- 990 名前:名も無きAAのようです :2013/01/04(金) 00:09:32 ID:Scl60BA20
- ( ;ω;)「ど、どうして僕が戦わなくちゃいけないんだお」
人目を憚る事無く、僕は泣いた。分かっている。分かっていた。
今その様な事を言ってもどうにもならない事に。
しかし、あまりの理不尽さに嘆きの声を上げてしまう。
当然だ。僕はまだ18歳で、只の学生で―
ξ゚听)ξ「……別に戦わなくてもいいわよ。」
目の前で僕を見下ろす少女は驚く程優しい声音でそう告げる。
予想外の発言に僕は弾かれた様に顔を上げ、彼女を見た。
ξ--)ξ「あなたが今選べるのは、まぁ三つね。一つ、その予備のスーツで戦う。二つ、奴らに殺されて、喰われる。三つ、自殺する。まぁ、自殺が怖いなら私が手伝ってあげてもいいけど。」
思考が止まる。
な、何だよそれ……じゃあどうしたって戦わなければ死ぬしかないじゃないか。
- 991 名前:名も無きAAのようです :2013/01/04(金) 00:11:33 ID:Scl60BA20
- (#;ω;)「ふ、ふざけるなお、どのみち僕に選択肢なんて無いじゃないかお!!」
僕の絶叫はしかし、少女には届かない。少女は呆れた顔で溜め息を吐いていた。
ξ゚ー゚)ξ「あのねぇ」
邪悪―その形容にぴったりな笑み。
ξ゚ー゚)ξ「今までお気楽に生きていた貴方に今出来る事なんて、本当は殺されるしかないのよ。」
ξ゚ー゚)ξ「でも僥倖な事にここには放棄されたスーツが一着あって、貴方は幸運にも満足に動かせる四肢がある。」
ξ゚听)ξ「もうここまでお膳立てしたんだから分かるよね?分からないなら」
同時に響く撃鉄の音。
ξ )ξ「死になさい。」
次の瞬間には銃口が真っ直ぐ僕の眉間にむけられていた。
- 992 名前:名も無きAAのようです :2013/01/04(金) 00:13:11 ID:Scl60BA20
- ―これは終わる世界の御話―
一陣の風が戦場を突き通る。
絶望に塗りつぶされた戦場はその涼風にて希望が吹き荒ぶ。
その風が突き通った残るのはエネミーの残骸のみ。
( `ω´)「それでも、僕は、諦めない!!」
ブーン=ホライゾン 18歳
スティールスーツ:高機動
仇名:蒼い疾風
SIVAランキング―ルーキーにより測定中。
―終わりを告げられた世界の御話―
彼の周囲には敵味方通して既に動くモノは無かった。
辺り一面は無数の弾痕。響くのは彼が手にするガトリングの回る音。
ただ、それだけだった。
( ゚∀ )「また、俺一人かよ…」
ジョルジュ=ハイオネル 28歳
スティールスーツ:重火力
仇名:黒衣の死神
SIVAランキング―6位
- 993 名前:名も無きAAのようです :2013/01/04(金) 00:15:16 ID:Scl60BA20
- ―絶望しかない世界の御話―
緩慢な動作で彼は戦場を移動する。
他のハウンド達が挙って戦闘領域へ進撃する中、一人その背を後ろから眺める。
手に持つ長大な銃身は未だ火を吹いていない。
(;'A`)「そんなうるせー声出さなくったって戦うっての…はぁ、マンドクセ」
ドクオ=ウツダ 23歳
スティールスーツ:特技
仇名:千里眼
SIVAランキング―33位
―それでも抗う者達の御話―
彼女は一心腐乱に戦場を駆け抜ける。
孤立無援の中、四面楚歌の中、戦場を縦横無尽に駆け巡る。
まるでそれが贖罪であるかの様に。
川 ゚ –゚)「代償は私一人の命だ。それで戦域の情報が分かるなら安かろう?」
クー=ソラリス 25歳
スティールスーツ:高機動
仇名:神速斥候
SIVAランキング―8位
- 994 名前:名も無きAAのようです :2013/01/04(金) 00:17:42 ID:Scl60BA20
- ―そんな悲しい御話―
戦友が次々と倒れる中、彼女は進む。
圧倒的な戦闘能力で次々とエネミーを制圧していくその背中は心が折れた者に、立ち上がる力を与える。
そうして彼等は再び戦列へと加わる。
それが彼彼女にとって死出への旅立ちと分かりながら。
ξ゚听)ξ「奴らは私が――駆逐する。」
ツン=ラインハルト 21歳
スティールスーツ:突撃
仇名:鮮血の勇者
SIVAランキング―3位
原作:STEEL CHRONICLE BE
( ^ω^)戦場を駆け巡る猟犬たちのようです
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