923 名前:名も無きAAのようです :2012/12/02(日) 23:28:50 ID:3eZU70pw0
光陰暦763年

その年、新たな国が生まれた。
国を作り上げたのは今までシベリアのエルフに蔑まされてきた獣人たちだった。
反乱により出来上がったその国は大陸に住む、さまざまな種族に希望を与えた。

さてこの大陸には三つの国がある。
一つは人の国、ヴィップ。
一つは獣人の国、オオカミ。
一つはエルフの国、シベリア。
三つの国はお互いに全く異なった文明を築き上げ、お互いにいがみ合っていた。

国の国交はすでに絶たれており交流はなく、常に国境には警備兵が配置され一触即発の雰囲気を醸し出していた。
そして、事件が起きたのは革命から三年後のこと。
光陰暦766年のことだ。

革命により独立したオオカミが領土を拡げようとしたのに対し、シベリアが対抗したのだ。
それはすぐに規模が大きくなり、この大陸の歴史上最大級の戦争へと変わっていった。
しかもそれだけでは留まらなかった。
ヴィップが利益を得ようとオオカミに進行したのだ。
オオカミは自然に生きる種族。
人の使う武器、エルフの使う魔法により完全に圧倒されていた。

924 名前:名も無きAAのようです :2012/12/02(日) 23:30:02 ID:3eZU70pw0
光陰暦768年

戦争が終わった。
終わりはあっけなかった。
そもそも人口の少ないオオカミは身体能力はいくら高くても二つの国を相手にして戦況を巻き返せる筈もなかった。
戦争が終わり、国が二つとなりこの大陸に一時の平和が訪れると誰もが思っていた。

しかし、そうはいかなかった。
ヴィップとシベリアがオオカミの領土の配分で揉め始めたのだ。
そしてあろうことか話がまとまる前にヴィップの王、ジョルジュ=ホークマンは勝手に領土のラインを決め軍の基地の建設を開始したのだ。
もちろんシベリアの女王、デレはこれに黙ってはいなかった。
エルフたちの持てる力をもって、この基地を文字通り灰にしたのだ。
しかし、ジョルジュ=ホークマンはこれを口実にシベリアに総攻撃を開始する。
そう、これにより再びこの大陸に対戦が巻き起こることになったのである。

さらに、この大陸中の混乱に乗じて生き残りの獣人を中心に少数民族が革命軍として各地で反乱を開始したのだ。
そう、これこそがこの大陸に起きた最大にして最後の戦争。
カオスバトルだ。

925 名前:名も無きAAのようです :2012/12/02(日) 23:30:56 ID:3eZU70pw0
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(#゚∀゚)「弓を放て!!敵を一人も生き残らせるな!!我らが他民族を支配してこそこの大陸に平和が訪れるのだ!さあ、我らが神のために剣を持て!」


ζ(゚ー゚#ζ「我々は精霊の加護を受けている。しかし、下等種族たちは受けてはいません!何故?それはこの戦いは聖戦であり我々が正義である絶対的な理由なのです!!」


ミ#,,゚Д゚彡「俺には難しいことは何一つわからねぇ。だがな、そんな俺にもわかることがある。やつらは間違っていると!そして、俺たちには自由になる権利があるんだ!戦え!!やつらに血を流させ過去の過ちを知らしめるんだ!」


三つの種族の思いがぶつかり、大陸に戦争の炎が巻き起こる。
彼らは血を流し、誰かの命を失ってまでして何を手に入れるというのか。
それは、一人の商人の手に託された。


( ^ω^)「物には人の思いが込められてるお。それは物によっては命と呼べるかもしれないお」


混血という人からもエルフからも獣人からも離れた存在。
そんな彼は大陸を歩き、世界を見て、何を感じていたのだろうか。
そして、そんな彼が何故。


(#^ω^)「さあ、皆いくお!僕が死んでも決して怯むなお!この命を踏み台にして平和をつかむんだお!!」


剣を取り、死の道を選んだのか。
全ては運命の選択だったのかもしれない。


( ^ω^)の選ぶ運命は死だったようです


現行が完結したら投下しない
完結しなくても投下しない


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