55 名前: ◆c/ljsslVXs :2013/06/06(木) 23:29:51 ID:kuERtOdk0


そういえば場面説明が足りなかったんでここでいうが今は夜だっていう怪電波を受信した。

最近嫌な予感がしたと思うと大体その日のうちに面倒ごとが一つ以上起こる。
どうしたもんかな…

       ('A`)は能力者のくせに特殊能力無しで最強らしいようです
     第三話 ('A`)「試験的に地の文を変えようとしたが面倒なのでやめる」


('A`)「おーっす、終わったぞー」

気絶したジョルジュを背負い扉を開けるとカウンターに座ったプギャーがショボンと喋っていた。
折角自分の尻拭いを人にやらせておいてどうなんだと思ったがまあいい。
プギャーがこちらを向いて一瞬どころか五秒以上固まった。
ジョルジュを丁寧に降ろし、固まっているプギャーの一つ空いた席に座る。
入り口から死角になっていたブーンの横だ。

( ^ω^)「」ズルズルズル

うわっこいつラーメン食ってやがる。しかも鼻息が荒い。
クソ殴りたいんだけどいいかな…まあ食い終わったらやってやろう。

(´・ω・`)「お疲れさん、五分ちょっとかな?」

('A`)「まあ、あいつは俺と戦うの初めてだし軽く遊んだ程度だよ…それより多分だがな、両方化けるぞ…」

( ^ω^)「ドクオが一回目で褒めるのは珍しいおね、僕とショボンとあのイケメンクソ野郎ぐらいかお?」

56 名前: ◆c/ljsslVXs :2013/06/06(木) 23:30:47 ID:kuERtOdk0

賭けをしていたらしき飲んだくれどもは全員寝たようだ。
とりあえずジョルジュが目覚めるまで待とうか。

('A`)「ショボン、コーヒー」

(´・ω・`)「はいよ」



数分後、ジョルジュが目を覚ました、その間プギャーが横に着いていてなんだこのホモと思った。
       _
(;^Д^)(; ゚∀゚)「「すいませんでした…」」

もう店を閉める時間だったので、四人がけのテーブルを店の真ん中まで持ってきて座った。
飲んだくれ?知らん。帰ったと思う。

('A`)「まあいい、っていうかジョルジュ君は誤らなくていいよ」

(;^Д^)「ギクッ」

('A`)「うん口で出したら意味ないね」

まあプギャーもそこまで責めることはないので本題に入ろう。

('A`)「まあ本題はそこじゃないんだ」
  _
( ゚∀゚)「え?」

うん予想通りの反応だ。

('A`)「これはショボン…店主のそいつね、の趣味なんだが…」

(´・ω・`)「君達を鍛えたい」

57 名前: ◆c/ljsslVXs :2013/06/06(木) 23:31:35 ID:kuERtOdk0

台詞取りやがって、でもこいつが説明した方がいいと思ったので口を挟まないようにするか。
二人の頭の上には羽のついた?マークが飛び交っている。

(´・ω・`)「まあ端的に言うと、君達は原石なんだ、磨けば光るけどそのままでは意味を成さない」

(´・ω・`)「それに基本能力は高そうだから、教えがいがある」
  _
( ゚∀゚)「そうですか…」

少し考え込み黙ったところににブーンが声を掛ける。

( ^ω^)「本当にただの趣味だからそこまで考えなくていいお」

( ^ω^)「君達も自分が強くなることは嫌じゃないと思うし別に授業料とか取らんお」

(´・ω・`)「最近は能力者協会も数年前だかに設立されたからね、君達も知ってるでしょ?」

能力者協会?なんだそれ初耳だぞ。

('A`)「おいなんだその能力者協会っての」

俺は大体街をブラブラ歩いては絡まれ歩いては絡まれで新聞とかテレビを見ることが少ない。
まあ知らなくてもどうでもいいが。

(´・ω・`)「ああ、ドクオは知らないのかじゃあ簡単に説明するよ」

58 名前: ◆c/ljsslVXs :2013/06/06(木) 23:32:36 ID:kuERtOdk0

ショボンの話を聞く限り、数年前に設立されかなり有名なようだ。
登録した能力者は実力によってランキングが付けられるとかいうよく漫画とかでありそうなことだった。
能力者同士の戦闘が一番人気らしい、面倒そうだが面白そうだ。
登録した能力者の内の上位者は報酬みたいなのを貰えるらしい。
しかし、衝撃的だったのは現在の一位だった。

(´・ω・`)「現在一位は…モララーだって」

('A`)「マジで?あのイケメンクソ野郎最近来ないと思ったらそんなことしてたのか…」

( ^Д^)「えっ知り合いなんですか?しかもここに来てたんですか?」

('A`)「ん?ああ…っていうかここの食材はモララーんとこから貰ってる奴だし」
  _
(; ゚∀゚)「モララーんとこってもしかして?」

( ^ω^)「そうだお、VIPグループの所だお」

(´・ω・`)「御曹司でイケメンで能力者っていう廃スペックだからね、取れるものは取っておかないと」

貰ってる経緯は長くなるので流しておいた。
じゃあ能力者協会って名前が出てきたぐらいだから登録させんのか?

59 名前: ◆c/ljsslVXs :2013/06/06(木) 23:33:36 ID:kuERtOdk0

('A`)「こいつらをその協会とやらに登録させるのか?」

(´・ω・`)「させる?いや僕達もするんだよ?」

予想は出来てたけどね!はっきり言うもんだね!

('A`)「でも一位モララーって俺らその上になるんじゃね?」

俺らは何回もモララーと戦ったが負けたことは一度も無い。
実力で並べたら 俺>ショボン=ブーン>モララー だった。
まあ成長してたらどうなるか分からないが。

(´・ω・`)「そこはドクオとモララーが戦えばいいんじゃないかな」

(;^Д^)「そんな簡単に行くんですか?」

(´・ω・`)「確か能力テストみたいなのがあったはずだからそこでドクオが新記録出して一位並みの評価貰えばいいと思うよ」

つまり本気でやれと言うのか。
まあしょうがない、暇つぶしにはなるだろう。

60 名前: ◆c/ljsslVXs :2013/06/06(木) 23:35:07 ID:kuERtOdk0

('A`)「そのテストとやらはいつあるんだ?」

(´・ω・`)「えーっと…明日の十時からかな」

(;^Д^)「明日って!」

('A`)「じゃあもう寝るか、おいショボン部屋増やしてやれこいつらここに泊めないと」

(´・ω・`)「もうできてるよ、プギャー君とジョルジュ君は一番奥の二つでどっちの部屋使ってもいいよ」

カウンターを抜けて厨房に入り、すぐそこに見える階段で二階に上がる。
階段上がった先の真正面の部屋が俺の部屋である。

('A`)「じゃあな」
  _
( ゚∀゚)「はい」

( ^ω^)「寝坊すんなお」

( ^Д^)「お休みなさい」

部屋は机とベッドだけの殺風景な部屋だ。
まあこれが一番落ち着くのだが。
今は壁時計によると十二時位だ…もう寝よう。

61 名前: ◆c/ljsslVXs :2013/06/06(木) 23:36:15 ID:kuERtOdk0


翌日は七時に目が覚めた。
下に降りていくと既にブーンとジョルジュがいた。

('A`)「お前ら早起きだな」

( ^ω^)「相変わらず中途半端な時間に起きるおねドクオは」

('A`)「うるせい」
  _
( ゚∀゚)「おはようございます」

('A`)「おっす」

ショボンはまだいないらしいので厨房でコーヒー作った。
飲んでいるとショボンが降りてきた。
その後八時にプギャーが来た。
九時半頃に支度を完了させ、ショボンの能力で会場の目の前に移動した。

('A`)「人はそれなりにいるのな」

(´・ω・`)「まあ一年に数回だからね」

参加手続きを済ませた。ここからは別行動らしい。
テストの内容は50メートル走などの簡単なものだった。
簡単といっても少しばかり問題があったが。

('A`)「まあしょうがないよね、本気出せって言われたもんね」

62 名前: ◆c/ljsslVXs :2013/06/06(木) 23:38:18 ID:kuERtOdk0
______________________________________________________________

問題があったのは攻撃力のテストである。
一位の最大攻撃でも壊れないようなダミーに対し攻撃するものだったが。

「次!」

('A`)「はいはい」

( A )「」フゥーー

本気だと言うので助走を着け最大速度で移動し最大速度で拳を振りぬいたら…。

「おぉ…何だこれは…」

ダミーが殴られた衝撃で消し飛び、その直線状にあった建物の壁も消し飛んでた。

('A`)「ははっ…いや何だこれ…想定外でしたね…」

俺の所為でテストは一時中断された。

______________________________________________________________

結果がすぐ手渡され、成績を見てみると。
半分以上が測定不能で埋まっており。最後に一言。

あなたをランキング最上位程度と判定しました。十四時に会議室へ来てください。

('A`)「笑うしかないわこれ」

( ^ω^)ノシ「おおーいドクオー」

(´・ω・`)「どうだった?」

( ^Д^)「何なんだこの人たち…」
  _
( ゚∀゚)「上には上がいるもんだな…」

(´・ω・`)「これなら僕のにも書かれてたよ」

( ^ω^)「僕のもだお」

( ^Д^)「」
  _
( ゚∀゚)「」

63 名前: ◆c/ljsslVXs :2013/06/06(木) 23:39:01 ID:kuERtOdk0

('A`)「説明して連れてってやるから…」

何とか係員を説得して中に入れることに成功した。

(‘_L’)「さて、貴方達三人を呼んだ理由は」

(´・ω・`)「現一位の上ができてしまうからですね」

ショボンが係員の言葉の後を続けた。

(´・ω・`)「しかも三人も全員新規登録者、つまり現一位と戦えという事でしょう?」

(‘_L’)「そういうことです」

(´・ω・`)「その事についてなんですが、実はモララー君とは知り合いなんです」

(‘_L’)「本当ですか?」

(´・ω・`)「こちらの協会が発足する前の写真を持ってきました」

(´・ω・`)「調べてもらってもかまいませんよ?」

ショボンがそう言うと係員は写真を持って会議室を出て行った。
数十分後戻ってきた。

64 名前: ◆c/ljsslVXs :2013/06/06(木) 23:40:01 ID:kuERtOdk0

(‘_L’)「どうやら本物らしいですね」

(´・ω・`)「どうも、そこで本題の戦うことなんですが」

(‘_L’)「はい、今回戦ってもらうのはドクオさんになります」

('A`)「やっぱりそうですよねー」

(‘_L’)「実際上位陣十名程度は殆ど変わっておりません、順位の変動が激しいですがね」

(‘_L’)「マンネリ化が進んでいるのでこちらとしても好都合なんですよ」

(‘_L’)「戦闘開始は十六時からでいいですか?そのうちにモララーさんを呼びますので」

('A`)「大丈夫です、でもなんでそんなに急に?」

(;´・ω・`)「ドクオは何にも知らないのか」

('A`)「おう」
  _
( ゚∀゚)「ランキングの更新が明日だからですよね?」

(‘_L’)「そういうことです」

('A`)「あーなるほど」

その後少し話しをして解放された。
協会が持っているゴーストタウンを舞台にするそうだ。
モララーがどれだけ成長しているか想像がつかないが楽しませてくれることを望もう…。



  第三話 終


←第二話 / 戻る / 第四話→




inserted by FC2 system