931 名前:名も無きAAのようです :2012/12/08(土) 14:38:43 ID:MN9NcqFM0

――俺達の体には、俺達以外のものが生きている。
   息を潜め、俺たちの知識を、体を、少しづつ奪い始める。


( ^ω^) ……ギコ、昨日、完全に変わった、みたいだお。

( ´_ゝ`) ……マジか。全然そんな前兆なかったような。

( ^ω^) マジだお。隠してたのか、気づいてなかったのかは知らないお。

( ´_ゝ`) 気づいてなかったわけはないだろう。それならハッキリと声が聞こえるだろうし。

( ^ω^) 放課後、会いに行くかお?

( ´_ゝ`) そうだな、一応、友達だったんだしな。


――最終的には自我をも奪い去る。
   抗う術は無い。俺たちはそれを黙って受け入れるしかない。


( ´_ゝ`) ところ変わって軽井沢……あっ、違う。時は変わって放課後。

( ´_ゝ`) なんと、ブーンの大切な幼馴染が体の不調を訴え、心配になったブーンは幼馴染の元へ急行。

( ´_ゝ`) 結果、簡単にも仲良し3人組はバラけ、俺は一人で友人宅へ向かうことになったのであった!

( ´_ゝ`) ドドーン!

( ,,^Д^) ……何ですか、それ? 


――いつの時代からこうなったかは知らない。何が原因かも知らない。
   一説には宇宙人の侵略だとか言われているらしいが、信じるやつなんてほとんどいない。


( ´_ゝ`) 俺は、明日にも兄者じゃなくなると思う。

( ´_ゝ`) あいつの声が以前よりはっきり聞こえるんだ。ずっと謝ってるんだ。

( ´_ゝ`) あいつ……弟者はどうも気にしすぎるところがあるみたいでな。

( ´_ゝ`) 心配だけど、俺は自我を失ってしまうし、そばにいてやれないんだよな。

( ´_ゝ`) だから、さ。弟者のそばにいてやって欲しいんだ。頼まれてくれよ。

932 名前:名も無きAAのようです :2012/12/08(土) 14:39:26 ID:MN9NcqFM0

――ただ、なんとも形容しがたい不安の種が、その説を証明しているような気がした。


( ,,^Д^) 弟……ですか?

( ´_ゝ`) 弟みたいなもんだよ。しかもとびきり手の掛かる、ネガティブな弟だ。

( ´_ゝ`) そんな弟、心配で放って置けないだろ?だからタカラにそばにいてやってほしいんだ。

( ,,^Д^) あははっ。心配性なんですね。



「彼らはまるで、冬虫夏草のようです」



(;<_; ) 今までどおりでよかったのに、俺は、兄者の影でよかったのに。

(;<_; ) 兄者の、馬鹿、野郎……っ!!




(鬱祭り作品の予定でしたが展開が迷走して没になりました。)


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