876 名前:名も無きAAのようです :2014/10/19(日) 20:57:42 ID:yWTMaTkQ0




(´・ω・`)「羨ましいよ。僕みたいな年になるとね、本当に君達が羨ましいと思うんだ」

(´・ω・`)「何にでも挑戦出来る。何度でも失敗出来る。何度だってやり直せる」

(´・ω・`)「若さっていうのはね。素晴らしい、才能みたいなものなんだ。」

(´・ω・`)「君は、その才能を無駄にしちゃいけないよ?」



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877 名前:名も無きAAのようです :2014/10/19(日) 20:58:25 ID:yWTMaTkQ0








――悲劇の幕開け――






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878 名前:名も無きAAのようです :2014/10/19(日) 21:02:09 ID:yWTMaTkQ0
喉の辺りにもう何百回と反復して味わう、虫が這うような不快感。
額の辺りにベッタリと髪の毛が張りついているし、何となく自分の体臭がキツく感じる。
どうやら昨日も、結局シャワーを浴びる事なく酔い潰れて寝てしまったようだ。


('A`)「4日連続か。記録更新だな」


寝起きと二日酔い。ダブルの倦怠感にさいなまれる我が身に鞭うって蛇口をひねる。
多分1週間くらい洗ってないコップに水を注いで、喉に潜む害虫ごと一気に飲み干す。
本当だったらもう2、3杯飲みたかったけれど、実際のところ、二日酔いの時に大量に水分を取るとすぐに戻してしまうので辞めておいた。

879 名前:名も無きAAのようです :2014/10/19(日) 21:02:56 ID:yWTMaTkQ0
('A`)「頭いて―な」


床に転がるスマートフォンで時間を確認。
傷だらけの液晶ごしに時刻は11:30を表示している。買い替えようかな。そう思った。
思うだけならタダだから。

ちなみに今日は水曜日。
回りのやつらは働いたり勉強したりなんかそ―いう事をしている筈だ。


('A`)「だが俺には関係無い」


テーブルの上には空になった缶ビールが6本。
それから昨日買ったウィスキーがキャップが開いた状態で放置してある。
それからスナック菓子の欠片とその空き袋が散乱。
それらをちょいちょいと押し退けてほとんど投げるように空になったグラスを置いた。

よくよく見てみれば、度数43゜のウィスキーがほぼ無くなっている訳だから、なるほど昨日はよく飲んだものだ。

880 名前:名も無きAAのようです :2014/10/19(日) 21:03:43 ID:yWTMaTkQ0
('A`)「内藤の野郎。殆どビールだけで酔っぱらいやがって」


365日酒を飲んでる俺な訳だが、その内の160日くらいは内藤と2人で飲んでいる。
そしてその内の140日くらいはアイツが勝手に潰れている。
そうして俺は結局、いびきをかくマヌケ面を横目に、1人黙々と体内にアルコールを蓄積しながら睡魔を待たなければならない。

そうして、さあ、ようやく眠くなったぞ。という頃にはほとんど朝になってるものだから、結局のところ、内藤の奴はまるで我が家のように勝手に起きて、勝手に風呂に入って、勝手にバイトに向かう。


('A`)「あっ、洗い物だけはやってくれるか」


まあ大体、そんな感じ。

881 名前:名も無きAAのようです :2014/10/19(日) 21:04:37 ID:yWTMaTkQ0
多分、俺とアイツみたいな関係を親友って言うんだろうけど、どうしてか、こう、そういう言葉ではおさまりが悪い。
俺もアイツも、もともと友人は少ない。
おまけに友人が出来てもその関係を維持しようともしない。
だからもし俺達に、もっと友人の選択肢が多かったなら、お互いに別々のやつと、それこそ「親友」という関係を築いていた筈だ。
根拠は無いけど、多分、そんな感じ。

だから別に、わざわざ俺とアイツの関係性を深くは考えないし言葉にもしない。
そういうのは考えれば考えるほど意味が無い。


('A`)「友情とかそ―いうのって、なんかマンドクセ」


未だに厨二病が抜けきれないのか、そうなのか。俺はまだまだ痛い子なのか。
いったい全体どうなのか。
そういう事を考えるのはもう辞める事にした。

882 名前:名も無きAAのようです :2014/10/19(日) 21:05:37 ID:yWTMaTkQ0
('A`)「俺は世捨て人。毎日がエブリデー」


大体1ヶ月前から。具体的には24日前。
二日酔いが原因で2年間続けたバイト先をバックレたその日から。










('A`)「あっ、エブリデーじゃなくてホリデーだった」

883 名前:名も無きAAのようです :2014/10/19(日) 21:06:20 ID:yWTMaTkQ0







育つ雑草のようです






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884 名前:名も無きAAのようです :2014/10/19(日) 21:07:00 ID:yWTMaTkQ0
( ^ω^)「結局、どういうことなんだお?」

('A`)「知らん」

内藤が持って来たDVDを鑑賞しながら酒を飲む。
俺が一人暮らしを初めてから、何十回と繰り返されるいつもの日常。
強いて違う点をあげるなら、今日の映画は大ハズレだった事。


( ^ω^)「オチが訳分かんないと、気持ち悪いんだよな―」


いつもだったらキャッキャッと騒ぎながら、あのシーンはこうだとか、あの役者はああだとか騒ぎながら酒をあおるのだが、今日はそういう気分では無いらしい。

俺としてはそれはそれで、別にどうでもいいんだけど。

885 名前:名も無きAAのようです :2014/10/19(日) 21:07:44 ID:yWTMaTkQ0
( ^ω^)「ドクオのオススメの映画、何か無いのかお?
いい加減、僕ばっかり映画持ち込むの不公平な気がしてきたお」

('A`)「別に俺が頼んでるわけじゃね―だろ?お前が勝手に持ってきてるだけじゃん」

(;^ω^)「いや、まあ。それ言っちゃうと、アレだけどさあ」


内藤は不満そうな表情を浮かべながらビールに口をつける。
こいつにしてはペースが遅い。
いつもならもう2本目のプルタブを開けている頃だろう。


(;^ω^)「この家、娯楽が少なすぎるんだお。再生機はあってもDVDは無いし、ゲームも無いし」

('A`)「そりゃ、有ったらいいんだろうけどよ。
実際に家主の俺が買おうって気にならないんだから仕方ないだろ」

( ^ω^)「普段退屈じゃないのかお?」

('A`)「飯喰って、寝て、シコッて、寝てりゃあ、また明日。
退屈とは無縁の快適なニートライフ」

(;^ω^)「そういうのを退屈って言うんだお」

886 名前:名も無きAAのようです :2014/10/19(日) 21:08:29 ID:yWTMaTkQ0
内藤の文句を聞き流しながらウィスキーをグラスに注ぐ。
それから流れるように口に入れてそのまま飲み込む。
喉と胃が焼ける音がする。
気がした。
本日5杯目のウィスキーの味はいつも通り。
退屈で、もったりして。うん、それだけ。


( ^ω^)「で?」

('A`)「は?」

( ^ω^)「映画。オススメのだお」

('A`)「お前と趣味合わないと思う」

( ^ω^)「ジャンルは?」

('A`)「スプラッター」

(;^ω^)「ああ……」

887 名前:名も無きAAのようです :2014/10/19(日) 21:09:13 ID:yWTMaTkQ0
内藤はどこか納得したような表情を浮かべながらビールを飲み干した。
間髪入れずにプルタブを開ける時の、あの何とも言えない心地よい音が響く。
そして流れるように2本目のビールを口に流し込んでいる。


( ^ω^)「ウィスキー頂戴」

('A`)「あ?また混ぜんの?」

( ^ω^)「ボイラーメーカーだお」

('A`)「ああそう」


2ヶ月くらい前に、たまたま俺がネットで知ったその酒を作って飲み初めてから、内藤はよくこうしてビールとウィスキーを混ぜただけの安っぽいカクテルを真似して作っていた。
俺の方は最初の1、2回で飽きてそれっきりだったけど、内藤はそれを心底美味そうに飲んでいる訳だから、よっぽどのお気に入りなんだろう。

888 名前:名も無きAAのようです :2014/10/19(日) 21:09:54 ID:yWTMaTkQ0
('A`)「言うほど美味いかね?それ」


事実、目の前でゴクゴクと。それはもう美味そうに。


( ^ω^)「教えてくれたのドクオじゃないかお」

('A`)「俺は酒の美味い不味いとか分かんね―からさ」

( ^ω^)「じゃあ何でわざわざ酒を飲むんだお?」

('A`)「酔うために決まってるだろ」


ウィスキーをグラスに注ぎ、そのまま口へ、喉へ。
本日6杯目。
輪郭がぼやけた視界が、ようやく身体にアルコールが回ってきたことを教えてくれたもんだから、少しだけテンションが上がった。
酒っていいね、うん。

889 名前:名も無きAAのようです :2014/10/19(日) 21:10:34 ID:yWTMaTkQ0





('A`)「酔った―?」

(*^ω^)「大丈夫だお。大丈夫だお」

('A`)「あっそう」

(*^ω^)「大丈夫だってば」

('A`)「知ってるよ。ちなみに俺は結構酔ってるぞ」

(*^ω^)「なら、僕も。酔ってるお」

('∀`)「意味分からん」


ヘラヘラと笑いながら本日○杯目のウィスキー。
酔っている時は、楽しい。理屈とか抜きに、ただ、楽しい。


('∀`)「酔ってるとさあ、エロい気持ちになるじゃん?
あれ、何でだか知ってる?」

890 名前:名も無きAAのようです :2014/10/19(日) 21:11:24 ID:yWTMaTkQ0
(*^ω^)「お―?媚薬効果があるとか。かお?」

('∀`)「ちげ―よ。なんかさ、アルコールっていうのは、脳ミソの理性をつかさどる?場所をさあ、鈍くさせちまうんだって」

(*^ω^)「ほうほう」

('∀`)「だからさ、本能とか欲望に忠実になるらしい。
まあ、結果的に自分に正直になるって事らしいぜ」

(*^ω^)「ああ、腹割って話すには酒が1番だ。って親父も言ってたお」


こんなことわざわざ説明しないでも誰にでも分かる話。
つまり、こう言うことをわざわざ説明したくなる程に酔ってる訳ですね、うん。

892 名前:名も無きAAのようです :2014/10/19(日) 21:12:11 ID:yWTMaTkQ0
酒はいい。正しくは酔っぱらってる、この感覚。
素面だったら糞つまらない日常会話も物凄い面白いもののように勘違いさせてくれるし、自分の考えてる事が何だか、こう、物凄く崇高なものだと誤解させてくれる。
そして何より正直になれる。普段だったら周りにドン引きされるような爆弾だって、酔ってる時は平気で放り込める。






('A`)「人を殺したい」





ほらね?爆弾投下しちゃった。

893 名前:名も無きAAのようです :2014/10/19(日) 21:13:18 ID:yWTMaTkQ0
('A`)「学校卒業して、フリーターになって、ついこの前ニートになった」

('A`)「貯金なんかしてなかったから金も無い。
このままじゃきっと来月の家賃さえ払えない」


本日○杯目のウィスキー。
苦くて、臭くて、色つきの、不味い水。
俺の喉が鳴る音が、嫌に響く。


('A`)「若ければ何でも出来るってさあ、昔言われたんだよ。
ほら、多分内藤も知ってる、あの居酒屋のさあ、しょぼくれ顔のオッサンに」


内藤は俺のほうをじぃっと見ながら相槌を打って、ビールを飲む。
今さら気まずくなる関係でも無いのに、6.5畳のワンルームの空気はピンと音が鳴りそうになるほど張りつめていた。

894 名前:名も無きAAのようです :2014/10/19(日) 21:14:03 ID:yWTMaTkQ0
('A`)「なあ、内藤。俺達はさあ、自由なのかな?」

( ^ω^)「……」

('A`)「まだ若いしさ。多分さ、今から物凄い頑張ったりしたらさ、きっと大学とかにも行けると思う」

('A`)「例えばやりたいこと見付けてさ、夢追っ掛けたりしてもさ、まだ許される年だと思う」

('A`)「あとはそうだな……この顔じゃ難しいだろうけどさ、誰かいい女見付けてさ、恋愛して、ゆくゆくは結婚とかもいいよな」

('A`)「でもさ」

('A`)「人を殺しちゃいけないんだよなあ」

('A`)「なあ内藤」

('A`)「俺達は自由なのかなあ?」

895 名前:名も無きAAのようです :2014/10/19(日) 21:14:54 ID:yWTMaTkQ0
空になったであろうビールをテーブルに置いた音が控えめに響いた。
アルコールのせいで普段より赤らんだ顔で内藤が真剣な顔で俺を見つめる。
まるで、何かこう、腹の中をさぐるように。


( ^ω^)「ニートになって、引きこもってるから。
多分、そういう変な事考えるんだお」

( ^ω^)「僕達は自由だお。もちろん本当に何やってもいいっていう訳じゃないけど、無法地帯になっちゃうし」

( ^ω^)「今から死ぬ気で勉強すれば東大生にもなれるし、死ぬ気で練習すればミュージシャンにもなれるお。
もちろん、かなり極端で大雑把な説明だけど」

( ^ω^)「ドクオはちょっと疲れてるだけだお。お前はそういう、怖いこと考えるの似合わないお」

( ^ω^)「少なくとも犯罪っていうのは、自由とは程遠い。
そういうとこにあるもんだと僕は思う」

896 名前:名も無きAAのようです :2014/10/19(日) 21:16:44 ID:yWTMaTkQ0
久々に内藤の真剣な表情を見た気がする。
アルコールで熱を帯びた身体に、更なる燃料を投下させるために、また色つき水を飲み干した。


( ^ω^)「飲みすぎ」

('A`)「大丈夫。俺、強いから」

( ^ω^)「そうだけどさあ……」

('A`)「聞けよ。引きこもってるからっていうのはあるかもな。
考える時間が多いから、色んなことも妄想する」

('A`)「たださあ、なんだろうなあ。
金も無くて、仕事も無くて、やりたいことも無くて、何で生きてるか分からなくて」

('A`)「それでも、まあ、生きるしか選択肢が無くてさ。
だから結局のとこは稼がなきゃならない、圧迫的にな」

( ^ω^)「当たり前だお」

897 名前:名も無きAAのようです :2014/10/19(日) 21:17:26 ID:yWTMaTkQ0
('A`)「たださ、何かな。もう疲れちまったんだよ。
21の若造が何言ってんだって言われたらそうなんだけどさあ、やりたいことやって死にたいなあってさあ」

( ^ω^)「それが犯罪かお?僕だってそういう邪なこと考えたことあるけど、そんなもんこの世界では許されないお」

( ^ω^)「人間なら、誰しもそういう薄汚れた、反社会的な感情を駆除しながら、汗水垂らして生きてくものだお」

('A`)「世界かあ……そっかあ、やけにデカい話になっちまったなあ」

( ^ω^)「大袈裟かな?でも、少なくとも、人殺しは世界中で許されない最低の行為だお」

('A`)「ああ、そうだよなあ。分かる分かるよ内藤。
でもなあ、多分、間に合わないんだよなあ。俺」

898 名前:名も無きAAのようです :2014/10/19(日) 21:18:19 ID:yWTMaTkQ0
もう何度目か分からない色つき水。
味なんか、知らない。


('A`)「何でかって言うとさあ、酔っぱらってる時の俺はさあ、人を殺す事ばっかり考えてるの」

('A`)「どの時間でどの場所でどのタイミングでどんな道具を使ってどんな風に殺してどんな風に逃げて」

('A`)「ほら?酔っぱらってるとさあ、欲望が、丸裸になるだろ?」

( ^ω^)「……詭弁だお」

('∀`)「かもな?でもさあ、ちょっと楽しみでもあるんだよなあ」

('∀`)「この、雑草みたいに、放っておくだけなのに、無駄にぐんぐんと育つ殺意?反社会的思想?」

('∀`)「そういうのがさあ、俺の心を、俺の身体を、俺の世界を」

('∀`)「飲み込むのはいつになるのかな―ってさあ!!」

899 名前:名も無きAAのようです :2014/10/19(日) 21:19:13 ID:yWTMaTkQ0
( ^ω^)「……」

(#'A`)「周りの奴らは自由だ自由だなんて言うけどさあ!選べるのが自由なのか!?逃げれるから!?努力出来るから!?」

(#'A`)「違う!!」

(#'A`)「そんなの自由じゃない!!」

(#'A`)「どいつもこいつも自由だ自由だってはしゃいでるけど!こんな世界で!」

(#'A`)「俺らは!少しも!!」




(#'A`)「自由なんかじゃない!!」

900 名前:名も無きAAのようです :2014/10/19(日) 21:19:57 ID:yWTMaTkQ0
( ^ω^)「……」


('∀`)「……あはは」

( ^ω^)「……」

('A`)「酔っぱらってるなあ俺」

( ^ω^)「うん。珍しいくらいに、酔っぱらってるお」

('∀`)「飲む?ウィスキー。うん、いや、今日は飲もうよ?な?」

( ^ω^)「……分かったお」

('∀`)「ああ、楽しいなあ!やっぱり酒はいいね。酒はいい!!凄く楽しいよ!!」







そこから先はおぼろげ。
内藤がウィスキーを1杯飲んで、あっと言う間に潰れて、多分俺はまた飲んで、うん。
そんな感じだったんじゃないかな。

901 名前:名も無きAAのようです :2014/10/19(日) 21:20:40 ID:yWTMaTkQ0
('A`)「あ―」

('A`)「二日酔い、酷いな」


頭をかきむしる。髪の毛が何本か右手にまとわりつくようにハラハラと落ちて行く。
しかも粉雪のオマケ付きだ。こりゃあいいね。


('A`)「生きてる意味も無い、こんな廃人は」

('A`)「死んでるのと変わんね―んじゃね―かな?」


スマートフォンを取り出す。
傷だらけの液晶に反射して映る人間には、精気が感じられない。
人形ほど無機質じゃないけど、そこまで愛嬌がある訳でも無い。
死体がぴったりかな。


('A`)「ああやっぱ死んでるわ、こりゃ」

902 名前:名も無きAAのようです :2014/10/19(日) 21:21:50 ID:yWTMaTkQ0
よし!と両手で頬を叩き、二日酔いを吹っ飛ばす。
善は急げ!あれ、違う?
急がば回れ!いや、これも違うか。
こんなことを考えながら、俺は台所から包丁を取りだし、玄関で靴を履いた。


('A`)「死んでるのに生きてるのも変だしな。名実共に死ななきゃおかしい」


パジャマだし、おまけに靴下履いてないけど、まあいっか。





('∀`)「どうせ死ぬなら」

('∀`)「やりたいことやらなきゃな!!」


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904 名前:名も無きAAのようです :2014/10/19(日) 21:23:06 ID:yWTMaTkQ0
玄関のドアを開ける。
何日かぶりの日の光が身体に染みる。
普段だったら憂鬱になる快晴の空も、今の俺には最高の贈り物だ。


('∀`)「行くか!!」


日の光にまるで包み込まれ、溶けるように。
雑草が生い茂る俺の体は白い世界に吸い込まれて行く。



さあ、死のう。
やりたいことをやって。
欲望のままに暴れて喰らって、巻き込んで死のう。





気分は野良犬。
私は今、死んでいる。



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