506 名前:名も無きAAのようです :2016/01/06(水) 01:15:58 ID:KLcVfmUs0
从 ゚∀从「貞子、今日は図書室よる?」

川д川「そうですね、怪傑キツネシリーズの新刊確かめたいですし」

从 ゚∀从「まだ読んでるんだ…」

川д川「いけませんか?」

从 ゚∀从「いや、そういうところもいいとおもうよ!じゃあ、帰りは図書室で待ち合わせね」

川д川「はい、では、また」

507 名前:名も無きAAのようです :2016/01/06(水) 01:17:50 ID:KLcVfmUs0

川 ゚ -゚)「おはよう、貞子」

川д川「おはようございます、クーちゃん」

川 ゚ -゚)「本当に毎日ハインと登下校してるんだな」

川д川「そうですね」

川 ゚ -゚)「ハインといる時、結構気を使っているように見えるのは気のせいか?」

川;д川「え、いや、そんなことはないですよ」

川 ゚ -゚)「嘘が下手だな、貞子は」

川;д川「あはは…」

508 名前:名も無きAAのようです :2016/01/06(水) 01:18:36 ID:KLcVfmUs0

川 ゚ -゚)「どうしてそんなにハインに気を使っているんだ?同じ学校だったんだろ?」

川д川「そうなんですけど…」

川 ゚ -゚)「なんか問題でもあるのか?」

川д川「いや、高岡君があまりにも私に気を使ってくれるので不思議なだけです」

川 ゚ -゚)「二人はどういう関係だったんだ?」

川;д川「…多分、クラスメイトだったんじゃないですかね?」

川 ゚ -゚)「多分ってなんだ、多分って」

川д川「シベリアにいた時のことはあんまり詳しく覚えていないといいますか…思い出したくないといいますか…」

川 ゚ -゚)「…ふむ、それなら仕方ないな」

509 名前:名も無きAAのようです :2016/01/06(水) 01:19:32 ID:KLcVfmUs0



(-_-)「では、みなさん、また明日お会いしましょう!」

爪'ー`)y-「はー、今日も1日だるい授業だったぜ…」

( ^ω^)「生物以外全部寝てたくせに」

爪'ー`)y-「生物だけはおもしろい」

川д川「今日の英語、結構難しいこと言ってましたけど…」

爪;'ー`)y-「まじか…どうしよう」

川 ゚ -゚)「貞子、教えてやってくれ」

川д川「いいですけど、私、高岡君と図書室で待ち合わせの約束が…」

川 ゚ -゚)「私が事情を説明してくるよ」

川д川「そうですか?じゃあ、お願いします」

川 ゚ -゚)「あぁ、ブーンはフォックスが逃げないように見張ってろ」

( ^ω^)「おっ?」

爪;'ー`)y-「逃げねーよ!」

川д川「さっさと終わらせちゃいましょう」

爪'ー`)y-「おう、よろしく頼むぜ」



( ^ω^)「…」

510 名前:名も無きAAのようです :2016/01/06(水) 01:20:34 ID:KLcVfmUs0
川 ゚ -゚)「ハイン」

从 ゚∀从「あ、クールさん。どうかしたの?」

川 ゚ -゚)「いや、図書室に向かっていたんだ」

从 ゚∀从「じゃあ俺と一緒だね、何か借りるの?」

川 ゚ -゚)「いや、本に用事はない。用事があるのはお前だ」

从; ゚∀从「俺?」

511 名前:名も無きAAのようです :2016/01/06(水) 01:21:53 ID:KLcVfmUs0

川 ゚ -゚)「単刀直入に聞くが、お前は何を考えてるんだ?」

从; ゚∀从「何をって…」

川 ゚ -゚)「修学旅行が終わってから、貞子と先生の仲を引き裂いてるだろう。一体何を企んでいるんだと聞いているんだ」

从 ゚∀从「…別に、仲を引き裂いてなんかいないけど?」

川 ゚ -゚)「じゃあ、どういうつもりなんだ?」

从 ゚∀从「俺は二人のことを考えて最善の行動をとっただけだよ」

川 ゚ -゚)「ふざけるな。お前のどこが二人のことを考えているというんだ」

从 ゚∀从「…クールさんこそ、この行動は自分よがりのものではないの?」

川 ゚ -゚)「貞子は私にとって、一番の友達なのでね。貞子も私のことをそう思ってくれている。だから、お前の行動は目にあま…」


川; ゚ -゚)「!?」




从 ゚言从「……」



.

512 名前:名も無きAAのようです :2016/01/06(水) 01:23:23 ID:KLcVfmUs0


从 ゚言从「…悪いけど、貞子の一番の友達は僕だよ?それだけは、いくらクールさんでも譲れない」

川 ゚ -゚)「…そうかい。それにしても、おっかない顔するもんだな」

从 ゚-从「…驚かしてごめん。でも、僕はいつだって貞子のことだけ考えて行動してるし、何があっても貞子の味方だよ」

川 ゚ -゚)「…お前はこの学校に不満があると見える、一体何が不満なんだ?」

从 ゚-从「……貞子は、この学校に来て、おかしくなってしまった」

川 ゚ -゚)「そうなのか?」

从# ゚∀从「絵を描くことを好きじゃないとか言い出したんだ、あんなに絵を描くことが好きだった貞子が!!」

川; ゚ -゚)「…」

513 名前:名も無きAAのようです :2016/01/06(水) 01:24:16 ID:KLcVfmUs0

川 ゚ -゚)『にしても絵どうしようかな…』

川д川『何を描きたいの?』

川 ゚ -゚)『なんかウサギとか可愛いイラスト入りのノートにしたいんだ』

川д川『こんな感じ?』カキカキ

川 *゚ -゚)『うおお!!すごい、まさにこんな感じだ!!貞子お前絵上手いな!』

川*д川『喜んでもらえてよかった』

川 ゚ -゚)『すごいな、将来は漫画家とかになるのか?』

川д川『…いや、絵で食べていこうとかは考えてないよ』

川 ゚ -゚)『そうか、残念だな。絶対貞子なら平気だと思うんだが』

川д川『…あはは。あ、クーちゃんの夢は何?』

514 名前:名も無きAAのようです :2016/01/06(水) 01:25:10 ID:KLcVfmUs0


川 ゚ -゚)チクチク

川д川『クーちゃん器用ですね』

川 ゚ -゚)『縫い物は割りとな。どっかの馬鹿が良くズボンとか破ってたの治してたし』チクチク

( ^ω^)『馬鹿っていうなお、僕だって縫い物は得意だお?』チクチク

川;д川『私は縫い物苦手で…あんまり手伝えません』

川 ゚ -゚)『何言ってんだ、貞子は絵が上手いじゃないか』チクチク

( ^ω^)『そうだお、僕たちなんか棒人間くらいしかかけないお』チクチク

川 ゚ -゚)『本当に絵関係で就職すればいいのに』チクチク

川;д川『あ、あはは…ありがとうございます』

515 名前:名も無きAAのようです :2016/01/06(水) 01:27:53 ID:KLcVfmUs0



川; ゚ -゚)「…確かに、貞子はいつも絵のことを褒められると困ったような顔しかしてなかった」

从 ;∀从「昔はあんなんじゃなかった、絵を褒めれば貞子は照れ臭そうに笑ってくれたんだ…!貞子はこの学校でおかしくなってしまったんだ!」

川; ゚ -゚)「…そんなことは」

从 ;∀从「ヒッキー先生が貞子を変えてしまったんだ!ヒッキー先生といる時の貞子はシベリアの時と特に違う!」

川# ゚ -゚)「ヒッキー先生がそんなことするわけないだろ!!」

从#;∀从「君に何がわかるっていうんだ!貞子が絵を褒められた時の笑顔すら見たことないくせに!!」

川; ゚ -゚)「それは…」

从つ∀从「…こんな顔じゃ貞子に会えないな、悪いけど、貞子に今日は帰れないと伝えてくれないかな」

川 ゚ -゚)「…わかった」

从 ゚∀从「…ごめんね、クールさん。君に当たっても意味ないのにね。ただ邪魔をしないでほしい、僕は貞子のためを思って行動しているだけだから」

川 ゚ -゚)「ハイン…」

从 ゚∀从「じゃあね、また明日」

川 ゚ -゚)「…また明日」

516 名前:名も無きAAのようです :2016/01/06(水) 01:29:44 ID:KLcVfmUs0



川 ゚ -゚)「……ブーン」

川 ゚ -゚)「隠れてるの、バレバレだぞ」

( ;^ω^)「あ、やっぱり?」

川 ゚ -゚)「何年一緒だと思ってるんだ」

( ^ω^)「おっおっ、そうだおね」

川 ゚ -゚)「…なぁ、ブーン。お前はどう思う?」

( ^ω^)「僕に聞くなお」

川 ゚ -゚)「貞子は変わってしまったんだろうか、この学校にきて、ヒッキー先生や私たちに出会って…」

( ^ω^)「まぁ、ハインがああいうならそうなんだろうお」

川 ゚ -゚)「…そうか」

( ^ω^)「でも、僕はそれが悪いことだとは思わないお」

川 ゚ -゚)「…でも」

( ^ω^)「貞子も毎日楽しそうだし、それでいいんじゃないかお?」

川 ゚ -゚)「…それもそうだな」

517 名前:名も無きAAのようです :2016/01/06(水) 01:31:00 ID:KLcVfmUs0






(´<_` )「…」

从 ゚言从「許さない許さない…」

( ;´_ゝ`)「いきなり遊び来たと思ったら何これ、こわい!」

(´<_` )「…ハインはちょっと、歪んでるとこあるから」

从 ゚言从「僕が、僕こそが貞子の一番の友達で、ファンなのに…!」

( ;´_ゝ`)「これをちょっとですませるお前もおかしいよ、お兄ちゃん心配だなぁ!」

(´<_` )「兄者も兄者で歪んでると思うんだけどなぁ…」



从 ゚∀从「…絶対元どおりにしてあげるからね、貞子…」


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