44 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/04(水) 03:37:16

【第5話 : Ashi】

※前回のあらすじ
 ブーンはジョルジュと戦に出かけることになった


――ヴィップ城・第一軍議室――

 ジョルジュからの伝令が来た直後、ショボンからも伝令が飛び込んだ。
 至急、第一軍議室に来てくれ、という内容。

(;^ω^) (まさか伝令が二人も来るとは…… ショボン大将もジョルジュ大将も部下に無駄な仕事させすぎだお)

(;^ω^) (これだけ伝令伝令と続いたらまさかブーンも伝令かもしれんお)


 浩々とした軍議室に居たのは、ショボンとジョルジュだけで、落莫感さえ覚えた。
 長机の再奥に座った二人に近づこうとするも、そこでいい、と静止され、立ち止まる。
 そして、ジョルジュが口を開いた。

( ゚∀゚)「さて、伝令から聞いたと思うが、ブーン……お前をラウンジ戦に伴う」

(;^ω^)「まさか、伝令ですか?」

(;´・ω・)「ブーン、お前の役目は伝r…… ええっ!?」

(;゚∀゚)「本陣と最前線の最重要ラインを繋ぐ伝r…… なにぃっ!?」

(;´・ω・)「どうしてわかったんだ!?」

(;゚∀゚)「大した洞察力だぜ……」

(;^ω^)「あ、なんとなくですお。はい」

45 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/04(水) 03:37:26


(;^ω^)「でも、なんでブーンが……? ブーンは馬を上手く扱えませんお」

( ゚∀゚)「……だが、ダジャレは得意なようだな」

(´^ω^`)「あっはっは!『馬を上手く』ってか、こいつぁ一本取られたよazwdさん!」

\ドッ!/


(;^ω^)「やめてくださいお!大将二人に突っ込むなんて真似、新兵の僕には出来ませんお!」

(´^ω^`)「すまんすまん」

( ゚∀゚)「肩書があればいいんだろ? じゃあブーン、お前今日から少尉やるか?」

(;^ω^)「少尉!?」

 少尉。
 意外な一言だった。

 しかし、その一言だけで納得できるはずはない。

46 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/04(水) 03:37:46

(´・ω・`)「ジョルジュ大将、ブーンを階級で釣るのはやめてください。第一、西塔の出世は遅いんですから」

(´・ω・`)「簡単に階級を与えていたら、今まで西塔に尽くしてきた将校が反発しますよ」

( ゚∀゚)「そんなものは俺が押さえつける。お前、俺を誰だと思ってやがる」

(´・ω・`)「大将でしょう、私と同じ。 そしてブーンが少尉になったら一人の将校です。そうなったら気軽に西塔には貸せませんね」

( ゚∀゚)「だーからぁ、西塔に来た上で少尉にするっつってんの」

(´゚ω゚`)「ブーンはやらねぇよ!まずそっから意見が食い違ってんだ!こないだ決着したろ!プギャーも貸してやるっつってんのに!」

(#゚∀゚)「あんな無能はいらねえんだよ!モララーとかギコをよこせ!」

(´゚ω゚`)「アラストール城進攻中ですぅぅっ!!モララーもギコもアラストール城囲んでますからぁぁっ!!」


(;^ω^)「もうやめてくださいお!!」

(´・ω・`)( ゚∀゚)「!?!?」

47 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/04(水) 03:37:57

(;^ω^)「ブーンは実は父ちゃんが昔、東塔の兵士だったから東塔で頑張りたいんですお!」

( ゚∀゚)「そ、そうだったのか……」

(´・ω・`)「昔、というと今は……」

( ^ω^)「はい、戦場で討たれましたお。でもヴィップのために勇敢に戦ったと聞かされていますお」

( ^ω^)「だからブーンも国のため、ヴィップの天下のために戦いたいんですお!」

(´・ω・`)「ワイはゴッツ感動したわ。ブーンはん、頑張ろな」

( ゚∀゚)「ブーン、お前の父親の仇が見つかったら俺に言え。協力するからな」

(;^ω^)「あ、でもオオカミとの戦いだったので」

( ゚∀゚)「くっ、東塔側だな……」

(´・ω・`) ニヤッ

(´・ω・`)「残念ですが、ジョルジュ大将。そういうことなので」

( ゚∀゚)「ああ、ブーンの配属は"今のところ"このままで納得してやろう」

48 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/04(水) 03:38:27

(´・ω・`)「さて、ブーンの役目についての話に戻そう」

( ゚∀゚)「ああ、借りるってのは決定事項だからな」

( ^ω^)「あ、ところで戦の伝令ってお馬さんで伝えるものじゃないんですかお?ブーンはお馬さんに上手く乗れませんが……」

( ゚∀゚)「ハルヒ城の周りは森や丘陵が多い。更に都合の悪いことに、ラウンジはそういう場所での戦いが得意だ。
     森に陣取らざるを得ない場合、、馬を使って伝令させるのは困難……。
     つまり、足の速いやつが必要になる」


 ようやく、理解できた。
 新兵の身体能力検査で、全新兵中トップの速さ、スピード、反射神経、瞬発力、クイックネス、敏捷性、筋持久力、リズム感を記録した。そこに、目を付けたのだ。
 しかし、それが自分である必要性が分からない。他にも速い兵は居るはずだ。

( ゚∀゚)「戦場では一秒でも速い伝達が必要になる。ブーン、お前の足の速さが鍵になるかも知れねーんだ」

(;^ω^)「……西塔には、足の速い人がいないんですかお?」

( ゚∀゚)「いや、居るよ。そりゃ居るさ」

(;^ω^)「だったら何故ですかお?」

( ゚∀゚) (お前を手元においておきたいからだが?)

(´・ω・`)「ジョルジュ大将は、期待の新兵であるお前に少しでも早く戦争経験を与えるべき、とお考えだ」

( ゚∀゚) (……という建前なのだ。わはは)


(;^ω^)「……戦争経験……? でも、ブーンが戦うわけじゃ……」

( ゚∀゚)「戦争ってのは、その場にいるだけでも経験になる。
     お前はまだ死体を見たこともないし、頭がおかしくなりそうなほどの血の匂いを嗅いだこともない。
     少しでも早く戦場というものを知るべきだ、というのが俺とショボンの共通見解だ」

(´・ω・`)「入軍してわずか一ヶ月のお前には少々荷が重いかも知れないが……
     これも貴重な体験だと思って、頑張ってくれ。無理はしないようにな。
     敵に遭遇したら全力で逃げろよ。お前なら逃げ切れるはずだ」

(;^ω^)「は、はいですお……」

49 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/04(水) 03:38:45


( ゚∀゚)「ラウンジはもうヒグラシ城に五万を集めたって話だ。
     これから城の周りに展開させて、ハルヒ城目掛けて進軍してくる……ぶつかり合いは、遠くない」

( ゚∀゚)「ヴィップは本城から一万を率い、更に他の城からも兵が集められ、最終的には三万。
     明朝には第一軍が進発して、三日後までに全てがヴィップ城を発つ。 」

( ゚∀゚)「ブーン、三日後には俺と一緒に進発だ。
     どれだけかかるか分からねぇ。一ヶ月、半年……一年かかったっておかしくない。
     ずっと拘束するつもりはねーが、覚悟だけはしておけよ」

(;^ω^)「……分かりましたお……」

( ゚∀゚)「じゃあ仮に二十年拘束するっつったらどうする?」

(;^ω^)「えっ、えぇっ!?」

(´・ω・`)「ジョルジュ大将、冗談はそれまでにしてください」

( ゚∀゚)「……ああ。 じゃあな。話は以上だ」

(´・ω・`)「では、私も失礼します」

50 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/04(水) 03:39:08

――ヴィップ城・廊下――

(;^ω^) (はあ、西塔行きたくにゃあお……何かあったら一刀両断にされそうだお……)

(;^ω^) (ショボン大将はどうしてこんな命を落とすかもしれない戦場に新兵を行かせることにもっと反対してくれなかったんだお……)

 ドッグゴォォーン!
 突如鳴り響く、轟音。
 壁の一部が、砕けている。
 他の誰でもない、ショボンの拳によってだ。

51 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/04(水) 03:39:26

 立ち止まってしまった。どうしていいのか、分からなくなった。

(#´・ω・)「……くそっ!!」

 ショボンが、怒りに震えている。
 一瞬、項垂れて、顔を上げ、こちらを見た。

 最初の一言は、すまない、だった。

(´・ω・`)「……ジョルジュ大将がお前を希望した理由は分からない……だが、大丈夫だ。
     プギャー中尉がソウサク戦に参加する。お前を守るよう、指令も出してある。
     さっきも言ったが、敵に遭ったら全力で逃げてくれ。逃げ切れるはずだ。
     ラウンジ戦中の訓練は、プギャーが相手してくれる。あいつなら安心だ。
     それから、お前の忍者刀も至急仕上げるようツンさんに頼んである。
     完成次第、秘密裏に届ける」

 ショボンが早口で一気に喋ったため、気が動転した。
 お構いなしに、ショボンは言葉を続ける。

(´・ω・`)「無論、反対はしたんだが……ジョルジュの言うことが、あまりに正論すぎた……。
     戦場には慣れておくべきだし、伝令ならさほど危険はない……。
     真っ当に反対する理由が、何もなかった……すまない」

(;^ω^)「そ、そんな……ショボン大将が謝ることじゃ……」

(´・ω・`)「可能であれば、何か理由をつけてお前を呼び戻す。
     それまで、頑張ってくれ……」

( ^ω^)「大丈夫ですお……頑張りますお!」

(´・ω・`)「貴重な機会であることには変わりない。色々と勉強してきてくれ」

52 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/04(水) 03:39:36

――二日後――

――ヴィップ城・外――


( ^Д^)「イヒヒヒ、戦だぁ。ショボン大将、見送りありがとうございます」

(´・ω・`)「すまない、プギャー。お前にはいつも迷惑をかけてばかりだな」

( ^Д^)「私の役目は下位アルファベットの雑魚を切り刻んで楽しむこと……
      おっとっと、ショボン大将にお仕えすることですから。迷惑などでは決してございません、イヒヒ」

(´・ω・`)「この戦いが終わったら、お前を昇格させるようアラマキ皇帝に頼んでみるよ」

( ^Д^)「ヒョホォーゥ!最高!」

53 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/04(水) 03:39:49

( ^Д^)「……ブーン」

( ^ω^)「押忍!」

( ^Д^)「イヒヒヒ、戦わないとはいえ、明日は初めての戦争に行くんだ。
     初戦争のとき、俺なんて震え上がって何もできずに逃げてきたぜ。
     あの時ショボン大将に喰らった拳骨は戦場の一撃より痛かったな」

(;^ω^) (あの壁を砕いた鋼の拳を人間に!?ショボン大将もジョルジュ大将と変わらねえじゃん!?)

(´・ω・`)「あのお前が今や中尉だからな。人は変わるもんだ」

( ^Д^)「イヒヒヒ、そうですか?」

(;^ω^) (本当に初陣でビビったりしてたのかお、この人……?)

( ^Д^)「イヒヒヒ。 ブーン、戦争は怖い。いつまで経っても、それは変わらない。
     だが、臆するばかりじゃ成長しない。今回の戦争で、それを学び取ってほしい、と俺は思う」

( ^ω^)「……はいですお!」


( ^Д^)「よーし、進発。ジョルジュの野郎を血祭りにあげてやるぜ!」

(;^ω^)「ちょwwwwwww ジョルジュ大将じゃなくて敵はラウンジですお」

( ^Д^)「間違えちまったぜ。イヒヒ」


( ^Д^)「イヒヒ。また、北で会おう」

 プギャーが二千の忍者とともに忍者走りをしていく。
 しばらく見つめているうちに、その姿が小さくなっていった。

54 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/04(水) 03:40:02

――明朝――

――ヴィップ城・東寮塔 - ブーンの部屋――

('A`)「お前は今日から戦争か……頑張って来いよ」

( ^ω^)「とは言っても、ただの伝令だお。走り回るだけだお」

('A`)「いつ何が起きるか分かんねーのが戦争だぜ。油断するなよ」

( ^ω^)「もちろんだお。じゃあ、行ってくるお」



('A`)「けっ……」

55 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/04(水) 03:40:13


――ヴィップ城・外――

( ゚∀゚)「おうブーン。具足、似合ってねーな」

 外で一時間ほど待って、ようやくジョルジュは現れた。
 騎兵が一千、歩兵が二千。合計三千を率いて、ジョルジュは北進する。

 ブーンはどこに居ていいか分からず、歩兵の集まりの後ろで佇んでいた。
 そこに、汗血馬に跨ったジョルジュが、ゆっくりと近寄ってきた。
 朱色の鐙は、汗血馬の色を一層映えさせている。

( ゚∀゚)「この馬は汗血馬ってんだ。すっげぇ速いんだぜ。お前も乗りたいか?ん?」

( ^ω^)「いえ、ブーンはお馬さんに乗るのが下手なので」

( ゚∀゚)「ふ、ふ〜ん。そう」

(;゚∀゚) (しまったぁ、ハズしたぁ。スニーカーのほうがよかったかなあ。瞬足っていうのは早く走れるって言われてるし)


( ^ω^)「あの方は?」

(-_-)「……」

( ゚∀゚)「あれはヒッキー。大尉だ」

( ^ω^) (優しそうだお。あの人の部下になりたいお)

なんだかんだでハルヒ城に向けて出発した。
そして4日後、到着した。

56 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/04(水) 03:41:39


――ハルヒ城・場内広場――

( ゚∀゚) (スニーカー、いやブーツ?行軍に使うほうがいいよな……?)

( -_-)「ジョルジュ大将?」

( ゚∀゚)「ん、今行くさ」


 * * *


( ゚∀゚)「ソウサク軍がヒグラシ城に集結している」

 二万の大軍を前に、ジョルジュが立つ。
 馬上から、全兵に行き届くほどの声で、しかし静かに、兵を奮わせる。

( ゚∀゚)「その数、五万。こちらが寡兵であることは、紛れもない事実だ。
     しかし恐れるな。ハルヒ城は防衛の要塞として知られる、全土屈指の堅城だ。
     このハルヒ城さえ守りきれば、ソウサクは攻め手を失う。そこを一気に叩く。
     守るだけじゃない。ソウサクを迎撃し、俺はヒグラシ城を奪るつもりだ。
     皆、この戦は勝てるぞ。俺が居るんだ。何も疑うことはない」

 血が滾るのを感じた。
 本当に、勝てると思えてきた。それほど、ジョルジュの言葉には力があった。

 ジョルジュの眉が、つり上がる。
  _
( ゚∀゚)「全てを忍者刀に込めろ! 敵を貫け! 臆するな! ソウサクを打ち破るぞ!!」

 \オオーッ!/

 呼応の声が、全兵から上がった。
 突き上げる忍者刀が、光を受けて輝く。
 その輝きが、心に沁みていくのを感じた。

57 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/04(水) 03:42:29

――翌日――

――ハルヒ城――

( ^ω^)「よし!頑張って伝令するお!」

ハルヒ城の周りは山や森ばかりで、まさに歩兵での伝令が重要といった地形だった。
ブーンはジョルジュの許にダッシュする。

( ^ω^)「……あ!」

 ジョルジュが居た。
 今まさに軍議室から出てきたところだった。
 隣にはニダーもいる。

( ゚∀゚)「ブーン、早速だが、伝令だ」

(;^ω^)「もうですかお?」

58 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/04(水) 03:42:40

( ゚∀゚)「昨晩のうちに歩兵五千が二十里東に移動している。森を抜ければそこに着くはずだ。
     伝令の内容は『歩兵三千が夕方にはそっちに到着する。馬止めの柵を用意しろ』。以上だ」

<ヽ`∀´>「あれ?『歩兵三千が夕方にはそっちに到着する。馬止めの柵を用意しろ』じゃないんですかニダ?」

( ゚∀゚)「ん?『歩兵三千が夕方にはそっちに到着する。馬止めの柵を用意しろ』だろ?」

( ^ω^)「えーっと、『歩兵三千が夕方にはそっちに到着する。馬止めの柵を用意しろ』でいいんですかお?」

( ゚∀゚)「おう、『歩兵三千が夕方にはそっちに到着する。馬止めの柵を用意しろ』だぜ」

<ヽ`∀´>「そうでしたかニダ。『歩兵三千が夕方にはそっちに到着する。馬止めの柵を用意しろ』ということですニダね」

( ゚∀゚)「ニダー、お前が『歩兵三千が夕方にはそっちに到着する。馬止めの柵を用意しろ』じゃないんですか?とか言うから混乱しただろ」

<ヽ`∀´>「『歩兵三千が夕方にはそっちに到着する。馬止めの柵を用意しろ』なんて言ってしまって申し訳ないニダ」

( ゚∀゚)「ブーン頼むぞ。『歩兵三千が夕方にはそっちに到着する。馬止めの柵を用意しろ』だ」

( ^ω^)「『歩兵三千が夕方にはそっちに到着する。馬止めの柵を用意しろ』!了解ですお!伝えてきますお!」

 伝令内容を反唱し、城の外に向かった。
 ヴィップ軍での初仕事。気分は高まっていた。


<ヽ`∀´>「ウリも失礼しますニダ」

 ニダーもジョルジュに背を向けて、歩き去っていく。

59 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/04(水) 03:42:54



( ゚∀゚)「……悪いなブーン……。
     だが、西塔に来ないというのであれば……」

( ゚∀゚)「……ショボンが目にかけている存在であるお前を……生かしておくわけには、いかねーんだ」

 開け放たれた窓から、一陣の風が舞い込んだ。
 森の木が、風に揺らされ、ざわめいていた。




 第5話 終わり

     〜to be continued


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