27 名前:名も無きAAのようです :2015/01/02(金) 03:36:26 ID:p3L3O.J.0
川д川「…」

【薬頼みの初夢に、何のご利益があるのだろう。でも、僕にはどうあがいても薬漬けの夢しか見れなくて】

ペラッ

【あぁ、薬漬けの初夢を見よう。それはもしかしたら幸せな、そう、幸せな夢かもしれないから。】


川;д川「…」

(-_-)「貞子さん?」

川;д川「うわああああ!?」

(;-_-)「ひぃ!?」

(゚、゚トソン「図書室ではお静かにお願いしますねー」

28 名前:名も無きAAのようです :2015/01/02(金) 03:37:14 ID:p3L3O.J.0
川;д川「なんですか、いきなり声かけないでくださいよ」

(-_-)「いや、すごい顔で本読んでるから何読んでるのかなぁと思って…」

川д川「…別にいいじゃないですか、ただの小説ですよ」

(-_-)「なんていう小説?」

川д川「秘密です」

(;-_-)「えぇ?気になるなぁ」

川д川「それと、今日は女子会するんで先生とは帰れません」

29 名前:名も無きAAのようです :2015/01/02(金) 03:37:57 ID:p3L3O.J.0
(*-_-)「そうなの!?いいなぁ、楽しんできてね」

川д川「先生に言われなくても楽しんできますよーだ」

(゚、゚トソン(仲良しですねぇ)


(-_-)「じゃあね、貞子さん!」

川д川「はいはい、さようなら」

30 名前:名も無きAAのようです :2015/01/02(金) 03:38:39 ID:p3L3O.J.0
川д川(まだ時間あるし、続き読もう…)


【降りもしないピンク色の雪で、雪だるまやかまくらを作って、もうこの世には居ないあの子と遊び倒すんだ!】

ペラッ

【そして散々遊び尽くした後は、あの子が1人で飛び込じゃった海に、一緒にお手手つないで寒中水泳なんていいかもね】

川;д川「…はぁ、今回もバッドエンドかぁ」

31 名前:名も無きAAのようです :2015/01/02(金) 03:39:19 ID:p3L3O.J.0
川 ゚ -゚)「おい、貞子」

川;д川「あ!ごめ、気づかなかった!」

ξ゚听)ξ「こちらこそお待たせ」

川 ゚ -゚)「随分熱心に読んでるみたいだが、何読んでるんだ?」

o川*゚ー゚)o「あ、キューちゃん知ってるよ!売れっ子作家の狂本クルウの新作だよね、それ!」

川;д川「あ、はい…」

ξ゚听)ξ「狂本クルウかぁ、サスペンスとかホラーとかなんか、色々と変わったテイストの小説書くわよね、あの人」

川 ゚ -゚)「最後はバッドエンドにしかならん作家だったな、確か」

o川*゚ー゚)o「だからいいんじゃーん!ハッピーエンドは誰でも書けるんだからさ、バッドエンド作家も必要だよ」

32 名前:名も無きAAのようです :2015/01/02(金) 03:40:17 ID:p3L3O.J.0
川д川「そう、ですね…」

川 ゚ -゚)「ん?どうかしたか貞子?」

川д川「いえ、別に。ただバッドエンドばかり書いてるのは疲れないのかなぁと」

ξ゚听)ξ「狂本クルウはバッドエンド大好き作家だから苦じゃないんじゃないかしら?」

o川*゚ー゚)o「それにしても貞子ちゃんが狂本クルウが好きだとはねぇ」

川д川「いえ、好きというかなんと言うか…」



川д川「…ただ、いつかこの人の書くハッピーエンドが読みたいだけなんです」


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