446 名前:名も無きAAのようです :2012/08/17(金) 00:09:50 ID:79jJakyQO



神風隊金剛拾七隊に加へられ、國恩に報ずることが出来ました

蕪雲は父母上より身体を貰い、蕪雲は天皇陛下にその身を捧げたものであります

よつて、蕪雲の悪い報せを聞いても決して泣いてはなりませぬ

蕪雲は、靖國で待つてゐます


自分はころより父母上に親不孝をしませう

蕪雲は拾八までよく生きました

蕪雲の残りの三十年余りは父母上に、半分ずつ差し上げます


蕪雲はきつとやり遂げませう

拾九貫の体躯、今こそ必殺轟沈の機会が飛来しました

蕪雲は立派に戦果をあげます


どうか、つんに宜しくお伝えください

447 名前:名も無きAAのようです :2012/08/17(金) 00:10:35 ID:79jJakyQO
( ^ω^)「神風特別攻撃隊第拾七金剛隊に配属されました、内藤蕪雲と申しますお!」


―――太平洋戦争末期、日本は陸海軍あげての大規模な作戦として、組織的に実施した戦死を前提とする『特攻』なる作戦を取った。


('A`)「神風……お前、ここに配属された意味はわかっているのか?」


―――原因は、戦争末期による資源の不足、燃料の品質の悪さ。
それに対する敵国の武器生産力、対空迎撃手段の向上などがあげられた。


( ФωФ)「何故儂のような老躯が生き、若い奴らが征かねばならぬのか」


―――そのため、日本は苦肉の策として『特攻』と呼ばれる戦法を取ったのだ。
効果は絶大で、敵国も日本の特攻により甚大な被害を受けた。


ξ゚听)ξ「おかあちゃん、ぶうんはまだけえってこんの?」


―――そして、特攻の為に、日本の勇敢な兵士達は国のために命を落とすのだ。



(,,゚Д゚)「内藤中尉、喜べ。桜花にて敵國大戦鑑に報いを入れよとのご達しだ」

448 名前:名も無きAAのようです :2012/08/17(金) 00:11:41 ID:79jJakyQO


( ^ω^)ゝ「では、行って参りますお!」


青年は笑顔で、飛行機に乗つた。
遺書を私に託し、笑顔のまま飛行機に乗つた。

彼は死を前にしても、決して怯むことはなかつた。
私は涙を流したのに、彼は笑つていた。

彼は英雄だつた。












『( ^ω^)それでも彼は笑つていたようです』


              ―近日公開未定!!―


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