8 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2010/12/02(木) 19:19:02 ID:aqAz5ZusO


川 ゚ -゚)「笑うのが苦手なんだ。……でも怒ってるわけじゃない。
     君と居るのは、楽しいよ」

('A`)「うん、俺も楽しい」



 笑うのが苦手な、僕の恋人。



 ――その日、彼女は笑った。


川 ゚ー゚)


 それは僕が初めて見た笑顔であったけれど。

9 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2010/12/02(木) 19:20:17 ID:aqAz5ZusO


(;'A`)「クー!? クー!」

川 - -)

(;'A`)「クー! 起きろよ、クーってば!!」



 同時に、最後に見た笑顔でもあった。





ξ゚听)ξ「おう、おかえり」

('A`) バサッ

ξ゚听)ξ「おいおい、買い物袋を――うわっ、卵割れてるぞ」

('A`)「誰、君」

ξ゚听)ξ「誰って、恋人に失礼な……あ、そっかそっか、すまん。言わなきゃ分からんか」



ξ゚听)ξ「君の恋人、クーだ。通りすがりの少女に取り憑かせてもらった」

10 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2010/12/02(木) 19:21:01 ID:aqAz5ZusO



 ――僕の死んだ恋人は、10歳も幼い中学生に取り憑き、蘇った。




ξ゚听)ξ「行ってらっしゃい」

('A`)「行ってきます」

ξ--)ξ「ん」

('A`)「……何それ」

ξ--)ξ「行ってきますのちゅー」

(;'A`)「するかぁっ!!」





ξ゚听)ξ「ぷはーっ、風呂上がりにはやっぱりキンキンに冷えたビールだな」

(;'A`)「こらこらこらこら! その子の体は未成年なんだから!」

11 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2010/12/02(木) 19:21:40 ID:aqAz5ZusO



ξ゚听)ξ「……一緒に寝る?」

('A`)「俺まだ捕まりたくない」

ξ゚听)ξ「しかしこうして同棲してる時点で」

(;'A`)「ぐうぅっ」





 何だか変な生活だけど、楽しくもあった。

 だけど。

12 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2010/12/02(木) 19:22:58 ID:aqAz5ZusO


ξ゚听)ξ「お、新発売のお菓子……」

      「――ツン!」

ξ゚听)ξ「ん?」

(;^ω^)「やっぱりツンだ! 今までどこにいたんだお!?」



 当然ながら、ずっとそうしているわけにも、いかないんだ。





('A`)「また、クーと離ればなれになる……?」

ξ゚听)ξ「……私は、嫌だ」

('A`)「……俺だって嫌だよ。でもこのままじゃ、ツンちゃんが可哀相だ……」




 だけど。だけど。

 どうか、せめて。

13 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2010/12/02(木) 19:23:58 ID:aqAz5ZusO

ξ;;)ξ「……」

('A`)「……クー、泣かないで」





 せめて――



 ――彼女が、もう一度笑ってくれるまで。




     ('A`)彼は、彼女に笑ってほしいようです



(;A;)「笑ってほしいけど……君がいなくなるのかと思うと、笑ってほしくないんだ」

ξ゚听)ξ「……私達は、なんて勝手なんだろうな……」




 近日、非公開


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