前回のあらすじ

レアカードをアンティで強奪する集団、「イリーガルデュエリスト」。
その一人である三沢大地、通称アンチデッカー三沢にデュエルを挑んだヒート。
三沢はヒートのデュエルを影から覗き見し、デッキの内容を把握、アンチデッキによってヒートは敗北してしまった。
つーは奪われたヒートのカード、ヴォルカニックデビルを取り戻そうと三沢にアンティデュエルを申し込もうとする、だがそれこそが三沢の狙いだった。
つーがアンティカードを取り出そうとした瞬間、天井から声がした。
皆が上を向くとそこには想像を絶する光景が待ち受けていた。


    天井

天井にはモララーが吊らされていた。

从;゚∀从(*;゚∀゚)ノハ;゚听)「なにやってんだお前!」

( ・∀・)「へいへいへいへいーい!僕、参上!」

そう言って足に巻かれているロープを外して飛び降りる。
しかし、落下地点と角度が悪く、顔面からダンボール箱の山に落ちていった。
ぐしゃぐしゃぐしゃとダンボール箱が潰れる音がする。

(;・∀・)「へいへ…ぐへはぁ!」

从;゚∀从「あーああ…」

≦6;`・ω・)「い、いつのまにそんな所にいたんだ!」

( ・∀・)「ん?ついさっきだよデュエルも中盤って所だったっけかな」

≦6ll`・ω・)「う、嘘をつけ!俺達に気づかれずにそんなことができる訳…」

モララーは人差し指をちっちっと振りながら、

( ・∀・)「できるんだよ。真のデュエリストにはね!汚れきったイリーガル野郎たちには無理だろうだがね!」

≦6ll`・ω・)「…」

( ・∀・)「ふっ…」

(#゚Д゚)「何の騒ぎだゴルァ!」

モララーが格好付けて鼻で笑うと、騒ぎを聞きつけた店長がデュエルスペースへやって来た。

(;,,゚Д゚)「なんじゃこりゃああああ!」

店長ギコはぐしゃぐしゃになったダンボールを見て卒倒した。

(,,゚Д゚)「ここには綺麗に並べておいたダンボールがあったはずだが…」

(*゚∀゚)「せんせー!モララー君がやりました」

(;・∀・)「あっ、こらっ!」

(#,,゚Д゚)「おい、モララー」

( ・∀・)「は、はい…」

(#,,゚Д゚)「何でこんな事になってんだ」

(;・∀・)「え〜っと…その…」

从 ゚∀从「せんせー!モララー君が天井に吊るされたループを足に巻きつけてSMごっこをしていてそこから降りる時にそこへ落ちたんです!」

(#,,゚Д゚)「モララー、てめぇまだそんなことやってんのか!」

ノハ;゚听)「前にもやったことあるんだ…」

(,,゚Д゚)「まあ、そこに正座しろや」

ギコは床を指差す。
モララーは言われたとおりそこに正座した。

(,,゚Д゚)「お前は今いくつだ?」

(#,,゚Д゚)「いくつだって聞いてんだよゴルァ!」

(;・∀・)「ひぃっ!」

モララーはギコの怒鳴り声に縮こまった。

(,,゚Д゚)「23…もう成人式も3年前に終わった。そこそこいい会社にも就職して立派な社会人だ」

( ・∀・)「はい…」

(,,゚Д゚)「それだってのに…天井に紐つけてそこに足を縛ってSMごっこだぁ?」

(;・∀・)「いや…SMごっこじゃなくてオブライエンごっこでして…」

(,,゚Д゚)「ロープで足吊るされながら登場するSMオブライエンがどこにいるんだよ!」

( ・∀・)「SMじゃないよ、オブライエンはこれを修行って…」

(#,,゚Д゚)「うるせぇ!」

(;・∀・)「はい…」

ギコがモララーに説教をしているとそこへ三沢が割り込んでくる。

≦6#`・ω・)「おおお、俺のことを無視するなああああああ!」

(,,゚Д゚)「ん?誰だこいつは」

( ・∀・)「イリーガルデュエリストらしいよ」

(,,゚Д゚)「イリーガルデュエリストだと…?あのイリーガルデュエリストか」

( ・∀・)「そうだよ、まあ分かってたら門前払いしたい所だけどヒートがカード取られちゃったんだよね」

ノパ听)「ごめん…」

ヒートは静かに肩を震わせていた。

(*゚∀゚)「ヒート…」

(,,゚Д゚)「…」

ギコはヒートの肩を軽く叩いて、

(,,゚Д゚)「気にするな、大丈夫だ」

ノパ听)「え…」

(,,゚Д゚)「モララー」

( ・∀・)「あいよ」

(,,゚Д゚)「社会のゴミだ、叩きつぶしてやれ」

( ・∀・)「もちろん、そのつもりだ」

≦6ll`・ω・)「ふっ、社会のゴミか…」

( ・∀・)「確か君は相手のデッキを見てデッキを変えるアンチデッカーだったね…」

モララーはデッキを取り出す。

从;゚∀从「何を…!?」

( ・∀・)「ほらよ」

モララーデッキを横に広げていく。

( ・∀・)「僕のデッキは見ての通り戦士と光属性のデッキ…好きなアンチデッキを使うといいよ」

(;゚∀゚)「なななななな!?何を考えるんだモララー!」

≦6ll`・ω・)「ほう?俺にデッキを見せるとはよっぽどの自身があるということか」

( ・∀・)「白々しいね、デッキが分からない相手とはやる気が無いくせに。
      アンティカードはこれだ!」

モララーが掲げたカードはサイレント・ソードマンLV7。

≦6ll`・ω・)「数が限られて生産されたサイレント・ソードマンシリーズの最高レベルか…いいだろう」

( ・∀・)「僕はデュエルテーブルでプレイするのに必要なIDカードを持っていない。だからデュエルテーブルじゃなくて普通のテーブルでやらせてもらうよ」

≦6ll`・ω・)「断る」

(;・∀・)「なッ…」

≦6ll`・ω・)「デュエリストレベルを気にしなければ別にIDカードは必要ないだろう」

モララーは小声でギコに聞く。

(;・∀・)「(そ、そうなの…!?)」

(,,;゚Д゚)「(ああ、悪いがその通りだ…)」

( ・∀・)「い、いやあ。ちょっと操作に慣れないし苦手なんだよ。別にいいじゃないか」

≦6ll`・ω・)「駄目だ。お前は俺にデュエルを挑んでいるという立場じゃないのか?拒否権は無いと思うがね」

( ・∀・)「わ、分かった。もう一枚レアカードを出そう」

≦6ll`・ω・)「駄目だ」

(;・∀・)「くっ…(こいつ…)。分かったよ」

そこにギコが割り込んでくる。

(,,゚Д゚)「待て、それだったら俺がモララーの代わりにデュエルする」

( ・∀・)「いや、大丈夫だ。僕がやる」

(,,゚Д゚)「しかし…」

( ・∀・)「まあ、うん。大丈夫だ」

モララーと三沢はデッキゾーンにデッキをシャッフルして置いた。

ハインリッヒがギコに耳打ちをする。

从 ゚∀从「(なあ…)」

(,,゚Д゚)「(どうした?)」

从 ゚∀从「(モララーってソリットビジョン苦手なのか?)」

(,,゚Д゚)「(…)」

ギコは何も言わなかった。

( ・∀・)≦6ll`・ω・)「「デュエル!」」

ソリットビジョンのコインが宙を舞う。
テーブルに落ちたコインにはプレイヤー1と書かれていた。

( ・∀・)「先行は僕のようだ。ドロー!」

モララーはいいカードを引けたのかニヤリと口元を歪ませる。

( ・∀・)「モンスターとリバースカードをセットしてターンエンド」

≦6ll`・ω・)「俺のターン、ドロー!A・O・Jサウザンド・アームズを召喚」

《A・O・J(アーリー・オブ・ジャスティス) サウザンド・アームズ》 †
効果モンスター
星4/闇属性/機械族/攻1700/守 0
このカードは相手フィールド上に表側表示で存在する
光属性モンスターに1回ずつ攻撃をする事ができる。
光属性以外のモンスターと戦闘を行う場合、
そのダメージ計算前にこのカードを破壊する。


( ・∀・)「A・O・J…か、よくもまあ堂々とアンチしてくれるね…。まるで裏守備が光属性と分かっているようじゃないか」

≦6ll`・ω・)「何とでも言うがいい。これが俺のデュエルスタイルだ!バトル」

( ・∀・)「裏守備はシャインエンジェル!その効果でクィーンズ・ナイトを特殊召喚」

ATK:1500

≦6ll`・ω・)「馬鹿め、サウザンド・アームズは全ての光属性モンスターに攻撃ができるんだぞ。追撃だ!」

( ・∀・)LP:8000→7800「ふん、そんな事は分かっているさ」

≦6ll`・ω・)「リバースカードをセットしてターンエンドだ」


( ・∀・)LP:7800 手札:4枚 EX:10
場:なし 伏せ:1枚

≦6ll`・ω・)LP:8000 手札:4枚 EX:15
場:A・O・Jサウザンド・アームズ 伏せ:1枚

从;゚∀从「これヤバいんじゃないのか。ヒートの時はもう少し分かりにくいアンチの仕方だったが…」

( ・∀・)「僕のターン、ドロー!死者蘇生を発動!クィーンズ・ナイトを蘇生だ」

(*゚∀゚)「なるほど、手札に蘇生カードがあったからあえてクィーンズナイトを…」

≦6ll`・ω・)「ふっ、死者蘇生をこんな序盤に使って大丈夫なのか?」

( ・∀・)「いちいち温存とかする気はないね。やれる事はやれる時にやるのが僕のデュエル道さ!
      キングスナイトを召喚!」

ATK:1600

( ・∀・)「キングスナイトの効果でジャックスナイトも特殊召喚だ!」

ATK:1900

( ・∀・)「バトルだ。ジャックでサウザンド・アームズを、クィーン、キングでダイレクトアタック!」

≦6ll`・ω・)LP:8000→7800→6300→4700「この程度くれてやる…」

ノパ听)「やった、これで半分近くライフを削ったぞ!」

( ・∀・)「これにてターンエンドだ」

≦6ll`・ω・)「俺のターン、ドロー!ふふふふふふ」

( ・∀・)「なんだ、気持ち悪いね」

≦6ll`・ω・)「貴様はアンチデッキの本当の恐怖を知らない!戦士抹殺発動!」

(;・∀・)「なっ!」

モララーの場の三銃士達が風化していく。

《戦士抹殺(せんしまっさつ)/Warrior Elimination》 †
通常魔法
フィールド上に表側表示で存在する戦士族モンスターを全て破壊する。

(,,゚Д゚)「やりやがった…」

(*゚∀゚)「ここまで露骨だと分かってても腹が立ってくるぜ…」

( ・∀・)「まあアンチデッキで来ると分かってて勝負を挑んだんだから隠す必要無いしね…」

≦6ll`・ω・)「さてと、がら空きだな」

( ・∀・)「がら空きだねえ」

≦6ll`・ω・)「とりあえずジャブ程度でいってみようか。見習い魔女を召喚」

《見習(みなら)い魔女(まじょ)/Witch's Apprentice》
効果モンスター
星2/闇属性/魔法使い族/攻 550/守 500
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
全ての闇属性モンスターの攻撃力は500ポイントアップする。
光属性モンスターの攻撃力は400ポイントダウンする。

≦6ll`・ω・)「自身の効果で攻撃力上昇だ」

ATK:550→1050

≦6ll/゚\ω/゚\)「さて、攻撃しようかな。どうしようかな?」

( ・∀・)「お前は…。いや、お前らって言うべきなのか?僕の何をしっているんだ。あとその顔はヤバイからやめろ」

≦6ll/゚\ω/゚\)「こうするとああなることを知っている!バトルだ」

見習い魔女は呪文を唱えはじめた。

≦6ll/゚\ω/゚\)「MINARAI・マジック!」

見習い魔女は魔導弾を放つ。
それはモララーの胸に辺り、炸裂した。

(;・∀・)LP:7800→6750「…ガッ!」

ソリットビジョンシステムは映像としてデュエルモンスターズを映し出すだけであった実体化させるわけではない。
だからモンスターの攻撃を受けても実害は無い。
だが、モララーは攻撃を受けた瞬間、実際のダメージを受けたような反応を見せた。

(;・∀・)「…」

攻撃を受けた箇所を苦しそうに押さえている。
ハイン、つー、ヒートはいつもの悪ふざけかと思ったが、モララーの額を流れる冷や汗を見てそうではないとすぐに気づいた。

从;゚∀从「な、なあ…店長。あれってソリットビジョンが苦手とかそういうレベルじゃ…」

(,,゚Д゚)「モララーは…いや…」

( ・∀・)「別に隠すことでもないし言ってくれて構わないよ」

(,,゚Д゚)「そうか、モララーは昔ちょっと色々あってな。ソリットビジョンに…なんていうかトラウマみたいなものがあるんだ。
    それでソリットビジョンでダメージを受けるとショック症状が出るんだ。
    だからデュエルテーブルは置かないようにしていたんだが…。何故か急にOP社から社員が送り込まれてきてな」

(;゚∀゚)「ショック症状って…大丈夫なのか!?」

ノハ;゚听)「そんな…。モララー、やめてくれ!私のためなんかに…」

モララーはヒートを手で制する。

( ・∀・)「一度始めたデュエルを止める事は許されない。それに…」

モララーは三沢を睨み付ける。

( ・∀・)「こいつから聞き出すこともある」

≦6ll`・ω・)「質問の内容は"なぜ、その事を知っているのか。"それとも"お前達は自分にそれを植え付けた奴の仲間なのか。"かな?」

( ・∀・)「それだけじゃない。気になる事は山ほどあるね」

≦6ll`・ω・)「尤も、俺が質問に答えるとは限らないけどな」

( ・∀・)「聞き出してみせるさ」

≦6ll`・ω・)「どうやってだ?」

( ・∀・)「デュエルで。
      聞きたい事はとりあえず3つ」

そう言ってモララーはカードケースを取り出す。
そしてその中に入っていたカードを取り出していく。

まずはアルカナフォースEX−THE LIGHT RULER。

( ・∀・)「なぜ、その事を知っているのか」

聖導騎士イシュザーク。

( ・∀・)「僕に何の用があってこんなことをしているのか」

ライトエンドドラゴン。

( ・∀・)「そして最後に、ギコ…店長は僕の事情を知ってるからデュエルテーブルの設置を今まで断っていたんだ。
      OP社はその事について特に咎める事もなく公認店のままで維持させてくれていた。
      それなのにもかかわらずいきなりデュエルテーブルの設置を強要、そして設置してすぐにお前がやってきた」

≦6ll`・ω・)「…」

( ・∀・)「これは単純に興味なんだが是非訊きたいね、イリーガルデュエリストとOP社との関係を。以上の質問をアンティに上乗せをさせてもらうよ」

≦6ll`・ω・)「全て最高クラスのレアカードか…対価としては十分だな。いいだろう、勝てば…の話だがな。
        デュエルを再開しようか、俺はターンを終了する」


( ・∀・)LP:6750 手札:3枚 EX:10
場:なし 伏せ:1枚

≦6ll`・ω・)LP:4700 手札:3枚 EX:15
場:見習い魔女 伏せ:1枚

( ・∀・)「(このデュエル…情報を聞き出すだけが目的じゃない)僕のターン、ドロー。」

ドローしたカードを確認する。
情けない事に現在の手札では見習い魔女すら倒せなかった。

( ・∀・)「(冷静に…冷静に対処するんだ)モンスターカードをセット…」

≦6ll`・ω・)「おいおい、ずいぶんと消極的な戦術だな」

( ・∀・)「安っぽい挑発には乗らないよ、ターンエンドだ」

≦6ll`・ω・)「いいのか?このままじゃこの俺のターン、お前にダイレクトアタックが再び飛んでくるぞ」

( ・∀・)「構わない(痛みを恐れてはいけない、ダメージ怖さにいつも通りのプレイングができずに負けてしまったら本末転倒…)」

≦6ll`・ω・)「俺のターン、ドロー!A・O・J アンノウン・クラッシャーを召喚」

《A・O・J(アーリー・オブ・ジャスティス) アンノウン・クラッシャー》 †
効果モンスター
星3/闇属性/機械族/攻1200/守 800
このカードが光属性モンスターと戦闘を行った時、
そのモンスターをゲームから除外する。

≦6ll`・ω・)「見習い魔女の効果で攻撃力上昇」

ATK:1200→1700

(;・∀・)「ぐ…」

≦6ll`・ω・)「アンノウン・クラッシャーで攻撃だ!」

( ・∀・)「裏守備は魔導雑貨商人、効果で魔法・罠が出るまでめくってそれ以外を墓地に送る!」

サイレント・ソードマンLV3 ロケット戦士 非常食

( ・∀・)「(いい引きだ)非常食を手札に加える」

≦6ll`・ω・)「お待ちかねのダイレクトアタックだ見習い魔女の攻撃!」

見習い魔女の放つ魔導弾がモララーの胸を捕らえた。

(;・∀・)LP:6750→5700「ぐはっ…」

≦6ll`・ω・)「どうだ、二度目の攻撃を喰らった気分は」


(  ∀ )「……」

≦6ll`・ω・)「ふっ、だんまりか…」

( ・∀・)「…無理」

≦6ll`・ω・)「え?」

(;・∀・)「無理!やっぱ無理!」

≦6;`・ω・)「え…えええ〜…」

(;・∀・)「無理だってこれは!」

(,,゚Д゚)「あれだけ格好付けておいてそれは無いだろ。やれよ」

(;・∀・)「うぐぁ!…分かってるよ、やるよ、やり遂げてやるよ!最初からそのつもりだったしさ!痛みなんて怖くないね、むしろ気持ちがいいね」

(,,゚Д゚)「流石にそれは引く」

(;・∀・)「ちくしょおおおおおおおおおおおお!」

≦6ll`・ω・)「ターンエンドだ」

( ・∀・)「エンドフェイズにリミットリバースだ、墓地のサイレントソードマンLV3を特殊召喚」

≦6ll`・ω・)「む…」

( ・∀・)LP:5700 手札:4枚 EX:10
場:なし 伏せ:1枚

≦6ll`・ω・)LP:4700 手札:3枚 EX:15
場:見習い魔女 A・O・J アンノウン・クラッシャー伏せ:1枚


( ・∀・)「思い返してみればあああああああああ!僕のターン、ドロー!僕はいつもこうだったあああああああああ!」

≦6;`・ω・)「な、なんだいきなり…」

( ・∀・)「中二の夏ううううううう!サイレント・ソードマンLV3の効果発動、このカードを墓地に送ってLV5を特殊召喚」

ATK:2300→1900

从;゚∀从「なんか語りだしたぞこいつ」

( ・∀・)「元気に空き教室でオブライエンごっこ!」

〜回想〜

    天井

( ・∀・)「すると突然教室の扉が開いた!」

    天井

(#・∀・)「突然入ってきた彼女は僕の意中の女の子ッ!バトルだッ!」

(*゚∀゚)「早く続きを!」

( ・∀・)「僕は気が動転した、そして言った!サイレント・ソードマンLV5の攻撃」

サイレント・ソードマンLV5は涙ぐみながら剣を構える。
それはどうしようもないアホの主人を持ち悲しんでるようにも、主人の悲しみとシンクロしているようにも見えたが実際はどうか誰にも分からなかった。

    天井

(#・∀・)「当たり前のように振られたわああああああああああああああ!悲しみ、怒り、絶望、沈黙の剣レベル5!」

(,,゚Д゚)「馬鹿の極みだな」

≦6ll`・ω・)「ふん、そんな単調な攻撃喰らうか。リバースカード発動、援護射撃」

《援護射撃(えんごしゃげき)/Covering Fire》 †
通常罠
相手モンスターが自分フィールド上モンスターを攻撃する場合、
ダメージステップ時に発動する事ができる。
攻撃を受けた自分モンスターの攻撃力は、
自分フィールド上に表側表示で存在する他のモンスター1体の攻撃力分アップする。

≦6ll`・ω・)「これにより見習い魔女にアンノウン・クラッシャーの攻撃力を加算する」

見習い魔女はホウキでサイレント・ソードマンLV5の剣を受ける。

(#・∀・)「僕の…いや、俺の悲しみがそんな攻撃で癒せるかあああああああああ!援護射撃にチェーンしてオネスト発動!」

≦6|;`・ω・)「なにっ!?」

ATK:1050→2750

ATK:1900→2950

( ・∀・)「チェーンする形で発動したから上昇する攻撃力は少ない…が、攻撃力は上回った!」

サイレント・ソードマンの持つ大剣が光り輝き、柄の部分が羽に変化する。

(#・∀・)「オネスティ・エクスカリバアアアアアアアアアアアアアア・レベルファイブ!」

強化された大剣は見習い魔女のホウキを叩き割り、見習い魔女を真っ二つにした。

≦6ll`・ω・)LP:4700→4500「くっ、だが光属性の切り札であるオネストをお前は見習い魔女破壊のために失った!」

( ・∀・)「はっ、だからそんな事は気にしないのがデュエル道だって言ったよねー!ねえねえ!人の話ちゃんと聞いてるのかい?」


从 ゚∀从「モララーが壊れた…」

(,,゚Д゚)「いや、元々こういう奴だが…」

(*゚∀゚)「モララーがさらにおかしくなった…」


(,,゚Д゚)「ハッ、分かったぞ!」

(*゚∀゚)「何が?」

(,,゚Д゚)「こいつ…割とシリアスな設定をノリで切り抜ける気だ!」


≦6ll`・ω・)「なるほどな、そういう作戦か…。だが、現実は甘くないぞ?
        大方(;・∀・)「ぐえええ!いってえええええ!」みたいな感じで乗り越えようとしていたんだろうが」

(;・∀・)「う…」

≦6ll`・ω・)「ぐえええ!いってええええ!済ませられたら警察はいらないんだよ」

(;・∀・)「た、確かに…。くそ、なんてことだ!リバースカードを1枚セットしてターンエンドだ」


从 ゚∀从「いや、いるだろ」


≦6ll`・ω・)「俺のターン、ドロー。A・O・J サイクロン・クリエイターを召喚!」

《A・O・J(アーリー・オブ・ジャスティス) サイクロン・クリエイター》
チューナー(効果モンスター)
星3/闇属性/機械族/攻1400/守1200
手札を1枚捨てて発動する。
フィールド上に表側表示で存在するチューナーの枚数分だけ、
フィールド上に存在する魔法・罠カードを手札に戻す。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。

≦6ll`・ω・)「その効果で手札を1枚捨ててそのリバースカードを手札に戻す」

( ・∀・)「む…」

≦6ll`・ω・)「そして墓地に送ったボルトヘッジホッグを特殊召喚!
        このカードが墓地に存在する時、場にチューナーがいれば特殊召喚できるシンクロサポートモンスターだ!」

( ・∀・)「シンクロサポート!…つまりは」

≦6ll`・ω・)「レベル2 ボルトヘッジホッグにレベル3 サイクロン・クリエイターをチューニング!する」

(;・∀・)「うげ、アンノウンで自爆特攻してくると踏んでいたがシンクロ召喚してくるか!」

3つのリングの中を2つの星が通る。

≦6ll`・ω・)「全てを破滅させる邪悪な光に鉄槌を下す闇の破壊兵器がここに光臨する!シンクロ召喚、A・O・J カタストル!」

《A・O・J(アーリー・オブ・ジャスティス) カタストル》 †
シンクロ・効果モンスター
星5/闇属性/機械族/攻2200/守1200
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードが闇属性以外のモンスターと戦闘を行う場合、
ダメージ計算を行わずそのモンスターを破壊する。



(;・∀・)「闇以外の属性に対する完全破壊兵器モンスター!」

从;゚∀从「邪悪なのはどっちだって言いたい性能だな…」

≦6ll`・ω・)「カタストルでサイレント・ソードマンに攻撃だ!」

( ・∀・)「戦闘ダメージは無いけど…」

≦6ll`・ω・)「アンノウン・クラッシャーのダイレクトアタック!」

(;・∀・)「来た…!!」

アンノウン・クラッシャーの攻撃がモララーの胸のあたりを再び捕らえる。

(;・∀・)LP:5700→4500「いって…ガッ!ふぐう…」

あまりの痛みに胸を押さえながら、悶絶するモララー。

(;-∀・)「くそ…」

≦6ll`・ω・)「ふふふ、攻撃を防がなくていいのか?このままじゃお前が耐え切れないだろう」

( ・∀・)「その手には乗らない。普通にデュエルして勝てば…まあ、痛い思いするだで済む。
      だけど痛みを意識しすぎて防御に徹したデュエルしてその結果負けたら超痛い思いするだけだ」

(*゚∀゚)「ま、そりゃそうだわな…」

( ・∀・)「痛い思いして勝てば±0だ、だけど超痛い思いしたあげく負けたら泣きっ面に蜂だよ!
      だから絶対に、何が何でも勝つ!」

≦6ll`・ω・)「ならばやってみろ1枚カードを伏せてターンエンドだ」


( ・∀・)LP:4500 手札:4枚 EX:10
場:なし 伏せ:無し

≦6ll`・ω・)LP:4500 手札:1枚 EX:14
場:A・O・J カタストル A・O・J アンノウン・クラッシャー伏せ:1枚

( ・∀・)「僕のターン、ドロー!手札を1枚捨ててライトニング・ボルテックスを発動!」

(,,゚Д゚)「よし、これで厄介なモンスターはひとまず消える!」


≦6ll`・ω・)「そんなものが通るか!手札を1枚捨て、カウンター罠、ディストラクション・ジャマーを発動、モンスターを破壊する効果を無効化する!」

( ・∀・)「うぐ…。」

(,,゚Д゚)「ライボルが消されたのは厳しいな。まだミラフォ激流があるとはいえ…」

( ・∀・)「え?激流は無いけど…」

≦6ll`・ω・)「ほう、無いのか。これで安心だ」

(;,,゚Д゚)「あほ!」

(;・∀・)「うわわわわ!くっ、奴の口車に乗せられてしまった…」

≦6ll`・ω・)「乗せた覚えは無い!」

( ・∀・)「墓地の神剣-フェニックス・ブレードのの効果を発動、キングとクィーンを除外してこのカードを手札に戻す!」

≦6ll`・ω・)「ライボルのコストか」

( ・∀・)「そうだよ、コストと言えばお前は何を送っていたんだ?」

≦6ll`・ω・)「俺か?俺は…ふふ、こいつだ」

三沢は墓地のカードを1枚拾い上げ、モララーに見せる。

(;・∀・)「ネクロガードナー!」

(,,゚Д゚)「また厄介なカードが送られたな…」

(;・∀・)「(現在奴の手札は0!ここで無理やりでも倒しておけば後々有利な展開へ持ち込めるはず)
      リバースカードをセット、そして手札抹殺を発動!手札を全て捨ててその数分カードをドローする」


≦6ll`・ω・)「俺は0だから何も無い」

( ・∀・)「僕は黄金のホムンクルスと神剣を捨てて2枚ドロー。…き、来た!」

≦6ll`・ω・)「!?」

( ・∀・)「墓地の神剣の効果を発動、サイレント・ソードマンLV5とジャックス・ナイトを除外し、手札に戻す。
      チューナーモンスター、カオスエンドマスター召喚!」

≦6ll`・ω・)「チューナーモンスターだと…」

(;・∀・)「そ、そしてライフを2000ポイント支払い…」

モララーの額から冷や汗が流れる。

(;・∀・)「次元融合を発動、除外されたモンスターを可能な限り場に呼び出す!」

次元の狭間から三銃士とサイレント・ソードマンLV5が帰還する

(;・∀・)LP:4500→2500「うぐ…。クィーンズナイトは守備表示で、残りは全部攻撃表示だ」

モララーは胸を押さえながらモンスターの表示形式を選択する。

≦6ll`・ω・)「場数を並べるのはいいが、全て光属性では俺のカタストルには勝て無い出来ないぞ」

( ・∀・)「レベル5、ジャックスナイトとレベル3のカオスエンドマスターでシンクロ召喚を行う。
      デッキになければこっちから引っ張りだしてやればいいんだ。メンタルスフィア・デーモン!」

《メンタルスフィア・デーモン/Thought Ruler Archfiend》
シンクロ・効果モンスター
星8/闇属性/サイキック族/攻2700/守2300
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードが戦闘によってモンスターを破壊し墓地へ送った時、
破壊したモンスターの元々の攻撃力分だけ自分のライフポイントを回復する。
サイキック族モンスター1体を対象にする魔法または罠カードが発動された時、
1000ライフポイントを払う事でその発動を無効にし破壊する。


( ・∀・)「ライフ回復用にデッキに差し込んだ唯一の闇属性モンスターだ、メンタルスフィア・デーモンでカタストルに攻撃!」

≦6ll`・ω・)「墓地のネクロガードナーを除外して攻撃を無効化する」

( ・∀・)「分かっていたさ…。キングス・ナイトでアンノウン・クラッシャーに攻撃!」

≦6ll`・ω・)LP:4500→4100「アンノウン・クラッシャーの効果でキングス・ナイトは除外される」

( ・∀・)「ターンエンドだ!」


後半に続く

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