535 名前:名も無きAAのようです :2016/01/17(日) 01:56:32 ID:3iicoKt60
爪'ー`)y-「ヒッキーこねぇし暇だな、なんか面白い話ねーの?」

( ´_ゝ`)「きゅーちゃんの話でいいなら」

爪'ー`)y-「勘弁してくれ。ハインは?」

从 ゚∀从「そういえば、とびっきり怖い話なら最近仕入れたけど?」

( ;´_ゝ`)「嫌だ!聞きたくない!」

从 ゚∀从「中国には、だるまっていうね…」

( ;´_ゝ`)「始めるな!ってか、だめだめだめ!それ怖いやつ!それだけでダメなやつ!」

爪'ー`)y-「だるまって、あの選挙とかの時に当選したら目を塗る奴だろ?」

从 ゚∀从「ふふふ、続き聞きたい?」

( ;´_ゝ`)「痛い系無理だからやめてくれ!ってか、フォックス、お前怖い話ダメなんだから聞くなよ!この前偉い目にあっただろうが」

爪'ー`)y-「確かに怖かったんだが、面白くもあった…怖い話語る才能だけは認めるぜ」

从 ゚∀从「嬉しくない褒め言葉ありがとう」

536 名前:名も無きAAのようです :2016/01/17(日) 01:57:15 ID:3iicoKt60


( ´_ゝ`)「とにかく、ハインの怖い話は勘弁な!」

爪'ー`)y-「んー、じゃあ、貞子なんか面白い話ねぇの?」

川;д川「え、私ですか?」

( ´_ゝ`)「さっきからずっと黙ってるけど、どうかしたの?部活には積極的に参加しなきゃだよ?」

川д川「怖い話をするのが部活動だったんですか、米道部は」

爪'ー`)y-「でも、本当にハインの怖い話はやばいぜ?後味が悪い結末ばっかりで」

川д川「へぇ…。高岡くん、怖い話好きなんですか?」

从 ゚∀从「好きっていうか、話のネタになるからね」

爪'ー`)y-「いいなぁ、俺は話のネタ、米作りくらいしかねぇや」

( ´_ゝ`)「米道部の鏡だな」

从 ゚∀从「貞子、怖い話聞きたくなったら教えてあげるよ」

川д川「…いや、私は身近に怖いことが起きているので大丈夫です」

爪;'ー`)y-「うお、実体験的な怖い話かよ」

从; ゚∀从「大丈夫?どんな怖いことが起きているの?」

川д川「それは…」

537 名前:名も無きAAのようです :2016/01/17(日) 01:58:06 ID:3iicoKt60


(;-_-)「みんな、遅れてごめんね!」ガラッ

爪;'ー`)y-「うおっ!ビックリした」

( ´_ゝ`)「ナイスタイミングだったね、ひきにゃん」

(-_-)「え、なんのこと?」

川д川「なんでもないですよ、いいから早く部活動しましょう」

(-_-)「そう?じゃあ、始めよっか。今日はミーティングだから、これからの活動でやりたいことある人いる?」

爪*'ー`)y-「世界の米食べ比べとかやりたいな。特徴とか知りたい」

( ´_ゝ`)「お、良さそう」

川д川「面白そうですね」

(*-_-)「あ、それならさ!それぞれのお米にどんなオカズが合うかとかもやりたいなぁ」

川д川「それ、先生がただ食べたいだけでは?」

(;-_-)「ギクッ!ソンナコトナイヨー!」

( ´_ゝ`)「わっかりやっすいなぁ」

爪'ー`)y-「でも面白そうじゃん、やろうぜ」

(*-_-)「やったー!」

川д川「まったく、予算のことちゃんと考えてくださいね」

(-_-)「あはは、気をつけるよ」


从 ゚∀从「…」

538 名前:名も無きAAのようです :2016/01/17(日) 01:58:47 ID:3iicoKt60


爪'ー`)y-「…よし。じゃあ、今日のミーティングはこれで終わりだな」

( ´_ゝ`)「おつかれさんー」

(-_-)「はい、おつかれさま」

爪'ー`)y-「そういえば、今日から開店のラーメン屋にブーンといくんだけど、お前らもどうだ?」

( ´_ゝ`)「いいね、行く行く」

(*-_-)「ラーメン!僕も行くよ」

爪'ー`)y-「貞子とハインは?」

川д川「私はどっちでも…」

从 ゚∀从「俺たちは帰るよ。ね、貞子」

川д川「…高岡くんがそういうなら」

( ´_ゝ`)「仲がよろしいことで」

爪'ー`)y-「変なことすんなよ?ハイン」

从 ゚∀从「するわけないだろ」

(-_-)「じゃあ二人とも気をつけて帰ってね」

川д川「はい、さようなら」

539 名前:名も無きAAのようです :2016/01/17(日) 01:59:50 ID:3iicoKt60



从 ゚∀从「うわー、今日は夕陽が綺麗だね」

川д川「そうですね」

从 ゚∀从「貞子は夕陽好き?」

川д川「夕陽ですか?いえ、別に」

从 ゚∀从「そう、そっか…」

川д川「それよりも、聞きたいことがあるんですけも」

从 ゚∀从「なんだい?」


川д川「高岡くん、本当はどうして転校してきたんですか?」

540 名前:名も無きAAのようです :2016/01/17(日) 02:00:31 ID:3iicoKt60

从 ゚∀从「…前も言ったけど、貞子を追いかけてきたんだよ」

川д川「なんのために」

从 ゚∀从「俺が貞子のファンで友達だからさ」

川д川「本当は?」

从 ゚∀从「本当はって、嘘じゃないよ」

川д川「じゃあ、質問を変えましょう。他にも理由があるんじゃないんですか?」

从 ゚∀从「…」

川д川「答えてください」

从 ゚∀从「…わかったよ」

541 名前:名も無きAAのようです :2016/01/17(日) 02:01:35 ID:3iicoKt60

从 ゚∀从「でも理由と言ってもたいしたことじゃない。俺は貞子がどうしてシベリアから転校したか、その理由を知りたかったんだ」

川д川「高岡くんには関係ないことじゃないですか、そんなこと」

从 ゚∀从「…関係ない、か」

川д川「だって、あなたは…」



从 ゚∀从「…ねぇ。貞子、俺と一緒にシベリアに帰らないか」


川д川「……は?」

542 名前:名も無きAAのようです :2016/01/17(日) 02:02:58 ID:3iicoKt60

从 ゚∀从「最初は転校した理由を知ったらそれでシベリアに戻るつもりだった。…でも、貞子を見て思ったんだ、この学校は貞子には合わないって」

川д川「…何ですか、それ。どういう意味ですか」

从 ゚-从「君はシベリアに戻るべきだよ、この学校に来て君は変わってしまった、シベリアにいた時とは大違いだ。…特に、ヒッキー先生といる時は」

川;д川「そんなこと!」

川д川「…待ってください。まさか、そんなくだらない理由で、ヒッキー先生と私に距離を置かせようとしたんですか?」

从# ゚∀从「くだらなくなんてない!全部君のことを考えればのことだ!」

川;д川「意味がわかりません、それに私は別にシベリアにいた時と変わってなんか…」

从# ゚∀从「嘘つき!絵を描くことをやめてしまったじゃないか、あんなに好きだったのに!」

川;д川「…それは、別にこの学校に来たからとかでは」

543 名前:名も無きAAのようです :2016/01/17(日) 02:03:59 ID:3iicoKt60

从; ゚∀从「いいからシベリアに帰ろう、貞子!この学校は君をおかしくしてしまう人が多すぎるよ、特にヒッキー先生は危険人物だ」

川;д川「危険人物って、ヒッキー先生が聞いたら泣きますよ、それ」



从 ゚∀从「ヒッキー先生が泣いたって構うもんか。…ねぇ、僕と帰ろうよ、貞子。先生もみんなも帰りを待ってるよ」



川д川


.

544 名前:名も無きAAのようです :2016/01/17(日) 02:05:34 ID:3iicoKt60




川д川「…」ボソッ

从 ゚∀从「え?」

川#д川「ふざけないでください!!」

从; ゚∀从「さ、貞子…?」

川#д川「私が聖vipに来ておかしくなった?シベリアの方が私にあう?」

川#д川「冗談も休み休みいってくださいよ!」

川#д川「どうして私があんな学校に帰らなきゃいけないんですか、あんなつまらない学校に!」

从; ゚∀从「つまらない…?」

川#д川「えぇ、あそこにいた時の学校生活は本当につまらなかったですよ、ほとんど記憶も残ってないくらいに!」

从; ゚∀从「そんな、だって、そんなことは…」

川#д川「それに、先生や皆が待ってるだなんて…よくもまぁ、そんな無責任なことが言えましたね!」

从; ゚∀从「待ってるに決まってるじゃないか、君は大切なクラスメイトなんだから…」

川#д川「クラスメイトクラスメイトって言ってますけどね…」

545 名前:名も無きAAのようです :2016/01/17(日) 02:06:46 ID:3iicoKt60



川#д川「そもそもアナタは一体何者なんですか!?本当はシベリアになんていませんでしたよね?!」

从 ゚∀从「…貞子、それは」

川#д川「あー、もういいです!!とにかく、私はあんな学校大っ嫌いですし、二度と戻る気なんてありませんから!」

从 ゚∀从「……何一つ、シベリアには心残りはないの?」

川#д川「ありませんよ」

从 ゚∀从「…僕が、一人でシベリアに戻るって言っても、貞子は何とも思わない?」

川#д川「思いません!」

从 ゚∀从「そっか…」

546 名前:名も無きAAのようです :2016/01/17(日) 02:07:41 ID:3iicoKt60


川д川「……なんなんですか、アナタは本当に」

从 ゚∀从「…」


川;д;川「…どうして、そんな悲しそうな顔をするんですか。私と高岡くんは何のつながりもないのに、クラスメイトですらないのに。どうしてそんなに私の絵にこだわるんですか、私なんかの絵に…」

从 ゚∀从「それは僕が君のファンだからだよ」

川;д;川「意味がわかりません、本当…」

从 ゚-从「…ごめんね、貞子。ただ、これだけは知ってて欲しい」

川;д;川「……なんですか?」


从 ゚∀从「…君が例え俺を嫌いになったとしても、僕はいつだって君の味方だよ」

川;д;川「…え?」

从 ゚∀从「それだけ。じゃあね、貞子」

川;д川「ちょっと待ってくださ…!」





「なんで、高岡くんがその台詞を知っているんですか…?」


.


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