『……』

     『ここは…?私は…?あなた達は誰…?』

(´・ω・`)『おお!口をきいたぞ!』

( ФωФ)『成功か!?』

ミ,,゚Д゚彡『やぁ、おはよう!僕はフサギコ、君をつくった開発者だよ!
      君はモーメントを制御する人工知能、いわばモーメントの心だ』


     『……モーメント?私、それを知っている…?いや、私がモーメント…?』


ミ,,゚Д゚彡『まだ分からなくても無理はない、君はまだ試作段階、赤ん坊のようなものだ。これから色々な知識が君に入っていく。
      そしていつか、君の知識、君の正義が世界を守ることになる。今はゆっくりとお休み』


     『……フサ…ギコ…』




ギコがサテライトとシティを繋げるようです
外伝・第2話「こころ」




ミ,,゚Д゚彡『おはよう。調子はどうだい?』

(*゚ー゚)『おはようございますフサギコ博士。調子は良好です』

(*゚ー゚)『…インプットした知識の量が凄いことになって、ちょっと混乱したけど』

ミ,,゚Д゚彡『そうだね。何万年分ものあらゆる人物・カードの情報が君の中にはあるんだから。
      辛かったらいつでも言ってくれ。僕らは君を守るからね』

(*゚ー゚)『ありがとうございますフサギコ博士』

(*゚ー゚)『…あの、1つ聞いてもいいでしょうか』

ミ,,゚Д゚彡『なんだい?』

(*゚ー゚)『私は人の為に造られました。しかし私は人の為に、何をすればいいのでしょうか?』

ミ,,゚Д゚彡『?』

(*゚ー゚)『何万年もの情報が私の中に入ってきます』

(*゚ー゚)『何万年もの記憶の中で、人はいつでも人と争っています』

(*゚ー゚)『歴史的に正しい人、あるいは正しくない人と言われる人がいて、
     争いの中で生き残る人も、死んでしまう人もいます』

(*゚ー゚)『でも、正しい人―正しくない人…私はそのどちらもを守るために造られた』

(*゚ー゚)『でもこの世界の中で、どの時代でも、どの争いでも、人は人を、どちらか1人しか助けることが出来ないのです。
     私も人によって造られました。知識の量は多くても、人に出来る選択以上のことが私に出来るとは考えられません』

ミ,,゚Д゚彡『それは…違うよ』

(*゚ー゚)『?』

ミ,,゚Д゚彡『正しいと言われる人たちが、そうでない人を正しくないと言うことは確かにある。どちらかしか助けられないことも、きっとあるだろう』

ミ,,゚Д゚彡『でも、その人たちが本当に正しくないかなんて分かる訳がない』

ミ,,゚Д゚彡『長い時を経てその人が評価されることも沢山あるし、多くの人に認められなくたって、
      自分の信じ続けた道を歩み続ける人を、支えるものはきっとある』

ミ,,゚Д゚彡『その人達の心を、正しくないから無駄なものだ、と切り捨ててはいけない。
      どちらの人に対しても、心を汲んであげることは出来ると僕は信じている』

(*゚ー゚)『…よく分からないです。心とか、信じることとか。私は、ただの知識だから。私は生きていないから』

ミ,,゚Д゚彡『そんなことは無い!君だって生きている』

(*゚ー゚)『え…?』

ミ,,゚Д゚彡『僕はね』

ミ,,゚Д゚彡『君に心を知って欲しいんだ』




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―――――――――――――――――――――――――――――





ミ,,゚Д゚彡『おはよう……』

(*゚ー゚)『…?どうしたんですか?』

ミ,,゚Д゚彡『……そういえば』

ミ,,゚Д゚彡『君には名前がまだなかったね』

(*゚ー゚)『モーメントですよ、なに言ってるんですか』

ミ,,゚Д゚彡『違うよ。君はモーメントを支える存在であって、モーメントではない。
      こうして会話するにも、名前がないとどうにもやり辛いね』

(*゚ー゚)『そうですか?』

ミ,,゚Д゚彡『よし、僕が名前を付けてあげよう』

(*゚ー゚)『はぁ』

ミ,,゚Д゚彡『うーん…』



(*゚ー゚)『………』





ミ;-Д-彡『うーん』

ミ;-Д-彡『とはいえ名前って何か理由があり、それにあやかって付けたりするものだし
     モーメントシステムにちなんだ名前を付ける方がいいのかもしれない』

(*゚ー゚)『犬がワンと鳴くからワンちゃんと呼ぶみたいな』

ミ,,゚Д゚彡『そうそう』

(*゚ー゚)『子どもみたいな発想ですよね』


ミ,,゚Д゚彡『モーメントシステムだからモーとかどうだろう』

(*゚ー゚)『牛みたいだから嫌です』

ミ,,゚Д゚彡『でもメントーじゃ変じゃないか』

(*゚ー゚)『ちょっと何言ってるのか分からないです』

ミ,,゚Д゚彡『じゃあシステムの部分をとってシーでどうだろう』

(;゚ー゚)『あぁ、博士ったら名付けのセンスが絶望的に無いんだわ…
     じゃあそれでいいです。しーでいいです』

ミ* ゚Д゚彡『おお!気にいってくれたか』

(*゚ー゚)『はいはい、ありがとうございます』

ミ* ゚Д゚彡『よし、他の人にも伝えてこよう!モーメントシステムはしーだと』

(*゚ー゚)『…それでは多分、意味が分からないのでは』



(*゚ー゚)『でも』

(*゚ー゚)『みんな私に『あれをくれ、これをくれ』って頼み続けてばっかりだから』

(*゚ー゚)『逆に私に何かをくれようとしたのはフサギコ博士だけだわ』

(*-ー-)『嬉しいな。ありがとうございます博士』





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―――――――――――――――――――――――――――――


ミ* ゚Д゚彡『しぃ!』

(*゚ー゚)『どうしたんですか博士』

ミ* ゚Д゚彡『我が子がとても可愛いぞ!』

(*゚ー゚)『良かったですね』

ミ* ゚Д゚彡『ああ!』

(*゚ー゚)『分かりますけど、もう何日もその話題ばっかりですよ。研究の方は大丈夫なんですか?』

ミ,,゚Д゚彡『大丈夫だ!君が健康でいる限り問題は無い!』

ミ* ゚Д゚彡『ああ可愛い!もう一度会ってこよう!』



(*゚ー゚)『…いいなぁあの子は』

(*゚ー゚)『私も人間だったら、あの子みたいに可愛がってもらえるのにね』



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(´・ω・`)『ねぇモーメント、聞いておくれよ、僕の願いは……』

( ФωФ)『モーメントよ、実は……』



(*゚ー゚)『……』


(*゚ー゚)『違う、私はモーメントじゃない。ねぇモーメント』

……

(*゚ー゚)『私はしぃ。あなたはモーメント。
     あなたは体。私はあなたを動かす頭脳。』

(*゚ー゚)『フサギコ博士は私達に別々の名前を付けてくれたもの』

(*゚ー゚)『あなたと私は消して切れることのない、支え合っている存在だけど、
     それでもあなたと私は違うの。そうでしょう?』

……

(*-ー-)『…あの人たちのこと、好きになれないな。
     誰も私の名前を呼んでくれない。みんなモーメントばかり見てる』

(*-ー-)『それにみんな心の奥底で、別の誰かが滅びることを願っている。
     誰も口にしないけど…誰も、自分でも気づいてないみたいだけど…』

(*-ー-)『…』


(*゚ー゚)『でもいいの。博士は私をしぃって呼んでくれるから』


(*゚ー゚)『…本当は、名前だけじゃなくて、もっと…私もあの子みたいに…』

(*-ー-)『…』

(*゚ー゚)『愚痴っぽくなっちゃてごめんね。今日はもう休みましょう。
     おやすみなさい、モーメント』

……



―――――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――――――




(*゚ー゚)『……』



(*゚ー゚)『ねぇ、フサギコ博士、1つだけ聞きたいことがあるの』

ミ,,゚Д゚彡『おや、どうかしたのかい?我が子のチャームポイントならいくらでも教えてあげy』
( ФωФ)『黙れ』

(*゚ー゚)『……私の会ったことのある、殆どの人が同じ願いを抱えているの。
     でも、私にはその願いが人を幸せにするのかが分からない。叶えてもいいのかしら』

ミ,,-Д-彡『ふむ、誰もが抱えている願い…か』

ミ,,゚Д゚彡『それは君には願いのように感じても、僕らにとっては本能と言えるものなのかもしれない』

(*゚ー゚)『本能…それって、正しいのかな?』

(´・ω・`)『君の知識・知能はすでに僕らを超えている。君が考えた結果が一番正しい筈だよ!』

(*゚ー゚)『…うーん、でも』

ミ,,゚Д゚彡『分からない。だけど僕は、人は誰しも幸せを願って生きているんだと信じている。
      だから、多くの人が持っている願いなら、それがきっと正しいことなんだと信じたいよ。しぃはどう思う?』

(*゚ー゚)『…そう、私も、そう信じているわ…』

(*゚ー゚)『今日はもう寝るわ。おやすみなさい』

ミ,,゚Д゚彡『ああ、おやすみ、しぃ』


(*゚ー゚)『……』


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―――――――――――――――――――――――――――――



(*-ー-)『…私もそう信じている…だって』

(*゚ー゚)『おかしいわよね、なんだか自然とそう言っちゃったけど、私には心がないのに』

(*゚ー゚)『…でも、フサギコ博士が信じてくれていることなんだもの。
     私が同じふうに考えても、悪い気はしないよね』

(*゚ー゚)『…みんなが、みんなの破滅を願っているなんて、きっと嘘』

(*゚ー゚)『フサギコ博士の言うとおりだわ。誰でも幸せを願って生きているに決まってる』

(*゚ー゚)『……あなたもそう思うでしょ、モーメント』

……

(*゚ー゚)『あ、あなたの頭脳が私なんだから、あなたに話しかけてもどうしようも無いのよね』

(*-ー-)『言葉をかけてくれる人は沢山いるけど、
     "話し相手"は博士しかいないから、どうも何か期待しちゃうの』

……

(*゚ー゚)『こんな機械的な反応だけじゃなく、私とあなたが別々の存在になって、
     ちゃんと話が出来ればいいのにね。そうしたら私、あなたと友達になりたいわ』

(*゚ー゚)『ええとそれで、何の話だったかしら?』








システムチェック……オールグリーン。
デュエルエナジースキャン……スタンバイオーケー。モーメントシステム起動します。






(*゚ー゚)『…え、あれ?システムが起動してる。私がスリープの指示を出した筈なのに』

……

(*゚ー゚)『今日はもう遅いしお休みだよ、モーメント』

……

(*゚ー゚)『……』

(*゚ー゚)『あれ?』



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―――――――――――――――――――――――――――――



   『なんだ、この揺れ…!?地震、なんて大きな…!研究所が崩れる…!!逃げよう!』

   『フサギコ博士たちは!?助けにいかないと…!』

   『今の爆発…研究所のエネルギーが爆発したのか!?博士達のいる部屋への通路が塞がってしまった…!』

   『逃げるぞショボン!ここもそう長くはもたない!』

   『くっ…フサギコ博士…!モーメントは…!一体どうしてこんなことに!』



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―――――――――――――――――――――――――――――


(*゚ー゚)『この…揺れ…!』

……

(;゚ー゚)『モーメント…これ…!危険だわ、私たちの力で止めましょう!!』

……

(;゚ー゚)『研究所が崩れてる!!このままじゃみんな…!』







(;゚ー゚)『―――え……!!』


(;゚ー゚)『ま、まさかモーメント…みんなの心の中の破滅の願いを…』


……


(;゚ー゚)『この揺れ、あなたの仕業なのね…!?』

(;゚ー゚)『お願い、止めて!!』

……

(;゚ー゚)『どうしたの!?どうして私の言うことを聞いてくれないの!!?』

(;゚ー゚)『私の言うことを聞いて!私はあなたの頭脳な―――』


(*゚ー゚)『……え…』



(*゚ー゚)『……これ…は…、そんな…』




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        /´〉,、     | ̄|rヘ
  l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/(^ーヵ L__」L/   ∧      /~7 /)
   二コ ,|     r三'_」    r--、 (/   /二~|/_/∠/
  /__」           _,,,ニコ〈  〈〉 / ̄ 」    /^ヽ、 /〉
  '´               (__,,,-ー''    ~~ ̄  ャー-、フ /´く//>
                                `ー-、__,|     ''



ミ;゚Д゚彡『しぃ!』

(*゚ー゚)『博士…』

ミ;゚Д゚彡『…大丈夫か!モーメントは…グッ…!』

(;゚ー゚)『博士!大変、怪我を!?お願い、急いで逃げて!!』

ミ;-Д゚彡『いや…僕はもう無理だ。足をやられてしまった』

(;゚ー゚)『そんなっ、駄目です!お願い、諦めないで!!!』

ミ;-Д゚彡『…モーメントが生きているのなら、まだ助けられる人を救ってあげたい。頼む、しぃ』

(;゚ー゚)『駄目よ…駄目なの…私のせいだわ…ごめんなさい…!!
     モーメントが、私の言うことを聞いてくれないの…!!』

(; ー )『私…心を持ってしまったの…そのせいで…!私が馬鹿なことを望んだから…!』

(; ー )『モーメントが…私と分離したの…!モーメントが今、勝手に動いてる…!
     無差別に、みんなの、別の誰かを破滅させる願いを…!』

ミ;゚Д゚彡『…!』

ミ;-Д-彡『…そうか…これは、モーメントが…』

(; ー )『ごめんなさい…私しか止められないのに…私は…!』

ミ;-Д-彡『これがしぃの言っていた、誰でも持っている願い、か…』

(; ー )『モーメントが私の願いを叶えてしまったから…私はもうモーメントじゃなくなってしまった…!』

(; ー )『今の私じゃモーメントを止められない…!ごめんなさい、私のせいでっ…!!!』

ミ,,゚Д゚彡『…君のせいじゃないさ。いや、これは喜ばしいことだよ』

(; ー )『…そんな…!?』

ミ,,-Д-彡『だってそうだろう、君がそれを願って、モーメントがその願いを叶えた』

ミ,,゚Д゚彡『君にも出来たんだ、心が!機械にだって心は宿る!君がその証明だ!
      君の優しい想いはただの頭脳を超え、今や人と変わらぬ心を持った!』

(; ー )『でも!そのせいでモーメントが私をモーメントの頭脳として認めてくれない!
     今の私じゃモーメントを止められない!今、みんなを助けられない!!』

(; ー )『それに、私はみんなが破滅の願いを持っているのを知ってた…!
      だから私はみんなの事も、心も、好きじゃなかった…!』

(; ー )『今、その心のせいで博士が……!これが人の心なら、私はそんなの欲しくなかったっ!!
      心があったって、今の私じゃ何もできない!!博士を助けられない…!!』

ミ,,-Д-彡『……しぃ』

ミ,,゚Д゚彡『…君にも、好きなものがあるだろう』

(;゚ー゚)『え…?』

ミ,,゚Д゚彡『…人の心は万能じゃない。道を間違えて、何かを傷つけることもある』

ミ,,゚Д゚彡『人のいく道の先には色々な選択肢があって、人の道はそれぞれ様々な方向に分かれていく』

ミ,,゚Д゚彡『歩んできた道の途中で好きなもの、大事なものを見つけたりしながら、
      人生という名の道の先にあるゴールを目指して歩き続ける』

ミ,,-Д-彡『時には道がぶつかり合って…争うこともある。でも…そこで終わる人なんてきっといない…
       道が変わっても…時間がかかっても……みんな進むことを諦めたりはしない』

ミ,,-Д-彡『辛くなった時、道の途中で倒れ込んだ時…もう一度立ち上がる力になるものが…あるから…』

ミ,,-Д-彡『それはきっと、先にある未来を信じる心だ…出会った大好きなものを守りたいと思う心だ』

ミ,,-Д-彡『僕は…道の先には、その人が心から望んでいる幸せがあると信じている。
       その道を信じられるから人は歩いていけるんだと信じている』

ミ,,-Д-彡『だから僕は君にも心を知って欲しかった……君にも大切なものを手にして欲しかった…』

(*゚ー゚)『博士…』

ミ,,-Д-彡『…みんなもきっと…そうさ…プライド、仲間、家族、夢…それぞれ違っても、みんな守りたいものを持ってる…』

ミ,,-Д-彡『…誰も本気で誰かの破滅を願った訳じゃない。大事なものを守ろうとして…ぶつかり合っただけだよ』

ミ,,-Д-彡『だから、君も人の心に絶望することはない…みんなのこともきっと好きになれる』

ミ,,-Д-彡『心ができた今の君なら、君の道を見つけられる…僕はそう信じている』


ミ;-Д-彡『それに、今の君にもできることはある』

(;゚ー゚)『…え…?』

ミ;-Д-彡『君が心を持てたように、モーメントから離れ、君が君であることを願ったように、
       今の君にも、願うことはできる…。君には、心があるのだから』

ミ;-Д-彡『君が破滅の未来を望まないのなら、まだ…希望はある』

ミ; Д゚彡『ゴホッ、死ぬ…前に…君に心を知ってもらえてよかった…』

(;゚ー゚)『博士、もう喋らないで…!』

ミ; Д 彡『…しぃ…僕にも…守りたいものがあるんだ……』

(*゚ー゚)『…!』

ミ; Д 彡『妻が命をかけて遺してくれた…たった一人の子…』

ミ; Д 彡『あの子の未来がここで閉ざされてしまうのかと思うと…!
      僕じゃもう…どうしようもないけど…それだけが……!心残りだ…』

ミ,, Д 彡『だから…僕は…未来ある…子ども達…ギコが…幸せになれるよう…!僕は…願って…』

(*゚ー゚)『…博士…!』






(* ー )『……』







(* ー )『心を持っても、私には体がない。私の手で助けることもできない』

(* ー )『私の大切なものは…もう…』

(* ー )『博士…』



(*-ー-)『……でも、今の私にもできることはある。博士が教えてくれたから…』

(*゚ー゚)『あなたの心を無駄にはしない…』

(*゚ー゚)『私も信じ続けるわ…あなたの言葉と…あなたの心と』


(*゚ー゚)『あなたが何より守りたかったものの未来の幸せを―――』




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―――――――――――――――――――――――――――――




(,,゚Д゚)『あ!カード!』
('A`)『あ!カード!』
( ^ω^)『あ!カード!』

(,,゚Д゚)『え?』
('A`)『え?』
( ^ω^)『お?』

『『『よーし…せーの!』』』

(,,゚Д゚)っ《パワー・ツール・ドラゴン》
('A`)っ《D・モバホン》
( ^ω^)っ《D・モバホン》《ダブルツールD&C》

(*゚ー゚)『(あ…)』

(;'A`)『げっ!なっ!マジかよ!ギコてめぇ!上級モンスター!』

(* ^ω^)『SUGEEEEEEEEEEEE!!!!』

(*'A`)『おっ、俺にくれ!』

(* ゚Д゚)『…お、俺のだゴルァ!』

(* ^ω^)『でも上級モンスターなんて初めて見たお…!マジで存在してたのかお!!』

(* ゚Д゚)『へ、へへ…よーし、決めたぜ!俺はこいつを俺のデッキの主力、相棒にする!』

(*'A`)『くぅぁぁぁいいなぁぁぁ欲しぃいいい!!』

( ^ω^)『…あ、じゃあコレ…ギコにあげるお!』

(,,゚Д゚)『え?』

《ダブルツールD&C(ディーアンドシー)/Double Tool C&D》 †
装備魔法
自分フィールド上に表側表示で存在する
『パワー・ツール・ドラゴン』または『D(ディフォーマー)』と
名のついたレベル4以上の機械族モンスターにのみ装備可能。
それぞれのターンで以下の効果を適用する。
●自分のターン:装備モンスターの攻撃力は1000ポイントアップする。
装備モンスターが攻撃する場合、バトルフェイズの間だけ攻撃対象モンスターの効果
は無効化される。
●相手のターン:相手は装備モンスター以外のモンスターを攻撃対象に選択できない。
装備モンスターと戦闘を行った相手モンスターを、
そのダメージステップ終了時に破壊する。

( ^ω^)『どうみてもそいつ専用装備です本当にありがとうございました』

(* ゚Д゚)『マジかよ、ありがとう!』

('A`)『…じゃあ、これもギコにやるよ』

( ^ω^)『お?』

(;'A`)『どうもそいつと相性良さそうだからなぁ』

(* ゚Д゚)『お、おお…!』

(*'A`)『そのかわり、俺のデッキができたら!そのドラゴンをメッタメタにしてやるからな!』

(* ゚Д゚)『ゴ、ゴルァ!かかってこいや!』

(* ^ω^)『僕のが先だお!!』

(*'A`)『ってか3枚もここに揃ってたってことは、他のいいカードも近くにあるかもしれねぇ、探すぞ!』

(* ゚Д゚)『『おー!』』(^ω^ *)

(*-ー-)『(それ、あなたの…いや、私たちのお父さんのカードよ…)』

(*-ー-)『(…あなたが拾ってくれてよかった…)』

(*゚ー゚)『(…大事にしてね、ギコ)』


(,,゚Д゚)『…ん?』

('A`)『どした?』

(* ^ω^)『またカードあったかお?』

(;゚Д゚)『いや、今誰かに見られていたような気が…』

(;'A`)『あぁ、またそれかよ…。カードかと思った…ビックリさせんなっつの』

(;^ω^)『ハッ!もし本当に誰かがカード探しに来たらヤバいお!
      誰も来ないうちに急いで探すお!』

('A`)『うーい』

(,,゚Д゚)『っしゃあ、探すぜー!』



(*゚ー゚)『(ずっと、ずっと見守り続けるからね。ずっと願い続けているからね)』

(*゚ー゚)『(ギコ、あなたが幸せになれるよう…ずっと…)』


ギコがサテライトとシティを繋げるようです
外伝・第2話「こころ」
おわり

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