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…
……
………
「ショボン、良い子で留守番しているんだぞ」
父親は子供の頭をワシャワシャと撫で回す。自分が家を空ける間、少しでも寂しくないように。
(´・ω・`)「うん! 帰ってきたら僕とデュエルしてね、おとーさん」
「お昼は冷蔵庫に入れてあるからね」
「お母さん、今日は頑張ってショボンの好きなカレー、作っておいたから」
母親は彼の好物を作ってあげた。少しでも彼が幸せな気持ちで眠れるように。
(´・ω・`)「本当!? 楽しみだなあ」
【やめてくれ……】
両親の帰りを待つ彼は特撮番組に夢中だ。特徴的な笑い方をするヒーローを熱心に目で追いかける。
『ワハハ! ブルーアイズは最強だ!』
(*´・ω・`)「カイバーマン、怪人をやっつけろー」
『……ここで番組の途中ですが緊急速報です』
(´・ω・`)「ん? にゅーす、かな」
『本日、研究施設にて大規模な爆発事故が起こりました』
『原因はエネルギー制御システムの不備だと考えられ……』
『研究の中心となっていたシャキン・クラップス博士、ミセリ・クラップス博士の二名が死亡し―』
(´・ω・`)「え……」
【……やめろおおぉぉぉ!!!】
live3 過去を越えて
(;´-ω-`)「ハァハァ……」
僕は悪夢にうなされ飛び起きる。全身が嫌な汗で湿っていた。
(´・ω・`)(……あの事故から10年になるのか)
あの事故というのはこの町で起こった研究施設爆発事故のことである。
次世代エネルギーシステムとして注目されていたジェネクスシステム。
当時、それを研究していたのが僕の両親だった。
順調に進んでいたとされる研究だが制御システムのオーバーヒートによりシステム全体が暴走。
その結果が研究所を吹き飛ばす爆発であり、僕が裏路地へ隠れるように移り住むきっかけだった。
誰の慰めも励ましもあの頃の僕には辛いだけだった。だから僕は裏路地へ逃げ込んだのだ。
しかしそんな僕の生活もあの少女との出会いで好転した。光明が差すというのはこういうことなのだと思う。
(´・ω・`)「喉、渇いたな……」
悪夢で乱れた呼吸も彼女のことを思い出すうちに整っていた。
渇いた喉を潤すために寝床を転がり出て僕はキッチンへ移動する。
透明のグラスに注いだ水を一気に飲み干し空になったグラスをテーブルへ置いた。
(´-ω-`)「はぁ」
一息ついたその途端、地面が縦に強くゆれる。
(´・ω・`)「……!?」
床に落ちたグラスがガシャンと音を立てて割れ、砕けた硝子の欠片が鈍い光を放っていた。
胸騒ぎがした。新たに見つけた光を黒く塗りつぶされる、そんな嫌な感覚。
(´・ω・`)「まさか、ね……」
口ではまさかと言いながらも心臓は早鐘を打っていた。
服を着替えるとすぐに家を出る。僕の足は例の研究施設へ向かっていた。
…
……
………
町から少し離れた場所にポツリと建っている廃墟。その前まで僕は来ていた。
足元に横たわるボロボロの看板に刻まれている文字を指でなぞる。
ジェネクス・ラボラトリー。それが爆破事故が起こった研究所の名前だ。
(´-ω-`)「いい加減出てきたらどうだい?」
到着してから僕は人の気配をずっと感じていた。間違いなく中に誰かが居る。
爪'ー`)y‐「……。おやおや、もう人が来るとは予想外だ。あの揺れだけで気づいたってか」
出てきたのはタバコを口に挟み汚れた白衣を着た男。見るからに怪しい。
(´・ω・`)「そこで何をしてる」
良くぞ聞いてくれたとばかりに男は嬉々として話し始めた。狂人、それが僕の男に対する第一印象だった。
爪'ー`)y‐「このジェネクスシステムを応用した爆弾の研究だ。素晴らしいだろう!」
(´・ω・`)「貴様……!」
爪'ー`)y‐「何を怒っているんだ? ジェネクスシステムを次世代エネルギーなんかに使うのは勿体無い」
爪'ー`)y‐「兵器に使ってこそ意味がある! 破壊、爆発! あぁ、素晴らしい!」
(´・ω・`)「……」
僕は怒りに震えていた。目の前の男を睨み付ける。
兵器に使う? ふざけるな。
僕の両親はそんなものを作るために研究をしていたんじゃない。
ジェネクスシステムは人の為になるものだ。決して誰かを傷つける為のものじゃない。
しかし白衣の男はそんな僕にお構いなしと言った風に楽しそうに話し続ける。
爪'ー`)y‐「おいぃ、そんな怖い顔するなよ。お前にも特別に“花火”見せてやるからさぁ」
爪'ー`)y‐「丁度いい花火会場がそこにあるしねぇ」
そういいながら僕の背後を指差した。指差した方向には僕がやって来た町がある。
(´・ω・`)(こいつ、あの町に爆弾を!?)
爆弾が都市部で爆発すればどうなるかなど考えなくても分かる。僕は戦慄した。
(´・ω・`)「もういいよ。君とは話すだけ無駄だ」
僕は静かにデュエルディスクを展開する。僕の取るべき行動は一つ。この男を止めることだけ。
さもなければ僕はまたしても大切なものを失ってしまうだろう。
(´・ω・`)(だから、僕は戦う!)
爪'ー`)y‐「おいおい、私とデュエルしようってのか? 面白いねぇ」
男はタバコを投げ捨てるとデュエルディスクにデッキを押し込んだ。
(´・ω・`)「デュエル!!!」爪'ー`)y‐
(´・ω・`)「僕のターン。ドロー」
(´・ω・`)「カードガンナーを召喚。効果を発動する」
《カードガンナー/Card Trooper》 †
効果モンスター(制限カード)
星3/地属性/機械族/攻 400/守 400
1ターンに1度、自分のデッキの上からカードを3枚まで墓地へ送って発動する。
このカードの攻撃力はエンドフェイズ時まで、
墓地へ送ったカードの枚数×500ポイントアップする。
また、自分フィールド上に存在するこのカードが破壊され墓地へ送られた時、
自分のデッキからカードを1枚ドローする。
(´・ω・`)「デッキトップのカードを三枚墓地へ」
スクラップ・ゴブリン、スクラップ・サーチャー、チェーンドッグ 墓地へ
(´・ω・`)「先攻一ターン目は戦闘が出来ない。カードを二枚セット。これでターンエンド」
爪'ー`)y‐「私のターンだ。ドローするよ」
爪'ー`)y‐「ジェネクス・ウンディーネを召喚」
《ジェネクス・ウンディーネ/Genex Undine》 †
効果モンスター
星3/水属性/水族/攻1200/守 600
このカードが召喚に成功した時、
自分のデッキに存在する水属性モンスター1体を墓地に送る事で、
自分のデッキから「ジェネクス・コントローラー」1体を手札に加える。
爪'ー`)y‐「効果を使おう。ドラゴン・アイスを墓地へ送りジェネクス・コントローラーを手札に加える」
爪'ー`)y‐「さらに手札のA・ジェネクス・バードマンの効果を発動!」
《A(アーリー)・ジェネクス・バードマン/Genex Ally Birdman》 †
チューナー(効果モンスター)
星3/闇属性/機械族/攻1400/守 400
自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を手札に戻して発動する。
このカードを手札から特殊召喚する。
この効果を発動するために手札に戻したモンスターが風属性モンスターだった場合、
このカードの攻撃力は500ポイントアップする。
この効果で特殊召喚したこのカードは、
フィールド上から離れた場合ゲームから除外される。
爪'ー`)y‐「ウンディーネを手札に戻し特殊召喚するよ」
A・ジェネクス・バードマン
ATK1400
爪'ー`)y‐「フハハハ! これで終わらんぞ。魔法カード、簡易融合!」
《簡易融合(インスタントフュージョン)/Instant Fusion》 †
通常魔法
1000ライフポイントを払って発動する。
レベル5以下の融合モンスター1体を融合召喚扱いとして
エクストラデッキから特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは攻撃する事ができず、
エンドフェイズ時に破壊される。
「簡易融合」は1ターンに1枚しか発動できない。
爪'ー`)y‐「エクストラデッキから雷神の怒りを特殊召喚する」
爪'ー`)y‐LP:4000→3000
爪'ー`)y‐「これで条件は揃った。レベル5雷神の怒りにレベル3A・ジェネクス・バードマンをチューニング!」
爪'ー`)y‐「シンクロ召喚、レアル・ジェネクス・ヴィンディカイト!」
《レアル・ジェネクス・ヴィンディカイト/Vindikite R-Genex》 †
シンクロ・効果モンスター
星8/風属性/機械族/攻2400/守1000
「ジェネクス」と名のついたチューナー+チューナー以外の風属性モンスター1体以上
相手はこのカードを攻撃対象に選択する事はできない。
このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊した場合、
自分のデッキから「ジェネクス」と名のついたモンスター1体を手札に加える事ができる。
爪'ー`)y‐「バトルだ! ヴィンディカイトでカードガンナーを攻撃!」
(´・ω・`)「速攻魔法、エネミーコントローラー」
《エネミーコントローラー/Enemy Controller》 †
速攻魔法
次の効果から1つを選択して発動する。
●相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体の表示形式を変更する。
●自分フィールド上に存在するモンスター1体をリリースして発動する。
このターンのエンドフェイズ時まで、相手フィールド上に表側表示で存在する
モンスター1体のコントロールを得る。
(´・ω・`)「一つ目の効果を選択。ヴィンディカイトを守備表示に変更。攻撃は通さない」
爪'ー`)y‐「仕方ないねぇ。ターンを終了しよう」
Turn1
(´・ω・`)LP:4000 手札:4
□■□□□ 魔・罠 セットカード
A□□□□ モ A:ガンナー
F□□□□ モ F:ヴィンディカイト
□□□□□ 魔・罠
爪'ー`)y‐ LP:3000 手札:5
(´・ω・`)「僕のターン。ドロー」
(´・ω・`)「カードガンナーをリリース。スクラップ・ゴーレムをアドバンス召喚」
《スクラップ・ゴーレム/Scrap Golem》 †
効果モンスター
星5/地属性/岩石族/攻2300/守1400
1ターンに1度、自分の墓地に存在するレベル4以下の
「スクラップ」と名のついたモンスター1体を選択し、
自分または相手フィールド上に特殊召喚する事ができる。
(´・ω・`)「ゴーレムの効果を発動。墓地のゴブリンを特殊召喚する」
爪'ー`)y‐「いくらシンクロ召喚をしたところでヴィンディカイトは戦闘の対象に出来ないよぉ?」
爪'ー`)y‐「まぁ、それでも念には念を入れておこう。墓地のドラゴン・アイスの効果を使う」
《ドラゴン・アイス/Dragon Ice》 †
効果モンスター
星5/水属性/ドラゴン族/攻1800/守2200
相手がモンスターの特殊召喚に成功した時、
自分の手札を1枚捨てる事で、このカードを手札または墓地から特殊召喚する。
「ドラゴン・アイス」はフィールド上に1枚しか表側表示で存在できない。
爪'ー`)y‐「手札を一枚捨てて守備表示で蘇生する」
(´・ω・`)(これでダイレクトアタックの機会は逃した、か。でも構わない)
(´・ω・`)(今はシンクロモンスターの処理が最優先)
(´・ω・`)「レベル5スクラップ・ゴーレムにレベル3スクラップ・ゴブリンをチューニング」
(´・ω・`)「欠けた心に壊れた体、二つを一つに集積せよ! シンクロ召喚、打ち砕け! スクラップ・ドラゴン!」
スクラップ・ドラゴン
ATK2800
(´・ω・`)「僕のセットカードとヴィンディカイトを対象に効果を発動する」
(´・ω・`)「僕のセットカードはリミット・リバース。チェーン発動するよ」
《リミット・リバース/Limit Reverse》 †
永続罠
自分の墓地から攻撃力1000以下のモンスター1体を選択し、攻撃表示で特殊召喚する。
そのモンスターが守備表示になった時、そのモンスターとこのカードを破壊する。
このカードがフィールド上から離れた時、そのモンスターを破壊する。
そのモンスターが破壊された時このカードを破壊する。
(´・ω・`)「墓地のカードガンナーを蘇生する」
(´・ω・`)「そしてチェーン1でドラゴンの破壊効果が適用」
(´・ω・`)「リミットリバースとヴィンディカイトを破壊。この時、ガンナーの効果で僕はワンドローする」
(´・ω・`)「バトル。ドラゴン・アイスをスクラップ・ドラゴンで攻撃。スクラップ・エリミネイト!」
スクラップ・ドラゴン(ATK2800) vs ドラゴン・アイス(DEF2200)
(´・ω・`)「カードを二枚セット。ターンエンド」
爪'ー`)y‐「中々やるなあ。だが何時まで持つかな?」
爪'ー`)y‐「ドロー。私のスタンバイフェイズに黄泉ガエルを特殊召喚する」
《黄泉(よみ)ガエル/Treeborn Frog》 †
効果モンスター
星1/水属性/水族/攻 100/守 100
自分のスタンバイフェイズ時にこのカードが墓地に存在し、
自分フィールド上に魔法・罠カードが存在しない場合、
このカードを自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。
この効果は自分フィールド上に「黄泉ガエル」が
表側表示で存在する場合は発動できない。
(´・ω・`)(ドラゴン・アイスの手札コストか)
爪'ー`)y‐「メインフェイズ、A・ジェネクス・ドゥルダークを召喚!」
《A(アーリー)・ジェネクス・ドゥルダーク/Genex Ally Duradark》 †
効果モンスター
星4/闇属性/機械族/攻1800/守 200
1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に発動する事ができる。
このカードと同じ属性を持つ、相手フィールド上に表側攻撃表示で存在する
モンスター1体を選択して破壊する。
この効果を発動するターン、このカードは攻撃する事ができない。
爪'ー`)y‐「私は幻惑の巻物をドゥルダークに装備。指定する属性は地!」
《幻惑(げんわく)の巻物(まきもの)/Scroll of Bewitchment》 †
装備魔法
装備モンスター1体の属性を、自分が選択した属性に変える。
爪'ー`)y‐「ドゥルダークの効果によりスクラップドラゴンを破壊する!」
(´・ω・`)「相手に破壊されたスクラップドラゴンは形を変えて復活する」
(´・ω・`)「墓地からスクラップ・ゴーレムを特殊召喚」
スクラップ・ゴーレム
ATK2300
爪'ー`)y‐「おいおい、自分の首を絞めるだけじゃないか?」
爪'ー`)y‐「モンスターが再び特殊召喚されたことで条件が満たされた」
爪'ー`)y‐「ジェネクス・コントローラーを捨てドラゴン・アイスを特殊召喚する」
爪'ー`)y‐「手札より装備魔法、D・D・Rを使用する。ウンディーネを捨ててバードマンが帰還だ」
《D・D・R(ディファレント・ディメンション・リバイバル)/D.D.R. - Different Dimension Reincarnation》 †
装備魔法
手札を1枚捨てる。ゲームから除外されている自分のモンスター1体を選択して
攻撃表示でフィールド上に特殊召喚し、このカードを装備する。
このカードがフィールド上から離れた時、そのモンスターを破壊する。
爪'ー`)y‐「さあ見せてあげよう。ジェネクスは戦うことが本分であるということを!」
爪'ー`)y‐「レベル4A・ジェネクス・ドゥルダークにレベル3A・ジェネクス・バードマンをチューニング!」
爪'ー`)y‐「シンクロ召喚! A・ジェネクス・トライフォース!!!」
《A(アーリー)・ジェネクス・トライフォース/Genex Ally Triforce》 †
シンクロ・効果モンスター
星7/闇属性/機械族/攻2500/守2100
「ジェネクス」と名のついたチューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードがシンクロ素材としたチューナー以外の
モンスターの属性によって、このカードは以下の効果を得る。
●地属性:このカードが攻撃する場合、
相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。
●炎属性:このカードが戦闘によってモンスターを破壊した場合、
そのモンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。
●光属性:1ターンに1度、自分の墓地の
光属性モンスター1体を選択して、自分フィールド上にセットできる。
爪'ー`)y‐「バトルだ! トライフォースでゴーレムを攻撃ぃ!」
A・ジェネクス・トライフォース(ATK2500) vs スクラップ・ゴーレム(ATK2300)
(´・ω・`)LP:4000→3800
―僕がダメージを受けたのとほぼ同時に轟音。地面が揺らぎ後方から爆音が響く。
(´・ω・`)「なっ……!」
僕はギョッとして目を見開く。
爪'ー`)y‐「気に入っていただけたかな? さっきも言っていただろう?」
爪'ー`)y‐「私は花火大会をやるとね! フハハハハア!」
爪'ー`)y‐「君のライフがゼロに近づけば近づくほど爆発も町に近づくってわけだ」
爪'ー`)y‐「実に愉快! ドラゴン・アイスでダイレクトアタック!」
(#´・ω・`)「やめろおぉぉぉぉ!!!!!」
(´・ω・`):3800→2000
―再び轟音。先ほどよりも強く地面が揺れる。
町に爆発が近づく、すなわち僕らから爆発が遠ざかっている筈なのに大きくなる揺れに僕はあせっていた。
爪'ー`)y‐「ほれほれ、黄泉ガエルでも殴ってやるよ」
(´・ω・`):2000→1900
―三度目の爆発。振り向いては見るが砂煙のせいで町が無事かどうかは確認できない。
爪'ー`)y‐「楽しいねぇ。私はこれでターンエンドといこう」
Turn2
(´・ω・`)LP:1900 手札:3
■■□□□ 魔・罠
□□□□□ モ
F□□□□ モ F:トライフォース G:アイス F:黄泉
□□□□□ 魔・罠
爪'ー`)y‐ LP:3000 手札:0
(´・ω・`)「……絶対に」
爪'ー`)y‐「あぁん?」
(´・ω・`)「絶対にお前は許さない! 僕のターン、ドロー」
(´・ω・`)「場にカードを一枚伏せて手札抹殺を発動」
(´・ω・`)「手札を全て捨ててその枚数分ドローする。僕は二枚のカードをドロー」
【捨てたカード】
スクラップ・ビースト、スクラップ・ソルジャー
(´・ω・`)「続けて伏せておいた通常魔法、貪欲な壷を発動」
《貪欲(どんよく)な壺(つぼ)/Pot of Avarice》 †
通常魔法
自分の墓地に存在するモンスター5体を選択し、
デッキに加えてシャッフルする。
その後、自分のデッキからカードを2枚ドローする。
【デッキに戻すカード】
スクラップ・ゴブリン、チェーンドッグ、カードガンナー、スクラップ・ゴーレム、スクラップ・ドラゴン
(´・ω・`)「チェーン、永続罠、エンジェル・リフト」
《エンジェル・リフト/Graceful Revival》 †
永続罠
自分の墓地に存在するレベル2以下のモンスター1体を選択し、攻撃表示で特殊召喚する。
このカードがフィールド上に存在しなくなった時、そのモンスターを破壊する。
そのモンスターがフィールド上から離れた時このカードを破壊する。
(´・ω・`)「さらにチェーン、リバースカードオープン、サモンチェーン」
《サモンチェーン/Chain Summoning》 †
速攻魔法
チェーン3以降に発動する事ができる。
このカードを発動したターン、自分は合計で3回の通常召喚を行う事ができる。
同一チェーン上に複数回同名カードの効果が発動されている場合、
このカードは発動できない。
(´・ω・`)「チェーンを処理する。チェーン3のサモンチェーンの効果適用」
(´・ω・`)「通常召喚権を三回得る」
(´・ω・`)「チェーン2のリフトで蘇生するのはスクラップ・サーチャー」
(´・ω・`)「貪欲な壷の効果でデッキから二枚ドロー」
(´・ω・`)「僕はスクラップ・キマイラを通常召喚して効果発動」
(´・ω・`)「スクラップ・ビーストを蘇生。シンクロへつなぐ」
(´・ω・`)「レベル4スクラップ・キマイラにレベル4スクラップ・ビーストをチューニング」
(´・ω・`)「欠けた心に壊れた体、二つを一つに集積せよ! シンクロ召喚、打ち砕け! スクラップ・ドラゴン!」
スクラップ・ドラゴン
ATK2800
(´・ω・`)「僕の場にスクラップと名のついたモンスターが存在することによりスクラップ・オルトロスを特殊召喚」
《スクラップ・オルトロス》 †
チューナー(効果モンスター)
星4/地属性/獣族/攻1700/守1100
このカードは通常召喚できない。
自分フィールド上に「スクラップ」と名のついた
モンスターが表側表示で存在する場合、
このカードを手札から特殊召喚する事ができる。
この効果で特殊召喚に成功した時、自分フィールド上に表側表示で存在する
「スクラップ」と名のついたモンスター1体を選択して破壊する。
このカードが「スクラップ」と名のついたカードの効果によって
破壊され墓地へ送られた場合、
「スクラップ・オルトロス」以外の自分の墓地に存在する
「スクラップ」と名のついたモンスター1体を選択して手札に加える事ができる。
(´・ω・`)「効果によりフィールド上のスクラップを破壊する。破壊対象はオルトロス自身」
(´・ω・`)「オルトロスの効果により墓地に眠るキマイラを手札に回収する」
(´・ω・`)「二回目の通常召喚だ。来い、キマイラ! 効果発動」
(´・ω・`)「スクラップ・ソルジャーを蘇生。再びシンクロ!」
(´・ω・`)「レベル4スクラップ・キマイラにレベル5スクラップ・ソルジャーをチューニング」
(´・ω・`)「砕けた鋼の魂が鋭利な刃へ姿を変える! シンクロ召喚、薙ぎ払え! スクラップ・ツイン・ドラゴン」
スクラップ・ツイン・ドラゴン
ATK3000
(´・ω・`)「通常魔法、死者転生を発動。レベル・スティーラーを捨ててキマイラを手札へ」
(´・ω・`)「最後の通常召喚。キマイラを召喚してソルジャーを吊り上げる」
(´・ω・`)「レベル4スクラップ・キマイラ、レベル1スクラップ・サーチャーにレベル5スクラップ・ソルジャーをチューニング」
(´・ω・`)「数多の鉄に宿りし命、全てをここに集約せよ! 消し飛ばせ! アトミック・スクラップ・ドラゴン!」
《アトミック・スクラップ・ドラゴン》 †
シンクロ・効果モンスター
星10/地属性/ドラゴン族/攻3200/守2400
「スクラップ」と名のついたチューナー+チューナー以外のモンスター2体以上
1ターンに1度、自分フィールド上に存在するカード1枚と、
相手の墓地に存在するカード3枚までを選択して発動する事ができる。
選択した自分のカードを破壊し、選択した相手のカードをデッキに戻す。
このカードが相手によって破壊され墓地へ送られた時、
シンクロモンスター以外の自分の墓地に存在する
「スクラップ」と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚する。
(´-ω-`)「お前の全てを消し飛ばす! 墓地のスティーラーを特殊召喚!」
スクラップ・ドラゴン
レベル8→7
(´・ω・`)「スクラップ・ドラゴンの効果によりスティーラーとトライフォースを破壊!」
爪'ー`)y‐「なにぃ!?」
(´・ω・`)「まだだ。スティーラーを蘇生」
スクラップ・ドラゴン
レベル7→6
(´・ω・`)「次はツインの効果を発動。スティーラーを破壊して黄泉とアイスを手札に!」
爪'ー`)y‐「うおぉぉぉ!?」
(´・ω・`)「これで、最後だ。スティーラーを蘇生しアトミックの効果を発動」
スクラップ・ドラゴン
レベル6→5
(´・ω・`)「君の墓地のトライフォース、ドゥルダーク、ヴィンディカイトをデッキへ戻す」
(´・ω・`)「これで止めだ。三体でプレイヤーへダイレクトアタック!」
(´・ω・`)「スクラップ・デルタ・エリミネイト!!!」
爪'ー`)y‐LP:3000→-6000
爪'ー`)y‐「……フハ、フハハハハ! デュエルで負けた程度で私は止められん!」
男は背を向けて走って逃げ出そうとする。しかしそんなことで逃げられると思ったら大間違いだ。
(´-ω-`)「無駄だよ」
僕のデュエルディスクに仕込まれていたワイヤーが男の足に巻きついた。バランスを崩した男は転倒する。
爪'ー`)y‐「くそ、何だこれは!?」
(´・ω・`)「僕のデュエルディスクは手作りでね。観念したほうがいいよ」
…
……
………
それから30分もしないうちに町からセキュリティがやって来た。
彼らに事情を説明して男を引き渡した僕は崩れて低くなった塀に腰を下ろす。
セキュリティの話によれば爆発は町の一歩手前で止まったらしい。本当に良かった。
(´・ω・`)(……)
ひとまず安心した僕は崩れた研究施設を見ながらぼんやりとしていた。いわゆる黄昏という奴か。
「はぁはぁ……。やーっと見つけました」
ぼーっとしている僕の横で声がした。聞きなれた声、聞き間違えることのない声。
(´・ω・`)「ん」
息を切らしてやって来たその人と向かい合うように僕は立ち上がる。
('、`*川「もう! 今日は一緒に買い物に行ってくれるって言ってたじゃないですか!」
('、`*川「それなのに家に行ったら誰も居ないし、メールを送っても返事はないし!」
僕はPDA端末のメールをさりげなくチェックする。確かに未読メールが何通か溜まっていた。
(´・ω・`)(……兎に角、謝ろう)
(´・ω・`)「あぁ、すまな―」
口癖になりつつある「すまない」の言葉を言おうとする僕。だが弁解の言葉は彼女の言動に遮られる形となった。
勢いよく少女は顔を僕の胸にうずめる。
( 、 *川「心配したんですよ!」
( 、 *川「あなたのことが心配で、心配で、心配で堪らなかった」
( 、 *川「町の近くが爆発して地面が揺れて……。それなのに連絡がつかなかったら不安になるじゃないですか」
(´・ω・`)「……すまない」
( 、 *川「許しません! 今回ばっかりは許しませんからっ」
( 、 *川「……でも」
(´・ω・`)「?」
(//、//*川「私の背中に両腕を回してくれるなら許してあげても、いいですよ?」
…
……
………
僕が彼女の要求に応えたかどうかについては想像に任せるとして、僕は彼女に昔話をしていた。
事故のこと、裏路地に居た頃のこと。その全てをだ。
そして一通り話を聞き終えた彼女は言った。
('、`*川「じゃあ、ちゃんと行かないといけませんね。お墓参り」
(´・ω・`)(墓参り、か)
少女の言葉を心の中で繰り返す。今の僕なら過去とも向き合える、そんな気がした。
('、`*川「一人で勝手に行ったら怒りますからね! 二人で行きましょう!」
(´・ω・`)「……あぁ。約束するよ」
僕はやっと新しい道を、生き方をはっきり見つけることが出来た。
僕の道はもう後ろに伸びてなんかいない。だから前に進もう。彼女と共に。
(´・ω・`)が生き方を見つけるようです おしまい
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