前回のあらすじ
ついに四天王を全て倒し、イリーガルデュエリストのボス、狩野と会うモララー。
モララーにデュエルを申し込む狩野。
狩野のロックコンボによって場を制圧されたモララーだが、超融合によって反撃の一手を叩きこんだ。



( ・∀・)「超融合は速攻魔法、故にまだバトルフェイズだ、ユーフォロイド・ファイターでダイレクトアタック!」

まるでスノーボードのようにユーフォロイドを乗りこなしながらユーフォロイド・ファイターが狩野に向かって飛んでいく。
狩野にユーフォロイドの機動力を加算したギガンティック・ファイターの拳が叩きこまれる。

Jij;`ー´iゞLP:5200→1200「グッ…オオオオオ…」

狩野はダメージを受けた瞬間、拳を受けた箇所を手で押さえ、苦しみだした。
確かにデュエルディスクにはダメージを体感するシステムがある。
だが、

( ・∀・)「(あそこまで苦しむほどのダメージが発生するのはおかしい…まさか!)」

モララーはそれに似た症状を知っていた。

(;・∀・)「まさか、僕と同じ…」

Jij;`ー´iゞ「し…知らねえなあ…、クッ、フフフフ…。そんな事よりも自分の心配した方がいいぜ…」

( ・∀・)「…?」

Jij `ー´iゞ「周りを見てみな…」

(;・∀・)「…!?なんだこれは!」

モララーと狩野の周りを黒い霧のようなものが覆っていた。




( ・∀・)「いつのまに…」

Jij;`ー´iゞ「フ…フフフ、出たくてしょうがないのさ」

─ドクン。

狩野のデッキから黒い霧がしゅわしゅわと音を立てながら出てきている。

─ドクン。

(;・∀・)「…ッ!(心臓の鼓動?僕のじゃない、距離的に狩野のでもない…)」

─ドクン、ドクン。

Jij `ー´iゞ「聞こえるだろう、鼓動が…ククッ、焦るなよ。すぐに…出してやる」

──ドクン、ドクン、ドクン。

Jij `ー´iゞ「…さて、と」

───ドクン、ドクン、ドクン、ドクン。

狩野が焦らす度に鼓動は早まっていく。

Jij `ー´iゞ「手札のダーク・スプロケッターを捨て、ダメージコンデンサーを発動、
       受けた戦闘ダメージ以下のモンスターをデッキより、攻撃表示で特殊召喚する」

(;・∀・)「ダメージコンデンサーだって!?ぼ、僕が与えたダメージは4000…!何が来るんだ」

────ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン。

Jij `ー´iゞ「悪で正義、正義で悪」


Jij `ー´iゞ「美麗で醜悪、華奢で豪傑、女で男」


─────ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン。


Jij `ー´iゞ「見せてやろう、最弱で最強のモンスターを」

部屋全体に霧散していた黒い霧が狩野の前に収束していく。

黒い霧はやがて一滴の液体となり、ぽたりと地面に落ち、

広がっていく。

やがて部屋全体が黒く塗りつぶされた。

(;・∀・)「な、何なんだ…」

─ドクン。

そこで鼓動は途切れた。

Jij `ー´iゞ「出でよ…」

デッキから1枚のカードを取り出し、デュエルディスクに叩きつけた。

黒く塗りつぶされた部屋が波のように揺れ動く。
足を取られそうになる。
モララーは何かが這い上がってくるような感触を感じた。

Jij `ー´iゞ「ユベル!!」

暗黒の中からそれは現れた。

(;・∀・)「…!」

それにモララーは目を奪われ、しばらく動くことができなかった。
美しかった。
それと同時に醜かった。

女性だった。
男性でもあった。

その全てが矛盾した存在はまるで一つの芸術のようで─

Jij `ー´iゞ「これが、俺のデッキのエース。ユベルだ」


俺「か、可愛い…」

( ・∀・)「う、美し…いや、違う…何だ、何なんだ」

Jij `ー´iゞ「ハハハハハハ!余興は終わった、始めようか、
       ここから先が、俺のデュエルだ!」

黒く染まった部屋が元に戻り、電球に光が灯る。
それによってモララーは正気を取り戻した。

(;・∀・)「そ、そうだ!攻撃力!4000以下の戦闘ダメージで生み出された攻撃力は…」

ATK:0

(;・∀・)「0!?」

状況
Jij `ー´iゞLP:1200 手札:4枚
場:ユベル 伏せ:無し

( ・∀・)LP:8400 手札:2枚
場:カオスエンドマスター ユーフォロイド・ファイター(ATK:4000) 伏せ:無し
表:光の護封剣(1)


Jij `ー´iゞ「そう、ユベルの攻撃力は0、さらに守備力も0と戦闘能力は最弱だ」

(;・∀・)「…」

Jij `ー´iゞ「俺のターン、ドロー」

( ・∀・)「…何か能力を隠し持っているね、だが!こっちには光の護封剣がある。攻撃は通さない」

Jij `ー´iゞ「言われなくても、こちらから攻撃を仕掛ける気はさらさら無い。E−HERO ヘル・ブラットを召喚」

ATK:300

( ・∀・)「そ、そんなモンスターで何を…」

Jij `ー´iゞ「リバースカードをセットする。ユベルはエンドフェイズに生け贄を一体捧げなければ破壊される」

( ・∀・)「攻守0で生け贄を強要するなんて…」

Jij `ー´iゞ「ヘル・ブラットを生け贄に捧げ、ターンエンド」

(;・∀・)「僕のターン、ドロー!(何なんだあのモンスターは…。どうする?)」

Jij `ー´iゞ「その迷い、断ち切ってやる。リバースカード発動!」

( ・∀・)「!?」

モララーの場のモンスターの目が光り、雰囲気が変わる。

Jij `ー´iゞ「バトルマニア!」

(;・∀・)「なっ!」

Jij `ー´iゞ「一種の洗脳カードだ、バトルマニアは相手の場のモンスター全てを戦闘狂へと変化させる!」

《バトルマニア/Battle Mania》
通常罠
相手ターンのスタンバイフェイズ時に発動する事ができる。
相手フィールド上に表側表示で存在するモンスターは全て攻撃表示になり、
このターン表示形式を変更する事はできない。
また、このターン攻撃可能な相手モンスターは攻撃しなければならない。


カオスエンドマスター、ユーフォロイド・ファイターはまるで吸い込まれるようにユベルに向かって飛んでいく。

( ・∀・)「や、やめ…」

カオスエンドマスターの手刀、ユーフォロイド・ファイターの拳がユベルに叩きこまれる。

Jij `ー´iゞLP:1200→1200

( ・∀・)「ノーダメージ…」

Jij `ー´iゞ「ククク、ユベルによって発生するプレイヤーへのダメージは0となる!」

二体のモンスターの攻撃を受けたのにもかかわらずユベルは微動だにしなかった。
よく見ればユベルと攻撃モンスター2体の手の間に茨が挟まっている、どうやら茨がユベルを護っているようだ。

Jij `ー´iゞ「さらに、ユベルは戦闘では破壊されない」

( ・∀・)「無敵の壁モンスター…!」

Jij `ー´iゞ「勿論、それだけではないのだがな、レベル10モンスターの効果がこれで終わるはずが無い」

(;・∀・)「レベル10だって!?」

ユベルの体に絡み付いていた茨が伸び、モララーへ向かっていく。
茨はモララーの足から絡み付いてくる。

(;・∀・)「こ、これはッ!?」

払おうとするが茨は逆に絡み付いてくる。

Jij `ー´iゞ「ユベルへの戦闘ダメージは全て、相手プレイヤーへ向かう」

( ・∀・)「!!!!!!!!!」

その瞬間、全てのものがスローに見えた。
茨を伝って衝撃がゆっくりとこっちに向かってくるのが見える。

(;・∀・)「こ  れ  は  や ばい な もし かしたら … 死 ぬか もね」

次第に走馬灯が見えてくる。
昔の事、最近の事、思い出したくないこと、墓まで持っていきたい事、オブライエンごっこの事。
楽しかった事、悔しかった事。
…悔しかった事。

( ・∀・)「そういえば…僕の世界大会は…」

杉浦ロマネスクとのデュエルを思い出す。
最後の最後でこの呪いのせいで不戦敗になってしまった事。
もしかしたら勝っていたかもしれないという可能性。
それでもしかしたら優勝とかしちゃって、キングだったりして…。

( ・∀・)「この呪いのせいで色々なものを諦めた」

モララーはプロデュエリスト志望だった。
だが、この呪いのせいで諦めるしかなかった。
無理やりやろうと思えばデュエルはできる。
だが、プロのデュエルは見世物なのだ、ダメージを食らうたびに胸を押さえて苦しむなんて見苦しいものは見せるわけにはいかない。

( ・∀・)「悔しい、腹が立つ。確かにデュエルにたらればは無いけどさ、あれは無いだろ…。そうだ、まだ僕の世界大会は…」

終わっていない!

( ・∀・)「そうだ、何を恐れる必要がある?確かにロマネスクは怖い、恐ろしい、奴に挑めばもしかしたら死ぬかもしれない。
      でも、奴は僕の命よりも大事なものを奪ったんだ、それで怖いから手を出しませんは無いだろう。
      やられたものはやり返さないと…そして…」

ゆっくりと、だが、確実に時は進む。
茨を伝い、二体のモンスターの攻撃力、計5500ポイントのダメージがモララーを襲う。


(;・∀・)LP:8400→4400→2900「……ぐああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」

全身の毛穴が開き、嫌な汗が垂れ流される、悶絶する。

Jij ` -´iゞ「…」

狩野はその光景を黙って、無表情で見ていた。

あまりの痛みに何度も意識を失いそうになる。
だが、モララーは、

(;・∀・)「はあ…はあ…ふ……ふ…」

立っていた。

( ・∀・)「はははははははは!!!」

そして笑い出した。

狩野はその様子を見て、一瞬だけ唖然とするが。

Jij `ー´iゞ「ふっ…」

口元を少し緩め、ニヤリと笑った。

( ・∀・)「いい喝を貰ったよ…ありがとう。6年間何もしなかった馬鹿にはこれくらいが調度いい」

Jij `ー´iゞ「劇薬を貰って腑抜けが治ったか」

( ・∀・)「ああ、これが互いに」

Jij `ー´iゞ「ウォーミングアップは終わった!」

( ・∀・)「自分でも笑える話なんだけどさ、死ぬほど痛くて辛くても、デュエルはやっぱり面白いね。
      そこにいる最強モンスターをどう攻略してやろうかと思うとワクワクする」

Jij `ー´iゞ「同感だ、無敵の鉄壁、ユベルを攻略しようとする馬鹿をどうやって迎撃してやろうかと思うと鳥肌が立つ」

( ・∀・)「ふふっ…」

Jij `ー´iゞ「ククッ…」

二つは口元を手で隠す。

( ・∀・)「いくぞ!!」

Jij `ー´iゞ「こォい!!」

( ・∀・)「リバースカードを1枚セットしてターンエンドだ!」


《ユベル/Yubel》
効果モンスター
星10/闇属性/悪魔族/攻 0/守 0
このカードは戦闘によっては破壊されない。
表側攻撃表示で存在するこのカードが相手モンスターに攻撃された場合、
攻撃モンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。
このカードが戦闘を行う事によって受けるコントローラーへの
戦闘ダメージは0になる。このカードは自分のエンドフェイズ時に
自分フィールド上のモンスター1体を生け贄に捧げなければ破壊される。
このカードの効果以外の方法で破壊された時、自分の手札・デッキ・墓地から
「ユベル−Das Abscheulich Ritter」1体を特殊召喚できる。


状況
Jij `ー´iゞLP:1200 手札:3枚
場:ユベル 伏せ:無し

( ・∀・)LP:2900 手札:2枚
場:カオスエンドマスター ユーフォロイド・ファイター(ATK:4000) 伏せ:1枚
表:光の護封剣(2)

Jij `ー´iゞ「俺のターン、ドロー。俺の手札にはモンスターがいない、よってこのターン、ユベルを維持する事はできない」

( ・∀・)「(どうするつもりだ?)」

Jij `ー´iゞ「成金ゴブリンを発動、さらに3枚カードをセットしてターンエンドだ!」

( ・∀・)2900→3900「3ターン経過、光の護封剣は破壊される」

ユベルは墓地に吸い込まれていった。
さらに光の護封剣が砕け散った。

( ・∀・)「僕のターン、ドロー!異次元の女戦士を召喚!」

Jij `ー´iゞ「ミラーフォースを恐れないか」

( ・∀・)「ミラーフォースがあるのなら多くて2枚。3枚伏せるとは考えにくい」

Jij `ー´iゞ「そう思わせるのが狙いだったら?」

( ・∀・)「その時は…その時だ!カオスエンドマスターでダイレクトアタック!」

Jij `ー´iゞ「いい判断だ、リミット・リバース発動!攻撃力1000以下のモンスターを蘇生する!」

( ・∀・)「やはり蘇生してきたか!」

Jij `ー´iゞ「当然、ユベルを蘇生する!」

狩野の墓地から黒い液体がだらだらと漏れ出し、水溜りとなる。
その水溜りからユベルが出てきた。

( ・∀・)「強制脱出装置!ユベルを手札に戻す」

ユベルの足元の床がバネに変化し、ユベルを狩野の手札に弾き飛ばした。

Jij `ー´iゞ「ならばライバル登場を発動。相手の場のモンスターと同じレベルのモンスターを手札から特殊召喚。
       レベル10のユーフォロイドファイターを指定し、レベル10のユベルを手札から特殊召喚」

黒い水晶がフィールドに出現し、砕け散る。
その中からユベルが出現した。

( ・∀・)「バトル中止、攻撃モンスターを変更、いけ!異次元の女戦士!」

Jij `ー´iゞ「ならば攻撃力分のダメージを受けてもらおうか!」

異次元の女戦士の剣を茨が受け止め、ダメージを栄養に茨はモララーに向かって伸びる。
茨はモララーに巻き付いて衝撃を伝えた。

( ・∀・)LP:3900→2400「ぐああ!…クッ、ダメージは低いとはいえ、あまり連続して受けたいものじゃないなこれは。
                  異次元の女戦士の効果を発動」

異次元の女戦士の剣が光るとユベルと女戦士がフィールドから消滅した。

( ・∀・)「戦闘を行ったモンスターを除外する!これで攻撃が通る、ユーフォロイド・ファイター!」

Jij `ー´iゞ「それはどうかなァ!闇次元の解放を発動!」

空間にビシビシとひびが入り、砕け散る。
空間に空いた穴の中には真っ暗な世界が広がっていた。

Jij `ー´iゞ「闇次元の解放は除外された闇属性モンスターを帰還させる、戻って来い、ユベル!」

空間の奥に広がる闇の中からユベルが出てきた。
若干、肩が上がっている。

(;・∀・)「うぐ…」

Jij `ー´iゞ「お前があらゆる手段でユベルを排除するというのなら、こっちはあらゆる手段でユベルを召喚する。
       ただそれだけの事。デッキ、手札、墓地、除外、あらゆる除去は俺の前では無意味だ!」

( ・∀・)「僕がちんたらしている間に手札に揃えたカードか…」

Jij `ー´iゞ「そうだ」

( ・∀・)「なるほどね…これがさっき言っていた"6年間の差"というやつか、身に染みるよ。…だけど」

Jij `ー´iゞ「?」

( ・∀・)「これで差は埋まった、カードの数だけならばこっちが上だ!1枚のカードをターンエンド」

Jij `ー´iゞ「はたして…それはどうかな?」

( ・∀・)「な、なんだって?」

状況
Jij `ー´iゞLP:2200 手札:1枚
場:ユベル 伏せ:無し
表:闇次元の解放

( ・∀・)LP:2400 手札:1枚
場:カオスエンドマスター ユーフォロイド・ファイター(ATK:4000) 伏せ:1枚

Jij `ー´iゞ「たとえカードの枚数はそっちが上でもライフは既に俺の射程範囲内だ!俺のターン、ドロー!」

( ・∀・)「(射程範囲…フフ、どうだろうね)」

Jij `ー´iゞLP:1200→400「お、いいカードを引き当てたぞ。洗脳を発動してユーフォロイド・ファイターのコントロールを得る」

( ・∀・)「…」

狩野はおどけながら、

Jij `ー´iゞ「と、ここでユーフォロイド・ファイターで攻撃すると思ったろ?だが、攻撃しない」

( ・∀・)「…ッ」

Jij;`ー´iゞ「伏せカードを悟られまいとして無表情でいるのは分かるんだが、無表情すぎて怪しすぎるぞお前」

(;・∀・)「あ、やっぱり?」

Jij `ー´iゞ「手札から進化する人類を発動、ユベルに装備する」

《進化(しんか)する人類(じんるい)/Unstable Evolution》
装備魔法
自分のライフポイントが相手より下の場合、
装備モンスターの元々の攻撃力は2400になる。
自分のライフポイントが相手より上の場合、
装備モンスターの元々の攻撃力は1000になる。


ATK:0→2400

Jij `ー´iゞ「ハハハハハ!バトルだ、ユベルでカオスエンドマスターに攻撃!」

(;・∀・)「う…うぉおおおお!?」

Jij `ー´iゞ「当然だが、ユベルの戦闘ダメージを0にする効果はこいつの攻撃時にも発揮される!
       お得意のオネストも通用しねえのさ」

ユベルはカオスエンドマスターに殴りかかった。

(;・∀・)「(よ、読まれていた!?だが、やらなきゃライフは0だ!)
      くそっ、光の収集を発動、手札を全て捨てて捨てた枚数分の光属性モンスターを回収、オネストを回収、効果発動!」

ATK:1500→3900

カオスエンドマスターの羽が肥大化し、ユベルを吹き飛ばす。
ユベルは一回転し、ゆっくりと狩野の横に降り立った。

Jij `ー´iゞ「迎撃虚しく、俺へのダメージは0だ、さらにユーフォロイド・ファイターの攻撃力は超えられなかったようだなァ!」

(;・∀・)「ぐううううう…」

Jij `ー´iゞ「喰らいな、ユーフォロイド・ファイターの攻撃!」

ユーフォロイド・ファイターは肥大化したカオスエンドマスターの羽を掴み、上へ投げ飛ばして天井に叩きつけた。

( ・∀・)LP:2400→2300「ぐ…」

Jij `ー´iゞ「ターンエンド、さあ、これで」


( ・∀・)LP:2300 手札:無し


Jij `ー´iゞ「手札尽き」


場: 伏せ:無し


Jij `ー´iゞ「フィールド尽き、墓地には使えそうなカードは神剣くらいか?」

( ・∀・)「…」

Jij `ー´iゞ「さあ、どうする」

( ・∀・)「カードをドローするだけさ」

Jij `ー´iゞ「迷い無し、か。いい目だ、さあ、お前のターンだ!」

( ・∀・)「ドロー!」

モララーはカードをドローする。
迷い無く、怖れなく、カードをドローした。

( ・∀・)「…メインアタッカー、サイレント・ソードマン」

Jij;`ー´iゞ「あん?」

( ・∀・)「エースモンスター、三銃士とその融合体、奇襲、カオスエンドマスター、オネスト…そして…」



( ・∀・)LP:8000→7300「(ここは…)通るよ」

無数の星がジェインを襲い、ジェインは全身を切り裂かれ破壊された。

( ・∀・)「くず鉄のかかしを破壊!スターダストを守備に変更し、
      さらにリバースカードをセットしてターンエンド!ライラの効果でデッキトップから3枚を墓地へ送る」

墓地へ:ライトロード・ハンター ライコウ ライトロード・マジシャン ライラ アームズ・ホール



( ・∀・)「ライトロード…!」

Jij `ー´iゞ「ライトロードだと…」

( ・∀・)「ちなみに、さっきの光の収集で墓地に送ったカードはライトロード・プリースト ジェニスだ」

Jij `ー´iゞ「あれを引き当てたというのか?この土壇場でか」

( ・∀・)「これが僕のデッキの切り札だ!来い!!」


墓地のライトロード4体が四つの柱を作り出す。
四本の柱に導かれ、最強の龍が光臨する。

( ・∀・)「裁きの龍!」

《裁きの龍(ジャッジメント・ドラグーン)/Judgment Dragon》
効果モンスター
星8/光属性/ドラゴン族/攻3000/守2600
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地に「ライトロード」と名のついた
モンスターカードが4種類以上存在する場合のみ特殊召喚する事ができる。
1000ライフポイントを払う事で、
このカードを除くフィールド上のカードを全て破壊する。
このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する場合、
自分のエンドフェイズ毎に、デッキの上からカードを4枚墓地に送る。


裁きの龍は威風堂々と天より地に降り立った。
その白金色の毛並みが放つ神々しさは神にも匹敵するほどだ。

( ・∀・)「裁きの龍の効果発動、フィールド上に存在するこのカード以外の全てのカードを破壊する!」

Jij `ー´iゞ「はっ、やってみな」

( ・∀・)LP:2300→1300「デストラクション・オブ・ジャッジメント!」

刹那、部屋が閃光に包まれ、聖なる光が全てを焼き尽くす。

( ・∀-)「やったか…?」

それは生存フラグだった。

Jij `ー´iゞ「ユベル−Das Abscheulich Ritter」

(;・∀・)「なっ!?」

狩野の場のモンスターは消滅していなかった。
いや、むしろ更に強大なモンスターがフィールドに君臨していた。

二つの首の竜。
首の付け根には見覚えのある一つ目が付いていた。

( ・∀・)「その真ん中の目はまさか…」

Jij `ー´iゞ「そう、ユベル−Das Abscheulich Ritterはユベルの進化形態、ユベルは破壊されることで進化し、力を増していくモンスターだ!」

( ・∀・)「破壊される事で進化するモンスターなんて…」

Jij `ー´iゞ「ククッ、効果も強化されているぞ、攻撃反射能力はそのままに、エンドフェイズのコストは消え、
       さらに俺のエンドフェイズにこのカード以外のモンスターを全て抹殺する!」

《ユベル−Das Abscheulich Ritter(ダス・アプシェリッヒ・リッター)/Yubel - Terror Incarnate》
効果モンスター
星11/闇属性/悪魔族/攻 0/守 0
このカードは通常召喚できない。
「ユベル」の効果でのみ特殊召喚できる。
このカードは戦闘によっては破壊されない。
表側攻撃表示で存在するこのカードが相手モンスターに攻撃された場合、攻撃モンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。
このカードが戦闘を行う事によって受けるコントローラーへの戦闘ダメージは0になる。
自分のエンドフェイズ時にこのカード以外のモンスターを全て破壊する。
このカードがフィールド上から離れた時、自分の手札・デッキ・墓地から「ユベル−Das Extremer Traurig Drachen」1体を特殊召喚できる。


(;・∀・)「そんな…何て掟破りな」

Jij `ー´iゞ「お前の裁きの竜も十分掟破りだけどな」

( ・∀・)「裁きの竜の効果に回数制限はない、もう一度…」

Jij `ー´iゞ「やってみろよ」

( ・∀・)LP:1300→300「くっ、デストラクション・オブ・ジャッジメント!!!」

再び閃光が包み込みむ。
閃光の中から声がする。
ユベルがどうなったのかと目を開けようとするが、目が眩んでよく見えない。

Jij    iゞ「ユベル−Das Extremer Traurig Drachen」

( ・∀-)「ま、だ…進化する…だと」

影しか見えなかったが、
そこには更に強大な魔物が存在していた。

Jij    iゞ「お前の負けだ、俺のターン、ドロー。喰らえ」

炎が裁きの竜を焼き尽くす。

( ・∀・)LP:300→0「うわあああああああああああああああああああああ!」

モララーは前のめりに倒れ、

( -∀-)「なん…なんだ…」

気を失った。

( ・∀-)「…ん」

Jij `ー´iゞ「目を覚ましたか」

( ・∀・)「僕はどれくらい気を失っていたんだい…」

Jij `ー´iゞ「10分くらいだ」

( ・∀・)「そうか…」

Jij `ー´iゞ「俺達は10日後、あるイベントで杉浦を叩く、お前も来るだろう?」

モララーは不敵に笑い、

( ・∀・)「当たり前さ」


続く

次回、クライマックス

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