- 170 名前:名も無きAAのようです :2013/10/04(金) 12:08:33 ID:mtNQtKyU0
- その日の帰り道……
('A`)「…………」
渡辺に用事があるということで今日は珍しく1人で下校していた
そんな時だった……
<や、やめてください……!
女の子の怯えたような声が俺の耳に入ってきた
('A`)「ん、なんだ?」
俺は声の聞こえる方へ振り返った
すると……
- 171 名前:名も無きAAのようです :2013/10/04(金) 12:11:26 ID:mtNQtKyU0
- ( ^Д^)「ぷぎゃー!いいだろ〜?常識的に考えて俺と付き合えるなんて儲けモンよ?」
川; - )「いいです……私には恋人なんて必要ありませんから」
( ^Д^)「まあまあ、そんなこと言わずにさあ♪俺って一応バスケ部の主将なんだよ?考えてみると結構激戦区なんだよね〜」
川; - )「い、いい加減にしてください……!人を、呼びますよ……?」
( #^Д^)「……ったく、かわいげがねえな〜!こうなったら無理やりにでも……!!」グイッ!
川; - )「うぅ、やめ、て……!」
どうやらバスケ部の3年の先輩が、後輩と思われる女の子にナンパをしているようだ
こんな衆人環境だってのに全くよくやるぜ……
確かあの先輩の女癖は相当のものだと噂には聞いている
なんせ今までに何人もの女生徒を喰い散らかしてきたのだとか……
- 172 名前:名も無きAAのようです :2013/10/04(金) 12:14:17 ID:mtNQtKyU0
- ( <●><●>)「下手に関わり合いになったらこちらに矛先が向けられるということはわかってます」
\(^o^)/「あの女の人生オワタwwwwオレの人生まだまだこれからwwww」
( ゚∀゚ )「さいたま〜」
周りの連中は見て見ぬふりをしている
それも当然だろう……誰だって巻き添えは喰らいたくはないのだから
こんな時にあいつらだったらどうするだろう?
フサギコなら確実にその場から逃げ出すはずだ
ジョルジュは間違いなくその子を助けるに違いない
じゃあ、俺はどうする……?
- 173 名前:名も無きAAのようです :2013/10/04(金) 12:17:35 ID:mtNQtKyU0
- ( A )「さて、どうしようか?」
1、穏やかに話し合いで解決
2、拳に訴える
3、見なかったことにする
4、自由安価
※選択肢次第でルートは消滅します※
安価>>175
- 175 名前:名も無きAAのようです :2013/10/04(金) 12:21:14 ID:mc2BqioI0
- 1
- 177 名前:名も無きAAのようです :2013/10/04(金) 12:30:03 ID:mtNQtKyU0
- ( A )「あ、あの!」
( #^Д^)「ああ!?んだよ、てめえ!!」
(; A )「……ッ!!」
攻撃的な口調と荒々しい気迫で凄んでくる
足がガクガクと震えているのがわかる
はっきり言って怖い……!!逃げ出したい……!!
だけど……
川; - )
1番怖い思いをしているのは彼女なんだ……
だから……
( A )「その女の子から手を退けてください」
俺は立ち向かうことにした
- 178 名前:名も無きAAのようです :2013/10/04(金) 12:38:17 ID:mtNQtKyU0
- ( #^Д^)「……るせえんだよぉ!余計な邪魔をすんじゃ……」
( #^Д^)「……ねえッ!!!」バキャア!!
直後、俺の顎に鈍い音とともに重い衝撃が襲い掛かってくる
川; - )「い」
川; - )「いやあああああぁぁぁああああああ……!!」
(; A )「う、はぐぅ……!」
ぐわん……ぐわん……
目の前の世界が歪んでいる……そして、かすかにピントがぼやけている
( #^Д^)「へへへ、口ほどにもねえなぁ?もうダウンかよ?」
( #^Д^)「おらっ!!」ズガア!!
今度はみぞおちに重い蹴りが叩き込まれた
あまりの痛みに思わず涙がこぼれそうになる
- 180 名前:名も無きAAのようです :2013/10/04(金) 12:47:12 ID:mtNQtKyU0
- その後も男の容赦ない一方的な攻撃は続いた
それでも……
(; A )「…………」ヒューヒュー
俺は何度も立ち上がった
( #^Д^)「て、てめえ!いい加減にしつけぇんだよ!!もう諦めたらどうなんだ?ええッ!?」
( #^Д^)「さっさと……」
そして男は大きく拳を振りかぶり……
( #^Д^)「くたばれえええええぇぇぇぇぇええええええ!!!!」
俺に向かって振り下ろした……!!
(; A )「…………」
俺は衝撃に備えるために目をつぶり、歯を思いっきり喰いしばった
- 181 名前:名も無きAAのようです :2013/10/04(金) 12:59:40 ID:mtNQtKyU0
- しかし、本来来るべきはずの衝撃は襲い掛かって来なかった……
なぜなら……
( ;^Д^)「な、に……?」
_
( ∀ )「ちょっと騒ぎを聞きつけたんで練習を飛び出して来たら、こりゃひでえ……とんでもねえことになってるじゃねえか?」
直前でジョルジュが男の手首を押さえつけていたからだ
(; A )「じょる、じゅ……」
_
( ∀ )「ドクオ、ここまでよく頑張ったな……安心しろ、お前の受けた倍の痛みはきっちりとこいつに返してやるからな?」
_
( ∀ )「あと、てめえ……」
そして、ジョルジュは男の方に向き直った
( ;^Д^)「な、なんだよ!」
_
( ∀ )「俺の親友を傷つけたんだ……覚悟は出来てんだろうな……?」
- 184 名前:名も無きAAのようです :2013/10/04(金) 13:09:07 ID:mtNQtKyU0
- _
( ∀ )「絶対に……」
_
( #゚∀゚)「……絶対に、許さねえッ!!!!」
( ;^Д^)「ひっ!!」
ジョルジュのただ張らぬ気迫に圧倒され、男は先ほどの様子から打って変わって縮みあがっていた
_
( #゚∀゚)「おらあああああッ!!」
( ; Д )「へぶうううう!!」
ジョルジュの重いローキックが男の急所に向かって放たれた
_
( #゚∀゚)「ここは俺に任せな!!ドクオはそのお嬢さんを連れて遠くに行ってろ!!」
( A )「ジョルジュ、ありがとう……!」
俺はいい親友を持ったと心から思った
( A )「さ、行こう?」
川 ; -;)「は、はい……」
そして、俺は泣き出してしまっている女の子の手を取ってその場を離れた
- 185 名前:名も無きAAのようです :2013/10/04(金) 13:27:10 ID:mtNQtKyU0
- 俺たちは歩いている途中で公園のベンチを見つけたので、そこに座ることにした
川 ; -;)「ひっく、ひっく!」
(;'A`)「と、とりあえず涙をふきなよ?」
俺はそっとハンカチを渡してあげることにした
川 ; -;)「あ、ありがとうございまず……」
俺は彼女が泣き終わるまでしばらく待った
そして、落ち着いたと思ったタイミングで会話を切り出した
('A`)「まあ、とりあえず無事でなによりだったよ」
あんな男に傷物にされてしまうのはかわいそうだ
俺は純粋にそう思った
- 186 名前:名も無きAAのようです :2013/10/04(金) 13:42:22 ID:mtNQtKyU0
- 川 - )「先輩……」
彼女はゆっくりとその口を開いて小さな声で呟いた
川 - )「先ほどは本当にありがとうございました」
川 - )「私、本当に怖かったんです……」
川 - )「私が困っているのを見ても誰も助けようとしてくれませんでした……」
川 - )「お願い、助けて……!って何度も何度も言ってるのにみんな見て見ぬふりばっかりで……」
川 - )「ああ、人間なんて所詮こんなものなんだなって……あの時の私は失望していたんです」
('A`)「…………」
川 - )「でも……」
川 - )「でも、先輩だけは……」
川 - )「先輩だけは……違っていましたね?」
川 - )「危険を顧みずに必死になって説得してくれようとしました」
川 - )「私……」
川 - )「本当に……本当に、嬉しかったんです……」
- 187 名前:名も無きAAのようです :2013/10/04(金) 13:49:51 ID:mtNQtKyU0
- 川 - )「先輩に……救われたんです」
川 - )「だって……」
川 -;)「だって、先輩が来てくれなかったら私は……」
川 ; -;)「わたし、はぁ……」
川 ; -;)「う、あぁ……!」
川 ; -;)「うあああああぁぁぁぁああああああ……!!」
('A`)「…………」ギュッ
俺は無言で彼女を抱きしめた
シャツが彼女のどんどん溢れて出してくる涙を吸い取って、そこにシミを作って行った
胸の中に納まった彼女の頭は俺にどこか心地のいい重みを与えてくれた……
- 188 名前:名も無きAAのようです :2013/10/04(金) 14:07:45 ID:mtNQtKyU0
- そして、それからしばらくたったのち……
川*゚ -゚)「先輩……」
川*゚ -゚)「私、先輩にお礼がしたいんです……」
('A`)そ「え?」
川*゚ -゚)「先輩に感謝の気持ちを伝えたいんです……!」
(;'A`)「い、いいよ!いいから、いいから!君が無事だったんだ!なら、それでいいじゃないか!」
川 ゚ -゚)「え……?」
川 ゚ -;)「ひょっとして……わたし、いらない子ですか……?」
(;'A`)「え?」
あれ?泣きそうになってる……?
川 ゚ -;)「そ、そうですよね、失礼しました!だって、考えてみればおかしいですよね?」
川 ; -;)「先輩みたいな素敵な方のお役に立てるなんてそんなおこがましいこと……」
- 189 名前:名も無きAAのようです :2013/10/04(金) 14:14:30 ID:mtNQtKyU0
- (;'A`)「ん?」
ちょ、ちょっと待て!この子の中での俺は一体どれだけ美化された存在なんだ……?
俺はそんなに素晴らしい人間じゃないぞ!
さっきだってジョルジュが来てくれなかったらどうなっていたことか……
川 ; -;)「で、でもやっぱり私……このままじゃ収まりがつかないです……!」
川 ; -;)「本音を言わせてもらえれば先輩のお役に立ちたいんです……!」
川 ; -;)「ダメ、ですか……?」
(;'A`)「う〜ん……」
まあ……こんなの必死になってくれているし、この子の負担にならない程度ならいいか?
- 191 名前:名も無きAAのようです :2013/10/04(金) 14:19:50 ID:mtNQtKyU0
- ('A`)「さて、どうしようか?」
1、余計な気は遣わなくていいとはっきり言う
2、毎日手作り弁当を作ってもらう
3、腹筋
4、俺の部屋で生活しよう!
5、自由安価
安価>>193
- 193 名前:名も無きAAのようです :2013/10/04(金) 14:28:38 ID:i0O3.lM20
- 4
- 194 名前:名も無きAAのようです :2013/10/04(金) 14:42:02 ID:mtNQtKyU0
- (;'A`)「は?」
そ れ な ん て エ ロ ゲ?
フサギコじゃないんだからさぁ……
('A`)「いや、実際はそんなに大したことでもないか」
川 ゚ -゚)「先輩、どうなされたのですか?」
('A`)「いや、なんでもないよ」
おっと、思わず自分の世界に入り込んでしまっていたな!
('A`) コホン…!
('A`)「それよりも……だ」
俺は咳払いをして一旦間を置いた
川 ゚ -゚)「?」
そんな俺の様子に彼女は不思議そうな表情を浮かべている
- 195 名前:名も無きAAのようです :2013/10/04(金) 14:50:33 ID:mtNQtKyU0
- (*'A`)「お」
実際口に出してみると思った以上に恥ずかしい……!
(*'A`)「お、俺の部屋で一緒に暮らそう!」
川 ゚ -゚)「」
俺は目の前のまだ名前も知らない女の子にそう告げた
彼女は呆然としていた……やがて、そっと囁いた
川 - )「……です」
('A`)「Death……?」
つまり死ねってこと?
ちょっと傷ついたぞ……?
- 196 名前:名も無きAAのようです :2013/10/04(金) 14:58:16 ID:mtNQtKyU0
- 川*; -;)「嬉しい、です……!!」
(;'A`)「……え?」
今……なんと?
川*; -;)「私の、身に余る光栄です……!!」
(;'A`)「…………」ポカーン
い、意外だ!
俺のそんな言葉に彼女は涙を流して喜んでいた……
川*゚ -゚)「そ、それでは早速諸々の準備をしてきますね!今日からお世話になります!!」
(;'A`)「き、気が早いね〜」
川*゚ -゚)「当たり前です!今動かずにいつ動くと言うのですかっ?」
(;'A`)「さ、さいですか……」
意外と行動力はあるのかもしれない
- 197 名前:名も無きAAのようです :2013/10/04(金) 15:09:50 ID:mtNQtKyU0
- 川*゚ -゚)「あ、そういえば……」
彼女は振り返って……
川*゚ -゚)「先輩のお名前をまだ伺っていませんでしたね」
俺に対してそう言った
('A`)「えっと、俺の名前はドクオ」
('A`)「これから、よろしくな?」
そして、俺は彼女に向かって手を差し伸べた
川*゚ -゚)「…………」
川*゚ -゚)「私の名前は……クーと申します」
川*゚ -゚)「こちらこそ、よろしくお願いします!」
川*゚ー゚)「ドクオ先輩……!!」
それに対して彼女……クーは笑顔で応えてくれた
触れたクーの手のひらは柔らかくて、そして温かかった
- 199 名前:名も無きAAのようです :2013/10/04(金) 15:15:14 ID:mtNQtKyU0
- ('A`)「ん?」
('A`)「あれれ〜?」
そういえば、このことを渡辺やツンさんにはまだ話していないが果たして許してくれるだろうか……?
≪ 从゚ー゚从 ≫
渡辺の狂気に満ちた表情を思いだす
(;'A`)「ひょっとして地雷踏んじゃったカナー……?」
恐らく一筋縄では行かないような気がした……
- 206 名前:名も無きAAのようです :2013/10/04(金) 20:42:06 ID:H/2RrTSk0
- ドスッ!!
(;゚A゚)「ひいっ!!」
俺の目の前の壁に1本の包丁が突き刺さった……!!
ξ;;)ξ「うびゃあああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああッ!!!!」
リビングにはツンさんの悲鳴が響き渡っている
今の状況はまさに地獄絵図さながらの混沌とした光景だった
从゚ー゚从「あれれ〜、なんで逃げるのかなぁ……?2人で誰にも邪魔のされないところに行けるんだよ?」
从゚ー゚从「わ た し た ち 幸 せ に な れ る ん だ よ ?」
それは渡辺が投げ放ったものだった
そして、彼女は今も片手にもう1本の包丁を握りしめている
……こうなった原因を説明するためには今よりも少し時間を遡る必要がある
- 207 名前:名も無きAAのようです :2013/10/04(金) 20:49:23 ID:H/2RrTSk0
- 1時間前……
('A`)「今日からこの子がうちで一緒に生活することになる1年生のクーさんだ、仲良くしてやってくれ」
川 ゚ -゚)「よろしくお願いします」
ξ゚听)ξ「え?え?え?」
从'ー'从「ふぇぇ、どっくんの言っている意味がよくわからないんだけどぉ?どうしてこの子がぁ?」
('A`)「まあ、色々あったんだよ……それでこの子がなんでも俺にお礼をしたいって言うからさ」
从 ― 从「ふえ?え……?え……?」
('A`)「安心してくれ!家事の全般は一通り出来るらしいからな!それに飯の心配もいらない、頼りになるだろ?」
从 ― 从「……待ってよ」
('A`)「それと俺の部屋に寝泊まりすることになったからな?一応それも伝えておくぞ」
从 ― 从「待 っ て よ !!」ダンッ!!
突然、渡辺は机の上に手のひらを思いっきり叩きつけた
その大きな音によって、周囲は冷たい静寂に包まれる……
- 209 名前:名も無きAAのようです :2013/10/04(金) 21:00:41 ID:H/2RrTSk0
- 从 ― 从「わかんない」
从 ―;从「意味がわかんないよ」
从;―;从「どっくんの言っている意味が全然わかんないよぉ!!」
从;―;从「人が増えること自体も相当な問題だけど、まずはそれよりも……」
从;―;从「どうしてその子がどっくんの部屋で寝ることになるのッ!?」
从;―;从「わたしは許してもらえなかった……!」
从;―;从「どっくんに許してもらえなかったのにぃ……!!」
从;―;从「ねえ、教えてよ……」
从;―;从「その子とわたしの何が違うの!?わたしの何がいけないのッ!?」
- 210 名前:名も無きAAのようです :2013/10/04(金) 21:03:40 ID:H/2RrTSk0
- 積もりに積もった渡辺の感情の波が堰を切ったように溢れだしていく
( A )「…………」
俺はそんな渡辺に対して何も言うことが出来なかった
何も……声をかけてあげることが出来なかった
なぜなら俺の脈絡のない行動のせいでこんなにも彼女を苦しませる結果になってしまったのだから
俺の言葉は彼女の心にはきっと届かないだろう
紡いだ言葉のどれも薄っぺらなものに聞こえてしまうだろう
今の俺には何も言う資格などないのだ……
渡辺を慰める権利なんて一切残されていないのだ……
- 211 名前:名も無きAAのようです :2013/10/04(金) 21:18:23 ID:H/2RrTSk0
- 从 ― 从「ねえ、どっくん……黙ってないで何とか言ったらどうなの?」
( A )「…………」
从 ― 从「ふざけるのもいい加減にしてよ」
( A )「…………」
从 ― 从「…………」
( A )「…………」
从 ― 从「……もういいよ」
从 ― 从「わたし、死んじゃうから」
从 ― 从「どっくんを殺したあとで、わたし死んじゃうから」
(; A )「……ッ!!」
- 212 名前:名も無きAAのようです :2013/10/04(金) 21:21:20 ID:H/2RrTSk0
- 从゚ー゚从「あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!!」
- 213 名前:名も無きAAのようです :2013/10/04(金) 21:25:39 ID:H/2RrTSk0
- (; A )「わた、なべ……?」
从゚ー゚从「ああ、そっかぁ!わたし、なんでこんなに簡単なことに今まで気がつかなかったんだろう?」
从゚ー゚从「天国だったらわたしたちいつまでも一緒にいられるよねぇ……?よかったぁ!わたしたちずーーーっとずーーーっと一緒にいられるよぉ?」
从゚ー゚从「だから一緒に逝こうよぉ?どっくん」
そう言って渡辺はキッチンに吊るしてある包丁を手に取り……
ヒュンッ!!
(;゚A゚)「!!」
俺に向かって投げつけた……!!
そして、現在の状況に至る
- 215 名前:名も無きAAのようです :2013/10/04(金) 21:33:01 ID:H/2RrTSk0
- (;゚A゚)「お、落ち着け!渡辺!落ち着くんだッ!!」
俺は渡辺に対してそう呼びかけた
しかし、どうやらそれは逆効果だったらしい……
从゚ー゚从「何言ってるのぉ、どっくん?わたしは冷静だよぉ?それにねぇ……」
从゚ー゚从「冷 静 じ ゃ な い の は ど っ く ん の 方 じ ゃ な い の ?」
よく見てみると、渡辺の額には青筋が浮かんでいる
結果的により怒らせることになってしまったのだ……
そんな時だった……
- 217 名前:名も無きAAのようです :2013/10/04(金) 21:42:51 ID:H/2RrTSk0
- 川#゚ -゚)「それ以上、先輩に近づくなッ!!」
クーが渡辺の前に立ちふさがった
そして、その両手には2本の包丁を構えていた……
从゚ー゚从「あれれ〜、私が用事あるのはどっくんだけだよぉ?他の人は関係ないよねぇ?」
川#゚ -゚)「私は先輩を傷つける者はたとえ誰であろうと許さない!!」
川#゚ -゚)「今すぐにその包丁を捨てろッ!!さもないと……」
川#゚ -゚)「私 が お 前 を 殺 す !!」
从゚ー゚从「いいのかなぁ?わたしたちの邪魔をする人は容赦しないよぉ?」
川#゚ -゚)「お前は狂っているんだッ!!だから先輩の代わりに私がこの手を血で汚してでも止めてみせる!!」
从゚ー゚从「もういいよぉ……面倒だからあなたもまとめて殺してあげるねぇ?」
この状況は非常にマズイ……!!
- 218 名前:名も無きAAのようです :2013/10/04(金) 21:47:59 ID:H/2RrTSk0
- (; A )(俺たちの日常を……こんなところで終わらせるわけにはいかないッ!!)
幸いにもまだ怪我人は出ていないんだ!
だから、まだ取り返せるチャンスはある!
最後まで諦めてはいけないんだ!俺たちは!
(; A )「さて、どうしようか?」
安価>>219->>221
- 219 名前:名も無きAAのようです :2013/10/04(金) 21:50:12 ID:DhI9ldN.0
- ムリゲーすぎるww
安価なら、ジョルジュとフサに助けを求める
- 220 名前:名も無きAAのようです :2013/10/04(金) 21:58:41 ID:GZNUnkNE0
- 鍋のフタを装備
- 221 名前:名も無きAAのようです :2013/10/04(金) 22:00:02 ID:QA364l1c0
- 隙を伺って渡辺さんの乳を揉みしだく
- 224 名前:名も無きAAのようです :2013/10/04(金) 22:13:10 ID:H/2RrTSk0
- (; A )「そうだ!」
ジョルジュとフサギコ!
俺たち4人は昔から一緒だったんだ!ずっと一緒だったんだ!
頼りにするならあいつらを除いて他にはいない!
(; A ) ピッピッ…
俺はまずジョルジュの携帯に電話をかけることにした
(; A ) プルルルルルル…
(; A ) ガチャッ…
『よう、坊主!てめえからかけてくるなんて珍しいじゃねえか どうした?』
そして、携帯のスピーカーからジョルジュの声が聞こえてきた
- 225 名前:名も無きAAのようです :2013/10/04(金) 22:22:57 ID:H/2RrTSk0
- (; A )「頼む……!」
『……は?』
(; A )「た、助けてくれ!!渡辺が俺のせいで大変なことに……!!お前らだけが頼りなんだ!!」
『いまいち要領を得ねえが……その声を聞くとただ事じゃねえみたいだな……よし、今から行ってやるから待ってろ!』
(; A )「あ、ありがとう!本当にありがとう!!」
『へっ!水臭いじゃねえか!俺たちは親友なんだぜ?』
(; A )「ああ、そうだったな!すまん!」
『へへっ!あと、一応聞いておくがフサギコも必要か?』
(; A )「ああ、頼む!お前ら2人ならそこにいてくれるだけで心強いからな!」
『嬉しいこと言ってくれるじゃないの!おっと、そういえば急ぐんだったな?じゃあそろそろ切るぜ!』
(; A )「ああ、待ってる」
ピッ!
その言葉を最後に通話は終了した
- 226 名前:名も無きAAのようです :2013/10/04(金) 22:47:30 ID:H/2RrTSk0
- (; A )「あとは……」
手ぶらというのは少し心もとない……
確かキッチンには鍋のフタがあるんだった
まあ、盾代わりにはなってくれるだろう……
正直頼りないことは確かだが……
(; A )「……ッ!!」
俺は急いでキッチンへと駆け出した……!!
しかし……
从゚ー゚从「逃がさないよぉ!」
クーと臨戦態勢の膠着状態にあった渡辺が一瞬の隙を見計らって俺の元へと飛びかかってきた……!!
- 227 名前:名も無きAAのようです :2013/10/04(金) 22:59:02 ID:H/2RrTSk0
- そして、腕を大きく振りかぶり……
从゚ー゚从「死んじゃえ」
一気に振り下ろした……!!
(; A )「!!」
俺の服に一筋の線が入り、そこから縦に裂けていった
从゚ー゚从「あれれ〜、惜しいな〜……じゃあもう一発」
そう言いながら渡辺はこちらに向かって刃先を構えた……!!
どうやら今度は突きの体勢のようだ
次こそは確実に仕留めるという渡辺の意思がその様子から読み取れた
- 228 名前:名も無きAAのようです :2013/10/04(金) 23:09:24 ID:H/2RrTSk0
- 川;゚ -゚)「せ、先輩ッ!!いけませんッ!!!!」
ξ ;;)ξ「いやあああああああぁぁぁぁぁぁああああああああ!!!!どっくん!どっくん!!」
(; A )(こうなったら……)
一か八かだ……!!
俺の言葉が渡辺に響かないのだとしたら、体に直接訴えかけるのはどうだろう……!?
試してみる価値はある!
(; A )(頼む、俺のこの想い!渡辺に伝わってくれ!!)
そして俺は自分の手のひらを渡辺の豊満な胸に沈めこませた……!!
- 231 名前:名も無きAAのようです :2013/10/04(金) 23:26:04 ID:k0YHGNnI0
- 从 ― 从「きゃっ!」
( A )「……ッ!!」
一気に渡辺の胸揉みしだき、そしてその耳に呟いた
彼女の心に届くようにはっきりと……
( A )「渡辺!分かるか?今俺に胸を思いっきり揉みしだかれているこの感覚を理解出来ているか?」
( A )「俺たちは生きているんだよ!こうやって生きているんだよ!!」
( A )「確かに俺たちは死んだら天国に行ってずっと一緒にいられるかもしれない」
( A )「だけど……」
( A )「多分、今みたいな実感なんてものは存在しない世界だと思うぜ?この温かいものは肌に絶対に感じられない世界だと思うぜ?」
( A )「考えてみろ……そんな世界なんてただ寂しいだけじゃないかッ!!虚しいだけじゃないかッ!!」
- 234 名前:名も無きAAのようです :2013/10/04(金) 23:42:01 ID:k0YHGNnI0
- 从 ― 从「どっくん……」
( A )「人間はな限られた時間だからこそお互いのことを精一杯大切にすることが出来るんだって俺は信じている」
( A )「それにな、お前は実際に天国なんて言ったことのあるのか?本当にそこには永遠の世界なんてものが存在するって言えるのかよ?」
( A )「お前にとっては実感として存在している目の前の世界よりも、実際に存在するかどうか分からない世界の方がよっぽど大切なのかよ!!」
( A )「どうなんだよッ!!」
从 ― 从「…………」
( A )「俺たちはまだ終わっちゃいない!ここからいくらだってやり直しがきくんだ!!」
( A )「だから、戻ってくるんだ、渡辺!俺たちは目の前の現実から逃げ出しちゃいけないんだ!!」
从 ― 从「どっくん……」
从 ― 从「ほんと……」
从 ― 从「相変わらず意味わかんないよ……」
- 236 名前:名も無きAAのようです :2013/10/05(土) 00:08:01 ID:XlWdfFxI0
- 从 ― 从「でも……」
从 ― 从「どっくんが今目の前にいるんだってことが……」
そう言いながら渡辺は俺の手の上に自分の手のひらを重ねてきた
从 ―;从「どっくんがわたしに触れてくれているんだってことは分かるよ?」
从;―;从「あったかいね……」
( A )「渡辺……」
<……ったく、せっかく親友が駆けつけてやったのに、なーに2人でいちゃついてくれてんだか……
( A )「お前ら……」
_
( -∀゚)「……よっす!」
- 237 名前:名も無きAAのようです :2013/10/05(土) 00:25:11 ID:XlWdfFxI0
- ミ,,゚Д゚彡「あのさあ……俺は馬鹿だからドクオの言ってる難しいことはさっぱり分かんないよ?だけどさぁ……」
ミ,,-Д゚彡「実際に俺たちはこの4人で今までそれなりに馬鹿やってきたワケじゃん?」
ミ,,゚Д゚彡「まー、そうなりゃ嫌でも各々に愛着みたいなモンがわいてくるワケよ」
ミ,,゚Д゚彡「だからさあ、今更この4人のうちの誰か1人でもいなくなるってのは絶対にありえないんだよ」
ミ,,゚Д゚彡「だからさあ……」
ミ,,゚Д;彡「だから、さあ……」
ミ,,゚Д;彡「軽々しく、死にたいなんて言わないでくれよ……!俺たちって渡辺にとっては所詮その程度のものだったのかよ……?」
ミ,,;Д;彡「俺は渡辺にとっては相談するにも値しない人間だってのかよ……!?」
ミ,,;Д;彡「ふざけるのもいい加減にしろよ……!!俺たちはこの4人でなきゃダメなんだよ!どっかの別の誰かで間に合わせの補充なんて出来やしないんだよ!」
从;―;从「ふーくん……」
- 240 名前:名も無きAAのようです :2013/10/05(土) 00:43:09 ID:XlWdfFxI0
- _
( -∀-)「まあ、そういうわけだ……俺たちはこの4人で1つの存在ってわけだな!例えがちょっと大げさかもしれないけどよ」
_
( -∀-)「だからな、渡辺……そんなに肩肘張る必要はないんだぜ?焦ってるのはお前らしくないだろ?」
_
( -∀-)「マイペースな性格がお前の持ち味なんだ……だからもっとゆっくりやれよ」
_
( -∀-)「困ったときは俺やフサギコがいるんだ!渡辺にはそれを忘れないで欲しい……俺たちが言いたいのはただそれだけなんだよ」
从;―;从「じょっくん」
_
( -∀-)「それとな、ドクオ……」
('A`)「ん?」
( A )「……ぶごお!」
そして気が付けば俺はジョルジュに顔面を一発殴られていた
- 241 名前:名も無きAAのようです :2013/10/05(土) 00:54:38 ID:XlWdfFxI0
- _
( -∀-)「もとはと言えばお前がフラフラしてるのが今回の1番の原因なんだ……それはわかってんだよな?」
_
( -∀-)「お前の中途半端な行動が渡辺を傷つけることになったんだってこと忘れんなよな?」
_
( -∀-)「自分の行動には責任を持て!お兄さんはお前には今回それだけが言いたかったんだよ」
_
( -∀-)「……というわけで俺たちは帰るわ」
_
( ゚∀゚)「おら、帰るぞ!フサギコ!」
ミ,,;Д;彡「お、おう!」
そう言ってあいつらは帰って行った
( A )「責任を持て……か」
……そうかもな
明日からの俺の生活はどうなるかはまだ分からないが、最良のものになって欲しい
俺はそう願った
ξ;;)ξ 从;―;从 川;゚ -゚)
彼女たちのためにも……
- 242 名前:名も無きAAのようです :2013/10/05(土) 00:58:34 ID:XlWdfFxI0
- 从'ー'从 渡辺 同級生・幼馴染 表裏一体型+他者依存型+愛情独占型
ξ゚听)ξ ツン 先輩・ストーカー あがり症型+おしかけ女房型+強襲同居型
ζ(゚ー゚*ζ デレ(姫) 同級生・生徒会長 ?
川 ゚ -゚) クー 後輩・信者 神格化型+悪党殲滅先行型+他者愛型
_
( ゚∀゚) ジョルジュ 同級生・幼馴染 頼れる兄貴分+ガチホモ(?)
ミ,,゚Д゚彡 フサギコ 同級生・幼馴染 ハーレム願望持ちのヘタレ+エロゲ脳
('A`) ドクオ この物語の主人公 姫の忠実な犬+安価で化ける(可能性は無限大☆)
※〜型と表記してあるものはヤンデレキャラクターの性格です
実際の性格はひょっとしたら少し違っていたりするかもしれません
なので、参考程度でお願いします
参考ページ:ttp://ja.uncyclopedia.info/wiki/%E3%83%A4%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%AC
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