86 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/03(火) 01:40:51 ID:r.IZzUkU0

【第3話 : Kakisonji】

※前回のあらすじ
 ブーンは配属先にドキドキしている

――ヴィップ城・中央ホール――

(新1`・ロ・)「ギコ少将が慌てていたぞ」

(新2`・ロ・)「ラウンジが攻めてきたんだ

(新3`・ロ・)「オオカミが城を奪ったらしいぞ」

やんややんや

('A`)「これはどうしたことだ。流言飛語が飛び交っているぞ」

( ^ω^)「何かあったのは間違いないお」

('A`)「それはそれとして、ご飯を食べに行こうお」

( ^ω^)「うん。僕お腹へっちゃったお」

('A`)「今日の献立はお魚の照り煮だってよ」

( ^ω^)「うひょー!大好物だおー!」

87 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/03(火) 01:41:32 ID:r.IZzUkU0

――ヴィップ城・第一軍議室――

( ゚∀゚)「シベリア軍に攻められたアラストール城が無血開城したぞ。
    城を守っていたのはお前の部下だ。責任をとって切腹しろショボン」

(;,,゚Д゚)「アラストール城が、ですか……」

(;^Д^)「そ、そんな……」

(´・ω・`)「責任はとリます。いつか取り返しますよ。春頃でいいですか?」

( ゚∀゚)「甘いな。そんな調子じゃシャナ城まで取られるぞ」

※アラストール城とシャナ城は近い

(´・ω・`)「モララーが守ってるから大丈夫ですよ」

( ゚∀゚) ニヤッ

ジョルジュは出て行った。


(#,,゚Д゚)「アラストール城の守将を育てたのはジョルジュだ!
    三千に攻め寄せられたくらいであっさり降伏するような腰抜けを」

(´・ω・`)「そうなんだけどさ」

(,,゚Д゚)「じゃあシャナ城に5000の忍者を率いて応援に行ってきます」

(´・ω・`)「助かる」

( ^Д^)「新人教育は俺に任せてくださいよ。イヒヒ」

(,,゚Д゚)「あまり新兵をいじめるんじゃないぞ」

( ^Д^)「いじめる?俺が?イヒヒ、そんなことするわけないじゃないっすか」

(´・ω・`)「よし、解散」

88 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/03(火) 01:42:13 ID:r.IZzUkU0

(´・ω・`)「ふう、大変だな」

(´・ω・`)「……まぁ、人材不足感は否めないな。」

(´・ω・`)「とりあえず、新兵たちの割り振りを決めないとな」

 新兵たちの希望を書いた紙は既に送られてきている。
 ざっとそれを確かめた。一見した限りでは、東塔の希望が多いように見えた。


(´・ω・`)(……ん……これは……)

 ブーン=トロッソの紙が、たまたま目に付いた。
 希望は、西塔。


(´・ω・`)(……西?)

(´゚ω゚`)「西塔ううぅっ!?ジョルジュ側?! なんで!? あのやろ、試験で助けてやったのに西ぃぃっ!?!?!」

 ブーンの紙をビリビリに破いた後にライターで火をつけて燃やし外に捨てた。
 そして他の紙を次々チェックしていった。

89 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/03(火) 01:43:03 ID:r.IZzUkU0

――ヴィップ城・第二食堂――

( ^ω^)「ごはんおいしいお!」

('A`)「希望の配属先、どっちにした?」

( ^ω^)「もちろんショボン大将の西塔だお!ジョルジュ大将のもとでなんて怖くて戦えないお!」

('A`)「ブーン、ショボン大将の塔は東だぞ……」

(;゚ω゚)「……」



――ヴィップ城・西塔会議室――

( ゚∀゚)「聞いてくれよヒッキー!」

(-_-)「嬉しそうですね。どうかなさったのですか?」

( ゚∀゚)「実は、5年ぶりに配属で西塔に行きたいって新兵がいたんだ!」

(-_-)「へえ、毎年毎年新兵を一刀両断にしているから怖がられて敬遠されているのに珍しいですね」

( ゚∀゚)「ブーンっていうんだぜ。忍者刀"い"の"SHINOBI"成分を使いきってしまったほどの素材。
     とんでもねえ逸材かもしれないんだ。ショボンも目をかけていたとか。
     それが西塔に来るんだよ!紛うことなきゴールデンルーキーだぜ!」


( ゚∀゚)「楽しみだなあ。釣りとか一緒にいくんだー」

(-_-) (こんなにウキウキしているジョルジュさんを見たのは何年ぶりだろう)

90 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/03(火) 01:43:43 ID:r.IZzUkU0

――ヴィップの食堂――

('A`)「そんなこんなで西と東は仲が悪いのさ」

( ^ω^)「へぇ〜」(モグモグ

※ジョルジュ大将は昔からヴィップにいて昔のやり方を重んじているがショボン大将は新しいやり方をどうのこうの。
  ジョルジュはそんなショボンがナマイキだなあと思っているし、ショボンはジョルジュを頭の固いオッサンと思っている
  だから二人は仲が悪い


('A`)「そんじゃ行こうぜ。夜の訓練だぜ」

(;^ω^)「りょ、了解だお。 はあ、でも西塔行きたくないお……」

('A`)「……ん?」

 食堂の出入り口が、ざわめいていた。
 そして、食堂に居る兵たちの視線が、一斉に向けられる。
 間違いなく、こちらに。


(;'A`)「ショボン大将……!」

(;^ω^)「お!?」

(´・ω・`)「ブーン=トルネード」

 名を発し、更に近づいてきた。
 気が動転し、どう反応していいか分からず狼狽しているうちに、ショボンは眼前まで迫っていた。

91 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/03(火) 01:44:28 ID:r.IZzUkU0

(´・ω・`)「西と東、どっちだ?」

 立ち止まり、静かな声を発した。
 食堂中の視線が、集められている。ドクオも呆然としている。
 世界が揺れ動いて見えた。


(´・ω・`)「どっちなんだ? 状況を見る限り、東じゃないかと思ったんだが」

(;'A`)「ブーン、配属先じゃね? 西でいいのか?東に来ないか?って聞いてくれてんだぞ」

( ^ω^)ハッ!

 はっとして、ようやく質問を理解した。
 慌てて頭を縦に振る。ショボンは、そうか、とまた静かに言った。


(´^ω^`)「だよね〜!時代は東だよね〜!」

( ^ω^)「いやあ、あっはっは!実は書き間違えちゃってぇ〜」

(´^ω^`)「こいつぅ〜、このおちゃめさんめ〜」

 \ドッ!/ \ワハハ!/
 
 食堂のざわめきは、一気に大きくなった。

92 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/03(火) 01:45:11 ID:r.IZzUkU0










 第3話 終わり

     〜to be continued


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