- 587 名前:名も無きAAのようです :2013/08/03(土) 18:59:59 ID:6erjEcYk0
- ( ^ω^)「おっ?」
気が付いたら、戦場にいた。
(^ω^;≡;^ω^)「おっ?おおっ?」
爆音、轟音、銃撃音。
くすんだ空には火薬のにおいが充満し、あちこちにガラクタのようなものが転がっている。
( ^ω^)「……どこだったかお、ここ」
こんな状況に置かれながら、なぜかとても落ちついていた。
どこか懐かしい香りのする場所だったからだ。
(;^ω^)「てかちょっと待てお、さっきまで僕はドクオと一緒にFPSの話をしていたはずだお…お?」
FPS、その言葉に一瞬つっかかりを覚えた。
しばしの思考、そして思い出す。
( ^ω^)「そうだお!ここは僕がいつもやってるオンラインFPSの戦場の一つだお!」
( ^ω^)「………」
(;^ω^)「え、ちょ、て事はここゲームの中?mjd?」
- 588 名前:名も無きAAのようです :2013/08/03(土) 19:01:31 ID:6erjEcYk0
- 地面を触ってみる、じゃり、という土の感覚がしっかりと手に伝わって来た。
頬をつねってみる、痛かった。
( ^ω^)「夢じゃねーお…てか頬をつねった時の擬音が想い浮かばねーお、痛かったとしか形容出来ねーお…」
地の文に突っ込みを入れつつ、少しだけ辺りを見回してみる。
FPSの戦場だが、人が見当たらない。ここは普段は激戦区のはずだ。少なくともプレイしている時は…
( ^ω^)「プレイヤーがいなけりゃそりゃ誰もいねーお…という事はここにいるのは僕一人って事かお…」
そう言った途端、急に不安になって来た。孤独感というのか、こんなむせるような場所に一人いるのはいいようのない不安が襲う
(;^ω^)「と、とりあえず、ここから離れるお…」
後ろに向かえばリスポンポイントである拠点があるはずだ。
そこでは武器の変更や兵種の選択が出来るようになっている。
( ^ω^)「FPSの世界なんだお…武器ぐらい持ってないと…」
誰もいないとは言え、用心に越したことはない。
使いなれたアサルトライフル、ハンドガン、グレネード、近接戦闘用のナイフ……
(*^ω^)「おお…」
ちゃき、と構えれば結構様になっているように思う
これで少しは安堵感が戻るというものだ。
( ^ω^)「……安心できたところで、どうすんだお」
リスポンポイントにも、やはり人の気配はしなかった。
外からは相変わらずこもった銃撃音や爆音が響いている。
( ^ω^)「おっ?」
ふと気付いた。
誰もいないはずなのに、銃撃音など聞こえるだろうか
環境音…ではない、音は不安定に、パターンなど無く響く
- 589 名前:名も無きAAのようです :2013/08/03(土) 19:03:15 ID:6erjEcYk0
- ( ^ω^)「…遠くから聞こえる感じの音だお」
耳をそばだててみれば、その戦闘を示す音は、リスポンポイントの更に後ろ、ゲーム中では何も無いはずの方向から聞こえているようだった。
( ^ω^)「ここが本当にゲームの中なら、何もねーはずだけどお…」
そう呟くと、リスポン地点の後ろにそそり立つ山に、手を掛けた。
上れる、滑りはしない、急斜面だが、しっかりを掴まればがしがしと上っていける。
ゲーム中では滑って登れない部分だ。
( ^ω^)「何があるんだお…この先に」
この先は自分の知らない土地が広がっている、直感でそう感じていた。
そして同じように、ここはゲームの世界では無い、良く似た、また別の世界だ、とも感じていた。
山の頂上へ、手がかかる。
(;^ω^)「よっこら…せっと、ふぅ、結構キツかったお」
頂からは、何も無いと思っていた向こう側が見渡せた。
( ゚ω゚)「お…おお…!」
そしてそこに広がっている風景を見て、驚愕した。
そこに広がるのは、戦場という二文字では到底言いあらわす事が出来ないような、戦場。
空は様々な形の戦闘機(中にはUFOと行ってもいいような姿のものもある)が飛びまわり
地上は歩行兵器と戦車が土埃と黒煙を沸き立たせ、その合間を様々な服装の歩兵が走り回っている。
見るからにちぐはぐな、寄せ集めのような戦場。
ただ、それら一つ一つをよく観察すれば、自分自身も見た事あるものばかりだった。
そして、それらの共通点は、いとも簡単に発見出来た。
(;^ω^)「…シューティングゲーム?」
横スクロール、縦スクロール、FPS、TPS。
ゲーム黎明期から現代まで続くシューティングゲームの系譜が、そこにはあったのだ。
( ^ω^)はシューターのようです。
1年くらい前に1話分くらい書いて投げ捨てた作品。
整理してたら出てきた。 続き?書く気ねーよ
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