ばんがいへん２

768 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/15(水) 17:03:36 ID:qZ/AQA1I0: ばんがいへん　ポジティブの料理をネガティブが食べるとどうなるか

从ﾟ∀从「じゃんっ」

（　´ω｀）「今日はカレーか」

从ﾟ∀从「辛い物なら比較的味がわかるかなと思って！」

（　´ω｀）「ん。スプーン」

从;ﾟ∀从「あ、カフェテリアから取ってこないと」

（　´ω｀）「あのね……」

ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ

（　´ω｀）「はい」

『こんばんは、モララーです！』

（　´ω｀）「開いてるよ」

ﾌﾟｼｭｯ

（　･∀･）「カレー作りすぎちゃったんですけど、どうですか？」

从ﾟ∀从ﾋﾟｸｯ

（　´ω｀）「……あー、うん」
769 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/15(水) 17:14:26 ID:qZ/AQA1I0: （　･∀･）「あれ、もしかして、それって」

（　´ω｀）「そこ置いといて」

（；･∀･）「別に無理しなくていいですよ？」

（　´ω｀）「食べ比べするよ。スプーンもちょうど欲しかったし」

（；･∀･）「はあ」

（　´ω｀）「自室でカレー作ったら匂いすごそうだけど」

（　･∀･）「ああ、お香好きなんで匂い消しは大丈夫です」

（　´ω｀）「お香」

（　･∀･）「グリーンティの香りとかミントの香りとか、すっきり系が多いですね」

（　´ω｀）「女子力高いね」

（　･∀･）「そうですか？」

（　´ω｀）「じゃあ」

（　･∀･）「あ、どうぞどうぞ。お口に合うか分かりませんけど」

从ﾟ -从「……」

（　´ω｀）（……高岡のから手を付けるか）
770 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/15(水) 17:22:39 ID:qZ/AQA1I0: （　´ω｀）もぐ...

そわ从ﾟ∀从そわ

（　´ω｀）「……ん。悪くない」

ﾊｲ――从ﾟ∀从――ﾝ

（　´ω｀）「スパイスの香りがすごくする気がする」

从*ﾟ∀从「えっへへ、実はですね、わざわざ色々取り寄せてもらったんですぉ！　お手伝いの報酬ってことで！」

（　´ω｀）「骨付きチキンは食べづらいけど、柔らかいね」

从*-∀从「念入りに熟成させて、じっくり煮込みましたからね！」

（　´ω｀）「へえ」

（　･∀･）「美味しそうだなあ！　僕もひとくちいいですか？」

（　´ω｀）「それはダメ」

（；･∀･）「えっ、あ、はい。すみません……」

（　´ω｀）（チャーハンひとくち食べたツンがアレだったからな……）

从*-∀从（私の料理はホライゾンさんだけのものだもーん）

（　´ω｀）もぐ...
771 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/15(水) 17:31:09 ID:qZ/AQA1I0: （　´ω｀）「モララーくんのもいただくよ」

（；･∀･）「あ、はい」

（　´ω｀）もぐ...

（　´ω｀）

（　´ω｀）もぐ、もぐ、もぐ...

从;ﾟ∀从（ペースが速い！　私のよりもよく食べてる！）

（　･∀･）「どうです？」

（　´ω｀）「実家のカレーに似てる。美味い」

ﾊｲ――从;ﾟ∀从――ﾝ！？

（　･∀･）「それはよかった！　僕の実家もポークカレーがスタンダードなんで、もしかしたらあんまり合わないかもって心配だったんですよ！」

（　´ω｀）「ばら肉がさ、庶民っぽくていいよね」

（　･∀･）「もしかしてしゃぶしゃぶも豚派ですか？」

（　´ω｀）「高い牛肉食べたことないから断然豚」

（　･∀･）「仲間ですね！」

（　´ω｀）「これ、ルゥは何使ってんの」

（　･∀･）「二段熟カレーと気分によってもう一種類適当に」

（　´ω｀）「ああ、どうりで」
773 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/15(水) 17:35:54 ID:qZ/AQA1I0: （　･∀･）「それじゃあ、僕はそろそろ部屋に戻りますね」

（　´ω｀）「うん」

从;ﾟ∀从（そんな、私の料理美味しいって言ってくれることなんてほぼないのに、モララーのはこんなに簡単に！？）

从ﾟ∀从ﾒﾗｧｯ

（；･∀･）「？」

（；･∀･）（すごい睨まれてる。なんだろ、何かしたかな）

（　´ω｀）「どしたの」

（；･∀･）「……いえ」

ﾌﾟｼｭｯ

（　´ω｀）もぐ...

从ﾟ∀从「……」

（　´ω｀）「なに」

从ﾟ∀从「私もそれ、食べてみたいです」

（　´ω｀）「ん」
774 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/15(水) 17:41:57 ID:qZ/AQA1I0: 从ﾟ∀从「いただきます……！」

（　´ω｀）（……ネガ→ポジの食事はアレだったけど、逆はどうなるんだろ）

从ﾟ～从もぐ...

从ﾟ -从

从;ﾟ -从（確かにすごく誰かの家のカレーって味がする！　食べやすい！！）

（　´ω｀）（普通の人の作った料理は美味しく食べてたし、大丈夫なのかな）

从;ﾟ～从もぐ、もぐ...

（　´ω｀）（僕は高岡のやつを食べるか）

（　´ω｀）もぐ...

从;ﾟ～从もぐ、もぐ、も、ぐ...

从ﾟ -从
775 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/15(水) 17:43:04 ID:qZ/AQA1I0: 　　　　　ｹﾞﾎﾞｯ

.
776 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/15(水) 17:48:36 ID:qZ/AQA1I0: （　´ω｀）「うっお」

从　Ａ从「～～～～！？」ﾖﾛｯ

（　´ω｀）「おい、高岡、おい」

从　Ａ从「お、て、あ、ら、い！！」

ﾄﾞﾀﾄﾞﾀﾄﾞﾀ　ﾊﾞﾀﾝ

「ｯｴｴｴｴｴｴｴ――！！」

（　´ω｀）「えええええ」

（　´ω｀）（いや、ええええ、ここまで拒絶反応出んの）

（　´ω｀）「高岡、大丈夫かお」

「ホライゾッ――さっ――」

ﾋﾞﾀﾋﾞﾀﾋﾞﾀﾋﾞﾀ

（　´ω｀）「ええええ」
777 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/15(水) 17:57:57 ID:qZ/AQA1I0: ｶﾞﾁｬ

（　´ω｀）「ほら」ｻｽﾘｻｽﾘ

从; Ａ从「ずびばぜっ」

（　´ω｀）「謝らなくていいから全部出しちゃいな」ｻｽﾘｻｽﾘ

从; Ａ从「なんで、こんな気持ちわるっ」

（　´ω｀）（こりゃ今度から要注意だな）ｻｽﾘｻｽﾘ

ﾁ――从　∀从――ﾝ

（　´ω｀）「はあ……」ﾌｷﾌｷ

（　´ω｀）（毛布とかに付かなかっただけよしとするか……）ﾌｷﾌｷ

从　∀从「……なんか、カラシとかニンニク生で食べた時みたいな胃の感じがして、ですね」

（　´ω｀）「ああ、きゅってなるあれ」

从　∀从「耐えられませんでした……」

（　´ω｀）「……そうか」

（　´ω｀）きゅっ
　　つ□

（　´ω｀）（飲まないとやってられん）
782 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/15(水) 18:15:50 ID:qZ/AQA1I0: ばんがいへん　メガホン

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「え？　別に、いいけど……」

（　･∀･）「ホントですか！？　よかったー！　断られるんじゃないかと心配してたんですよ！」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「うん、じゃあ予定空けとくから」

（　･∀･）「お願いしますね！」ｷﾞｭｯ

ξ;ﾟ⊿ﾟ)ξ（嬉しい気持ちを伝えるのに相手の両手握るのなんとかならないかしら。別に嫌じゃないんだけど）

ﾌﾟｼｭｯ

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「さて、そしたらちゃっちゃと今抱えてる仕事片付けなくっちゃ」

「デートですか？」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「違うわよ、そんなんじゃないから」

「内藤さん、可哀想～」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「だから、違うってば。いいから実験場に行くわよ」
784 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/15(水) 18:21:49 ID:qZ/AQA1I0: （　･∀･）～♪

（　´ω｀）「……」

（　´ω｀）きゅっ
　　つ□

（　･∀･）～♪

（　´ω｀）「……」

（　´ω｀）きゅきゅっ
　　つ□

（　･∀･）「内藤さん、内藤さん」

（　´ω｀）「なに」

（　´ω｀）きゅうっ
　　つ□

（　･∀･）「何があったか訊いてくださいよ」

（　´ω｀）「……何があったの。嬉しそうだけど」

（　´ω｀）きゅっ
　　つ□
786 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/15(水) 18:28:16 ID:qZ/AQA1I0: （　･∀･）「なんと！　ツンさんがお願いきいてくれたんです！」

（　´ω｀）「……」

（　´ω｀）きゅっ
　　つ□

（　･∀･）「……」

（　´ω｀）「……」

（　´ω｀）きゅっ
　　つ□

（　･∀･）「一緒に喜んでください！」

（　´ω｀）「……やったね」

（　´ω｀）
　　つ□

（　´ω｀）（あ、なくなった）

（　･∀･）「もうっ、昼日中っから中庭でお酒飲んでないで！　」

（　´ω｀）（あんまりこういう言葉使いたくないけど）

（　´ω｀）（……うぜえ）
787 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/15(水) 18:33:57 ID:qZ/AQA1I0: （　´ω｀）（せっかく曇りで眩しくないから一人で外で飲んでたのに……）

（　´ω｀）（なんか知らんけどいつも以上にハイなモララーくんに捕まるし……）

从 -∀从ｽﾔｧ

（　´ω｀）（膝の上は高岡で埋まってるし……）

（　´ω｀）（酒もなくなるし……）

（　´ω｀）（おしっことうんこしたいし……）

（　´ω｀）（はあ……）

（　´ω｀）（部屋にこもってりゃよかった……）

（　･∀･）～♪
788 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/15(水) 18:40:19 ID:qZ/AQA1I0: （　ОΜО）「ツンさん！」

『どうしたの、モララーくん』

（　ОΜО）「ありがとうございます！」

『その件はもういいから、これからの戦闘に集中してちょうだい』

（　ОΜО）「ふふっ、嬉しいなあ！　とっても嬉しいなあ！」

『……どうしたモナ、彼は』

『まあ、ちょっとありまして』

（　◎н◎）「……」

（　◎н◎）（早く終わらせてダークソウルやりたい）

（　◎н◎）（ダークレイスプレイしたい）

（　ОΜО）「行きますよっ、内藤さん！」

『コード：ポジティブ！　コード：ネガティブ！　投下！』
789 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/15(水) 18:47:18 ID:qZ/AQA1I0: ｽﾞｼﾝ　ｽﾞｼﾝ

「……なんだ、お前ら」

（　◎н◎）「ネガティブスーツ、到着」

「なあ、俺、なんでここにいるんだ？　っていうかここどこだ？」

（　◎н◎）「……お前はネガ――」

（　ОΜО）つ　ﾊﾞｯ

（　◎н◎）「――なに、モララーくん」

（　ОΜО）「新兵器を使います！」

（　◎н◎）「えっ」

ｶﾞｼｬｯ　ｶﾞﾁｬﾝｶﾞﾁｬﾝ

『スタンバイ』

（　ОΜО）ｽｩ――
790 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/15(水) 18:50:51 ID:qZ/AQA1I0: （　ОΜО）『天呼ぶ！！！！』

（　ОΜО）『地呼ぶ！！！！』

（　ОΜО）『人が呼ぶ！！！』

（　ОΜО）『悪を倒せとォ！！！！』

（　ОΜО）『僕を呼ぶッッ！！！！！』

（　ОΜО）『ポジティ『ｷｨｨｨｨｨﾝ！！！！』』

（∩◎н◎）「うるせえ！！」

「うるせえ！！」

『うるさい！！』

『うるさいモナ！！』

.
791 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/15(水) 18:55:08 ID:qZ/AQA1I0: （　ОΜО）ｶﾁｬｶﾁｬ

（　ОΜО）『ポジティブスーツ・雷電！　モララー！』

ﾊﾞｯﾊﾞｯﾊﾞｯ

（　ОΜО）『推ッ参ッ！！』

ｷ――（∩◎н◎）――ﾝ

「……！？！？」

　　　　　　ｼ――ﾝ...

（　ОΜО）ｽｯ

ｶﾁｬﾝ　ｶｼｮｯ

『スリープモード』

（　ОΜО）=3

（∩◎н◎）「おい、待て、なんだ今の」

（　ОΜО）「何って、正義の名乗りですけど」

（∩◎н◎）「いや、そっちじゃない」
792 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/15(水) 19:02:50 ID:qZ/AQA1I0: （　ОΜО）「あ、これですか？　新兵器です！」

（　◎н◎）「新兵器……」

（　ОΜО）「ハンドレス・ポジティブ・メガホン！　名付けて――！！」

『モララーくん、それ、あとで外すから』

（　ОΜО）「そんな！！　せっかく開発してもらったのに！！」

『ツンくん、何がなんでもそうしてくれモナ』

（　ОΜО）「モナーさん！？」

（　◎н◎）「僕からも頼む」

（　ОΜО）「内藤さんまで！！」

「なんなんだ……？　いったい、なんだってんだ……？」
801 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/15(水) 19:35:07 ID:qZ/AQA1I0: ばんがいへん　ままごと

「一日の大半が暇なので、日記をつけることにした」

「ペンを握ってみて確信したけど、どうやら字は書けるみたいだ」

「でも未だに、記憶はほとんど甦らない。不便はないので構わないけど」

「自分の置かれている状況を書いておこうと思う」

「私は、ネガティブ。人だった存在。一度死んで蘇った存在」

「名前は高岡というものを自分でつけた。ホットスナックの製造元からだ」

「今は研究所施設の一室に住んで、人間たちと共同生活を送っている」

「ちょっと前までは、独房みたいな部屋に身を置いていた」
802 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/15(水) 19:47:16 ID:qZ/AQA1I0: 「実験対象として生かされているのだから、当然のことだった」

「初めは粗末な環境に押し込められていて不満があったけど、死ぬよりかはマシだと思った」

「身体検査を始めとした、色々な実験をされた。死ぬかと思った実験もある」

「それでも生きているのは、ツンという人間のおかげだと思う」

「私は本当なら、雪の降る線路の上で、内藤ホライゾンという人間に切り刻まれていたはずだった」

「それを止めてくれたのは、彼女だった。本当によかったと思う」

「内藤ホライゾンというのは、ネガティブに近い存在らしく、ある種のヒーローをしている」

「彼は、私の主人というか、管理者というか、そういうのだ。今は一緒の部屋にいる」

「彼はとてもいい匂いがする。きっと体から出るネガティブのせいだと思う」

「私は彼が大好きだ」
803 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/15(水) 19:57:23 ID:qZ/AQA1I0: 「研究所の所長は、モナーという人間だ。お腹が出ていて、顔が脂っこくて、怒りっぽい」

「リアクションが大きいので、とてもイタズラのしがいがある。昨日も彼のコーヒーに塩を入れて遊んだ」

「私のことを決して名前で呼ばない人間の一人。ネガティブが嫌いなんだろう」

「ネガティブが好きそうじゃない人間はもう一人いる。モララーという人間だ」

「私は覚えてないけど、何年間かヒーローとしてこの国を守っていたらしい」

「モララーはポジティブな存在で、私は彼を臭いと思う。あまり好きじゃない」

「彼は私のことを名前で呼ばないけど、ネガティブとも呼ばない。あまり話しかけてこない」
804 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/15(水) 20:07:13 ID:qZ/AQA1I0: 「研究所の職員は、私のことを『高岡ちゃん』と呼んでくれる」

「親しい人も何人かできた。その中の一人に、さっきお菓子を貰った。スニッカーズ。美味しい」

「カフェテリアの食事もなかなか美味しい。ネガティブだからか、味は薄味に感じるけれど」

「厨房のおばちゃんたちもいい人たちだ。時々手伝いをして、果物を貰ったりしている」

「一日の多くは、ホライゾンさんとテレビを観たり、ゲームをしたり、寝たりしている」

「天気のいい日は気持ちがいいような悪いような感じがするので、主に雨や曇りの日に中庭を散歩する」

「そんな感じだ」
805 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/15(水) 20:13:45 ID:qZ/AQA1I0: 从ﾟ∀从「んっん～♪」

（　´ω｀）「……お前結構字上手いね」

从*>∀从「ちょっ、見ないでください！！」

（　´ω｀）「分かった」

从*ﾟ～从（引き際がいいのも少し寂しい）

（　´ω｀）きゅっ
　　つ□

从ﾟ∀从（今回はこの辺にしとこうかな）ﾊﾟﾀﾝ

（　´ω｀）「服」

从ﾟ∀从「はい？」

（　´ω｀）「今度買いに行こうか。開発するより早いし」

ﾊｲ――从ﾟ∀从――ﾝ

从*^∀从「ぜひっ！！」
807 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/15(水) 20:29:22 ID:qZ/AQA1I0: 「今日は服を買いに行った。ツン姉さんとホライゾンさんと一緒にだ」

「研究所の敷地の外に出るのにはかなり手間がかかったらしいけど、監視が二人つくならば、ということで許可が下りた」

「寒い日で、私はツン姉さんのコートを借りて外に出た。それでも寒かった」

「行先は郊外の大きなショッピングモールで、たくさんの服屋さんがあった」

「ツン姉さんはセンスがよくて、次々と色んな服をあてがってくれた」

「下着も、可愛くて、サイズの合ったものを買った。今までは通販で適当なものを買って着けていたからだ」

「スポーツブラはそれはそれで楽だったけど、これはこれでいい」

「靴も何足か用意した。お気に入りは赤のミュール。可愛い」

「ホライゾンさんはほとんどベンチに座ってお酒を飲んでいたけど、支払は全部してくれた」

「自分で使わないから、ということだったけど、結構な金額いったと思う」

「何かでお返ししたい」
808 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/15(水) 20:37:32 ID:qZ/AQA1I0: 「帰り道、轢かれた猫がいた」

「私は、ネガティブで分解しようと提案した。でも、何故か止められた」

「ツン姉さんは何だか複雑そうな顔をしていて、車に戻っていった」

「ホライゾンさんと猫を茂みの中に埋めた。何かよく分からないことを言われたけど、思い出せない」

「また、外に出かけられると嬉しい。新しい服を着て歩いてみたい」

「さっき、ホライゾンさんが姿見を通販で買ってくれた。届くのが楽しみだ」

「後で服を試してみよう。誰かに見せたい気分だ」
809 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/15(水) 20:46:30 ID:qZ/AQA1I0: 从ﾟ∀从～♪
　ｶｯﾂｶｯﾂｶｯﾂ

「あれ、高岡、ちゃん？」

从ﾟ∀从「はいっ、たかおかですよ？」

「その新しい服どうしたの？　いつもの拘束衣は？」

从 -∀从「実は買ってもらったのですよ！」

「可愛い～！」

「誰……って高岡ちゃんじゃないか。後姿じゃ分からなかったよ」

「外出許可また出たの？」

「なになに、どうしたの」

从*ﾟ∀从「えっへへ……あのですねぇ」

「――――」

「――――」

ﾜｲﾜｲｶﾞﾔｶﾞﾔ

,,,（　´ω｀）「気分重い……」

,,,（　´ω｀）「ん」

（´ω｀　）「……たくさん人がいるから迂回しよう」
811 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/15(水) 20:54:20 ID:qZ/AQA1I0: 「研究所の皆に新しい服を褒められた。一緒に写真を撮ったりもした」

「普通の人間みたいで、奇妙な気分だったけど、悪くはない」

「買い物の件を話したら、親子みたいだね、と言われた」

「ツン姉さんがお母さんで、ホライゾンさんがお父さん」

「本当の親のことは思い出せないので、おかしな感覚だった」

「家族というものがどんなものか、ネガティブとしては分からないけど、きっとそう悪くはないものなのだろう」

「モナーさんが近所のおじちゃん、ということにでもなるのだろうか」

「モララーは、仲の良くないクラスメート？」

「研究所の皆は少し歳の離れた兄弟だろうか」
812 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/15(水) 21:04:34 ID:qZ/AQA1I0: 「私が望んだ催眠世界の理想郷とはかなり違う」

「ここだけで完結してる、閉塞的な環境であることは同じだけど」

「きっと私にいい感情を持っていない人もいるのだろう。私を避ける人もいる」

「辛い実験もある。いいことばかりじゃない」

「それでも、現状には概ね満足してる」

「少しでも、こんな感じで長くここにいられたらいいなと思う」

「人間の家族みたいに過ごせたらいいなと、私は思う」

从ﾟ∀从「……」

ﾊﾟﾀﾝ
840 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/15(水) 23:46:06 ID:BwbqsAjo0: ばんがいへん　幼少期

「――それは意外ですね。今のお姿からは全く想像できませんよ」

（　･∀･）「当時は本当に背も小さくて、力も弱かったですから」

「それで空手を？」

（　･∀･）「ええ。中学に入るちょっと前のことかな」

「相当努力なさったんでしょう？」

（　･∀･）「とにかく弱かったですからね、練習量は必要でした」

「なるほど。その当時のお写真、ご用意していただきました。こちらです」

（　･∀･）「これは中学一年の時ですね」

「まだあどけなさが残ってますね」

（　･∀･）「まあ、クラスで一番――――」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「このインタビューの内容、昔も見ましたね」

（　´∀｀）「いじめられっ子が強く育った話モナ。数字が稼げるんだモナよ」
841 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/16(木) 00:00:43 ID:kEif1cGs0: （　´∀｀）「しかも、正義の味方モナ？　これから子育てするも観るし、子供も憧れるモナ」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「子育ての指南書、みたいな内容で本も出すんでしたよね」

（　´∀｀）「そうモナ。まあ、本人はあんまり文章上手くないから、出版社がかなり編集するみたいだけど」

「――それでは、モララーさんでした。ありがとうございました」

（　･∀･）「ありがとうございました」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「復帰してから引っ張りだこですね、モララーくん」

（　´∀｀）「以前よりも取材や出演のオファーが増えてるモナ」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ブーンの情報は秘匿ですか？」

（　´∀｀）「本人の意向だから。ヒーロー扱いされるのも好きじゃないみたいだし」
842 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/16(木) 00:10:45 ID:kEif1cGs0: （　･∀･）「ただいま戻りました！」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「お疲れ様。玩具メーカーの人が来てるわよ」

（　･∀･）「あ、ホントですか？」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「応接室にいるわ。またフィギュアにでもなるの？」

（　･∀･）「ええ、以前とスーツのデザインも少し変わりましたから！」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「装備も増えたしね」

（　･∀･）「そうそう、是式網羅盾！　あれがまたウケがいいらしくて――」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「急がないと悪いんじゃない？」

（；･∀･）「おっと！　そうだいけない！　それじゃあ！」

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ

ξﾟーﾟ)ξ=3

ξﾟーﾟ)ξ「いじめられっ子が今やヒーロー、か」
843 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/16(木) 00:21:44 ID:kEif1cGs0: ,,,（　´∀｀）～♪

｜ﾟ∀从　ｼﾞｰ

,,,（　´∀｀）～♪

｜ﾟ∀从（……もう少し）

,,,（　´∀｀）～♪

（　´∀｀）「ん？」

（　´∀｀）「……あのネガティブ、こんな見え見えのところにロープを」

（　´∀｀）「こんなん見逃すほどモナは馬鹿じゃないモナ。よい、しょ、と」

ﾋﾞﾝ

（；´∀｀）（しまっ、一本目の影にもう一本トラップを！？　上にバケツ――！）

ﾊﾞｼｬｧｯ

｜*ﾟ∀从「やりぃっ！」

::（;;　∀　）::「……きぃさぁまぁ」

,,,（　´ω｀）「胃が気持ち悪い……昼食べたら寝よ……」

「待てこらネガティブてめえ！！」

「やーい、口調崩壊ー！」
844 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/16(木) 00:29:21 ID:kEif1cGs0: 「このガキ！　減らず口を！！」

「ガキで結構ー！！」

「このっ、くそ、えっと、くそ！！」

「ガキですもーん！！　生後一ヶ月未満ですもーん！！」

,,,（　´ω｀）「……」

,,,（　´ω｀）（そういえばまだあいつ子供みたいなもんなんだよな……）

,,,（　´ω｀）（子供か……）

『公園に行ってくるお！』

『走ると危ないわよー、ホライゾン』

『大丈夫だお！』

『あんまり遅くならないようにね』
845 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/16(木) 00:36:26 ID:kEif1cGs0: 『お待たせだお！』

『ブーン遅いよー』

『集合時間決めたのブーンだろー？』

『今日は何する？』

『七人いるからー』

『鬼ごっこは昨日やったからケイドロがいいな』

『はーあ。出た出た。ドロケイだってば！』

『誰が決めたんですかー！　何時何分何秒地球が何回回った時ですかー！？』

『あうあう、ケンカはダメだお！』

『だって、ケイドロだろ！？』

『ドロケイだって！！』

『どっちでもいいって、早くやろうよ。ここ牢屋な』
846 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/16(木) 00:46:54 ID:kEif1cGs0: 『ちぇっ……。まあいいや』

『宝物は？』

『茂みの中になんかない？』

『ボールがあったお！』

『じゃあそれな。チーム分けしようぜ』

『ウラオモテで少ない方がドロボウな！』

『せーの』

『うーらおーもて』

『おっ、一発で決まりだお！』

『じゃあケイサツが100数えてからスタートで』
847 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/16(木) 00:48:14 ID:kEif1cGs0: （　＾ω＾）『行くお、ドクオ！』

('A`)『待てよ、ブーン！』

.
848 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/16(木) 00:57:46 ID:kEif1cGs0: （　´ω｀）「……」

（　∩ω｀）（……こんな姿、見られない方がマシだ）

('A`)「……最近の子供って公園でもゲームやるんだな」

川ﾟ -ﾟ)「3DSか。時代も変わったな」

('A`)「……」

川ﾟ -ﾟ)「どうした？」

('A`)「いや、ちょっと昔のこと思い出してさ」
849 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/16(木) 00:59:44 ID:kEif1cGs0: 「名前も顔も思い出せないんだけど、仲良かったヤツがいたな、って」

.
852 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/16(木) 01:18:08 ID:kEif1cGs0: ばんがいへん　新年会

（´<_｀　）「皆グラス持ったな？」

（　´_ゝ`）「おうよ」

(‘_Ｌ’)「では、乾杯しましょうか」

川ﾟ -ﾟ)「そうだな」

(ﾟ、ﾟ;ﾄｿﾝ「あの、私もいいんでしょうか？」

（　´_ゝ`）「だからさ、いいっつってんだろォ？」

（´<_｀　）「これから頑張ろうって集まりでもある。お前がいないのは変な話だよ」

川ﾟ -ﾟ)「うちの大事なスタッフだからな」

(‘_Ｌ’)「それにリーダーがいるのは珍しいですから、せっかくですし、ね」
853 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/16(木) 01:27:49 ID:kEif1cGs0: (ﾟ、ﾟ;ﾄｿﾝ「……ありがとうございます」

（　´_ゝ`）「したら、はい。皆さんご一緒にィ」

「乾杯」

ｶﾁｬﾝｶﾁｬﾝ

（　´_ゝ`）「く～～ッ！　ビールはネガティブになってもうめえな、弟者ァ！」

（´<_｀　）「アルコール類の味が分かるのはありがたいな、兄者」

(‘_Ｌ’)「鍋、いい具合に煮えてますね」

川ﾟ -ﾟ)「マロニー入ってるか？」

(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「あ、はい。しらたきと被ってますけど」

川ﾟーﾟ)「大丈夫、どっちも好きなんだ」

(‘_Ｌ’)「すみません、よそっていただけますか？」

（´<_｀　）「ああ、悪い。そうだったな」
854 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/16(木) 01:39:13 ID:kEif1cGs0: （　´_ゝ`）「はふっ、あっつ。はー、これでもっと味が分かればいいのになァ」

（´<_｀　）「兄者はカキ好きだからな」

（　´_ゝ`）「マジで残念だぜ。これ、結構いいものなんだろ？」

(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「ええ、知り合いに送ってもらったんです」

(‘_Ｌ’)「グラスを」

川ﾟ -ﾟ)「ああ、すまないな」

(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「味薄かったら言ってくださいね。味ぽんとか――」

（　´_ゝ`）「ください」（´<_｀　）

(ﾟ、ﾟ;ﾄｿﾝ「――はい。たくさん買ってあるので」

ﾄﾌﾟﾄﾌﾟﾄﾌﾟ

(ﾟ、ﾟ;ﾄｿﾝ（やっぱりたくさんかけるなあ……）

川ﾟ -ﾟ)ﾁｭﾙﾙｯ

川ﾟ -ﾟ)「マロニー追加投入頼む」
855 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/16(木) 01:47:28 ID:kEif1cGs0: (‘_Ｌ’)「ビールなくなりましたね。取ってきます」

(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「あ、私が」

(‘_Ｌ’)「トソンさんは座っててください。往復すればいいだけですから」

(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「……はい」

(‘_Ｌ’)「無礼講です。気にしないで」

（　´_ゝ`）「フィレンクト、芋焼酎飲みたい」

（´<_｀　）「自分も動こうな」

（　´_ゝ`）「えー……」

川ﾟ -ﾟ)ﾁｭﾙﾙﾙｯ

(ﾟ、ﾟ;ﾄｿﾝ（クーさん、しらたきとマロニーしか食べてない……）
856 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/16(木) 01:57:39 ID:kEif1cGs0: （　´_ゝ`）「やっぱりお湯割りがうめェ」

（´<_｀　）「さっきから酒ばっかりじゃないか」

（　´_ゝ`）「何言ってんだ。ちゃんと食ってるだろ」

（´<_｀　）「カキだけな」

(;‘_Ｌ’)（……カキがもうほとんどない！　食べてないのに！！）

川ﾟ -ﾟ)　ﾁｭﾙﾙﾙｯ

（　´_ゝ`）「なあ、トソン。もうカキねえの？」

（´<_｀　）「……トソン？」

( ー *ﾄｿﾝ「うふ、うふふ……」
857 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/16(木) 02:07:14 ID:kEif1cGs0: (^ー^*ﾄｿﾝ「うふー、ふふふ。なんですぅ？」

（　´_ゝ`）「……あれ、弟者。お前何回ビール注いだ？」

（´<_｀　）「え、二回くらい」

(;‘_Ｌ’)（椎茸、人参、白菜、白菜……）

(^ー^*ﾄｿﾝ「もぉ、なんですかぁ、兄者さぁん！」

ﾊﾞｼｨﾝ

（；´_ゝ`）「いってェ！」

(^ー^*ﾄｿﾝ「えへー」

（´<_｀　）「……ばっちりできあがってるな」

ﾊﾞｼｯ　ﾊﾞｼｯ

（；´_ゝ`）「ちょっ、止めろ！　酒がこぼれる！」

（´<_｀　）「そこか、兄者」

(;‘_Ｌ’)（あった！　しらたきの下にカキが眠ってた！）
858 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/16(木) 02:17:05 ID:kEif1cGs0: ｽｯｸ

(^ー^*ﾄｿﾝ「うー」ｸﾞｩｩｩ

(^ー^*ﾄｿﾝ「にゃー！」ﾉﾋﾞｰ

（´<_｀　）「なんだその猫ひろしの出来損ないみたいな動き」

（；´_ゝ`）「俺のお湯割りセーフ！」

(*‘_Ｌ’)（片腕でもなんとか探し当てられた！！）

(^ー^*ﾄｿﾝ「うー……にゃー！！」

（；´_ゝ`）「羨ましいくらい簡単に酔っ払えるヤツだな……」

（´<_｀　）「元から酒に強いからな、俺たち。現状、ますます酔わないし」

(*‘_Ｌ’)ﾎｸﾎｸ

( ー *ﾄｿﾝ「なんかあっついれす……」
859 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/16(木) 02:30:00 ID:kEif1cGs0: （　´_ゝ`）「……」

（　´_ゝ`）「そうだな、少し暑いかもなァ」

(ﾟ、ﾟ*ﾄｿﾝ「れすよねえ？　暖房強すぎるのかにゃあ？」

（　´_ゝ`）「いや、多分暖房切っても変わらないから、ちょっと脱いだ方がいいんじゃねえか？」

（´<_｀　）「よし、時に落ち着け兄者。流れと発言が馬鹿すぎる」

（＃´_ゝ`）「ええい止めるんじゃねェ！」

（´<_｀　）「生前、安易に手を出して刺されたことを思い出せ」

（＃´_ゝ`）「あれは女が悪いの！　俺は悪くねえの！」

（´<_｀＃）「知るか馬鹿！　間違われて俺まで刺されたんだぞ！」

(ﾟ、ﾟ*ﾄｿﾝ「ぬぐー」ﾇｷﾞｰ

(*‘_Ｌ’)=3

川ﾟ -ﾟ)　ﾁｭﾙﾙﾙﾙｯ
860 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/16(木) 02:33:34 ID:kEif1cGs0: (-、-ﾄｿﾝ

(-、ﾟﾄｿﾝ

(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ

(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「あれ、私、いつの間に部屋に」

(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「……」

(ﾟ、ﾟ;ﾄｿﾝ「……服、着てない」
.
865 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/16(木) 02:58:58 ID:kEif1cGs0: ばんがいへん　職場の飲み会

（　´ω｀）きゅっ
　　つ□

（　´ω｀）きゅきゅっ
　　つ□

（　´ω｀）ｶﾘｻｸｯ
　　つ△

（　´ω｀）「ホットサンドうめえ……。ホットサンドメーカー買ってよかった……」
　　つ△

（　´ω｀）きゅっ
　　つ□

（　´ω｀）「ハムチーズサンドの次は何作ろ……」

（　´ω｀）「コンビーフとマヨネーズ。これか」

（　´ω｀）「コンビーフはあるからマヨネーズか。カフェテリアで借りられるかな」
866 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/16(木) 03:05:03 ID:kEif1cGs0: （　´ω｀）「ども」

「あれ、内藤ちゃんなんでここにいるの？」

（　´ω｀）「……体調悪くて」

「残念ねえ。だって今日、飲み会だったんでしょ？」

（　´ω｀）「……うん。あの、マヨネーズ借りられるかお」

「いいわよ。これ、残り少ないから使っちゃって」

（　´ω｀）「ども。……じゃあ」

「おやすみなさいね！」

（　´ω｀）「うん」
867 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/16(木) 03:10:23 ID:kEif1cGs0: （　´ω｀）つ□　ﾊﾟｯﾁﾝ

（　´ω｀）「この焼けるまでの数分が酒飲みには長い」

（　´ω｀）きゅっ
　　つ□

（　´ω｀）「IHで調理できるうどんとか箱で買おうかな……」

（　´ω｀）きゅうっ
　　つ□

ｶﾁｯ

（　´ω｀）「焼けたか」

（　´ω｀）ｶﾘｻｸｯ
　　つ△

（　´ω｀）「……これは大発見だ。ホットサンドは美味しく食べられる」
　　つ△
868 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/16(木) 03:22:23 ID:kEif1cGs0: （　´ω｀）=3

（　´ω｀）「腹も満ちたし、寝るかな……」

ｺﾞﾛﾝ

（　´ω｀）「……高岡は大人しくしてるだろうか」

从ﾟ∀从ｺﾞｯｸｺﾞｯｸｺﾞｯｸ

ξ;ﾟ⊿ﾟ)ξ「大丈夫？　すっごいハイペースだけど」

从ﾟ∀从「たかおか、甘いのしか飲めませんけど、なんか大丈夫そうですよぅ？」

「いい飲みっぷりだ！　ほれ、こっちも飲んでみな！」

「ちょっと、なんで居酒屋にテキーラがあんのよ！」

「馬鹿、声が大きい！　……ここ持ち込み厳しいんだから」

从ﾟ∀从くいっ
　つ□

从;ﾟ∀从

从;ﾟ～从「表現しづらい味してます……」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「あーほらほら、無理しないで」
869 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/16(木) 03:33:16 ID:kEif1cGs0: （　´∀｀）「いや、お待たせモナ。皆飲んでるモナ、か……」

（；´∀｀）「なんでお前がいるモナ！」

从ﾟ∀从「えっ、お呼ばれしたからですけど」

（；´∀｀）「誰に！！」

「……そりゃ、なあ」

「うん」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ここにいる全員同意の上ですけど」

（；´∀｀）「えっ、モナだけ仲間外れ！？」

「細かいこと言わない言わない、ささ、所長も座って」

「お姉ちゃん、生ひとつ追加で！」

「あと串焼き盛り合わせふたつ」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「高岡ちゃんは？」

从ﾟ∀从「これ、チレっての食べてみたいです！」

「チレ……。腎臓だっけ？」
870 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/16(木) 03:42:12 ID:kEif1cGs0: ξﾟ⊿ﾟ)ξ「内臓系攻めるわね」

从ﾟ∀从「レバーとか好きなんです！」

「今度ホルモン焼き行こっか？　女子だけで」

「おー、女子会でホルモン焼きとはいいねえ、私そういうの好きだわ」

「高岡ちゃん、お酒もイケるクチみたいだし、楽しそう！」

「平均年齢的に女子って言っていいのやら……」

「そこ、うるさい」

（　´∀｀）「モナモナｗｗｗ」

从 ^∀从「あっ、これ私好きです！　美味しい！」

ξ;-⊿ﾟ)ξ「……塩分以外に味するの？」
871 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/16(木) 03:52:35 ID:kEif1cGs0: （　´∀｀）「……あれ」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「どうしたんですか？」

（　´∀｀）「そこで倒れてるのって」

ξ-⊿ﾟ)ξ「ああ、はい……」

（；´∀｀）「モララーくん、最近成人したんだっけ」

ξ-⊿-)ξ「熱燗一合無理やり飲んで、即死でした」

（；´∀｀）「……誰も止めなかったモナか？」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「止めましたよ。でも」

从ﾟ∀从ｺﾞｯｸｺﾞｯｸｺﾞｯｸ

ξ;-⊿-)ξ「あれ見たらいけると思ったらしくて」

从ﾟ∀从=3

从ﾟ∀从「次！」

ξ;ﾟ⊿ﾟ)ξ「まだ飲むの！？」

　　　　ﾁ――（　 ∀ ）――ﾝ

.
872 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/16(木) 03:54:31 ID:kEif1cGs0: （　´ω｀）

（　´ω｀）ｺﾞﾛﾝ

（　´ω｀）

（　´ω｀）（行けばよかったかな……）
.
882 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/16(木) 15:09:43 ID:hXfQsLUc0: ばんがいへん　モナーの休日

「あなた、朝ご飯よ」

（　´∀｀）「ん。おはよう」ﾑｸﾘ

「おはよう。今朝はパンだから」

（　´∀｀）「コーヒーを」

「はい。今日はどうするの？」

（　´∀｀）「少し散歩しながら考えるよ」

「分かった。そうそう、今日は夕方お茶してくるから」

（　´∀｀）「そうか。じゃあ夕飯は外で食べてこようか？」

「そうしてくれると助かるわ」

（　´∀｀）「いただきます」

「はい、どうぞ」
883 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/16(木) 15:16:06 ID:hXfQsLUc0: ｶﾞﾁｬ

（　´∀｀）「う、今日も寒いな……」

（　´∀｀）「雪が降りそうな天気だ」

（　´∀｀）「河川敷を少し歩いて戻ろう」

（　´∀｀）「……空気が澄んでるな」

「おや、おはようございます」

（　´∀｀）「あ、おはようございますモナ。寒いですね」

「ホントに。お仕事は順調ですか？」

（　´∀｀）「ええ、部下がよくやってくれてますモナ」

「最近なんだか顔色もいいみたいで」

（　´∀｀）「そうですモナか？」

「ええ。健康そうで何よりです」

（　´∀｀）（最近走り回ったりしてるからな……）
884 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/16(木) 15:22:48 ID:hXfQsLUc0: （　´∀｀）「風が強いな……」

（　´∀｀）「草野球やってる」

（　´∀｀）（私もここでキャッチボールとかしたもんだ）

（　´∀｀）（その息子が今や一児の父、か）

（　´∀｀）（時の流れは早いな）

ｶｷﾝ

（　´∀｀）「お、いい当たり」

（　´∀｀）「……寒い」

（　´∀｀）「そろそろ帰ろう」

（　´∀｀）「作りかけのミニチュアの着色でも片付けるか」
885 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/16(木) 15:25:48 ID:hXfQsLUc0: （　´∀｀）もくもく...

（　´∀｀）「少し、屋根のサイズ間違えたかな……」

（　´∀｀）もくもく...

（　´∀｀）「庭の木ももうちょっと、こう……」

（　´∀｀）もくもく...

（　´∀｀）「ニス、ニス……」

（　´∀｀）もくもく...

（　´∀｀）「……」

（　´∀｀）（今この瞬間にあいつが邪魔しに来たら私はブチキレるな……）
886 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/16(木) 15:34:13 ID:hXfQsLUc0: 「ごめんなさいね。お昼、袋ラーメンで」

（　´∀｀）「ん。構わん」

「すぐできるから」

（　´∀｀）「……」ﾎﾟﾁｯ

ﾌﾟﾝｯ

『――空白の二年間に、彼の身には何が？』

『ヒーローの素顔に迫る二時間！』

『特別番組『時のひと』！　今晩十時！』

（　´∀｀）「……」ﾎﾟﾁｯ

ﾌﾟﾂﾝ

「さっきの、あなたの部下の子の番組よね」

（　´∀｀）「うん」

「観るの？」

（　´∀｀）「いいや」

「そう。はい、できたわよ」

（　´∀｀）「ありがとう」
887 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/16(木) 15:38:04 ID:hXfQsLUc0: （　´∀｀）「昼寝でもするか……」ｺﾞﾛﾝ

「私はそろそろでかけるから」

（　´∀｀）「分かった。気を付けて」

「晩御飯、よろしくね」

（　´∀｀）「ああ」

ﾊﾟﾀﾝ　ｶﾞﾁｬｯ

（　´∀｀）「……」

（　　∀　）ｽｩ...

『モナが君たちの担当のモナーだモナ。よろしくモナ』

『……はい』

『ええと、君は――』
888 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/16(木) 15:40:12 ID:IFWLaMeQ0: 乙、楽しみにしてる！
889 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/16(木) 15:46:35 ID:hXfQsLUc0: 『お疲れ様モナ。これで今日の検査は終わりだモナよ』

『帰ってよく休んでくれモナ』

『……さて』

『ふむ、彼はネガティブが一番強い』

『彼は身体能力が高い。期待ができるモナ』

『格闘技経験者っていうのは魅力モナ、ね』

『他のメンバーもそれぞれに特徴があっていいモナ』

『スーツの着用者は誰が適任かな……』

『……』

『やっぱり、うつだと分かってる彼モナかね……』
890 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/16(木) 15:52:10 ID:hXfQsLUc0: （　´∀｀）ﾊﾟﾁｯ

（　´∀｀）「……懐かしい夢だ」

（´∀｀　）「もう夕方か……」

（　´∀｀）「食べに出よう」

ｶﾞﾗﾗﾗ

「いらっしゃい！　お、モナーさんじゃないか！」

（　´∀｀）「こんばんはモナー」

「今日はお休みかい？」

（　´∀｀）「そうモナ。それで、せっかくだし久しぶりに大将の顔が見たくなったモナ」

「嬉しいねえ！」

「はい、おしぼりです」

（　´∀｀）「ありがとうだモナ。燗つけてくれモナ」
891 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/16(木) 15:58:37 ID:hXfQsLUc0: （　´∀｀）「大根、はんぺん、昆布巻き、がんも。あと今日はもつ煮あるモナか？」

「あるよっ！」

（　´∀｀）「それ、お願いするモナ」

「お燗です」

（　´∀｀）「モナモナ」

（　´∀｀）きゅっ
　　つ▽

（　´∀｀）=3

「モナーさん、なんだか血色よくないかい？」

（　´∀｀）「それ、昼間も言われたモナよ」

「最近いいことでもあったのかい？」

（　´∀｀）「まあ、そうモナね。部下が職場復帰してきてくれたとか、色々」

「若い子たちのエネルギーもらってるってわけだ！」

（　´∀｀）きゅっ
　　つ▽
892 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/16(木) 16:04:27 ID:hXfQsLUc0: （＊´∀｀）=3

「もう一本つけとくかい？」

（＊´∀｀）「いや、今日はこの辺にしとくモナ」

「あいよう！」

「はい、こちら」

（＊´∀｀）つ,,

「おつりです」

（＊´∀｀）「じゃあ、大将。また」

「毎度っ！」

ｶﾞﾗﾗﾗﾗ

（＊´∀｀）「……」

（＊´∀｀）（若いエネルギー……）
894 名前：名も無きAAのようです ：2014/01/16(木) 16:12:27 ID:hXfQsLUc0: （　´∀｀）（ツンくんを始めとして、所員全員よくやってくれてる）

（　´∀｀）（内藤くんも、期待以上の働きをしている）

（　´∀｀）（モララーくんに至っては言うまでもない）

（　´∀｀）（皆、できればこのまま……）

（　´∀｀）「いや……」

（　´∀｀）（本来なら、ない方がいい組織なんだ）

（　´∀｀）（情を挟んではいけない）

（　´∀｀）（……あんな事件が起きる可能性だってある）

（　∩∀　）（私は、非情であるべきなんだ……）

（　´∀｀）「……帰ろう。明日も仕事だ」

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