- 208 名前:名も無きAAのようです :2015/03/16(月) 01:52:16 ID:rbdQhDG.0
- (゚、゚トソン「今日は生徒来なかったなぁ」
(*-@∀@)「あ、トソン先生!今お帰りですか」
(゚、゚トソン「はい。教頭先生、お疲れ様です。…って、どうしたんですか?それ」
(-@∀@)「あー…これは、花束とプリンです 」
(゚、゚トソン「誰かにあげるんですか?」
(-@∀@)「えぇ、私の唯一の親友に」
- 209 名前:名も無きAAのようです :2015/03/16(月) 01:52:56 ID:rbdQhDG.0
(゚、゚トソン「…その方は女性なのですか?」
(-@∀@)「ははっ、まさかぁ。男ですよ、どうしようもないね」
(゚、゚トソン 「…ホッとしました」
(*-@∀@)「え?それってもしかしてヤキモチ…」
(゚、゚;トソン「ま、まぁ、そんなことより!どうして男性に花束を?」
(-@∀@)「私も本当は花束とか綺麗なものはトソン先生にあげたいんですけどね、今日はあいつにあげなきゃいけない日なので」
(゚、゚トソン「…もしかして、それって」
(-@∀@)「…そんなことより!トソン先生、またご飯食べに行きましょうね」
(゚、゚トソン「…えぇ、もちろんです。楽しみにしてますね」
(-@∀@)「はい、では失礼しますね」
- 210 名前:名も無きAAのようです :2015/03/16(月) 01:53:45 ID:rbdQhDG.0
(-@∀@)「…まったく、お供えにおっぱいプリンなんてあいつぐらいだろうなぁ」
/ ,' 3「おや、来たのか」
(-@∀@)「そりゃ来ますよ。ってか、校長先生、今年は来るの早いですね」
/ ,' 3「ふぉふぉふぉ、お主がトソン先生とイチャイチャしてる間に来たんじゃよ」
(;-@∀@)「見てたんですか?別にイチャイチャなんかしてませんよ」
/ ,' 3「付き合ってるんじゃないのか?」
(-@∀@)「ご飯食べにいったり、映画見にいったり、アニメのイベント一緒に行ったりはしてますが…」
/ ,' 3「それを付き合ってるというんじゃないか?さっさとプロポーズでもなんでもして結婚すればよかろうに」
(;-@∀@)「け、結婚ですか!?」
/ ,' 3「お主も良い歳なんだから結婚すべきじゃろ。トソン先生ならきっと結婚してくれると思うぞ?ってか、トソン先生逃したらもう無理じゃろ、まじで」
(-@∀@)「事実だとしても言わないでくださいよ、それは」
- 211 名前:名も無きAAのようです :2015/03/16(月) 01:54:37 ID:rbdQhDG.0
/ ,' 3「ふぉふぉふぉ、まぁ、早くプロポーズくらいはすべきじゃとおもうがのう」
(-@∀@)「……荒巻先生」
/ ,' 3「なんじゃ?」
(-@∀@)「僕は、幸せになっていいんでしょうか?」
/ ,' 3「当たり前じゃろ、なにいってるんじゃ」
(-@∀@)「…でも、僕は取り返しのつかない罪を犯したのに」
/ ,' 3「お主に罪などないじゃろうが」
(;-@∀@)「でも僕はあの日…!」
- 212 名前:名も無きAAのようです :2015/03/16(月) 01:55:18 ID:rbdQhDG.0
- ( ゚∀゚)『…うーん?』
(-@∀@)『どうかしたの?ジョルジュ』
( ゚∀゚)『なんか体調おかしい気がする。これはサボるべきという神のお告げか?』
(-@∀@)『はぁ、またお得意の仮病か。ダメだよ、体育の単位相当やばいんでしょ?ちゃんと出なよ』
( ゚∀゚)『出なくてもなんとかなるだろ、うんうん』
(-@∀@)『教師を目指してる奴が授業さぼっていいわけ?』
( ゚∀゚)『…それもそうだよなぁ、仕方ねぇな。病は気からともいうしな』
(-@∀@)『そういうことさ』
( ゚∀゚)『あ、じゃあ今日一日頑張るから帰りにアサピーの奢りでおっぱいプリン買ってくれよ』
(;-@∀@)『なんでそうなるんだよ!』
( ゚∀゚)『決まりな。さぁて、体育いつも以上に張り切ってくぞー!』
(;-@∀@)『全く現金なやつ…』
- 213 名前:名も無きAAのようです :2015/03/16(月) 01:55:59 ID:rbdQhDG.0
- ( ゚∀゚)『よし、グラウンド五周か。どっちが早く回れるか勝負な』
(;-@∀@)『そんなの僕がジョルジュに勝てるわけ無いだろ。アンフェアだよ』
( ゚∀゚)『俺が勝ったら俺の願い事を一つ叶えてな』
(-@∀@)『…じゃあ、次の数学の小テストも勝負ね』
(; ゚∀゚)『お前…俺が勝てるわけねーだろ!アンフェアだ!』
(-@∀@)『ジョルジュが勝てばいいんだよ、勝てば』
( ゚∀゚)『言ったな?んじゃ、体育での勝負は俺が勝たせてもらうぜ!おらよっと!』ダッ!
(;-@∀@)『うわ、はやっ!』
(-@∀@)(…まぁ、変な願い事されたら、数学の小テストで勝って「その願い事取り消し」という願い事すれば良いだけだなんだけどね)
- 214 名前:名も無きAAのようです :2015/03/16(月) 01:57:03 ID:rbdQhDG.0
三( ゚∀゚) 『おいおい、アサピー。周回遅れだな。俺、もう五周目おわるぞ』
三(;-@∀@)『うるさいやい!』
三三( ゚∀゚)『んじゃ、お先に』
三(;-@∀@)『ちくしょー…』
( ゚∀゚)『はい、ゴールっと!』
(;-@∀@)『はぁはぁ…、速すぎだっつーの』
( ゚∀゚)『まぁな。暇だし、お前が終わるまで一緒に走ってやるよ』
(-@∀@)『そりゃどうも…』
- 215 名前:名も無きAAのようです :2015/03/16(月) 01:57:46 ID:rbdQhDG.0
( ゚∀゚)『後ろから押して走ってやろうか?』
(;-@∀@)『1人で走れるから良いってば!もう、押すなってば!おい、ジョルジュってば…』
ドサッ
(@∀@-)『…ん?何の音?』
(; ∀ )
(@∀@-;)『え、ジョルジュ…?なんで倒れて…』
- 216 名前:名も無きAAのようです :2015/03/16(月) 01:58:57 ID:rbdQhDG.0
- 『せ、先生!ジョルジュが!』
『おい、長岡!しっかりしろ!長岡!』
(@∀@-;)『おいおい…ジョルジュ嘘だろ?冗談だろ?また仮病なんだよな、おい…』
『…くそっ、だれか担架もってこい!』
『なんかジョルジュの様子がおかしいです!?痙攣してますよ!?』
『担架とか言ってる場合じゃ無いな…!救急車、救急車を!』
- 217 名前:名も無きAAのようです :2015/03/16(月) 01:59:41 ID:rbdQhDG.0
(-@∀@)「…そして結局あいつはそのまま帰らぬ人になりました」
/ ,' 3「そうじゃのう」
(;-@∀@)「…あの時、ジョルジュは本当に体調が悪かったのに、それなのに僕が無理をさせたばっかりに!」
/ ,' 3「…悪いのは若い癖にわしに断りもなく心臓発作おこしたあいつじゃ。ったく、担任より早く死ぬなんて何て担任不幸な奴じゃ」
(-@∀@)「…僕がジョルジュを殺したも同然ですよ」
/ ,' 3「だから罪滅ぼしのために、ジョルジュの夢だった教師になったのか?」
(-@∀@)「違います、これは罪滅ぼしじゃ無いです」
/ ,' 3「ほう?」
- 218 名前:名も無きAAのようです :2015/03/16(月) 02:00:30 ID:rbdQhDG.0
- (-@∀@)「僕は『グラウンド五周をどっちが先に早く回れるか』という勝負に負けました」
/ ,' 3「…だからあいつの願いだった『教師になる』という夢を叶えたのか」
(-@∀@)「はい」
/ ,' 3「…お主は頭は良いけど、馬鹿じゃのう」
(-@∀@)「そりゃあそうですよ。なんたって、僕はあのジョルジュの親友なんですからね。馬鹿に決まってるじゃないですか」
/ ,' 3「ふぉふぉふぉ、それもそうじゃの」
(-@∀@)「では、お供えもしたし、僕は帰りますね。先生は?」
/ ,' 3「わしはもう少しここにいるかな」
(-@∀@)「そうですか…。では、失礼します」
/ ,' 3「うむ、またのー」
/ ,' 3「…ふぅ」
/ ,' 3(…昔よりは大分立ち直れたようじゃのう)
- 219 名前:名も無きAAのようです :2015/03/16(月) 02:03:21 ID:rbdQhDG.0
/ ,' 3『生徒の墓参りなんて、一生経験したくなかったんだがのう。全く…』
ボソボソ…
/ ,' 3『ん?だれか先客が…』
(-@∀@)『どうして、人気者で誰にでも優しい君が死ななきゃいけなかったんだろうね』
/; ,' 3(あれはアサピー…!最近学校休みがちだとおもったらまさかずっと墓参りに来てたのか…?)
(-@∀@)『…なぁ、ジョルジュ。君が死ぬことになるぐらいなら』
『僕が死んだ方が、何百倍もよかったのに……!』
←その70 / 戻る / その72→