モララーが小学生の時だった。

トム「モ、モララーアア…!」

血塗れのトムがモララーの家に駆け込んできた。

(;・∀・)「ど、どうしたんだい!トム!」

トム「くっ、隣町のギコって決闘者に負けた…。仇討ちを頼みマース…」

( ・∀・)「そ、そうか…任せてくれ!それにしてもそのひどい傷だ…」

トムはまるで中型車に跳ねられた様な大怪我をしていた。

トム「ああ…ここに来る途中に車に跳ねられたんダ…」

( ・∀・)「そ、そうか…」


( ・∀・)「頼もおおおお!ギコって決闘者はいるか!」

(,,゚Д゚)「なんの用だ?」

( ・∀・)「トムの仇討ちに来た!デュエルだ!」

(,,゚Д゚)「いいだろう…」

激しいデュエルが繰り広げられた。

(#・∀・)「うおおおおお!ゴールデン・ハーヴェスト・ダブル・インパクトオオオオオオ!」

(#,,゚Д゚)「聖十字逆切クロス・スラッシュ!」

さらに激しいデュエルが繰り広げられた。

(#・∀・)「オネスティ・エクスカリバー・レベルファイブウウウウウウ!」

(,,゚Д゚)「ば、馬鹿な!俺の聖十字究極二重獣王斬が破られるなんてッ!ぐああああああああああああああああ!」

( ・∀・)「はっはっは、弱いなおい」

友情が芽生えた。


モララーとギコが中学校に上がったとき。

ジョン「つ、強い…TKRコーポレーションの御曹司タカラギコ…これ程の実力とは…」

(,,^Д^)「あはははは!デュエルモンスターズなんて金に物を言わせれば楽勝なんですよっ!
     こんな資産ゲーよりもディメンションマスターズとクワガタボーグをお勧めします」


(,,゚Д゚)「って奴が他のクラスにいるらしいぜ」

( ・∀・)「よしきた、たのもおおおおおおおおおお!!」


激しいデュエルが繰り広げられた。

(,,^Д^)「うおおおおお!フォーメーション・D・ダブルパウンド!」

( ・∀・)「アームド・チェンジ・オブ・オネスティ・ダブルキラー!」

(;,,^Д^)「ぐわあああああああああああああああああ!?」

( ・∀・)「雑魚が」ペッ

友情が芽生えた。


それぞれの進路はまったく違ったため、3人は違う高校へ進学していったが交友は続いた。
様々な出会い、別れ、強豪とのデュエルにより実力を上げていくモララー。
そして高校最後の夏。

ニュー速町、デュエルドームにて。
世界大会準々決勝。
後のデュエルキング、杉浦ロマネスクとのデュエル。

( ФωФ)「プレイヤーへのダイレクトアタック」

(;・∀・)6300→4000「が…アアアアアア!?」

モンスターの攻撃と同時に襲い掛かる謎の痛みにモララーは胸を押さえて蹲る。

( ФωФ)「どうしたのであるか」

(#・∀・)「な…に…を…」

( ФωФ)「どうしたのであるか?我輩はデュエルをしているだけである。ほら、立ち上がるのである」

ロマネスクはモララーの胸倉をつかみ、無理やりモララーを立ち上がらせる。

(;・∀・)「ぐっ…僕の…ターン」

( ФωФ)「そうそう、それでいいのである」

(;・∀・)「…次元融合発動…オネスト、黄金のホムンクルス…サイレント・ソードマン LV5、未来サムライ…ライトロード・マジシャン ライラ…戻ってこい」

( ФωФ)「おっと、次元融合にはコストがあるのである。2000ポイント払うのである」

( ・∀・)LP:4000→2000「そんなこと分かって…ッ!?」

その瞬間、モララーは倒れた。
意識を失う瞬間、細く微笑むロマネスクの顔が見えた。

目を覚ました時には病院のベッドの上だった。
一週間眠りっぱなしだった事と世界大会は終了したと言う事を見舞いに来ていたギコとタカラに教えられた。







( ・∀・)「という出会いだったのさ」

从 ゚∀从「へー」

(,,^Д^)「懐かしいですねえ、たまに思い出してはあなたを殴りたくなりますよ」

店長、モララー、タカラ、ハイン、つー、ヒートはカードショップ、バーギコで雑談している。
三人の出会いを聞かれたので説明しているところだった。

(,,゚Д゚)「今思えば…いや、今もだがお前といるとろくな事にならないな」

( ・∀・)「君だって結構ノリノリの時もあったじゃないか」

(*゚∀゚)「なあ、そん中だとモララーが一番強いのは分かるけどさ」

(,,゚Д゚)「まあ、そうだな。正直認めたくは無いが」

(*゚∀゚)「店長とタカラってどっちが強いんだ?」

その一言で店長とタカラはピタっと動きを止めた。

(,, Д )「…」

(,, Д )「…」

無言が続く。

(,,゚Д゚)「は、はははは…。何言ってるんだ」

(,,^Д^)「まったくですよ、ははは」

ノハ;゚听)「…」

二人とも目が笑っていなかった。

(,,゚Д゚)(,,^Д^)「俺(僕)に決まってるじゃねえか(じゃないですか)」

从;゚∀从「…」

ピシッと何かにヒビが入った音がした。

(,,゚Д゚)「ははははは…は…はは」

(,,^Д^)「あっはっはっはっはっは…っはっは…」

(,,゚Д゚)「…」

(,,^Д^)「…」

無言が続く。

徐に店長は財布を取り出す。
タカラもそれに続く。

そして二人はガタッと無言で立ち上がる。
その無言の迫力に他のメンバーは圧倒されていた。

ノパ听)「な、なにが始まるというんだ…!」

( ・∀・)「デュエリストが二人、立ち上がったんだそんなの決まっているさ」

(*゚∀゚)「ゴクリ…」

( ・∀・)「決闘だ!」

無言のまま二人はデュエルスペースにあるデュエルテーブルに腰をかける。
そしてIDカードをデュエルテーブルにぶち込んだ。

二人のデュエリストレベル、8という数字がデュエルテーブルに映し出される。

从;゚∀从「は、8…!」

(*゚∀゚)「どっちも最高レベル…こいつはすげえデュエルが拝めるぞ!」

(,,゚Д゚)「始めようか…」

(,,^Д^)「ええ…始めましょう。誇りを賭けた、そして生か死のヘルデュエルを…」

二人は衝撃増幅装置を装着する。

( ・∀・)「その装置って僕の目の前で使うのは結構不謹慎だと思うんだけどなー」

(,,゚Д゚)「レベル1は引っ込んでろ!」

(,,^Д^)「ギコを倒したら次は貴方の番ですよ…」

(;・∀・)「えええええ!」

(,,゚Д゚)「俺がこんないつもへらへらしてる奴にやられるかよ…モララーを殺るのは俺だ」

(;・∀・)「何で僕を殺るとか殺らないとかの話になってるのさ!」


从;゚∀从「駄目な大人達だなぁ…ん?ちょっと待てよ?!
      店長がボケに回ったら突っ込みが俺しかいねえじゃないか!やばくないかこれ、ボケ5に対して突っ込み1っておい!」


(,,゚Д゚)「大丈夫だハイン、俺は俺であり続ける…」

从;゚∀从「いやいやいや、そんな犬の首輪みたいなもの首に付けながらそんな事言っても説得力0だから!」

( ・∀・)「いざとなったら僕が突っ込みに回るから大丈夫さ、ほら、僕ってオールマイティーだし」


(,,^Д^)「さあ、先攻後攻を決めますよ。コインよ、宙を舞え!」

ソリットビジョンのコインが宙を舞い、落ちた。
表にはギコの顔が写っていた。

(,,゚Д゚)「どうやら俺の先行のようだな、ドロー!リバースカードを2枚セットしてターンエンドだ」

从 ゚∀从「モンスターを召喚しない!?」

ノパ听)「レベル8のデュエリストのデュエル…どんな戦術が隠されいるんだ!」

(,,^Д^)「僕のターン、ドロー。壁を作らないなら遠慮なく攻撃させてもらいますよ。
      D−HEROダイヤモンドガイを召喚」

ATK:1400

(*゚∀゚)「D−HEROデッキか?」

(,,^Д^)「ダイヤモンドガイの効果でデッキの一番上をめくり、通常魔法だったら墓地に送る事で次のターンに効果を発動することができる。
      …デステニードローです、墓地に送って次のターンの発動が確定します」

(,,゚Д゚)「いい引きだな」

(,,^Д^)「デュエリストには運も必要です、実力があっても運を引き寄せる力が無ければ真のデュエリストとは言えません!
      ダイヤモンドガイの攻撃!ダイヤモンドブロー!」

衝撃増幅装置により、店長の体に衝撃が走る。

(,,゚Д゚)LP:8000→6600「うおおおお!…ダメージ、ありがたく頂かせてもらう」

(,,^Д^)「む?やはりモンスターを出さなかったのはただのマゾヒズムではなかったということですか」

(,,゚Д゚)「当たり前だ!手札を1枚捨ててダメージコンデンサーを発動

从 ゚∀从「なるほど、ダメージコンデンサーか…」

(,,゚Д゚)「受けた戦闘ダメージ以下の攻撃力を持つモンスターをデッキから攻撃表示で特殊召喚する。
     デッキよりレスキュー・キャットを攻撃表示で召喚」

(,,^Д^)「厄介なのが出てきましたね。永続魔法D−フォーメーションを発動し、リバースカードをセットしてターンを終了します」


(,,゚Д゚)LP:6600 手札:4枚 EX:3
場:レスキューキャット 伏せ:1枚

(,,^Д^)LP:8000 手札:3枚 EX:10
場:ダイヤモンドガイ 伏せ:1枚
表:D−フォーメーション


(,,゚Д゚)「俺のターン、ドロー。レスキューキャットの効果でデッキよりみつこぶラクーダを2体攻撃表示で特殊召喚する」

《みつこぶラクーダ/3-Hump Lacooda》
効果モンスター
星3/地属性/獣族/攻 500/守1500
「みつこぶラクーダ」が自分フィールド上に表側表示で3体存在する場合、
その内2体を生け贄に捧げる事でカードを3枚ドローする。

(,,゚Д゚)「リミット・リバースを発動してさっきコストで墓地に送ったみつこぶラクーダを特殊召喚、優先権を行使するぞ」

(,,^Д^)「チェーンは無いです、構いませんよ」

(,,゚Д゚)「特殊召喚したみつこぶラクーダの効果でレスキューキャットで出したラクーダを2体、コストで生け贄に捧げる」

从 ゚∀从「これで3枚ドローか…」

(,,゚Д゚)「さらにそれにチェーンして地獄の暴走召喚を発動する!」

《地獄(じごく)の暴走召喚(ぼうそうしょうかん)/Inferno Reckless Summon》
速攻魔法
相手フィールド上に表側表示モンスターが存在し、自分フィールド上に
攻撃力1500以下のモンスター1体の特殊召喚に成功した時に発動する事ができる。
その特殊召喚したモンスターと同名カードを自分の手札・デッキ・墓地から
全て攻撃表示で特殊召喚する。
相手は相手フィールド上のモンスター1体を選択し、そのモンスターと
同名カードを相手自身の手札・デッキ・墓地から全て特殊召喚する。


ノパ听)「え?!」

(*゚∀゚)「ど、どういうことだ…?」

( ・∀・)「優先権を巧みに利用したコンボだ。優先権を行使することで
      特殊召喚に成功したというタイミングで効果を発動し、"コストでみつこぶラクーダを生け贄にささげる"
      コストとして墓地に送られたモンスターは効果発動時に墓地に送られるから場にはみつこぶラクーダが一体だけ残る。
      優先権を行使したから今は特殊召喚に成功したというタイミングだから暴走召喚を発動することができる」

ノパ听)「な、長い…産業…いや、一行で頼む」

( ・∀・)「要するに6枚ドローうめぇって事だよ」

ノパ听)「よくわかった!すっごいよくわかった!」

(,,゚Д゚)「地獄の暴走召喚の効果でみつこぶラクーダを2体攻撃表示で特殊召喚する。お前もダイヤモンドガイも全部特殊召喚だ」

(,,^Д^)「分かっていますよ、守備表示でダイヤモンドガイを2体特殊召喚」

(,,゚Д゚)「そしてみつこぶラクーダの効果で3枚ドロー、さらにみつこぶラクーダの効果を再発動、さらに2体生け贄に捧げて3枚ドロー」

(*゚∀゚)「SUGEEEEEEEEEEEEEE!」

从;゚∀从「一気に手札が9枚に膨れ上がった!これがレベル8のデュエル…」

( ・∀・)「それだけじゃない、ギコはこのターン通常召喚を行っていない」

(,,゚Д゚)「残ったみつこぶラクーダを生贄に捧げ、ツインヘデッド・ビーストを召喚する!」

《ツインヘデッド・ビースト/Twinheaded Beast》
効果モンスター
星6/炎属性/獣族/攻1700/守1900
このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃する事ができる。

(,,゚Д゚)「ツインヘデッド・ビーストで攻撃表示のダイヤモンドガイと守備表示のダイヤモンドガイを攻撃!」

二つの首を持つ炎の獣がダイヤモンドガイ二体を食いちぎる。
D−フォーメーションにDの文字が二つ刻まれた。

(,,^Д^)LP:8000→7700「流石ですねえ、だけどこれでD−フォーメーションにカウンターが二つ乗りますよ」

(,,゚Д゚)「構わん、カードを2枚伏せてターンエンドだ」

(,,^Д^)「僕のターン、ドロー!ダイヤモンドガイの効果でデステニードローが発動し、さらに2枚ドロー!
     そして場に残ったダイヤモンドガイの効果を発動してデッキをめくります…テラフォーミングでした墓地に送って次のターン発動します」

从 ゚∀从「タカラも負けてない…この勝負どうなるのかまったく想像がつかないぜ!」

(,,^Д^)「いきますよ!磁石の召喚円LV2を発動、手札のレベル2以下の機械族、古代の歯車を特殊召喚召喚!」

電流の流れる召喚円から一体の歯車が出現する。

(*゚∀゚)「古代の歯車だと!?D−HEROデッキじゃねえのか!?」

(,,^Д^)「さらにD−フォーメーションの効果を発動します」

《D(ディー)−フォーメーション/D - Formation》
永続魔法
自分フィールド上に表側表示で存在する「D−HERO」と名のついた
モンスターが破壊される度に、
1体につき1つDカウンターをこのカードに置く。
自分のメインフェイズ時にモンスターの召喚・特殊召喚に成功した時、
Dカウンターが2つ以上乗ったこのカードを墓地に送る事で
召喚・特殊召喚に成功したモンスターと同名カードを2体まで
自分のデッキ・墓地から手札に加える。

(,,^Д^)「Dカウンターの乗ったこのカードを墓地に送ってデッキから古代の歯車を二枚、手札に加えます。
     そして古代の歯車の効果で手札の同名モンスターを特殊召喚」

《古代の歯車(アンティーク・ギア)/Ancient Gear》 †
効果モンスター
星2/地属性/機械族/攻 100/守 800
自分フィールド上に「古代の歯車」が表側表示で存在する時、
手札からこのカードを攻撃表示で特殊召喚する事ができる。


タカラの場に3体の歯車が揃う。

(,,^Д^)「見せて上げますよ、これが僕の〔運命の歯車デッキ〕の力です!魔法の歯車発動!」


《魔法の歯車(マジック・ギア)/Spell Gear》
通常魔法
自分フィールド上に表側表示で存在する「アンティーク・ギア」と名のついたカードを3枚を墓地へ送って発動する。
自分の手札及びデッキからそれぞれ「古代の機械巨人」1体を召喚条件を無視して特殊召喚する事ができる。
その後、自分フィールド上に存在する「古代の機械巨人」以外のモンスターを全て破壊する。
発動後、自分のターンで数えて2ターンの間、自分は通常召喚できない。


(,,^Д^)「その効果でデッキと手札から古代の機械巨人を攻撃表示で特殊召喚します!」

三つの古代の歯車が魔法の歯車に組み合わされ、回転する。
その速度は徐々に加速していき、その速度が高速を超えた瞬間、発光、爆発が起こる。
ダイヤモンドガイはその爆発に巻き込まれて破壊された。

从 ゚∀从「うおっ、まぶし!」

爆炎の中から二体の巨人が出てくる。


《古代の機械巨人(アンティーク・ギアゴーレム)/Ancient Gear Golem》
効果モンスター
星8/地属性/機械族/攻3000/守3000
このカードは特殊召喚できない。
このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、このカードの攻撃力が守備表示モンスターの守備力を超えていれば、
その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。
このカードが攻撃する場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。


(*゚∀゚)「もう俺達とは次元が違う…」

(,,゚Д゚)「リバースカード発動、威嚇する咆哮!このターン攻撃はさせない」

(,,^Д^)「しょうがないですねえ、ターンエンドです」



(,,゚Д゚)LP:6600 手札:6枚 EX:3
場:ツインヘデッド・ビースト 伏せ:1

(,,^Д^)LP:8000 手札:3枚 EX:10
場:古代の機械巨人×2 伏せ:1枚


(,,゚Д゚)「俺のターン、ドロー!野生解放を発動だ、ツインヘデッド・ビーストの攻撃力に守備力分の数値を加算する」

圧倒的力を持つ機械巨人達に対して防衛本能が働き、ツインヘデッド・ビーストの中のリミッターが解除される。
全身の血管が浮かび上がり、涎を撒き散らしながら唸りを上げるその姿には理性の欠片も残されていなかった。

ATK:1700→3600

(;,,^Д^)「うひ…」

(,,゚Д゚)「バトルだ、ツインヘデッド・ビーストで古代の機械巨人2体に攻撃!ファイヤーバンギング!」

ツインヘデッド・ビーストは二つの口を顎が外れそうなくらいに開き、爆炎を撒き散らした。
全身の油が一瞬で蒸発、さらに古代の機械巨人は音を立てて崩れ落ちる。



(,,^Д^)LP:8000→6800「2体目の古代の機械巨人が破壊されたタイミングでデステニー・シグナルを発動!」

2体目の古代の機械巨人は崩れ落ちる寸前に信号弾を空へ向けて発射する。
信号弾は空中で破裂し、煙によってDの文字を描く。

(,,^Д^)「デッキよりドゥームガイを守備表示で特殊召喚!」

(,,゚Д゚)「そうやって壁を作るだけか?それじゃあ俺は倒せないな」

(;,,^Д^)「2ターンの間通常召喚できないんだからしょうがないじゃないですか!」

(,,゚Д゚)「ああ、そういえばそんな制約もあったな。ツインヘデッド・ビーストを生け贄に百獣王ベヒーモスを召喚」

(,,^Д^)「最上級モンスターですか…」

(,,゚Д゚)「ああ、生け贄一体で出す場合は攻撃力は2000になってしまうがな」

ATK:2000

(,,゚Д゚)「だが、効果は問題なく使用できる。生け贄に捧げたモンスターの数だけ墓地の獣族を回収する、レスキューキャットを回収。
    さらにリバースカードを1枚セットしてターンエンドだ」

(,,^Д^)「僕のターン、ドロー!壁を作って何とか凌ごうかと色々考えていたんですが…。
     いいですねえ、流石僕のデッキ!これだからデュエルは楽しい、ぞくぞくします」

(,,゚Д゚)「社長がライバル会社が作ってるカードゲームにLOVE入ってると知ったらお前の会社の社員は号泣するだろうな」

(,,^Д^)「プライベートと仕事は別ですよ!」


从;゚∀从「タカラって社長だったのか!?」

( ・∀・)「あれ?知らなかったのかい?あの有名な玩具会社のTKRコーポレーションの社長だよ彼は」

(*゚∀゚)「まじで!?やっべーなお偉いさんぶん殴ったりしてたぞ俺」

( ・∀・)「別にいいよ」


(;,,^Д^)「よくないですよ!まあ、でもここではあくまでプレイベートですからそんな事は気にしなくても構いませんよ。
      でもクワガタボーグとかディメンションマスターズを買ってくれたら嬉しいですね!」

(,,゚Д゚)「デュエルモンスターズのカードショップで他のカードゲームの宣伝してんじゃねえぞゴルァ!ただでさえ売り上げが少ないんだから」

从;゚∀从ノハ;゚听)(;゚∀゚)「アハハハハハ…」


(,,^Д^)「さてと、その話は置いておいて…」

(,,゚Д゚)「うちの店に来る時は二度と話さないでおいてもらうと助かるね」

(,,^Д^)「えーっ。まあいいや、さっきのターン、ダイヤモンドガイの効果で墓地に送ったテラフォーミングの効果を発動しますよ。
     デッキよりフィールド魔法、歯車街を手札に加えます」


《歯車街(ギア・タウン)/Geartown》
フィールド魔法
「アンティーク・ギア」と名のついたモンスターを召喚する場合に
必要なリリースを1体少なくする事ができる。
このカードが破壊され墓地に送られた時、自分の手札・デッキ・墓地から
「アンティーク・ギア」と名のついたモンスター1体を特殊召喚する事ができる。

(,,^Д^)「そして歯車街を発動、ただに魔法の歯車の効果で召喚できないので一つ目の効果は使えませんけどね」

( ・∀・)「となると二つ目の効果を使用するってことになるね」

(,,^Д^)「そうです、だからぶっ壊しちゃいましょう。大嵐!」

大嵐により、ギコのリバースカード、歯車街にある工場の屋根が吹き飛ぶ。

(,,^Д^)「あっはっはっはっは!歯車街の効果で古代の機械巨竜を召喚!」

効果モンスター
星8/地属性/機械族/攻3000/守2000
このカードが攻撃する場合、相手はダメージステップ終了時まで
魔法・罠カードを発動できない。
以下のモンスターを生け贄にして生け贄召喚した場合、
このカードは様々な効果を得るが、このデュエルにはまったとく言っていいほど関係が無い。

(,,^Д^)「おっと、破壊したリバースカードは…っと。
      あ、リミリバでしたか次のターンでレスキューキャットに連発で連続攻撃でも考えてたんでしょうねwwwwwww」

(#,,゚Д゚)「有利になった途端調子に乗りやがって、だからこいつはムカつくんだ」

(,,^Д^)「じゃ、ドゥームガイを攻撃表示に変更してバトルですよ、アンティーク・ギア・ウィップ・テイル!」

様々の歯車の組み合わせでまるで鞭のようにしなやかな動きを実現する。
そりゃあもううねり狂う尻尾にベヒーモスは弾き飛ばされた。

(*゚∀゚)「ぐねぐねしすぎだろ、気持ち悪いなおい」

(,,^Д^)「続けてドゥームガイの直接攻撃!ブラック・オブ・ドゥーム!」

(,,゚Д゚)LP:6600→5600→4600「うおおお!」

衝撃増幅装置から電流が走る。

(,,゚Д゚)「はあ…はあ…。これは止めよう」

そう言って首に装着してあった衝撃増幅を取り外した。

(,,^Д^)「僕も言おうと思っていました」

( ・∀・)「言わんこっちゃ無い…」

二人は全ての衝撃増幅装置を取り外し、

(,,^Д^)「デュエル続行です、僕はこのままターンを終了します」

(,,゚Д゚)LP:4600 手札:5枚 EX:3
場:無し 伏せ:無し

(,,^Д^)LP:6800 手札:3枚 EX:10
場:古代の機械巨竜 D−HERO ドゥームガイ 伏せ:無し

从 ゚∀从「これで少しタカラが優勢か」

(,,^Д^)「優勢…だったらいいんですがねえ」

(*゚∀゚)「どういうことだ?」

(,,^Д^)「見ていれば分かりますよ…」

(,,゚Д゚)「手札断殺を発動、互いに手札を2枚を墓地に送って2枚ドローする。
    俺はコアラッコと異次元の狂獣を墓地に送り、2枚ドロー」

(;,,^Д^)「えーっと…僕は、う〜む…。悩みますね、手札を全て墓地に送るなら清清しく全部捨てるんだけれども
      プレイヤーに墓地に送るカード選ばせるって結構残酷ですよ!」

从 ゚∀从「確かに…。捨てるカード次第で状況が一気に傾く可能性もある訳だしな」

(*゚∀゚)「でもドローするカードなんて引いてみないと分からないからどれ捨てても一緒だと思うけどな」

(,,^Д^)「それもそうですね!では適当にサイバー・ドラゴンとダガーガイを墓地に送って2枚ドローします」

(,,゚Д゚)「貪欲な壺を発動して狂獣、コアラッコ、みつこぶラクーダを3枚デッキに戻して2枚ドロー。
    死者蘇生を発動してお前の墓地のサイバー・ドラゴンを俺の場に特殊召喚する」

(;,,^Д^)「ほわーっ!」

(,,゚Д゚)「さらにレスキューキャットを召喚して効果発動、異次元の狂獣とデス・ウォンバットを特殊召喚。
    サイバー・ドラゴンとお前の機械巨竜を墓地に送ってキメラテック・フォートレス・ドラゴンを特殊召喚だ」

ATK:2000

(;,,^Д^)「ほわーっ!ほわーっ!ほわーっ!」

タカラはつーの両ほっぺを摘み、ぐいぐい引っ張る。

(#,,^Д^)「適当に捨てていいって言ったのはその口か!その口か!」

(;゚∀゚)「あふぉー!てひとうひすてすひじゃほけー!」

(,,゚Д゚)「運を引き寄せられないようじゃ真のデュエリストと言えないんじゃなかったか?」

(,,^Д^)「ぐ…」

タカラはドローしたカードを確認する。

(,,^Д^)「おや…?あっはっはっはっは」

いきなり笑い出した。
この光景は実に不気味だった。

(,,^Д^)「おっと、失礼しました。続けてください」

(,,゚Д゚)「気持ち悪い奴だな…。異次元の狂獣でドゥームガイに攻撃!このカードは戦闘で破壊したモンスターを除外する」

ドゥームガイは異次元の狂獣に丸呑みにされ、異次元空間へ飛ばされた。

(,,^Д^)LP:6800→6400「あっはっは」

(,,゚Д゚)「デス・ウォンバット、フォートレスの順番でダイレクトアタックだ!」

(,,^Д^)LP:6400→4800→2800「あっはっはっはっはっはっはっはっは。
                       全然怖くないです、むしろ気持ちがいいですね!」

(#・∀・)「あっ!こら、僕のセリフをパクるんじゃないよ」

从;゚∀从「パクられて悔しがるようなセリフなのかよ…」

(,,゚Д゚)「リバースカードを1枚セットしてターンエンド。デス・ウォンバットと異次元の狂獣はキャットのデメリットにより破壊される」


(,,^Д^)「そして恐怖の僕のターンが始まります!ドロー!
      まずは貪欲な壺で墓地のダイヤモンドガイ2枚、古代の機械巨人を2枚、機械巨竜を回収して2枚ドロー!」

( ・∀・)「手札補充か」

(,,^Д^)「こ、この手札は…あっはっは、ひょーふぉふぉふぉふぉふぉ。さらに笑いが止まりませんね、未来融合を発動!選択するのは古代の…」

(,,゚Д゚)「手札を1枚捨ててサンダーブレイク、未来融合を破壊する」

从 ゚∀从「あー…」

(*゚∀゚)「現実はそんなもんか…」

未来融合が破壊され、落胆するかと思ったが、タカラはまだ笑っていた。

(,,^Д^)「あっはっは」


ノパ听)「だ、大丈夫かお前…」

(,,^Д^)「あっはっはっはっはっはっは!いいんですか?いいんですか?未来融合でいいんですか?」

(,,゚Д゚)「いいもなにももう処理は終わっただろうが」

(,,^Д^)「ああ、そうでしたねえ、残念ですねえ。では、プリズマーを召喚しますよ」

《E・HERO(エレメンタルヒーロー) プリズマー/Elemental Hero Prisman》
効果モンスター
星4/光属性/戦士族/攻1700/守1100
融合デッキから融合モンスター1体を相手に見せる。
その融合モンスターの融合素材モンスターとしてカード名が記されている
モンスター1体を自分のデッキから墓地へ送る事で、
このカードはエンドフェイズ時まで墓地へ送ったモンスターと同名カードとして扱う。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。

(,,^Д^)「古代の機械究極巨人を選択して古代の機械巨人をデッキから墓地に送って名前をコピーします!」

プリズマーは古代の機械巨人へと変化する。

ノパ听)「まさか!」

(,,^Д^)「古代の整備場を発動して古代の機械巨人を回収して…」

《古代の整備場(アンティーク・ギアガレージ)/Ancient Gear Workshop》 †
通常魔法
自分の墓地に存在する「アンティーク・ギア」と名のついた
モンスター1体を手札に戻す。

(,,^Д^)「はいっ!パワー・ボンドオオオ!手札の古代の機械巨人と古代の機械騎士と場の古代の機械巨人を融合!
     古代の機械究極巨人を超絶融合召喚!」

3体の古代の機械はバラバラになり、パーツが組み合わされていく。

《古代の機械究極巨人(アンティーク・ギア・アルティメット・ゴーレム)/Ultimate Ancient Gear Golem》 †
融合・効果モンスター
星10/地属性/機械族/攻4400/守3400
「古代の機械巨人」+「アンティーク・ギア」と名のついたモンスター×2
このモンスターは融合召喚でしか特殊召喚できない。
このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が超えていれば、
その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。
このカードが攻撃する場合、相手はダメージステップ終了時まで
魔法・罠カードを発動できない。
このカードが破壊された場合、自分の墓地から「古代の機械巨人」1体を
召喚条件を無視して特殊召喚する事ができる。

(,,^Д^)「パワー・ボンドの効果で攻撃力は二倍に!」

ATK:4400→8800

(;,,゚Д゚)「なあっ!?」

(,,^Д^)「ギコく〜ん、これは何度目になるか分からない忠告ですが…。手札を温存しすぎるのもどうかと思いますよ!
     一撃でライフがもぎ取られる可能性も考慮するべきです!」

(,,゚Д゚)「そんなのお前とやってる時だけだ…くそっ」

(,,^Д^)「バトル!古代の機械究極巨人の攻撃、ハイパー・アルティメット・パウンド!」

古代の機械究極巨人は巨大な右手をフォートレスに振り落とす。
まるで玩具のようにキメラテック・フォートレス・ドラゴンは粉々になる。

(,,゚Д゚)LP:4600→0「なんてこった…」


从 ゚∀从「まさかタカラが勝つとは…。正直驚いた」

( ・∀・)「コンボデッキは手札がかみ合った時の爆発力を重視してるからね、一瞬隙を見せると一気にライフが吹き飛ぶ可能性があるんだよ」

(,,゚Д゚)「分かってるんだがなあ…。癖で手札を温存してしまうんだよ」

そう言ってギコは手札のカードを公開する。

エネミーコントローラー、コアラッコ、地霊術。

(,,゚Д゚)「わざわざデッキに戻すために捨ててから貪欲でデッキに回収したコアラが戻ってきたときは正直まいったな」

从 ゚∀从「エネコン伏せてたら負けてたな、こりゃ」

(,,^Д^)「大嵐はもう無いんだから好きなだけ伏せてしまえばいいのに」

(,,゚Д゚)「いや、伏せまくった後でのメビウスのトラウマが…」

ノパ听)「別にいーじゃん、フリーチェーンでエネコンとサンブレなんだから…。私なんか永続魔法だから避けられないんだぞ!」

(,,^Д^)「そもそも僕メビウス使いませんし」

(,,゚Д゚)「いや、しかし…」

从 ゚∀从「チキンすぎる店長と大雑把なタカラ。デッキも正確も見事なまでに正反対、すんごいデコボココンビだな」

( ・∀・)「デッキには人となりが表れるのさ。というかここの連中は表れすぎだと思うよ」

(,,^Д^)「ふふふ、さあモララー君次は君の番ですよ?」

( ・∀・)「しょうがないな、普通の机でやるよ」

(,,^Д^)「デュエル」(・∀・ )

(,,^Д^)「私のターン、ドロー(ふふふ…ギコ君を破った今の僕なら…)」

手札:D−フォーメーション D−フォーメーション 古代の歯車 古代の歯車 デステニードロー

つ貪欲な壺

(;,,^Д^)「なんじゃこりゃああああああああああ!もう一枚ドロー!」

つデステニードロー

(,,^Д^)「えええええええ!もう一枚です!」

古代の機械巨人

(;,,^Д^)「なんじゃこりゃあああああああああああああああ!」

( ・∀・)「なんじゃこりゃあああ!はこっちのセリフだよ!何枚ドローするんだ」

(,,^Д^)「うわあああああああ!ドロードロー!」

古代の機械巨竜 死者蘇生

これが現実…

←第四話後半 / 戻る / 第六話→




inserted by FC2 system