- 108 名前:以下、名無しにかわりましてフーンがお送りします :2011/04/01(金) 11:36:31 ID:5FmfDiIcO
- 「ここに一つの『世界』があります」
「『世界』は『完全』の証。傷ひとつなく、欠落ひとつ無い存在でなければなりません」
1.
「……でもある時、その『世界』から小さなカケラが剥がれ落ちたの」
1.-x.
- 109 名前:以下、名無しにかわりましてフーンがお送りします :2011/04/01(金) 11:37:07 ID:5FmfDiIcO
- 「失われた自分の分身を求めて、世界は何度も何度も分裂を繰り返しました。砕けたガラス細工の破片のように」
1/2,+1/2-x.
1/2,+━━.
+1/8+1/8+1/8,+1/8-x.
1/2,+━━.
+1/8+1/8+1/8,+━━.
+1/64+1/64+1/64+1/64+1/64+1/64+1/64,+1/64-x.
1/2,+━━.
+1/8+1/8+1/8,+━━.
+1/64+1/64+1/64+1/64+1/64+1/64+1/64,+━━.
+1/4096+1/4096+1/4096+1/4096+1/4096+1/4096+1/4096+1/4096+1/4096+1/4096+1/4096+1/4096+1/4096+1/4096+1/4096+1/4096
+1/4096+1/4096+1/4096+1/4096+1/4096+1/4096+1/4096+1/4096+1/4096+1/4096+1/4096+1/4096+1/4096+1/4096+1/4096+1/4096
+1/4096+1/4096+1/4096+1/4096+1/4096+1/4096+1/4096+1/4096+1/4096+1/4096+1/4096+1/4096+1/4096+1/4096+1/4096+1/4096
+1/4096+1/4096+1/4096+1/4096+1/4096+1/4096+1/4096+1/4096+1/4096+1/4096+1/4096+1/4096+1/4096+1/4096+1/4096,+━━━.
「そうして世界は、遂に失われたカケラと同じくらいの大きさにまで達しました」
,+1/8192.x=1/xxxx
ξ゚听)ξ「その大事なカケラを撃ち込まれたのが貴方って事。よりによって、この小汚ない油ピッツァが」
( ^ω^)「もう涙も出ねぇお」
『Tさんが戦うようです』──否
- 110 名前:以下、名無しにかわりましてフーンがお送りします :2011/04/01(金) 11:37:31 ID:5FmfDiIcO
- ( ^ω^)「ツンは怖くないのかお? そんな訳のわからない戦いに巻き込まれて」
ξ゚听)ξ「なに言ってるのよ、怖いに決まってるじゃない。
痛いし血も出るし、死んじゃうかもしれないのよ」
( ^ω^)「じゃあ、なんで……!?」
ξ--)ξ「あのねぇ、貴方だって無意味に襲われたばかりじゃない」
ξ゚听)ξ「私が戦わなかったら、誰かが苦しむのよ。生まれた家庭だとか、そんなの関係ないわ」
『一般家庭生まれのTさんが戦うようです』──否
- 111 名前:以下、名無しにかわりましてフーンがお送りします :2011/04/01(金) 11:38:27 ID:5FmfDiIcO
- ξ゚)ξ「下がってろ肉団子。貴方まで守り通せる自信はないわ」
(;^ω^)「お……でも!」
ξ゚)ξ「ふん、舐めないで。私はこれでも『T』の適合者──」
《Titanic Armor -42/4096》MODE:Basic Form, SYSTEM SET UP...ALL CLEAR.
《Sonic Reaper -55/4096》SYSTEM SET UP...ALL CLEAR.
ツンの持つカケラが輝き、漆黒のライダースーツに変化する。
同じくカケラが変化した漆黒の大鎌を片手に掴み、ツンは一度だけ僕を振り返った。
ξ゚ー゚)ξ「──ツン−195/8192。……けっこう強いのよ」
(;^ω^)「お……!」
漆黒の刃を振るい強大な敵に立ち向かうツン。
赤、白、青、黄色。……狂ったような色彩の中で、ただ1つ『黒』を纏う彼女だけが色鮮やかだった。
『一般家庭生まれのTさんが装備をして戦うようです』──否
- 112 名前:以下、名無しにかわりましてフーンがお送りします :2011/04/01(金) 11:38:52 ID:5FmfDiIcO
- ξ; )ξ「……ご、めんなさい……守って、あげられなくて」
僕の腕の中、ツンが掠れた声で言った。
いくら押さえても流れ出る血は止まらない。
僕の中の大切な何かが、音を立てて崩れてゆく。
( ・∀・)「あー、うん。続きは天国でやってもらえる? わりと忙しいんだよね、俺も」
( ω )「……こんなの、許せないお」
( ・∀・)「うん?」
( ω )「ツンは普通の女の子なんだお。普通に生きて、普通に笑って、普通に幸せになるべきなんだお」
ξ; )ξ
- 113 名前:以下、名無しにかわりましてフーンがお送りします :2011/04/01(金) 11:39:32 ID:5FmfDiIcO
- 僕は、怒っていた。
突き付けられた刃も、それに刻まれた1/8のナンバーも、何も見えていなかった。
抱き締めたツンの小さな身体が、温かさが、僕の理性を繋ぎ止めていた。
( ・∀・)「そうだね、でもしょうがないじゃん。それが『世界』なんだから」
( ω )「……だったら」
《Boon -1/xxxx》MODE:Berserker, SYSTEM OVERDRIVEN...
頭を警報が埋め尽くし、僕の中の狂気が産声を上げる。
( ゚ω゚)「そんなクソッタレな世界、僕が全部喰い殺してやるお」
──『一般家庭生まれのTさんと共に、装備をして戦うようです』
公開日未定
- 114 名前:以下、名無しにかわりましてフーンがお送りします :2011/04/01(金) 11:41:46 ID:5FmfDiIcO
- ↑ 【 お 詫 び し て 訂 正 し ま す 】
×戦う
○闘う
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