95 名前:名も無きAAのようです :2011/11/09(水) 23:00:58 ID:2Xs/nSuIO





幼い頃、物心ついた頃に一番最初に言われた言葉を、俺はいまでも覚えている。


「兄者。これからは、弟者様のことを呼び捨てにしちゃあいけないよ」


おかしいとは思っていた。その言葉を言われる前から。
母様と父様は、何故か弟者に対してだけ様をつけて、割れ物を扱うかのように大事に大事に、当時の俺にだってわかるくらい優しく接していた(その頃に初めて覚えた感情のことを、母様たちはみんな知らない)から。


「なんで。ちちさま?」
「お前とは、器が違うのだよ」
「ふたごなのに?」
「ふたごでも」


ああ世界がいままっぷたつになっちゃえばいいのにな。初めての俺の願い事、なんて禍々しいのだろう。
母様の優しい優しい、悲しい声が、今だって耳から離れない。


「弟者様、彼は―――」







「―――この流石家を担っていく、存在なのだから」




( ´_ゝ`) 双子のようです (´<_` )

ネタはあるけど辻褄が合わないし少ししかないしオチが浮かばないし書く気がしないという。一度やってみたかった嘘予告。


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