78 名前: ◆c/ljsslVXs :2013/06/08(土) 12:48:56 ID:OWxkbbQM0

「うーん…あの人しか思い浮かばないのは何でなんだろうな…」

ついさっき届いたメールには業務連絡のように一文が横たわっていた。

『緊急にランキング戦をするので協会本部まで来てください』

今日は…ああ、新規登録者のテストだったか…。
すると現一位の俺と同じぐらいのレベルの奴がいたのか。
あの人は協会に登録するとかいう面倒なことはしないだろ…あっでも…。

「一気に四位まで陥落の危機…」

最悪の事態にならない事と勘が外れることを祈りながら協会本部へと足を向けた。

       ('A`)は能力者のくせに特殊能力無しで最強らしいようです
     第四話 ('A`)「実際ここの戦闘が一番やりたかっただけ」

79 名前: ◆c/ljsslVXs :2013/06/08(土) 12:49:48 ID:OWxkbbQM0

('A`)「もう少しで来るかな」

会議室から少し大きな部屋に移された。
何でもここでモララーと会って、協会の能力者に転送してもらうらしい。
戦闘の舞台のゴーストタウンには色々とカメラとかがあってこの部屋で見れるのでショボン達はここで観戦するそうだ。
後、全部ぶっ壊しても即時修復できる能力者もいるっぽい。
だって更地にしてもいいって言ってたもの。

(´・ω・`)「最近会ってなかったけどどんな反応するんだろうね」

( ^ω^)「多分戦うのがドクオとは勘付いていると思うお」

そういえばさっきからジョルジュとプギャーが黙りっぱなしだな。
からかってやろう。

('A`)「そういえばお前らの成績見てなかったな」

さっき俺の成績をよく見返したらなんだっけ…何か以外が測定不能だった。
  _
(; ゚∀゚)「これです…」

ジョルジュはまあ大体平均以上のバランスがいいタイプだった。
プギャーも同じく。
でも結構高い方らしくジョルジュは三十位代、プギャーも四十位代だった。

('A`)「よかったな、五十位から上はそれなりに名前が知られるらしいぞ」

そしてブーンとショボンは俺より少ないとはいえど、測定不能がちらほらあった。

80 名前: ◆c/ljsslVXs :2013/06/08(土) 12:51:18 ID:OWxkbbQM0
全員の成績を見比べていると、部屋の扉が開いた。

( ・∀・)「どうもー」

('A`)ノシ (´・ω・`)ノシ ( ^ω^)ノシ「「「おーっすイケメンクソ野郎」」」

( ・∀・)「え…えっ」

(;・∀・)「うわああああああああああああ!!!!!やっぱりいいいいいいい!!!!」

すげぇ焦ってる、面白いなぁ。でも相変わらずのイケメンだわ、殴りたい。
あっこれから合法的に殴れるんか、でも怪我しても治療できる奴もいるらしいから意味無いな。

( ^Д^)(やっぱ知り合いなんすね)コソコソ
  _
( ゚∀゚)(らしいなあの反応)コソコソ

はいそこ聞こえてるよ。

81 名前: ◆c/ljsslVXs :2013/06/08(土) 12:53:24 ID:OWxkbbQM0

('A`)「来ちゃった☆」キラッ

うわ自分でやっておいて凄くキモい。

(;・∀・)「お、お久しぶりです」

('A`)「まったくだよお前、全然来ねぇのにこんにちはで済むと思っていたのか」

(;・∀・)「いや…忙しくてですねアハハ…」

(´・ω・`)「罰として今日から三日間家に泊まりなさい、あと明日君んちからいつもの届くからそれ運んできて」

( ^ω^)「ドクオだけずるいから僕とも後で戦うお」

「あの、モララーさんも来たので転送してよろしいでしょうか?」

話を遮って入ってきたが、まあ積もる話は後でいいか。

('A`)「ああはい、大丈夫です」

(;-∀-)「ああ…終わってしまう…」

82 名前: ◆c/ljsslVXs :2013/06/08(土) 12:54:17 ID:OWxkbbQM0

一瞬で景色が変わりモララーが数十メートルほど先にこっちを向いて立っていた。
周りには大きな道路とビル郡がある、街の中心辺りか。

『戦闘開始は二分後です、時間は無制限、どちらかが戦闘不能状態になったら終了です』

どこからか声が聞こえてきた。まあ時間はそんな無くてもいいと思うが。
気絶させりゃあいいのね。

('A`)「さーて!お前がどれだけ成長したか見せてもらおうか!」

(;・∀・)「すげぇやる気っすね…」

('A`)「そりゃあな!一度も俺に勝ったこと無いお前が今回勝てるのかってのが知りたいだけだ!」

( ・∀・)「分かりました…本気出します…まあ本気じゃないと禄に勝負になりませんし…」

83 名前: ◆c/ljsslVXs :2013/06/08(土) 12:55:06 ID:OWxkbbQM0

『開始五秒前…四、三、ニ、一…開始!』

開始の合図と共にモララーが手を軽く振った。
すると、モララーの目の前の道路がこっちに向かって破壊されていく。

('A`)「面での攻撃か、まずは様子見と言うわけか」

破壊されて出来た石はこっちへ飛ばされてきたので打ち落とす。
その直後に突風のような感覚、体が少し浮き後ろに押されるが、気にするほどではない。
落ち着いて着地しモララーのほうに向くと、右腕を道路の脇に向けていた。

('A`)「第二波か」

右腕を振り上げた。振り上げた延長線上にはこちら側から見えなかったファストフード店の建物。
そのまま俺に向かって振り下ろす。
動くのも面倒なので連続で殴ってぶっ壊した。

('A`)「おいおい…俺もずいぶん舐められたもんだな…行くぞ」

それなりの力で走り出す。モララーの場所まで一秒かからない。
目の前まで来たが横から別の建物っぽいのが飛んできて弾き飛ばされた。

(#・∀・)「舐めてるわけじゃないですよ、近づいてくるのを狙ってたんです」

84 名前: ◆c/ljsslVXs :2013/06/08(土) 12:56:03 ID:OWxkbbQM0
______________________________________________________________________________
本部
  _
(; ゚∀゚)「俺とやったときより速いっすよ今の…それで反応できるんですね…」

(´・ω・`)「でもあれでも全然だよ」

( ^ω^)「まだ温まってないからおね」

(;^Д^)「あれで全然なら本気はどうなんですか?」

(´・ω・`)「ドクオは本気って言っても抜いてる時もあるから分からないよ」
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吹き飛ばされて別の建物に入ったが殆どダメージはないので歩いて出て行った。

('A`)「それなりに反応は出来るんだな」

が、次の瞬間に体が浮遊感を覚えた。
そのまま地面やビルに叩きつけられ、モララーの後方にあった街で一番大きそうなビルに飛ばされた。

('A`)「服ボロボロにしやがったなあいつ」

(#・∀・)「これで終わらせますよ!俺としても長く持たせたくないんで!」

おお、叫んでる叫んでる。
ここは…一階じゃねぇな、と確認した時壁から亀裂のようなものが走ってきた。

85 名前: ◆c/ljsslVXs :2013/06/08(土) 12:57:15 ID:OWxkbbQM0
('A`)「ビルごと潰す気か」

ガラガラという轟音が聞こえると同時に足場が崩れた。
モララーの位置は…こっちか。
モララーの声が聞こえたほうに向き。
足場が崩れ落ちていく時に思いっきりその方向に飛び出した。

('A`)「お、発見ー♪」

飛び出した先は結構高く五階以上か…?
するとビルの残骸がニ、三個飛んできたのでそれに着地した。
モララーが前方の道路に見えた、最初の場所から動いていない。
空中に浮いた瓦礫を足場に脚に力をいれモララーの方に再び飛ぶ。
足場にした瓦礫が粉砕され、猛スピードでモララーに迫る。
しかし、モララーも全力かは分からないが俺の動きを止めた。
と同時に道路の両脇にあったビルが崩壊し、瓦礫に姿を変えて襲ってきた。

86 名前: ◆c/ljsslVXs :2013/06/08(土) 12:58:30 ID:OWxkbbQM0
(#・∀・)「行けっ!」

後ろに放り投げられぶつかる直前に拘束が解かれたので、向かってきたうちの一番大きな瓦礫に着地した。
ニ個ほど破壊し、さっき以上の力で飛ぼうとした時、目の前を瓦礫が塞いだ。
しかし関係ない、飛び出したままぶつかり破壊。
多分弾丸以上の速さはでてるんじゃないかなと適当に考えていたら何かモララーにぶつかった。

(;・∀).;:… ブハッ

横目で見たら何か血吐いてた。

( ∀ )チーン

あっ。

『モララー様の気絶を確認、ドクオ様の勝利です』

『よってモララー様は二位となり一位はドクオ様となります』

うん…まあしょうがない…。

  第四話 終


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