-
あらすじ
タカラの様子
図書館へ向かう途中にばったりとタカラと遭遇したハイン。
タカラの車に設置されていたテレビから現れたイリーガルデュエリスト、エクストプラズマンに襲われる二人。
一人なら脱出できたのにハインを庇ったせいでエクストプラズマンにテレビの中に引きずり込まれてしまうタカラ。
エクストプラズマンの作り出す仮想空間で傷つきながらも見事勝利することができ、謎のパーツを受け取って無事脱出した。
モララー・ハインの様子
ハインにできることはギコとモララーに連絡することだけだった。
ギコの指示通りにその場を離れようとするハイン。
だが、そこにイリーガルデュエリスト、シュールの能力によって米ドームに閉じ込められてしまう。
そこにモララーが到着、どうやって入ったのか知らないけど米ドームへ入場し、シュールにデュエルを挑む。
タッグデュエルだったのにもかかわらず、一人で圧勝する事で実力を見せ付けたモララー。
シュールから謎のパーツを受け取った瞬間、空から米ドームの天井を突き破り、何かが落ちてきた。
ギコの様子
電車に揺られながらニュー速町を目指していたギコ。
突如電車がトランスフォームして飛行機に、そしてそこにはOP社の副社長ジュルジュ長岡がいた。
イリーガルデュエリストの真実を探るためにジュルジュをデュエルしたギコ。
何とか勝利する事ができたが、ジュルジュは真実について答えずギコにパーツを渡し、ギコを上空150mから米ドームのど真ん中に突き落とした。
つー、ヒートの様子
温泉最高。
イリーガルデュエリスト
四天王
≦6ll`・ω・)アンチデッカー三沢×
<_プー゚)フゴーストデュエリスト・エクストプラズマン×
lw´‐ _‐ノvダブルディスクプレイヤー・シュール×
( ゚∀゚)OP社の副社長ジョルジュ長岡×
ボス
?????
何かが起こるまで残り0人。
モララー達は全ての四天王を倒した。
残るはボスだけだ。
シュールはポケットから何かの部品を取り出してモララーに投げた。
( ・∀・)「これって一体なんなんだい?」
lw´‐ _‐ノv「全て揃えば分かる。三沢のパーツと合わせれば合計2つ、残り2つだ」
( ・∀・)「…パーツねぇ」
シュールは部品を色々な角度から観察しているモララーを見て、微笑。
lw´‐ _‐ノv「ふっ、残りのパーツはすぐに揃うだろう」
そう言って上を見た。
モララーはシュールが何を見たのかと、目線の先を追う。
( ・∀・)「ん?」
その瞬間、米を突き破って何か落ちてきた、それはモララーに激突した。
(;・∀・)「ぐぇ!」
从;゚∀从「…何でこんなもんが落ちて来るんだよ!!」
それとは、
(,,゚Д゚)「ぐほぁ!」
ギコだった。
ジョルジュ長岡とのエアデュエルに熱戦の末勝利、そして謎のパーツを渡された後に上空150mから叩き落とされ、現在に至る。
( -∀-)「…」
(,,-Д-)「…」
lw´‐ _‐ノv「し、死んでる…」
从;゚∀从「モララアアアアアアアアアアアアアアアア!店長おおおおおおおおお!」
lw;´‐ _‐ノv「…ドロン」
米ドームの米が一箇所に集まっていき、球体となった。
lw´‐ _‐ノv「さらば」
シュール米の球体の中に入り、飛んでいった。
从 ゚∀从「…う〜ん」
バタリ。
ハインは倒れた。
数分後、ギコが起き上がった。
ぶつかった時に異変が無いかと、頭を触る。
(;゚Д゚)「痛ッ、タンコブになってるよ…」
辺りを見渡す、現在地は分かった、米屋の前。
しかし、状況がいまいち理解できなかった。
(,,゚Д゚)「さっきの米はどこにいったんだ…」
辺りに散らばっている米。
だが、飛行機から落とされた時に見た大量の米は無くなっていた。
(,,゚Д゚)「そして倒れるモララー…とハイン」
記憶が間違っていなければ落ちた時にモララーとぶつかった。
だが、何故ハインも倒れているのだろうか。
(,,゚Д゚)「謎は深まるばかり…だが、必ず解決してみせる!」
(,,゚Д゚)「アホな事やってないでタカラでも探すか」
うっかり忘れそうになったが、ギコとモララーはイリーガルデュエリストに捕まったタカラを助けに来たのだ。
幸いな事にタカラの車はすぐに見つかった。
(,,゚Д゚)「中は無人…。そしてハインの電話から約一時間半が経過しているな」
!ピコーン
(,,-Д-)「…分かったぞ!」
(,,゚Д゚)「これは密室殺人だ!」
突然車の中が光った。
(;゚Д゚)「ウワァオオゥ!?」
あまりにも突然だったために変な声を出して飛びのいてしまう。
気が付くとタカラは自分の車の中にいた。
(,,^Д^)「……戻ってきたようですね」
体に異変が無いか探すと、何も異変は無かった。
だが、それが異変だった、さっきまでデュエルのダメージでボロボロだった服は綺麗に戻ってたし、顔の傷も消えている。
(,,^Д^)「とりあえず車から出ましょうかね、外の空気が吸いたい」
車から出て深呼吸をする。
(,,^Д^)「そうだ、ハインちゃんは…。こ、これは!」
タカラが発見したのは地面に倒れるハイン、モララーそして…
(,,゚Д゚)「ずいぶんと遅かったな」
タカラの親友とも言える人物、ギコだった。
(;^Д^)「ギ、ギコ君…これは一体…」
(,,゚Д゚)「見ての通りだ」
(,,^Д^)「見ての通りって…」
辺りに散乱する米、その中心で倒れているモララーとハイン。
ギコとモララーの頭のタンコブ。
(;^Д^)「……ゴクリ」
(,,゚Д゚)「いや、真面目に推理しなくてもいい。俺も分からん」
(,,^Д^)「ハインちゃんは安静にしておくとして、モララー君を起こしましょう」
(,,゚Д゚)「そうだな、おい、起きろ」
ギコはモララーの肩を持って揺さぶる。
(;-∀-)「うう〜ん…」
(,,゚Д゚)「起きねえな…」
(,,^Д^)「そういえば、脳震盪の人って揺さぶっちゃいけないんですよね」
(,,゚Д゚)「そういう事は先に言え」
(,,^Д^)「唐突に思い出したんですけど」
(,,゚Д゚)「どうした」
(,,^Д^)「ほら、中二の時に同じクラスだったしぃちゃん」
(,,゚Д゚)「…それがどうしたんだ」
(,,^Д^)「モララー君が好きな女の子がまさかギコ君の事が好きだったなんてねえ」
(,,゚Д゚)「思い出させるなよ…」
(,,^Д^)「いやあ…恐ろしい展開でした、しぃちゃんの告白を断ったギコ君、
振られたのはあんたのせいだとヒステリックにモララー君を責めるしぃちゃん…そして、しぃちゃんは言いました…」
タカラが言いかけるとモララーがガバっと起き上がる。
(;・∀・)「うわああああああああああああああああ!」
(,,^Д^)「…しぃちゃんは言いました」
発狂するモララーを気にもせずに続けるタカラ。
(;・∀・)「やめてくれええええええええええええはほおおおおおおう!」
(,,^Д^)「しぃちゃんが言・い・ま・し・た!」
(;|||・∀・)「ウニョラアアアアアアア!トッピロキイイイイイイイイイイイイ!」
(|||゚Д゚)「その辺にしてやれ…俺もブルーになってきた」
(,,^Д^)「おはようございます」
(|||・∀・)「おはよう…思い出したくない記憶を掘り起こされて目覚めは最悪だよ」
とぅるるるるるるるるる。
( ・∀・)「おっと、電話だ」
通話ボタンを押す、だが、反応が無い。
( ・∀・)「あれ?」
おかしいと思ったモララーが携帯画面を見る、
<_プ3゚)フ「とぅるるるるるるるるるるる」
画面にはエクストプラズマンが映っていた。
(;・∀・)「うわああ!なんだこれ、ホラー映像!?」
エクストプラズマンが携帯の画面から話しかけて来る。
<_プー゚)フ「やっほ〜ん、初めての人には僕エクストプラズマン、イリーガルデュエルだよん、
初めてじゃない人にはてめぇ、よくも僕を踏みつけやがったな、後で覚えてろよ」
(,,^Д^)「あなたですか…」
( ・∀・)「タカラ、君はいつからこんな得たいの知れない物体と知り合いになったんだい…」
(,,^Д^)「いや、違いますから!これにテレビ画面に引きずり込まれたんですよ」
<_プー゚)フ「ま、細かい話は置いといてさ、こっから先は僕が案内するんだよ。
君達パーツ持ってるよね、出してよ」
(,,^Д^)「これですか、正直触りたくないんですが」
(,,゚Д゚)「これか、妙に念を押されたが重要アイテムって事か」
( ・∀・)「何なんだい?これって」
タカラが一個、ギコが一個、モララーが二個、イリーガルデュエリストを倒して手に入れた何かのパーツを取り出した。
<_プー゚)フ「モララーに渡して」
(,,^Д^)「はい」
(,,゚Д゚)「ほらよ」
<_プー゚)フ「じゃ、君達二人は用済みだから帰っていいよ」
(,,^Д^)(,,゚Д゚)「なん…だと…」
<_プー゚)フ「パーツは4つで一つ、ボスに会えるのは一人だけさ」
(,,゚Д゚)「納得いかねえな、それに俺はまだ真実ってやつをジョルジュから聞いてねえぞ」
<_プー゚)フ「うるせぇなあ、消えろよ」
モララーの携帯から無数の黒い手の影が出てきてギコとタカラを捕らえる。
(,,゚Д゚)(,,^Д^)「うわっ!?」
ギコとタカラはそのまま携帯の中に引きずり込まれていく。
(;・∀・)「なっ!?」
次の瞬間、タカラの車の中がピカっと光り、車の中にギコとタカラの二人が出現した。
(;゚Д゚)「ぶはっ!なんじゃこりゃああああああああああああ!」
(;^Д^)「ちょっと、ギコ君暴れないでください、絡まる!」
<_プー゚)フ「君の携帯と車のテレビを僕の空間を介して繋いだのさ、まあ普通の人には理解不能だろうけどね。
ささ、行こうか、ボスがお待ちかねだよ」
(;・∀・)「…」
<_プー゚)フ「どうしたんだい?あの二人はいらないだろう。だって、君には…」
エクストプラズマンがニヤっと笑い、
<_プー゚)フ「そっちの方が都合がいいんじゃないのかな?」
( ・∀・)「…ま、色んな意味でね」
エクストプラズマンの案内に沿って歩いていくと、ニュー速町にあるOP本社に到着した。
(;・∀・)「…本当にここなのかい?」
<_プー゚)フ「間違って無いよ、さっさと入りなよ」
自動ドアを通ってOP社に入る、そこには中にもう一つ大きな扉があった。
[IDカードを入れてください]
( ・∀・)「持ってないんだけど…」
<_プー゚)フ「平行に携帯をかざしてみな」
( ・∀・)「…こう?」
モララーが携帯をかざすと、携帯からエクストプラズマンが飛び出して扉の中に入っていった。
(;・∀・)「!?」
<_プー゚)フ「せいせい!はあはあ!とりゃとりゃ!おんどりゃぁー!!!!」
[IDカードを確認しました]
扉が開く。
それと同時に扉からエクストプラズマンが飛び出して携帯の中に戻った。
<_プー゚)フ「おっけぇ〜い!行こうぜ!」
(;・∀・)「えええええええええええ!これって不法侵入じゃないの!?」
<_プー゚)フ「気にすんなよ、ほら、向こう側のエレベーターに乗るんだよ右から2番目ね、さらにB3階で乗り返して…」
OP社の一階の右から2番目のエレベーターに乗り、B3階で降りて真っ直ぐ進んで突き当たりにあるエレベーターに乗って4階まで上る。
その階の奥から二番目の使われていない倉庫の隠し階段を下りたところにイリーガルデュエリストの本拠地は存在した。
その入り口にはまたしても巨大な扉、再びエクストプラズマン入り携帯電話をかざすことで扉は開いた。
( ・∀・)「まさかOP本社にレアハンター集団の本拠地があったなんて…」
<_プー゚)フ「意外だろ?真っ直ぐ行って一番奥の部屋ね」
( ・∀・)「そりゃね…」
直線廊下を歩いていく。
ボス部屋までの間にある部屋から怪しげな声が聞こえる。
「ロボロボロボ…」
「ギー!」
(;・∀・)「…」
<_プー゚)フ「手下さ、いわゆる雑魚敵ってやつ」
一番奥にある扉を開いて中に入る。
<_プー゚)フ「僕はここまでだ、じゃあね」
携帯の画面からエクストプラズマンが消滅する。
薄暗い部屋の奥にある玉座、そこにボスはいた。
モララーを確認すると口を歪ませニヤリと笑い、
さながらゲームに出てくる魔王の様な風格で立ち上がり、そして口を開いた。
Jij `ー´iゞ「ようこそ、イリーガルデュエリストへ。俺がここのボス、狩野だ」
少し外はねした腰まで伸びた黒髪の長髪。
鋭い眼光。
口を開き、こちらを見るだけで今までモララーが感じたことの無い何かを感じる。
モララーは一瞬で理解した、この男は恐ろしく強い、と。
Jij `ー´iゞ「この世の正義とは余りにも無力だとは思わないか?」
( ・∀・)「…何なんだ、やぶからぼうに」
Jij `ー´iゞ「この世界の正義は余りにも弱すぎると思わないか?思うだろう?」
( ・∀・)「…さあ、考えた事も無い」
Jij `ー´iゞ「ならば、何故お前は今ここにいる?」
( ・∀・)「どういう意味さ」
Jij `ー´iゞ「もっと、正義がしっかりしていれば、お前の仲間が俺の部下に襲われることも無かった。
正義が強ければお前が自らここに乗り込んでくる必要も無かった。
この世の正義が本当に正義なら、俺達のような悪が世にはびこる事も無かった」
( ・∀・)「…意味が分からないんだけど」
Jij `ー´iゞ「本当に、この世に正義なるものがあるのなら、杉浦ロマネスクの様な男がデュエルキングになる事も無かった」
( ・∀・)「…!!」
Jij `ー´iゞ「手ぬるいんだよ、奴らは、そして臆病なんだ。正義とは一体なんなのだろうか、俺は考えた」
(;・∀・)「(質問から自分語りに移行したッ!?)」
Jij `ー´iゞ「考えに、考えた末に、俺は一つの結論にたどり着いた」
( ・∀・)「僕はお前と正義について語り合うためにここに来たんじゃない」
モララーを無視して狩野は続ける。
Jij `ー´iゞ「この世に正義など存在しない、真の正義とは悪、悪とは正義なのだとな」
( ・∀・)「…矛盾してるじゃないか、存在しないのに正義があるのか?」
Jij `ー´iゞ「ならば問おう、この国にTOPに居座る悪党、そいつらを俺が殺したとしよう、俺は正義か?それとも悪か?二択だ」
( ・∀・)「正義では…無いのかな」
Jij `ー´iゞ「その通り、悪だ。だが、悪は悪でしか殺せない、何故ならばそいつを殺した時点で正義は無いからだ。
故に真の正義とは悪、悪とは正義。法を守るのは警察でいい、悪を倒すのは悪の役目だ」
( ・∀・)「だけど可笑しな話だ、それを続けたら最終的に悪は最終的に一つだけになるな、だが、その悪を裁くための悪の正義が生まれるよ。
一度始まってしまったらその不の連鎖は簡単には止められないだろうよ」
Jij `ー´iゞ「生き残った者が正義だ、正義に立て付く者は悪だろう、だったら決まっている」
( ・∀・)「分かりにくい言い方だね、読んでいる人間にも分かりやすく説明したらどうだ、
要するに、自分の正義を他人に押し付け、自分に都合の悪い人間を全て排除して都合のいい人間だけの世界を作ろうって事かい?
傲慢な男だね」
Jij `ー´iゞ「もっと分かりやすい言い方があるだろうが、分かるだろう?お前ならな」
( ・∀・)「…」
モララーは考える、イリーガルデュエリストのボス、まともな人間だとは思っていなかったがまさかこんな狂人だとは思わなかった。
まさか僕にこんなあり得ない事を言わせるなんて。
ありえない、だけど、この男の考えをまとめ、それを一言で表すとなると、
(;・∀・)「世界…征服」
Jij `ー´iゞ「その通りだ」
(;・∀・)「狂ってるよ、そんな事できるとでも?」
Jij `ー´iゞ「ふっ…」
狩野はニヤリと笑い、
Jij;`ー´iゞ「できるわけねえだろ!」
(;・∀・)「ええー…」
Jij `ー´iゞ「あくまでそれは極論だ、俺がこの考えを貫き通せば最終的にはそうなるだろうがそんな事になる前に俺は死んでるだろうよ、
そもそも俺にはそこまでのやる気は無い」
(;・∀・)「だったら何でこんな話になったのさ!」
Jij `ー´iゞ「お前が言い出した事だろうが、俺は悪を倒せるのは悪、ゆえに悪は正義であり、正義は悪でもある、とまでしか言ってない。
尤も、これは俺の考えであり、真理ではない。傲慢?んな事分かってんだよ、分かってるから悪党自称してんだよ。
分かってなかったら救世主様自称してるっつーの!」
( ・∀・)「ああー…」
Jij `ー´iゞ「よし、本題に入るぞ」
狩野はビシッとモララーの胸を指差す。
Jij `ー´iゞ「お前はその呪いをどうしたい?」
( ・∀・)「…」
Jij `ー´iゞ「解きたいとは思っているんだろう?呪いを掛けられて約6年か、それまで何をしていた?」
( ・∀・)「僕は…」
Jij `ー´iゞ「悔しいだろう?あったはずだ、お前には、夢が。何故争おうととしない?」
( ・∀・)「…」
Jij `ー´iゞ「ふん、だんまりか。いいだろう、だったらこれだ!」
床が開き、そこから二つのテーブルが出てきた。
上にはデュエルディスクが乗っている。
Jij `ー´iゞ「デュエリスト同士が能書きを垂れ流し合っても時間の無駄だ。
拒否権はないぞ、そもそもここに来るという事は俺と一戦交える覚悟くらいは持ってきただろう」
モララーは黙ってデュエルディスクを腕に取り付ける。
( ・∀・)「(僕はどうしたいんだろう…分からない)」
Jij `ー´iゞ「来い!」
モララーはデュエルディスクを構える。
( ・∀・)「(とにかくデュエルだ、デュエルしていれば僕は…)」
Jij `ー´iゞ「「デュエル!」」(・∀・ )
イリーガルデュエリストの本部の一室。
テーブルの上に二つのパソコンを置いて三沢とシュールが狩野とモララーのデュエルを観戦していた、
≦6ll`・ω・)「ついに始めるようだ」
lw´‐ _‐ノv「どうなることやら…」
<_プー゚)フ「たっだいま〜!」
もう一つのパソコンの画面にエクストプラズマンが写る。
≦6ll`・ω・)「お疲れさん」
lw´‐ _‐ノv「お米をお供えしてやろう」
<_プー゚)フ「いっらね〜、僕パン派っすから!」
lw´- _-ノv「…………」
<_;プー゚)フ「うそうそ!嬉しいなあ、お供え!」
≦6ll`・ω・)「エクストプラズマン、お前はどっちが勝つと思う?」
<_プー゚)フ「三沢博士以上の事は分からないけど、僕はかりのんが勝つと思うよ」
≦6ll`・ω・)「俺も同意見だが、正直モララーの情報が少なすぎる」
<_プー゚)フ「どゆこと?」
≦6ll`・ω・)「モララーは6年前の世界大会以来、本気のデュエルをしていないんだ、できなかったと言うべきか。
シューとのデュエルで一瞬だけ力が垣間見れたが・・・」
lw;´‐ _‐ノv「あれは…怖かった、凄く、怖かった」
<_プー゚)フ「よしよし」
≦6ll`・ω・)「おそらくモララーが本気を出せばデュエルキングにも匹敵する力があるだろう」
<_プー゚)フ「でもさ〜、ブランクもでかいよね」
lw´‐ _‐ノv「はあ…」
三沢とエクストプラズマンの議論はシュールには退屈だった。
lw´‐ _‐ノv「そんなこと議論するだけ無駄だろう」
≦6ll`・ω・)「何故だ?」
lw´‐ _‐ノv「結果ならすぐに分かる、ほら、始まったぞ」
二人の視線がパソコン画面に戻る。
Jij `ー´iゞ「俺の先攻だ、ドロー!デュアル・サモナーを召喚し、リバースカードをセットしてターンエンドだ」
ATK:1500
( ・∀・)「僕のターン、ドロー」
Jij `ー´iゞ「さあ、見せてみな、お前の本当の力を」
( ・∀・)「本当の力?」
Jij `ー´iゞ「分かるぜ、俺にはよ、お前は今まで自分の力を最大限に引き出すことができなかった。
何故ならそれを受け止める相手がいなかったからだ」
( ・∀・)「確かに…」
Jij `ー´iゞ「しかし、受け止める器が無くても相手に力の限りをぶつけてやればいい、それがデュエルってもんだ。
だが、お前はそれをしなかった、何故か」
( ・∀・)「何故だろう、何故だろうか…周りに合わせるためなのかもしれない」
Jij `ー´iゞ「どうして周りに合わせる必要がある?」
( ・∀・)「どうしてだろうかね、仲間の輪からはみ出ないようにかな…」
Jij `ー´iゞ「何故、自分の力を抑えなければ輪からはみ出ると思った?」
( . .)「…」
Jij `ー´iゞ「分からないか?分かっているはずだ、お前の中に潜んでいるとてつもない化け物、
持てる力を全て振るい、相手を圧倒的な力の暴力でねじ伏せたいという衝動が。
お前と俺の本質はよく似ている。だが、俺とお前は大きく違っている、何故か。
お前は力の使いどころが分からず、力を封印した。
俺は力を振るう場所を自ら作り出した」
( ・∀・)「(使いどころか…)」
Jij `ー´iゞ「それが俺とお前の違いだ。
そして、そんなお前を哀れに思った俺が、わざわざ、こんな局面をお前に叩きつけてやったんだぞ?」
( ・∀・)「…」
Jij `ー´iゞ「ここにはお前の仲間は一人もいない、戦う理由もあった。
大体な、お前達はもういい大人なんだから仲間の輪から外れるのが怖くて力をセーブなんてしなくても十分に…」
( ・∀・)「うるさいな」
…。
モララーは一瞬無表情になった後、
( ・∀・)「今は何も考えたく無い」
Jij `ー´iゞ「ほう…」
( ・∀・)「長いスタンバイフェイズだったね。メインフェイズに入る
手札からライトロード・パラディン ジェインを召喚!」
ATK:1800
( ・∀・)「デュアル・サモナーには一ターンに一度、戦闘では破壊されない効果があったね」
《デュアル・サモナー/Gemini Summoner》
効果モンスター
星4/水属性/魔法使い族/攻1500/守 0
相手のエンドフェイズ時に1度だけ500ライフポイントを払って発動する事ができる。
手札または自分フィールド上に表側表示で存在するデュアルモンスター1体を通常召喚する。
また、このカードは1ターンに1度だけ、戦闘では破壊されない。
( ・∀・)「なら、手札からアサルト・アーマーを装備し、解除する!
この装備カードは装備を解除する事で装備モンスターはこのターン、連続攻撃を仕掛けられるようになる
バトル、ジェインでデュアル・サモナーに攻撃!」
ATK:1800→2100
( ・∀・)「ジェインは攻撃を仕掛けるとき、攻撃力を300ポイント上昇させる、ホーリー・ブレード!」
ジェインはデュアル・サモナーに切りかかるが、水の障壁が破壊を防ぐ。
Jij;`ー´iゞLP:8000→7400「ぐ…」
( ・∀・)「さらにアサルト・アーマーの攻撃で追撃する!ホーリー・ブレード・セカンド!」
Jij `ー´iゞ「そいつを喰らうわけにはいかねえな、リバースカード発動、くず鉄のかかし!」
《くず鉄(てつ)のかかし/Scrap-Iron Scarecrow》
通常罠
相手モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。
相手モンスター1体の攻撃を無効にする。
発動後このカードは墓地に送らず、そのままセットする。
Jij `ー´iゞ「攻撃を一度だけ無効化する!」
( ・∀・)「なら、メインフェイズ2に移行、リバースカードをセットしてエンドフェイズだ、ジェインの効果でデッキトップから2枚のカードを墓地に送るよ」
墓地へ:神剣フェニックス・ブレード クィーンズ・ナイト
Jij `ー´iゞ「こっちもデュアル・サモナーのモンスター効果を発動、ライフを500支払い」
Jij `ー´iゞLP:7400→6900「さらに、デュアル・サモナーを生け贄に手札から魔族召喚師を召喚!」
ATK:2400
状況
Jij `ー´iゞLP:6900 手札:3枚
場:魔族召喚師 伏せ:1枚
( ・∀・)LP:8000 手札:3枚
場:ライトロード・パラディン ジェイン 伏せ:1枚
Jij `ー´iゞ「ここから、お前に格の違いというものを叩きこんでやる。手札より、魔轟神レイヴンを通常召喚する!」
星:2 チューナー
Jij `ー´iゞ「レベル6、魔族召喚師にレベル2、魔轟神レイヴンをチューニング!」
光の輪の中を黒い星が潜りぬける。
( ・∀・)「シンクロ召喚か!」
Jij `ー´iゞ「いちいちセリフなど考えていられるか、シンクロ召喚、スターダスト・ドラゴン!」
《スターダスト・ドラゴン/Stardust Dragon》
シンクロ・効果モンスター
星8/風属性/ドラゴン族/攻2500/守2000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
「フィールド上のカードを破壊する効果」を持つ魔法・罠・効果モンスターの効果が発動した時、
このカードをリリースする事でその発動を無効にし破壊する。
この効果を適用したターンのエンドフェイズ時、この効果を発動するためにリリースされ墓地に存在するこのカードを、
自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。
( ・∀・)「あらゆる破壊を破壊するカード…」
Jij `ー´iゞ「スターダストでジェインに攻撃を仕掛ける!」
スターダスト・ドラゴンは星屑のブレスを吐き出す。
( ・∀・)LP:8000→7300「(ここは…)通るよ」
無数の星がジェインを襲い、ジェインは全身を切り裂かれ破壊された。
Jij `ー´iゞ「ターンエンドだ」
( ・∀・)「僕のターン、ドロー、モンスターとリバースカードをセットしてターンエンド」
状況
Jij `ー´iゞLP:6900 手札:3枚
場:スターダスト・ドラゴン 伏せ:1枚
( ・∀・)LP:7300 手札:2枚
場:裏守備 伏せ:2枚
Jij `ー´iゞ「俺のターン、ドロー。
スターダスト・ドラゴンで裏守備に攻撃を仕掛ける!」
( ・∀・)「裏守備はクリッター、戦闘で破壊された事で効果発動、攻撃力1500以下のモンスターを手札に」
Jij `ー´iゞ「(何を呼ぶ?異次元の女戦士か、それともオネストか)」
( ・∀・)「カオスエンド・マスターを手札に加える」
Jij `ー´iゞ「(何か仕掛けてきやがるな)永続魔法、暗黒の扉を発動する」
《暗黒(あんこく)の扉(とびら)/The Dark Door》
永続魔法
お互いのプレイヤーはバトルフェイズにモンスター1体でしか攻撃する事ができない。
Jij `ー´iゞ「くず鉄とのコンボで簡易ロックだ、作るのは簡易でも攻略は二枚分破壊する必要があるから難しいぜ」
( ・∀・)「(さらにそれをスターダストで守るのか…)」
Jij `ー´iゞ「ターンエンドだ」
( ・∀・)「僕のターン、ドロー!リバースカード発動、正統なる血統、墓地の通常モンスターを特殊召喚。
クィーンズ・ナイトを蘇生し、さらに手札からキングス・ナイトを召喚する」
( ・∀・)「効果でジャックをデッキから呼ぶ、集え!三銃士!」
Q ATK:1500
K ATK:1600
J ATK:1900
( ・∀・)「これでターンエンドだ」
状況
Jij `ー´iゞLP:6900 手札:3枚
場:スターダスト・ドラゴン 伏せ:1枚
表:暗黒の扉
( ・∀・)LP:7300 手札:3枚
場:クィーン、キング、ジャックス・ナイト 伏せ:1枚
表:正統なる血統(クィーンズ・ナイト)
Jij `ー´iゞ「俺のターン、ドロー。フフ…」
ドローしたカードを横目で見てニヤリを笑った。
Jij `ー´iゞ「バトルだ!スターダスト・ドラゴンでクィーンズ・ナイトに攻撃!」
( ・∀・)「リバースカードオープン、聖なるバリア−ミラーフォース−だ!」
Jij `ー´iゞ「スターダスト・ドラゴンの効果発動!自身を生け贄にし、破壊効果を無効にして破壊する」
( ・∀・)「構わない!」
Jij `ー´iゞ「ククッ、随分と贅沢な威嚇する咆哮じゃないか。
ターンエンド!スターダストは復活する!」
( ・∀・)「ミラーフォースも威嚇する咆哮も僕にとっては似たような物だ、1ターン持てばそれでいい、僕のターン!ドロー!」
Jij `ー´iゞ「(三銃士をわざわざ残したということは融合か?だが、アルカナ・ナイト・ジョーカーではロックを解除することはできない)」
( ・∀・)「行くぞ、手札からカオス・エンド・マスターを召喚し、さらにライトニング・チューンを発動する!」
Jij `ー´iゞ「ほー…」
( ・∀・)「ライトニング・チューンによってクィーンズ・ナイトをチューナーとし、
レベル4、キングス・ナイトにレベル4、クィーンズ・ナイトを、
さらにレベル5、ジャックス・ナイトにレベル3、カオスエンド・マスターをチューニング!」
四つの光の輪を四つの星を潜る。
三つの光の輪を五つの星が潜る。
二つの光の柱がモララーの左右に並んだ。
( ・∀・)「煌く光が影を、光の道が風を呼ぶ!」
二つの柱は禍々しい闇に、雄雄しい風に変化する。
( ・∀・)「ダブルシンクロ召喚!穿て、メンタルスフィア・デーモン!轟け、スターダスト・ドラゴン!
闇より悪魔が、突風の中から竜が召喚される。
ATK:2700
ATK:2500
( ・∀・)「バトルだ!メンタルスフィア・デーモンはサイキック族を対象とする魔法、罠カードの効果を無効にして破壊する!
当然、メンタルスフィア・デーモンもその効果の対象内だ」
《メンタルスフィア・デーモン/Thought Ruler Archfiend》
シンクロ・効果モンスター
星8/闇属性/サイキック族/攻2700/守2300
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードが戦闘によってモンスターを破壊し墓地へ送った時、
破壊したモンスターの元々の攻撃力分だけ自分のライフポイントを回復する。
サイキック族モンスター1体を対象にする魔法または罠カードが発動された時、
1000ライフポイントを払う事でその発動を無効にし破壊する。
( ・∀・)「こいつにくず鉄ロックは通用しない!スターダスト・ドラゴンに攻撃!」
Jij `ー´iゞ「そいつも破壊効果だが、こっちのスターダストで破壊しようものならそっちの場のスターダストが黙っちゃいないってか。
いいぜ、通してやるよ」
メンタルスフィア・デーモンはスターダスト・ドラゴンをなぎ払う。
Jij `ー´iゞLP:6900→6700
( ・∀・)LP:7300→9800「メンタルスフィア・デーモンの効果で戦闘破壊したモンスターの攻撃力分のライフを回復する!
これでターンエンドだ」
Jij `ー´iゞ「スターダスト一匹にご苦労なことだ」
( ・∀・)「なんだって」
Jij `ー´iゞ「おかげで俺は十分にカードが補充できたぜ、見てみろ、この手札アドバンテージの差を」
状況
Jij `ー´iゞLP:6700 手札:4枚
場:無し 伏せ:1枚
表:暗黒の扉
( ・∀・)LP:9800 手札:2枚
場:メンタルスフィア・デーモン スターダスト・ドラゴン 伏せ:無し
Jij `ー´iゞ「お前はなんとかスターダストを倒しただけで肝心のロックは破れていない」
( ・∀・)「確かに…だけど」
Jij `ー´iゞ「ライフはこっちの方が圧倒的に上、なんて言わなねえよな〜?
この場面でのライフの差なんて何の意味も持たねえんだよ!」
(;・∀・)「くっ(確かにその通りだ。この程度なら大量に手札を消費した連続攻撃で瞬時に奪われる)」
Jij `ー´iゞ「この差が、戦い続けてきた俺と戦う事から逃げたお前の6年間の差だ!」
( ・∀・)「6年間か…」
Jij `ー´iゞ「俺のターン、ドロー!思い出のブランコを発動、墓地の通常モンスターを復活させる!」
( ・∀・)「確か、魔族召喚師はデュアルモンスター!」
Jij `ー´iゞ「その通り、デュアルモンスターはフィールドと墓地に存在する時、通常モンスターとして扱う。
蘇れ、魔族召喚師!」
《魔族召喚師(デビルズ・サモナー)/Doom Shaman》
デュアルモンスター
星6/闇属性/魔法使い族/攻2400/守2000
このカードは墓地またはフィールド上に表側表示で存在する場合、通常モンスターとして扱う。
フィールド上に表側表示で存在するこのカードを通常召喚扱いとして再度召喚する事で、
このカードは効果モンスター扱いとなり以下の効果を得る。
●手札または墓地に存在する悪魔族モンスター1体を特殊召喚する。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
このカードがフィールド上から離れた時、この効果によって特殊召喚された悪魔族モンスターを破壊する。
Jij `ー´iゞ「当然だが、このターン通常召喚を行っていない、魔族召喚師を再度召喚し効果を発動。
墓地の魔轟神レイヴンを特殊召喚、行くぞ、レベル8シンクロ!」
( ・∀・)「こうも簡単にレベル8を揃えるなんて…」
Jij `ー´iゞ「来い、ギガンティック・ファイター!」
《ギガンテック・ファイター/Colossal Fighter》
シンクロ・効果モンスター
星8/闇属性/戦士族/攻2800/守1000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードの攻撃力は墓地に存在する
戦士族モンスターの数×100ポイントアップする。
このカードが戦闘によって破壊され墓地に送られた時、墓地に存在する
戦士族モンスター1体を選択し自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。
Jij `ー´iゞ「墓地に存在する戦士族はありがたい事にお前の5体だ」
ATK:2800→3300
Jij `ー´iゞ「第二ラウンドだ、バトル。メンタルスフィア・デーモンをぶっ飛ばしてやれ!」
( ・∀・)LP:9800→9200「ぐっ…」
Jij `ー´iゞ「ターンエンド!」
( ・∀・)「(さっきからモンスターを出して殴るだけ、手札を温存しているようだけど何を狙っているんだ)僕のターン、ドロー
(単調な攻め方だけどあのロックが厄介だ、アレがある限り、こっちは反撃を許されない。
まずはあれを何とかしないといけないな)」
モララーはドローしたカードを確認する。
( ・∀・)「(これなら…いける!)ライトロード・マジシャン ライラを召喚、
このカードは自身を守備表示に変更する事で相手の場の魔法、罠カードを1枚破壊する!」
DEF:200
( ・∀・)「くず鉄のかかしを破壊!スターダストを守備に変更し、
さらにリバースカードをセットしてターンエンド!ライラの効果でデッキトップから3枚を墓地へ送る」
墓地へ:ライトロード・ハンター ライコウ ライトロード・マジシャン ライラ アームズ・ホール
状況
Jij `ー´iゞLP:6700 手札:4枚
場:ギガンティック・ファイター 伏せ:無し
表:暗黒の扉
( ・∀・)LP:9200 手札:1枚
場:ライトロード・マジシャン ライラ スターダスト・ドラゴン 伏せ:1枚
Jij `ー´iゞ「俺のターン、ドロー。ギガンティック・ファイターでライラに攻撃!」
( ・∀・)「リバースカードオープン、重力解除だ。全てのモンスターの表示形式を変更!」
モララーの場のライラとスターダストは攻撃体勢になり、
狩野のフィールドのギガンティック・ファイターは守備体勢をとった。
Jij `ー´iゞ「なるほどな、ライラは一度効果を発動した場合、表示形式をしばらく変更できないが…」
( ・∀・)「それはあくまで自身が表示形式を変更する場合、カード効果なら関係ないね」
Jij `ー´iゞ「ターンエンドだ」
( ・∀・)「僕のターン、ドロー!ライラを守備表示に変更し、暗黒の扉を破壊!」
Jij `ー´iゞ「いいのか?そいつを破壊するって事は俺の連続攻撃を許すって事だぜ?」
( ・∀・)「…さらにサイバー・ヴァリーを召喚、効果発動。サイバー・ヴァリーとライラを除外して2枚ドロー」
Jij `ー´iゞ「手札は良くないようだな、いいカードは引けたか?」
( ・∀・ )「…」
モララーは舌打ちし、
(;・∀・)「墓地のカオスエンドマスターとクィーンズ・ナイトを除外して墓地の神剣フェニックス・ブレードを回収、神剣を捨ててD・D・Rを発動!
さっき除外したサイバー・ヴァリーを帰還してスターダストとヴァリーを除外してさらに2枚ドロー!」
Jij `ー´iゞ「おいおい…」
( ・∀・)「光の護封剣を発動してターンエンド!」
Jij `ー´iゞ「なるほど、予防線張ってやがったか…」
状況
Jij `ー´iゞLP:6700 手札:5枚
場:ギガンティック・ファイター 伏せ:無し
( ・∀・)LP:9200 手札:3枚
場: 伏せ:無し
表:光の護封剣(0)
Jij `ー´iゞ「俺のターン、ドロー!
(護封剣があったのにもかかわらず、スターダストとライラを失ってまで手札に入れたいカードがあったって事だ。
奴は次のターンに仕掛けて来る。だったら…)」
狩野はリバースカードを1枚セットした。
Jij `ー´iゞ「クク、来いよ。ターンエンド」
(;・∀・)「(ここに来てやっとくず鉄以外のリバースカードをセットしたということは…)」
モララーは自分の手札を見る。
( ・∀・)「(だが、ここで引くわけにはいかない!)僕のターン、ドロー!キングとジャックを除外して神剣を回収する!
さらに救援光を発動、ライフを800ポイント支払う事で除外されたカオスエンドマスターを回収!」
デュエルディスクの墓地が燃え上がる、炎の中から神剣が出現する。
モララーの上に丸い球体が現れ、そこに宇宙が映し出され、月面にカオスエンドマスターが浮かび上がった。
墓地の戦士族が減る事でギガンティック・ファイターの攻撃力が減少する。
ATK:3300→3100
( ・∀・)LP:9200→8400「カオスエンドマスターを召喚!」
カオスエンド・マスターが月面から飛び出した。
( ・∀・)「バトルだ!カオスエンドマスターでギガンティック・ファイターに攻撃!」
月面から飛び出したカオスエンドマスターはそのまま滑空してギガンティック・ファイターに向かって飛んでいく。
それを迎撃しようと拳を振り上げようとした瞬間、カオスエンド・マスターの翼が巨大化する。
( ・∀・)「手札からオネストの効果を発動!ギガンティック・ファイターの攻撃力をカオスエンドマスターに加算!」
ATK:1500→4600
オネストの力が加わった事でカオスエンドマスターは加速しギガンティック・ファイターが拳を振るうより早く、右腕で胴体を貫いた。
Jij;`ー´iゞLP:6700→5200「ぐお…。だが、ギガンティック・ファイターは不死身だ、戦闘で破壊されたら即座に復活できる」
カオスエンドマスターはギガンティック・ファイターの胴体から右腕を引き抜く。
すると即座に胴体の穴が埋められた。
( ・∀・)「(通った!)カオスエンド・マスターの効果が発動する!」
《カオスエンドマスター》
チューナー(効果モンスター)
星3/光属性/戦士族/攻1500/守1000
このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、
自分のデッキからレベル5以上で攻撃力1600以下の
モンスター1体を自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。
( ・∀・)「ユーフォロイドを特殊召喚!」
救援光によって作り出された宇宙からユーフォーが飛んできた。
( ・∀・)「戦闘破壊できないというなら…こうだ!神剣を捨て、超融合を発動する!」
《超融合(ちょうゆうごう)/Super Polymerization》 †
速攻魔法
手札を1枚捨てる。自分または相手フィールド上から融合モンスターカードに
よって決められたモンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体を融合デッキから特殊召喚する。
このカードの発動に対して、魔法・罠・効果モンスターの効果を発動する事はできない。
(この特殊召喚は融合召喚扱いとする)
( ・∀・)「何を伏せているのかしらないけど、超融合の発動は絶対に止める事ができない!
ギガンティック・ファイターとユーフォロイドを超融合!」
巨大な渦にユーフォロイドとギガンティック・ファイターが飲み込まれる。
( ・∀・)「出でよ、ユーフォロイド・ファイター!」
《ユーフォロイド・ファイター/UFOroid Fighter》
融合・効果モンスター
星10/光属性/機械族/攻 ?/守 ?
「ユーフォロイド」+戦士族モンスター
このモンスターの融合召喚は、上記のカードでしか行えない。
このカードの元々の攻撃力・守備力は、融合素材にした
モンスター2体の元々の攻撃力を合計した数値になる。
ユーフォロイドにギガンティック・ファイターが搭乗した。
ATK:1200+2800→4000
( ・∀・)「超融合は速攻魔法、故にまだバトルフェイズだ、ユーフォロイド・ファイターでダイレクトアタック!」
まるでスノーボードのようにユーフォロイドを乗りこなしながらユーフォロイド・ファイターが狩野に向かって飛んでいく。
狩野にユーフォロイドの機動力を加算したギガンティック・ファイターの拳が叩きこまれる。
Jij;`ー´iゞLP:5200→1200「グッ…オオオオオ…」
狩野はダメージを受けた瞬間、拳を受けた箇所を手で押さえ、苦しみだした。
確かにデュエルディスクにはダメージを体感するシステムがある。
だが、
( ・∀・)「(あそこまで苦しむほどのダメージが発生するのはおかしい…まさか!)」
モララーはそれに似た症状を知っていた。
(;・∀・)「まさか、僕と同じ…」
Jij;`ー´iゞ「し…知らねえなあ…、クッ、フフフフ…。そんな事よりも自分の心配した方がいいぜ…」
( ・∀・)「…?」
Jij `ー´iゞ「周りを見てみな…」
(;・∀・)「…!?なんだこれは!」
モララーと狩野の周りを黒い霧のようなものが覆っていた。
前編ここまで
次回予告
ついにダイレクトアタックに成功するモララー、だが、それが狩野の最強モンスター召喚の引き金となる。
圧倒的力を持つ狩野のモンスターが牙を向く…。
次回
第十話「ボス 後編」
←第九話 / 戻る / 第十話後半→