- 136 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/04/30(土) 02:17:33 ID:LfJolKhA0
- 往け 往け 東の楽園へ
(,,^Д^)「やあ、あなた」
(#゚;;-゚)「? なんでずか…?」
(,,^Д^)「あなた、そんな格好でどこへ行くんです?」
(#゚;;-゚)「楽園……東の、楽園……」
(;^Д^)「えっ?」
幸福に溢れる楽園へ
(#゚;;ー゚)「タカラさん……わたじたぢ、とうとう…来たんですよ……」
(# ;;- )「ほら……楽園に……よう……やぐ……」
(;^Д^)「ちょっと、しっかりして下さい! でぃ! でぃ……!」
(# ;;- )「……」
苦しみの無い楽園へ
- 137 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/04/30(土) 02:19:55 ID:LfJolKhA0
- ある所に、一人で暮らす少年がいた。
ある所に、楽園を追い求めた少女がいた。
(,,^Д^)「ワタシの名前はタカラ。 宝ギコです」
(#゚;;ー゚)「わたじの名前は、でぃでず。 タカラさん、これからよろじくお願いじます」
ある日、少女とであった少年は『東の楽園』の話を聞く。
(#゚;;-゚)「楽園に行げば、どんな願いも叶うんです。 わたじの病気も治るんです」
(,,^Д^)「……」
(#゚;;-゚)「でも、わたじ、お金を持っていないんです。
ですがら、こうじて歩いて……東を目指じているんです」
二人は手を取り、共に東の楽園を目指した。
孤独な少年・宝ギコは『家族』を手に入れ、幸せを手に入れるために。
病弱な少女・でぃは『病気』を治し、幸せを手に入れるために。
少しのお金と大きな希望を手に、二人は東へ歩き続けた。
しかし、楽園に着いたと同時に でぃは病に倒れた。
- 138 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/04/30(土) 02:21:24 ID:LfJolKhA0
- (#-;; -)「…」
(,,^Д^)「……」
(,,゚Д゚)「…無かったんだ、楽園なんて」
昏睡状態に陥り、ずっと眠ったままのでぃ。
でぃが倒れたことをきっかけに、ギコの笑顔も失われた。
ギコがいくら頑張ろうと、でぃは目を覚まさない。
"東"の街で友人を手に入れようと、ギコの渇きは満たされない。
それからずっと、ギコは無気力に東の街で暮らしていく。
そして、ギコを心配した街の人々が ギコの為に動き始める。
(#-;; -)「…」
(`・ω・´)「彼女は助かるのかい?」
( ・∀・)「……まだ分からない」
(;゚Д゚)「…頼む。 でぃが助かるなら、俺はなんだってする。 だから……」
( ・∀・)「もちろん……精一杯頑張るさ。 …家族が倒れた時の気持ちは、僕が一番知っている」
自分の為に手を差し伸べる街の人々を見て、ギコはかつて夢見た『東の楽園』を思い出す。
でぃの為に、ギコはもう一度 立ち上がる。
- 139 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/04/30(土) 02:22:44 ID:LfJolKhA0
- そして――
<_プー゚)フ「確かに、ボクたちはでぃさんを治せる方法を見つけたんだ。 でも、でも……」
( ・∀・)「……目覚めたでぃさんは、**を失うことになる」
(;゚Д゚)「何だとっ!?」
でぃが失うものとは――
<_プー゚)フ「キミがでぃさんを治して欲しいのなら、ボクたちは頑張るよ。
…でも、キミがどうするべきかは……ボクには分からない」
( <●><●>)「……ギコさん。 これから何を選ぶかは、あなたにしか出来ないのです」
(;゚Д゚)「……」
ギコの選択とは――
- 140 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/04/30(土) 02:24:17 ID:LfJolKhA0
- ギコが選ぶ道は、でぃの居る世界か でぃの居ない世界か。
(,, Д )「俺は、でぃを――」
HITASURA USOYOKOKUWO SHITEIKUYOUDESU
(*゚ー゚)「はじめまして、ギコさん」
(,,゚Д゚)「……おう」
東の街の"これから"のようです
(*^ー^)「これから、よろしくお願いしますね」
(,,゚Д゚)「…ああ。 よろしくな」
遠日 公開
. .
物語の最後、ギコは新たな出会いを迎える。
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