―あらすじ―
突如教室に現れた黒服の男達、そして彼らの統率者らしき男はこう言った・・・
「貴様らにはこれからバトルロワイヤルをしてもらう―」と
理不尽にもその命令から逃れる事は出来無いという・・・。
その後生徒たちが教室を去って行く中、一人教室に残されたドクオは、自分に与えられたデッキと向き合い覚悟を決めた―
〓遊戯王BR〓 「独奏曲」
教室を出た俺は、学園内にある理科棟へ向かっていた―
何しろもう夜である。早いところ身を隠して休める場所を探さなければならない・・・。
無論、敷地内にある寮に戻って寝る事も可能だが―
朝起きて部屋を出たら対戦相手が目の前に居た・・・、なんて事態は避けなければならない。
出来るだけ人が寄り付かない・・・それでいて他人に見つかりにくい場所を探さなければならなかった。
理科棟は学園の敷地内にある建物の中でも特に中心―自分達の教室がある中央校舎の事だが―から離れた場所にある。
おまけに、夜の理科棟ともなれば気味悪がって近付こうとしない生徒も多いだろう・・・。
敢えて建物内に潜伏するという選択肢を捨て、野宿をする案も浮かんだが・・・、夜間の外気の冷たさと、野外で一人で寝る寂しさには敵わなかった。
('A`;)「ふぅ・・・、校舎がデカイってのも考えもんだな・・・」
('A`;)「肺が・・・足が・・・だりぃ・・・」
('A`;)「運動不足かもしれんな・・・」
('A`) 「(さて、どこか良い場所を探さなければ・・・)」
校舎内を歩き回りながら考えていた・・・
このバトルロワイヤルで生き残るにはどうすればいいか―
果たして、逃げまわって・・・、隠れて・・・、なるべく闘わない様にするのがいいのか―
しかし、それはすぐに自分の中で否定された。
黒服の男は言っていた・・・、一日一回は必ず決闘を行わなければならないと―
勝者は相手のデッキから好きなカードを引き抜いて使ってよいと―
そして何より、全員のデッキの構築がハイランダーであり、かつ目的のカードがデッキに入っている確率が非常に低い事―
これらの符号が指し示す答えは一つ―
簡単だった・・・
('A`;)「早いところ、自分の望むカードを取り揃え、強いデッキを作り上げなければ勝ち上がれないって事か・・・」
('A`;)「チッ・・・」
仮に、決闘をなるべく回避する作戦で臨んだとしよう―
一日目の終了時刻ギリギリまで決闘を回避出来たとして、無論一度は決闘をしなければならないのだから、誰かと対峙しなければならない。
しかし、その相手が自分と同じくBR初戦だと限られるだろうか―
―答えは否。
決闘を一日二戦以上行ってはいけないなんて制約は無かった・・・。
つまり、自分が初戦だろうと相手は二戦目以降である可能性がある。
寧ろ、一日の終了時刻ギリギリとなればその可能性の方が大きいだろう・・・。
ここで重要になってくるのが、“勝者は相手のデッキから好きなカードを引き抜いて使ってよい”というルールと、全員のデッキがハイランダーという条件だ。
無論、例え対戦相手が二戦以上こなしてきた相手だろうと勝てるなら何ら問題は無い・・・。
しかし、元のデッキがハイランダーである以上、自身の持つデッキ内のカード同士のシナジーが完璧とは限らない。
そして、俺のデッキに限っては殊更酷い構築だった・・・。
これがもし、一回でも相手に勝利し、相手のデッキから好きなカード選んでを自分のデッキに組み込んだ後だとしたらどうだろう?
勿論、必ずしも相手のデッキに欲しいカードが入ってるという訳ではないが・・・
少なくとも、現時点で自分の持っているカードよりも、自身のデッキに対して相性の良いカードは沢山見つかるはずだ。
未だに初めの構築のままのデッキにとっては、単純に強化なんてレベルでは済まない。場合によっては、大幅にデッキ内容が変わる事もあるだろう・・・
それにもし、『サイクロン』や『聖なるバリア−ミラーフォース−』、『死者蘇生』の様な汎用性の高い強力カードを手に入れる事が出来たら、この先の闘いを相当有利に進める事が出来る事は請け合いである。
だからこそ―、である。
逃げまわるという戦法は利口とは言えない。
既に勝ち上がってきた相手と初戦で当たった場合、脱落を覚悟した方がいいかもしれない。
そしてそれは、二日目以降も同じである。
一日目よりもさらに強化されたデッキを持つ猛者達が徘徊していることだろう・・・。
('A`;)「こりゃあ・・・、バトルロワイヤルが始まり次第早々に相手を見つけ、少しでも早く優位な状況を作らないといかんな・・・」
('A`;)「(それに、初戦で負けるようじゃあ・・・、逃げまわったところで結局最後は負けるだろう・・・)」
('A`) 「(既に身を潜めている奴が多い様だが・・・、この事実に気付いた奴はどれくらいいるのか・・・)」
('A`) 「(ひとまずあそこで休むとするか・・・)」
('A`) 「(相手探しは明日起きてからでも十分だろう・・・)」
俺は化学準備室にある教師用デスクの下に隠れ一夜を過ごす事にした―
―次の日―
チュンチュン・・・
('A`) 「ふぁ〜あ〜あ・・・」
('A`) 「(ついに朝か・・・)」
いきなり、スピーカーから放送が流れだした・・・
「「ぼーくらーはみーんな〜♪いーきてーいる〜♪」」
懐かしい音楽と共に、あの男の声が聞こえてきた―
从 ゚∀从「「皆さん、おはようございます。」」
从 ゚∀从「「たった今この放送でご起床なされた方も、おはようございます。」」
从 ゚∀从「「本日午前零時より、既にバトルロワイヤルは始まっております。」」
从 ゚∀从「「何名か既に対戦された方々もいらっしゃいますが、まだまだ殆どの方が初戦を迎えておられないようです―」」
从 ゚∀从「「バトルロワイヤルは始まったばかり!!さぁ、頑張っていきましょう!!」」
从 ゚∀从「「猶、今晩24時までに一度も決闘を行わなかった者は脱落となりますので、お忘れなき様・・・」」
从 ゚∀从「「それではご健闘を―」」
「「てーのひらをーたいように〜♪てらしてみ〜れ〜ば〜♪」」
ブツン・・・
放送はそこで終わった。
('A`;)「クソッ・・・、朝から胸くそ悪い放送流しやがって・・・」
('A`) 「(それにしても腹が減ったな・・・)」
('A`) 「(購買に行ってみるか・・・?)」
('A`) 「(いやしかし、そこで他の奴と鉢合わせになるかもしれない・・・)」
('A`) 「それはそれでいいか・・・」
ひとまず購買の方へと足を向けた。
まだ朝だからか―、殆どの者が身を隠しているせいか―、校内は非常に閑散としていた。
しかし好都合である。
せめて朝食を摂ってから初戦を迎えたかった。
無事購買まで辿り着くと、入り口のドアを少しだけ開け、中を覗いてみる―
そこには一人の人影があった・・・。
幸い、向こうがまだこちらに気付いていない上に、こちらとの間にまだ距離があった為か、デュエルディスクは反応しなかった。
('A`;)「(危ねぇ・・・)」
('A`;)「(ひとまずアイツが用を済ませるまで此処で様子を見てるか・・・)」
しかし、暫く待っても人影は一向に移動する気配を見せなかった・・・。
理由はすぐに分かった。
いや、初めからそのパターンは予想していた・・・
('A`;)「(アイツ・・・、待ち伏せしてやがる・・・!!)」
当然と言えば当然である。
早目に初戦を済ませた方が利口だと気付いたのであれば、待ち伏せという作戦は非常に有効な手段であり―
また、少なからずそれを実行する者が現れるのは当たり前の結果だった・・・。
それも、生存に際して一番重要な食料の供給源たる購買を待ち伏せ場所に選ぶとは・・・
なかなかの切れ者かもしれない・・・。
('A`;)「(クソ・・・、俺の朝飯がッ・・・!!)」
('A`;)「(わざわざ待ち伏せなんて選択しを選ぶって事は―)」
('A`;)「(相当腕に自信があるか―、与えられたデッキに良いカードが入っていたのか―)」
('A`;)「(或いはその両方か―)」
('A`;)「(いずれにせよ、あまり闘いたくない相手だな・・・)」
しかし、ぼやぼやしてると他の生徒達も徐々に此処に集まってくるだろう。
そうなれば、誰かと交戦するのは必至である。
('A`;)「(少なくとも、奴が勝負に対して自信を持っている事は確かだ・・・)」
('A`;)「(だが、良いカードを持っているが故の自信だとしたら・・・)」
('A`;)「(勝つことが出来れば今後の闘いが相当有利になる・・・)」
('A`;)「(戦力を強化出来れば、移動の際に今程気を使う事も減るだろう・・・)」
('A`;)「(いずれ誰かと闘わなければならないのなら・・・ここは・・・ッ!!)」
('A`;)「ええい!!ままよ!!」
ガラッ・・・
???「・・・誰だ?」
('A`;)「ど、どうもー」
( ゚∀゚)「やっと対戦者が来たか・・・」
途端、デュエルディスクから閃光が放たれたかと思うと、二人の周りが円形のデュエルフィールドに変貌した。
KONMAIが誇る技術の一つ“ソリッドヴィジョンシステム”である。
( ゚∀゚)「俺はジョルジュだ・・・」
('A`) 「ドクオだ」
( ゚∀゚)「さて・・・、デュエルモードに入った事だし、よろしく頼むぜェ・・・。」
('A`;)「えと・・・、出来れば朝飯喰ってから闘いたいんだけど・・・?」
('A`;)「ダメかな・・・?腹の減り具合がヤバいんだ・・・」
( ゚∀゚)「まぁ、そうだろう・・・。俺がずっとここで待ち伏せしていたのだから・・・。」
( ゚∀゚)「そうだな・・・、5分待ってやろう・・・。その間に軽く食べるといい。」
( ゚∀゚)「ただし、代わりに先攻は俺が頂く!!」
('A`;)「(あっさり要求を受け入れたと思ったらそう来たか・・・)」
('A`;)「(確かに頭が切れる様だな・・・)」
('A`;)「(先攻取られるのは痛いが・・・、腹が減っては何とやらだ・・・。)」
('A`;)「おーけー・・・、食べ終わるまで少し待っててくれ・・・」
仕方無く要求を受け入れ、購買でパンでも買おうかと売店の方へと振り向いたが―
そこには誰もいなかった・・・
生徒は勿論だが、肝心の購買の職員が一人もいなかった。
売店の中は伽藍としている・・・
しかし、菓子パンやおにぎりなどの食料は置いてある様だ。
('A`;)「(おい、ここには誰もいないのか?)」
( ゚∀゚)「ああ、俺が此処に来た時から既に誰もいなかった・・・」
('A`;)「そうか・・・」
( ゚∀゚)「おそらく、昨日現れた謎の男達の仕業だろう・・・」
( ゚∀゚)「食料だけは置いてあるところを見ると、勝手に取って食べろという事だろう。」
('A`) 「そうかもしれんな・・・」
彼の言う事はおそらく正しいだろう・・・
購買のおばちゃんに感謝しながらメロンパンを手に取り、袋を開けた。
パンを貪りながら、改めてデッキを見直して見る・・・
('A`) 「(一見無秩序な構築だと思っていたが、意外とそうでもないようだな・・・)」
('A`) 「(三種族による抗争を表しているのか・・・)」
('A`) 「(それにしても懐かしいカードばっかだなぁ、おい)」
俺は懐かしいカード達を前にし、少し気分が良くなってきた。
初期の頃から遊戯王OCGをやっていた者にとっては、かなり胸の熱くなるデッキ内容だろう・・・
だが、脳が思い出を反芻する作業入りかけたところで、慌ててそれらの思考を振り切る。
感慨深いデッキであるかどうかと、実際のデュエルで勝てるかどうかは当然別問題である。
改めて戦術的な面からデッキを見直してみる―
('A`) 「(はぁ・・・、デッキ作成者の趣味か知らんが、わざわざ仲の悪い三種族をごっちゃにすんなwww)」
('A`) 「(おかげで三種族間のシナジーが全然無いな・・・)」
('A`) 「(完全に無秩序なデッキよりマシだと開き直るべきか否か・・・)」
('A`) 「(おまけに、俺はシンクロモンスターを持ってないのにチューナーが入ってやがる・・・)」
('A`) 「(上級モンスターは結構重いし、即アドバンテージの取り戻せないものばかりだ・・・)」
('A`) 「(こりゃまた、魔法罠も何とも言えないチョイスだな・・・)」
('A`) 「(極めつけはコイツ・・・)」
('A`;)「(同名カードをリクルートって書いてあんのに1枚しか入ってねぇえええwww)」
('A`) 「(ヤバいかも分からんね)」
('A`) 「(ま、だからと言って負ける訳にはいかないんですけどね)」
メロンパンを食べ終えたドクオが、もう一つ何かパンを食べようと手を出しかけたところで声がかかった。
( ゚∀゚)「5分だ」
( ゚∀゚)「デュエルを始めようか・・・」
('A`) 「仕方無い・・・。お前を倒した後でたらふく頂く事にするよ。」
( ゚∀゚)LP8000「「デュエル!!!!」」LP8000('A`)
( ゚∀゚)「俺の先攻だ・・・、ドロー!!」
( ゚∀゚)「メイン、モンスターをセット・・・」
( ゚∀゚)「ふむ・・・、ターンエンドだ」
( ゚∀゚):LP:8000 手札:5
デッキ: 墓地: 除外: フィールド:
モンスター:1「●/」 2「/」 3「/」 4「/」 5「/」
魔法・罠:1「」2「」3「」4「」5「」
('A`) 「いくぜ!!ドロー!!」
('A`) 「(アイツのデッキもハイランダーのはず・・・)」
('A`) 「(ならば、そこまで秩序だったデッキではないだろう。)」
('A`) 「(相手のカード数枚を見たところでデッキを読むのは難しい・・・)」
('A`) 「(初めは何も考えずに攻めを意識していくべきだな)」
('A`) 「(まずは戦闘破壊でアドを稼ぐ!!)」
('A`) 「メイン!! 俺は、手札より『砦を守る翼竜』を通常召喚!!」
《砦を守る翼竜/Winged Dragon, Guardian of the Fortress #1》 †
通常モンスター
星4/風属性/ドラゴン族/攻1400/守1200
山の砦を守る竜。天空から急降下して敵を攻撃。
('A`) 「(ステータスに不安が残るが仕方無い・・・)」
('A`) 「バトルフェイズ!! 『砦を守る翼竜』で伏せモンスターに攻撃だ!!」
( ゚∀゚)「フン・・・、伏せモンスターは『ハネハネ』!!効果発動!!」
《ハネハネ/Hane-Hane》 †
効果モンスター
星2/地属性/獣族/攻 450/守 500
リバース:フィールド上のモンスターを1体選択し、持ち主の手札に戻す。
( ゚∀゚)「『ハネハネ』は戦闘破壊され・・・、『砦を守る翼竜』を貴様の手札に戻す!!」
('A`;)「(しまった・・・!!フィールドを空けられたかッ・・・!!)」
('A`;)「(このデッキで攻撃自体を防げるカードは僅かしか入ってなかった・・・)」
('A`;)「(ブラフで何とか凌いで行くしかないな・・・)」
('A`;)「メイン2、手札よりカードを1枚セット・・・」
('A`) 「ターンエンドだ」
('A`) :LP:8000 手札:5
デッキ: 墓地: 除外: フィールド:
モンスター:1「/」 2「/」 3「/」 4「/」 5「/」
魔法・罠:1「■」2「」3「」4「」5「」
( ゚∀゚)「フ・・・、お前のデッキも与えられたばかりのハイランダー・・・」
( ゚∀゚)「所詮その伏せカードもブラフだろう・・・」
('A`;)「ど、どうかな・・・?」
('A`;)「(こいつwwwやっぱり頭良いわwww何か腹立ってきたwww)」
( ゚∀゚)「ドロー!!」
( ゚∀゚)「メイン!! 『霞の谷のファルコン』を召喚!!」
《霞の谷のファルコン/Mist Valley Falcon》 †
効果モンスター
星4/風属性/鳥獣族/攻2000/守1200
このカードは、自分フィールド上に存在するカード1枚を手札に戻さなければ攻撃宣言をする事ができない。
('A`;)「(いきなり攻撃力2000だと・・・!?)」
('A`;)「(こいつ・・・、カード自体も良いものが当たっていた様だな・・・)」
('A`;)「(どうりで待ち伏せなんてする訳だぜ・・・)」
( ゚∀゚)「カードを1枚セット・・・」
( ゚∀゚)「バトルフェイズ!! たった今セットされたカードを手札戻し・・・」
( ゚∀゚)「行け!『霞の谷のファルコン』!ダイレクトアタックだ!!」
('A`;)「グッ・・・」
('A`) :LP8000→6000
( ゚∀゚)「ハハッ!!その程度かい?」
('A`) 「うるせぇよ・・・、まだ決闘は始まったばかりだろうが・・・」
('A`;)「それからその笑い方は止めた方がイイ」
( ゚∀゚)「・・・?」
('A`;)「いや・・・、何でもない」
( ゚∀゚)「メイン2、カードを1枚セットする・・・」
( ゚∀゚)「ターンエンドだ」
( ゚∀゚):LP:8000 手札:4
デッキ: 墓地: 除外: フィールド:
モンスター:1「ファルコン/ATK2000」 2「/」 3「/」 4「/」 5「/」
魔法・罠:1「■」2「」3「」4「」5「」
('A`) 「俺のターン・・・、ドロー!!」
('A`) 「(俺のデッキには、上級モンスター以外に『霞の谷のファルコン』を戦闘破壊出来るモンスターは入っていなかったはず・・・)」
('A`) 「(どうするべきか・・・)」
('A`) 「(あのモンスターの弱点は・・・)」
('A`) 「メイン!! 俺は改めて『砦を守る翼竜』を召喚する!!」
('A`) 「そしてカードを1枚セット・・・」
('A`) 「ターンエンドだ」
('A`) :LP:6000 手札:4
デッキ: 墓地: 除外: フィールド:
モンスター:1「回避率30%/ATK1200」 2「/」 3「/」 4「/」 5「/」
魔法・罠:1「■」2「■」3「」4「」5「」
( ゚∀゚)「フ・・・、何枚ブラフを増やそうと同じ事・・・」
( ゚∀゚)「ドロー!!」
( ゚∀゚)「メインフェイズ・・・、俺は更にモンスターを追加しよう・・・」
( ゚∀゚)「現れよ!!『闇:道化師のサギー』!!」
《闇・道化師のサギー/Saggi the Dark Clown》 †
通常モンスター
星3/闇属性/魔法使い族/攻 600/守1500
どこからともなく現れる道化師。
不思議な動きで攻撃をかわす。
('A`;)「(アラ・・・、やっぱり残念なモンスターも入ってるのね・・・)」
( ゚∀゚)「そしてバトルフェイズ!!」
('A`) 「ちょぉぉぉぉおおおおおおっと待ったぁぁぁぁああああああ!!!!」
('A`) 「バトルフェイズ開始時に魔法罠を発動させて貰うぜ!!」
('A`) 「速攻魔法『ダブル・サイクロン』!!」
('A`) 「対象は俺のもう一枚の伏せカードと、そちらの伏せカードだァ!!」
(; ゚∀゚)「なっ・・・何も無い・・・」
('A`) 「ならば、チェーンして『強欲な瓶』を発動!!」
('A`) 「俺はカードを1枚ドロー・・・」
('A`) 「そして選択したカードは破壊される!!」
(; ゚∀゚)「『ホーリージャベリン』が破壊された・・・」
('A`) 「さぁ、バトルフェイズを続けるといいさ」
(; ゚∀゚)「(ク・・・、戻すカードが無い今『霞の谷のファルコン』は攻撃が出来無い・・・)」
(; ゚∀゚)「(こんなところで効果が裏目に出るとは・・・)」
(; ゚∀゚)「(ここでサギーを戻すのは惜しい・・・。だが・・・クッ・・・)」
('A`) 「フン・・・、何も出来無い様だな・・・」
('A`;)「(とはいえ・・・、今のは所詮その場凌ぎ・・・)」
('A`;)「(あのモンスター自体を何とかしないと・・・)」
( ゚∀゚)「メイン2、カードを1枚セット・・・」
( ゚∀゚)「(この伏せを相手がどう見るか・・・)」
( ゚∀゚)「ターン終了だ」
( ゚∀゚):LP:8000 手札:3
デッキ: 墓地: 除外: フィールド:
モンスター:1「ファルコン/ATK2000」 2「サギー/ATK600」 3「/」 4「/」 5「/」
魔法・罠:1「■」2「」3「」4「」5「」
('A`;)「(何か来てくれ・・・!!)」
('A`) 「ドロー!!」
('A`) 「(こいつは・・・)」
('A`) 「スタンバイ!メイン!・・・、バトルフェイズ!!」
('A`) 「『砦を守る翼竜』で『闇:道化師のサギー』に攻撃だ!!」
(; ゚∀゚)「クッ・・・、『サギー』は破壊される・・・」
( ゚∀゚):LP8000→7400
('A`) 「メイン2、カードを1枚セット・・・」
('A`) 「さぁ、お前のターンだ」
('A`) :LP:6000 手札:5
デッキ: 墓地: 除外: フィールド:
モンスター:1「回避率35%/ATK1200」 2「/」 3「/」 4「/」 5「/」
魔法・罠:1「■」2「」3「」4「」5「」
( ゚∀゚)「貴様の方も『霞の谷のファルコン』を前に何も出来なかった様だな・・・」
( ゚∀゚)「ドロー!!」
( ゚∀゚)「メイン、手札より『エヴォルテクター・シュバァリエ』を召喚!!」
《エヴォルテクター シュバリエ/Evocator Chevalier》 †
デュアルモンスター
星4/炎属性/戦士族/攻1900/守 900
このカードは墓地またはフィールド上に表側表示で存在する場合、通常モンスターとして扱う。
フィールド上に表側表示で存在するこのカードを通常召喚扱いとして再度召喚する事で、このカードは効果モンスター扱いとなり以下の効果を得る。
●自分フィールド上に表側表示で存在する装備カード1枚を墓地へ送る事で、相手フィールド上に存在するカード1枚を破壊する。
('A`;)「(やっぱアイツのデッキもそれなりに混沌としてんのな・・・)」
('A`;)「(それにしても・・・)」
('A`;)「(ちょっとアンタwww良いカードばっかズルいですよwww)」
( ゚∀゚)「さぁ、行こうか・・・。バトルフェイズ!!」
( ゚∀゚)「『シュバリエ』で『砦を守る翼竜』に攻撃!!」
('A`;)「『砦を守る翼竜』は破壊される・・・」
('A`) :LP6000→5300
( ゚∀゚)「伏せカードを手札へ戻し、『ファルコン』でダイレクトだ!!」
('A`;)「クッ・・・」
('A`) :LP5300→3300
( ゚∀゚)「ハハッ!!どうやら俺の勝利は決定した様だ!!」
('A`;)「だからその笑い方・・・」
('A`;)「(それにしても・・・、カードの能力値に差が有り過ぎんだろ・・・)」
('A`;)「(早くもライフがヤバイな・・・)」
('A`;)「(だが・・・)」
( ゚∀゚)「メイン2、再びカードをセット・・・」
( ゚∀゚)「ターン終了」
( ゚∀゚):LP:7400 手札:3
デッキ: 墓地: 除外: フィールド:
モンスター:1「ファルコン/ATK2000」 2「シュバリエ/ATK1900」 3「/」 4「/」 5「/」
魔法・罠:1「■」2「」3「」4「」5「」
('A`) 「俺のターン!! ドロー!!」
('A`) 「スタンバイフェイズ!!」
('A`) 「俺は魔法カードを発動する・・・」
(; ゚∀゚)「スタンバイで・・・魔法・・・だと・・・!?」
('A`) 「リバースカードオープン!!『邪悪な儀式』!!」
《邪悪な儀式/Curse of Field》 †
通常魔法
フィールド上の全てのモンスターの表示形式を入れ替える。
発動ターン、モンスターの表示形式は変更できない。
このカードはスタンバイフェイズにしか発動できない。
('A`) 「こいつはスタンバイフェイズにしか発動出来ない特殊な魔法カードだ・・・」
('A`) 「お前の場の2体のモンスターには守備表示になってもらう!!」
『霞の谷のファルコン』ATK2000→DEF1200
『エヴォルテクター・シュバリエ』ATK1900→DEF900
(; ゚∀゚)「ぐ・・・」
('A`) 「それではメインフェイズに入る・・・」
('A`) 「俺は手札よりこいつを召喚する―」
('A`) 「出番だ!!『不意打ち又佐』!!」
《不意打ち又佐/Mataza the Zapper》 †
効果モンスター
星3/闇属性/戦士族/攻1300/守 800
このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃する事ができる。
このカードは表側表示でフィールド上に存在する限り、コントロールを変更する事はできない。
('A`) 「(あの伏せカード・・・、先程の『砦を守る翼竜』の攻撃を通した辺りからしても攻撃反応型罠ではないだろう・・・)」
('A`) 「(どちらにせよ、今は攻撃するしかあるまい!!)」
('A`) 「バトル!!『不意打ち又佐』でニレンダァ!!」
(; ゚∀゚)「グゥ・・・、2体とも破壊される・・・」
('A`) 「メイン2、カードを2枚セット・・・」
('A`) 「ターンエンドだ!!」
('A`) :LP:3300 手札:3
デッキ: 墓地: 除外: フィールド:
モンスター:1「又左衛門/ATK1300」 2「/」 3「/」 4「/」 5「/」
魔法・罠:1「■」2「■」3「」4「」5「」
( ゚∀゚)「ドローだ!!」
( ゚∀゚)「(これなら相手モンスターが何体いようと、何回攻撃出来ようと関係無い・・・)」
( ゚∀゚)「メイン、モンスターをセット・・・」
( ゚∀゚)「そのままターンエンドだ」
( ゚∀゚):LP:7400 手札:3
デッキ: 墓地: 除外: フィールド:
モンスター:1「●/」 2「/」 3「/」 4「/」 5「/」
魔法・罠:1「■」2「」3「」4「」5「」
('A`) 「(伏せモンスターのみでエンドか・・・)」
('A`) 「(アタッカーが尽きたのか・・・?)」
('A`) 「(何にせよチャンスだ!!)」
('A`) 「ドロー!!」
('A`) 「(ようやくまともなアタッカーを引けたぜ・・・)」
('A`) 「メイン、手札より『戦士ダイ・グレファー』を召喚する!!」
《戦士ダイ・グレファー/Warrior Dai Grepher》 †
通常モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1700/守1600
ドラゴン族を操る才能を秘めた戦士。過去は謎に包まれている。
('A`) 「バトルフェイズ!!」
('A`) 「『不意打ち又佐』で伏せモンスターに攻撃する!!」
( ゚∀゚)「残念だが・・・、伏せモンスターはこいつだ・・・」
《アルカナフォース0−THE FOOL/Arcana Force 0 - The Fool》 †
効果モンスター
星1/光属性/天使族/攻 0/守 0
このカードは戦闘によっては破壊されない。
このカードは守備表示にする事ができない。
このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、コイントスを1回行い以下の効果を得る。
●表:このカードを対象にする自分の魔法・罠・効果モンスターの効果を無効にし破壊する。
●裏:このカードを対象にする相手の魔法・罠・効果モンスターの効果を無効にし破壊する。
('A`;)「チッ・・・、戦闘破壊耐性持ちモンスターか・・・」
('A`) 「仕方無い・・・、ターンエンドだ」
('A`) :LP:3300 手札:3
デッキ: 墓地: 除外: フィールド:
モンスター:1「又左衛門/ATK1300」 2「HENTAI/ATK1700」 3「/」 4「/」 5「/」
魔法・罠:1「■」2「■」3「」4「」5「」
( ゚∀゚)「ドロー!!」
( ゚∀゚)「ハハッ!こりゃあ良いカードを引いた・・・」
( ゚∀゚)「メインフェイズ!!場の『アルカナフォース0−THE FOOL』をリリースし・・・」
( ゚∀゚)「『デーモンの召喚』を召喚!!」
《デーモンの召喚/Summoned Skull》 †
通常モンスター
星6/闇属性/悪魔族/攻2500/守1200
闇の力を使い、人の心を惑わすデーモン。
悪魔族ではかなり強力な力を誇る。
('A`) 「クッ・・・、上級モンスターが出てきたか・・・」
('A`) 「(それにしても・・・、“『デーモンの召喚』を召喚!!”って・・・)」
('A`) 「(2回も“召喚”って言う必要無いよな・・・)」
( ゚∀゚)「いくぞ・・・、バトル!!『デーモンの召喚』で『不意打ち又佐』に攻撃だ!!」
('A`;)「『不意打ち又佐』が破壊される・・・」
('A`) :LP3300→2100
('A`) 「だがしかし・・・!!『不意打ち又佐』が破壊され、戦闘ダメージを受けた時に罠カードを発動する!!」
('A`) 「(俺は・・・、デッキに眠るあのカードに賭ける!!)」
( ゚∀゚)「・・・!?」
('A`) 「リバースカードオープン!!『デモンバルサム・シード』!!」
《デモンバルサム・シード/Sinister Seeds》 †
通常罠
自分フィールド上に表側攻撃表示で存在するモンスターが戦闘によって破壊された時に発動する事ができる。
その戦闘によって自分が受けた戦闘ダメージ500ポイントにつき、自分フィールド上に「デモンバルサムトークン」(植物族・闇・星1・攻/守100)を1体特殊召喚する。
('A`) 「俺は今1200pのダメージを受けた!!よって、デモンバルサムトークン2体を守備表示で特殊召喚する!!」
( ゚∀゚)「(フン・・・、生け贄を揃えるつもりか・・・!?)」
( ゚∀゚)「バトルフェイズは終了・・・。そのままターンエンドだ。」
( ゚∀゚):LP:7400 手札:3
デッキ: 墓地: 除外: フィールド:
モンスター:1「デーモンの召喚/ATK2500」 2「/」 3「/」 4「/」 5「/」
魔法・罠:1「■」2「」3「」4「」5「」
('A`) 「(頼む・・・、来てくれ・・・!!)」
('A`) 「俺の・・・タァーーーーーーーーーン!!!!ドロォォォォォオオオオオオオオ!!!!」
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さぁ・・・ |: : : : :..:.::/: : : : : : : : :.::::::/`ヾミ::::::::::::::/ ヘヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
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行くぞ!! |: : :::∨: : : :.::::::::::l: ::/ イ:} ノ ヽ! r' /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;. '"´
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}  ̄ ̄} { / < ヾ丶、____/ ヽ ∠> '"´ ,/-- 、
j  ̄ ̄}ー’ / ヾ丶、 ヽ ____ヽ / }
/ ┬│ / ヽ `丶、 ヽ V ,/ ハ
〈 }_ノ ゝ ヽ `丶、 ヽ V ,/ / ヘ
,∧ _ノ`ヽ. 下二 ̄ ̄ ̄ ̄ 、 `丶、 . __V / / ヘ
//∧ ∨/{ /  ̄ ̄ } ヾ、 V / { ヘ
('A`) 「メインフェイズ!! 俺はデモンバルサムトークン2体をリリースし・・・」
('A`) 「時代を蹂躙せし暴君よ・・・、永久(とこしえ)の眠りより目覚めよ・・・!!」
('A`) 「現れよ!!『タイラント・ドラゴン』!!」
《タイラント・ドラゴン/Tyrant Dragon》 †
効果モンスター
星8/炎属性/ドラゴン族/攻2900/守2500
相手フィールドにモンスターが存在する場合、このカードはバトルフェイズ中にもう1度だけ攻撃する事ができる。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、このカードを対象にする罠カードの効果を無効にし破壊する。
このカードを他のカードの効果によって墓地から特殊召喚する場合、そのプレイヤーは自分フィールド上に存在するドラゴン族モンスター1体をリリースしなければならない。
(; ゚∀゚)「なっ・・・、『タイラント・ドラゴン』・・・だと・・・!?」
(; ゚∀゚)「(こいつ・・・、そんな切り札を隠し持っていたのか・・・)」
('A`) 「さぁ、いこうか」
('A`) 「バトル!! 『タイラント・ドラゴン』で『デーモンの召喚』に攻撃!!」
('A`) 「タイラント・バーストォォォォオオオオ!!!!」
(; ゚∀゚)「グアッ・・・」
( ゚∀゚):LP7400→7000
('A`) 「俺は・・・、このバトルロワイヤルを必ず勝ち抜いてみせる!!!!」
(; ゚∀゚)「グ・・・、意気がるな!!勝つのは俺だ!!」
('A`) 「・・・」
('A`) 「俺は・・・、ターンエンドだ・・・」
('A`) :LP:2100 手札:3
デッキ: 墓地: 除外: フィールド:
モンスター:1「タイラント・ドラゴン/ATK2900」 2「HENTAI/ATK1700」 3「/」 4「/」 5「/」
魔法・罠:1「■」2「」3「」4「」5「」
(; ゚∀゚)「俺は・・・、こんなところで死ぬ男じゃないんだァァァァ!!」
( ゚∀゚)「ドロー!!」
( ゚∀゚)「(こちらのライフはまだ7000pもある・・・)」
( ゚∀゚)「(そしてこのモンスターの守備力なら『ダイ・グレファー』には戦闘破壊されない・・・)」
( ゚∀゚)「(奴が『ダイ・グレファー』で攻撃してきた場合、『タイラント・ドラゴン』と合わせて2体の攻撃を受け流す事が出来る・・・)」
( ゚∀゚)「(万が一『タイラント・ドラゴン』から攻撃されたとしても、ダメージは最小限に抑えられる・・・)」
( ゚∀゚)「メイン!! モンスターを1枚セット・・・」
( ゚∀゚)「さらにカードを3枚セット・・・」
( ゚∀゚)「ターンエンドだ」
( ゚∀゚):LP:7400 手札:0
デッキ: 墓地: 除外: フィールド:
モンスター:1「●/」 2「/」 3「/」 4「/」 5「/」
魔法・罠:1「■」2「■」3「■」4「■」5「」
('A`) 「(この場面でガン伏せか・・・)」
('A`) 「ドロー!!」
('A`) 「(だが、忘れちゃいけないのは―)」
('A`) 「ラストターンだ」
('A`) 「メイン、手札より魔法カード『太陽の書』を発動・・・」
('A`) 「そちらの伏せモンスターを表側攻撃表示にしてもらおう・・・」
《太陽(たいよう)の書(しょ)/Book of Taiyou》 †
通常魔法
裏側表示でフィールド上に存在するモンスター1体を表側攻撃表示にする。
(; ゚∀゚)「なッ・・・」
『Unknown』DEF???→『魂虎』ATK0
《魂虎/Soul Tiger》 †
通常モンスター
星4/地属性/獣族/攻 0/守2100
人の魂をむさぼると言われている恐ろしい虎の魂。
できれば出会いたくない魂として有名。
(; ゚∀゚)「(まだだ・・・、『タイラント・ドラゴン』と『ダイ・グレファー』2体合わせても4600ダメージ・・・。まだ大丈夫・・・)」
('A`) 「(―相手のデッキも、手に入れたばかりの無秩序なハイランダーだという事・・・!!)」
('A`) 「バトルフェイズだ・・・」
('A`) 「『タイラント・ドラゴン』で『魂虎』に攻撃だ」
(; ゚∀゚)「グゥ・・・、『魂虎』は破壊される・・・」
( ゚∀゚):LP7000→4100
('A`) 「(やはりただのブラフだったか・・・)」
('A`) 「お前は・・・、このバトルロワイヤルどう思う・・・?お前は何の為に今戦っている・・・?」
(; ゚∀゚)「そんなのは決まっている!!死にたくないからだ!!こんな意味の分からない闘いで死んでたまるかッ・・・!!」
('A`) 「そうか・・・、まぁ・・・、そうだよな・・・」
('A`) 「お前に“過去”を見せてやる・・・」
('A`) 「『魂虎』が破壊され墓地へ送られた時、罠カードを発動する―」
('A`) 「リバースカードオープン!!『時の機械−タイム・マシーン』!!」
《時の機械−タイム・マシーン/Time Machine》 †
通常罠
モンスター1体が戦闘によって破壊され墓地へ送られた時に発動する事ができる。
そのモンスターを、破壊された時のコントローラーのフィールド上に同じ表示形式で特殊召喚する。
('A`) 「『魂虎』は攻撃表示で再び蘇る!!」
(; ゚∀゚)「バカな・・・」
('A`) 「そして『タイラント・ドラゴン』は、モンスターを戦闘破壊した後―」
('A`) 「相手の場にモンスターが存在していた場合、もう一度だけ続けて攻撃出来る・・・」
(; ゚∀゚)「・・・」
('A`) 「行け・・・『タイラント・ドラゴン』・・・、タイラントバースト!!」
( ゚∀゚):LP4100→1200
(; ゚∀゚)「(『戦士ダイ・グレファー』に攻撃されたら俺の負け・・・)」
(; ゚∀゚)「(終わった・・・何もかも終わった・・・)」
(; ゚∀゚)「(何で俺達がこんな目に遭わなければならないんだろう・・・?)」
( ゚∀゚)「(―達・・・か・・・)」
( ゚∀゚)「(アイツらはまだ生き残っているだろうか・・・)」
( ゚∀゚)「(クラスの皆はまだやられちゃいないよな・・・?)」
(; ゚∀゚)「・・・ッ!!」
(; ゚∀゚)「そうか・・・、さっきお前が言いたかったのは・・・」
('A`) 「・・・」
( ゚∀゚)「さぁ・・・殺せ・・・」
('A`) 「いいんだな・・・?」
( ゚∀゚)「ああ・・・、お前に任せるよ・・・」
('A`) 「そうか・・・」
('A`) 「『戦士ダイ・グレファー』の攻撃―」
( ゚∀゚)「・・・」
('A`) 「(このバトルロワイヤル・・・、絶対に勝ち残って・・・俺は―)」
('A`) 「プレイヤーにダイレクトアタック!!」
('A`) 「(俺は―)」
(; ゚∀゚)「グハッ・・・」
( ゚∀゚):LP1200→0 ピーッ
(; ゚∀゚)「・・・」
ドサッ・・・
('A`) 「必ずお前たちを助ける・・・!!この理不尽な争いの犠牲になった皆を必ず助ける・・・!!」
時間が止まった様だった・・・。
ジョルジュが床に吸い寄せられる様にしてゆっくりと倒れていく最中、俺は目が離せなかった・・・。
('A`) 「勝負の後に言葉を交える事も許されないのか・・・」
('A`) 「(このバトルロワイヤルを主催している奴らが何者なのかも、そいつらの目的が何なのかも分からない・・・)」
('A`) 「(ただ一つ分かっているのは―)」
('A`) 「このバトルロワイヤルを勝ち残って・・・、あの黒服野郎をぶっ倒さなきゃならねぇって事だ・・・!!」
そう、最終的に勝ち続ける事が出来るのは一人のみ・・・
それが意味する事―
('A`) 「(ブーンやショボンはどうしているだろうか・・・?)」
('A`) 「(アイツらならまだやられてはいないと思うが・・・)」
('A`) 「(アイツらもいつかは負けるかもしれない・・・)」
('A`) 「(だから・・・、誰かが―)」
('A`) 「(俺が・・・ッ!!)」
dndn・・・dndn・・・
床がかすかに振動している・・・
('A`;)「(まずい・・・!!人が来る・・・!!)」
('A`;)「(急いでこの場から離れなくては―)」
('A`;)「(やっと決闘が終わったってのに・・・、今鉢合わせる訳にはいかねぇ・・・!!)」
('A`;)「(勝ったってのに・・・、相手のデッキからカードを選んでる暇も無いのかッ・・・!!)」
('A`;)「(クッ・・・、せめて少しだけでも・・・!!)」
('A`;)「力を借りるぜジョルジュ・・・!!」
デッキの上10枚程を急いで掠め取り・・・、ついでに菓子パンも数個抱え・・・、俺はすぐに購買を後にした・・・。
購買から離れる途中、黒服の男達数名とすれ違った―
先程のデュエルの敗者であるジョルジュの身体を取りに来たのだろうか・・・
昨日の説明では敗者は“仮死状態”になると言っていた―
とすれば、彼の身体は葬られる訳ではないだろう・・・
彼はどこへ連れていかれるのか―
どの様な扱いをされるのか―
それらは一切分からない。
だが・・・、今は悪い可能性など考えている場合ではない・・・
信じて、闘い続けるしか道は無い事はよく分かっていた・・・。
('A`;)「ふぅ・・・、危ないところだった・・・」
('A`;)「デッキ調整もままならい状態で2戦連続は流石にキツイ・・・」
('A`;)「(いくらかの食料も手に入れ、今日のノルマである1勝も達成した・・・)」
('A`;)「(ひとまず、誰かに合わない内に理科棟に戻って、この後の事について考えよう・・・)」
俺は再び理科棟に向かった。
昨日見つけた場所なら大丈夫だろう・・・。
理科棟までは無事に到着したが、中に入ると、相変わらず静けさに返って緊張してしまう・・・
('A`;)「(不気味だな・・・)」
('A`;)「(俺以外に此処を利用している者が誰もいないなんて事は無いだろう)」
('A`;)「(どこかの教室に潜伏して息を潜めているのだろうが・・・)」
('A`;)「(うっかり出くわす事だけは避けなければ・・・)」
なるべく教室の前を通らないルートを選び、階段を登る際は、踊り場に出る前に耳を澄まし、人の有無を慎重に確認しながら進んだ・・・
無事目的の化学準備室に到着した俺は、菓子パンを机の上に放り出し、教師用として置いてある椅子にどっぷりと腰掛けた・・・
棚に置かれた瓶から漂う薬品の匂いが、今は意外と心地良かった・・・
('A`) 「(勝った・・・)」
('A`) 「(俺は・・・勝ったんだ・・・)」
('A`) 「(だが・・・、俺に負けたアイツの為にも、ここで終わってはいけない・・・)」
('A`) 「(一度足りとも負けてはいけないんだ・・・俺は・・・ッ!!)」
先程ジョルジュから手に入れたカードを手に取り、じっくりと眺めてみる・・・
('A`;) 「(クソ・・・、あの時ゆっくりカードを選ぶ時間があれば・・・)」
('A`) 「(しかしまぁ・・・、このカードを手に入れる事が出来たのは大きいな。)」
('A`) 「(コイツを抜いて・・・、コレを入れて・・・)」
時刻はまだ正午前・・・
早朝に外へ出たせいか、一日が長く感じる・・・
('A`) 「(今日はもう疲れたし・・・、無理に戦ってリスクを増やす必要も無いだろう・・・)」
('A`) 「(調整終わったし・・・、寝るか・・・)」
俺は怠け者だった―
・・・・
・・・
・・
・
−半日後−
('A`;)「んが・・・」
('A`;)「(うわっ・・・www気付いたらこんな時間かよ・・・)」
('A`) 「(24時まであと数分・・・)」
('A`) 「(外も真っ暗だな・・・)」
突然放送が鳴り出した―
「「ぼーくらーはみーんな〜♪いーきてーいる〜♪」」
聞き覚えのある音楽とともに、再びあの男の声が聞こえてきた・・・
从 ゚∀从「「皆さんこんばんは」」
从 ゚∀从「「今まさに寝ようとしていた方々もこんばんは」」
从 ゚∀从「「さて、本日の終了時刻まであと僅か・・・」」
从 ゚∀从「「皆さん、既にデュエルは行われましたでしょうか?」」
从 ゚∀从「「まだ行われていない方々には、残念ながらここでご退場していただく事になります・・・」」
从 ゚∀从「「おっと・・・、もうこんな時間・・・」」
从 ゚∀从「「それでは皆さんご一緒に・・・」」
从 ゚∀从「「一!!十!!百!!千!!・・・」」
从 ゚∀从「「おっと失礼・・・、間違えてしまいました・・・」」
从 ゚∀从「「5・・・4・・・3・・・2・・・1・・・」」
遠くの方から悲鳴が聞こえてきた―
从 ゚∀从「「さぁ、今!!この瞬間をもちまして二日目に突入致します!!」」
从 ゚∀从「「皆さん、一日目にも増してご活躍して頂きますよう―」」
「「まーっかーにーながーれる〜♪ぼくのちーしお〜♪」」
ブツン・・・
放送はそこで途切れた。
('A`;)「(クソ・・・今日の朝といい・・・、寝起きのBGMはもっとマシなものにして欲しいぜ・・・)」
('A`) 「(それにしても、さっきの悲鳴は何だったんだろうか・・・)」
('A`) 「(今日デュエルを行わなかった者達が何らかの攻撃を受けたのだろうか・・・?)」
('A`) 「(デュエルをしなかった者達など本当にいるのだろうか?)」
('A`) 「(どうせ脱落するのであれば、少しでも生き残れる可能性のある道を選ぶべきだ・・・)」
('A`) 「(諦めてないのであれば、誰とも遭遇出来なかったとか・・・?)」
('A`) 「(一日歩きまわったとして、それは有り得ないだろう・・・)」
('A`) 「(一体どういう事だ・・・?)」
気付いたら俺は、そのまま二度目の眠りについていた・・・
明日も自分が勝ち続けられるなんて保証など、何処にも無い。
それでも俺は・・・、闘い続けるしかないんだ―
to be continued…