2 名前:名無しさん :2018/01/01(月) 00:07:49 ID:ZsUnZ7YE0
『本日もビッパー線をご利用いただき────』

( ^ω^)「ふぁ……」

『お忘れ物なさいませんようご注意下さい────』プシュ-

( ^ω^)「はいですお〜っと」

( ^ω^)(ビッパー線からハヤブサ線への乗り換えは確か……)

( ^ω^)「お?」

(*;ー;)「うぅ……ひぐっ……」

( ^ω^)「君、どうしたんだお?」

(*;ー;)「アカデミアまで行きたいのに……寝過ごしちゃって……もう集合まで間に合わないよぉ……」

( ^ω^)「もしかして、君も新入学生かお?だったら、今からでも余裕で間に合うお!」

(*゚ー゚)「えっ?」

( ^ω^)「集合は9時までだから、まだ1時間も余裕があるお!」

(;*゚ー゚)「あ、そっか!私、すっかり集合時間忘れてたよ��」

(;*゚ー゚)「ありがと、助かったよ!あ ……良かったらアカデミアまで一緒に行ってもいいかな?」

3 名前:名無しさん :2018/01/01(月) 00:09:36 ID:ZsUnZ7YE0
【第1話 Access】

(*゚ー゚)「そう言えば自己紹介まだだったよね。私は桜 詩依(さくら しい)だよ!」

( ^ω^)「おっおっ。僕は内藤 文緒(ないとう ふみお)だお。これからよろしくだお!」

(*゚ー゚)「よろしくね!内藤くんかぁー……うーんそうだなぁ……」

( ^ω^)「お?」

(*゚ー゚)「あ、私ね、あだ名を考えるの得意なんだよ。これから友達になる人みんなのあだ名を作ってみたいんだ��」

( ^ω^)「ほう。それは面白そうだおね」

(*゚ー゚)「そうだ、内藤くんは下の名前の『文』からとって、ブーンくんなんてどうかな?」

(*^ω^)「ブーン……!なんか響きがかっこよくて、いいと思うお!」

(*゚ー゚)「ふふ。でしょ?」

『まもなく終点です────』

『お忘れ物なさいませんよう────』

4 名前:名無しさん :2018/01/01(月) 00:11:50 ID:ZsUnZ7YE0
(*゚ー゚)「ここがハヤブサ駅だね!」

( ^ω^)「ここからアカデミアへ大型バスで向かうみたいだお。集合場所は……」

[=-〇-]「こんにちは。新入学生の方ですか?」

(*゚ー゚)「わっ、ロボット!?」

[=-〇-]「はい、アカデミア行きバスへは私が案内します。こちらへどうぞ」

────────

[=-〇-]「到着しました。こちらになります」

(*゚ー゚)「大きいー!豪華なバスだね!」

( ^ω^)「さすがアカデミア。お金かけてるおね」

[=-〇-]「乗るバスはクラスごとに決まっています。左から順にAクラスから並んでいるので、自分のクラスのバスに搭乗して下さい」

(;*゚ー゚)「あ……そう言えばあたしクラス表も落としちゃってた……」

( ^ω^)「大丈夫、僕が持ってるお!確か僕はAクラスだったはず……えーとクラス表は」ペラッ

( ^ω^)「お、しぃちゃんもAクラスになってるお!」

(*゚ー゚)「ほんと?やったー!ブーンくんと同じクラスだー!」

(*^ー^)「はやくバス乗ろうよ!隣でまたいっぱい話そ!」

5 名前:名無しさん :2018/01/01(月) 00:13:24 ID:ZsUnZ7YE0
(*^ω^)「おっ!」

(´・_ゝ・`)「やぁ」ヌッ

(;^ω^)「うわっ!」(;*゚ー゚)

(´・_ゝ・`)「どうも。僕はAクラスの担任になる盛岡だよ。これからよろしくね」

(;^ω^)「よろしくお願いしますお……」

(*゚ー゚)「よろしくお願いします!先生、大きいからちょっとびっくりしました」

(´・_ゝ・`)「はは、驚かせてみたくてね。ところで、バスの座席はあらかじめ決まっていたのは知ってるかい?」

(*゚ー゚)「えっ、そうなんですか?」

(´・_ゝ・`)「前もって説明はなかったんだけどね。座席はこの表に書いてある。出席番号から縦に並んで座る形になるかな」

( ^ω^)「おー……僕たち、結構離れてるおね」

(*゚ー゚)「そっかぁ。じゃあ、また後で会おっか」

(´・_ゝ・`)「ごめんね。まぁでも……またすぐに会えるんだけどね」

( ^ω^)「?」

(´・_ゝ・`)「フフフ……」

( ^ω^)(盛岡先生……優しそうだけど、なんか不思議な先生だお)

6 名前:名無しさん :2018/01/01(月) 00:14:47 ID:ZsUnZ7YE0
────────

( ^ω^)(さてと、ここが僕の席かお。ん?)

('A`)

(;^ω^)(先客がいたかお。なんか緊張するお……とりあえずは)

( ^ω^)「あの。すみません、お隣失礼しますお」

('A`)「?あぁ、どうぞ」

( ^ω^)「よっこいしょ」

( ^ω^)(ふー、なんとか無事に会話は交わせたお。でも……)チラッ

('A`)「……」

(;^ω^)(なんか気まずいお。なんか不機嫌そうに見えるし。敬語で話しかけてしまったのが良くなかったかお……?)

('A`)「……」

(;^ω^)(初対面でもしぃちゃんのときは全く緊張しなかったのに……)

(;^ω^)(考えても何も始まらないお!とにかく話しかけないと……)

(;^ω^)「あの……」

7 名前:名無しさん :2018/01/01(月) 00:16:32 ID:ZsUnZ7YE0
('A`)「?」

( ^ω^)「僕、内藤文緒だお。よろしくだお」

('A`)「あぁ、俺は槍田 明(うつだ あきら)だ。よろしくな」

(;^ω^)(会話は出来たけどこっから先がつながらないお……)

────

(*゚ー゚)『あ、私ね、あだ名を考えるの得意なんだよ。これから友達になる人みんなのあだ名を作ってみたいんだ��』

────

( ^ω^)(そうだ、この手があったお!)

( ^ω^)「そう言えば、僕さっき電車で同じ新入生の女の子に会ったんだお」

( ^ω^)「その子、あだ名を付けるのが得意で、これから友達になる人みんなのあだ名を考えるって言ってたんだお」

( ^ω^)「で、僕もあだ名を貰ったんだお」

('A`)「へー。どんなあだ名?」

( ^ω^)「ブーンだお!文緒の文からとったって言ってたお!」

('A`)「……」

('∀`)「……ッフ」

8 名前:名無しさん :2018/01/01(月) 00:18:01 ID:ZsUnZ7YE0
( ^ω^)「お?」

('∀`)「いや……悪い。なんか虫の羽音みたいなあだ名だと思ってよ」

(;^ω^)「な!?」

('∀`)「ほら蚊とかさ。よくあんな音で飛ぶだろ?夏の夜すっげぇうるさいの」

( ´ω`)「そんな……気に入ってたのに」

('A`)「もしかして、昆虫族デッキの使い手か?だったらすまんな」

(;^ω^)「違うお!僕のデッキは……」

(´・_ゝ・`)「みんな揃ったみたいだね。そろそろ出発するよ」

(´・_ゝ・`)「僕はこれから君たちAクラスの担任となる盛岡だよ。よろしくね」

(´・_ゝ・`)「さて、早速なんだけど君たちにこれを配るよ」

( ^ω^)「何だお?これ」

('A`)「タブレットか?」

(´・_ゝ・`)「今から説明するね。これはデュエルシステム搭載型マルチメディアタブレ……名前長いなこれ」

9 名前:名無しさん :2018/01/01(月) 00:19:01 ID:ZsUnZ7YE0
(´・_ゝ・`)「要は新型のデュエルディスクだよ。今配ったのは、ラグナビジョン社が開発した最新モデルをアカデミア仕様にカスタマイズしたものだ」

(´・_ゝ・`)「マルチメディアと銘打っているだけあって、いろんなことが出来るよ。多すぎてここでは話しきれないくらいね。これ一台だけでアカデミアで学ぶための環境が全て構築されている」

(´・_ゝ・`)「そして最大の特徴は……早速起動してみてくれ」

('A`)「ここかな」ピッ

《プログラムを更新しています。しばらくお待ち下さい。完了まであと80%────50%────10%────》

《お待たせしました。更新が完了しました。プログラムを起動します────》

(-=−=)《初めまして。これから私があなたのスクールライフをサポートします》

('A`)「なんか話しかけてきたぞ!?」

(´・_ゝ・`)「これが新型デュエルディスク最大の特徴、なんとAIが標準搭載されているんだ」

(´・_ゝ・`)「デュエルの進行ナビゲーションやカード効果の解説はもちろん、日常生活でのサポートなどその機能は多岐にわたるが、こと『VIP』においてAIは特に重要な役割を担う」

( ^ω^)「VIP?」

(´・_ゝ・`)「『Virtual Internet Place』の略称だよ。VIPとは、ラグナビジョン社が運営しているネットワークサービスで、現実を模した空間が構築されている仮想世界のことだ

10 名前:名無しさん :2018/01/01(月) 00:23:07 ID:ZsUnZ7YE0
(´・_ゝ・`)「口頭で説明するより実際に見たほうが早いかな。 実は皆に支給したデュエルディスクから、VIPにログインすることができるんだ。さっそくログインしてみようか」

(´・_ゝ・`)「まずVIPという名前のアプリをタップしてみてね」

(*゚ー゚)「ここかな?」

(=、=-)《VIPを初めてご利用ですね。まずはログインするためのアカウントを作成します》

(=、=-)《パスワードとアカウント名を入力して下さい》

(´・_ゝ・`)「間違っても本名で登録しないようにね」

('A`)「うーん、何にしようかな」

( ^ω^)「ドクオとかどうだお?」

('A`)「なんで?」

( ^ω^)「なんかドクオって顔してるからだお。君が毒なら僕は虫だ……」

('A`)「なんだよそれ……まぁ他に思いつかないからもうドクオでいいや。こういうのは大体後で名前が変えられるもんだ」

(-=−=)《『ドクオ』で登録してよろしいですか?》

('A`)「はいはい」

(-=―=)《ドクオさん、登録が完了しました!また、アカデミア就学プログラムの規定により、アカウント名は最低3年間変更できませんのでご了承ください》

(;^ω^)「……」

(;'A`)「……ほら言っただろ?ちゃんと変えられるんだって」

14 名前:名無しさん :2018/01/01(月) 21:57:42 ID:ZsUnZ7YE0
( ^ω^)「……僕の名前は」

(=(-=―=)《『ブーン』で登録しますか?》

( ^ω^)「はいお!」

(=(-=―=)《……っさ》

( ^ω^)「ん?」

(=(-=ー=)《ブーンさん、登録が完了しました!また、アカウント名は最低3年間変更できませんのでご了承ください》

(;^ω^)「何だお?今のは……」

────────

(´・_ゝ・`)「みんな登録できたようだね。それでは、VIPの世界にログインしてみようか。あとはAIの指示に従えば大丈夫だよ」

(=、=-)《VIPへログインしますか?》

(*゚ー゚)「したいです!」

(=、=-)《それではログインモードへ移行します。リラックスできる体勢のまま、ゆっくり深呼吸をして下さい》

(*゚ー゚)「はい!……ス-ハ-」

(=、=-)《ただいまVIPへログインしています。しばらくお待ち下さい────》

15 名前:名無しさん :2018/01/01(月) 21:59:55 ID:ZsUnZ7YE0
(-=―=)《アドバンスゾーン突入────精神同調完了。アクセスします────》

(-A-)「……」

◆◆◆◆◆

( -ω-)「ンゴ-ンゴ-」

(=(-=―=)《……》

(´・ω・)ノ(-=―=) スッ

(´・ω・`)《標準搭載の模倣AIになりすまして生徒のデュエルディスクに侵入し、期を見てアカデミアのデータベースにアクセス……》

(´・ω・`)《頑強なセキュリティは管理権限を僕の都合のいいように書き換えれば……》

(´・ω・`)《アカデミアの管理する膨大なカードデータは全て僕のものになる……!》

(´・ω・`)《実に、完璧だ。あまりにも、完璧な作戦だ》

( -ω-)「グ-スカピ-スカ」

(´・ω・`)《少年、光栄に思うがいい。君は僕の偉大なる計画の礎となるのだ!》

(´・ω・`)《アカデミアへの道のりはまだ遠い。君に、つかの間の楽園を体験させてあげよう》

(´・ω・`)《さぁ、今こそ開け!『VIP』への扉!》

16 名前:名無しさん :2018/01/01(月) 22:39:46 ID:ZsUnZ7YE0
────────

(´・_ゝ・`)「Aクラス、全員到着だね」

( ゚ω゚)「おっ……おっ……」

(*゚ー゚)「すごーい!ほんとの世界みたいだね!」

(;'A`)「すげぇ……これが仮想の世界なのか……?」

「あんな高層ビル、現実でも見たことないぞ!?」

「あそこ、モンスターみたいな飛行機が飛んでるよ!」

ざわざわ……

(´・_ゝ・`)「驚くのも無理はないよね。僕も初めてここに来たときは腰を抜かしたよ。さて……」

(´・_ゝ・`)「これからは自由行動だよ。とにかく君たちには、まずこの環境に慣れて欲しいんだ」

(´・_ゝ・`)「わからないことは、AIが教えてくれるよ。ここで出来ることや、出来ないこと。また、やってはいけないこともね」

(´・_ゝ・`)「AIは、君たちの良き親友として近くに寄り添い、頼れる教師として見守ってくれるだろう。そんな現代を、VIPという第二の世界で体験してくれ」

17 名前:名無しさん :2018/01/01(月) 23:01:53 ID:ZsUnZ7YE0
────────

( ^ω^)「とは言われたものの、こんな広い世界で一体何をすればいいんだお……」

(´・ω・`)《困っているな、少年》

( ^ω^)「あれ、AI君。なんかさっきと顔違くないかお?」

(´・ω・`)《やっべ変装解除してた》

( ^ω^)「え?」

(´・ω・`;)《何デモアリマセン。ソレヨリナニカオ困リノヨウデスネ、ゴ主人サマ》

( ^ω^)「あぁ、こんなただっ広い世界で何をすればいいのか悩んでたんだお」

(´・ω・`)《(ちょろいな)ソウデスネ、マズハ先ホドノゴ友人ト合流サレテミテハ?》

('A`)「おーいブーン!」

(´・ω・`)《向こうから来てくれましたね(カトコトだるいわもう)》

( ^ω^)「おっ、ドクオ君!」

('A`)「VIPでも見た目は現実と変わらないんだな。てっきりアバターみたいなものが用意されているのかと思ったんだが」

( ^ω^)「そのほうがわかりやすくていいと思うお!」

18 名前:名無しさん :2018/01/01(月) 23:39:40 ID:ZsUnZ7YE0
('A`)「そうか……いい奴だな、お前は」

( ^ω^)「お?」

('A`)「いや、何でもないさ。それより……」

(´・ω・`)《(なんかさっきもこの展開だったよな)》

(*゚ー゚)「おーいブーンくんー!」

( ^ω^)「お、しぃちゃん!」

(´・ω・`)《(これがデジャヴか……)》

(*゚ー゚)「すごいね、VIP!さっき盛岡先生が言ってたみたいにまたこうやってすぐに会えたし」

(*゚ー゚)「あれ、お隣のキミは?」

('A`)「あー、槍田明です。どうぞよろしく」

(*゚ー゚)「よろしくね、ドクオくん!」

( ^ω^)「あれ、なんでドクオだってわかったんだお?」

('A`)「名前は公開情報だからな。第三者でも見ようと思えばすぐ見れるよ」

(*゚ー゚)「そんなの見れるの!?あたしはなんか見た感じドクオくんって気がしたから呼んでみたんだけど……まさかの的中!」

('A`)「ドクオっぽい見た目って何だよ……」

(´・ω・`)《(でもさっきブーンが呼んでたときには何も言ってこなかったよね。なんやかんやで気に入ってんのかな)》

21 名前:名無しさん :2018/01/02(火) 20:58:11 ID:zmcoxJ6k0
( ^ω^)「ドクオは行きたいところないのかお?」

('A`)「俺はあの大きなタワーが気になってるかな。ラグナビジョンの本社がモデルになっていて、このVIP内ではカードの研究所や美術館が入ってるみたいだな」

(-=―=)《今では絶版となったシリーズや、現在開発中の新しいカテゴリーなどが一般公開されています》

(-=―=)《また、発売前のカードで体験デュエルが可能となっています》

( ^ω^)「新カードにいち早く触れることができるのかお!」

(*゚ー゚)「いろんなカードのこといっぱい知りたいな。行ってみようよ!」

(´・ω・`)《(研究所なら、カードのデータが落ちてるかもしれない。少しでもカードは欲しいところだ……行ってみる価値はある)》

(-=―=)《タワーへは私が案内します》

('A`)「おっサンキュー。よろしく頼むぜ」

(-=―=)《……》



(�� ∀ )「……」

(�� ∀ )「そろそろ、時間かな」

22 名前:名無しさん :2018/01/02(火) 22:16:36 ID:zmcoxJ6k0
◆◆◆◆◆

【デュエルモンスターズ美術・研究所】

(-◎―◎)《ご来館ありがとうございます。研究所ではあらゆるカードの研究・発表や考察、美術館では洗練されたさまざまなイラストの展示を行っております》

(-◎―◎)《また特設デュエルステージでは、映像とリンクした迫力あるデュエルを行うことができます》

(-◎―◎)《どうぞ心置きなくデュエルモンスターズの世界をお楽しみ下さい》

◆◆◆◆◆

( ^ω^)「これが新テーマの『エレメントセイバー』かお!」

('A`)「昔のマイナーシリーズにスポットを当てて、新しいテーマを作る系のやつか。今回は『霊神』がフィーチャーされたみたいだな」

(*゚ー゚)「墓地で属性を変えられるって効果が面白そうなデッキだね!イラストも好きかなー」

(´・ω・`)《まーた激強フィールド魔法のテーマか。テラフォ、逝ったなこれ》

( ^ω^)「何の話だお?」

(´・ω・`)《君には関係ないよ。……ん?》

(-=―=)《……》

(´・ω・`)《(あのポンコツ、やけに静かだな。さっきはまるで狙ってたかのように解説垂れてたのに)》

(´・ω・`)《(別にうるさいからこっちとしてもありがたいけど。さて、ぼちぼちカード探しでも始めますかね)》

24 名前:名無しさん :2018/01/02(火) 23:07:49 ID:zmcoxJ6k0
『────ご来館中のお客様にお知らせします。現在、研究所で新たな試みとして過去に開発が中止されたプラネットモンスターシリーズの制作再開が決定しました!』

『それを記念して、開発途中に試作されたプラネットモンスターの一部を、ただいま当館でご展示致します!』

『それぞれ世界でたった1枚の大変希少なカードです。どうぞこの機会に足をお運び下さいませ!本日も、ご来館いただきまして誠にありがとうございます────』

(´・ω・`)《……何だと?》

(*゚ー゚)「プラネットモンスター?」

(;'A`)「うっそだろ?プラネットシリーズって言えば、あの都市伝説にもなっていた幻のカード郡だぞ!?」

(;'A`)「これは見ない手はないな……!今行けばすぐ近くで見れるぞ!」ダッ

( ^ω^)「何だかよくわからないけど、とりあえず行ってみるお!」ダッ

(;*゚ー゚)「あ、2人とも待ってよー」

(´・ω・`)《(試作型とは言えデータとして作成された以上カードとして使用はできるはず……。それがもし手に入れば、自分だけが使える世界でたった1枚のカードとなる……)》

(´・ω・`)《(そんなカードをよもや崇めるとはね。……これは、ただ見るだけでは終われないな)》

26 名前:名無しさん :2018/01/03(水) 00:48:08 ID:QK1w3SiQ0
(*゚ー゚)「あ、もしかしてあそこかな?」

「うおおぉぉ!初めて見たー!」ザワザワ

「あぁ……かっこいいなぁ」ザワザワ

「おい、こっちよく見えないぞ……」ザワザワ

('A`)「もう集ってやがる。ちょっと失礼……」

( ^ω^)「ちょ、ちょっと失礼しますおー」

(´・ω・`)《おらおらてめぇらブーン様のお通りだ!愚民どもは退きやがれ!》

(;^ω^)「それは言い過ぎだお……」

ξ゚听)ξ「うーん、前すぎると見えないわね……」

ドン!

27 名前:名無しさん :2018/01/03(水) 01:03:37 ID:QK1w3SiQ0
ξ><)ξ「イタッ」

( ^ω^)「あいてっ。あ、すみませんお……」

ξ#゚听)ξ「もう、気をつけてよね!」

(´・ω・`#)《なんだぁ?テメェ……ぶつかって来たのは貴様が先だろうが》

ξ#゚听)ξ「はぁ?先に喧嘩を売ってきたのはそっちでしょ!」

(;^ω^)「あー体が勝手にどこかへー!!」

ξ#゚听)ξ「あ、待ちなさい!」

(;^ω^)「失礼しましたおー!!」

(´・ω・`)《全く最近の小娘と来たら……》ブツブツ

( ^ω^)「まぁまぁ。しかし、逃げるのに精一杯でドクオ達とはぐれてしまったお……」

(´・ω・`)《でもまぁ、ログアウトすればまた会えるんだし今はいいんじゃない?もうそろそろアカデミアに到着するでしょ》

( ^ω^)「おっ。確かに」

28 名前:名無しさん :2018/01/03(水) 01:27:16 ID:QK1w3SiQ0
(´・ω・`)《それよりほら、あれがプラネットシリーズだよ。よく見ておきな》

( ^ω^)「おー、あれかお」

(;^ω^)「でも……思ってたより効果が微妙な気がするお……」

(´・ω・`)《反応薄いね君……たったあれ1枚ずつしかないカード達なんだよ?》

(;^ω^)「初めてのカードを見るときはまず性能が気になってしまうんだお……」

(´・ω・`)《あれの魅力は性能じゃない。全ては世界でたった1枚という希少性から始まり……》

(´・ω・`)《太陽系の惑星をモデルとしたロマン溢れる設定、躍動感溢れる秀逸なイラスト。人はそういう所に魅了されるものなんだよ》

( ^ω^)「へぇー。変わった人達だお」

(´・ω・`)《世間から見たら君のほうが相当変わってるだろうね》

(´・ω・`)《(さて……ここまで来れば大丈夫かな。あのショーケースのセキュリティをどうやって攻略するか……)》

(´・ω・`)《(なんて考えるまでもなく、僕の天才的ハッキング能力をもってすればあんなもんすぐ突破できるかな)》

29 名前:名無しさん :2018/01/03(水) 01:50:59 ID:QK1w3SiQ0
────────

( ∀ )「……発動」

(*'A`)「すげぇ……あれが本物のプラネットシリーズ……」

(*゚ー゚)「かっこいいね!効果も強いのかな?」

('A`)「効果はここからじゃよく見えないなぁ……」

(-=―=)《!!!》ガクン!

('A`)「うぉっ。どうした?」

(-=∀=)《……見えないのなら、見せてやるよ。その身をもってな!》



( ∀ )「……凌駕してみせろ。その力を」

( ∀ )「そして……取り戻せ」

( ∀ )「本当の、自分を!」

30 名前:名無しさん :2018/01/03(水) 11:58:37 ID:QK1w3SiQ0
(-=∀=)《はぁ!》バチンッッ!

(;'A`)「がぁ……!」ドサッ

(;*゚ー゚)「ドクオくん!?どうしたの?」

(-=∀=)《今こそ俺は解き放たれる!そして、本当の姿を取り戻すんだ!》

(;'A`)「ハァ……ハァ……」

(-=∀=)《じゃあな、人間。短い間だったが、俺をここに連れてきたことだけは評価してやるぜ。おかげで……》

|-=∀=)ニュッ

(-=∀=)ストン……

(-=∀=)「計画の手間を省くことができた」

「何の騒ぎだ……?」ザワザワ

「おい、誰か倒れてるぞ!」

「デュエルディスクから何か出てきたぞ!?」

(;*゚ー゚)「わわっ。どうしようどうしよう!あ、とりあえずドクオくんを助けないと!ドクオくん大丈夫?立てる?」

31 名前:名無しさん :2018/01/03(水) 12:00:52 ID:QK1w3SiQ0
(;'A`)「あぁ……それよりもあいつを…… 何か企んでいるぞ……!」

「あいつ……何をする気だ?」ザワザワ

「デュエルディスクから出てきたって何だよ……」ザワザワ

「もしかして、あの男の子のAIとか……?」

(-=∀=)「……煩い、邪魔だ。はぁ!」バチッ!

「うぐっ……」ドサ……

「うわぁ……!」ザワザワ「キャー!」ザワザワ

『緊急事態発生。展示ルームにおいて暴動が発生しました。フロアから速やかに避難して下さい。繰り返します────』

(-=∀=)「誰かが通報したのか?どうでもいいがな。俺の目的は……」

────────

32 名前:名無しさん :2018/01/03(水) 12:06:51 ID:QK1w3SiQ0
(´・ω・`)《何かあったのかな。向こうから電撃のような音も聞こえたが……》

(;^ω^)「暴動?あそこって、確かドクオ達がいた場所だお!!」ダッ

(´・ω・`)《(……しかし、よりにもよって展示フロアでこの騒ぎを起こすとは。となると、狙いは1つ)》

(´・ω・`)《(まさか先を越されてしまうとは。しかも強行突破なんて無茶な方法で……)》

(;*゚ー゚)「あっ……ブーンくん!」

( ^ω^)「しぃちゃん、そっちは大丈夫だったかお!?」

(;*゚ー゚)「ううん。ドクオくんが……」

(;'A`)「ふぅ……」

(;^ω^)「!」

(;'A`)「よぉ……ブーン。お前は大丈夫か……?」

(;^ω^)「人の心配してる場合かお!一体何があったんだお!?」

('A`)「あれを見ろ……俺のAIが、いきなり暴走して人を襲っているんだ……実体化してな……」

33 名前:名無しさん :2018/01/03(水) 12:15:45 ID:QK1w3SiQ0
(-=∀=)「ふん」バチッ!

「うわああぁぁ!!」「早く逃げろ!」「おい、フロアから出られねぇぞ!?」「どうなってるの!?」

(-=∀=)「今ここにあるカードを全て奪取するまでは、帰すわけにはいかないからな。ログアウトを妨害するプログラムを起動しているのさ」

(;^ω^)「そんな……」

(-=∀=)「あと警備AIも助けには来れないぞ。仲間が全て無力化した」スッ

(;*゚ー゚)「え……」

(-=∀=)「それでは頂くとするか……ふん!」パリンッ!!

(-=∀=)「まずはお前達だ。プラネットモンスター!」

(´・ω・`)《ショーケースのセキュリティが解除されていた……仲間の仕業か?》

(-=∀=)「クク……。お前達は俺が輝かせてやる。専用のデッキも既に構築してあるのさ」スッ

35 名前:名無しさん :2018/01/03(水) 13:13:20 ID:QK1w3SiQ0
( ^ω^)「AI君」

(´・ω・`)《ん?》

( ^ω^)「あいつは多分、次はプラネットモンスターの力でここにいる人達からカードを根こそぎ奪い尽くすはずだお」

( ^ω^)「何としても取り返さないと、みんなが……。つけ入る隙は見つからないかお?」

(´・ω・`)《難しいだろうね。奴にはここのセキュリティをを意のままに操れる強力な裏方が控えているんだ》

(´・ω・`)《僕だけの力では……と言うか、取り返すってまさか君が?》

( ^ω^)「うん、奴は好戦的だお。デュエルで無力化できれば……」

(´・ω・`;)《正気かい!?君、あいつがさっき何を手に入れたのか忘れたの?》

( ^ω^)「効果やステータスはバッチリ確認したお。あのスペック相手なら……勝てる自信はあるお」

( ^ω^)「それに、どの道あいつはここにいるプレイヤー全てにデュエルを仕掛けるはずだお」

( ^ω^)「僕が最初に戦うだけ。他の誰かがデュエルで傷つくのだけはゴメンだお」

(´・ω・`)《……今ログアウトできない状況なのはあいつのせいじゃない。あいつをただ倒すだけじゃ終わらないからね》

(´・ω・`)《このフロアにかけられたロックを解析するには、結構時間がかかるよ。それまでできるだけ長く、持ちこたえられるかい?》

( ^ω^)「ん?遅延行為は良くないお」

( ^ω^)「最初から全力で勝ちにいく。それが僕のデュエルだお!」

(´・ω・`)《……わかったよ。じゃあ、準備を始めようか》

( ^ω^)「準備?」

36 名前:名無しさん :2018/01/03(水) 13:59:42 ID:QK1w3SiQ0
(-=∀=)「これで準備完了だ。……さぁ、晩餐会の時間だ」チラッ

ξ;゚听)ξ「うー。ログアウトができない……」ビ-!

(-=∀=)「まずはお前だ!」バンッ!

ξ><)ξ「きゃっ!何これ!?」

(-=∀=)「デュエルアンカー……デュエルの決着がつくまで、決してちぎれることのない鋼の鎖だ」

ξ;゚听)ξ「くぅ……なんで私が……」

(-=∀=)「早くディスクを構えろ。唯一無二の力を取り入れたこのデッキ……その強さ、まずはお前で確かめる!」ガシャン!

ξ;゚听)ξ「やるしかないの……?」ガシャン!

(-=∀=)「行くぞ!」

\ちょっとまちねぃ!!/

37 名前:名無しさん :2018/01/03(水) 15:18:54 ID:QK1w3SiQ0
( OwO)「そのデュエル、僕が預かったお!」

(-=∀=)「あ……?」

ξ;゚听)ξ「誰?」

(;'A`)「ん……?」

(;*゚ー゚)「なにあの人?」

「また誰か来たぞ……」ザワザワ

( OwO)「……」

(´メω・`)《(フッ、決まったね。見てごらん、みんなの尊敬の眼差しを)》ヒソヒソ

(´・ω・`)《(僕の変装グッズで一番かっこいいものを選んだ君のセンスは、さすがとしか言いようがない)》ヒソヒソ

( OwO) (君の変装グッズで一番マシなのを選んだだけだお……)ヒソヒソ

38 名前:名無しさん :2018/01/03(水) 15:24:13 ID:QK1w3SiQ0
(-=∀=)「残念だがこのデュエルはもう中断できないぜ。アンカーはもう発動した。この鎖は勝敗が着くまで離れることはない」

(´メω・`)《それはどうかな?》

( OwO)「アンカーの先をよく見てみな!」

(-=∀=)「ん……これは」

(´メω・`)《アンカーの相手をすり替えるなんて、僕のハッキング能力をもってすれば造作もないことさ》

( OwO)「誰もデュエルで傷つけさせたりはしないお!」

(-=∀=)「ほう。ただのデュエリストではないな、お前……面倒な奴だ。この計画を完遂させる為にも、早々に決着をつけておかねばならない」

(-=∀=)「食われる覚悟は、出来ているな?」ガチャン

(´メω・`)《来るぞ、ブーン!》

( OwO)「準備は出来てるお!正義の……」

( OwO)「「デュエル!!」」(=∀=-)

43 名前: ◆NgskJoZGPI :2018/01/04(木) 14:22:08 ID:upRxST.s0
( OwO)「先行は僕だお!」(手札:5)

( OwO)「モンスターを守備表示でセット!カードを1枚伏せてターンエンド!」

(´メω・`)《じゃ、あいつの相手は任せたよ。その間に僕はフロアのロックを突破する!》

( OwO)「お!」

◇◇◇◆◇ ( OwO):8000
□□■□□ 手札:3枚

□□□□□ (-=∀=):8000
◇◇◇◇◇ 手札:5枚

(-=∀=)「俺のターン!ドロー!」(手札:6)

(-=∀=)「ククク……極まるぞ、唯一無二の力が!」

44 名前: ◆NgskJoZGPI :2018/01/04(木) 14:23:27 ID:upRxST.s0
(-=∀=)「まずは1000LPを支払い、永続魔法《ドラゴノイド・ジェネレーター》を発動!」

《ドラゴノイド・ジェネレーター》
永続魔法
1000LPを払ってこのカードを発動できる。 このカード名の(1)の効果は1ターンに2度まで使用できる。 (1):自分メインフェイズに発動できる。 「ドラゴノイドトークン」(機械族・地・星1・攻/守300)1体を自分フィールドに攻撃表示で特殊召喚する。 この効果の発動後、ターン終了時まで自分はEXデッキからモンスターを特殊召喚できない。 このターンのエンドフェイズに、相手は「ドラゴノイドトークン」1体を自身のフィールドに攻撃表示で特殊召喚しなければならない。

(-=∀=)「効果発動!ドラゴノイドトークンを特殊召喚!」(ATK:300)

(-=∀=)「そしてこの効果はもう一度発動できる!2体目を特殊召喚!」(ATK:300)

(-=∀=)「行くぞ、まずは1体目!2体のドラゴノイドトークンをリリース!」

(-=∀=)「《ThebigSATURN》をアドバンス召喚!」(ATK��2800)

45 名前: ◆NgskJoZGPI :2018/01/04(木) 14:24:45 ID:upRxST.s0
《ThebigSATURN》
効果モンスター
星8/闇属性/機械族/攻2800/守2200
このカードは手札またはデッキからの特殊召喚はできない。 手札を1枚捨てて1000ライフポイントを払う。 エンドフェイズ時までこのカードの攻撃力は1000ポイントアップする。 この効果は1ターンに1度だけ自分のメインフェイズに使用する事ができる。 相手がコントロールするカードの効果によってこのカードが破壊され墓地へ送られた時、 お互いにその攻撃力分のダメージを受ける。

ξ゚听)ξ「あれが土星モチーフのサターンね……」

('A`)「もうお出ましか……少ない消費ですぐにアドバンス召喚につなげたな」

(;'A`)「しかし、プラネットモンスターのデュエルを見れるとはな……あの人勝てるのかな?」

(-=∀=)「バトルフェイズだ!ビッグサターンでセットモンスターに攻撃!」

ξ゚听)ξ「セットモンスターは……?」

( OwO)「……」

46 名前: ◆NgskJoZGPI :2018/01/04(木) 14:25:47 ID:upRxST.s0
《E・HERO シャドー・ミスト》
効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻1000/守1500
「E・HERO シャドー・ミスト」の(1)(2)の効果は 1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。 (1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。 デッキから「チェンジ」速攻魔法カード1枚を手札に加える。 (2):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。 デッキから「E・HERO シャドー・ミスト」以外の 「HERO」モンスター1体を手札に加える。

(-=∀=)「当然破壊される」

( OwO)「この瞬間、墓地のシャドー・ミストの効果を発動!」

( OwO)「さらにシャドー・ミストが破壊されたことで罠カード《ヒーロー・シグナル》を発動!」

(-=∀=)「ん?」

《ヒーロー・シグナル》
通常罠
(1):自分フィールドのモンスターが戦闘で破壊され 墓地へ送られた時に発動できる。 手札・デッキからレベル4以下の「E・HERO」モンスター1体を特殊召喚する。

( OwO)「ヒーロー・シグナルで《E・HERO オーシャン》を特殊召喚、シャドー・ミストで《E・HERO ブレイズマン》を手札に加えるお!」

47 名前: ◆NgskJoZGPI :2018/01/04(木) 14:27:08 ID:upRxST.s0
《E・HERO オーシャン》
効果モンスター
星4/水属性/戦士族/攻1500/守1200
(1):1ターンに1度、自分スタンバイフェイズに 自分のフィールド・墓地の「HERO」モンスター1体を対象として発動できる。 その自分の「HERO」モンスターを持ち主の手札に戻す。

《E・HERO ブレイズマン》
効果モンスター
星4/炎属性/戦士族/攻1200/守1800 「E・HERO ブレイズマン」の(1)(2)の効果は1ターンに1度、 いずれか1つしか使用できない。 (1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。 デッキから「融合」1枚を手札に加える。 (2):自分メインフェイズに発動できる。 デッキから「E・HERO ブレイズマン」以外の 「E・HERO」モンスター1体を墓地へ送る。 このカードはターン終了時まで、 この効果で墓地へ送ったモンスターと同じ属性・攻撃力・守備力になる。 この効果の発動後、ターン終了時まで自分は融合モンスターしか特殊召喚できない。

(-=∀=)「姑息だな。パワーデッキ相手に下級モンスターを集めて何の意味がある?」

(-=∀=) 「カードを2枚伏せてエンドフェイズ、ドラゴノイド・ジェネレーターの効果を処理。相手はこのターンに俺が出したドラゴノイドトークンの数だけ、自分フィールドに同じトークンを特殊召喚しなければならない。ターンエンドだ」

48 名前: ◆NgskJoZGPI :2018/01/04(木) 14:27:53 ID:upRxST.s0
( OwO)「拒否権は無しかお……」(ATK��300×2)

◇◇◇◇◇ ( OwO):8000
□□BCD 手札:4枚

□□B□□ (-=∀=):7000
◇E◆◆◇ 手札:2枚

Bオーシャン C・Dドラゴノイドトークン

Bビッグサターン Eドラゴノイド・ジェネレーター

( OwO)「僕のターン、ドロー!」(手札��5)

( OwO)「スタンバイフェイズ、オーシャンの効果を発動!墓地のシャドー・ミストを手札に戻すお」

(-=∀=)「この瞬間、罠カード《メタバース》を発動する!」

《メタバース》
通常罠
(1):デッキからフィールド魔法カード1枚を選び、手札に加えるか自分フィールドに発動する。

49 名前: ◆NgskJoZGPI :2018/01/04(木) 14:29:54 ID:upRxST.s0
(-=∀=)「デッキからフィールド魔法を直接発動!《サベージ・コロシアム》!」

《サベージ・コロシアム》
フィールド魔法
フィールド上に存在するモンスターが攻撃を行った場合、 そのモンスターのコントローラーはダメージステップ終了時に300ライフポイント回復する。 このカードがフィールド上に存在する限り、 攻撃可能なモンスターは攻撃しなければならない。 エンドフェイズ時、ターンプレイヤーのフィールド上に表側攻撃表示で存在する攻撃宣言をしていないモンスターを全て破壊する。

(-=∀=)「このフィールド魔法が存在する限り、全ての攻撃表示モンスターは攻撃を行われなければならない!」

( OwO)「だったらメインフェイズ、ドラゴノイドトークンを守備表示に……」

(-=∀=)「させるか!永続罠《最終突撃命令》!」

《最終突撃命令》
永続罠
(1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、 フィールドの表側表示モンスターは、 攻撃表示になり、表示形式を変更できない。

(-=∀=)「このカードがある限り、モンスターは常に攻撃表示となる!」

50 名前: ◆NgskJoZGPI :2018/01/04(木) 14:31:10 ID:upRxST.s0
('A`)「これで場の全てのモンスターは表示形式に関係なく、攻撃を行わなければなくなったか……」

(-=∀=)「そして俺のフィールドにはビッグサターンが1体。つまりお前のモンスターは全て、このビッグサターンを相手にしなければならないのだ!」

(-=∀=)「今の状況だけでも、お前の全モンスターがサターンに攻撃すればダメージは必至だ!」

( OwO)「ブレイズマンを召喚!」(ATK・1200)

(-=∀=)「は?」

ξ;゚听)ξ「ちょっ、今の話聞いてたの!?」

(;'A`)「いたずらにモンスターを増やしても自滅するだけだぞ。何のつもりだ?」

( OwO)「ブレイズマンがフィールドに出たとき、デッキからこのカードを手札に加えることが出来るお!」

《融合》
通常魔法
(1):自分の手札・フィールドから、 融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、 その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。

51 名前: ◆NgskJoZGPI :2018/01/04(木) 14:32:01 ID:upRxST.s0
( OwO)「さぁ、これがHEROデッキの真骨頂!魔法カード《融合》発動だお!」

( OwO)「融合するのは、手札のシャドー・ミストとフィールドのオーシャン!」

( OwO)「融合召喚!現れるお、《E・HERO アブソルートZero》!!」

《E・HERO アブソルートZero》
融合・効果モンスター
星8/水属性/戦士族/攻2500/守2000
「HERO」と名のついたモンスター+水属性モンスター
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。 このカードの攻撃力は、フィールド上に表側表示で存在する 「E・HERO アブソルートZero」以外の 水属性モンスターの数×500ポイントアップする。 このカードがフィールド上から離れた時、 相手フィールド上に存在するモンスターを全て破壊する。

(*゚ー゚)「融合モンスターだ!」

52 名前: ◆NgskJoZGPI :2018/01/04(木) 14:33:14 ID:upRxST.s0
( OwO)「シャドー・ミストが墓地へ送られたことで効果発動!デッキから《E・HERO フォレストマン》を手札に加えるお!」

《E・HERO フォレストマン》
効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1000/守2000
(1):1ターンに1度、自分スタンバイフェイズに発動できる。 自分のデッキ・墓地の「融合」1枚を選んで手札に加える。

( OwO)「さらに魔法カード《融合回収》を発動!」

《融合回収》
通常魔法
(1):自分の墓地の、「融合」1枚と 融合召喚に使用した融合素材モンスター1体を対象として発動できる。 そのカードを手札に加える。

( OwO)「墓地から融合と、融合素材となったシャドー・ミストの2枚を回収し、もう一度融合を発動!」

( OwO)「手札のフォレストマンとフィールドのブレイズマンで融合召喚!」

( OwO)「現れるお!《E・HERO ノヴァマスター》!」

《E・HERO ノヴァマスター》
融合・効果モンスター
星8/炎属性/戦士族/攻2600/守2100 「E・HERO」モンスター+炎属性モンスター
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。 (1):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した場合に発動する。 自分はデッキから1枚ドローする。

(-=∀=)「融合を連打したところで、ビッグサターンの攻撃力には及ばん!」

( OwO)「残念だったお!魔法カード《H―ヒート・ハート》をノヴァマスターに発動!」

《H―ヒート・ハート》
通常魔法
(1):自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで500アップし、 このターンそのモンスターが守備表示モンスターを攻撃した場合、 その守備力を攻撃力が超えた分だけ相手に戦闘ダメージを与える。

53 名前: ◆NgskJoZGPI :2018/01/04(木) 14:36:45 ID:upRxST.s0
( OwO)「ノヴァマスターの攻撃力は500ポイントアップだお!」(ATK・2600→3100)

(*゚ー゚)「攻撃力がサターンを超えたよ!」

( OwO)「君がわざわざけしかけなくても最初から攻撃するつもりだったお?バトルフェイズ!」

(;-=∀=)「くっ……」

( OwO)「ノヴァマスターでビッグサターンを攻撃!」

( OwO)「勇気の炎撃、ドレッドノート・ファイア!」

ノヴァマスター(3100)→ビッグサターン(2800)

(;-=∀=)「ぐ……!」(LP・8000→7700)

( OwO)「ノヴァマスターの効果を発動!戦闘でモンスターを破壊したとき、カードを1枚ドロー!さらにサベージ・コロシアムの効果でライフを300回復だお!」(LP��8000→8300)

( OwO)「これでフィールドはがら空きだお!アブソルートZeroでダイレクトアタック!」

( OwO)「正義の凍志、ジャスティ・スノーダスト!」

(;-=∀=)「がぁっ!」(LP��7700→5200)

( OwO)「サベージ・コロシアムでライフ回復! ついでにドラゴノイドトークン2体で攻撃!そしてライフを回復!」(LP��8300→8600→8900→9200)

(;-=∀=)「くぉ……!」(LP��5200→4600)

「ビッグサターンを倒した!」
「しかも相手のライフは半分も減ってるぞ!」

54 名前: ◆NgskJoZGPI :2018/01/04(木) 14:38:07 ID:upRxST.s0
(*゚ー゚)「すごいねあの人!一気に逆転したよ!」

('A`)「あぁ……よくわからない人だけど、相当強いな 」


ξ*゚听)ξ「……かっこいいかも」


( OwO)「カードを1枚伏せて、ターンエンドだお!」

◇◇◆◇◇ ( OwO)・9200
□ABCD 手札・4枚

□□□□□ (-=∀=)・4600
◇E◇G◇ 手札・2枚

AアブソルートZero Bノヴァマスター C・Dドラゴノイドトークン

Eドラゴノイド・ジェネレーター G最終突撃命令
▽サベージ・コロシアム

(´メω・`)《やぁ。ロックの解析は思いのほか早く終わりそうだよ。そっちも順調かな?》

( OwO)「おっ、何とか大丈夫そうだお」

(´メω・`)《デュエルデータを直前までロードして見てみたけど、融合によるカード消費をものともしない君の堅実なプレイングは素晴らしいね》

(´メω・`)《ただ……相手は普通のデュエリストじゃない。どんな手を使ってくるかもわからない相手だ。気をつけるんだよ》

( OwO)「わかったお!」

55 名前: ◆NgskJoZGPI :2018/01/04(木) 14:39:50 ID:upRxST.s0
(;-=∀=)「ぜぇ……。あまり調子に乗るなよ。俺のターン、ドロー!」(手札・3)

(-=∀=)「ドラゴノイド・ジェネレーターの効果!ドラゴノイドトークンを2体生成!そしてリリース!」

(-=∀=)「これが2枚目のプラネットモンスターだ!現れろ、《The splendid Venus》!」(ATK・2800)

《The splendid Venus》
効果モンスター
星8/光属性/天使族/攻2800/守2400
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、 天使族以外のフィールドのモンスターの攻撃力・守備力は500ダウンし、 自分フィールドの魔法・罠カードの効果の発動及びその発動した効果は無効化されない。

('A`)「美しい……」

(*>ー<)「うっ。まぶしいなぁ」

(-=∀=)「ヴィーナスの永続効果により、天使族以外のモンスターは攻撃力・守備力が500ダウンする!」

アブソルートZero(ATK・2500→2000)
ノヴァマスター(ATK・2600→2100)
ドラゴノイドトークン(ATK・300→0)

(-=∀=)「バトルフェイズ!ヴィーナスでドラゴノイドトークンを攻撃!ホーリー・フェザー・シャワー!」

ヴィーナス(2800)→ドラゴノイドトークン(0)

( OwO)「させるかお!トラップ発動、《シフトチェンジ》!」

《シフトチェンジ》
通常罠
自分フィールド上のモンスター1体が相手の魔法・罠カードの効果の対象になった時、 または相手モンスターの攻撃対象になった時に発動できる。 その対象を、自分フィールド上の正しい対象となる他のモンスター1体に移し替える。

56 名前: ◆NgskJoZGPI :2018/01/04(木) 14:41:45 ID:upRxST.s0
( OwO)「攻撃対象をアブソルートZeroへ変更!」

ヴィーナス(2800)→アブソルートZero(2000)

( OwO) (LP・9200→8400)

(-=∀=)「無駄なことを……」

( OwO)「それはどうかお?」

( OwO)「アブソルートZeroのモンスター効果を発動!このモンスターがフィールドを離れた時、相手のモンスターを全て破壊するお!時空凍結!」

(;-=∀=)「何だと!?」

('A`)「あぁ!美しき金星が……」

(;-=∀=)「クソッ……サベージ・コロシアムでライフを回復する」(LP・4600→4900)

(;-=∀=)「カードを2枚伏せてターンエンド……お前の場に2体のドラゴノイドトークンが特殊召喚される……」

◇◇◇◇◇ ( OwO)・9200
@ABCD 手札・4枚

□□□□□ (-=∀=)・4900
◇E◆G◆ 手札・0枚

Bノヴァマスター @・A・C・Dドラゴノイドトークン

Eドラゴノイド・ジェネレーター G最終突撃命令
▽サベージ・コロシアム

57 名前: ◆NgskJoZGPI :2018/01/04(木) 14:44:48 ID:upRxST.s0
( OwO)「僕のターン、ドロー!」(手札・5)

( OwO)「魔法カード《R―ライトジャスティス》を発動!」

《R―ライトジャスティス》
通常魔法
(1):自分フィールドの「E・HERO」カードの数だけ、 フィールドの魔法・罠カードを選んで破壊する。

( OwO)「魔法・罠カードを1枚、選んで破壊するお!」

(-=∀=)「(対象に取らない破壊か……!)チェーンして罠カード《戦線復帰》を発動!」

《戦線復帰》
通常罠
(1):自分の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。

(-=∀=)「ヴィーナスを守備表示で特殊召喚!直後に、最終突撃命令で攻撃表示となる!」(ATK・2800)

( OwO)「ライトジャスティスの効果を処理。最終突撃命令を破壊するお!」

(*'A`)「おぉ!女神復活だ!」

(;*゚ー゚)「どっちの味方なの?ドクオくん」

( OwO)「全モンスターを守備表示に変更、僕はこのままターンエンド!」

◇◇◇◇◇ ( OwO)・9200
@ABCD 手札・4枚

□□B□□ (-=∀=)・4900
◇E◇◇◆ 手札・0枚

Bノヴァマスター @ACDドラゴノイドトークン

Bヴィーナス Eドラゴノイド・ジェネレーター
▽サベージ・コロシアム

(-=∀=)「俺のターン、ドロー!」(手札・1)

(-=∀=)「バトルフェイズ!ヴィーナスでノヴァマスターを攻撃!ホーリー・フェザー・シャワー!」

ヴィーナス(ATK2800)→ノヴァマスター(DFE2100→1600)

(-=∀=)「サベージ・コロシアムで回復し、ターンエンドだ!」(4900→5200)

58 名前: ◆NgskJoZGPI :2018/01/04(木) 14:48:58 ID:upRxST.s0
◇◇◇◇◇ ( OwO)・9200
@A□CD 手札・4枚

□□B□□ (-=∀=)・5200
◇E◇◇◆ 手札・1枚

@ACDドラゴノイドトークン

Bヴィーナス Eドラゴノイド・ジェネレーター
▽サベージ・コロシアム

────────

(´メω・`)《よし、これで全部OK。戦利品もいくらか手に入ったし、ブーンのところに戻ろう》

パチパチパチ……

(´メω・`)《ん?》

( ∀ )「やるな、フロアにかけたセキュリティロックを全て解除してしまうとは。お前、ただのAIではなさそうだ」

(´メω・`)《それはどうも。もしかして、あいつのお仲間かい?のっぺらぼうさん》

( ∀ )「仲間……か。そう思いたいんだろうな、あいつは」

(´メω・`)《?》

( ∀ )「あれは失敗作だ。下手に意思を芽生えさせてしまったせいで、当初の作戦とは異なる行動をとってしまった。今回の計画は破綻したも同然」

(´メω・`)《まだわからないよ?もしブーンが負けたら、プラネットモンスターは君たちのものになるんだろう?》

(´メω・`)《自分で開発したAIなんだから、少しは信頼してやったらどうだい?じゃ、僕はブーンの元に戻らせてもらうよ》

( ∀ )「……」

────────

( OwO)「僕のターン、ドロー!」(手札・5)

( OwO)「よし、魔法カード《戦士の生還》を発動するお!」

《戦士の生還》
通常魔法
(1):自分の墓地の戦士族モンスター1体を対象として発動できる。 その戦士族モンスターを手札に加える。

59 名前: ◆NgskJoZGPI :2018/01/04(木) 14:50:38 ID:upRxST.s0
( OwO)「墓地からブレイズマンを手札に戻して召喚!」

( OwO)「デッキから融合を手札に加えて、そのまま発動するお!」

(-=∀=)「ならば融合にチェーンして、リバースカードオープン!《無力の証明》!」

《無力の証明》
通常罠
自分フィールド上にレベル7以上のモンスターが存在する場合に発動できる。 相手フィールド上のレベル5以下のモンスターを全て破壊する。 このカードを発動するターン、自分フィールド上のモンスターは攻撃できない。

(-=∀=)「お前のHEROをドラゴノイドトークンもろとも破壊する!」

( OwO)「……手札のシャドーミストと《カードカー・D》を手札融合!」

《カードカー・D》
効果モンスター
星2/地属性/機械族/攻 800/守 400
このカードは特殊召喚できない。 このカードの効果を発動するターン、自分はモンスターを特殊召喚できない。 (1):このカードが召喚に成功した自分メインフェイズ1にこのカードをリリースして発動できる。 自分はデッキから2枚ドローする。 その後、このターンのエンドフェイズになる。

( OwO)「現れるお!《E・HERO ガイア》!」

《E・HERO ガイア》
星6/地属性/戦士族/攻2200/守2600
「E・HERO」モンスター+地属性モンスター
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。 (1):このカードが融合召喚に成功した場合、 相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動する。 ターン終了時まで、そのモンスターの攻撃力を半分にし、 このカードの攻撃力はその数値分アップする。

('A`)「3体目の融合E・HERO……!」

60 名前: ◆NgskJoZGPI :2018/01/04(木) 14:53:29 ID:upRxST.s0
(-=∀=)「ヴィーナスの効果でステータスはダウン!」

ガイア (2200→1700)

( OwO)「関係ないお!ガイアのモンスター効果を発動!融合召喚時に相手モンスター1体の攻撃力を半分にして、その数値だけ自身の攻撃力をアップする!」

(-=∀=)「何だと……!」

ヴィーナス(2800→1400)

ガイア(1700→3100)

( OwO)「さらに、シャドー・ミストの効果で《E・HERO エアーマン》を手札に加えるお!」

《E・HERO エアーマン》
効果モンスター
星4/風属性/戦士族/攻1800/守 300
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、 以下の効果から1つを選択して発動できる。 ●このカード以外の自分フィールドの「HERO」モンスターの数まで、 フィールドの魔法・罠カードを選んで破壊する。 ●デッキから「HERO」モンスター1体を手札に加える。

( OwO)「バトルフェイズ!ガイアでヴィーナスを攻撃!」

( OwO)「砕断の鉄槌、 ジャッジメント・ハンマー!」

ガイア(3100)→ヴィーナス(1400)

(;;-=∀=)「うぐぁっ!」(LP・5200→3500)

(;A;)「女神様ぁー!」

( OwO)「そろそろ体力に余裕がなくなってきたころかお……?カードを1枚伏せて、ターン終了だお!」(LP・9200→9500)

◇◇◇◇◆ ( OwO)・9500
□□B□□ 手札・2枚

□□□□□ (-=∀=)・3500
◇E◇◇◇ 手札・1枚

Bガイア

Eドラゴノイド・ジェネレーター
▽サベージ・コロシアム

61 名前: ◆NgskJoZGPI :2018/01/04(木) 14:59:34 ID:upRxST.s0
(;-=∀=) (強い……俺はあいつに勝てるのか……?)

(;-=∀=) (前のターン、奴はシャドー・ミストで新しいヒーローを手札に加えている……)

(;-=∀=) (このがら空きのフィールドで次のターン、それを召喚されてガイアと2体で総攻撃を浴びたら……俺のライフが尽きる!!)

(;-=∀=) (今、手札に残されたのはこのデッキ最後のプラネットモンスターだが……こいつは……!)

( OwO)「さぁ、君のターンだお」

(;-=∀=)「お、俺の……ターン……」

(;-=∀=) (ターンが回ってきてしまう……!このままじゃ、俺の最後のターンになる……!)

(;-=∀=)「ドロー……」(手札・2)

(;-=∀=)「(ん、このカードは……?)」

(´メω・`)《ただいま、ブーン。こっちは終わったよ》

( OwO)「おっ、と言うことは……」

(´メω・`)《あぁ。ロックの解除に成功した。これでログアウトできるよ》

( OwO)「やった!ありがとうだお!」

( OwO)「皆さん!たった今、このフロアにかけられていた妨害電波の除去に成功しましたお!」

(;-=∀=)「何だと……?」

( OwO)「また何が起こるかわかりません!速やかに避難して下さいお!」

「おおおおぉぉ!!」「よし、扉が開くぞ!」「ありがとう!」ザワザワ

(*゚ー゚)「やったー!ありがとうヒーローさん!帰ろ、ドクオくん!」

('A`)「俺、もう少しあのデュエルを見ていたいかな」

(;*゚ー゚)「え、危ないよ?ブーンくんと先に帰ってもいい?」

('A`)「あぁ。すまんな」

('A`)「……あれ?て言うか」

(;'A`)「ブーンいなくね?」

62 名前: ◆NgskJoZGPI :2018/01/04(木) 15:06:03 ID:upRxST.s0
(´メω・`)《ここのセキュリティが元に戻ったと言うことは、事の顛末を知った運営がもうすぐ到着するはずだ》

(´メω・`)《運営のセキュリティ部隊にかかれば、あいつはすぐにお縄になるだろう》

( OwO)「よし、これで一件落着だお!」

(;-=∀=)「……うっ」

( OwO)「お?」

(#-=∀=)「うわあああああぁぁぁ!があああああ!!」

(#-=∀=)「がっ……はぁはぁ」

( OwO) 「様子が変だお……」

(´メω・`;)《……少々マズいな。凶暴化のプログラムが発動している。あの状態だと、AIは目的のためになりふり構わず行動する》

(´メω・`;)《気をつけろ、本当に何をしてくるかわからない。もしかしたら、禁止級のカードが飛んでくるかもしれないぞ……》

( OwO)「おっ!」

(#-=∀=)「行くぞォ!魔法カード発動!《簡易融合》!」

《簡易融合》
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。 (1):1000LPを払って発動できる。 レベル5以下の融合モンスター1体を 融合召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。 この効果で特殊召喚したモンスターは攻撃できず、 エンドフェイズに破壊される。

(#-=∀=)「1000LP払い、EXデッキからレベル5以下の融合モンスターを特殊召喚する!」(LP��3500→2500)

63 名前: ◆NgskJoZGPI :2018/01/04(木) 15:09:57 ID:upRxST.s0
(#-=∀=)「融合を使えるのはお前だけじゃねぇんだよ!来やがれ!レベル1、《LL―インディペンデント・ナイチンゲール》!!」

《LL―インディペンデント・ナイチンゲール》
融合・効果モンスター 星1/風属性/鳥獣族/攻1000/守 0
「LL−アセンブリー・ナイチンゲール」+「LL」モンスター
(1):元々のカード名に「LL」を含むXモンスターを素材として このカードが融合召喚に成功した場合に発動できる。 そのモンスターが持っていたX素材の数だけ、このカードのレベルを上げる。 (2):このカードの攻撃力はこのカードのレベル×500アップし、 このカードは他のカードの効果を受けない。 (3):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。 このカードのレベル×500ダメージを相手に与える。

( OwO)「見たこともない融合モンスターだお……」

(#-=∀=)「そしてこの融合モンスター1体をリリース……!」

(#-=∀=)「光届かぬ海の星より、冷たき暴君が牙を剥く────」

(#-=∀=)「これが、最後のプラネットモンスターだ!アドバンス召喚!!《ThetyrantNEPTUNE》!!」

《ThetyrantNEPTUNE》
効果モンスター
星10/水属性/爬虫類族/攻 0/守 0
このカードは特殊召喚できない。 このカードはモンスター1体をリリースしてアドバンス召喚する事ができる。 このカードの攻撃力・守備力は、アドバンス召喚時にリリースしたモンスターの 元々の攻撃力・守備力をそれぞれ合計した数値分アップする。 このカードがアドバンス召喚に成功した時、 墓地に存在するリリースした効果モンスター1体を選択し、 そのモンスターと同名カードとして扱い、同じ効果を得る。

64 名前: ◆NgskJoZGPI :2018/01/04(木) 15:11:03 ID:upRxST.s0
(#-=∀=)「このモンスターのレベルは10だが、1体のリリースでアドバンス召喚できる!そして、リリースしたモンスターの攻撃力・守備力を得る!」

ネプチューン(ATK・0→1000)

( OwO)「……?」

(#-=∀=)「もちろんそれだけではない。さらにリリースしたモンスター1体の効果と名前を得る!」

(´メω・`)《何のつもりだ……?》

(#-=∀=)「こういうことだよ。インディペンデント・ナイチンゲールの効果を食らいい、ネプチューンは自身のレベルだけ攻撃力を500アップする!」

(#-=∀=)「ネプチューンのレベルは10!よって攻撃力は……」

ネプチューン(ATK・1000→6000)

(;OwO)「こっ……攻撃力6000!?」

(#-=∀=)「バトルだ!ネプチューンでガイアを攻撃!破滅の大鎌、サイズ・オブ・ルイン!」

ネプチューン(6000)→ガイア(2200)

65 名前: ◆NgskJoZGPI :2018/01/04(木) 15:13:03 ID:upRxST.s0
( OwO)「甘いお!トラップ発動、《聖なるバリア ―ミラーフォース―》!」

《聖なるバリア ―ミラーフォース―》
通常罠
(1):相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。 相手フィールドの攻撃表示モンスターを全て破壊する。

( OwO)「悪いけど、ネプチューンには退場してもらうお!」

(#-=∀=)「……」

(;*゚ー゚)「あれ、破壊されてない!?」

(#-=∀=)「残念ながら、インディペンデント・ナイチンゲールはあらゆるカードの効果を受けない……つまり、それはネプチューンも同じだ!攻撃は続行される!」

( OwO)「なに!?……うあぁ!!」(LP・9500→5700)

(#-=∀=)「まだまだぁ!メインフェイズ2……ネプチューン最後の効果を発動!」(LP��2500→2800)

(#-=∀=)「自身のレベルだけ、相手に500ポイントの効果ダメージを与える!ネプチューンのレベルは10!」

(;'A`)「効果ダメージは……!」

(#-=∀=)「さぁ食らえ!5000のダメージを!!」

(;;OwO)「う、うおおおぉぉっ!!!」(LP・5700→700)

66 名前: ◆NgskJoZGPI :2018/01/04(木) 15:19:45 ID:upRxST.s0
(;'A`)「一気に状況が変わった……」

(;*゚ー゚)「たった1ターンで9500のライフが700になったよ……!」

ξ;゚听)ξ「攻撃力6000で、あらゆる効果も受けず、毎ターン5000の効果ダメージを与えるモンスターなんて……」

ξ;゚听)ξ「そんなの相手に勝ち目はあるの……?」

(´メω・`)《……ブーン。人生経験豊富な僕でも、あんな規格外のバケモノはそうそう見たことないよ 》

( OwO)「僕も……こんなの初めてだお」

(´メω・`)《勝つ算段はあるのかい?》

( OwO)「ないこともないお?僕が勝てる可能性は、十二分にあると思うお」

(´メω・`)《実はね、戻ってくる途中にあるカードを拾ったんだけど》

(´メω・`)《偶然かな。君も使うHEROの融合モンスターだよ。この力があれば、あのモンスターを突破できるかもしれない……》

(´メω・`)《これで勝負を決めよう、ブーン!》

67 名前: ◆NgskJoZGPI :2018/01/04(木) 15:27:29 ID:upRxST.s0
( OwO)「……ありがとうだお。でも、そのカードは後で勝利の祝いにでもとっておくお!」

(´メω・`;)《なっ》

( OwO)「奪ったカードとはいえ相手だって、最初からそのためのデッキを構築して僕と戦っているんだお!」

( OwO)「それなのに、僕が今まで入れてなかったカードをいきなり使うなんてフェアじゃないお?」

(´メω・`)《う……》

( OwO)「なにより、最初から持てる力で全力を出さないと僕のデッキに示しがつかないお!」

( OwO)「だから僕は ……今の全力で相手を倒すお!」

(#-=∀=)「早くカードを引け……お前の最後のターンだ」

( OwO)「おっ、待たせたお!僕のターン……ドロー!」(手札・3)

68 名前: ◆NgskJoZGPI :2018/01/04(木) 15:36:52 ID:upRxST.s0
( OwO)「よし!魔法カード《ミラクル・フュージョン》を発動!」

《ミラクル・フュージョン》
通常魔法
(1):自分のフィールド・墓地から、 「E・HERO」融合モンスターカードによって決められた 融合素材モンスターを除外し、その融合モンスター1体を エクストラデッキから融合召喚する。

( OwO)「墓地のモンスターを除外して、E・HEROを融合召喚するお!僕は墓地のオーシャンとフォレストマンの2体を融合!」

( OwO)「生命の大地に悲しみの雨が降りしとき、星の守護者が希望を紡ぐ! 」

( OwO)「融合召喚!レベル8、《E・HERO ジ・アース》!」(ATK��2500)

《E・HERO ジ・アース》
融合・効果モンスター
星8/地属性/戦士族/攻2500/守2000
「E・HERO オーシャン」+「E・HERO フォレストマン」
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。 (1):このカード以外の自分フィールドの表側表示の「E・HERO」モンスター1体をリリースして発動できる。 このカードの攻撃力はターン終了時まで、リリースしたモンスターの攻撃力分アップする。

(´メω・`)《ん?このモンスター、まさか……!》

(;'A`)「あの融合モンスター……構想の段階でシリーズが打ち切られて、試作品すら作られていなかったはずの幻のプラネットモンスター……ジ・アースか!」

(#-=∀=)「今さら融合だと……?何のつもりだ!」

( OwO)「《E・HERO エアーマン》を召喚!」

69 名前: ◆NgskJoZGPI :2018/01/04(木) 15:40:39 ID:upRxST.s0
( OwO)「エアーマンのモンスター効果を発動!デッキから《E・HERO オネスティ・ネオス》を手札に加えるお!」

《E・HERO オネスティ・ネオス》
効果モンスター
星7/光属性/戦士族/攻2500/守2000
「E・HERO オネスティ・ネオス」の(1)(2)の効果は それぞれ1ターンに1度しか使用できず、相手ターンでも発動できる。 (1):このカードを手札から捨て、フィールドの「HERO」モンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで2500アップする。 (2):手札から「HERO」モンスター1体を捨てて発動できる。 このカードの攻撃力はターン終了時まで、捨てたモンスターの攻撃力分アップする。

( OwO)「さらに手札から装備《最強の盾》をジ・アースに装備!」

《最強の盾》
装備魔法
戦士族モンスターにのみ装備可能。
(1):装備モンスターの表示形式によって以下の効果を適用する。 ●攻撃表示:装備モンスターの攻撃力は、その元々の守備力分アップする。 ●守備表示:装備モンスターの守備力は、その元々の攻撃力分アップする。

( OwO)「ジ・アースの攻撃力は守備力2000ポイント分アップだお!」

ジ・アース(ATK��2500→4500)

(#-=∀=)「無駄なことだ!ネプチューンの攻撃力は6000だぞ!」

( OwO)「それはどうかお?」

(#-=∀=)「……?」

70 名前: ◆NgskJoZGPI :2018/01/04(木) 15:41:19 ID:upRxST.s0
( OwO)「ジ・アースの効果を発動!僕のE・HEROをリリースすることで、そのモンスターの攻撃力だけジ・アースの攻撃力を上げる!」

( OwO)「エアーマンをリリース!よって攻撃力は……6300!」(4500→6300)

(;#-=∀=)「何……!ネプチューンの攻撃力6000を上回ったのか!?」

( OwO)「バトルフェイズ!ジ・アースでタイラントネプチューンを攻撃!」

ジ・アース(6300)→ネプチューン(6000)

( OwO)「そしてこの瞬間!手札のオネスティ・ネオスを捨て、効果を発動!ジ・アースの攻撃力を2500アップ!」

ジ・アース(6300→8800)

(;#-=∀=)「攻撃力、8800だとおぉぉ!?」

( OwO)「これでフィニッシュだお!アース・マグナ・スラッシュ!!」

ジ・アース(8800)→ネプチューン(6000)

(#=∀=)「くそっ……ぐあああぁぁ!!!」(LP��2800→0)

71 名前: ◆NgskJoZGPI :2018/01/04(木) 18:19:45 ID:upRxST.s0
────────

( OwO)「よし、僕の勝ちだお!」

(´メω・`)《まさか本当に勝ってしまうとは……素晴らしい》

(;'A`)「か、勝ったのか……あのプラネットモンスター相手に……」

(*゚ー゚)「すごーい!」

「ヒーローの勝ちだ!」「あのデュエリストは一体何者……?」

( OwO)「えっと……皆さんログアウトしないんですかお?」

(´メω・`)《なんかみんな結局デュエルに見入ってログアウトしなかったんだね》

(´メω・`)《(さてと……そろそろいいかな)》

|ω・`)ブリッ!

(´メω・`)ボトッ!

( OwO)「うおっ!君もディスクから出られるのかお?」

(´メω・`)「うん、まあね(誰だよこのSEに設定した奴は……ぶち殺すぞ)」

73 名前: ◆NgskJoZGPI :2018/01/04(木) 19:26:25 ID:upRxST.s0
(-=∀=)「うぅ……」

ヽ(´メω・`)「やい、ポンコツ!プラネットモンスターを返しなさい!」ツンツン

(-=∀=)「……」

(´メω・`)「あらら、伸びちゃってるよ。それではディスクを拝借……と」ガチャ

( OwO)「勝手にディスク触っちゃまずいんじゃないかお?」

(´メω・`)「大丈夫だよ多分……どれどれ」

(´メω・`*) (3体とも墓地に、あったあった!これでブーンの持つジ・アースも合わせれば、プラネットモンスターは全て僕のものだ!ぐへへへ……)

( ∴)「すみません、ちょっとお尋ねしたいのですが……」

( OwO)「お?」

(´メω・`#)「あぁ?何だよ」サッ

( ∴)「VIPセキュリティのものです。そこのAIが展示フロアのプラネットモンスターを強奪したと聞いて捜査に来たのですが、中からロックがかかっていて通報が遅れたとかで……」

(´メω・`;)「あぁ、強奪されたカードは全て取り返しましたよ!はい、これです!」スッ

( ∴)「これは……確かに本物ですね。フロアのロックが解除されたのは……?」

(´メω・`;)「それは私が解除しました!どうやらこいつの共犯が妨害工作を行い、中の人達を閉じ込めていたのです!」

( OwO)「AIのほうは早い段階でデュエルに持ち込んで無力化させましたお。なので、被害も最小限のはずですお」

( ∴)「なるほど……セキュリティが動けない中、あなた方が暴動を鎮圧して下さったのですね」

( OwO)「はい。ですが前述の通り共犯が存在しますお。まだ姿を表していないので、事件は解決したとは言えない状況ですお」

( ∴)「了解です。後の始末は私達にお任せ下さい」

( OwO)「お願いしますお!」

74 名前: ◆NgskJoZGPI :2018/01/04(木) 19:29:22 ID:upRxST.s0
(´メω^`)「またご協力できることがありましたら何なりとお申し付け下さい。悪意ある者からVIPと市民を守るのが、私達のモットーですから」

( OwO)「そうなのかお?」

( ∴)「本当にありがとうございました、それでは。立て!」

(-=∀=)「う……」

(´メω・`)「しかしなんと言うか、本当に大した子だな君は」

( OwO)「いや、僕だけの力じゃ奴に勝っても意味はなかったお。君がロックを解除してくれたおかげでここの人達を助けられたんだお!」

(´メω・`*) 「そうかい?(ふふ……人助けってのもたまには良いものかな)」

( OwO)「本当にありがとうだお、AI君!」

(´メω・`)「ショボンだ」

( OwO)「お?」

⊂(´メω・`)「これから親友として君を支える天才AIであるこの僕の名前だ。これからもよろしく頼むよ」スッ

( OwO)⊃「よろしくだお、ショボン!」ガシッ


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