- 212 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/07/24(日) 14:37:33 ID:UpE6hZno0
俺はただ、あても無く生きていた。
働き、食事をし、眠り、そしてまた働く。
自分の職務である国防。
その意味と意義を理解し、身に染みさせることも出来ずにただ生を得ていた。
だが―――戦争はそんな俺にも義務を果たさせようとしていた。
国の存亡を巡る世界を巻き込んだ大戦。
ちょっと昔の話をしよう。
君達と、俺達ニューソクの兵士が戦う話だ。
俺が国を護る為に何故いまだに戦い続けているのか、
それで理解してもらえると思う。
- 213 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/07/24(日) 14:40:28 ID:UpE6hZno0
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かつて五つの大国と、たった一つの巨大な軍事大国が国の存亡をかけて争った戦いがあった。
世界中を巻き込んで行われた戦争は、人類史上例を見ない巨大な一戦となった。
莫大な費用と犠牲が払われ、鉄と血が雨の如くニューソクの血に降り注ぐ。
川 ゚ -゚) 「火蓋は切られた、あの国を取り巻く怨恨はもはや止められないだろう。
この戦いはこんなものではすまない。しかし戦争が起こるのならば、私は家族を守る為に国を護るだけだ」
大きく燃え上がる炎が、戦地ニューソクを覆い尽くしていく。
从 ゚∀从 「この戦力差、覆すには兵士達の"強化"が必要でしょう。
一億総機械化――――今国を護る為、兵士達全てが刃とならねばならぬのです」
兵士達は義務を果たす為、戦地へ身を投じていく。
(;'A`) 「首都へ召集? 何で、俺が?」
為政者達の軍配により、その命を国防に燃やしつくす為。
(,,゚Д゚) 「ここから先はニューソクの領土。
何人であろうとも、踏み居ればその足ごと切り捨てられるものと思え」
- 214 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/07/24(日) 14:43:12 ID:UpE6hZno0
――――銃声が銃声を掻き消し、
爪'ー`)y━~~「もはや我々が勝つ為には敵本国を一気に叩くしかあるまい。
諸君らに、ニューソクの命運を託そう」
――――戦火はさらなる戦火を呼び、
(;´ー`)「孤立した? まさか、罠か!?」
――――血が血を洗い流して行き、
(;><) 「どうしてあなたが裏切ったんですか!?
ニューソクを、僕達をどうして!? わかんないです!!」
――――爆炎はさらなる爆炎に飲みこまれ、
( ФωФ)「ニューソク、世界の暴君。その力も数の暴力には勝てぬ、か」
――――死が死を招く。
<_プー )フ「俺の守りたかったもの……しっかりと守ってくれよ」
- 215 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/07/24(日) 14:46:13 ID:UpE6hZno0
- ただよう硝煙、霞む視界、燃え上がる世界。
( <●><●>) 「まだ生きていたのですか……あなたもしぶといものですね。ニューソクはもはや亡びました。
あなたが守れるものなど、なにも無いのです。
それでも何故戦うのですか? 未だに戦い続ける理由とは?
国を失い仲間を失い領土を失い全てを失いつくしたあなたに、もはや守るものなど残っていない」
( <●><●>) 「あなたには何も守れやしない……」
(#<●><●>) 「―――自分の命でさえ! 国と共に!ここで死んでいきなさい!!」
震える腕、突きつける銃口、引き金に掛けられた指、照準の先に立つ敵。
――――時代に翻弄される男。
(メ A ) 「俺は……俺の義務を果たす……ッ!」
('A`) ドクオはニューソクの兵士のようです
「誰もが生きる為に戦っている」
「でも、何故戦うのか、何故護るのか、自分がやっていることは正しいのか、俺は時々わからなくなる」
「それでもあの日の約束を守り続け、この気持ちを俺は語り継がなければならないのだと思う」
「自分の意思と、戦友達の想いを伝える為に――――」
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