779 名前:名も無きAAのようです :2012/10/12(金) 02:54:47 ID:nFMSrlYs0
鈍色の煙を漂わせながら、彼は言葉を紡いだ。

( <●><●>)私にははじめから全部わかってます


('、`*川……


( <●><●>)あなたがあの日、屋根裏部屋に羊皮紙の切れ端を落としたことも、翌日ミルクの瓶を割ったことも



19世紀の石畳の上に響く革靴の音

(`・ω・´)

工場の煙に紛れ空に舞う赤いリボン。

⌒*リ´・-・リ

錆色のかぎ裂きのできたフロックコート。

('A`)

モスリンのドレスの下に隠されたのは、狂気か、歓喜か、勇気か。


( <●><●>)私にはわかってます
( <●><●>)彼女の、あなたの、彼らの、……それぞれの「過程」が。


( <●><●>)紡がれた過程を知っているようです



今この瞬間から、物語はくすぶりだす。


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