- 427 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 16:39:14 ID:df9asp2Q0
- ( ´ω`)「はあ」
「――と、言うわけで、お薬の量少し増やしておきますね」
( ´ω`)「分かりました」
「とりあえず二週間分出しておきます。それでは」
( ´ω`)「あ、あと。最近ストレスっぽいのでお腹緩いんですけど」
「過敏性胃腸炎ですかね……。こちら、イリボー錠というのも出しておきます。とりあえず十日分」
( ´ω`)「ありがとうございます……」
「お大事にどうぞ」
( ´ω`)「ツン、診察終わったお」
ξ゚听)ξ「お帰り」
( ´ω`)「ツンの方はもう少し入院必要なんだっけ」
ξ゚听)ξ「うん。迷惑かけるわね」
- 428 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 16:46:11 ID:df9asp2Q0
- ( ´ω`)「他にも入院した人とかいるから仕方ない」
ξ゚听)ξ「……そうなんだけど」
( ´ω`)「それにほら、彼がいるからなんとかなってるし」
ξ゚听)ξ「モララーくん、よくやってくれてるんだってね」
( ´ω`)「僕のサポートって言ってたけど、最近はもっぱら逆の立場だお」
ξ゚听)ξ「射撃訓練してるんだって?」
( ´ω`)「まあ、住み込みで研究所にいて暇だから」
ξ゚ー゚)ξ「えらい。なんかちょっとずつ前向きになってるわね」
( ´ω`)「別にそういうんじゃない……」
ξ゚ー゚)ξ「うふふ。モナーさんから、真面目に取り組んでるって聞いてるわよ」
( ´ω`)「最近デフォで眉間にしわ寄ってるからそう見えるだけ」
- 429 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 16:51:13 ID:df9asp2Q0
- ξ゚听)ξ「高岡ちゃんはどうしてる?」
( ´ω`)「僕の部屋に住み着いた」
ξ゚听)ξ「えっ」
( ´ω`)「お前なんかよからぬ想像したろ。悪いけど、僕、今性欲とかほぼないから」
ξ゚听)ξ「えっ」
( ´ω`)「……」
ξ;゚听)ξ「そ、そうよね。病気だもんね。ごめんね……」
( ´ω`)「……命令してもないのに掃除洗濯してくれてるから、助かってはいるんだけど」
ξ゚听)ξ「ああ、確かに服がまともよね」
( ´ω`)「上下スウェットで出歩いてた頃に比べたらね」
ξ゚听)ξ「髭も剃ってさっぱりしたじゃない」
( ´ω`)「気まぐれに、ね」
- 430 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 16:58:34 ID:df9asp2Q0
- ξ゚听)ξ「後は髪を切ったらかなりマシよ?」
( ´ω`)「短くすると寝癖直すのがめんどうなんだよなあ……」
ξ゚听)ξ「ちゃんと眠れてる証拠じゃない。いいことだわ」
( ´ω`)「……言われてみれば」
ξ゚听)ξ「それで、こないだの話なんだけど」
( ´ω`)「ん」
ξ゚听)ξ「一体どこに連れ去られて、何をしてきたの?」
( ´ω`)「あの日は――」
ξ゚听)ξ「……『ディストピア』。モナーさんには話したの?」
( ´ω`)「フィレンクトの件があるから未だにタイミングが掴めてない」
ξ゚ -゚)ξ「フィレンクト……さん。ネガティブスーツ開発に携わった主要人物の一人だわ」
( ´ω`)「奴は、現時点では完全に敵だとは思えない」
ξ゚听)ξ「どうして?」
- 431 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 17:05:24 ID:df9asp2Q0
- ( ´ω`)「スーツが暴走した時、手を貸してくれたんだよ。文字通り」
ξ゚听)ξ(文字通り?)
( ´ω`)「ネガティブだけど、理性は保っていた。その点で、まだ放っておいていいんじゃないかと思ってる」
ξ゚听)ξ「でも、組織立って行動されたら厄介じゃないかしら……」
( ´ω`)「……」
( ´ω`)(僕をその組織の頭にしようとしている、とは言えないな)
( ´ω`)「とにかく、あまり心配はいらない、はず。それよりもスーツの暴走の方が問題だお」
ξ゚听)ξ「……ええ」
( ´ω`)「破壊したスーツの中から、こんな物を見つけた」
ξ゚听)ξ「これは、ポジティブの結晶だわ」
- 432 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 17:12:25 ID:df9asp2Q0
- ( ´ω`)「――すると、これが核となってスーツを動かしてたのか」
ξ゚听)ξ「仮説ではね。現場検証ができればいいのだけど、私がこんな体じゃあ」
( ´ω`)「あー……」
ξ゚听)ξ「どうしたの?」
( ´ω`)「モララーくんが気合入れて全部綺麗に片付けちゃった」
ξ゚听)ξ
ξ;--)ξ「私がいれば……ッ」
( ´ω`)「結晶が採取できただけでも収穫としよう」
ξ;--)ξ「ううう、頭が痛い」
( ´ω`)「はは、僕もちょっと疲れが溜まってるお……」
( >∀<)へくしっ
.
- 434 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 17:20:53 ID:df9asp2Q0
- ( ´∀`)「大丈夫モナか? モララーくん」
( ・∀・)「あ、はい! もちろんです!」
( ´∀`)「それじゃあ、武装のチェック始めるモナよ」
( ・∀・)「ようやく完成しましたもんね! 待ってましたよ!」
( ´∀`)「ヘルメットのゴーグル部から、君のポジティブをビーム状にして放出するものモナ」
( ・∀・)「これで遠〜中距離戦もばっちりですね!」
( ´∀`)「出力はゴーグル横のダイアルで変えられるモナよ」
(∩ОΜО)「よし! いきます!!」
「ポジティブラスト!!」
( ´∀`)(……)
( ´ω`)「というやりとりが行われてるのを影から見てた」
ξ;゚听)ξ「モナーさんの沈黙が全てを物語ってるわね」
- 436 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 17:29:37 ID:df9asp2Q0
- ( ´ω`)「そろそろ行くお」
ξ゚听)ξ「あ、うん。来てくれてありがとうね」
( ´ω`)
( ´ω`)「……僕がもっと早くに到着していれば」
ξ゚听)ξ「ブーン」
( ´ω)「……いや、なんでもない。忘れてくれ」
( ´)「たらればを言い出したら、きりがない……」
ξ゚听)ξ「……」
ξ゚听)ξ(ブーン、気付いてる? あなた、充分たくさんの人を助けてるんだよ?)
ξ゚听)ξ(それって、とてもすごいことなの……)
ξ゚听)ξ(だから、もっと胸を張ってもいいのよ?)
( ´ω`)「ああ……実に……うつだ……」
- 438 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 17:36:22 ID:df9asp2Q0
- (‘_L’)「ふむ……」
( ´_ゝ`)「マッシュポテトのボウル取ってくれィ」
(‘_L’)「……消える」
(#´_ゝ`)「おうい、フィレンクトォ!」
(‘_L’) ハッ
(‘_L’)「すみません、何か?」
(´<_` )「食事は集中して摂らないとすぐ人間らしさを失うぞ。ほら、兄者」
( ´_ゝ`)「まったく。なんだ、またあのクソッタレな結晶のことか?」
(‘_L’)「ええ、そうです」
( ´_ゝ`)「不思議なもんは不思議、これでいいじゃァねえか」
(´<_` )「解明できないレベルの現象というのも自然にはあるんだろう」
- 439 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 17:44:18 ID:df9asp2Q0
- (‘_L’)「反応の後に無になる、なんて現象は奇妙すぎるんですよ」
(´<_` )「質量保存の法則ってヤツか? 不確かだが」
(‘_L’)「さきほど、試験管の重量を量ってみたのですが、おかしなまでに軽くなっていたんです」
( ´_ゝ`)「エネルギー物質なんだからどっかいっちまったんだろ。あの世とか」
(´<_` )「兄者、それはふざけすぎだ」
(‘_L’)「ふむ……分からないことだらけです……。設備さえ整っていれば、解明に近づくのですが」
( ´_ゝ`)「はいはい、たられば言わない、飯を食え飯をォ」
(´<_` )「塩気を足して脳みそに刺激だ、フィレンクト」
(‘_L’)「……ふむ」
- 440 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 17:49:52 ID:df9asp2Q0
- (゚、゚トソン「あの、皆さん。お味はいかがですか?」
( ´_ゝ`)「うめェよ。味ほとんど分かんねえけど」
(´<_` )「ああ、なかなかだ。味ほとんど分からないが」
(‘_L’)「ううむ……」
(゚、゚;トソン「結構塩分強めにしたんですが」
( ´_ゝ`)「マジで? ありがとうなァ」
(´<_` )「気遣いが嬉しいよ」
(‘_L’)「どっかいっちまった……。あの世……?」
(゚、゚;トソン「フィレンクトさん大丈夫ですか?」
( ´_ゝ`)「気にすんな。こうなったらいつも以上に味なんざ分からねェ」
(´<_` )「せっかくトソンが作ってくれたのにな」
- 441 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 17:58:55 ID:df9asp2Q0
- (゚、゚トソン「えっと、そしたら私、他の皆にご飯出してきますね」
( ´_ゝ`)「皆ちゃんと食ってるかァ?」
(-、-;トソン「食べなくなって衰弱し始めてる人が何人かいます……。小さい子は素直に食べてくれるんですが」
( ´_ゝ`)「いけねえなァ。餓死してネガティブ堕ちしたヤツはろくすっぽ会話もできねェのに」
(´<_` )「飢えが行動の根幹を乗っ取って、ゾンビみたくなってしまうからな」
(゚、゚;トソン「最悪、点滴を用意します」
(´<_` )「そうしてくれ。俺たちも同族を処理したくはない」
( ´_ゝ`)「あんまり気分のいいもんじゃあねえからなァ」
- 442 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 18:03:38 ID:df9asp2Q0
- (゚、゚トソン「お食事済んだらまた声をかけてくださいね」
( ´_ゝ`)「うい。頼んます」
(´<_` )「人手が必要だったら呼んでくれ」
( ´_ゝ`)「ありがとう、トソン」(´<_` )
(‘_L’)「実に、奇妙だ……」
( ´_ゝ`)「……」
(´<_` )「……」
スパァン
(;‘_L’)「ぬおっ、何を!」
( ´_ゝ`)「ご飯作ってくれた人にはちゃんとお礼を言う!」
(´<_` )「これ、俺たちの生前の母親の教えな」
(;‘_L’)「はっ、しまった。トソンさん?」
( ´_ゝ`)「もう行っちまったよバァカ!」
(´<_` )「今時珍しい、いい子だぞ、彼女は」
- 443 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 18:04:33 ID:df9asp2Q0
「なにより最高なのは」
(゚、゚トソン
「まだちゃんとした人間ってとこだよな」
.
- 444 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 18:13:22 ID:df9asp2Q0
- ( ОΜО)「おおおおお!! ライジング・キック!!」
バキィッ
(’e’)「うわぁ〜」
( ОΜО)「浮かせました! 内藤さん、お願いします!!」
( ´ω`)「ええと、ネガン、ライフルモード」
『ライフルモードに移行。発射できます』
( ´ω`)▄︻┻┳═一
つ
タァン
(’e’)「うわぁ〜」
グッチャァ
( ОΜО)「正義!!」
バッバッバッ
( ОΜО)「執行完了!!」
( ´ω`)「……執行完了」
- 445 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 18:18:14 ID:df9asp2Q0
- 「ヒーローとしての復帰、おめでとうございます!」
( ・∀・)「ありがとうございます!」
「モララーさん、今回の戦いはいかがでしたか?」
( ・∀・)「パートナーのサポートのおかげで、なんとか勝つことができました!」
「苦戦なさることもあるんでしょうか?」
( ・∀・)「ええ。ですが、僕は負けません! 絶対に!」
「今はどのような生活を――」
( ・∀・)「――――!」
「モララーさん――」
( ・∀・)「――」
「モララーさん――」
( ・∀・)
「モララーさん――」
( ・∀・)
「モララー」
( ・∀・)
「ねえ、モララー」
- 446 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 18:20:45 ID:df9asp2Q0
- ( ・∀・)「……?」
「どうしてなの、モララー」
( ・∀・)「……君は」
「どうして、あなたは」
(;・∀・)ジワリ
「私を助けてくれなかったの」
(;・∀・)「き、君は……」
「ねえ、モララー」
(;・∀・)「あ、あ、あ……」
- 447 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 18:22:31 ID:df9asp2Q0
イ从゚ -゚ノi、「どうして、私を守ってくれなかったの」
.
- 448 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 18:26:12 ID:df9asp2Q0
- (;;・∀・)「うわああああああ!!」ガバッ
(;;・∀・)「ハァ――!! ハァ――!! ハァ――!!」
(;;・∀・)「僕は、僕は……」
(;;・∀・)「君を、君だけを守りたかったはずなのに……!!」
(;;・∀・)「くそっ、くそっ!!」
ガン ガン ガン
(;;・∀・)「〜〜〜〜!!」
(;;・∀・)「僕はァ……!!」
「おやおや、また悪夢にうなされているのですか?」
- 449 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 18:32:05 ID:df9asp2Q0
- (;;・∀・)「!」
「あなたに罪はなかった。あれは、あなたのせいではなかった」
(;;・∀・)「う、うるさい! 僕の頭の中で勝手に喋るな!」
「あの時対峙したネガティブに、いつもならあなたは簡単に打ち勝っているはずだった」
(∩;・∀・)「止めろ! 思い出させるな!!」
「しかし、非道な手段を使われたあなたは、残酷な二択を迫られた」
(;; ∀ )「ああああ!!!!」
「大切な人を一人だけ助けるか、それとも、多くの人々を助けるか。そしてあなたは――」
(;; ∀ )「……ココ」
「正義を執行した」
- 450 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 18:40:40 ID:df9asp2Q0
- 「しかし、ポジティブは、自身の心に背いたあなたから離れた」
(;; ∀ )「……そうだよ、そうさ」
「結果、あなたはネガティブに打ち負けることになった」
(;; ∀ )「……」
「力さえあれば、あんな結果にはならなかった」
(;; ∀ )「力さえ、あれば……」
「奇跡さえ起こせるほどのポジティブの力を完全に引き出せさえすれば」
(;; ∀ )「き、せき……」
「あなたにはその潜在能力があった。それを発揮するだけの環境もあった」
(;; ∀ )「……」
「今、あなたにとっての一番の障害は何か。この間も言ったはずですね」
(;; ∀ )「――――」
- 451 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 18:44:47 ID:df9asp2Q0
「あなたには、これがふさわしい」
(;; ∀ )「これは……」
「あなたの力の源、その結晶です――」
.
- 452 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 18:49:15 ID:df9asp2Q0
- 「モララーくん」
( ・∀・)
「モララーくん」
( ・∀・)「……え?」
( ´ω`)「マスタード、ズボンに垂れてる」
(;・∀・)「うおっ!」
( ´ω`)「いっつも思ってたけどマスタードかけすぎじゃないかお」
(;・∀・)「あー、いやいや、これくらいないと食べてる気がしないんです」
( ´ω`)「ピクルスもめっちゃ盛るよね」
(;・∀・)「好きなんですよ、酸っぱいの。あー、やばい、シミになっちゃうかな」
( ´ω`)「へえ」
( ´∀`)「内藤くんもよく喋るようになったモナね」
( ´ω`)「まあ、四六時中顔合わせてれば」
( ・∀・)「……そうですね」
- 453 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 18:53:29 ID:df9asp2Q0
- 从 ゚∀从「ホラーイゾーンさーん、なあに食べてるんですかっ」
( ´ω`)「Bセット」
从 ゚∀从「アジフライ!」
( ´ω`)「やらんぞ。自分で注文しろ」
从 ゚〜从「ふぬぬぬ……。分かりましたよぅ」
( ´∀`)「ネガティブ、水取ってきて」
从 ゚∀从「名前で呼んでくれなきゃヤです〜」
(#´∀`)「誰が!」
从*゚∀从「ちゃん、ってつけてね!」
(#´∀`)「だから誰がって言ってるモナ!」
( ・∀・)「……」
- 456 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 19:06:46 ID:df9asp2Q0
- 从 >∀从「はぁい、ホライゾンさん! お水ですっ!」
(#´∀`)「ようし、そこに直れネガティブ」
( ´ω`)「飯くらい静かにだな……」
从*>∀从「キャッ、怒られちゃった☆」
( ・∀・)「……」
( ・∀・)「……あの、内藤さ――」
ξ゚听)ξ「賑やかねえ」
( ´ω`)「ツン」
从 ゚∀从「わあ! ツン姉さん! お帰りなさいっ!!」
( ´∀`)「おお! もう傷は塞がったモナか!」
ξ゚听)ξ「激しい運動しなければ大丈夫だそうです」
( ´ω`)「高岡、ツンに飲み物」
つ ちゃりん
从 ゚∀从「アイサー!」
- 457 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 19:13:31 ID:df9asp2Q0
- ( ・∀・)、「……」
( ´∀`)「どうしたモナ? モララーくん」
( ・∀・)「あ、いえ! そのー……。新しい必殺技の名前が決まらなくって!」
( ´∀`)
( ´∀`)「うん。まあ、根詰めないように」
( ・∀・)「はい!」
( ´ω`)(……)
=从 ゚∀从「どぞっ、ツン姉さん! 蒟蒻ゼリードリンクのグレープ味!」
つ□
ξ゚ー゚)ξ「ありがと、高岡ちゃん。ご馳走様、ブーン」
( ´ω`)「……ん。おお、いいよ別に」
- 458 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 19:20:41 ID:df9asp2Q0
- ( ´∀`)「記者会見、ホントに内藤くんは出ないモナか?」
( ・∀・)「今のヒーローは内藤さんなのに……。僕が出張るとおかしい感じになっちゃいますよ」
( ´ω`)「あのね、すっごくお腹下ってんの。そういうストレスいらないの」
从;゚∀从「湯たんぽ持ってきましょうかぁ?」
( ´ω`)「うん、お願い」
(;・∀・)「カメラ慣れしとかないと、この後が大変ですよ?」
( ´∀`)「そうモナ。これからスポンサー付けるのにも君たちの顔が必要になってくるモナよ」
( ´ω`)「あのね」
( ´ω`)「僕、ヒーローじゃないから。正義とかでもないの」
( ・∀・)「……」
( ´ω`)「そんで、スポンサーとか、僕雇われだから関係ないでしょ」
( ・∀・)「……」
つ ぐっ
- 460 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 19:26:58 ID:df9asp2Q0
- ( ´ω`)「それに」
( ・∀・)
つ
( ´ω`)「『本物』のヒーローが主役張った方が盛り上がるでしょう常識的に考えて」
( ・∀・)(ほん、もの……)
つ
( ´∀`)「内藤くんがそこまで言うなら……。じゃあ、会場まで行くモナよ、モララーくん」
( ・∀・)(僕が、本物……)
つ
( ・∀・)(恋人一人も満足に救えなかった僕が?)
スッ
( ∀ )「あは、ははは……。はは」
( ´∀`)「モララーくん?」
- 461 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 19:33:08 ID:df9asp2Q0
- ( ∀ )「ふふっ、なんでも、ないです。行きましょう……」
( ´∀`)「んん?」
=从 ゚∀从「湯たんぽでやんすおやびん!」
=つОと
( ´ω`)「おお、ぬくい。ぬくいぞ、これ。お腹ぐるぐるが和らぐぞ」
つОと
( ∀ )(……)
( ´∀`)「急ぐモナよ、モララーくん。遅刻なんかで叩かれたらどうしようもないモナ」
( ´ω`)「行ってらっしゃい、モララーくん」
つОと
( ∀ )「はい、任せてください……」
从 ゚∀从
从 ゚ -从(今日はあんまり嫌な臭いしないな……)
- 463 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 19:46:49 ID:df9asp2Q0
- ( ´ω`)「……」
从 ゚∀从「どうしたんです?」
( ´ω`)「いやさ。さっき、色々言ってて、なんか思うとこあったのよ」
从 ゚∀从「と、いいますと」
( ´ω`)「ああは言ったけど、割と最近、人のために戦ってる気がしてて」
从 ゚∀从
从;゚∀从「やばい! やばいです! それやばいですまずいですこわいです!」
( ´ω`)「こわいって何よ」
从;゚∀从「だって、それって利己的な戦闘でなくなってるってことでしょう!?」
( ´ω`)「まあ、そうなるかな」
从;゚∀从「ネガティブじゃなくなってきたら、ホライゾンさんのイイトコがなくなっちゃうじゃないですか!」
( ´ω`)「……お前な」
从;゚∀从「すっごいうつなのがホライゾンさんでしょう!? ええええ、どうすんですかこれぇ!?」
- 464 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 19:56:39 ID:tRtRk5Go0
- ( ´ω`)「ちょっとだけ、本物の、ポジティブのヒーローに憧れてた気持ちを思い出してさ」
从;゚∀从「はわわわわわ……。私の好きなホライゾンさんがくっせぇこと言い始めた!」
( ´ω`)「ちょっ、別にそんなくさくないだろ」
从;゚∀从「私的にはアウトです! ブブーですよぅ! くさやです、くさや!」
( ´ω`)「お前ホント失礼な時際限ないな」
从う∀从「うううう、ショックで催眠世界に閉じこもりそう……」
( ´ω`)「あんまりしつこいと部屋から追い出すぞ……」
从*゚∀从「ホライゾンさん大好きー」
( ´ω`)=3
( ´ω`)「矛盾してるとこなんだよな、ポジティブな目的を成すために、ネガティブな力を掲げるってのは」
- 465 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 20:02:01 ID:tRtRk5Go0
- ( ´ω`)「その点、モララーくんは羨ましい。方向性が一致してるから」
从 ゚∀从「ですかねぇ」
( ´ω`)「僕もうつ治して、ポジティブに転向できたらな……なんて」
从 ゚∀从「そしたら誰が戦うんですかぁ?」
( ´ω`)「……そこなんだよなあ」
( ・∀・)「内藤さんは羨ましいですよ。好きな風に生きて、それが認められる環境を手に入れたから」
( ´∀`)「そうモナかね」
( ・∀・)「僕もああやって自分のためだけに戦えていたら……」
( ´∀`)「……そしたら、誰が戦ってくれたモナ?」
( ・∀・)「……」
- 466 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 20:04:16 ID:tRtRk5Go0
( ´ω`)「でも、もしかしたら」
( ・∀・)「僕じゃない誰かが」
( ´ω`)「代わりになっていたかもしれない」( ・∀・)
.
- 467 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 20:06:39 ID:tRtRk5Go0
「僕である必要は、どこにもなかったかもしれない……」
.
- 468 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 20:09:07 ID:tRtRk5Go0
- ξ゚听)ξ「ようやく研究室に戻って来られたわ……」
「やっとまともな機材が揃ってきましたね」(‘_L’)
ξ゚听)ξ「考えなくっちゃ」
「考える必要があります」(‘_L’)
ξ゚听)ξ「どうやってポジティブの結晶をネガティブスーツに仕込んだのか?」
「相殺されたネガティブとポジティブはどこに行くのか?」(‘_L’)
ξ゚听)ξ「いかにして、ネガティブスーツは戦闘を行ったのか?」
ξ゚听)ξ「誰がそれを仕組んだのか……」(‘_L’)
- 470 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 20:14:10 ID:tRtRk5Go0
- 「内藤ホライゾン、あなたは戦う運命にあります」
「モララー、あなたも、もちろん同じく」
「誰かのため、自分のため。守るため、壊すため」
「肯定し、否定し、受け入れ、拒絶し、抱きしめ、突き飛ばし」
「そして全てが混ざり合わさったあなたたちを、私は――」
- 485 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 21:03:17 ID:tRtRk5Go0
- かいせつ
・( ´ω`)
内藤ホライゾン ブーン
すごいうつの人 最近ポジティブになりつつある
・ξ゚听)ξ
ツン
すごいタイミングの人 良いか悪いかは別として
・( ´∀`)
モナー所長
すごい普通の人 目立ったことしてないので普通に格下げ
・从 ゚∀从
高岡
すごい夢見がちな人だった何か そろそろ新しい服が欲しい
・( ・∀・)
モララー
すごい過去の人 最近ネガティブになりそう
・(‘_L’)
フィレンクト
すごい研究の人だった何か 賢いけどマナーはあんまりよくない
・( ´_ゝ`)(´<_` )
兄者 弟者
すごい双子だった何か 母親は厳しい人だったらしい
・(゚、゚トソン
トソン
すごい肝の据わった人 『ディストピア』の管理下にある人間の世話係
・イリボー錠
過敏性胃腸炎によく効くお薬。
>>1も時々お世話になる。すごく効く。
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