- 952 名前:名も無きAAのようです :2015/02/08(日) 14:22:14 ID:UjNpNAYc0
( ^ω^) ……。
何より真っ黒かもしれない
そう感じたのは僕が都会の空を眺めているからだろう。そして僕がそう言うと
夜の都会では星が輝くのではなく人が輝くのだと、僕のキザな友達は恥ずかしげもなく言うだろ
( ^ω^) 「くそドクオめ」
僕は歩きながら呟いた
その後で誰かに聞かれなかったか慌てて見渡して、僕はホッと胸を撫で下ろした。それと同時に体が軽くなった気がした
目にとまるのは無機質ばかりだ
僕の進む歩道と車道の境界であり、そして道路の端に設置された細長いアスファルトと鉄の固まりがあった、それらは夜になると互いが互いに頭上の電光で自己主張しあうのだ
俗にいう街灯達は、僕の生まれた故郷ではその個性が十二分に発揮されていたと痛感できた。
- 953 名前:名も無きAAのようです :2015/02/08(日) 14:24:06 ID:UjNpNAYc0
- ( ^ω^) …。
しかしながら夜の都会は全てが明るかった
それこそ昼間と遜色ない程にまでこれでは…
( ^ω^) 「こんなに明るかったら街灯なしでも人は歩けるおね…。」
どんなに光が灯っていても僕の吐く息は白いままであり、その事実は1人寂しく歩く僕の心をなだめてくれた
( ^ω^) 「全く財布忘れるとは」
('A`) 「いや〜助かったぜお前いないと俺はズッーと絶望していただろうな。まあ誰にだって落とし物や忘れ物ぐらいするだろうさ、あんまり責めないでくれるとありがたい」
- 954 名前:名も無きAAのようです :2015/02/08(日) 14:25:54 ID:UjNpNAYc0
- ( ^ω^) 「……。」
ドクオの顔を見て席に座っていると急に僕は目眩がした
('A`)「どうしたんだ?」
( ^ω^) 「すき家に向かう途中、僕は空を見上げたんだお。そうすると今まで見えていたものが見えなくなっていたお」
('A`)「……星か」
( ^ω^) 「……。」
僕は何も言えなかったが
僕の友達はそれをイエスという意味に受け取った。
ドクオはフゥーといいながらお茶を口に含んだ。ややしばらくしてドクオは僕が想像した通りにこう囁く
('∀`)「仕方ねえよ、此処では星が輝くんじゃねえ、人が輝くのさ。」
( ^ω^) 「……。」
- 955 名前:名も無きAAのようです :2015/02/08(日) 14:29:13 ID:UjNpNAYc0
- ( ^ω^) 「……。」
( ^ω^)「ドクオの言うとおりかもしれないお」
僕はさっきのドクオの言葉を反芻した
僕はそれが現実であると思った
悲しい悲しい現実であると思った
夜の都会は眩しかった悲しいくらいに
( ^ω^) 「ドクオ今直面する現実は僕には受け入れがたいものだおね」
認めなくない。だが僕はそれに立ち向かわなければならない
('A`)「何だよブーン」
( ^ω^) 「ドクオの言うとおりだお、ここは眩しいお。大きな光だと思うお、でもそれは一つの光を見えなくしてるとは思うお。もしかりにもう少し暗くなっていればきっと星の光も見えていたのかもしれないお」
大きな集合体は小さな個性を見えなくすると言いたかった。
( ^ω^) 「あの時あった感覚、手触りそのものがもう僕には掴めないのかもしれないお」
- 956 名前:名も無きAAのようです :2015/02/08(日) 14:35:21 ID:UjNpNAYc0
- ('A`;)「ぶ、ブーン大丈夫か?」
( ^ω^) 「ドクオ、よく聞いてほしい事があるお。それからあんまり責めないでほしいお」
('A`;)「な、何だ急に」
そして僕は現実を口にする
( ^ω^) 「バーボンハウス手前で財布落とした」
('A`)「」
( ^ω^) 「どおりでww通り過ぎた辺りで体が軽くなった気がしたと思ったおwwwwww」
('A`)「」
( ^ω^) 「 あ、すいません。店員さん牛丼三つ」
('A`)
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