695 名前:名も無きAAのようです :2013/09/16(月) 02:36:53 ID:BAME8cxE0
( ´ー`)「ヘイセタンタ」

川 ゚ -゚)「あ、王様」

( ´ー`)「今からクランの館に行くんだけど、お前も来る?」

川 ゚ -゚)「え、あ、ちょ、今から私コート入りなんで、ちょい待ってて貰えませんか」

( ´ー`)「あー、じゃあ先行ってるわ。クランの館は分かるよな?」

川 ゚ -゚)「あのでっかいところですよね。分かります」

( ´ー`)「そうそうそこそこ。そんじゃあ勝ったらおいで」

川 ゚ -゚)「ういーっす」


川 ゚ -゚)「ふー、頑張ったらラケットブチ折れたけど勝てて良かった」

川 ゚ -゚)「えーっと、クランって確かあの金持ちの鍛冶屋だったよな。館はこっちのほう……」

川 ゚ -゚)「…………なんか門閉まってないかあれ」

<ワンワンワン!

川 ゚ -゚)「…………なんか犬放たれてないかあれ」

696 名前:名も無きAAのようです :2013/09/16(月) 02:38:18 ID:BAME8cxE0



(’e’)「え、なに、子供が後から来る? え、マジすか」

( ´ー`)「マジマジ」

(’e’;)「ヤッベー! 番犬庭に放っちゃったじゃないっすか!!」

( ´ー`)「えマジで。あの番犬? 有名な?」

(’e’)「有名な」

(;´ー`)「……セタンタ死ぬ!!!」


 王が慌てて屋敷から飛び出すと、のたくるような血の匂いが鼻を突き刺した。
 まさか、と暗闇に目を凝らせば荒い獣の息が聞こえてくる。


(;´ー`)「セタンタ!!!」






川 ゚ -゚)「何ですか、王様」

697 名前:名も無きAAのようです :2013/09/16(月) 02:40:34 ID:BAME8cxE0




 闇に慣れた瞳に映ったのは、頬に飛び散った赤い血を拭い落としている子供の姿だった。
 だらりと垂れさがった右手には、短い木の棒が握られ、その先からぽたりぽたりと地面に血の落ちる音がしている。
 王の後ろから様子を見ていたクランが悲鳴を上げた。

 鍛冶屋クランの番犬といえば、アルスターでも随一と言われる猛犬だ。
 彼がその手ずから塩にかけて育て上げた愛犬が、子供の足元でぐったりと血だまりの中に横たわっている。


川 ゚ -゚)「っていうか聞いてないですよ、何で私が行くって言ったのに門閉めて」

( ´ー`)「あの猛犬を倒したのか?! 一人で?!」

川 ゚ -゚)「ちょ、聞いてくださ」

( ´ー`)「さすがだ、さすがだセタンタ! 素晴らしい! お前はとんでもない戦士になるぞ!」

川 ゚ -゚)「いや、っていうかあの、何で門。もしかして忘れてたんじゃ」

( ´ー`)「祝いだ! 皆の者、祝いをするぞ!」

川 ゚ -゚)「ねぇちょっと」






ブーン系で読む!『炎の戦士 川 ゚ -゚)フーリン』のようです


実家に忘れて来た炎の戦士クーフーリンが朝起きたら枕元にそっと置いてあったら書く


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