87 名前:名も無きAAのようです :2011/11/03(木) 00:51:57 ID:s.7UMNBMO
「はあ、はあ、うくっ、人間は……君達に酷いことをした。だから、皆は魔界へ、ぐうっ! ……帰って、しまった」

「…………」

「なのに、なぜ君は帰らないんだ……ベリアル」

「我等を封じたのは確かに人間だが、また我等を助けたのも人間であるお前だ。違うか、ソロモンよ」

「だが……」

「それに、命懸けで助けてくれた友を置いて帰れるほど、我は薄情ではない」

「私をまだ、はあ、はあ、友と呼んでくれるか。ならば、身勝手だが、友として、最後の頼みを聞いてほしい」

「なんでもいえ。多少無理な願いでもかなえてやる、それが悪魔だ」

「――――」

「分かった、ならば約束だ。悪魔は人間と違い、約束したことを決して破らない」


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88 名前:名も無きAAのようです :2011/11/03(木) 00:53:03 ID:s.7UMNBMO
( ^ω^)「それでさあ」

('A`)「そうなんだ」

ξ゚听)ξ「あっ、おはよう!」

('A`)「お、おは――」

ξ*゚听)ξ「おはよう、ブーン!」

( ^ω^)「おはよう。でも僕だけじゃなくてドクオにも」

ξ゚听)ξ「いいって、そんなやつ放っといて二人で学校いきましょ」

( ^ω^)「いや、でも!」

('A`)「い、いいんだ、ブーン。俺のことは気にしないで」

( ^ω^)「ドクオ……」

ξ゚听)ξ「ほら、あいつもいいっていってるんだし」

( ^ω^)「はあ、分かったお」

ξ*゚听)ξ「それでね、昨日のことなんだけど」



('A`)「…………」



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89 名前:名も無きAAのようです :2011/11/03(木) 00:55:30 ID:s.7UMNBMO
( ^ω^)「なあ、ドクオ――いや我が友、魔界の君主ベリアル」

('A`)「…………」

( ^ω^)「あの人間の娘は、本当に君程の魔神が守る価値のある者なのか?」

('A`)「昔、約束したんだ。俺がソロモンの鍵を守ってやるって」

( ^ω^)「そのように昔の契約など、とうに効力は切れて」

('A`)「契約じゃない、友との約束だ」

( ^ω^)「悪魔は人間と違い約束したことを決して破らない、か」

('A`)「迷惑をかけてすまないな、友よ」

( ^ω^)「気にするな、これは我が友とした約束だ」

('A`)「ありがとう。では、ソロモンの鍵を狙う者に絶望を与えにいってくる」



('A`)ソロモン王と七十二の悪魔のようです



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