242 名前:名も無きAAのようです :2014/01/09(木) 19:18:52 ID:r9IW23lw0
( ´ω`)

( ´ω`)

( ´ω`)

( ´ω`)

( ´ω`)「呼吸が浅くて苦しい」

( ´ω`)「死にそうなのに死ねないっていうか」

( ´ω`)「そんな感じ」

243 名前:名も無きAAのようです :2014/01/09(木) 19:21:39 ID:r9IW23lw0
( ´ω`)「意識しだすと呼吸が苦しいお。でも意識しないと呼吸が浅いお」

( ´ω`)「生きづらい」

( ´ω`)「……実に生きづらい」

( ´ω`)「……」

( ´ω`)「……」

( ´ω`)「辛いこと思い出して呼吸が荒くなって寝てられない」

( ´ω`)「眠剤効いてこない……」

( ´ω`)きゅっ
  つ□

244 名前:名も無きAAのようです :2014/01/09(木) 19:25:51 ID:r9IW23lw0
( ´ω`)「うつ伏せで寝ると胸が圧迫されて呼吸が苦しい」

( ´ω`)「仰向けで寝ると何か落ち着かなくてしんどい」

( ´ω`)「横向きだと胃の中身が偏って気分悪くなってくる」

( ´ω`)「……身を起こすか」

( ´ω`)「……」

( ´ω`)「体が、ダルイ、です」

( ´ω`)「ううう……。生きづらい……」

( ´ω`)「社会に適応できない自分が情けない……」

( ´ω`)「同時に自分を受け入れてくれない社会がおかしいとも思う……」

( ´ω`)「今日めちゃめちゃ気分ダウナーだお」

( ´ω`)きゅっ
  つ□

( ´ω`)きゅきゅっ
  つ□

( ´ω`)うっぷ

のっしのっし

<オエエエ

245 名前:名も無きAAのようです :2014/01/09(木) 19:30:41 ID:r9IW23lw0
( ´ω`)「はぁ、はぁ……。寒い……」

( ´ω`)「酒で暖を取らねば……。水分……」

( ´ω`)きゅうっ
  つ□

( ´ω`)「気分がなんとか落ち着く限界のラインを探るんだお……」

( ´ω`)「雨戸の隙間から差し込むこれは月明かりか」

( ´ω`)「時間の感覚はもうどこに置いてきたんだろう……」
  つ□

( ´ω`)「薬は飲んだし、酒も飲んでるし、効果出てくるはずなんだけど……」

( ´ω`)

( ´ω`)「あ、さっき吐いた時に錠剤見えた気がしたな」

( ´ω`)「ダメじゃないか、これ」

246 名前:名も無きAAのようです :2014/01/09(木) 19:34:47 ID:r9IW23lw0
( ´ω`)「ん」

( ´ω`)
  つ日 ぴっ

【緊急招集】

( ´ω`)「緊急招集って言われても、僕移動手段ないしな……」

( ´ω`)「歩いたらかなりかかるよな……。ツンが迎えに来ないと無理だ」

( ´ω`)「ツン……」

( ´ω`)「いつ免許取ったんだろ」

( ´ω`)「僕は……」

( ´ω`)「……免許取っても薬飲んでる間は運転できないって言われてるしな」

( ´ω`)「まあ、今はいいや」

247 名前:名も無きAAのようです :2014/01/09(木) 19:44:03 ID:r9IW23lw0
ξ;゚听)ξ「高岡ちゃん、無事!?」

川д川「なんとか」

「くっ、屈辱モナ! ネガティブに守られるなんて!!」

ξ;゚听)ξ「高岡ちゃんいなかったら死んでたんですから、文句言わないでください!!」
「〜〜〜〜」

川д川「来る!!」

ブゥン

ガッゴン

川;д川「この、しょうっげきっ、やばっ」

ξ;゚听)ξ(髪の毛で固定した足場ごと持っていかれる……。このままじゃ時間の問題だわ!)

バゴッ グギン バグォ

川;д川「……所長さん、走る準備!」

「命令するなモナ!」

248 名前:名も無きAAのようです :2014/01/09(木) 19:48:56 ID:r9IW23lw0
川д川「3.2.1」

从;゚∀从 ぱらっ

从;゚∀从「今!」

(;´∀`)「うおおおおお!!」

ξ;゚听)ξ(攻撃の合間を縫ってあえてガードを解除! 好判断だわ!)

「〜〜〜〜」

ブゥン

从;゚∀从(空振り! 助かった!!)

ドシャァァン

ξ;゚听)ξ「ヤツが倒れてる隙にこっちへ! 隔壁を閉じます!」

(;´∀`)「死ぬっ、死ぬモナッ!!」

从;゚∀从「ほら早く走るんですよぅ!」

250 名前:名も無きAAのようです :2014/01/09(木) 19:54:46 ID:r9IW23lw0
ピッピッピッ ズガガガガガ

ξ;゚听)ξ「隔壁降りるのが遅い!!」

从;゚∀从「こうなったら私がガード張って時間稼ぎを……」

(;´∀`)「そうモナ! ネガティブなら耐えられ――」

ξ;゚听)ξ「馬鹿言わないでください! 相手は、『アレ』なんですよ!」


    「〜〜〜〜」

      ムクリ


川д川「起き上がった! 姉さんと所長さんは早く逃げて!」ザシュッ


    ズシン ズシン

    「〜〜〜〜」


ξ;゚听)ξ「そんな、そんなこと言ったって!」


  ズシン ズシン


川д川「あの人じゃないと『アレ』は止められません!」

251 名前:名も無きAAのようです :2014/01/09(木) 19:56:19 ID:r9IW23lw0


      フシュゥゥゥゥ( ◎н◎)ゥゥゥゥゥウ


川д川「ネガティブスーツをどうにかできるのは、ホライゾンさんしか!!」

.

255 名前:名も無きAAのようです :2014/01/09(木) 20:18:08 ID:r9IW23lw0
ヴヴヴヴヴ

::( ´ω`)::「うおおおお着信きたあああ……」

::( ´ω`)::「怖い、怖いお……」

::( ´ω`)::「心臓ばっくばっく言ってる……」

【着信:ツン】

ぴっ

::( ´ω`)】::「つ、ツンかお」

『ブーン、ブーン、聞こえる?』

::( ´ω`)】::「ちゃんと聞こえてる」

『ああ、よかった……! 無事なのね!?』

( ´ω`)】「無事。ああ、あの運転手は敵だったけど、敵じゃなかった」

『その話も聞きたいところだけど、大至急こっちに来て! 迎えを寄越すわ!』

( ´ω`)】「もう眠剤飲ん――でないわ」

『今マズイことになってるの! なんでか分からないけど――』

『ガッゴォォン』

『――聞こえた!?』

( ´ω`)】「何今の」

256 名前:名も無きAAのようです :2014/01/09(木) 20:22:26 ID:r9IW23lw0
『スーツが、暴走してるの!!』

( ´ω`)】「暴走。悪用じゃなくて」

『誰も着ていない……ううん、誰も着られないはずなのよ!!』

( ´ω`)】「へっ」

『アンタ以外が着られるようには作られてないの!』

『ゴシャァ』

『きゃあああああ!!』

『高岡ちゃん!? ブーン、とにかく研究所に! そう長くは持ちこたえられないわ!』

( ´ω`)】「そ、そう言われても」

257 名前:名も無きAAのようです :2014/01/09(木) 20:25:04 ID:r9IW23lw0
( ´ω`)】 ぷつん

( ´ω`)「……」

( ´ω`)「迎え待ってる間何してればいいんだ……」

( ´ω`)

( ´ω`)「小学生の時、ハムスターをドアに挟んで殺しちゃったことがあったな……」

( ´ω`)「獣医さんに母さんが連れてったけど、当時もこんな気分だったような」

( ´ω`)「……なんもできないで待ってるだけ」

( ´ω`)

( ´ω`)「はあ……」

( ´ω`)きゅっ
  つ□

258 名前:名も無きAAのようです :2014/01/09(木) 20:28:56 ID:r9IW23lw0
( ´ω`)「僕が行ってどうなるんだお……」

( ´ω`)「冷静に考えてみろ、スーツの破壊力はアレだろ」

( ´ω`)「それに比べて僕はアレだろ」

( ´ω`)「何しろってのよ」

( ´ω`)きゅっ
  つ□

( ´ω`)「酔拳……」ボソッ

( ´ω`)きゅっ
  つ□

( ´ω`)「飲めば飲むほど意志が弱くなる」

( ´ω`)

( ´ω`)きゅうっ
  つ□

259 名前:名も無きAAのようです :2014/01/09(木) 20:33:34 ID:r9IW23lw0
ブロロロロロロ キィッ

( ´ω`)「来たか」

「ホライゾン、起きてるー?」

( ´ω`)「起きてる」のそっ

「バイト先の人がお迎えに来てくださったわよー、なんかしたのー?」

( ´ω`)「何もしてないお」

( ´ω`)「たぶん」

「お待たせいたしました、内藤さん。それでは、お急ぎください」

「……ホライゾン、なんでそんなに畏まって迎えられてるの?」

( ´ω`)「……そういうバイト先だから」

「もしかして、結構きちんと教育してもらってるの?」

( ´ω`)「母さん、ちょっと急いでるから」

「失礼いたします」

261 名前:名も無きAAのようです :2014/01/09(木) 20:39:50 ID:r9IW23lw0
( ´ω`)「どんな状況なの」

「二時間前、研究所内のネガティブセンサーが反応しました」

「ネガティブ感知地点は、ネガティブスーツ保管庫」

「すぐさま所員が向かったところ、無人のネガティブスーツがひとりでに動いており」

( ´ω`)「ひとりでに」

「ええ。着用者は誰もいません。監視カメラ、熱探知機、全てのセキュリティに侵入者はなしと出ています」

( ´ω`)「結構厳重なんだ」

「人類の希望が保管されている場所です。当然のことでしょう」

( ´ω`)「人類の希望、ね」

「……ひとりでに動いており、暴走を始めたということです」

262 名前:名も無きAAのようです :2014/01/09(木) 20:45:57 ID:r9IW23lw0
「現在、所員の多数が外部あるいは内部のシェルターに避難しています。私は偶然、所外にいたため、あなたを迎えに来ることができました」

( ´ω`)「高岡はどうなってるの」

「ネガティブ・高岡は、ネガティブスーツと交戦していることが報告されています。守勢に立っているようですが……」

( ´ω`)「……あいつは戦闘向きじゃないからな」

「現在被害者も複数。死者は、未だ確認できていませんが……」

( ´ω`)「あのスーツ自体だけでもかなりの破壊力、か」

「ええ。現在は――」

『報告、ネガティブスーツを第三隔壁内に捕獲完了』

「――とのことです。ですが、急ぎましょう」

( ´ω`)「了解」

263 名前:名も無きAAのようです :2014/01/09(木) 20:52:38 ID:r9IW23lw0
キィィィッ

バタン

( ´ω`)「研究所全体の防護壁が閉じてるな……」

「非常に申し上げにくいのですが、ここからは、その」

( ´ω`)「僕独りで行けってか」

「申し訳ありません。あれには通常の銃弾も、爆薬もほとんど効果がないのです」

( ´ω`)「ネガティブにはネガティブをぶつけるしかない」

「これを」

( ´ω`)「なんだこの端末。マップか」

「研究所内の見取り図と、侵入経路を表示してあります。まずはここに向かってください」

( ´ω`)「ここは……兵器開発室」

「そこには、先日完成したばかりの兵器が置いてあります。スーツがなくとも、それさえ使えればあるいは」

( ´ω`)「この光点は」

「ネガティブスーツの現在地です」

( ´ω`)「把握した。じゃあ、まあ、そんな感じで」

264 名前:名も無きAAのようです :2014/01/09(木) 20:56:32 ID:r9IW23lw0
( ´ω`)「さて……。スネークごっこでもするか……」

( ´ω`)「いや、むしろメトロイドフュージョンごっこ、かな」

( ´ω`)「生存者を助けて回る必要がないのは助かるけど」

( ´ω`)「よ、いいいしょっ」

( ´ω`)「ダクトとかに登るには体力が落ちすぎてるんだよな……」

( ´ω`)「げっほ、すっげえ、ほこり、っぽい」

( ´ω`)「しばらくダクトを行かないと中に入れないのか」

( ´ω`)「はあ……」

( ´ω`)「閉所恐怖症じゃなくってよかった……」

( ´ω`)「辛い辛い……」

265 名前:名も無きAAのようです :2014/01/09(木) 21:00:58 ID:r9IW23lw0
( ´ω`)「……なんでネガティブスーツが暴走したんだ」

( ´ω`)「あれには意思とかそういうのなかったはずだろ」

( ´ω`)「しかも話に聞くとどうやら戦闘本能みたいなものに目覚めてる……」

( ´ω`)「ん。この近くにシェルターが一つあるな」

( ´ω`)「……」

( ´ω`)「コミュニケーション取るのもめんどいから行きたくはないな……」

( ´ω`)「でもツンがいるかもしれないし、ちょっと寄ってくか」

266 名前:名も無きAAのようです :2014/01/09(木) 21:06:02 ID:r9IW23lw0
( ´ω`)「よいしょ」

バコッ

「あ、あなたは! 内藤さんじゃないか!」

「内藤さん!! よかった、これで助かる!!」

「ネガティブスーツとは、まだ遭遇してないのですか!?」

( ´ω`)「ツンいないの」

「ツンさんはもっと奥のラボに行っていたと思います……。そう、高岡ちゃんと一緒に」

「モナー所長も一緒にいたと思います。大丈夫かしら……」

( ´ω`)「んー……。あれ。壁際のあの人は」

「……さっきまで息があったのですが。残念ながら、出血がひどくて」

( ´ω`)「……そうか」

「もっと私たちに力があれば……」

( ´ω`)「……」

267 名前:名も無きAAのようです :2014/01/09(木) 21:12:01 ID:r9IW23lw0
「必ず、スーツの暴走を止めてください。お願いします」

「お願いします」

( ´ω`)「……分かった」

「あれが外に出てしまったら、取り返しのつかないことになる……」

( ´ω`)「……ひとつ、訊きたいんだけど」

「はい?」

( ´ω`)「あれは今何を原動力に動いてるの。ネガティブか」

「ええ、おそらくは」

( ´ω`)「それって僕が着た時の名残か、それとも新たに誰かが注いだのか」

「それは分かりません。ネガティブは世界中に漂っています。どこにでもある要素なのですよ」

( ´ω`)「じゃあ、誰かの計画的な犯行かもしれないってこと」

「可能性は、捨てきれません……」

268 名前:名も無きAAのようです :2014/01/09(木) 21:18:15 ID:r9IW23lw0
( ´ω`)「ふうん……。分かった」

「ちょっと、待ってください」

( ´ω`)「何……ってお前」

(‘_L’)「私も連れて行ってください」

( ´ω`)「……なんで」

(‘_L’)「兵器開発室に行くのなら、ドアのパスコードが必要でしょう」

( ´ω`)「通信機で訊けばいい」

(‘_L’)「それだけじゃない。新開発の武器は、まだ未完成です」

( ´ω`)「なんだって」

(‘_L’)「最後の調整が必要だ」

( ´ω`)「……妙な真似はするなよ」

(‘_L’)「ええ、もちろん」

269 名前:名も無きAAのようです :2014/01/09(木) 21:25:01 ID:r9IW23lw0
タッタッタッタッタッタッ

(‘_L’)「こんなことになるとは予想外でしたね」

( ´ω`)「お前、よくのうのうとここに戻れたな」

(‘_L’)「スパイは一人じゃない。運転手を殺害したのは、もっと過激な人間です」

( ´ω`)「ネガティブ、な」

(‘_L’)「失礼」

( ´ω`)「で。なんでお前は僕の味方みたいなことすんの」

(‘_L’)「それはもちろん、王のため。ここで死なれては困る」

( ´ω`)「なるつもりねえっつってんだろ」

(‘_L’)「そのうち気が変わると信じていますよ」

『ネガティブスーツが第三隔壁を破壊しました。内藤さんの方へと向かっていきます』

270 名前:名も無きAAのようです :2014/01/09(木) 21:34:01 ID:r9IW23lw0
( ´ω`)「なんだと」

(‘_L’)「端末を」

( ´ω`)「光点がまっすぐこっちに向かってくるな」

(‘_L’)「壁をぶち破ってこちらに……。目的はどうやら、王、あなたですね」

( ´ω`)「王って呼ぶな、めんどくせえ」

(‘_L’)「どうも走っていては間に合いそうにないですね。このままだと開発室の前で鉢合わせするかもしれない」

( ´ω`)「はあ……」

(‘_L’)「私の体の中からストックした物を出しましょう」

( ´ω`)「ストック」

(‘_L’)「簡単に言うと、融合した乗り物への変身、ですよ」

グニュァ

グググ

( ´ω`)「お、おお」

『バイクには乗れますか』

( ´ω`)「原付なら乗ったことあるけど」

『充分です。行きましょう。さあ、乗って』

( ´ω`)】「こっちから開発室までの隔壁を全部開けてくれ。急ぐ」

271 名前:名も無きAAのようです :2014/01/09(木) 21:41:42 ID:r9IW23lw0
ウォン ウォン

ウォオオオォォォォン

( ´ω`)「おまっ、スピード、出し過ぎだ、馬鹿」

『安心してください、私が姿勢制御をします。あなたは端末に集中して』

( ´ω`)「光点、ネガティブスーツ、以前こちらへ進行中」

『速度は?』

( ´ω`)「まだ隔壁に攻撃してるっぽい。そんなに早くはない」

『なら、なんとか武器の調整ができそうです』

( ´ω`)「今回の件はお前らが仕組んだことじゃないんだな」

『確かに、研究所が破壊できれば我々ネガティブにとっては安心です』

( ´ω`)「……」

『ですが、王。あなたを敵に回しかねないことをするほど『ディストピア』は馬鹿じゃあない』

( ´ω`)「まだ他にも組織があるってことか」

『あるいは、個人』

( ´ω`)「めんどくせえ……。プレステ4を買うかどうかで悩んだりもっと他にやることあるのに……」

272 名前:名も無きAAのようです :2014/01/09(木) 21:47:27 ID:r9IW23lw0
ウォオオオォォォン キィッ

( ´ω`)「ここか」

『ええ、まずは』

グニュ

(‘_L’)「パスを入力して、開錠します」

<ドゴォォォォオオオン

( ´ω`)「急いでくれ」

ピッ ピッ ピッ

『内藤さん、現在内部の監視カメラでネガティブ・高岡の存在が確認されました』

( ´ω`)】「どうなってる」

『……ネガティブスーツの体に髪の毛を絡ませて動きを鈍らせています』

( ´ω`)】「つまり、無事とは言いづらいわけだ」

『ネガティブスーツは内藤さんの侵入に伴い、ネガティブ・高岡への興味を失ったようです。これ以上危害は加えられないとは思いますが』

( ´ω`)「……おい、フィレンクト。武器の調整急ぎでな」

(‘_L’)「当然です」

プシュゥゥゥゥ

274 名前:名も無きAAのようです :2014/01/09(木) 21:55:02 ID:r9IW23lw0
(‘_L’)「早速取り掛かります」

( ´ω`)】「高岡の生命反応は」

『ネガティブ・高岡のネガティブエネルギーは、弱まっていますが、まだ耐えています』

( ´ω`)】「意識はありそうか」

『時折、カメラに顔が映りますが、何せ不鮮明なもので……』

( ´ω`)】「……」

『……ツンさん、モナー博士!? 通信が入りました! 回線を繋ぎます!』

『ブーン、来て……くれたのね……』

( ´ω`)】「ツン、もしかして怪我してるのかお」

『大丈夫よ。心配しないで。それよりも、武器は使えそう?』

( ´ω`)】「今、所員の一人が調整に当たってる」

(‘_L’)「十分もかかりません」

『そう……。その武器なら、おそらくネガティブスーツを行動不能にできるはず』

( ´ω`)】「どんな武器なんだ」

275 名前:名も無きAAのようです :2014/01/09(木) 22:02:36 ID:r9IW23lw0
『ネガティブを……超高圧、超薄層で噴出させる……太刀よ……』

( ´ω`)】「超薄層」

『そう……。刀身自体をネガティブで形成する、新しいタイプのブレード』

( ´ω`)】「カミソリ、か」

『ごく薄くネガティブの刃を作ることで、今までの武器よりも低コストで、長時間戦える』

( ´ω`)】「薄層がゆえ、装甲の隙間を狙いやすい」

『その通り……』

( ´ω`)】「この籠手は」

『素手に近い感覚で、太刀を安全に扱えるように設計したものよ』

( ´ω`)】「ほう」

276 名前:名も無きAAのようです :2014/01/09(木) 22:06:12 ID:r9IW23lw0
( ´ω`)「……どうだ」

(‘_L’)「もう少しです」

<ドゴッドゴッドゴッ

( ´ω`)「……もう少しか」

(‘_L’)「もう少し、です」

( ´ω`)「先に籠手だけでも着けておくか」
   つと ぎゅっ

( ´ω`)「……この籠手、新車の匂いする。気持ち悪い」
  つ  つ

(‘_L’)「あとはこの部品を――」



<バゴォォォォオオオン

277 名前:名も無きAAのようです :2014/01/09(木) 22:07:23 ID:r9IW23lw0


    フシュゥゥゥゥゥ( ◎н◎)ゥゥゥゥゥゥウ

.

278 名前:名も無きAAのようです :2014/01/09(木) 22:13:17 ID:r9IW23lw0
( ´ω`)「高岡」

川д川「ホラ……ゾ……さん」

(‘_L’)「どうやら命に別状はなさそうですね」

( ´ω`)「もういいぞ、よくやった」

川д川「えへ、へへへ」

从 -∀从 ぱらっ

ドサッ

( ◎н◎)「オオ……オオオオ……」

( ´ω`)「おい、できたか」

(‘_L’)「ジャストです」

( ´ω`)「ん」
  つ=|

『ブーン、籠手はちゃんと着けたわね?』

( ´ω`)「ああ」

『それじゃあ、頼んだわ……。私は、少し、休む……わね……』



     ( ´ω`)        (◎н◎ )


.

302 名前:名も無きAAのようです :2014/01/10(金) 20:59:05 ID:USTGZ17E0
( ◎н◎)「オオオ……オオオオオオ……」

( ´ω`)「構えがパープルヘイズみたいなのかと思ってたら、割とスタイリッシュだった」

(‘_L’)「その武器の弱点は、鍔迫り合いができないことです。受けは期待しないでください」

( ´ω`)「ネガティブを固形化して防御に回すことはできないのか」

(‘_L’)「本来、その役割はネガティブスーツ本体が担うものです。刃で攻撃を受けようなどとは思わないでください」

( ◎н◎)「オオ……」

ズシン ズシン ズシン

( ´ω`)「なんでお前そういう……。さっき調整中に話せたろ……」

(‘_L’)「また、ネガティブの出力で刀身を伸ばせますが、遠くに行くほど当然威力は落ちます」

( ´ω`)「ほらあ、そういうのもさあ……」

( ◎н◎)「オオオオオオオ……」

ズシン ズシン ズシン

303 名前:名も無きAAのようです :2014/01/10(金) 21:06:56 ID:USTGZ17E0
( ´ω`)「起動に何かパス必要なわけ」
  つ=|

(‘_L’)「お好きに。籠手さえあれば問題なく使えます」

( ´ω`)「あ、そ」
  つ=|

( ´ω`)「ふん」
  つ=|ニニニフ シャガッ

( ◎н◎)「オオオオオ!!」

ズシンズシンズシンズシン

( ´ω`)(受けができないってことは、長期戦になると辛いな)
  つ=|ニニニフ

( ´ω`)(狙うは一撃必殺。……でも)
  つ=|ニニニフ

( ◎н◎)つ「オオオオオ!!!!」
  つ

(;‘_L’)「捕まれたら一撃でやられます!」

( ´ω`)「分かってる……」
  つ=| フッ

(;‘_L’)「!?」

(;‘_L’)(刀身を消した? 何故?)

304 名前:名も無きAAのようです :2014/01/10(金) 21:14:33 ID:USTGZ17E0
( ´ω`)「フィレンクト、ちょっと囮になれ」

(;‘_L’)「えっ!?」

( ◎н◎)「オオオ……!!」

ブゥン

バガッ

(;‘_L’)(壁が一撃で吹き飛ぶ威力を、私で抑え込めるか!?)

( ´ω`)「変身すれば少しくらい持ちこたえられるだろ。その間に弱点を教えろ」

(;‘_L’)「限界ってものがあります!」

( ◎н◎)「オオオオオ!!」

ブン ブン ブン

(;‘_L’)「チィッ!!」

(;‘_L’)(腕をチェーンソウに、関節部を重機に、脚をパイルバンカーに――)

(;‘_L’)「変換!」

ガシィン

|::━◎┥「間に合いましたか……!!」

( ´ω`)「やればできるじゃないか。それで弱点は」

306 名前:名も無きAAのようです :2014/01/10(金) 21:20:22 ID:USTGZ17E0
|::━◎┥「弱点と考えられるのは、頚部のアダプタ部分です!!」

ギャリギャリギャリギャリ

( ´ω`)「あの銃を接続した部分か」

|::━◎┥「あそこはネガティブを吸い出す場所であり、ある意味中枢でもあります!! きっとそこを破壊すれば!」

( ´ω`)「つっても、背を向けてくれるわけないよな……」

( ◎н◎)「オオオオ!!」

|::━◎┥(デカいのが来る……!! 足のパイルバンカーを床に打ち込ん――)

|::━◎┥(――早い!!)

ズガンッ

ドッゴン

|::━◎┥「ぐはっ!!」

( ´ω`)「フィレンクト、生きてるか」

|::━◎┥「なん、とか……」

( ´ω`)(他に弱点らしい場所は……。関節部くらいしか思い当たらないな)

307 名前:名も無きAAのようです :2014/01/10(金) 21:26:58 ID:USTGZ17E0
( ◎н◎)「オオオオ……」

( ´ω`)「攻撃した後の隙が長い……」

|::━◎┥「げふ……。連続攻撃してこないのは助かります、ね……」

( ´ω`)「しないのか、できないのか」

|::━◎┥「できない理由が思い当たりません。無人なら、呼吸を気にすることもない」

( ´ω`)「確かに」

( ◎н◎)「フシュルルルルル」

( ´ω`)「……呼吸、してね」

|::━◎┥「して、ますね」

( ◎н◎)「コフォォォォォ」

( ´ω`)「……アレもなんらかのインターバルが必要ってことだ」

|::━◎┥「パターンさえわかればいいのですが……」

( ´ω`)「お前、あとどれくらい持ちこたえられる」

308 名前:名も無きAAのようです :2014/01/10(金) 21:36:24 ID:USTGZ17E0
|::━◎┥「それは死ぬ前提ですか、王」

( ´ω`)「どっちでもいい。お前にできるベストを訊いてんの」

|::━◎┥「……もしも、ネガティブスーツが私だけを純粋に狙ってくれるなら、重機になって抑え込むことはできそうです」

|::━◎┥「その場合、あのスーツの力を少なく見積もっても、一分」

( ´ω`)「一分」

|::━◎┥「私は自分の体積・体重を著しく超えた物には長く変身できません」

( ◎н◎)「フシュルルルルル」

|::━◎┥「ネガティブが枯渇すれば、他のネガティブと比べてあまりにも脆弱な存在となる」

( ◎н◎)「コフォォォォォォ」

( ´ω`)「それが一分、か。分かった」

|::━◎┥「……私の弱点をお話したのは、あなただからですよ」

( ´ω`)「ここでお互い死んだら秘密のままだ、気にすんな」

309 名前:名も無きAAのようです :2014/01/10(金) 21:39:02 ID:USTGZ17E0
|::━◎┥「王、どんなお考えで」

( ´ω`)「はあ……。一番今聞きたくない言葉なんだけど……」

( ◎н◎)「オオ……オオオオオ」

( ´ω`)「頑張るしかないよね……」

|::━◎┥「……では、抑え込みにかかります。合図を」

( ´ω`)

( ◎н◎)

|::━◎┥




( ´ω`)「行け」

310 名前:名も無きAAのようです :2014/01/10(金) 21:44:17 ID:USTGZ17E0
グニャ

|::━◎┥「おおおおおおおお!!」

ドドドドドドドド

( ◎н◎)「オオオオオオ!!」

ドドドドドドドド

|::━◎┥「このまま壁に押し付けます!」

( ´ω`)「ああ、頼む」
  つ=|

|::━◎┥「潰れろ!!」

ドドドドドドド ガン

从 -∀从「……ん。ホライゾ、ン、さん」

( ´ω`)「……高岡、お前はもう少し寝てろ」
  つ=|ニニニフ シャガッ

从 -∀从「ホライゾン、さん……。気を、付けて」

( ´ω`)「ああ」
  つ=|ニニニフ

( ◎н◎)「オオオオオオオ!!」じたばた

311 名前:名も無きAAのようです :2014/01/10(金) 21:50:23 ID:USTGZ17E0
|::━◎┥(まずい、少しでも前進する力を緩めると持ち上げられる!)

ドドドドドドドド

( ´ω`)「まずは関節から破壊していく」
  つ=|ニニニフ

( ◎н◎)「オオオオオオ!!」

( ´ω`)「肩、いただくぞ」
  つ=|ニニニフ

( ◎н◎)「オオオオ――」

ヒュカッ

ブッシュゥゥゥウウウウ

( ´ω`)(高密度のネガティブが噴出した……。どうやってこんなことを)
  つ=|ニニニフ

( ◎н◎)「――――ウウウウオオオオオオ」

( ´ω`)「もう片腕貰っておく」

|::━◎┥「……!? 王、危ない!!」

( ´ω`)「なん」

ドゴッ

312 名前:名も無きAAのようです :2014/01/10(金) 21:57:07 ID:USTGZ17E0
( ´ω`)ぐらっ

( ´ω`)(なん、え、腕、切り落としたやつ、どうして、腹に、くそ、飛んできたのか)

|::━◎┥「王!!」

( ´ω`)(痛え、なんで、回復した、違う、視界が歪む、意識を、飛ばすな)

|::━◎┥「――しまっ」

( ◎н◎)「オオオオオオ!!」

|::━◎┥(片腕でこの重量を持ち上げるだと!?)

グオッ

ドッシャァアアン

|::━◎┥「まずい!!」

( ◎н◎)「オオオオオオオオオオオ!!」

ズシンズシンズシンズシン

( ´ω`)「調子、乗んな」

从;-∀从「ホライゾンさん、こっちに、私が守ります」

( ´ω`)「……げほっ。……高岡」

313 名前:名も無きAAのようです :2014/01/10(金) 21:58:20 ID:USTGZ17E0


( ´ω`)「……お前はお前の身を守ってろ」

.

314 名前:名も無きAAのようです :2014/01/10(金) 22:13:05 ID:USTGZ17E0
( ´ω`)(走ってくる。戦えるか。生身で。武器は)

|::━◎┥「くそっ、変身が間に合わない!」

( ´ω`)(あった、でも遠い。くそ、眩暈がする)

(;‘_L’)「……これを!!」

ヒュカッ

ブチブチッ

( ´ω`)(腕を自分で切断しただと)

(;‘_L’)「貴方なら使えるはずです!! 受け取ってください!!」

( ◎н◎)「オオオオオオオ!!」

( ´ω`)(そうか、フィレンクトの腕なら)

バシッ

(;‘_L’)「変換!!」

315 名前:名も無きAAのようです :2014/01/10(金) 22:19:06 ID:USTGZ17E0
ガキン

( ´ω`)「うぐ、ぐぐぐ、ぐぐぐ」

(;‘_L’)「間に合った!」

从;゚∀从「腕がチェーンソウに変身した!? しかもこの感じ……ネガティブでできてる!?」

( ´ω`)「なんとか、凌げる、けど。攻撃が、重い」

(;‘_L’)「ネガティブ・高岡! そこに落ちている武器を早く王……内藤さんのもとへ!」

从;゚∀从「黒い血……。あなた、もしかして……?」

(;‘_L’)「話は後だ! お前の方が近い! 早くしろ!!」

从;゚∀从「はっ、はい!!」

( ´ω`)「まだか、高岡、もう、耐えられ、ないぞ」

316 名前:名も無きAAのようです :2014/01/10(金) 22:24:25 ID:kmTjcZ1c0
从;゚∀从「柄だけの剣? これが武器……ええい、ホライゾンさん! 受け取って!!」

( ´ω`)「よく、やった」

ガギン

( ◎н◎)「オオオオオ!?」ぐらっ

バシン

チャッ

( ´ω`)「……はあ」
  つ=|

(;‘_L’)(無人のスーツでも総重量は相当あるはず……。それを跳ね除けた!?)

从;゚∀从(やっぱり、ホライゾンさんは、私たち寄りの人間になりつつある……!!)

( ´ω`)「まずは、動きを止める」
  つ=|ニニニニニニニニフ ギュバン

( ´ω`)「二人とも伏せてろ」

从;゚∀从「!!」(;‘_L’)

317 名前:名も無きAAのようです :2014/01/10(金) 22:29:05 ID:kmTjcZ1c0
( ´ω`)「今からこいつをぶん回す。当たらないことを祈ってろ」
  つ=|ニニニニニニニニニニニニニニフ シュオオオオ

(;‘_L’)(こんな大出力のネガティブを安定して太刀の形に!)

从;゚∀从(この感覚……私たちがあれに当たったらひとたまりもない!!)

( ´ω`)「いくぞ、ポンコツスーツ」
  つ=|ニニニニニニニニニニニニニニフ シュオオオオ

( ◎н◎)「オオオオオオオオオ!!」

ヒュン

ヒュン

ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン

( ´ω`)「コマ切れにしたら、ツンに叱られるかな」

318 名前:名も無きAAのようです :2014/01/10(金) 22:31:26 ID:kmTjcZ1c0
( ´ω`)「……」


( ◎н◎)「……」


( ´ω`)「……」


( ◎н◎)「……」


ドシャッ

319 名前:名も無きAAのようです :2014/01/10(金) 22:37:01 ID:kmTjcZ1c0
(;‘_L’)「やりましたね」

( ´ω`)「……まだだ」

(;‘_L’)「え?」

( ´ω`)「さっき腕が僕の方に飛んできただろう」

(;‘_L’)「え、ええ」

( ´ω`)「まだ原型があるうちは、あれをまたしてくるかもしれない」

(;‘_L’)「ネガティブスーツにそんな機能を付けた覚えはありませんよ?」

( ´ω`)「問題は、復活する可能性があるかないかだ。付けたかどうかじゃない。よく聴け」

「フュシュルルルルル」

(;‘_L’)「まだ呼吸をしている?」

( ´ω`)「ネガティブを吸い込んでいるんじゃないのか、これ」

322 名前:名も無きAAのようです :2014/01/10(金) 22:43:19 ID:kmTjcZ1c0
从;゚∀从「あのー、私は」

( ´ω`)「怪我はないか」

从*゚∀从「はい! えっと、無傷じゃないですけど、軽傷です!」

( ´ω`)「なら、ツンたちのもとへ急いでくれ。少なくとも、しばらくはスーツは動かない、と」

从*゚∀从「了解でっす!」

(‘_L’)「あ、私のことは」

从 ゚∀从「……敵ですか? 味方ですか?」

( ´ω`)「今はまだどちらでもない。こいつのことは誰にも話すな。命令だ」

从 ゚〜从「むー、了解です」

(‘_L’)「助かります、王」

323 名前:名も無きAAのようです :2014/01/10(金) 22:47:08 ID:kmTjcZ1c0
( ´ω`)「完全に、機能を止めるしかない」

(‘_L’)「……それでしたら、私が中枢の場所を指示します」

( ´ω`)「開発者の一人がいてくれて助かるよ」

「コォォォォオオオ」

(‘_L’)「一番に破壊すべきは――」





( ´ω`)「終わり、か」

(‘_L’)「ええ。これでネガティブスーツは活動できません」

( ´ω`)「……これからどうするんだ」

(‘_L’)「私が、ですか」

( ´ω`)「その怪我を見られたら、ネガティブ嫌いのモナーさんじゃなくても気付くぞ」

(‘_L’)「……ここを出るしかありませんね」

324 名前:名も無きAAのようです :2014/01/10(金) 22:51:53 ID:kmTjcZ1c0
(‘_L’)「ここでの生活は楽しかった。実に、楽しかった」

( ´ω`)「ネガティブなのにな」

(‘_L’)「それを忘れるくらい、充実していましたよ」

( ´ω`)「へえ」

(‘_L’)「今までの積み重ねを崩すのは心苦しいですが、それもそのうち訪れることです。仕方ない」

( ´ω`)「そうだ、これ。腕返す」

(‘_L’)「ありがとうございます。くっつくといいんですが」

( ´ω`)「ひとつ、訊かせろ」

(‘_L’)「なんでしょう」

( ´ω`)「どうして自分の腕を千切ってまで僕を助けた」

(‘_L’)「ふふ……。愚問、というものですよ、王」

( ´ω`)「だから王って呼ぶな」

325 名前:名も無きAAのようです :2014/01/10(金) 22:56:46 ID:kmTjcZ1c0
『――内藤さん! 所内のネガティブ反応が散乱していますが、大丈夫なのですか!?』

( ´ω`)「ん」

『まさか他にネガティブの侵入が!?』

( ´ω`)つ,, しっしっ

(‘_L’)) コクリ

スッ

( ´ω`)】「ネガティブスーツを破壊した。内部のネガティブが撒き散らされたんだと思う」

『……! それじゃあ!』

( ´ω`)】「危険はもうない」

『よかった! さすが内藤さんです! 隔壁を全て開放、外部との連絡を再開します!』

( ´ω`)】「モナーさんに謝っといて」

『は?』

( ´ω`)】「いやほら、ネガティブスーツぶっ壊したから」

『……仕方のないことですよ』

326 名前:名も無きAAのようです :2014/01/10(金) 23:02:46 ID:kmTjcZ1c0
ξ;゚听)ξ「ブーン、げほっ……よかった、勝った、のね……」

( ´ω`)「ツン、出血してるじゃないかお」

(;´∀`)「飛んできた壁の破片が当たったモナ」

( ´ω`)「応急処置は」

从 ゚∀从「とりあえず私の髪の毛で傷口を縫合してます。でも骨までは……」

( ´ω`)「お前すごいな……」

ξ;゚听)ξ「大丈夫、意識は、しっかりしてる、から」

( ´ω`)「喋るな。すぐに救急車呼ぶから」

『もうじき救急隊がそちらに到着します! それと――』

( ´ω`)】「ん」

『もしもし、大丈夫ですか!? 研究所のみなさん!』

( ´ω`)】「アンタは」

『あなたは、もしかして内藤さんですか!? 僕はモララーです!』

327 名前:名も無きAAのようです :2014/01/10(金) 23:04:43 ID:kmTjcZ1c0
( ´ω`)】「モララー……ってあの」

( ´∀`)「モララーくんが来てるモナか!?」

从 ゚∀从「?」

( ´ω`)】「……」

ピッ

从 ゚∀从「もららーって誰ですか?」

( ´∀`)「そうか、彼も応援に来てくれてたモナね」

( ´ω`)「高岡、モララーってのはな。お前の天敵だ」

从 ゚∀从「え?」

328 名前:名も無きAAのようです :2014/01/10(金) 23:05:40 ID:kmTjcZ1c0


   「ヒーローだよ」


        ( ・∀・)


            「ポジティブのな」

.

334 名前:名も無きAAのようです :2014/01/11(土) 00:32:52 ID:UV3qdPtw0
かいせつ

・( ´ω`)
  内藤ホライゾン ブーン
  すごいうつの人 今回の戦いでアバラが折れた

・ξ゚听)ξ
  ツン
  すごい怪我の人 今回の避難で色々折れた

・( ´∀`)
  モナー所長
  すごい回避の人 今回まったく怪我をしてない

・从 ゚∀从
  高岡
  すごい夢見がちな人だった何か 今回の怪我はネガティブで修復した

・(‘_L’)
  フィレンクト
  すごい所員だった何か モナーのことは割とちゃんと慕っていた様子

・( ・∀・)
  モララー
  すごい正義の人 味方 正義の味方


←その4/ 戻る / その6→ inserted by FC2 system