,゚Д゚彡「…………」


ミ,,゚Д゚彡「なあ、ドクオ……」


フサギコがいきなり話しかけてきた

それと同時に荷物をまとめていた俺の手は止まる……


('A`)「ん、なんだよ?」


なんだろう……いつになく真面目な顔つきをしている

ちょっと気味が悪いな


ミ,,゚Д゚彡「あの、さ……」


ミ,,゚Д゚彡「俺、今から大事な話をするんだ だから聞いてくれ」


('A`)「…………」


一瞬の思考の末――


('A`)「わかった」


俺はそんな言葉を口にした

813 名前:名も無きAAのようです :2013/11/06(水) 16:09:55 ID:1IM3Hl3A0
ミ,,゚Д゚彡「えっと、さあ……」


ミ,,゚Д゚彡「お前、恋してるか?」


('A`)「…………」


('A`)「は?」


急になにいってんだこいつ?


ミ,,;゚Д゚彡「ま、待て!か、勘違いすんなよな!真面目な話だって!いや、ホントマジで!」


ミ,,;゚Д゚彡「お、俺だって健全な男子高校生!そんな話題を持ち出してもおかしくはないよな!なっ!」


俺が怪訝そうな視線を向けるとフサギコがひどく慌てた様子で弁明してきた

そんなフサギコの様子に俺は――


('A`)「わかったわかった……で、続きは?」


話の続きを催促した

814 名前:名も無きAAのようです :2013/11/06(水) 16:21:00 ID:1IM3Hl3A0
ミ,,゚Д゚彡「……じゃあ、気を取り直して続き始めるぜ」


そして、フサギコは話し始めた――


ミ,,゚Д゚彡「この3日間の合宿……どうだった?」


('A`)「なにって……楽しかったけど」


ミ,,;゚Д゚彡「ち、ちげーよ!確かに楽しかったぜ!楽しかったけども、重要なのはそこじゃない!!」


('A`)「なんだよ」


ミ,,゚Д゚彡「いいか?よーーーく考えてみろ 今年の俺たちにはあって去年までの俺たちには無かったもの――それは……」


('A`)「それは?」


ミ,,゚Д゚彡「それは……!!」


('A`)「…………」


フサギコは大袈裟な手振りで俺の顔に向かって人差し指を突き付ける

めんどくせえ、もったいぶるなよ……

815 名前:名も無きAAのようです :2013/11/06(水) 16:34:15 ID:1IM3Hl3A0
       /フフ         ム`ヽ
      / ノ)   ∧∧     ) ヽ
     ゙/ |  ミ,,゚Д゚彡ノ⌒(ゝ._,ノ それは……!!
     / ノ⌒7⌒ヽーく  \ /
     丶_ ノ 。   ノ、  。|/
        `ヽ `ー-'_人`ーノ
         丶  ̄ _人'彡ノ
         ノ  r'十ヽ/
       /`ヽ _/ 十∨




 *     +    巛 ヽ
            〒 !   +    。     +    。     *     。
      +    。  |  |
   *     +   / /   女 の 子 だああああああああああッ!!
       ∧_∧ / /
      ミ,,*゚Д゚彡 / / +    。     +    。   *     。
      ,-     f
      / ュヘ    | *     +    。     +   。 +
     〈_} )   |
        /    ! +    。     +    +     *
       ./  ,ヘ  |
 ガタン ||| j  / |  | |||
――――――――――――


('A`)「…………」


('A`)「あーーー……」


先ほどの真剣そうな表情はどこへやら……

やっぱりフサギコはいつものフサギコだった

816 名前:名も無きAAのようです :2013/11/06(水) 16:43:15 ID:1IM3Hl3A0
('A`)「わりい、荷物の準備に戻るわ」


ミ,,゚Д゚彡「まあまあ、待ちなさい待ちなさい!!」


そう言ってフサギコが俺の前に回り込んで道を塞いでくる

うざい


ミ,,゚Д゚彡「……ってなわけで、さっきの質問に戻るぜ?」


ミ,,゚Д゚彡「お前、好きなやついるのかよ?」


ミ,,゚Д゚彡「いや、いないほうがおかしいよなぁ?あんなに美人揃いだってのに」


('A`)「…………」


言われてみればそうだ

実際に俺たちの周りにいる女の子たちはみんなそれぞれに魅力的だった

817 名前:名も無きAAのようです :2013/11/06(水) 16:50:50 ID:1IM3Hl3A0
だが、その前に一つ気になったことがある

それは――


('A`)「そう言うお前はどうなんだよ?」


ミ,,゚Д゚彡「へ?」


('A`)「お前はいるのか?好きなやつ」


ミ,,゚Д゚彡「…………」


ミ,,-Д゚彡「ふっ!」


フサギコは最大級のしたり顔を俺に見せつけ、そして――


ミ,, Д 彡「俺が望むのはただ一つ……!!」


ミ,,#゚Д゚彡「ハ ー レ ム 天 国 だあああああああッ!!!!」


拳を天井にグッと突き上げ大声で吠えた

818 名前:名も無きAAのようです :2013/11/06(水) 17:04:44 ID:1IM3Hl3A0
('A`)「は?」


ミ,,゚Д゚彡「俺は親友として気を遣ってんだぜ?お前の想い人に手を出した日にはお互いに夢見が悪いだろ」


('A`)「……は?」


ミ,,*゚Д゚彡「ドクオとはいつまでも友達でいたいからな!くうううううううっ!俺っていいやつ!!」


('A`)「死ね」


フサギコは今日も馬鹿だった

最大級の馬鹿だった


ミ,,゚Д゚彡「まあ、冗談は置いとくとして実際のところ……どうなんだよ?」


先ほどとは打って変わって今度は真剣な表情で尋ねてくる


('A`)「…………」


どうやら真面目に答えたほうがよさそうだ……

819 名前:名も無きAAのようです :2013/11/06(水) 17:12:15 ID:1IM3Hl3A0
('A`)「…………」


今までの日々を思い返す……


一緒に過ごして俺が一番身近に感じた人は――


※重要※


1、渡辺


2、ツンさん


3、姫


4、クー


5、トソンさん


6、自由安価


安価>>823


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