- 772 名前:名も無きAAのようです :2014/03/30(日) 00:41:54 ID:Avxmx6Ys0
- <ガヤガヤ…
( *^ω^)「みんなー! 今度はこれを見るお!」
ξ*゚听)ξ「あっ! これは鳩! きっと誰かの気まぐれで撒かれたであろう
出処不明の謎の玄米にまですがって必死に生きようとしている
卑しい精神と脆弱な肉体 どれをとっても惨めで哀れな鳩の群れが
ちょうど「↑」の記号を示すようにみんなが力をひとつに合わせているわ!」
川*゚ -゚)「つまりスイミー(2014.鳩ver.)だな…これは自然災害の予兆なのかもしれない…」
(*´・ω・`)「問題はこの「↑」の指す先には…いったいどんな困難が待ち受けているのかということ…」
(*'A`)「展望台だけど」
( *^ω^)「みんなー! 今度はあれを見るお!」
ξ*゚听)ξ「あっ! あれは望遠鏡! きっと川*゚ -゚)「しかも100円が置いてある! なんて不用心な!」
( *^ω^)「コインをセット! 見えないものを見ようとして望遠鏡を覗き込んだ!」
┏ ┓
lw´‐ _‐ノv
┗ ┛
( *^ω^)「意外ッ! 丘のふもとにはシュー姉がいたお!」
ξ*゚听)ξ川*゚ -゚)「ファック! してやられた!」
(*'A`)(*´・ω・`)「急いでふもとまでダッシュだ!」タタタ
- 773 名前:名も無きAAのようです :2014/03/30(日) 00:43:59 ID:Avxmx6Ys0
/⌒ヽ
⊂二二二( ^ω^)二⊃「テラワロス VIP STAR 腕を広げ ブーンをさせてあげよう」
( *^ω^)「推して参る!」
lw´‐ _‐ノv「待ちくたびれたぞ勇者」
( *^ω^)「あまたの試練を乗り越えてここまで来ましたお」
lw´‐ _‐ノv「あっはい……よくぞここまで辿り着いた。褒美をつかわす」
lw´‐ _‐ノv「はいポン菓子」
( ^ω^)「シッブゥイ!」
ξ*゚听)ξ川*゚ -゚)「到着っておい!」
(*'A`)(*´・ω・`)「ブーンくん! 先におかしを貰っていやがる!」
( ^ω^)「ポン菓子だが」
lw´‐ _‐ノv「慌てるな。まだおかしはたくさんあるからな」
lw´‐ _‐ノv「保冷剤が切れる前で良かったよ。はい米粉でつくったミルフィーユ」
ξ゚听)ξ川 ゚ -゚)「スゲエ」
( ^ω^)「えっポン菓子」
- 774 名前:名も無きAAのようです :2014/03/30(日) 00:45:59 ID:Avxmx6Ys0
lw´‐ _‐ノv「これはココナツミルクライスプティングだ」
(´・ω・`)「なにそれ?」
lw´‐ _‐ノv「知らねwググったら出てきた」
('A`)「チョコは? チョコはねーのかおい」
lw´‐ _‐ノv「チッうっせーな」
lw´‐ _‐ノv「チョコレートとご飯は合わないって両さんが言ってた」
('A`)「息がくさくなりそうなおぞましい食べ物だそれ」
lw´‐ _‐ノv「さあこれで今日はおしまい。また来週な」
川 ゚ -゚)「はーい」
ξ゚听)ξ「貰ったおかし見せ合いっこしましょう! ブーンはなに?」
( ^ω^)「うめえw」
(´・ω・`)「これ美味しいのかな」
<ガヤガヤ…
lw´‐ _‐ノv
lw´‐ _‐ノv「さよーならー」
- 775 名前:名も無きAAのようです :2014/03/30(日) 00:47:06 ID:Avxmx6Ys0
- <ヒソヒソ…
( 、 *川「知ってます? 近頃タダでおかしを配る女性がいるって」
ζ( ー *ζ「何のつもりなのかしら?」
从 ∀从「……キチガイでしたの?」
( 、 *川「分かりませんわ」
ζ( ー *ζ「そんな会話が容易に想像できる街路でした」
<ヒソヒソ…
lw´‐ _‐ノv
lw´‐ _‐ノv「帰るか……」
(,,゚Д゚)「ストップ」
lw´‐ _‐ノv「?」
_
( ゚∀゚)o彡゜「えっ!? てかパイオツカイデー…」
lw´‐ _‐ノv「誰ぞきさんら」
- 776 名前:名も無きAAのようです :2014/03/30(日) 00:47:51 ID:Avxmx6Ys0
(,,゚Д゚)「失礼。警察ですが」
_
( ゚∀゚)o彡゜「アンタ。完全に不審者かつ犯罪者予備軍のエースでチーフで4番だぞ」
_
( ゚∀゚)o彡゜「タダでおかしを配っていったい何が目的か? 拉致誘拐?」
_
( ゚∀゚)o彡゜「でもアンタぐらいのおっぱいになら誘拐されてもいいかな。見逃してやんよ」
(,,゚Д゚)「近隣住民からの通報がありまして」
lw´‐ _‐ノv「ふうん」
lw´‐ _‐ノv「おかしをあげてるだけなんだが」
(,,゚Д゚)「ま。そりゃたしかに」
lw´‐ _‐ノv「お代はロハとラヴで結構。警察さんもいかがかな?」
(,,゚Д゚)「いえ……それは。困るんですよ」
(,,゚Д゚)「子供がいつ危害を加えられるかと。近隣住民の方が懸念されています」
lw´‐ _‐ノv
lw´‐ _‐ノv「アンタどっかで見憶えがあるな」
(,,゚Д゚)「は?」
- 777 名前:名も無きAAのようです :2014/03/30(日) 00:49:11 ID:Avxmx6Ys0
lw´‐ _‐ノv「しぃちゃんに告白しようとして神社の境内でゲボ吐いた記憶は?」
(,,゚Д゚)「は?」
lw´‐ _‐ノv「もろに見てしまってあの日は飯が喉を通らずむっかついたな」
(,,゚Д゚)
(,,゚Д゚)「もしかして田の神さま?」
lw´‐ _‐ノv「久しいな」
_
( ゚∀゚)o彡゜「えー? なになに何の話ー?」
(,,゚Д゚)「どうしてこんなところに…」
lw´‐ _‐ノv「あの社。取り壊されてしまってな」
(,,゚Д゚)「なんと」
lw´‐ _‐ノv「……暇だからここまで来た」
(,,゚Д゚)「……」
(,,゚Д゚)「そっすか」
- 778 名前:名も無きAAのようです :2014/03/30(日) 00:49:51 ID:Avxmx6Ys0
(,,゚Д゚)「田の神さま。俺もアンタには世話になったが」
(,,゚Д゚)「この想咲町も時代が時代なので。おかしは駄目っす」
(,,゚Д゚)「というか誤解を招くようなことは慎んでいただきたい」
lw´‐ _‐ノv「反省してまーす」
_
( ゚∀゚)o彡゜「あっ! 竹とんぼ見っけ!」
(,,゚Д゚)「でもその俺は……おかしをあげなければ良いかと思うんで」
(,,゚Д゚)「俺らのときと同じように。子供たちと一緒に遊んでやってください」
_
( ゚∀゚)o彡゜「うはは! すげー飛んだ! ちょっと見てみて!」
lw´‐ _‐ノv「今の私に子供たちを集める魅力なんてないよ」
_
( ゚∀゚)o彡゜「ブーメランいきまーす! はいブーン!」
(,,゚Д゚)「そうすか? あんなに慕われてたのに」
lw´‐ _‐ノv「ありゃおかし目当てだよ」
(,,゚Д゚)「ふむ……」
_
( ゚∀゚)o彡゜「あはは! あはははは!」
***
- 779 名前:名も無きAAのようです :2014/03/30(日) 00:51:17 ID:Avxmx6Ys0
( *^ω^)「おかし配給の時間だ! コラァ!!」
lw´‐ _‐ノv「すまんな〜おかしはもうないんだよ〜」
ξ゚听)ξ「え…」
川 ゚ -゚)「なんと」
(´・ω・`)「!?」
('A`)「なんだそりゃ。行こうぜ」
lw´‐ _‐ノv
( ^ω^)「……なーんて言っちゃって! 嘘乙!」
( ^ω^)「ほんとはどこかに隠してるんだお〜?」
lw´‐ _‐ノv「ねーよ」
( ^ω^)ξ゚听)ξ「…シュー姉?」
(´・ω・`)川 ゚ -゚)「……」
- 780 名前:名も無きAAのようです :2014/03/30(日) 00:52:03 ID:Avxmx6Ys0
***
lw´‐ _‐ノv「地獄の沙汰も現ナマっす…」
lw´‐ _‐ノv「とうとう誰も来なくなってしまった」
lw´‐ _‐ノv「いち早く来なくなったあのドクオくんには。天罰をくだそう。主に顔面に」
lw´‐ _‐ノv「でもその神力もなくなってしまったwワロチャw」
lw´‐ _‐ノv
lw´‐ _‐ノv「…神として死ぬってこういうことか」
(*゚ー゚)「シューさん」
lw´‐ _‐ノv「オッケー。これは走馬灯で」
( ・∀・)( ´∀`)「シューさん?」
lw´‐ _‐ノv「これは死に際により起こっている錯聴だ」
(,,゚Д゚)「起きて下さい」バシッ
lw´‐ _‐ノv「いててて鈍痛が頭に響く」
- 781 名前:名も無きAAのようです :2014/03/30(日) 00:53:00 ID:Avxmx6Ys0
(*゚ー゚)「起きましたか?」
lw´‐ _‐ノv「うん? ご無沙汰ですみなさん」
( ´∀`)「お久しぶりモナ」
lw´‐ _‐ノv「ヘイボーイ。変わらんなお前。身長伸びたな2mぐらい」
( ・∀・)「びっくりしました。中学にあがってからあなたが見えなくなったので」
( ・∀・)「僕はてっきり。あなたは僕たちの心のなかにいるものと思っていて」
lw´‐ _‐ノv「くさっ。帰れよ」
( ・∀・)「そういうところ好きですよ」
( ´∀`)「くさっ」
(,,゚Д゚)「今日は俺らの他にも」
(,,゚Д゚)「アンタに用事がある人たちが来ていて」
lw´‐ _‐ノv「ハァ? わたしに用事がある奴なんているわけ──……」
( ^ω^)゚听)ξ川 ゚ -゚)´・ω・`)「シュー姉!」
lw´‐ _‐ノv「み、みんな!」
lw´‐ _‐ノv「ってドクオがいねえ!」
- 782 名前:名も無きAAのようです :2014/03/30(日) 00:53:44 ID:Avxmx6Ys0
(,,゚Д゚)「コイツら。それぞれ俺らの子供なんです」
( ´∀`)「ブーンはモナの息子で」
( ・∀・)「ショボンは僕の子供で」
(*゚ー゚)「ツンとクーは私の娘たち……」
lw´‐ _‐ノv
lw´‐ _‐ノv「(ちょっとよく分からない……)あっそう? それで?」
川 ゚ -゚)「あの…これ! 今までのお礼です!」
lw´‐ _‐ノv「なんだこれ。ちべたっ」
ξ゚听)ξ「シューアイス! それシューアイス!」
lw´‐ _‐ノv「喧嘩売ってんのかお前?」
( ^ω^)「なかはチョコミント味だお!」
(´・ω・`)「溶けないうちにはやく食べて!」
lw´‐ _‐ノv「お……」
lw´‐ _‐ノv「おう」
- 783 名前:名も無きAAのようです :2014/03/30(日) 00:54:48 ID:Avxmx6Ys0
lw´‐ _‐ノv「あーむ」
lw´‐ _‐ノv「んむんむ」
川 ゚ -゚)「…おいしい?」
lw´‐ _‐ノv「……」
lw´‐ _‐ノv「……フン」
lw´‐ _‐ノv「フフ。嬉しいよ! シュー姉は。ありがとうなお前たち」
( *^ω^)「おーん! どういたしましてだお!」
lw´‐ _‐ノv「フフ(優しい味だな……)」
(,,゚Д゚)「ま。たまにはコイツらと遊んでやってください」
lw´‐ _‐ノv「ああ。お前たちさえよければ」
川 ゚ -゚)「シュー姉! もうひとつシューアイスがある」
ξ゚听)ξ「これはドクオがつくったの! 今日はドクオ、用事で来られなかったけど」
lw´‐ _‐ノv「なんだそうだったのか。どれ……」
lw´‐ _‐ノv「ほう……これが……」
lw´‐ _‐ノv「……」
lw´‐ _‐ノv「(……でもこれ多分シューアイスじゃなくてNYチーズケーキだ……)」 終わり
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