352 名前:名も無きAAのようです :2013/06/03(月) 18:56:28 ID:y35JcHCoO
Σz ;ー )リ「なんで、なんですか……。ヒーローだっていうなら……なんで、こんなことを……」

川 ゚ -゚)「彼らヒーローとはそういう生物なのだ。正義感持ち世界を救う、マクロで見ればそれは間違いない」

川 ゚ -゚)「しかし、ミクロに焦点を当てるならば、彼らは人間個人の幸福など顧みたりはしない。……できないといった方が正しいか」

Σz ;ー )リ「良い人達だった……いつも昼間からお酒、飲んでて……馬鹿なこと……ばかりして……それでも優しい人達だったのにっ……!」

川 ゚ -゚)「君はヒーロー物語を目にしたとき、戦闘員一人一人の人間性や人生などを気にかけるのか?」

Σz ;ー )リ「…………」

川 ゚ -゚)「君は正式な戦闘員ではない。今ならまだ引き返せる」

川 ゚ -゚)「他の人間のように小さなことには眼を瞑り、彼らを受け入れれば、どこにでもあるような平和で幸福な人生が送れるだろう」

Σz ー )リ「…………」

川 ゚ -゚)「好きな男の為に料理を作ったり、おしゃれ一つにどきどきしたり。そんな普通の女の子としての幸せだ」

Σz ー )リ「…………」

353 名前:名も無きAAのようです :2013/06/03(月) 18:57:02 ID:y35JcHCoO
川 ゚ -゚)「街、草原、山岳、雪原、海中、あの雲の向こう。ヒーローは世界中どこにだって無数にいる」

川 ゚ -゚)「今走ればもう引き返せない。明日死ぬとも分からない、戦いの人生だ。世界中が君の敵になる」

Σz ゚ー )リ「ドクオさんは私に……戦闘員の美学を一晩中語ってくれました……」

Σz ゚ー )リ「ショボンさんは私に……他人を思い遣る優しさを教えてくれました……」

Σz ゚ー )リ「そしてブーンさんは……子供だった私を、厳しく優しく育ててくれました」

Σz ゚ー )リ「あの人達は私に、数えきれないほどの大切なものを教えてくれました」

川 ゚ -゚)「…………」

Σz ゚ー )リ「その教えが背中を押すんです。前へ前へと、……走り続けろとっ!!」

川 ゚ -゚)「よかろう! ならば君は今から世界の反逆者だ! 後ろ指を差されながら、いつ終わるとも分からない戦いに身を投じるといい!」

川 ゚ -゚)「無論、一人ではない! その傍らで私が共に走ろう! 君には私のパートナーであったブーンの、戦闘員Bの称号をくれてやる!」

Σz ゚ー )リ「はいっ!!」



Σz ゚ー )リ 対ヒーロー殲滅用特殊戦闘員は走るようです

354 名前:名も無きAAのようです :2013/06/03(月) 18:58:20 ID:y35JcHCoO
川; - )「ドクオが、ショボンが、そしてブーンがそうしたように……私もスニフィに託したいと思う……」

Σz ;ー )リ「そんな!? クールさんっ!」

川; - )「受け取れ、今日から君が戦闘員Aだ……」

Σz ;ー )リ「クールさんまでいなくなったら、私どうしたらいいのか……一人で戦うなんて、無理です……」

川  - )「甘ったれるなっ! 君は戦闘員だろう! ブーン達の教えを胸に走り続けると誓ったのだろう!!」

川  - )「ドクオは! ショボンは! ブーンは! 私は! 君の前でそんな戦闘員だったか!!」

Σz ;ー )リ「うっ、うぅ、……いい、え……そんなことあるわけがないっ!!」

川  - )「ならば走れ! 走り続けろ! 一度誓った生き様を貫き通せ! 倒れるなら前に倒れろ! それが命を懸けて真剣に生きるということだ!!」

Σz ゚ー )リ「……はいっ!! 最後までご指導ご鞭撻、ありがとうございました!!」

川* ー )「……でもな……本当に辛くなったら走るのをやめても……私は怒らないよ………………」

Σz ;ー )リ「あ、あぁ……クールさああああああんっ!!」



スニフィが流行ったら投下する予定


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