- 234 名前:名も無きAAのようです :2015/03/17(火) 06:06:01 ID:EOhzZr9c0
- ('、`*川「うーむ…」
('A`)「なんだ?男にでも振られたのか?」
('、`*川「違うわよ」
('A`)「んじゃ最近どうしたんだよ、元気ないじゃん」
(-_-)「何か悩み事でもあるんですか?ペニサス先生」
('、`*川「いや、ちょっとね…」
('、`*川(…あの薬、一体誰の薬なのかしら。なんだかんだ体弱いしドクオとか?)
- 235 名前:名も無きAAのようです :2015/03/17(火) 06:08:59 ID:EOhzZr9c0
- (;'A`)「なんだよ、俺の顔になんかついてるか?」
('、`*川「あんた最近体調どう?」
(;'A`)「体調?すこぶる良いけど…」
(-_-)「お昼ご飯ちゃんと食べるようにもなりましたしね」
('A`)「まぁな。酒控えるようになったし、タバコもやめたからな。体壊せねぇよ、ツンがいるから」
('、`*川「はいはい、惚気はいいわよ。ヒッキーくんは?」
(-_-)「僕も大丈夫ですよ」
('、`*川「そう、ならよかったわ」
('、`*;川(……うーん、やっぱりわかんないわねぇ)
- 236 名前:名も無きAAのようです :2015/03/17(火) 06:09:41 ID:EOhzZr9c0
( ФωФ)「そろそろ二年生は修学旅行ですね」
/ ,' 3「そうなんじゃよー、今年はわしも一緒に同行しようかなとおもってるんじゃ」
(-@∀@)「何言ってるんですか、ダメですよ」
/ ,' 3「えー、じゃあ有給とって合流しようかのう。ドクオからかいたいし」
(-@∀@)「校長先生…あなたって人は…」
- 237 名前:名も無きAAのようです :2015/03/17(火) 06:10:26 ID:EOhzZr9c0
- ( ;ФωФ)「教頭先生も大変であるな」
(-@∀@)「本当ですよ。元気なのは良いことなんですけどね、元気すぎるのも問題ですね」
/ ,' 3「うっ、胸の調子が…」
(-@∀@)「はいはい、分かりました分かりました」
ドサッ
/ 3
(-@∀@)「全く、校長先生ってば。服が汚れますよ?」
( ;ФωФ)「…?!」
- 238 名前:名も無きAAのようです :2015/03/17(火) 06:11:08 ID:EOhzZr9c0
(; ФωФ)「こ、校長先生!!大丈夫であるか?!」
(-@∀@)「杉浦先生、校長先生が調子乗るからそんな驚かないであげてくださいよ」
(; ФωФ)「教頭先生、早くペニサスを、いや、救急車を!」
(-@∀@)「……え?」
(; ФωФ)「早く!これは演技なんかじゃないのである!」
- 239 名前:名も無きAAのようです :2015/03/17(火) 06:12:00 ID:EOhzZr9c0
('、`*;川「校長!」
(; ФωФ)「ペニサス!救急車は?!」
('、`*;川「すぐ来るわ、容態は?」
(; ФωФ)「返事しないのである、というか意識が…!」
('、`*;川「くっそ、あの薬の持ち主は校長先生だったのね…!」
(;-@∀@)「…校長先生」
- 240 名前:名も無きAAのようです :2015/03/17(火) 06:12:44 ID:EOhzZr9c0
( ´_ゝ`)「なんか救急車来てたけど誰が運ばれたのかな」
( ゚∀゚)「さぁな」
o川*゚ー゚)o「ツンちゃん、料理誰かに食べさせたりしてないよね?」
ξ゚听)ξ「どういう意味よ、それ」
('A`)「はいはい、皆静かにな。救急車で運ばれたのは校長先生だ」
(; ゚∀゚)「えっ」
(; ´_ゝ`)「校長先生大丈夫なんですか?」
('A`)「あのじいさんのことだ、大丈夫だろ、きっと。んじゃ、帰りの会はじめんぞー」
(; ゚∀゚)(荒巻、どうして…?!)
(; ゚∀゚) ハッ!
- 241 名前:名も無きAAのようです :2015/03/17(火) 06:13:27 ID:EOhzZr9c0
/ ,' 3『ふぐおおおぉ…体滅茶苦茶痛いんじゃが…』
(; ゚∀゚)『わりぃ、老体だったの忘れてたわ』
/ ,' 3『…ったく、まぁ、よいわ。楽しかったか?』
( ゚∀゚)『当たり前だろ、大好きな野球が出来たんだから!滅茶苦茶楽しかったぜ!』
/ ,' 3『ふぉっふぉっふぉっ、なら良かったわい』
( ゚∀゚)『しかし何で取り憑けたんだろうな、今までは取り憑けなかったのに』
/ ,' 3『さぁの…』
- 242 名前:名も無きAAのようです :2015/03/17(火) 06:14:09 ID:EOhzZr9c0
(; ゚∀゚)(俺が荒巻に取り付けたのは、アイツの体が弱ってたからか…!)
(; ゚∀゚)(だとしたら、もしかして…もしかすると…)
('A`)「…はい、帰りの会終わり。皆気をつけて帰れな」
( ´_ゝ`)「やっとおわったー。ジョルジュ、今日こそどっか飯でも…」
( ´_ゝ`)「…いない。本当、いつも帰るの早いなぁ」
- 243 名前:名も無きAAのようです :2015/03/17(火) 06:14:51 ID:EOhzZr9c0
(; ゚∀゚)「どうすりゃいいんだ!くそ、見舞いに行きたくても学校から出れないし…!」
(-@∀@)「…はぁ」
( ゚∀゚)「アサピー!!」
(-@∀@)「…」
(; ゚∀゚)「なぁ、荒巻は平気なのか!?ってか、早く見舞い行けよ、馬鹿!」
(-@∀@)「…」
(゚、゚;トソン「アサピー先生!」
(-@∀@)「トソン先生…」
(゚、゚;トソン「校長先生倒れたんですよね?早くお見舞い行かなくていいんですか?」
(; ゚∀゚)「そうだそうだ!」
(-@∀@)「……そうですね、行って来ます」
(゚、゚トソン「校長先生によろしくお願いしますね」
(-@∀@)「はい」
(; ゚∀゚)「…んだよ、全然焦ってねーじゃねぇか、荒巻のこと心配じゃないのかよ!アサピーの奴…」
- 244 名前:名も無きAAのようです :2015/03/17(火) 06:15:56 ID:EOhzZr9c0
ガラッ
(-@∀@)「失礼します」
/ ,' 3
ピッ…ピッ…
(-@∀@)「…うわぁ、懐かしいな。この光景。ジョルジュの時以来ですよ」
(-@∀@)「ドラマとかでよく見る光景ですよね、大切な人が救急車で運ばれてこういう酸素マスクつけて寝てるの」
(-@∀@)「こんなのを2回も現実世界で体験するなんて中々ないと思いませんか?ねぇ、校長先生」
/ ,' 3
ピッ…ピッ…
(-@∀@)「……無視ですか」
- 245 名前:名も無きAAのようです :2015/03/17(火) 06:16:37 ID:EOhzZr9c0
(-@∀@)(仕方のないこと、か…)
(-@∀@)(校長先生も良い歳だ、いつかはこんな日が来るのだって覚悟していた)
(-@∀@)(…そう、仕方のないことなんだ…)
ガラッ!!
(;-_-)
(-@∀@)「…小森先生もいらしたんですか」
(;-_-)「…あ」
(;-_-)「荒巻ぃいいい!!!」
(;-@∀@)「え?」
- 246 名前:名も無きAAのようです :2015/03/17(火) 06:17:31 ID:EOhzZr9c0
/ ,' 3
(;-_-)「荒巻起きろよ!俺だ、わざわざ俺が見舞いに来てやったんだぞ!?これで死んだらぶん殴る!」
(;-@∀@)「ちょ、ちょっと、小森先生?」
(;-_-)「やっぱり、命の糸が薄まってんじゃねーかよ…。おい、荒巻起きろよ、死ぬんじゃねぇ!お前が死んだら誰がおっぱいプリンを供えてくれるんだよ、誰が俺のことを憶えててくれるんだよ!」
(;-@∀@)「おっぱいプリン……?小森先生、あなた何を…」
(#-_-)「うっせー!アサピーの大馬鹿野郎!お前何クールぶってんだよ、だから友達俺しかいねーんだよ、ばーか!」
- 247 名前:名も無きAAのようです :2015/03/17(火) 06:18:13 ID:EOhzZr9c0
(;-@∀@)「……お前、もしかしてジョルジュなのか?」
(#-_-)「…そうだよ、大馬鹿野郎。そんなことより!お前、俺とお前が荒巻にどんだけ世話になったか忘れたのかよ!」
(;-@∀@)「忘れる訳、ないだろ…!」
(#-_-)「あぁん?じゃあ、なんでそんなすました顔してんだよ!」
(;-@∀@)「…自分を、誤魔化そうとしてるだけだよ。ジョルジュを失って、荒巻先生も失ったら僕は…」
(-_-)「…後悔したくないなら、思いの丈を叫んだ方が良いぞ。知ってたか?墓の前で色々言ったって、届かねぇんだぞ」
(;-@∀@)「うっ…」
- 248 名前:名も無きAAのようです :2015/03/17(火) 06:19:09 ID:EOhzZr9c0
(;-@∀@)「荒巻先生!起きてください!私…いや、僕のことを受け入れてくれた先生は、僕の尊敬する先生はあなただけなんですから!こんなところで死なれたら困ります!」
(;-_-)「そうだぞ、荒巻!アサピーと俺のことを面倒見れる教師はお前ぐらいしか居ないんだぞ!さっさと起きろ!死んで俺の所に来たら許さねーぞ!」
(;-@∀@)「荒巻先生!」
(;-_-)「荒巻!!」
「…やれやれ、手間のかかる生徒たちじゃのう」
(;-@∀@)「!!」
(-_-)「…手間のかかる教師の生徒なんだから、手間がかかる生徒に決まってんだろ」
/ ,' 3「ふぉふぉふぉ、それもそうじゃの」
(;-@∀@)「良かった、荒巻先生…」
/ ,' 3「全く、まだまだ死ねんわい」
- 249 名前:名も無きAAのようです :2015/03/17(火) 06:19:49 ID:EOhzZr9c0
(-@∀@)「お医者さんよんできますね」
/ ,' 3「よろしくのー」
(-_-)「にしても、良かった良かった。命の糸も濃くなったし」
/ ,' 3「ってか、お前はなんでヒッキー先生の体に取り憑いてるんじゃ」
(-_-)「いや、それがさー。学校出ようと苦戦してたら…」
- 250 名前:名も無きAAのようです :2015/03/17(火) 06:20:53 ID:EOhzZr9c0
- ガンッ!ガンッ!
(; ゚∀゚)『やっぱり見えない壁があるな』
(; ゚∀゚)『…ちくしょう、何で俺は幽霊なんだ!どうして俺は……!』
(; ゚∀゚)『くそおおおお!!』
(;-_-)『あのー…君、どうかしたの?』
(; ゚∀゚)『……え?』
(;-_-)『なんか困ってるの?探し物とか?それだったら探すの手伝うよ』
(; ゚∀゚)『あんたなんで俺が…』
(;-_-)『え?いや、困ってる生徒いないかなぁと思ってたら君の声が聞こえたから…』
( ゚∀゚)『…ははっ、なるほどね』
- 251 名前:名も無きAAのようです :2015/03/17(火) 06:21:33 ID:EOhzZr9c0
- -_-)『で、どうかしたの?』
( ゚∀゚)『…実はな、先生。俺は大事な人を救いたいんだ』
(-_-)『救う?』
( ゚∀゚)『あぁ、でも救えないかもしれないんだ』
(-_-)『そんなことないよ、救いたいと思う気持ちがあれば救えるさ』
( ゚∀゚)『じゃあ先生、手助けしてくれないかな。先生の体が必要なんだ』
(-_-)『もちろんだよ!いくらでも手伝う……って、体?』
( ゚∀゚)『ちょいと借りるぜ、ヒッキー先生』
- 252 名前:名も無きAAのようです :2015/03/17(火) 06:22:16 ID:EOhzZr9c0
(-_-)「というわけで、借りてきた」
/ ,' 3「ヒッキー先生は詐欺にあったら簡単に騙されてしまいそうじゃのう…」
(-_-)「というか、大丈夫なのか?体調はさ」
/ ,' 3「まだまだ死ねんと言ったじゃろ?」
(-_-)「約束だからな」
/ ,' 3「うむ」
(-_-)「んじゃ、俺はもう帰るよ。この体も返さないと行けないしな」
/ ,' 3「アサピーに声かけなくていいのか?」
(-_-)「いいんだよ、久々に喋れたし充分さ。じゃあな」
/ ,' 3「ふぉふぉふぉ、じゃあの」
- 253 名前:名も無きAAのようです :2015/03/17(火) 06:27:10 ID:EOhzZr9c0
川;д川「ヒッキー先生?ヒッキー先生ってば!」
(;-_-)「…ん?あれ、貞子さん?」
川д川「あー、良かった。寝てただけだったんですね、死んでるのかと思いましたよ」
(-_-)「あれ、眉毛の太い男子生徒は?」
川д川「は?誰ですか、それ」
(-_-)「いや、困ってたみたいだから手伝う約束したんだけど…」
川д川「夢でも見てたんじゃないですか?というか、夢の中でも生徒助けてるんですね」
(;-_-)「おかしいなぁ…」
川д川「いいから早く帰りましょう、何時だと思ってるんですか」
(;-_-)「そ、そうだね」
川д川「あ、そういえばペニサス先生が言ってたんですけど校長先生、体調良くなったみたいですよ」
(*-_-)「え、本当?それは良かった」
「あんたのおかげだよ。ありがとな、ヒッキー先生」
(-_-)「ん?」
川д川「どうかしたんですか?」
(-_-)「…いや、空耳だったみたい」
川;д川「本当大丈夫ですか?お医者さん行った方がいいんじゃないですか?頭の」
(-_-)「心配してくれてありがとうね、でも大丈夫だよ!」
川д川「今のを心配してると解釈する時点でやっぱり大丈夫じゃないと思うのですが…」
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