841 名前:名も無きAAのようです :2012/10/27(土) 04:42:32 ID:1nqXQo8cO


長く長く続く、石畳の坂道。

長い上に急なので、馬車では危なくて下れないようなその坂道の、真ん中より少し上。

パン屋さんと服屋さんの間の小さな、けれど坂道と同じ石畳の小道に入って、右、左、右。

そこに、一件のお店がありました。

青いお屋根から突き出るレンガ色の煙突と、白く塗られた家の壁、小さいながらもウッドデッキのテラスもあるその家はは、まるで実物大のドールハウスのようです。

その可愛らしいお家の窓には、レースのカーテンが掛けられ、窓から覗いたお家の中には、可愛らしいお人形から、カッコいいブリキのロボット、男の子が好きそうなサッカーボールや、女の子が大好きなお人形遊び用の小くて可愛いお家まで、数々の玩具が並んでいます。

そのお家の玄関の前には、ウッドデッキと同じ色の木の看板が立て掛けられ、OPENの文字が看板の中央でその存在を主張しています。

842 名前:名も無きAAのようです :2012/10/27(土) 04:43:20 ID:1nqXQo8cO

OPENの文字に誘われて、ギィッと扉を開けてみれば……ふくよかな身体のお兄さんが、ニコニコ笑顔で迎えてくれました。

( ^ω^)「ようこそ、イトーイ玩具店へ。早速、あなたの“ご要望”をお聞かせ下さい。 うちの優秀なマエストロが、あなたにピッタリの品をお作りします」


――ここは、イトーイ玩具店。
夢と、
希望と、
願いを叶える、
不思議な玩具を作るお店。

このお店で作られた玩具達は、絶対に、永遠に、いつまでも、どこまでも、必ずやあなたのご期待に答えてくれるでしょう。

843 名前:名も無きAAのようです :2012/10/27(土) 04:44:12 ID:1nqXQo8cO

 

……そう、あなたが玩具達を怒らせない限りは。

 

 


絶対に、永遠に、いつまでも、どこまでも……

 

 


〜( ^ω^) 不思議な玩具屋さんのようです〜
〜 時代が作者に追い付いたら公開予定 〜


戻る inserted by FC2 system