从 ゚∀从「天井院馬鹿姉妹は旅行中か…」

土曜の昼。
暇なハインは勉強道具を持って図書館へ向かっていた。


从#゚∀从「くそ…二人で温泉旅行なんて行きやがって…羨ましいんだよ!俺も誘えよ!姉妹水入らずってか!?畜生!
      あいつらが旅行行ってる間に夏休みの課題全部終わらせてあいつらが課題に追われてる時に遊びまくってやる!」

炎天下の中、アスファルトの上で一人地団太を踏むハイン。

(⌒⌒⌒) ボシュッ!
 |||
从 ゚∀从「あ、駄目だ。死ぬ」

真夏の太陽とジリジリに焼けたアスファストに挟まれ、熱中症寸前だった。

从;-∀从「イライラしてないで早く図書館に向かおう…きっと涼しい風が俺を迎えてくれる」


意識を朦朧とさせながら図書館へ向かうハインの前に黒塗りの高級車が一台とまった。

从;゚∀从「うお?!なんだなんだ!」

高級車の窓が開く。

(,,^Д^)「やあ、ハインちゃんじゃないですか」

窓から顔を覗かせたのはタカラだった。

从 ゚∀从「タカラか…それにしてもよく分からないけど凄そうな高級車だ、本当に社長だったんだなお前」

(,,^Д^)「はっはっは、それにしてもこの炎天下にどこへ行こうとしてるんですか?」

从 ゚∀从「図書館で夏休みの課題やるんだよ、夏休みが始まる前に終わらせようとおもってさ」

(,,^Д^)「なるほど、それはいいですね。乗せてきましょうか?」

从;゚∀从「えー…いいよ、そっちだって仕事でどっか行く途中だろ?」

(;,,^Д^)「ところがどっこい、やる事も無くてブラブラしてるだけなんです…」

从;゚∀从「おいおい…社長なんだろう?」

(,,^Д^)「全部仕事片付けて遊ぼうと思ってたんですけどモララー君は仕事だしギコ君は実家に帰ってるし…」

从;゚∀从「他に友達いないのかよお前…」

(,,^Д^)「いませんよ?」

はっきりと言った。

(,,^Д^)「学生時代の僕は色々問題ある生徒だったからその頃の友達はほとんどいませんし…。
     社会人になってからは…まあ色々あるんですよ面倒臭い人間関係が。
     僕は大会社の社長って立場ですしね、言い寄ってくる人はたくさんいるんですが」

从 ゚∀从「…」

(,,^Д^)「ははっ、そんな訳ではっきりと友達って言いきれる人はモララー君とギコ君…それに君達だけです。
      おっと、妙に湿っぽいような話ですが、これは湿っぽいようで全然湿っぽくない話なんですよ、
     要するに友達少ないのは学生時代の僕の人格に問題があったってだけですから」

从 ゚∀从「…ったく、しょうがねーな、じゃあちょっくら図書館まで乗せてもらおうかな。
      徒歩で行くにはちょっとばかし暑すぎるからな」

そう言ってタカラの車に乗り込んだ。

(,,^Д^)「どうぞどうぞ!クーラーも利いてて快適ですよー」

从 ゚∀从「お邪魔するぜ」

(,,^Д^)「では、行きましょうか。ん?どうしてだろう、動かない…。ちょっと直してくるんでテレビでも見ながら待ってください」

从 ゚∀从「テレビっつってもこの時間に何か面白い番組やってるのか?」

(,,^Д^)「いいともがやってます!ポチっとな」

テレビの電源を付ける。

从;゚∀从「いいともとかまともに見るのどれくらいぶりだろうか…」

(,,^Д^)「僕は結構見てますよ、といってもBGM代わりに適当に流してるだけですが…。
      あれ、アンテナの感度が悪いのかな?」

アンテナの向きを変えながらCHを回すが、どのCHも砂嵐だった。

(;,,^Д^)「あれ…?」

チャンネルをグルグルと回していると砂嵐じゃないCHにたどり着いた。

<_プー゚)フ「ハロー!」

そのCHにはお化けのような変なものが映っていた。

从 ゚∀从「なんだこりゃ」

<_プー゚)フ「どもども、僕エクストプラズマン!」

(;,,^Д^)「か、変わった番組ですね…」

<_プー゚)フ「違う違う!僕はね、イリーガルデュエリストなんだよん」

从 ゚∀从「イリーガルデュエリストだって?!」

イリーガルデュエリスト。
レアカードを強奪するレアハンター集団だ。
そしてモララーと何か関わりがあるらしい。

<_プー゚)フ「突然だけど君達を捕獲させてもらいま〜す」

エクストプラズマンが指をパチンを鳴らすと、テレビ画面から無数の手の影が生えてくる。

(;,,^Д^)「なっ!?」

手の影はハインとタカラの体を掴み、テレビの中に引き込もうとする。

从;゚∀从「うわっ、なんだこりゃ!」

(,,^Д^)「ぐっ、脱出は難しそうだ…でやああ!」

タカラは車のドアを蹴破った。

(,,^Д^)「今から変な所を触るかもしれませんが、セクハラで訴えないでくださいね!」

从;゚∀从「タカラ…?」

(#,,^Д^)「うおおおおおお!せいッ!」

タカラはハインの胸倉を掴み、一気に手の影を引き剥がして蹴破ったドアからハインを投げ飛ばした。

从;゚∀从「うわああああああ!」

投げ飛ばされたハインはゴロゴロと焼けたコンクリートの上を転がった。

从 ゚∀从「熱ッ!…タカラは!?手は!?」

車から少し離れた位置からタカラの車の中を覗く、

从;゚∀从「まじかよ…」

車内は無人と化していた。




(,,^Д^)「ここは…」

気づいたらタカラは大きな屋敷の前に立っていた。
辺りを見渡してみるが、周りは柵に囲まれていて外には出られなさそうだ。

(,,^Д^)「入るしかないって事ですかね…」

扉を開くとそこには無数の扉があり、階段で埋め尽くされた迷宮のような部屋が存在していた。

(,,^Д^)「これは…」

その中の扉の一つを無造作に選び、中に入る。
中を見渡すが何も無かった、部屋から出ようと入ってきた扉へ振り返ると扉が消えていた。

(,,^Д^)「むっ…」

背後から声がする。

<_プー゚)フ「ようこそ、僕の屋敷に」

何も無かった場所から突如エクストプラズマンと名乗る幽霊が出現した。

(,,^Д^)「お化け屋敷ですか?」

<_プー゚)フ「しっつれいだな、僕はお化けじゃなくて電子生命体だよ!」

(,,^Д^)「僕からしたらどちらも大して変わりません」

<_プー゚)フ「それにしても男前だったねえ?助かろうとすれば助かる自分を犠牲にして女の子だけ助け出すなんて」

(,,^Д^)「当たり前じゃないですか、ハインが引きずり込まれるより僕が入った方が脱出できる可能性が高いですから」

<_プー゚)フ「ふーん、感情的に動いたのかと思ったけど結構考えてるんだねえ。
         ま、どうでもいいや。デュエルしようよ、勝ったらここから出して上げるよ。
         カードあるよね?デュエルディスクは適当に構えれば出現するよ」

(,,^Д^)「いいでしょう、カードは常に持っています」

<_;プー゚)フ「え、訊かないの?何でデュエルするんだとか何で君を襲ったんだとか」

(,,^Д^)「あなたイリーガルデュエリストでしょう…。デュエルして僕からカード奪うのが目的じゃないんですか?」

<_プー゚)フ「ぶっぶうううううううううううううううううううううううう!違います!」

(,,^Д^)「だったらなんなんですか?」

<_プー゚)フ「教えてあげません」

(#,,^Д^)ビキビキ「怒りますよ」

<_プー゚)フ「勝ったら教えてあげる!勝たなきゃ教える価値が無い!」

(,,^Д^)「だったら最初からそう言えばいいではありませんか」

タカラが腕を構えるとデュエルディスクが出現した。

<_プー゚)フ「いくよん」

無数のカードが空中から出現し、一箇所に集まって一つのデッキとなった。

<_プー゚)フ「僕はゆうれ…じゃなくて電子生命体だからディスクをもてない、このスタイルでやらせてもらうよ、拒否権は無いからね」

(,,^Д^)「いま幽霊って言いそうになりましたよね、ねえ」

<_プー゚)フ「デュエル開始だ!」

(;,^Д^)「ねえ…まあいいですけど」

<_プー゚)フ「「デュエル!」」(^Д^,,)


<_プー゚)フ「僕のターン、ドロー!」

空中に浮かぶデッキから1枚のカードがエクストプラズマンの手に飛んでいく。

<_プー゚)フ「怨念のキラードールを召喚!」

ATK:1600

(,,^Д^)「怨念のキラードール…ということは」

<_プー゚)フ「そしてエクトプラズマーを発動!」


《エクトプラズマー/Ectoplasmer》
永続魔法
各プレイヤーは自分のターンのエンドフェイズ時に1度だけ、
自分フィールド上の表側表示モンスター1体を生け贄に捧げ、
元々の攻撃力の半分のダメージを相手プレイヤーに与える。 


(,,^Д^)「やはりエクトプラズマーとのコンボですか」

<_プー゚)フ「っていうかそれ以外に使い道無いよね、さらに生還の宝札を発動、リバースカードをセットしてターンエンド」

怨念のキラードールの口から魂が飛び出し、タカラに襲い掛かる。

(;,^Д^)LP:8000→7200「…うわっ!なんですかこれは」

エクトプラズマーによってダメージを受けた瞬間、タカラの体に衝撃が走った。

(,,^Д^)「これはまさか…モララー君のようにデュエルによって衝撃が走る現象!
      あなた達まさか…」

<_プー゚)フ「君が予想している事はおそらく間違っているよ。僕達はモララーに呪いをかけたロマネスクの仲間じゃない」

(,,^Д^)「だったらこれは…」

<_プー゚)フ「ふふん、僕の作り出すこの仮想空間はデュエルモンスターを実体化するのさ、
         ダメージ受けると衝撃が走るなんて中途半端なものじゃないよ!」

(,,^Д^)「そういうことですか」

<_プー゚)フ「勝たないと出られないんdな、デュエルを中止するって選択肢は無いよね。
         さあ、デュエルを続行しようか」

(,,^Д^)「勿論です。僕のターン、ドロー!
     (エクトプラズマーはエンドフェイズに僕のモンスターを強制的に生け贄に捧げてしまう。だが、それは表側に限った話)
     僕はモンスターカードをセットしてターンエンドです」

<_プー゚)フ「連れないねえ…エクトプラズムしようよ〜」

(,,^Д^)「僕はあなたとお遊びをする気はありません」

<_プー゚)フ「ちぇ、連れないな。だから娯楽を知らない奴は嫌いなんだよ」

(,,^Д^)「娯楽なら結構な量を知っていますが」

<_プー゚)フ「は〜?君が玩具会社の社長だからってこと?僕が言いたいのはそう言うことじゃないんだよ」

状況
<_プー゚)フLP:8000 手札:2枚
場:無し 伏せ:1枚
表:エクトプラズマー 生還の宝札

(,,^Д^)LP:7200 手札:5枚
場:裏守備 伏せ:無し

<_プー゚)フ「僕のターン、ドロー。この瞬間、キラードールの効果が発動する」

《怨念(おんねん)のキラードール/Malice Doll of Demise》 †
効果モンスター
星4/闇属性/悪魔族/攻1600/守1700
このカードが永続魔法の効果によってフィールド上から墓地に送られた場合、
自分のターンのスタンバイフェイズ時に墓地から特殊召喚する。


抜け殻となった人形に再び魂が吹き込まれる。

<_プー゚)フ「キラードール復活!」

(,,^Д^)「面倒臭いコンボですね…」

<_プー゚)フ「そして生還の宝札で1枚ドロー!そしてバトルだよ。
         まずは表側になる事から始めようか、キラードールにサクリファイス・ソードを装備。そしてキラードールで裏守備にバトルを仕掛ける!」

キラードールの頭にサクリファイス・ソードが突き刺さり、それが何かいい効果を発揮して攻撃力を上げる。

ATK:1600→2000

キラードールが裏側守備表示モンスターへ斧を振り落とす。

(,,^Д^)「効きませんよ」

キラードールの斧は弾き飛ばされ、エクストプラズマンへ向かって飛んでいった。
実体化した斧はエクストラプラズマンをすり抜けた、その時、一瞬だがエクストプラズマンの体がぼやけた。
斧は壁に突き刺さった。キラードールは壁まで走り、刺さった斧を引っこ抜いた。

(,,^Д^)「裏守備はディフェンドガイ、守備力は2700です!」

<_プー゚)フLP:8000→7300「低級最強の壁モンスターか!」

(,,^Д^)「それにしても…自分だけは安全なんですね」

<_プー゚)フ「ゆう……電子生命体だからね!卑怯?しるか!僕は悪役だもんね」

(,,^Д^)「今幽霊って言いそうになりましたよね、やっぱり幽霊じゃないんですか?」

<_;プー゚)フ「うっさいな、さっさと続けろよ!」

(,,^Д^)「今はあなたのターンです」

<_プー゚)フ「ああ、そうだった、そうでしたね!ったく、ターンエンドだよ!キラードールを生け贄にして、いけ!エクトプラズマー!」

(;,,^Д^)LP:7200→6400「ぐはっ!…自分だけ苦しんで相手が平然としているなんて凄く腹立たしいですね。
                  モララー君もこんな気分でデュエルしてたんでしょうかね」

<_プー゚)フ「さあねえ、僕にはまったく分からない気持ちさ。
         サクリファイス・ソードは装備モンスターが生け贄によって場を離れたとき僕の手札に戻ってくるよ」


(,,^Д^)「僕のターン、ドロー!(これで生け贄用のモンスターと次の攻撃を耐えるモンスターが用意できた)
      ダイヤモンドガイを召喚!」

ATK:1400

(,,^Д^)「ダイヤモンドガイの効果を発動デッキの一番上をめくります」

魔法の歯車

(,,^Д^)「通常魔法です、次のターンに効果のみを発動します」

<_プー゚)フ「ははっ、すげー引きだね」

タカラを腕を組み、人差し指を立てて笑った。

(,,^Д^)「デュエルは運…ですよ?」

<_プー゚)フ「とてもレベル8デュエリストの言う事とは思えないね!」

(,,^Д^)「あっはっは、運も実力の内です」

<_プー゚)フ「本当に運なのかな、きみぃ〜?」




その頃、ハインは。

从;゚∀从「ええええ…っと、とりあえずギコとモララーにメールだ!その後で電話だ!…それと警察…
      警察…でいいのか?いいのか?友達がテレビから出てきた手にテレビの中に引きずりこまれたって言えばいいのか?!
      そうなのか?!いいのか?!」

携帯の着信音が鳴った。

从 ゚∀从「うわっ…うわうわ…」

うっかり落としそうになりつつも電話に出た。

从;゚∀从「は、はい!ハインリッヒ高岡です!」

ギコ:なんか変なメールが来たんだが…どうした?

从;゚∀从「ほぇ?!」

ギコ:メール、誤変換が多すぎて読めなかったぞ

从;゚∀从「あ…ああ…悪い、えっと…タカラがテレビの中に入った!」

ギコ:お前は知らないかも知れないがタカラがテレビ番組に出演する事はそんなに珍しいことじゃないぞ?

从;゚∀从「ち、違う!違う違う!違うんだ!……そう、イリーガルデュエリストだ!
      イリーガルデュエリストの…お化けみたいな奴がタカラの車のテレビからいきなり出てきて…
      テレビから手がいっぱい出てきて……俺を助けたせいで…タカラが捕まって中に引きずり込まれていったんだ!」

ギコ:何だとっ!?

从 ;∀从「うっ…もうどうしていいか分からなくて…ううう…」

ギコ:よし…すぐにそこへ向かう!モララーには連絡したか?

从 T∀从「ぐす…まだ…」

ギコ:そうか、なら俺が連絡しておくおそらく、場所はどこだ?

从 T∀从「えっと…う…VIPの…三丁目の裏通りの…えっと…」

周りを見渡して目印になるようなものを探す。
少し離れた場所に看板を見つけた。


从 T∀从「…お米…お米屋さんの近くだ、米の佐藤ってお店」

ギコ:よし、すぐに行く。すぐにモララーが来るだろうが、まだ現場にいるならできればすぐに逃げろ。
    それと、泣くな。大丈夫だ、俺達がなんとかする

从 ;∀从「うん…分かった…」






(,,^Д^)「僕がイカサマしてるとでも?」

<_プー゚)フ「のんの〜ん、僕の空間じゃイカサマなんてできないよ、そういう使用な訳。
         僕が言いたいのは〜、君ってほんと〜はさ〜笑顔の下で努力しちゃってる系?」

(,,^Д^)「はい?」

<_プー゚)フ「普通さあ、そんな重いデッキ回せないよね、でも君ってばブンブン振り回しちゃってる。
         つまりは努力してるってこと、大変だよね」

(,,^Д^)「そんな大げさな…好きでやってるんだから僕は努力だとは思ってませんが」

<_プー゚)フ「なるほどねえ、逆を言えば好きでも無い事を頑張るってことは努力なのかな?」

(,,^Д^)「何なんですか…」

<_プー゚)フ「べっつに、楽しくおしゃべりしてるだけだよ」

(,,^Д^)「僕は楽しくないのですが」

<_プー゚)フ「僕は楽しいよ?」

(,,^Д^)「…デュエルを続行します」

<_プー゚)フ「連れないなぁ…」


(,,^Д^)「ディフェンドガイを攻撃表示に変更!」

<_プー゚)フ「ディフェンドガイを攻撃表示ってことはディフェンドガイをエクトプラズマーの弾丸にする気だね」

(,,^Д^)「勿論、ドローさせるのは好きじゃありません。永続魔法、D−フォーメーションを発動してバトルです!
     ディフェンドガイで直接攻撃!」

<_プー゚)フ「おっとぉ、デスカウンター発動!」

(;,,^Д^)「デスカウンターですって!?」


《デスカウンター/Des Counterblow》
永続罠
直接攻撃によってプレイヤーに戦闘ダメージを与えたモンスターを破壊する。


ディフェンドガイがエクストプラズマンに触れた瞬間、ディフェンドガイの巨体が弾けとんだ。

<_プー゚)フLP:7300→7200「ははっ、痛くねー」

(,,^Д^)「くっ、ダイヤモンドガイで直接攻撃!」

<_プー゚)フLP:7200→5800「デスカウンターで破壊だー!」

(,,^Д^)「ふふ、ですがデスカウンターの"破壊"によってD−フォーメーションにDの文字が二つ刻まれる!」

<_プー゚)フ「だからなにさ、これで君の場はがら空きだ」

(,,^Д^)「リバースカードを1枚セットしてターンエンドです」

状況
<_プー゚)フLP:5800 手札:3枚
場:無し 伏せ:無し
表:エクトプラズマー 生還の宝札 デスカウンター

(,,^Д^)LP:6400 手札:3枚
場:無し 伏せ:1枚
表:D−フォーメーション(2)

<_プー゚)フ「僕のターン、ドロー!キラードール復活!生還でドローだ」

(,,^Д^)「しかし、キラードールとデスカウンターにはシナジーは無いはず…。キラードールはあくまで永続魔法で破壊された場合復活するカード。
      デスカウンターで破壊されても復活できない」

<_プー゚)フ「自分で妙なデッキ使ってるくせに頭かったいね、君。
         そんなの簡単じゃん、さらに他のカード組み込んで相性を最高にするのさ!」

(,,^Д^)「む…」

<_プー゚)フ「僕はダーク・グレファーを召喚!」

《ダーク・グレファー/Dark Grepher》
効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻1700/守1600
このカードは手札からレベル5以上の闇属性モンスター1体を捨てて、
手札から特殊召喚する事ができる。
1ターンに1度、手札から闇属性モンスター1体を捨てる事で
自分のデッキから闇属性モンスター1体を選択して墓地へ送る。


<_プー゚)フ「ダーク・グレファーの効果を発動!手札の闇属性モンスターを捨ててデッキの闇属性モンスターを墓地に送る!
         僕は手札の人造人間-サイコ・ショッカーを捨て、デッキから人造人間サイコ・リターナーを墓地に送る!」

(;,,^Д^)「そ、そのコンボは…ッ!」

<_プー゚)フ「ふふふふふ…今効果で墓地に送られたサイコ・リターナーの効果が発動するよ」

《人造人間−サイコ・リターナー/Jinzo - Returner》
効果モンスター
星3/闇属性/機械族/攻 600/守1400
このカードは相手プレイヤーを直接攻撃する事ができる。
このカードが墓地に送られた時、自分の墓地に存在する
「人造人間−サイコ・ショッカー」1体を特殊召喚する事ができる。
この効果で特殊召喚された「人造人間−サイコ・ショッカー」は、
自分のターンのエンドフェイズ時に破壊される。

<_プー゚)フ「墓地のサイコ・ショッカーを蘇生!生還の宝札で1枚ドロー。トラップ無効効果が発動し、
         これでデスカウンターは怖くない…。もっとも、君のライフはこのターンで0になるけどね」

(;,,^Д^)「ぐ…ッ!」

<_プー゚)フ「残念だよ、君にはかなり期待してたんだけどねえ…時間の流れとは悲しいものだ。
         バトルだよ、いけ、キラードール、ダーク・グレファー」

キラードールとグレファーが同時に切りかかってくる。
キラードールの斧はギリギリの所でかわしたが、グレファーの剣が顔に傷をつけた。

(メ,^Д^)LP:6400→3100「ぐ…はあ…はあ…」

かなり無理な体勢で回避したせいで膝を付いてしまうタカラギコ、

<_プー゚)フ「ほら、そこだ」

そこに容赦なくサイコ・ショッカーの電脳エナジーショックが襲い掛かる。

(,,^Д^)LP:3100→700「ぐ…!?」

巨大なエネルギーの球体を気が抜けた瞬間、それも体の中心にモロに喰らった。
常人であるタカラの体は簡単に吹き飛び、壁に叩きつけられる。

(メ,^Д^)「うわあああああああああああああああ…がはっ!」

壁にぶつかった反動で地面に体が叩きつけられ、這い蹲る。

<_プー゚)フ「リバースカードを2枚セット。ターンエンド、エクトプラズマーの効果が発動!キラードールを発射だよ」

キラードールのエクトプラズマーがタカラに襲い掛かる。
だが、エクストプラズマンは勝利を確信していなかった、ダカラリバースカードをセットした。
何故なら、この状況化でもまだ、這い蹲りながらエクトプラウズマーを見上げているタカラの目から薄ら笑いが消えていなかったからだ。

(メ,^Д^)「て、手札のハネワタの効果を発動…!」


《ハネワタ》 †
チューナー(効果モンスター)
星1/光属性/天使族/攻 200/守 300
このカードを手札から捨てて発動する。
このターン自分が受ける効果ダメージを0にする。
この効果は相手ターンでも発動する事ができる。


羽の生えたワタポンが壁となり、タカラへのダメージを0にした。

(メ,^Д^)「ふふ…パワーボンドの代償を回避するカードがここで役立つとはね…」

サイコ・ショッカーはリターナーの効果により破壊された。

<_プー゚)フ「やっるぅ!ささ、君のターンだ、エンド宣言は既にしている」

タカラは体を起こし、地面に座って呼吸を整える、そしてカードをドローすべくデッキに指を添えた、

(メ,^Д^)「僕のターン…ぐっ…」

<_;プー゚)フ「(ちょっとやり過ぎたかな…)おいおい、そんなんで大丈夫かい?
         それじゃああの子は助けられないね」

(メ,^Д^)「……!?」

<_;プー゚)フ「頑張って助けたんだろうけどさあ、僕の手からは逃れられないよ?捕まえて他の部屋に監禁してるんだよね〜。
         え〜っと、ハインリッヒちゃんだっけ?可愛いよね〜君がここで負けたらどうなるんだろうね〜」

(メ, Д )「…」

<_;プー゚)フ「やれやれ、君がちゃんと力使わないからハインリッヒちゃんはあんな事やこんな事をされちゃいましたとさ。
         あーあー、元レベル9デュエリストのくせに…」


(メ, Д )「少し…黙りましょうか…」

<_;プー゚)フ「あ、はい」

(メ, Д )「あなたが何を考えて僕を挑発して奮い立たせようとしているのかはしれませんが…。
      僕はもう子供じゃないんですよ、自分から行動できなくて誰かに突き動かしてもらわないと動けないような人間でも、
      誰かが傷つかなければ力を発揮できない役立たずのヒーローでもない。貴方が発した言葉は僕を不快にしただけです」

<_プー゚)フ「満身創痍の癖に…いきがらない方がいいよ!」

(メ, Д )「満身創痍?何がですか?僕は貴方に肉体的に痛めつけられ、体力を消耗しただけでデュエルの優劣には何の関係ありませんよ」

<_プー゚)フ「ハネワタ無かったら負けてたじゃないか!」

(メ, Д )「デュエルにたらればは無いんですよ、僕の手札にはハネワタがあった、その事実は揺るがない。
      …そして、それが貴方と僕との決定的な違いです」

<_;プー゚)フ「そ、そんなの…というか冷たい奴だな!ハインちゃん捕まってるんだぞ!心配しろよ!」

(メ,^Д^)「デュエルを続行しましょうか。ご心配なく、僕は勝ちますから何の問題もありません」

<_;プー゚)フ「なんだよお、その自信は…」

(メ,^Д^)「教えてあげますよ、コンボデッキを相手にして仕留めそこなうという行為の危険性を」

タカラは口の中に溜まった血を吐き捨て、腕をだらんと垂らしながら立ち上がる。

(メ,^Д-)「ぐっ…いきますよ、僕のターン、ドロー」

ドローしたカードを確認し、ニヤリと何か企むような表情で口元を吊り上げた。

<_;プー゚)フ「何か引いたようだね…」

(メ,^Д^)「前のターンでダイヤモンドガイで引き当てた魔法の歯車を発動!」

《魔法の歯車(マジック・ギア)/Spell Gear》
通常魔法
自分フィールド上に表側表示で存在する「アンティーク・ギア」と名のついた
カードを3枚を墓地へ送って発動する。
自分の手札及びデッキからそれぞれ「古代の機械巨人」1体を
召喚条件を無視して特殊召喚する事ができる。
その後、自分フィールド上に存在する「古代の機械巨人」以外のモンスターを
全て破壊する。
発動後、自分のターンで数えて2ターンの間、自分は通常召喚できない。


(メ,^Д^)「手札には古代の機械巨人が無いのでデッキより古代の機械巨人1体を特殊召喚します」

<_;プー゚)フ「そういえばあったね…そういうのが」

(メ,^Д^)「そしてこのタイミングでD−フォーメーションの効果を発動!
       このカードを墓地に送ってデッキの古代の機械巨人2体を手札に加えます」

<_;プー゚)フ「………」

(メ,^Д^)「気づいたようですね、手札から魔法カード、融合を発動!
      手札の古代の機械巨人2体と、古代の歯車を融合」

三体の古代の機械がバラバラに分解され、
鉄と鉄がぶつかり合い、火花が散り、歯車がガリガリと音を立てながらモンスターが組み上げられていく。

<_;プー゚)フ「やりやがったよ…」

鉄と鉄がぶつかり合う音、それによって発生する火花、強引に噛み合わされて騒音を立てながら回る歯車。
それらの全てがエクストプラズマンに恐怖を与える。

(メ,^Д^)「融合召喚、古代の機械究極巨人」

タカラの切り札にして最強の機械モンスター、古代の機械究極巨人が誕生した。


《古代の機械究極巨人(アンティーク・ギア・アルティメット・ゴーレム)/Ultimate Ancient Gear Golem》
融合・効果モンスター
星10/地属性/機械族/攻4400/守3400
「古代の機械巨人」+「アンティーク・ギア」と名のついたモンスター×2
このモンスターは融合召喚でしか特殊召喚できない。
このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が超えていれば、
その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。
このカードが攻撃する場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。
このカードが破壊された場合、自分の墓地から「古代の機械巨人」1体を召喚条件を無視して特殊召喚する事ができる。


(メ,^Д^)「バトルです」

エクストプラズマンは恐怖を振り切り、一瞬、停止ていた頭を回転させていく。

<_;プー゚)フ「(まともに喰らったらヤバイ!古代の機械巨人でグレファー倒されたら1300!究極巨人で直接攻撃されて4400!
          合計5700でギリギリ100残る計算だけどデスカウンターで究極巨人が破壊されたらもう一体巨人が出て来る!
          それを回避するためにデスカウンターを場から離してもエクトプラズマーで究極巨人を飛ばされたら2200ダメージで大惨事だ!)」

(メ,^Д^)「いきますよ」

<_;プー゚)フ「タイム!バトルフェイズ入る前に非常食を発動、デスカウンターとエクトプラズマーを墓地に送って2000回復するよ!」

(メ,^Д^)「むむ…」

<_プー゚)フLP:5800→7800「よ、よしこれで凌げるはず…」

(メ,^Д^)「だったらこういうのはどうでしょうか。手札から速攻魔法、エネミー・コントローラーを発動してダーク・グレファーを守備表示にします」

<_;プー゚)フ「ほえ?」

(メ,^Д^)「古代の機械巨人で守備表示となったダーク・グレファーを攻撃!!貫通ダメージを受けなさい!」

古代の機械巨人の文字通り鉄拳がグレファーに叩きこまれる。
さらに貫通効果により、衝撃波がエクストプラズマンに襲い掛かる。

<_;プー゚)フLP:7800→6400「うわあああ!」

エクストプラズマンは吹き飛び、壁にスライムのようにへばり付いた。

(メ,^Д^)「おや、実際にダメージは受けないはずですか…。う〜む、物理攻撃じゃなくて衝撃波のようなものは効くんでしょうか。
      ま、どうでもいい事ですね、古代の機械究極巨人の直接攻撃!」

<_プー゚)フ「う…うううう…い、痛みはないけど…」

壁からずり落ち、地面に這い蹲るエクストプラズマンに向かって究極巨人の拳が振り落とされる。

<_;プー゚)フLP:6400→2000「うぎゃあ!!!」

頭から煙を出しているエクトプラズマンが何とか凌げたと、安心して顔を上げると、
タカラの場のリバースカードが発動していた。

<_;プー゚)フ「え、それって………だから守備表示にしたのか!」

その発動していたカードとは、



(メ,^Д^)「破壊神の系譜を発動!」


《破壊神(はかいしん)の系譜(けいふ)》
通常罠
相手フィールド上に守備表示で存在するモンスターを破壊したターン、
自分フィールド上に表側表示で存在するレベル8のモンスターを選択して発動する。
このターン選択したモンスターは一度のバトルフェイズで2回攻撃することができる。


<_;プー゚)フ「2回攻撃を可能にするカード!!!!だけどやらせないよ!罠カードの発動で一瞬の隙が出来た!
         それにチェーンして血の代償を発動!ライフを500支払って手札のモンスターを通常召喚!」

(メ,^Д^)「くっ…これを凌いできますか、イリーガルデュエリストの名は伊達じゃないということですかね」

<_プー゚)フLP:2000→1500「手札のモンスターを裏守備表示でセット!」

(メ,^Д^)「古代の機械巨人で裏守備を攻撃!」

<_;プー゚)フLP:1500→200「裏守備を恐れずに攻撃してくるか…裏守備はステルスバード、守備力1700だよ」

(メ,^Д^)「やりますね、僕には他に発動出来るカードが無いのでターンエンドです」


状況
<_プー゚)フLP:200 手札:3枚
場:無し 伏せ:無し
表:生還の宝札 血の代償

(,,^Д^)LP:700 手札:無し
場:古代の機械巨人 古代の機械究極巨人 伏せ:無し

<_プー゚)フ「ボ、僕のターン、ドロー!キラードールが復活して1枚カードをドロー!ぐ…」


(メ,^Д^)「その表情からいいカードは引けなかったようですね」

<_;プー゚)フ「(あったり前だ!僕は三沢みたいに下調べして相手に合わせて一からデッキ作り直したりしないからね。
          手札5枚あるっていってもうち2枚は無意味な攻撃反射だ、あとはサクリファイスソードと…)
          平和の使者を発動」

《平和の使者/Messenger of Peace》
永続魔法
お互いに表側表示の攻撃力1500以上のモンスターは攻撃宣言が行えない。
自分のスタンバイフェイズ毎に100ライフポイントを払う。
払わなければ、このカードを破壊する。

(メ,^Д^)「1ターン限りの時間稼ぎですか」

<_;プー゚)フ「う、うるさい!さらにカードを2枚セットしてターンエンド!」

(メ,^Д^)「僕のターン、ドロー!貪欲な壺を発動します」

<_プー゚)フ「くううう…手札補強しやがりますか」

(メ,^Д^)「墓地の古代の機械巨人、古代の歯車、ハネワタ、ディフェンドガイ、ダイヤモンドガイをデッキに戻して2枚ドロー。
      そして手札を1枚捨てて古代の採掘機を発動、デッキの魔法カード、大嵐をセットします」

《古代の採掘機(アンティーク・ギアドリル)/Ancient Gear Drill》
通常魔法
自分フィールド上に「アンティーク・ギア」と
名のついたモンスターが表側表示で存在する場合、
手札を1枚捨てて発動する事ができる。
デッキから魔法カード1枚を選択し、
自分フィールド上にセットする。
このターンこの魔法カードを使用する事はできない。


<_;プー゚)フ「お…おおおおおおおお…」

(メ,^Д^)「これでターンエンドです」


状況
<_プー゚)フLP:200 手札:2枚
場:キラードール 伏せ:2枚
表:生還の宝札 血の代償 平和の使者

(,,^Д^)LP:700 手札:無し
場:古代の機械巨人 古代の機械究極巨人 伏せ:1枚

<_プー゚)フLP:200→100「僕のターン、ドロー!よし、魔法カード大寒波発動!」

《大寒波(だいかんぱ)/Cold Wave》
通常魔法
メインフェイズ1の開始時に発動する事ができる。
次の自分のドローフェイズ時まで、お互いに魔法・罠カードの
効果の使用及び発動・セットはできない。

<_プー゚)フ「これで次のターンはなんとか凌げるはず!ターンエンドだ」

(メ,^Д^)「僕のターン、ドロー。おや、このカードは…」

<_;プー゚)フ「(何を引いたんだ…!?)」

(メ,^Д^)「墓地のディアボリックガイの効果を発動!」

<_;プー゚)フ「そんなものいつのまに…。ああ、なるほど、ドリルの時のコストか!」

(メ,^Д^)「ディアボリックガイを除外して新たなディアボリックガイをデッキから特殊召喚!そしてハネワタを召喚!
       このカードはチューナーモンスターです」

<_;プー゚)フ「レベル6と1のシンクロ…まさか!!」

(メ,^Д^)「素敵な大寒波をありがとうございました、おかげで僕の勝利はより確実なものとなった。
      レベル6、ディアボリックガイにレベル1、ハネワタをチューニング!」

ハネワタが羽ばたくとディアボリックガイは6つの星となる。
そしてハネワタはリングに変化し、そのリングの中を6つの星が通り抜けた。

(メ,^Д^)「戦いの地に降り立ちし黒き炎が、万物を終焉に導く。シンクロ召喚、ブラック・ローズ・ドラゴン!」

《ブラック・ローズ・ドラゴン》
シンクロ・効果モンスター
星7/炎属性/ドラゴン族/攻2400/守1800
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードがシンクロ召喚に成功した時、
フィールド上に存在するカードを全て破壊する事ができる。
1ターンに1度、自分の墓地に存在する植物族モンスター1体をゲームから除外する事で、
相手フィールド上に存在する守備表示モンスター1体を攻撃表示にし、
このターンのエンドフェイズ時までその攻撃力を0にする。

<_;;プー゚)フ「うわああああ!」

(メ,^Д^)「ブラック・ローズ・ドラゴンの効果を発動、全てを焼き尽くせ!ブラック・ローズ・ガイル!」

黒き薔薇がフィールド上に存在する全てのカードを包み込み、跡形もなく燃やし尽くす、それは黒薔薇とて例外ではない。
フィールドは黒炎だけが残る焼け野原となった。

だが、全てが燃え尽きたはずの焼け野原に悠然と構えるモンスターが一体。

(メ,-Д-)「古代の機械究極巨人の効果により、墓地の古代の機械巨人を召喚条件を無視して特殊召喚」

<_;プー゚)フ「ぼ、僕の…ま…」

(メ,^Д^)「ラストバトルです!古代の機械巨人の直接攻撃!」

歯車を勢いよく回しながら古代の機械巨人が拳を振り上げる。

(メ,^Д^)「アルティメット・パウンド!」

一気にエクストプラズマンに拳を振り落とした。

<_;プー゚)フLP:100→0「…け…ぐええっ!!メメタァ」


ライフが0になると同時に消滅していた扉がタカラの背後に現れた。

(メ,^Д^)「さて、と」

タカラは這い蹲りながらぐったりとしているエクストプラズマンの側に寄り、見下ろした。

(メ,^Д^)「ハインちゃんはどこですか?」

<_プー゚)フ「ハイン?ああ、そういえばそんな事も言ってたね…勿論うっそ〜」

エクストプラズマンを踏みつけた。

<_;プー゚)フ「ぐえっ!ひどいよ!」

(メ,^Д^)「痛くないんなら別にいいじゃないですか」

<_プー゚)フ「ふふん、捕まってたほうが安全だったかもね」

(メ,^Д^)「なんですって?」

<_プー゚)フ「すぐに分かるさ…これあげるよ」

エクストプラズマンは体の中に手を突っ込んで何かのパーツのようなものを取り出した。

<_プー゚)フ「ほい」

タカラに向かって放り投げる。

(メ,^Д^)「うわっ!ばっちい!」

それを避けるタカラ。

<_;プー゚)フ「ばっちいってなんだよ!ばっちいって!僕の体は清潔だぞ!ゆう…じゃなくて電子生命体だから汚れ付かないもん!
          汚れ無き純白の肉体だもん!あ、よく考えたら肉体はなかったね!はいはい!ごめんね!」

(メ,^Д^)「うるさい人ですねえ…おっと、よく考えたら人じゃありませんでしたね。はいはい、ごめんね」

<_;プー゚)フ「真似すんなよ!楽しいか!そんなことして!」

(メ,^Д^)「楽しいですよ、僕は」

<_;プー゚)フ「くそったれ!あのカケラ持ってさっさと出てけ!」

(メ,^Д^)「ええー…」

<_プー゚)フ「持ってかないと出さないぞ!それにあれはかなり重要アイテムだ!ドラクエだったらそれをすてるなんてとんでもない!ってレベルだよ!」

(メ,^Д^)「分かりましたよ…」

カケラを拾い上げると、タカラの体がこの空間から消滅した。

<_#プー゚)フ「二度とくんな!ばーか!ばーか!」



気が付くとタカラは自分の車の中にいた。

(,,^Д^)「……戻ってきたようですね」

体に異変が無いか探すと、何も異変は無かった。
だが、それが異変だった、さっきまでデュエルのダメージでボロボロだった服は綺麗に戻ってたし、顔の傷も消えていた。

(,,^Д^)「とりあえず車から出ましょうかね、外の空気が吸いたい」

車から出て深呼吸をする。

(,,^Д^)「そうだ、ハインちゃんは…。こ、これは!」

タカラが発見したのは地面に倒れるハイン、そして…

(,,゚Д゚)「ずいぶんと遅かったな」

タカラの親友とも言える人物、ギコだった。

(;,,^Д^)「ギ、ギコ君…これは一体…」


続く

いつもの4人(モララー、ギコ、タカラ、そしてブーン)がバーギコにたむろしている。
そこにイリーガルデュエリスト達が公園を荒らしまわっているとの情報が入る。
いつもの4人の連携でイリーガルデュエリスト達を撃退するが、イリーガルデュエリストは新たな刺客、
イリー・ガル・ローゼスを送り込んできた。
果たしていつもの4人は勝てるのか!?

裏切りの序曲!ノイズ・アンド・ファンタスティック・ハーモニー

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