76 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/04(水) 03:51:48
〜東塔の兵〜

●( ^ω^) ブーン=トルネード
18歳 新兵
使用可能忍者刀:と
現在地:牢乎の森

●('A`) ドクオ=オーバーゼニス
18歳 新兵
使用可能忍者刀:わ
現在地:ヴィップ城

●(´・ω・`) ショボン=ルギラウ
28歳 大将
使用可能忍者刀:刀
現在地:ヴィップ城

●( ,,゚Д゚) ギコ=ガルガンダー
26歳 少将
使用可能忍者刀:?
現在地:シャナ城

●( ^Д^) プギャー=アラモード
24歳 中尉
使用可能忍者刀:ヨ
現在地:牢乎の森

〜西塔の兵〜

●( ゚∀゚) ジョルジュ=ライトニングボルト
33歳 大将
使用可能忍者刀:波
現在地:牢乎の森

●<ヽ`∀´> ニダー=ランジェリー
34歳 中将
使用可能忍者刀:?
現在地:牢乎の森

●(-_-) ヒッキー=ウタダ
37歳 大尉
使用可能忍者刀:?
現在地:牢乎の森

〜ソウサクの兵〜

●( `∠´) ベル=リミナリー
40歳くらい? 大将
使用可能忍者刀: 佐
現在地:牢乎の森

77 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/04(水) 03:52:06

【第7話 : Nisemono】

 ※前回のあらすじ
野生のベル=リミナリーが飛び出してきた


( `∠´)「おっ、ヴィップの伝令兵の子かな?」

(;^ω^)「あっ、はい。そうですお」

( `∠´)「随分若いねえ。もしかして、初陣?」

(;^ω^)「そうなんですお。初陣で、まだ入軍して2ヶ月ですお」

( `∠´)「2ヶ月!なーるほど〜。こりゃあ未来の幹部候補として期待されちゃってるのかもね〜」

(;^ω^)「い、いやぁ……それほどでも……」

78 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/04(水) 03:52:17

( `∠´)「僕のことは知ってる?ベル=リミナリーって言うんだけどさ」

(;^ω^)「し、知ってますお。全土最強の忍者だって……」

( `∠´)「えー、ヴィップでも最強って言われてんだぁ。照れるなぁ〜」

( `∠´)「急にこんなところで僕と出会っちゃってさ、ビックリしたでしょ〜?」

(;^ω^)「はい、もう心はてんやわんやですお」

( `∠´)「リラックスリラックス。戦場では冷静さを欠くと危ないよ〜」

(;^ω^)「はい、アドバイスありがとうございますお!」

( `∠´)「はははっ。素直な子だなあ(笑)」

79 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/04(水) 03:52:30

( `∠´)「ここってさ、暗い森でしょ?相手の配置がわかりにくいからこういう急な遭遇が結構あるんだよ〜」

(;^ω^)「そうなんですかお〜」

( `∠´)「それでさあ、同じように僕らソウサク軍もヴィップの配置はあんまりわかってないんだ〜」

( `∠´)「さあ、ここで出血大サービス!なーんと、伝令の内容を教えてくれるだけで君のことを見逃しちゃうよ!」

(;^ω^)「え、えぇ〜……でも任務だから……」

( `∠´)「お得だよ〜。これを逃したらもう命はないよ〜」

(;^ω^)「ちょwwwwwww」

80 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/04(水) 03:52:43

( `∠´)「あっはっは。でもさ、ベル=リミナリーと出会っちゃったんだから任務失敗は仕方ないよ」

( `∠´)「むしろ生きていられたことの方を褒められるかもよ〜?」

(;^ω^)「そ、そうですかお〜?」

( `∠´)「そうそう。僕がヴィップの大将だったとしたら、自分の伝令兵がジョルジュやショボンから逃げきれたら褒めるよ〜」

(;^ω^)「でも、全土最強の忍者から逃げられたなんて言っても信ぴょう性がないから疑われちゃうかも……」

( `∠´)「平気平気!僕に出くわした時に距離があって、急いで逃げたら逃げ切れたってことにすれば大丈夫だよ〜」

( `∠´)「もう僕もいい歳だからねぇ〜(笑) 走るのつツラいしさぁ〜。地面もデコボコしてるし、こんなん転ぶ転ぶ(笑)」

(*^ω^)「えぇ〜、そんなにですかあ? 見えませんお〜。お若いですお〜」

( `∠´)「そう?そうかな〜?いやあ、若いって言われちゃったぁ〜。あっはっは!」

(*^ω^)「あっはっは〜」




(#゚∀゚) (あいつらぁ〜!!何を穏やかに世間話してんだぁ〜!!!)

(#゚∀゚) (俺が出て行くタイミングがまるでねえじゃねえかぁ〜!!)

81 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/04(水) 03:52:56

(#゚∀゚) (ベル!いやファットマン!お前がここにいるのは俺知ってたの!!)

(#゚∀゚) (ブーンがお前に出会ってピンチになった時に颯爽と俺が助けるっつー予定だったんだよぉぉっ!!!)

(#゚∀゚) (助けられたことを恩に思ったブーンが東塔に帰ることなく、ついに西武に移籍するっていう最高の筋書きだったのにぃぃっ!!!)

(#゚∀゚) (それなのにぃ!なんでお前のほうがブーンと仲良くなってんだよ!ファットマンさんよぉ!)

(#゚∀゚) (ブーンもブーンで見逃してもらえそうだし、こんなんじゃピンチもへったくれもねえよ!)


(;゚∀゚) (これだったらもう他の場所で敵兵倒しまくってブーンに強さをアピールしたほうが良かったかもなあ)

(;゚∀゚) (でも偽物とはいえ、全土最強の武将と話してるってブーンは思ってるんだし、もう俺の強さ程度じゃ靡いてくれないかも……)

(;>∀<) (くっそぉぉーっ!!! もうトコトンしくじったぁぁーっ!!)

82 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/04(水) 03:53:06


( `∠´)「それじゃあ、伝令の内容、教えてくれるかな?」

( ^ω^)「良い条件ですおね。話すだけで、逃してもらえる」

( `∠´)「そうそう。普通なら捕虜になったりするとこだよ〜、ここ」

( ^ω^)「ですが、お受けすることは出来ませんお」

( `∠´)「!?」

(;゚∀゚) (!?)


( `∠´)「……何故だい?」

( ^ω^)「入軍した時より、既に僕の心と体は総てヴィップのもの」

( ^ω^)「たとえ命を落とそうが、ヴィップを売ることは出来ませんお」

83 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/04(水) 03:53:22

( `∠´)「気高いな」

ベルが天を見上げた。
何を思っているのか。その表情は知れない。

再び顔をこちらへ向け、口を開いた。

( `∠´)「釣りはするのかね?」

( ^ω^)「元々農民の出ですお。たしなむ程度には」

( `∠´)「これが釣りであれば、いつか大きくなった君と出会うため逃がすところだった」

 すっと、音がした。
 振りあがる、アルファベット。

(;^ω^)「――っ!」

( `∠´)「若い命が、今日も散る」

 動くどころか声を出す暇もなく最至近距離に詰められる。
 襟首を掴まれて、樹の幹に叩きつけられた。

(; ω )「っ、はぁっ!」

 しかし、これは距離を取らされただけだとわかる。

 今までは、戦いをするには近すぎた。

84 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/04(水) 03:53:45


( `∠´)「私の名はベル=リミナリー。お前が、最後に出会った男になる」


 片手で軽々と忍者刀を振り下ろした。
 突き付けられたのは切っ先と名乗り、そして宣戦布告。

 逃げろ。
 ショボンには、そう言われた。
 しかし、情けを掛けられ、名乗りを受けた。

 逃げられるはずがない。
 逃げていいわけがない。


( `ω´)「ブーン=トルネード。お前が最後に出会った男の名だお!!」

85 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/04(水) 03:54:08

( `∠´)「君がラウンジの生まれであったのならば、強き将兵とになっていだだろうに!」

 柄は両手でなんとか握れる程度しかない。
 忍者刀"さ"は三本の刃が二ヶ所の関節を持って繋がっている。
 それぞれの関節は自由度を持ち、振る角度と強さによって曲がり、伸びる。

 両刃の、あまりに複雑で、難解な忍者刀。 自分には扱う術すらわからない。
 格の違いに押し潰されそうだった。

( `ω´)「これからなるんだお!今からなるんだお!」

 弱気を追い出して、吠える。

 頭を擡げた強気に後押しされて踏み込もうとした刹那。
 上から降り注いだ一撃。

 咄嗟に飛び退いた。否、身体が硬直して前に出れなかっただけ。

 関節が限界まで開かれた忍者刀"さ"の最長射程。
 足元の地面が抉られている。
 これはきっと最後通牒だろう。

(;゚ω゚)「うっ……」

 身体が硬直し、もう一歩も踏み込めない。
 この距離が実力の差。縮めようのない現実。

86 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/04(水) 03:54:19

( `∠´)「……」

 悟れ、と言わんばかりに突き付けられた無言の重圧。

 ゆっくりと振り上げられた忍者刀"さ"より放たれる次なる攻撃。

(;^ω^)「くぉっ!!」

 今度は横に払った。
 頭を後ろに倒して、それも間一髪で躱す。
 しかし、攻撃は続く。
 今度は真上から落ちるように。

 再び横に飛び、刃を回避する。

(;゚ω゚)「うぐぉっ……!」

 不意に、衝撃を受けた。
 腹部。
 アルファベットは、喰らっていないのに。

 蹴り飛ばされ、仰向けに倒れこんだ。
 既に近距離まで接近されていた。ベルは振る度に忍者刀の長さを縮めていたのだ。
 攻撃のリズムの変化と、ベルの足の動きに反応できなかった。

87 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/04(水) 03:54:38

( `∠´)「さらばだ」

 ベルが、アルファベットを振り上げた。


 情景がぼやける。
 雨に顔が濡れ、こめかみを流れ落ちた。
 涙ではない、と思った。

 何もできなかった。
 何も残せないまま、死んでゆく。

 ショボンに、入軍テストでの恩を返していない。
 プギャーに、面倒を見てもらったお礼も言っていない。
 ジョルジュには割りと結構言い返してるけど、とにかく多分なんかない。


 まだ、世界は平和になっていない。

88 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/04(水) 03:55:17

(; ω )「ぐっ…… ぉぉおおっ!」

 忍者刀"の"で土を掘り飛ばした。
 普通の刃物なら木の根が邪魔して深く突き立てられない。
 土を大量に掘り出すことも、出来ない。

 しかし、丸く平たい刃の忍者刀"の"ならば、出来る。


(;う∠´)「ちぃっ!」

 蹴りを入れられて、ふらつく身体を地に刺した忍者刀で支えていたのも自然だった。
 雨で泥濘んだ地面から土を多く掘り出せたのも幸運だった。

 こんな作戦、普通の戦場じゃ使えない。

 しかし、ベルが怯んでいる。あのベルが。
 勝機はもう、ここしかない


(;`ω´)「わあああああああああ!!」

 忍者刀"の"を押し出し、脇目も振らずに突進した。

 ベルの忍者刀が振り上げられたのが見えた。
 それで守るのか?それとも攻めるのか?

 構うか。

 そのままベルと衝突し、二人もろともに倒れこんだ。

89 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/04(水) 03:55:27

(;゚ω゚)「ハァッ……ハァッ……」

 先に起き上がったのは自分のほうだった。
 ベルは、仰向けに寝転がったまま微動だにしない。

 瞳孔が開ききった眼、夥しいほどの流血。
 死んでいるかどうか、分からない。

(;゚ω゚)(首を……)

 ベルの首に忍者刀を振り下ろす。
 渾身の力で、首を取った。

(;^ω^)「か……勝ったお……」

 事実を口にした次の瞬間から急に頭が冴えた。
 こんな騒ぎを起こして、ソウサクの兵士が戻ってきやしないだろうか。

 別段、勝利を喜ぶこともない妙な冷静さが自分の中にあった。
 混乱の極みが解消されたことで、余裕が生まれたのだろうか。

(^ω^三^ω^)

 平気そうだった。

(;^ω^)「ホッ」

90 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/04(水) 03:55:51

(;゚∀゚) (俺は何をしているんだ。ブーンが戦っていたのに、俺は)

(;゚∀゚) (出て行くことが出来なかった。ブーンの覚悟に、気圧された)

(;゚∀゚) (こいつはいつか必ず全土に名前が轟く武人になる)


(;゚∀゚) (大した愛国野郎だぜ…… 大将ビックリしました)

(;゚∀゚) (強い心がある。若いくせに頑固だ。きっとショボンに誓った忠誠も塗り替えられないだろう)

(;゚∀゚) (だが、東塔に渡したくない。ショボンの下に置いておいていいわけがない)


(;゚∀゚) (……殺すか?)

(;゚∀゚) (しかし、欲しい。この才はあまりに眩い。それにまだ若い。この先いくらでも心変わりのチャンスはある)

(;-∀-)

( ゚∀゚)「……ヒッキー、いるか?」


(-_-)「……ここに」

( ゚∀゚)「計画の3だ。ブーンを伴って戦地を回れ。俺も兵を率いて別に進む」

(-_-)「仰せのままに」


(-_-)「しかしジョルジュ大将。どうして傍観を?」

( ゚∀゚)「何も聞くな。ここでのことは総て忘れろ」

(-_-)「はっ」


( ゚∀゚)「はぁ……」

トボトボ

91 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/04(水) 03:56:01

(-_-)「ブーン……!」 

 多くの兵の足音が響いた。
 ヒッキーが数百の忍者を連れている。

(;^ω^)「ヒッキー大尉……」

(-_-)「……これは……!
     ブーン、お前が討ち取ったのか……?」

(;^ω^)「は、はいですお……」

(-_-)「信じられない……まさか、お前が……」

(;^ω^)「う、討ち取っちゃいましたお……」

(-_-)「見事だ……ファットマン=フィギンズ少尉を、新兵が討ち取るとは……」

92 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/04(水) 03:56:12

(;^ω^)「あの……この人は、ベル=リミナリーって名乗ってましたお……」

(-_-)「"騙りのファットマン"……ベルと風貌が似ていることを利用して、ベルになりきっている武将……。
     α成分が全く入っていない、アルファベット型の武器を使って、こけおどしだけで戦うやつだ……。
     見慣れている者でも騙される……手ごわい相手だ……」

(;^ω^)「……ベルじゃ、ないんですかお……?」

(-_-)「当たり前だ……本物なら瞬殺されている……」

(;´ω`) ソッカー......

(-_-) シマイシマイ

ヒッキーが首を風呂敷に包んだ。



(-_-)「ブーン、お前は俺と一緒に来い……俺は遊撃隊として森を転々とする……」

(;^ω^)「ダ、ダメですお。ニダー中将に、伝令が」

(-_-)「その伝令なら、さっき俺が伝えてきた……偶然会ったから、ついでにな……」

(;^ω^)「え? あ、そうなんですかお……」

(-_-)「あとは俺についてくるだけでいい……戦争には加わらなくていい……。
     途中でプギャー中尉に出会ったら、お前を引き渡そう……それでいいか……?」

(;^ω^)「は、はいですお」


(-_-) (しかし、俺、演技上手だなあ……)

(-_-) (表情が、変わらないからかな)

93 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/04(水) 03:56:33

(兵1゚_゚)「ファットマン討ち取ったんだって?やるじゃん」

(兵2゚_゚)「新兵なのにすげえな!」

(;^ω^)「あ、ありがとですお」

(兵3゚_゚)「俺の自慢のアルファベットIを握ってみるか?」

( ^ω^)「はいですお、ギュ」

(兵4゚_゚)「すげえ、触れたじゃん!」

( ^ω^)「やったお!」


(兵5゚_゚)「よし、ともにヴィップの天下のために戦おう!」

( ^ω^)「がんばるおー!」

(-_-)「無理はするなよ?」

こうしてブーンはヒッキーの部隊とともに戦うことになった。

94 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/04(水) 03:56:52

ワアアアアアアア!

   ワアアアアアアアアア!


(-_-)「プギャーがまたやられているな」

(;^ω^)「大変ですお!」

(-_-)「敵兵は忍者刀"の"隊が五百と、"け"隊が五百だな」

(-_-) (プギャーは2000人の部隊だったはずだが、もう半分以下に減っているのか?)

(;^ω^)「助けなきゃですお!」

(-_-)「分かっている……」


(#゚_゚)「うおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

 ヒッキーが咆哮をあげて、飛び出した。
 呆気に取られた敵兵を斬り裂き、返す刃で後ろの敵兵も斬りつける。
 普段の無気力さからは、考えられないほど機敏な動きだった。

(;^ω^)「いきなり大声ださないでほしいお」ドキドキ

95 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/04(水) 03:57:04

(メ^Д^)「イヒヒヒ、ブーンか。助けに来てくれたんだな」

(;^ω^)「はいですお」

(メ^Д^)「お前が来てくれれば百人力、いや1,2人力くらいかな、イヒヒ」

(;^ω^)「ちょwwwwwww」

(メ^Д^)「イヒヒ、冗談だ。ありがとよ」

 甲高い鉦の音が鳴った。
 戦闘を続けていたラウンジの兵が、徐々に後退していく。
 潰走を始めていた。

(メ^Д^)「追うな! 体勢を立て直すぞ!」

 プギャーが大声を出して隊を整えた。
 雨は小降りになっている。土のぬかるみも落ち着きつつあった。

96 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/04(水) 03:58:06

(メ^Д^)「ヒッキー大尉でしたか。ご助力ありがとうございます」

(-_-)「……怪我は、大丈夫か?」

(メ^Д^)「大したことはありません」

(-_-)「プギャー中尉、お前が預かっていたのは二千のはずだが……
     残りの一千は南東部に置いてきたのか……?」

(メ^Д^)「何の指令も来ないので、様子を見るために半分でここに来ました。
     敵兵と当たってしまいましたが、ヒッキー大尉のおかげで勝利を収めることができました」

(-_-) (……この男、本気で言っているのか?自分の言動に何一つ疑問を抱かないのか?……とんだ無能だ。
     なぜ隊を分ける必要がある?状況を知りたかったら偵察を出せ。
     そもそも初めから斥候を出しながら慎重に進めという指示だったはずだ。
     自分の目で確認しないと動けないのなら人が使えない証拠。
     この程度ではヴィップの将校を名乗れまい。東塔も優秀な者ばかりではない、か。
     さらに、部隊を分けてその隊同士で連携が取れるようにしていないのは理解ができん。
     一千人ものG隊は後方で立たせておくだけか?
     G隊は数の揃えやすさと高い防御力ゆえの耐久性が特徴の部隊。
     自分から部隊の利点の一つである人数を手放してどう戦う気だったんだ。
     わざわざジョルジュ大将が無能のお前が死なないように、攻めに使うIやH隊でなく守りに使うG隊を与えてくれたというのにな。
     しかも敵との交戦が少なく、仮にぶつかっても戦いやすい場所で待機しろと指示してやったんだぞ。
     大体、無能に指揮を取らせて兵の数を減らされたくないから包囲されたら下がるよう伝えていたのに、
     戦いにくい地形である前方にノコノコ出て行くとは……)

(メ^Д^)「ヒッキー大尉、いかがされました?」

(-_-)「いや、私は中央を行く。ブーンを連れて行ってくれ。頼んだぞ」

97 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/04(水) 03:58:27

( ^Д^)「イヒヒ、再度出発だ。ブーン、お前は今までずっとヒッキー大尉と一緒にいたのか?」

( ^ω^)「さっき、森の北でファットマンっていう敵将に勝ちましたお」

(;^Д^)「……勝った!? 討ち取ったのか!?」

( ^ω^)「討ち取りましたお。ヒッキー大尉が首を預かってくれましたお」

( ^Д^)「……そうか……よし……よくやった」

 プギャーが、右手で握り拳を作った。
 しかし、その意味はよく分からなかった。(※)


※ブーン系史上最も有名な伏線です!!
 原作のアルファにも必ず目を通してぜひ覚えておきましょう!!

98 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/04(水) 03:58:50

( ^Д^)「このぐらいのときが、一番怖いぞ」

( ^ω^)「?」

( ^Д^)「敵に疲れが見える。動きが鈍る。何か仕掛けるとしたら、今が一番効果的だ」

(;^ω^)「警戒が必要、ってことですかお?」


( ^Д^)「あぁ……特に、動きの見えないベル=リミナリーが怪しい。
     一気にジョルジュ大将の首取り、ハルヒ城の奪取……そこまでやってもおかしくない。
     ブーン、俺はハルヒ城に戻ろうと思う。万が一があると大変だからな」

( ^ω^) (……ここまで深く戦況を読めている。
      プギャーが無能など、一体どの口が叩いたのだ。あり得なかった。
      あまりに的確な、この行動。きっとジョルジュも舌を巻くはずだ、と思った。)



( ^Д^)「……ハルヒ城は無事みたいだな。とりあえず、ここに布陣しようか。
     ブーン、お前はフサギコ少将の許へ行って話を聞いてきてくれ。
     何か新しい情報があるかも知れねぇ」

( ^ω^)「了解ですお!」

99 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/04(水) 03:59:10

( ^ω^)「フサギコさーん」

ミ,,゚Д゚彡「もう指令が伝わったのか? 随分、早かったな」

(;^ω^)「……どういう意味ですかお?」

ミ,,゚Д゚彡「今日の戦は終了だ。全軍、森から撤退。敵軍も続々森から抜けてるらしいからな」

(;´ω`) (あれれ?何事もなく戦は終わりかお?プギャーさんの予想、全然当たってねえお。どうしてだお?)



こうしてブーンの初めての戦は終了したのである!

( ゚∀゚)「これは勝利だ。見事な戦ぶりだったぞ! 勝ち鬨をあげろ!」

 \オオーッ!!/


( ^ω^)「ジョルジュ大将、お疲れ様ですお」

( ゚∀゚)「おっ、ブーンか。ファットマンを討ち取ったらしいな。
     土を掘り上げる奇襲にはソウサクの将校といえど驚いたことだろうなあ」

( ^ω^)「あれ?どうして倒し方までご存知なんですかお?」

(;゚∀゚)「そ、それは……」

( ^ω^)「……」

100 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/04(水) 03:59:28

(;゚∀゚)「……一国の大将にもなるとだな、顔を見るだけその兵士の戦いぶりがわかるものなんだよ」

( ^ω^)「すごいお!」

(;゚∀゚)「ははは……はっはっはー!」



〔伝 ゚=゚〕「ご注進!西のシャナ城近郊にて、モララー中将とギコ少将がアラストール城を奪取。
      謀反したレナッド=ロールファーを討ち取り、駆けつけた援軍も散々に打ち破った模様。
      余勢を駆ってベヘモット城も支配下に収めました」

( ゚∀゚)「……なんだと……?」

( ゚∀゚)「……どうやってアラストール城を奪った? レナッドをどうやって討ち取った?」

〔伝 ゚=゚〕「申し訳ありません、詳細はまだ伝わっておらず……」

( ゚∀゚)「……もういい、行け」

〔伝;゚=゚〕「は、はい……失礼します」

( ゚∀゚)「有能な部下をお持ちだぜ、ショボン大将殿は……」

 呟きのようにそう言って、ジョルジュは馬首を返した。

( ^ω^) (東塔のみんなも勝ったんだお!これでヴィップの天下がまた少し近づいたお!)

101 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/04(水) 03:59:47

――夜――

――ハルヒ城――


( ^ω^)(……次の戦はいつになるかわからないらしけど、今日はもう眠れるお)

( ^ω^) (今日は、本当によく頑張ったと思うお)

( ^ω^) (命を失うか否かの段になって気が付いたお。みんな覚悟をして戦場に出てきているんだお)

( ^ω^) (奪う覚悟も、失う覚悟も。そんな厳しい決意をしてまで、なぜ戦うのか。
       ……それはきっと目的こそが重要だからなんだお)

( ^ω^) (殺すのは単なる手段なんだお。目的じゃないから一喜一憂するものじゃない。だからみんな冷静でいられるんだお。
      人間らしさのない非日常に麻痺しているといえばそれまでだけど、みんな目的があるんだお。目的こそが忍道だお)

( ^ω^) (ヴィップのために戦う。これが僕の忍道。覚悟完了だお)


( ^ω^)「寝るお!おやすみお!」

102 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/04(水) 04:00:19

トタトタ……

(兵゚ ム゚)「ブーン少尉、軍議室へおいで下さい」

(;^ω^)「え?」

(兵゚ ム゚)「軍議室へ」

(;^ω^)「ブーン少尉?」


(兵;゚ ム゚)「あっ、今、僕、口に出しちゃいましたか?」

(;^ω^)「言ってましたお、少尉って」

(兵;゚ ム゚)「まいったなあ。うっかりしてたなあ。そんなつもりじゃなかったのですが、つい口にしてしまいました。
      ジョルジュ大将やプギャー中尉のお話ぶりから、どうやらブーンさんが少尉に任ぜられるようだとわかってしまったもので……」

(;^ω^)「いいお。知らんぷりして軍議室に行くお。教えてくれてありがとお」

(兵;゚ ム゚)「すみません、お手数おかけします」

103 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/04(水) 04:00:44

――軍議室――

(;^ω^)「ガチャリ」

( ゚∀゚)「よく来たなブーン、フフフ」

( ^Д^)「イヒヒ、いい知らせがあるぞ」

(;^ω^)「失礼しますお。ブーン少尉ですお」

( ^Д^)「……あれ?知ってたのか?」

(;^ω^)「あ、しまったお」

(;´ω`) (トホホ〜。あの兵士さんと同じ間違いしちゃったお〜……)


( ^Д^)「なーんだ、驚かせようと思ったのになあ」

(;^ω^)「も、申し訳ないですお。 は、話していたのが聞こえちゃったんですお」

  _
( ゚∀゚) (……この雰囲気じゃあサプライズパーティ用に用意したケーキも出せねえ、クッ……)

(;^ω^) (ジョルジュ大将が苦虫を噛み潰したような表情で睨んでくるお。怖いお……)

104 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/04(水) 04:00:58

( ^Д^)「イヒヒヒ、一応読み上げるとだな……
     『昨日、モララー中将とギコ少将によってアラストール城の奪還、ベヘモット城の奪取に成功。
     現在オオカミに対し臨戦態勢を継続。今後指揮を取れる人材が不足することが予測される。
     よって対ラウンジ戦に参戦中のプギャー大尉、並びにブーン"少尉"の本城帰還を要請する。
     ショボン=ルージアルより』

( ^ω^)「やったお!東塔に帰れるお!」
  _
( ゚∀゚) (そんな喜ばなくても…… しかし、それほどまでにショボンを慕っているとはやはりお前は……)

105 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/04(水) 04:01:10

(-_-)「……ブーン、おめでとう」

( ^ω^)「ヒッキーさん、ありがとうですお!」

( ^Д^)「ヒッキー大尉。これで私も同格ですね。イヒヒ」

(-_-)「……」

(-_-) (ブーンの少尉昇格はまだいい。厄介な敵将校であるファットマンを討ち取ったからな。
    だがプギャー、お前の昇進には違和感しか覚えんな、お前が大尉?お前がこの戦で一体何を成し遂げたんだ?
    ソウサクの兵士に一方的に打ち負けていただけじゃないか。俺とブーンがいなかったら潰走してたはずだ。
    それも、失ったのは西塔の兵だぞ。お前が来ただけで逆に損をしてしまったじゃないか。
    プギャーの忍者刀の才能は認めるが、とても大軍の指揮を取るに値する将校とは思えん。
    その才にしたってそれなりにカタカナの壁を越えただけであって、漢字の壁を突破した姿は到底想像できない。
    東塔のショボン大将は一体何を考えているんだ?闇雲に将校の階級を上げて、それが本当に軍の助けとなるのか?
    偶然にも優秀なモララー、ギコ、ブーンに巡りあっているだけで本当は人を見る目がないのか?)

( ^Д^)「ヒッキー大尉?」

(-_-)「……ああ、おめでとう」

( ^Д^)「イヒヒヒヒヒ!」

(-_-) (……所詮こいつも、ファットマンと同じように偽物の将校か。……あちらは優秀だったけどな)

(-_-) (思いやられるな。ヴィップの行く末が)

106 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/04(水) 04:01:21

( ^ω^)「ジョルジュ大将、お世話になりましたお」
  _
( ゚∀゚)「伝令する少尉とか、ナシかなあ?」

(;^ω^)「えぇ〜」

(-_-)「ナシでしょう」

(;゚∀゚)「ちょwwwwおまwwwww お前はどっちの味方だよヒッキー大尉」


( ^Д^)「イヒヒヒ、お先に失礼します」
  _
( ゚∀゚)「ああ。さっさと帰れ」

  _
( ゚∀゚) (次回以降に東塔から応援を受けるときはプギャーじゃなくてブーンを借りよう。そして一緒に釣りに行くぞ、絶対)


こうしてブーンはヴィップ城に帰還することになった!
ブーンの戦いはまだまだこれからだ!

107 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/04(水) 04:01:34

――二日後――

――ヴィップ城――

 起きてすぐ、東塔の最上階に呼び出された。

(´^ω^`)「よーく無事で帰ってきてくれた、ブーン少尉」

( ^ω^)「ショボン大将ー!」


  \ イ エ ー イ ! /

    (´^ω^)人(^ω^ )


(´・ω・`)「ファットマンを討ち取ったのは見事だったな。おかげで、助かったよ」

(;^ω^)「助かった?」

(´・ω・`)「ただの一兵卒であるお前を呼び戻す方法をずっと考えていたからさ。
      昇格させる理由さえあればと思っていた矢先にこの戦果だ。
      それに、これでもアラマキ皇帝に必死で頼み込んだんだぞ」

( ^ω^)「そうだったんですかお。ありがとうございますお!」


(´・ω・`)「まあなんにせよ。昇格も帰還も果たした」

(´^ω^`)「これからも一緒に東塔で頑張ろうな!」

( ^ω^)「はいですおっ!」


ついに西塔のラウンジ戦からの帰還を果たしたブーン。
次なる目的地はシャナ城! そしてエヴァ城攻略戦だ!

108 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/04(水) 04:02:13

――翌朝――

――兵卒の部屋・ドクオ――

('A`)「おっ、もう起きていたのか」

( ^ω^)「ショボン大将に呼び出されてたからねお。
      もうこの部屋も出て行かないといけないお」

('A`)「少尉だもんなあ。もう同期の出世頭だな」

( ^ω^)「そうかもしれんけど、運もあったお。ツイてたお」

('A`)「将校になったからにはモテモテだろうなあ。ちょっとナンパでもしてこいよ。
    僕の愛の忍術にかかってみない?とか言ってさ」

( ^ω^)「きめえwwwwwwwwwwwwww」


('A`)「まあ東塔で女好きなのはプギャー少尉くらいなものらしいけどな。
    ショボン大将なんて一説ではそっちの気があるとか……」

( ^ω^)「ちょwwwwなんだおそれwwww」

('A`)「兵士の中でも噂になってるぞ。ブーンのスピード出世はショボン大将との枕営業のおかげだー、って。
    さらには、ブーンが持つ夜のアルファベットはSの壁を突破しているとか、ってな」

( ^ω^)「ねーおwwwwwwwwwwwwwwwww そんじゃシャナ城に行ってくるお」

('A`)「おう。また今度なんか奢ってくれ、ブーン少尉殿」

( ^ω^)「おっおっお!かまわないお!それじゃあお!」





('A`)「……けっ」

109 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/04(水) 04:02:30

――四日後――

――シャナ城――

( ^ω^)「プギャーさんはシャナ城に来たことある勢いですかお?」

( ^Д^)「イヒヒヒ、当然」


( ,,゚Д゚)「おっ、プギャーか。よく来てくれたな」

( ^Д^)「お久しぶりです、ギコ少将」

( ,,゚Д゚)「昇格したらしいな。東塔は昇進が早めとは言え、二十四で大尉か……」

( ^Д^)「ギコ少将と同じですよね?」

( ,,゚Д゚)「よく知ってるな。俺のときは早い早いって騒がれたもんだが……それにしても、二ヶ月で少尉は、早すぎだろ」

 ギコは軽い笑みを浮かべていた。皮肉っぽさはない。
 一歩歩み寄って、手を差し出された。


( ,,゚Д゚)「ギコ=ロビンソンだ。新兵が入軍した日に、みんなの前で説明をしたが、覚えてるか?」

(;^ω^)「ブーン=トルネードですお。えーと確か新兵を一刀の下に切り伏せた……」

( ,,^Д^)「ちょwwwww それはジョルジュ大将だぜ。あれは驚くよなあ〜」

(*^ω^)「おっおっお!」

110 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/04(水) 04:02:43

ギコと歩きながら会話。 城の中は赤系統の装いだ。
どこへ向かっているのだろう。

( ,,゚Д゚)「シャナ城ってのはさ、対オオカミ戦での重要な城なんだ。
     他の城と連携が取れるようになってることで、これから何度も登場するからな。
     それを知っているか知らないかでアルファの面白さは格段に変わってくるぞ。」

( ^Д^)「イヒヒヒ、周囲に森と山が多いハルヒ城と違って騎馬戦になりやすい地形だからそれもチェキだぜ」

( ^ω^)「覚えておきますお〜」

ドドンッ!
大きな部屋の大きな扉の前に到着した。

111 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/04(水) 04:03:02

( ^Д^)「むぅ、この部屋は……」

( ^ω^)「なんなんですかお?」

( ,,゚Д゚)「ここには今、モララー中将がいる」

 ゆっくりと、開かれる扉。
 やはりそこも、鮮やかな赤に染められていた。


 第7話 終わり

     〜to be continued

















( ・∀・)「呼んだか?」

(,,;゚Д゚)「ちょっと!まだ出て来ないでくださいよ、モララー中将!」

112 名前:宇宙忍者クロカゲ ◆BL/KGtS44s :2013/12/04(水) 04:04:15

( ・∀・)「なに、話し声が聞こえたもんだからな」

(,,;゚Д゚)「あのねえ、アルファにおいて一話の終幕部、次回への引きってのは重要な演出なんですから」

( ^ω^)「終幕部?」

(,,;゚Д゚)「一話目からそれとなく才気煥発な若者であると名前が出てるモララー中将ってどんな人なのかな〜?
      って読者に思わせて次回の投下を待ちわびる気持ちになってもらう肝要ったら肝要の場面。肝心かなめのロケンローなんですからね!」

( ・∀・)「わかったわかった。悪かったよ。それじゃあみんな次回の投下を……」

( ・∀<)「お楽しみにっ!」

(,,;゚Д゚) ヤレヤレ......


 第7話 終わり

     〜to be continued


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