262 名前:名も無きAAのようです :2015/02/14(土) 18:19:57 ID:a253hpBw0
2月といえばこの地方では、雪解けままらなぬ春の訪れをほのかに匂わす季節であり小春日和の代名詞の筈だが

小春日和という熟語だけでは、どうしても私のこの手のかじかみそしてこの体の冷たさを拭いきる事はできなかった


川 ゚ -゚)「例えばだ、ドクオが私の事を愛してるとするだろ?」


('A`)「え?」




川 ゚ -゚)クーのストレートはカーブするようです

263 名前:名も無きAAのようです :2015/02/14(土) 18:21:34 ID:a253hpBw0
川 ゚ -゚)「仮定の話だ、そしてドクオは私に告白したとする」


川 ゚ -゚)「私はそれに対してとても困惑するだろう」


('A`)「お、おうそれで?」


川 ゚ -゚)「困惑し、暫し考えさせてくれとドクオ如きに私は懇願するであろう。だが私は絶対にnoとは言えないのだよ。」


('A`)ゴトキッテ「どうしてノーと言えないんだ?」

川 ゚ -゚)「等価交換だからな。愛は愛で返さなくちゃいけない。つまり、おおよそ、いわゆる、仮定の話だが私達は付き合ったとするだろ?」

264 名前:名も無きAAのようです :2015/02/14(土) 18:23:06 ID:a253hpBw0
('A`)?

('A`)!

('A`)「待ってくれ、つまりクーは誰かに告白されると。どんな男でもホイホイOK言うのか!」

川 ゚ -゚)そ


川 ゚ -゚)「いや、そ、そういう訳ではない。愛の分量、質、及び素材に合う形は人に寄って違うであろう。どんな男でもOKとはいえない。」


('A`)「そ、そうなのか?」


川 ゚ -゚)「そうなのだよ、想いは想いで答えるのが私の心情だが、さすがに愛が小さいと物足りない、愛が大き過ぎると持ちきれないバランスとは大事なものなのだ」

266 名前:名も無きAAのようです :2015/02/14(土) 18:28:53 ID:a253hpBw0
('A`)「流石クーだな」


川 ゚ -゚)「よし、話を戻そう私達が付き合ったとするところからだ」

川 ゚ -゚)「まず私達が付き合ったとしたら」

川 ゚ -゚)「下校時に一緒に帰る、喜ばしい事だな!ドクオ!もし私と付き合えばいつも一緒帰れるぞ!」

('A`)「え、いつも一緒に帰ってるじゃん」

川 ゚ -゚)そ


('A`)「てっいうか今一緒に帰ってるよね?」

川 ゚ -゚)そ


川 ゚ -゚)「え、じゃあ恋人同士は何をするんだ!」

('A`)「手を握ったりするんじゃねえの?」


川 ゚ -゚)「破廉恥な!」

269 名前:名も無きAAのようです :2015/02/14(土) 18:30:16 ID:a253hpBw0
('A`)「えーでもクーは好きな人の手を握りたいとは思わないのかよ」

川 ゚ -゚)「認可しよう」


川 ゚ -゚)「つまり私達が付き合うとすれば手を握って一緒に帰るわけだ」

川 ゚ -゚)「この行動に関してドクオの意見を聞きたい」

川 ゚ -゚)「つまりドクオの告白が実り私と一緒に帰りながら手を握るとしたドクオはどうなる?」

('A`)「あんまり嬉しくないな」


川 ゚ -゚)

川 ゚ -゚)「は?」

270 名前:名も無きAAのようです :2015/02/14(土) 18:31:36 ID:a253hpBw0
川 ゚ -゚)「いやいや私と手を握んだぞ」


('A`)「まあまてクー訳を話すから」


('A`)「まず前提条件として俺がクーの事を好きである事だな」

川 ゚ -゚)「ああ」


('A`)「だがクーは俺の事を好きじゃない、この場合クーの想いは想いで返す、という高尚な思考に甘えて、俺は俺という存在はクーは嫌々ではありながらも受け入れざるおえない立場に追い込んでいる糞野郎って事だ。そんな俺が本来の意味でクーに好かれるとは思えない」

川 ゚ -゚)

川 ゚ -゚)「いやあ、それはどうだろうその時の私は気にしないんじゃないかなー」

272 名前:名も無きAAのようです :2015/02/14(土) 18:32:44 ID:a253hpBw0
('A`)「仮にクーが気にしないにしても、こういう卑屈な形でクーを手に入れるのは違う感じがそると思う」

川 ゚ -゚)(コイツ面倒くさいぞ)


川 ゚ -゚)(いっそ私から告白すれば全て解決する気がするが、というより遠まわしに告白してる気がするが多分気のせいだろう)

川 ゚ -゚)「ではこうしよう、もし私がドクオを好きだとしたらどうか?」

('A`)「俺のパンツ洗えるくらいに?」


川 ゚ -゚)「もちろんそのくらいとうぜn


('A`)

川 ゚ -゚)

274 名前:名も無きAAのようです :2015/02/14(土) 18:34:00 ID:a253hpBw0
川 ゚ -゚)「あ?あぁまあそれは置いといて。私はドクオに少なからず好意を持っているとしたら、そして俺の女になれ!、というちょっと強引な男にドキッとするタイプだったりしたとしたら」


('A`)「それは穴だけのドーナッツ理論だな」

川 ゚ -゚)「つまり?」


('A`)「そんなものは無い、俺に好意を持ってくれる女性などいる訳がない」


川 ゚ -゚)「早計し過ぎるな」

川 ゚ -゚)「1人くらいいると思うぞ、お前の事を好きになってくれる相手が」

川 ゚ -゚)

川 ゚ -゚)「お前の事を真正面から見てくれる人が」

275 名前:名も無きAAのようです :2015/02/14(土) 18:35:01 ID:a253hpBw0
('A`)「もし、そんな相手が居たとして、もしそんな相手が近くに居てくれるとは思えない」

川 ゚ -゚)「時代も追加しよう」

川 ゚ -゚)「つまりだお前に惚れる人間は奇跡としか言いようがないのかもしれない」


('A`)「奇跡というより運命に近いな」

('A`)サムー

('A`)∞

川 ゚ -゚)「なんだそれは」


('A`)「手を握ってる。こういう日はお祈りをするように手を繋ぐと暖かいらしいが……ただどうしても暖かくなるとは思えない」

276 名前:名も無きAAのようです :2015/02/14(土) 18:36:14 ID:a253hpBw0

川 ゚ -゚)「ドクオよ誰に教わったのだ?」

('A`)「しぃとギコだよ2人に教わった」

川 ゚ -゚)「ンー、この場合注目すべきは2人という状況ではないのかな?」

('A`)「一緒に手を繋ぐというわけだな」

川 ゚ -゚)「そうなるな」

('A`)「なる程……。クーよ手を差し出してくれ」

川 ゚ -゚)「ほれ」

ニギ

川 ゚ -゚)

('A`)「うーむ今、手をつないでいるんだけど、これといって暖かくはないなぁクーはどんな感じだ?」

279 名前:名も無きAAのようです :2015/02/14(土) 18:38:55 ID:a253hpBw0
川 ゚ -゚)「そうか、そうなんだ。私はね、ドクオ、もうナツメグの花はもう咲いてるのかもしれないと思った」

('A`)「ん?ナツメグの花の時期って3月の下旬だろ?なんで咲いてるって思ったんだ?」

川 ゚ -゚)「もしかしたらだよ、ドクオ。仮定の話だ気にするな」

気にしてほしい、
どうしてナツメグの花が咲いてると思ったのか

('A`)「まあクーが寒くないならいいんだけどなそう言えば、今更ブームの奴おまんじゅうになったようですをって―――

仮定の話だった
もし私達がこの先もずっと一緒にいたとしたら、私と君はいつもこうやって手をつないで帰るんだろうなと思うと、とても嬉しくてそしてとても暖かい気持ちになれた。

('A`)「おーい聞いてるか?」

280 名前:名も無きAAのようです :2015/02/14(土) 18:40:14 ID:a253hpBw0
川 ゚ -゚)「あ、あぁすまない。ぼぉーとしてたよ」

('A`)「?、変なクーだな」


春はもうすぐ私の側まで来ていた私は春と一緒に歩いていたのだ。



青春よこのまま止まれ、私は少しでも長く君の横顔を見ていたい


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