341 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 01:50:52 ID:NldSXCvQ0
「搬送急いで!」

「そこ邪魔! 助かるもんも助からなくなる!」

「なんだこりゃあ、道が通れないじゃないか!」

( ´ω`)「あ、すみません……すみません……」

从;゚∀从「仕方なかったですってホライゾンさん」

( ´ω`)「いや、だってもっとやり方あったかもしれないし……」

从;゚∀从「よしよし、背負い込まない背負い込まない」

( ´∀`)「ネガティブの言う通りモナ。今回はこれがベストだったモナよ」

( ´ω`)「そうですか……ホントですか……」

342 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 01:55:08 ID:NldSXCvQ0
( ・∀・)「モナーさん! お久しぶりです!」

( ´∀`)「おお、モララーくん。よく来てくれたモナ」

( ・∀・)「僕の出番はなかったみたいですけど、事態が収束したみたいでよかったです」

( ´ω`)「……」

从 ゚∀从「……」

( ・∀・)「こちらが内藤さんですか?」

( ´∀`)「紹介するモナ。こちら、内藤ホライゾンくん。ネガティブスーツの適合者モナよ」

( ・∀・)「よろしくお願いします! モララーです! それで、こちらは?」

( ´∀`)「ネガティブ」

( ・∀・)「えっ」

从 ゚∀从「たかおかです!」

( ・∀・)「……」

( ´ω`)「危険はないお。構えを解いてくれお」

( ・∀・)「ネガティブ、なんですよね?」

343 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 01:59:56 ID:NldSXCvQ0
从 ゚∀从「私はホライゾンさんの命令に従います!」

( ´ω`)「人間に危害加えるなって言ってあるから」

( ・∀・)「どういう関係なんですか?」

( ´∀`)「ちょっとした主従関係モナ。あまり気にしなくていいモナよ」

( ・∀・)「ふうん……。しかし、派手にやりましたね、内藤さん」

( ´ω`)「あ、はい、すみません……」

(;・∀・)「いやいや、正義の執行に犠牲はつきものです!」

( ´ω`)「正義……」

( ・∀・)「そうです! あれはネガティブによって暴走したんでしょう?」

( ´ω`)「そうだけど。たぶん」

( ・∀・)「なら、人類の敵じゃないですか! それを抑え込んだのなら、正義です!」

从 ゚∀从「私も! 私も手伝いました!」

(・∀・ )「……」

从 ゚∀从「?」

346 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 02:05:21 ID:NldSXCvQ0
( ´ω`)「ほら、焼きおにぎりでも買ってこい」
  つ ちゃりん

从*゚∀从 パァァ

タッタッタッタッ

( ´ω`)「……二度言うつもりはなかったけど」

( ・∀・)「ええ」

( ´ω`)「あれは大丈夫だお。あまり敵視しないでやってくれお」

( ・∀・)「……ヒーローの言葉なら、信じましょう」

( ´ω`)「……ふたつほど誤解を解かないといけない」

( ・∀・)「はい?」

( ´ω`)「僕はヒーローやってんじゃない。正義でもない」

( ・∀・)「……珍しい人ですね、内藤さんって」

( ´∀`)「彼はそういう人間モナよ」

「内藤さん! ホットスナックの自販機壊れてます!!」

348 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 02:09:17 ID:NldSXCvQ0
( ´ω`)「マジで」

「マジですよぅ! ううううう!! やーきーおーにーぎーりー!!」

(#´∀`)「うるせえモナ!」

( ´ω`)「モナーさん元気だね」

( ´∀`)「おかげさまで奇跡的に無傷モナ」

「おーなーかー空ーきーまーしーたー!!」

( ・∀・)「……」

( ・∀・)「ふふっ」

( ´ω`)「どうしたんだお」

( ・∀・)「いえ、楽しそうな環境だなって」

350 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 02:14:59 ID:NldSXCvQ0
( ´ω`)「さあ。僕はここに住み込んでるわけじゃないし」

( ・∀・)「そうなんですか? せっかくいい部屋もあるのに」

( ´ω`)「そうなの」

( ´∀`)「基地も兼ねてるから、割と普通の生活ができる部屋もあるモナよ?」

( ´ω`)「へえ」

从 ゚〜从「むー。せめてネガティブ摂らないとお腹がー」

( ´ω`)「モナーさん、ネガティブの瓶詰とかないの」

( ´∀`)「ツンくんの研究室にあったと思うモナ」

从 ゚∀从「行ってきます!」

( ・∀・)「ツンさん……。怪我、大丈夫でしょうか」

( ´ω`)「命に別状はないって話だったけど」

( ・∀・)「そうですか……」

351 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 02:20:12 ID:NldSXCvQ0
( ´ω`)「後で病院に行くといいお。意識はしっかりしてたから」

( ・∀・)「行くといい、って、内藤さんは?」

( ´ω`)「僕は……」

(;´∀`)「いやいや、そこは行ってあげるべきモナよ」

( ´ω`)「じゃあ行く」

(;´∀`)「じゃあって、君ホントに幼馴染モナか」

( ・∀・)「あっ、ツンさんの幼馴染って内藤さんだったんですか!?」

( ´ω`)「そうだけど」

( ・∀・)「時々話は聞いてましたよ! そっか、そっか!」

( ´ω`)「……」

353 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 02:26:07 ID:NldSXCvQ0
( ・∀・)「モナーさん、カフェテリアの場所、変わってないですよね?」

( ´∀`)「君がいた当時のままモナ。今回被害も出てないから、そろそろ機能してるはずモナよ」

( ・∀・)「それはよかった! あそこのホットドッグ好きだったんですよ!」

( ´∀`)「よく食べてたモナね」

( ・∀・)「あれなら三食いけますよ!」

( ´∀`)「実際三食あれだったじゃないかモナ」

( ・∀・)「ふふっ、懐かしいなあ」

( ´ω`)「……」

( ´ω`)(昔自分はここにいましたってアピールされると反応に困るな)

354 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 02:31:04 ID:NldSXCvQ0
( ・∀・)「研究所の修復を手伝う前に腹ごしらえしませんか?」

( ´∀`)「そうモナね。内藤くんも来るモナか?」

( ´ω`)「ああ、はい、じゃあ」

( ・∀・)「決まり! じゃあ行きましょう!」

( ´ω`)「……高岡に行先伝えてくるんで。先行ってて」

( ´∀`)「ネガティブなら匂いで探し当てるんじゃないかモナ?」

( ´ω`)「僕のネガティブに匂いがあるなら、今回の件で散布しちゃってるから」

( ´∀`)「ああ、なるほど」

( ・∀・)「それじゃ、モナーさん行きましょう!」

( ´ω`)「……」



( ´ω`)「高岡」

从 ゚∀从「おっ、ホライゾンさん!」
 つ□

355 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 02:35:42 ID:NldSXCvQ0
从 ゚∀从「いります? ネガティブ。傷に効きますよ」
 つ□

( ´ω`)「いらん。それより」

从 ゚〜从「?」コクコク
 つ□

( ´ω`)「あの正義のヒーローについてちょっと話をしておくぞ」

从 ゚∀从「はい、了解です」

( ´ω`)「あれはな、すごい正義の人だ」

从 ゚∀从「はあ……」

( ´ω`)「お前は知らないっていうか覚えてないかもしれないが、モララーは知らない人間はいないほどのヒーローだった」

从 ゚∀从「そんな有名人なんですか?」

( ´ω`)「有名人なんてもんじゃない。国民的ヒーローだ。あ、飲みながらでいいぞ」

356 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 02:45:09 ID:NldSXCvQ0
( ´ω`)「ヒーロー=ポジティブの塊だった時期、やつは完璧なヒーローとしてこの国を守っていた。僕とは違う。本物の正義だ」

从 ゚∀从「本物の正義ですか?」

( ´ω`)「社会的に認められたものをそう呼ぶならな」

从 ゚∀从「うーん、私がネガティブだからかもしれないけど、よくわかんない概念です……」

( ´ω`)「悪の定義が自分の中ではっきりしてるんだよ、正義の人は。怖いくらいに」

从 ゚∀从「悪、ですかぁ」

( ´ω`)「いいか。恐らくモララーの定義の中では、お前は悪だ」

从 ゚〜从「む」

( ´ω`)「……だから、下手な行動はこれまで以上に慎め」

从 ゚∀从「命令ですね? りょうっかいです」

( ´ω`)「……」

357 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 02:47:13 ID:NldSXCvQ0


( ´ω`)(僕にもまだ他人――ネガティブを慮る心があったのか……)

.

358 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 02:53:41 ID:NldSXCvQ0
( ・∀・)「お、来ましたね、内藤さん!」

( ´∀`)「遅いモナよー」

( ´ω`)「ここのオススメは」

( ´∀`)「ラーメン以外」

( ・∀・)「やっぱりラーメンは美味しくないままですかwww」

( ´∀`)「そばは美味しいモナ。うどんも。でも何故かラーメンは……」

( ´ω`)「そこまで言われると逆に食べたくなる不思議」

( ´∀`)「いやっ、絶対やめた方がいいモナ」

( ・∀・)「なんていうんでしょう、あの、スープが醤油味なんですけど、その味しかしないっていうか」

( ´ω`)「ふうん……。おばちゃん、ラーメン」

(;´∀`)「あー」

(;・∀・)「おー」

( ´ω`)「別に味ほとんど感じやしないしいいんだお」

359 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 02:58:52 ID:NldSXCvQ0
( ´ω`)「なんだこれ……」
 つ= ずる...

(;´∀`)「から揚げ追加注文してぶち込んでおくといいモナ」

(;・∀・)「油で多少は味がまぎれますからね」

( ´ω`)「コショウとか足してくる」

(;´∀`)「言わんこっちゃない」

(;・∀・)「独特な人だなー」

( ´ω`)「はあ……」

(;・∀・)「なんていうか、ちゃんと戦えてるんですか? 内藤さん」

( ´∀`)「ああ、その辺は問題なく。むしろ、期待以上モナよ」

(;・∀・)「えええ、そうなんですか」

360 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 03:04:04 ID:NldSXCvQ0
( ・∀・)「でも、どうするんですか? ネガティブスーツ、壊れてしまったんでしょう?」

( ´∀`)「それなんだモナ……。予備もないわけじゃないけど……」

( ・∀・)「それって、僕じゃあ着られませんか?」

( ´∀`)「ネガティブレベルが君ほどに低いと、スーツもただの重荷モナよ」

( ・∀・)「ううん……。僕ならいつでも戦える準備はしてるのに」

( ´∀`)「……ポジティブスーツもまだ取ってあるっちゃあるモナ」

( ・∀・)「!」

( ´ω`)「マヨネーズも入れてきた」

( ´∀`)「見てくれがすごいことになってるモナね……」

( ・∀・)「モナーさん! そのスーツ、まだ使えますか!?」

( ´ω`)「ん」

(;´∀`)「お、おう。整備は必要だけど」

361 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 03:09:51 ID:NldSXCvQ0
(;´∀`)「モララーくん、戦ってくれるモナか?」

( ・∀・)+「もちろん! だって、僕しかいないんでしょう!?」

( ´ω`)「……なんかそういう話になってるの」

(;´∀`)「あー、しばらくはそういうことになるかも」

( ´ω`)「あ、そ」

(;´∀`)(やばいなあ、内藤くん気分害してるかなあ、困るなあこういうの)

( ・∀・)「とりあえず慣らしの意味も込めて、瓦礫撤去にスーツ利用しましょう! 早く処理できますよ!」

(;´∀`)「そうね、そうモナね。確かにそれは名案モナ」

( ´ω`)(うっわ、油ギットギトだこれ。スープは飲めないな)

362 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 03:17:33 ID:NldSXCvQ0
( ОΜО)「ポジティブスーツ、起動します!」

( ОΜО)キュウウゥゥゥン

( ОΜО)カッ

( ОΜО)「さあ、ちゃっちゃと片付けましょう!」

「ポジティブスーツ! モララーくんか!」

「久しぶりだなあ!!」

「助かります!」



( ´ω`)「彼はいつもは何してんの」

( ´∀`)「普段はレスキューやってるモナよ。元ヒーローってことで、広告塔としても大活躍してるモナ」

( ´ω`)「レスキューってガチムチ軍団でしょ。すごいな」

( ´∀`)「最近はパワードスーツも普及してきてるから、精神力の方が重視されてるみたいモナよ」

( ´ω`)「ポジティブのスーツか」

( ´∀`)「そうモナ」

363 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 03:25:27 ID:NldSXCvQ0
( ОΜО)「そっち通ります! 道を開けてください!」

( ´∀`)「彼の資質から言って、分かりやすい人助けは適任だモナ」

( ´ω`)「そうね」

( ´∀`)「でも……現在、戦闘には向いているとはあまり言えないモナよ」

( ´ω`)「……ポジティブとネガティブがぶつかるとどうなるんだお」

( ´∀`)「プラスとマイナスの力が働き、中和されるモナ」

( ´ω`)「あれ、こないだはポジティブが打ち負けたって」

( ´∀`)「総量が問題モナ。ネガティブが多かった場合、ポジティブが打ち負ける」

( ´ω`)「あの正義の塊がネガティブに打ち負けた」

( ОΜО)「持ち上げます! 1、2の3!」

364 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 03:32:10 ID:NldSXCvQ0
( ´∀`)「……」

( ´ω`)「……なんか複雑な事情がありそうだおね」

( ´∀`)「モナの口から言うことじゃないモナね」

( ´ω`)「じゃあ訊かない」

( ´∀`)「そのさっぱりとした感じ、今回は助かるモナ」

从 ゚∀从「はー、お腹満たされた!」

( ´ω`)「おう、おかえり高岡」

从 ゚∀从

从 ゚ -从「なんか、嫌な臭いがする」

( ОΜО)「閉じ込められてる人がいる!? それを早く言ってください! 今行きます!」

从 ゚ -从「あれ、私嫌いです」

( ´ω`)「同属嫌悪の上をいったか」

365 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 03:38:17 ID:NldSXCvQ0
从*゚∀从「ホライゾンさんの匂い好きです。落ち着きます」

( ´ω`)「そうかい」

从 ゚ -从「でも、あのスーツ、すっごい嫌な臭い。吐きそう」

( ´ω`)「そうかい」

( ´∀`)「ネガティブ、吐いたらここからおん出すからな」

从 > -从「うー、そしたらホライゾンさんの家行く!」

( ´ω`)「実家暮らしにめんどくさいこと期待するな」

从*゚∀从「えへへ、とかなんとか言っちゃったりして、そうなったら面倒見てくれるんでしょ?」

( ´ω`)「親父に家から追い出される」

( ´∀`)「あ」

( ´ω`)「ん」

( ´∀`)「そうモナ、さっきから考えてたんだけど、内藤くん。研究所に越してこないモナか?」

366 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 03:48:39 ID:NldSXCvQ0
从*゚∀从「それいい! 所長さん! それいいですねぇ!」

(#´∀`)「別にお前を喜ばせるために言ってるわけじゃないモナ、ネガティブ」

( ´ω`)「えー、やだよ。めんどい」

( ´∀`)「今回の件で、君が近くにいないのは凄まじく危険だということが分かったモナ?」

( ´ω`)「僕はお手伝いであってレギュラーじゃないんだけど」

( ´∀`)「今までのアルバイト代とは別に住居と食事を提供するモナよ」

( ´ω`)「実家暮らしの安心感をここで作り出せるの」

( ´∀`)「そりゃ初めは難しいモナ。でも、食事はできるだけ運ばせるし、個人の時間は邪魔しない」

从*゚∀从「ホライゾンさんここ来てくださいよぅ! 私退屈なんですもん!」

( ´ω`)「……もうちょい条件なんとかならない」

(;´∀`)「えーと」

(;´∀`)(こういう時ツンくんがいればなあ)

367 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 03:56:02 ID:NldSXCvQ0
(;´∀`)(あんまり付け上がらせるのもなあ。際限なく報酬求められても破産するし)

从*゚∀从「一緒にゲームしましょっ、ゲーム!」

( ´ω`)「ゲームあんの」

从*゚∀从「ちょっと古いみたいですけど、HALOってゲームありますよ!」

( ´ω`)「僕SONY派なんだけど」

モナ――(;´∀`)――ン

(;´∀`)「PS4とネット環境を用意するモナ!」

( ´ω`)

( ´ω`)「ネガティブスーツ壊れてる間から入居していいの」

(*´∀`)「調整もあるからその方がありがたいモナ!!」

( ОΜО)「ほらほら、そこ! 手が空いてるなら手伝う!」

( ´ω`)「あ、はい、すみません」

368 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 04:03:24 ID:NldSXCvQ0
( ・∀・)「ここです!」

( ´ω`)「モララー……くんが使ってた部屋なのかお」

( ・∀・)「そうですよ! シャワー、トイレ完備。キッチンはないけど、僕はIHクッキングヒーター持ち込んでました!」

( ´ω`)「ネットは」

( ・∀・)「えーっとこの辺に、LANのジャックが、あったあった。ここです!」

( ´ω`)「研究所だから回線早そう」

( ・∀・)「僕はあんまりネット使ってなかったんで分からないですけど、結構快適なんじゃないかと」

( ´ω`)「へえ」

( ・∀・)「……」

( ´ω`)「……」

369 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 04:08:34 ID:NldSXCvQ0
( ・∀・)「あの」

( ´ω`)「……何か」

( ・∀・)「ネガティブで戦うって、どんな感じなんですか?」

( ´ω`)「……もうちょい具体的に」

( ・∀・)「ああ、そっか。ええと、そうですね。ポジティブで戦う時は、気分が高揚するんですよ」

( ´ω`)「ふうん」

( ・∀・)「正義に満ち溢れるというか、希望で胸が満たされるというか。とにかく力が漲ってくるんです」

( ´ω`)「すごいね」

( ・∀・)「それで、対極にあるエネルギーで戦うとどうなるのかなって」

( ´ω`)「……別に何か考えたことはないかな」

( ・∀・)「そうなんですか?」

( ´ω`)「強いて言えば、疲れる、かな」

( ・∀・)「疲れる、ですか」

370 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 04:12:55 ID:NldSXCvQ0
( ´ω`)「気分は高揚しないし、テンションもこのままだし、力も別に満ちてこない」

(;・∀・)「えええ、それでよく戦闘しますね」

( ´ω`)「……ああ、ひとつだけ感じることがあった」

( ・∀・)「うん?」

( ´ω`)「否定したくなる」

( ・∀・)「否定?」

( ´ω`)「何かしらを否定してしまいたくなる。それだけ」

( ・∀・)「……」

( ´ω`)「まさしくネガティブってヤツ、なんだお、きっと」

( ・∀・)「……参考になりました」

ヴヴヴヴヴヴヴヴ

::( ´ω`)::

( ・∀・)「あ、通信機鳴ってますよ」

::( ´ω`)::「う、うん」

371 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 04:20:49 ID:NldSXCvQ0
( ´ω`)】「ツン。怪我は」

『ちょっと入院しなきゃいけないわ。ブーンは大丈夫だったの?』

( ´ω`)】「アバラ痛めた感がある。けど、今はなんともない」

『そう、それはよかったわ。ネガティブスーツだけど、修復できそうかしら』

( ´ω`)】「難しいと思う。かなり念入りに破壊したから」

『また作り直しね……。ネガティブが発生したら、かなり危険な状況だわ』

( ´ω`)】「確か、月曜日が発生しやすいんだっけ。今は、えーっと」

『水曜日。あ、もう木曜日か』

( ´ω`)】「……微妙だおね」

『そうね……』

( ´ω`)】「復帰は」

『傷が塞がったら、と言いたいところだけど、ネガティブは待ってくれないわね』

372 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 04:25:28 ID:NldSXCvQ0
( ´ω`)】「あんまり無理するな」

『ありがとう。それじゃ』

( ´ω`)】「あ」

『どうしたの?』

( ´ω`)】「モララーくんがいるけど話すかお」

( ・∀・)「あ、いいですよ。ツンさん、休まないと」

『聞こえたわ。お礼言っといて』

ピッ

( ´ω`)「ありがとうって」

( ・∀・)「いいですいいです。夜も遅いし」

( ´ω`)「ああ、まあ正常な時間の感覚だとそうか」

373 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 04:36:53 ID:NldSXCvQ0
从 ゚∀从「ホライゾンさーん、あーそびーましょー」

( ´ω`)「来たな高岡」

( ・∀・)「……それじゃ、僕はこれで」

( ´ω`)「モララーくんはこれからどうすんの」

( ・∀・)「ポジティブスーツで戦うことで内藤さんのサポートができればと思ってます」

从 ゚ -从「……」

( ´ω`)「そうか」

( ・∀・)「限界はあると思いますが、それでも、できることはやりたいですから」

( ´ω`)「伝説のヒーローの復帰、か。マスコミが賑わうね」

( ・∀・)「ふふっ、伝説ですか。生きてるうちにそんなこと言われるとは思ってませんでした。内藤さん」

( ´ω`)「ん」

( ・∀・)「これからよろしくお願いします」

374 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 04:43:05 ID:NldSXCvQ0
( ´ω`)「……握手ね」

( ・∀・)「ええ」

( ´ω`)(あ、手デカい)

( ・∀・)「では僕は帰りますね」

( ´ω`)「うん。じゃあ、また」

从 ゚ -从「……」

( ´ω`)「何か言いたげだな」

从 ゚ -从「んー、なんていうか。私あの人間好きになれそうにないです」

( ´ω`)「天敵だからな」

从 ゚ -从「なんか、なぁ。それだけじゃないんですよねぇ」

( ´ω`)「……性格が合ったらお前もネガティブ堕ちしてないよ」

从 ゚ -从「ですねぇ」

从 ゚∀从「して、ホライゾンさん!」

( ´ω`)「なに」

从 >∀从「遊びましょっ!」

375 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 04:50:42 ID:NldSXCvQ0
( ´ω`)「朝か……」

从 -∀从 スピュ

( ´ω`)「高岡、パンツ見えてるぞ」

从 -∀从 スピュル

( ´ω`)「朝飯……。卵かけご飯あるかな……」

プシュッ

( ´ω`)「お」

「食事です。って、食堂に向かわれようとしてました?」

( ´ω`)「うん。ホントに持ってきてくれたんだ」

「ええ、所長から指示がありましたから」

( ´ω`)「次からはいいよ。自分で行く」

「え、ですが」

( ´ω`)「ただ、いっこだけ」

「はい?」

( ´ω`)「人が少ない時間帯教えて。あんまり人に会いたくない」

377 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 04:55:43 ID:NldSXCvQ0
从つ∀从「うう、朝日が、眩しい……。目が、溶ける……」

( ´ω`)「高岡、パンツ見えてるって」

从*>∀从「ひゃっ、み、見ないでください!」

( ´ω`)「もうちょいマシな拘束衣ないのかね」

从*゚〜从「私も、もう少し可愛い服欲しいです」

( ´ω`)「開発班ってのに依頼しておくか」

从*゚∀从「ホライゾンさんやっさしぃ!」

( ´ω`)「あと、これ。朝食運んできてもらったから食べといて」

从 ゚∀从「ホライゾンさんは?」

( ´ω`)「僕はそうだな……」

378 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 04:56:30 ID:NldSXCvQ0


( ´ω`)「ホットドッグでも食べてこようかな……」

.

379 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 05:03:11 ID:NldSXCvQ0
『警報! 警報! レベル5のネガティブ発生!』

(;´∀`)「ぬう! 土曜日にネガティブ発生だなんて最近なかったのに!」

( ・∀・)「ポジティブスーツ、出られます!」

( ´ω`)「モララーくんやる気だね。頑張って」

( ・∀・)「何言ってるんですか! 内藤さんも来てもらいますよ!」

( ´ω`)「えっ」

( ´∀`)「ネガンで遠距離支援してもらうモナ!」

( ´ω`)「ネ……ガン……」

( ・∀・)「ネガティブを固めて飛ばすアレですよ!」

( ´ω`)「アレにそんな名前があったのか」

( ・∀・)「名前は命、名前は力! 僕が付けました!」

380 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 05:07:32 ID:NldSXCvQ0
( ´ω`)「そ、そうなの」

( ・∀・)「他の武装も名前付けておきましたから、これからは装着時にそれを呼びましょう!」

( ´ω`)「えー……」

( ・∀・)「必殺技も考えておいてください!」

( ´ω`)「えー……」

( ´∀`)「懐かしいノリモナ。彼が常駐してた頃はこれが普通だったモナよ」

( ´ω`)「僕、現時点で結構疲れてしまうんだけど」

( ´∀`)「大丈夫、モナも最初の半年はしんどかったモナ」

( ´ω`)「半年も慣れなかったのかよ」

( ・∀・)「何を二人でこそこそと言ってるんですか! 敵は待ってくれませんよ!」

381 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 05:13:03 ID:NldSXCvQ0
( ОΜО)「ポジティブスーツ、『雷電』! 装着!」

( ´ω`)「あ、それ雷電って名前だったんだ」

( ОΜО)「僕が名付けました!」

( ´∀`)「本来の名前は陸戦型ポジティブスーツ・甲モナ」

( ´ω`)「ああそう……」

( ОΜО)「内藤さんも早くネガンを準備してください!」

( ´ω`)「これ差し込む時ぞわぞわするんだよな……」
  つ〜=

(∩´ω`)「よいしょ」

( ОΜО)「ダメダメ! いいですか!? 『ネガン、コネクト』! はい!」

( ´ω`)「ネガン、コネクト」

( ´ω`)「……僕帰っていいかな」

382 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 05:21:13 ID:NldSXCvQ0
( ОΜО)「要練習ですね……。まあいいでしょう! では、出動!」

( ´∀`)「今回の報酬にPS4をamazonで予約しておくから」

( ´ω`)「分かった」

( ´∀`)「じゃあ、現場は任せたモナ!」



『コード:ポジティブ! 投下!』

( ОΜО)「雷電、行きます!」

ヒュゥゥウ

クルンクルンクルン

( ´ω`)「おお、すげえ、空中で無駄に回転してる」

ズシン

( ОΜО)「天呼ぶ、地呼ぶ、人が呼ぶ! 世界が正義の使者を呼ぶ!」

( ОΜО)「モララー参上! どんな悪の芽も、僕は見逃さない!!」

( ´ω`)

( ´ω`)(おお……)

383 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 05:22:23 ID:NldSXCvQ0


( ´ω`)(どうしよう、すごく帰りたい……)

.

384 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 05:28:06 ID:NldSXCvQ0
( ´_ゝ`)「で、どうよフィレンクト」

(‘_L’)「何かに変換している間に無理やり固定することはできますが、通常時はもう片腕で生活するしかありませんね」

(´<_` )「王のためとは言え無茶をしたな」

(‘_L’)「両腕でなければいけない理由もなくなりましたから」

(´<_` )「研究所のことか?」

(‘_L’)「ええ」

( ´_ゝ`)「随分ご執心だったもんなァ。まあ、そう気を落とすなって」

(‘_L’)「はは、ネガティブが励ましの言葉を発するとは」

(´<_` )「たまには戯れにそういう言葉も使うさ」

385 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 05:35:16 ID:NldSXCvQ0
(‘_L’)「しかし、あの一件、どうもおかしい」

( ´_ゝ`)「暴走ってヤツな。話によると旦那に吸い寄せられるように行動してたんだろォ?」

(´<_` )「スーツは自立歩行すらできないものだったんだろ。どうやってあんなことができたんだ?」

(‘_L’)「……王がスーツの腕を切り落とした時、高密度のネガティブが流出しました」

( ´_ゝ`)「そりゃまあ、ネガティブが動力源だから当然だろ」

(‘_L’)「密度がね、異常だったんですよ」

(´<_` )「というと?」

(‘_L’)「何かに吸い寄せられでもしないと、あんな濃度のネガティブがひとところに集まるわけがない」

(´<_` )「核となる何かが仕込まれてた、と言いたいのか」

( ´_ゝ`)「なんか俺にはさっぱりだ。見解を頼むぜフィレンクトォ」

386 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 05:44:21 ID:NldSXCvQ0
(‘_L’)「この試験管を見てください」

( ´_ゝ`)「……う」

(´<_` )「なんだこれ……。凄まじく不快な光だ」

(‘_L’)「これは、ある物質の結晶です」

( ´_ゝ`)「……俺にそれ以上近付けるな。吐き気がする」

(´<_` )「俺もだ。なんなんだそれは。少なくとも俺たちの体にいいものじゃないだろ」

(‘_L’)「スーツの破片から取り出したものです。これは私の設計にはない。誰かが意図的に仕込んだものでしょう」

( ´_ゝ`)「だから、それはなんなんだ」

(‘_L’)「……ポジティブです」

387 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 05:58:04 ID:NldSXCvQ0
(´<_`;)「お前、よくそれを回収できたな。ネガティブが触ったら中和されて消えるんだろ」

(‘_L’)「研究所にはたくさんのエネルギー遮蔽容器がありますからね。ひとつ失敬しただけのことです」

( ´_ゝ`)「それで、その結晶がどうしたんだ。……おっと、それはもうしまってくれ。ムカついてくる」

(‘_L’)「どうも、これが核となったのではないかと踏んでいるのですよ」

(´<_` )「……? おかしいだろ、それなら、ネガティブは中和されて留まれないはず」

(‘_L’)「ネガティブとポジティブが中和されるとどうなるか知っていますか?」

( ´_ゝ`)「馬鹿な俺でも知ってるぞ。酸性と塩基性が中和されると中性のものになるんだろ?」

(´<_` )「だから、変な表現だが、中性のエネルギーになるんじゃないのか」

(‘_L’)「実験してみましょう」

(;´_ゝ`)「しまってくれって言っただろ」

388 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 06:07:00 ID:NldSXCvQ0
(‘_L’)「この試験管はコルクで蓋がしてあります」

( ´_ゝ`)「ああ、それで」

(´<_` )「兄者、まあ落ち着け。貧乏ゆすりがすごいぞ」

(‘_L’)「シリンジで取ったネガティブ溶液を1ml、ここに注入します」

プスッ

(‘_L’)「見てください」

( ´_ゝ`)「……心なしかネガティブがポジティブに吸い寄せられてないか」

(´<_` )「フィレンクト、試験管を横に向けてくれ」

( ´_ゝ`)「気のせいじゃないな」

(‘_L’)「そう、ポジティブとネガティブは、どうやら磁力と同じように引かれあうようなのです」

(´<_` )「ネガティブがポジティブの結晶に接触するぞ」

(‘_L’)「ここからが本題です」

389 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 06:15:29 ID:NldSXCvQ0
( ´_ゝ`)「ネガティブが触れ――」

ジュウッ

(´<_` )「ネガティブ溶液が消えて、ポジティブの結晶が少し小さくなったみたいだが……」

(‘_L’)「コルクに注目してください」

( ´_ゝ`)「あ? さっきよりも内側に吸い寄せられてる?」

(´<_` )「それも、かなりの割合だ。……つまり」

(‘_L’)「弟者さんは理解したようですね」

( ´_ゝ`)「俺だけ置いてけぼりかァ? なんなんだよ」

(´<_` )「中和された分だけ、いや、それ以上に『消えてる』んじゃないのか?」

( ´_ゝ`)「ハァ?」

(‘_L’)「無になる、ということです」

( ´_ゝ`)「ちんちんぷんぷんなんだが……」

391 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 06:24:51 ID:NldSXCvQ0
(‘_L’)「いいですか、ポジティブの核がスーツの内側に入る」

(´<_` )「そこにネガティブが吸い寄せられた」

( ´_ゝ`)「ああ、そこまでは分かった。つまり原動力は供給されるわけだ」

(‘_L’)「ネガティブとポジティブが相殺されて、消え去ると、真空に近い状態となる」

(´<_` )「すると外気を吸い込んで、ネガティブを補給する」

(‘_L’)「消失と吸気の連動でエネルギーは常に充填される」

( ´_ゝ`)「永久機関ってヤツかァ?」

(‘_L’)「厳密には違いますが、まあそれでいいでしょう。そして、吸気の量は次第に増加する。限界はありますがね」

(´<_` )「そこで、より多量のネガティブがある方に吸い寄せられた。そういうことか?」

(‘_L’)「私の考えでは」

( ´_ゝ`)「もっと分かりやすく説明できねェのか」

(´<_` )「スーツに腹ペコ装置を付けて、美味しい方に行くよう仕向けたヤツがいる」

( ´_ゝ`)「ああ」

392 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 06:37:21 ID:NldSXCvQ0
( ´_ゝ`)「一番美味しい餌が内藤の旦那だった、っつうことか」

(´<_` )「そういうことになるな」

(‘_L’)「王の潜在ネガティブ量の凄まじさの裏付けともなりますね」

( ´_ゝ`)「でもよォ、ポジティブの結晶をぶち込んだだけでなんで戦闘までできるようになんだ? おかしくねえか?」

(´<_` )「俺も疑問だ。そんな機能を付けた覚えはないと言ったのはフィレンクト、お前だ」

(‘_L’)「それはまだ調査中です。研究設備がここでは限界がある」

( ´_ゝ`)「は、肝心なとこは分からず仕舞い、か」

(´<_` )「そう言ってやるな、兄者」

( ´_ゝ`)「でもよォ、その仕組みが分かったら、俺たちもネガティブの無人兵器作れんじゃね?」

(‘_L’)「……我々の目的は世界の武力制圧ではないですよ」

「その通り。不必要に戦力を持つ必要はない」

393 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 06:49:47 ID:NldSXCvQ0
( ´_ゝ`)「おっと、重役さんのご出勤だ」

(´<_` )「食事はもう終わっちまったぞ」

(‘_L’)「今回の成果はいかほどですか」

「新たにネガティブ堕ちの可能性がある人間を10名ほど連れてきた」

( ´_ゝ`)「それはまた世話が大変そうだなァ」

「世話役を買って出る人間も数名いた。あとは物資の支援をしてくれる連中も見つけてきた」

(‘_L’)「素晴らしい」

( ´_ゝ`)「段々でっかくなってきたなァ、俺たちの組織も」

(´<_` )「新人類の夜明けは近い、ってな」

「これからますます忙しくなる。よろしく頼むぞ、お前たち」

(‘_L’)「もちろんです」

( ´_ゝ`)「任せろ」(´<_` )

394 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 06:55:54 ID:NldSXCvQ0
('A`)「……」

「ドクオさん、お加減はいかがですか」

('A`)「……」

「ドクオさん?」

('A`)「あ、はい。すみません。なんでしょう」

「お加減いかがです?」

('A`)「大丈夫です。変わりありません」

「そうですか。なら、退院も近いですね」

('A`)「……早く職場に復帰しないと」

川 ゚ -゚)「ドクオ、おはよう」

('A`)「クー、来てくれたのか。おはよう」

396 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 07:01:19 ID:NldSXCvQ0
('A`)「仕事はひと段落したのか?」

川 ゚ -゚)「ああ、おかげ様で。やっと見舞いにも来られたよ」

('A`)「悪いな、急に入院なんてしちゃってさ」

川 ゚ -゚)「冬場に路上で昏倒だなんてただ事じゃない。入院しなくても検査くらいは絶対に受けさせたさ」

('A`)「目が覚めたら病院だもんな。びっくりしたよ」

川 ゚ -゚)「こっちだってびっくりだよ」

('A`)「だよな……」

川 ゚ -゚)「どうした?」

('A`)「それが、自分でも分からないんだ。何か喪失感というか虚無感があってさ」

川 ゚ -゚)「そうなのか?」

397 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 07:06:01 ID:NldSXCvQ0
('A`)「なあ、俺、何かなくしたっけ?」

川 ゚ -゚)「私には分からないな……」

('A`)「だよな。ごめん」

川 ゚ー゚)「謝らなくてもいい。何かなくしたのなら、一緒に見つけよう」

('A`)「……ありがとう、クー」

川 ゚ー゚)「ん」

('A`)「あ、いや、病室でそういうのは」

川 ゚ -゚)「んー」

('A`)「参ったな……」

ちゅっ

398 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 07:16:27 ID:NldSXCvQ0
('A`)「はい、ここまで。こら、ちょ、触るな」

川 ゚ -゚)「む……」

('A`)「収まりつかなくなったら困るから!」

川 ゚ー゚)「冗談だよ」

('A`)「まったく……」

川 ゚ -゚)「それじゃあ、そろそろ私は行くね」

('A`)「おう。また」



川 ゚ -゚)「思ったより元気そうでよかった。ちょっとの間会えなかったから」

「次に会えるのはまたしばらく後になるかもしれませんね」

川 ゚ -゚)「さて、どうかな……」

「ある程度は落ち着いているといいんですが」

川 ゚ -゚)「私もそう願うよ」

399 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 07:19:46 ID:NldSXCvQ0


川 ゚ -゚)「さて」

川 ゚ -゚)「帰るぞ、フィレンクト」

『了解しました、リーダー』

ウォォォォォン

.

403 名前:名も無きAAのようです :2014/01/12(日) 07:30:11 ID:FF8e2vkM0
かいせつ

・( ´ω`)
  内藤ホライゾン ブーン
  すごいうつの人 ネガンという名前が結構ショック

・ξ゚听)ξ
  ツン
  すごい……今回出てない

・( ´∀`)
  モナー所長
  すごい自腹の人 PS4はポケットマネーで予約した

・( ・∀・)
  モララー
  すごい正義の人 空き時間は筋トレとランニングに費やす

・从 ゚∀从
  高岡
  すごい夢見がちな人だった何か パンツは青と白の縞パン

・(‘_L’)
  フィレンクト
  すごい研究者だった何か ついに隻腕確定

・( ´_ゝ`)(´<_` )
  兄者 弟者
  すごい双子だった何か 今回自然科学が結構面白そうだと二人して思った

・('A`)
  ドクオ
  すごい内藤の親友だった人 記憶欠落中

・川 ゚ -゚)
  クー
  すごい????????


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