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ギコがサテライトとシティを繋げるようです
外伝・第2話「モーメント(後編)」
〜〜15年前、モーメント研究所〜〜
(*゚ー゚)『ロマネスクの今いちばん欲しがっていた願いを叶えてあげたわ』
っギャルのパンティ
( ФωФ)『………』
(´・ω・`)『うわぁ…』
ミ,,゚Д゚彡『うわぁ…』
(*゚ー゚)『 計 画 通 り 』
(;ФωФ)『こいつ』
ミ,,゚Д゚彡『試行を重ねているが、今のところ問題はないなぁ。しぃも時々イタズラをするが良い子に育っている』
ミ,,゚Д゚彡『エナジーの消費も少なくなったし、1度に複数の人の願いを具現化することも出来た。
順調だ。もしかしたら、僕達が死ぬまでにも実現するかもしれない』
(´・ω・`)『これが実用化して、ドミノシティ全てに影響を与えるようになれば、凄いことになりますね』
ミ,,゚Д゚彡『…さて、今日はこのくらいにしておこう、僕は可愛い我が子を見てくるよ』
(*゚ー゚)『ねぇ、フサギコ博士、1つだけ聞きたいことがあるの』
ミ,,゚Д゚彡『おや、どうかしたのかい?我が子のチャームポイントならいくらでも教えてあげy』( ФωФ)『黙れ』
(*゚ー゚)『……私の会ったことのある、殆どの人が同じ願いを抱えているの。
でも、私にはその願いが人を幸せにするのかが分からない。叶えてもいいのかしら』
ミ,,゚Д゚彡『誰もが抱えている願い…か。それは君には願いのように感じても、僕らにとっては本能と言えるものなのかもしれない』
(*゚ー゚)『本能…それって、正しいのかな?』
(´・ω・`)『君の知識・知能はすでに僕らを超えている。君が考えた結果が一番正しい筈だよ!』
(*゚ー゚)『…うーん、でも』
ミ,,゚Д゚彡『分からない。だけど僕は、人は誰しも幸せを願って生きているんだと信じている。
だから、多くの人が持っている願いなら、それがきっと正しいことなんだと信じたいよ。しぃはどう思う?』
(*゚ー゚)『…そう、私も、そう信じているわ…』
(*゚ー゚)『今日はもう寝るわ。おやすみなさい』
ミ,,゚Д゚彡『ああ、おやすみ、しぃ』
ミ,,゚Д゚彡『僕らが心の奥で願っている共通のこと……一体なんだろう、しぃからこんなに抽象的なことを聞かれたのは初めてだ。もっと考える必要がある。』
(´・ω・`)『考える必要なんてないですよ!今や全世界で最も優秀な知能を持つといっても過言ではないモーメントが
間違うはずがない、凄いですよこの人工知能は!モーメントの力がなくたって、国宝級ともいえる賢さを持っているんだから』
( ФωФ)『そうだな、今やモーメントに聞けば、我輩たちが物事を判断する必要すらないのだ』
(´・ω・`)『(もう何年も…フサギコ博士はいつまで慎重になっているのだろう。もう問題ないことは僕でも分かるのに
もし僕がこの研究を任されていたら、きっとモーメントはもう世界に知れ渡っているだろう…。何をやっているんだ、フサギコ博士は…)』
(´・ω・`)『(…そうだ、できるんだよな、モーメントにお願いすれば。
僕がフサギコ博士の立場に入れ替わること、いや、それ以上のことだって……)』
(*゚ー゚)『……』
―――僕達は膨大な知識を持つモーメントに頼り切っていて、モーメントに対する愛情も忘れ、自分で考えることすら放棄していた。
だから気が付きすらしなかったんだ。モーメントの人智を超えた力を目の当たりにした僕らの心に醜い感情が芽生えていたことに、
モーメントがその願いを叶えることが、どんな事態を引き起こすことなのか
そして、その日の夜………
( ФωФ)『モーメントは順調に動いているし、それを支える人工知能は人間を超える賢さを持った。
我輩達はデュエルをしてエナジーを溜める試行を繰り返すだけで考える必要もないのだから、楽なものだ』
(´・ω・`)『ようし、デュエルしようか。早くエナジーを溜めて、次の願いを叶えたいしね』
( ФωФ)『うむ、行くぞ!デュエル!』
( ФωФ)『我輩の先攻、モンスターとカードを2枚伏せてターンエンド!』
(´・ω・`)『僕のターン!まずは《サイバー・ドラゴン》を特殊召喚!《E・HERO エアーマン》を召喚、
その効果で《E・HERO アナザー・ネオス》を手札に加える。バトルフェイズに入ってサイドラで攻撃だ!』
( ФωФ)『伏せモンスターは《マイン・モール》!一度だけ戦闘では破壊されないぞ!』
(´・ω・`)『じゃあアナザーでも攻撃、1枚伏せてターンエンドだ』
(´・ω・`)【LP-8000 / Hand-4 /Monster《エアーマン(A1800)》《サイバー・ドラゴン(A2100)》/Magic,Trap-set1】
( ФωФ)【LP-8000 / Hand-3 /Monster /Magic,Trap-set2】
(* ФωФ)『我輩のターン!星2のチューナーモンスター《エレファン》を召喚、そして《リミット・リバース》発動!
墓地のマイン・モールを蘇生させる。いくぞっ、!2体をチューニングゥ!
天駆ける雷よ、猛き烈風と交わりて、幻想の世界より姿を現せ!シンクロ召喚!いななけ、《サンダー・ユニコーン》!』
( ФωФ)『マイン・モールが墓地に送られたのでカードをドローさせてもらうぞ…
そしてサンダー・ユニコーンには相手を弱体化させる力がある!サイドラの攻撃力を500ポイント下げる!』
《サイバー・ドラゴン》A2100→1600
《マイン・モール/Mine Mole》 †
効果モンスター
星3/地属性/獣族/攻1000/守1200
このカードは1ターンに1度だけ戦闘では破壊されない。
このカードが獣族モンスターのシンクロ召喚の素材として墓地へ送られた場合、
自分のデッキからカードを1枚ドローする。このカードが相手のカードの効果によって
フィールド上から離れた場合、ゲームから除外される。
《サンダー・ユニコーン/Thunder Unicorn》 †
シンクロ・効果モンスター
星5/光属性/獣族/攻2200/守1800
獣族チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に相手フィールド上に表側表示で存在する
モンスター1体を選択して発動する事ができる。
選択したモンスターの攻撃力はエンドフェイズ時まで、自分フィールド上に存在するモンスターの数×500ポイントダウンする。
この効果を発動するターン、このカード以外のモンスターは攻撃する事ができない。
(* ФωФ)『フハッ!フハハッ!行くぞ!バトルだ、ユニコーンでサイバー・ドラゴンに攻g』
(´・ω・`)『じゃあ、リバースカード《超融合》。手札を1枚捨て、僕のエアーマンと君のユニコーンを融合する。
現れろ!輝く光のヒーロー、《E・HERO The シャイニング》!』
《E・HERO(エレメンタルヒーロー) The(ザ) シャイニング/Elemental Hero The Shining》 †
融合・効果モンスター
星8/光属性/戦士族/攻2600/守2100
「E・HERO」と名のついたモンスター+光属性モンスター
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。このカードの攻撃力は、ゲームから除外されている
自分の「E・HERO」と名のついたモンスターの数×300ポイントアップする。
このカードがフィールド上から墓地へ送られた時、ゲームから除外されている自分の「E・HERO」と名のついた
モンスターを2体まで選択し、手札に加える事ができる。
(;ФωФ)『そ、そんな…我輩のユニコーンがこんなあっさりと…くっ、カードを1枚伏せてターンエンド』
(´・ω・`)【LP-8000 / Hand-3 /Monster《シャイニング(A2600)》《サイバー・ドラゴン(A2100)》/Magic,Trap 】
( ФωФ)【LP-8000 / Hand-3 /Monster /Magic,Trap-《リミット・リバース(対象無し)》set2】
(´・ω・`)『僕のターン、相手の出鼻を挫いたし、攻めよう。《ミラクル・フュージョン》を発動!
場のサイドラと墓地のエアーマンを融合!2枚目のE・HERO The シャイニングだ!』
(´・ω・`)『しかも今度はエアーマンが除外されている。2体のシャイニングの攻撃力は2900まで上がるよ!
2体でダイレクトアタックだ!』
( ФωФ)『そうはいかん!リバーストラップ《サンダー・ブレイク》!手札を1枚捨て、シャイニング1体を破壊する!』
(´・ω・`)『だけどシャイニングの効果が発動!除外されているエアーマンを手札に加えるよ!』
( ФωФ)『だが、そのお陰で残されたシャイニングの攻撃力は2600まで戻るな。もう一体の攻撃はライフで受ける!』
LP8000→5400
(´・ω・`)『ふむ、大型が1体いれば当面の問題はないね。僕はまだ通常召喚を行っていない。
手札に加えたエアーマンを召喚し、《E・HERO オーシャン》を手札に加えてターンエンド』
(´・ω・`)【LP-8000 / Hand-4 /Monster《シャイニング(A2600)》《エアーマン(A1800)》/Magic,Trap 】
( ФωФ)【LP-5400 / Hand-2 /Monster /Magic,Trap-《リミット・リバース(対象無し)》set1】
(* ФωФ)『ふ、ふふ…随分と飛ばしているが、今のエアーマンでオーシャンをサーチしたのは失敗だったな』
(;´・ω・`)『っ!?』
( ФωФ)『お前は我輩の伏せをもっと警戒するべきだったのだ…。シャイニングごときすぐに倒してやろう。
我輩のターン!魔法カード《マジック・プランター》を発動。残っているリミリバを墓地に送り2枚ドロー。
《ビーストライカー》を召喚、効果発動!手札の《キング・オブ・ビースト》を捨て、デッキから《モジャ》を特殊召喚!』
( ФωФ)『そして墓地のモジャ王―キング・オブ・ビーストの効果だ!フィールドのモジャをリリースすることで、墓地のモジャ王を特殊召喚する!』
《ビーストライカー/Beast Striker》 †
効果モンスター
星4/地属性/獣族/攻1850/守 400
手札を1枚捨てて発動する。自分のデッキから「モジャ」1体を特殊召喚する。この効果は1ターンに1度しか使用できない。
《モジャ王/King of the Beasts》 †
効果モンスター
星7/地属性/獣族/攻2500/守 800
自分フィールド上に表側表示で存在する「モジャ」1体をリリースして発動する。
手札または墓地からこのカードを特殊召喚する事ができる。
「モジャ王」はフィールド上に1体しか表側表示で存在できない。
(´・ω・`)『キング・オブ・ビーストか…だけど、シャイニングには敵わないね』
(* ФωФ)『甘い!リバースカード《リミット・リバース》でエレファンを蘇生!
真の狙いはこっちだ!モジャ王にエレファンをチューニング!
モジャ王をも凌駕する、大地の王のうなりを聞け!轟の獣王!《ナチュル・ガオドレイクゥゥ》!!』
《 ナ チ ュ ル ・ ガ オ ド レ イ ク / Naturia Battle King》 †
シ ン ク ロ モ ン ス タ ー
星9 / 地属性 / 獣族 / 攻3000 / 守1800
地属性チューナー
+
チューナー以外の地属性モンスター1体以上
(* ФωФ)『そしてフィールド魔法、《大地の相方ガイアパワー》を発動する!
これによって ガ オ ド レ イ ク ほかの攻撃力は500ポイントアップだ!』
《ナチュル・ ガ オ ド レ イ ク 》ATK3000→3500
《ビーストライカー》ATK1850→2350
(* ФωФ)『バトル! ガ オ ド レ イ ク で(A3500)でシャイニング(A2600)に攻撃!百獣王パンチ!!
そしてビーストライカー(A2350)でエアーマン(A1800)に攻撃だ!』
(;´・ω・`)『うっ! ガ オ ド レ イ ク 、なんて存在感なんだ』
LP8000→7100→6550
(* ФωФ)『ふふふ… ガ オ ド レ イ クが出ればこちらのものよ!最後の手札を伏せてターンエンド』
(´・ω・`)【LP-6550 / Hand-4 /Monster /Magic,Trap 】
( ФωФ)【LP-5400 / Hand-0 /Monster《ガオドレイク神(驚異のA3500)》《ビーストライカー(A2350)》/Magic,Trap-《ガイアパワー》set1】
(´・ω・`)『くっ…僕のターンだ!あの ガ オ ド レ イ ク をどうにかしないと…!
魔法カード《融合》を発動!手札のオーシャンと《沼地の魔神王》を融合!
さいごのワイ……ナン…ズともっぱらの噂の《E・HERO アブソルートZero》だ!』
( ФωФ)『それ知ってるぜ、卑怯なカードだろ』
(´・ω・`)『さらにアナザー・ネオスを通常召喚し、バトルだ!Zero(A2500)でガオドレイク(A3500)に攻撃!氷烈斬!』
(# ФωФ)『ふん!そんなものは読めている!小賢しいZeroなど返り討ちにしてくれるわ!
ダメージステップに永続罠《バーサーキング》発動!』
《バーサーキング/Berserking》 †
永続罠
1ターンに1度、フィールド上に表側表示で存在する獣族モンスター2体を選択して発動する事ができる。
そのターンのエンドフェイズ時まで、選択したモンスター1体の攻撃力を半分にし、
その数値分もう1体のモンスターの攻撃力をアップする。
この効果は自分のメインフェイズ時及び相手のバトルフェイズ時にのみ発動する事ができる。
(* ФωФ)『ふふふ、こいつの効果でビーストライカーの攻撃力を半分(A1175)にし、その数値を ガ オ ド レ イ ク に加える!
そして攻撃力は3500+1175=4675だ!Zeroをも上回るガオドレイクの一撃を喰らえ!!』
《E・HERO アブソルートZero(ATK2500)》負け! vs 勝ち!《 ガ オ ド レ イ ク (ATK4675)》
(;´・ω・`)『っ!?』 LP6350→4175
(;´・ω・`)『だけどアブソリュートゼロのアクショントリガーが発動する!カラミティ・アーツ!
ガ オ ド レ イ ク とビーストライカーを破壊する!アナザーネオスでダイレクトアタックだ!』
( ФωФ)『効かぬわそんなもの』 LP5400→3500
(´・ω・`)『ライフもこっちの方が勝っているし、そっちのモンスターは全滅。
互いに手札は0のこの状況。僕の方が有利なのに良く言うね。カードを1枚伏せてターンエンド!』
(´・ω・`)【LP-4175 / Hand-0 /Monster《E・HERO アナザー・ネオス》/Magic,Trap-set1】
( ФωФ)【LP-3500 / Hand-0 /Monster /Magic,Trap-《バーサーキング》《ガイアパワー》】
(* ФωФ)『我輩のターン…きている、きているぞ!運が我輩に来ている!《貪欲な壺》発動!
モンスター5枚(※)をデッキに戻し、2枚ドロー!』
(※ビーストライカー、モジャ、 ガ オ ド レ イ ク 、マイン・モール、エレファン)
(# ФωФ)『きている!《ブラックホール》だ!!!!』
(´・ω・`)『はいはい《神宣》』 LP4175→2087
( ФωФ)『………』
(´・ω・`)『ワロス』
(* ФωФ)『…と、思っただろうバカめ、やはり流れはこっちに来ているだぁー!
《デス・ウォンバット》を召喚!』
(´・ω・`)『でも攻撃力は1600…はっ』
( ФωФ)『気付いたか、だがもう遅い!フィールド魔法ガイアパワーの効果により、攻撃力は2100、アナザーネオスを上回る!
ウォンバットでアナザーネオスに攻撃!ターンエンド!』
(;´・ω・`)『う…流石にきつい展開だね』 LP2087→1887
(´・ω・`)【LP-1887 / Hand-0 /Monster /Magic,Trap- 】
( ФωФ)【LP-3500 / Hand-0 /Monster《デス・ウォンバット(A2100)》/Magic,Trap-《バーサーキング》《ガイアパワー》】
(´・ω・`)『僕のターン、起死回生のカードを…ドロー!…よし!
《E・HERO フラッシュ(A1100)》を召喚!バトル、デス・ウォンバットに攻撃!』
( ФωФ)『バカな、この状況で特攻だと!?』
(´・ω・`)『もう後がないけど、これしかない!フラッシュの効果発動!』
LP1887→887
《E・HERO(エレメンタル・ヒーロー) フラッシュ》 †
効果モンスター
星4/光属性/戦士族/攻1100/守1600
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、
自分の墓地からこのカードと「E・HERO」と名のついた
モンスターカード3種類をゲームから除外する事で、
自分の墓地に存在する通常魔法カード1枚を選択して手札に加える。
(´・ω・`)『このカードとシャイニング、オーシャン、エアーマンを除外して、墓地の《ミラクル・フュージョン》を手札に加える!』
(;ФωФ)『この窮地で再び融合するだと…!』
(´・ω・`)『そう、メインフェイズ2、墓地のアナザーネオスと沼地の魔神王を融合!
アブソルートZeroを守備表示!まだ負けないよ!』
(´・ω・`)【LP-887 / Hand-0 /Monster《アブソルートZero(D2000)》/Magic,Trap- 】
( ФωФ)【LP-3500 / Hand-0 /Monster《デス・ウォンバット(A2100)》/Magic,Trap-《バーサーキング》《ガイアパワー》】
( ФωФ)『我輩のターン、ドロー!……まだ、負けないと言ったか。残念ながら、そうはならなかったようだ』
(;´・ω・`)『っ!?』
( ФωФ)『チューナーモンスター《ッキーマウス》を召喚!』
キーマウス『ディズニー!(鳴き声)』
(;´・ω・`)『星4のシンクロ…!いや、アームズエイドのバーン効果でも狙っているのか?いや、もう装備するモンスターもいないはず』
( ФωФ)『墓地の《チェーンドッグ》の効果発動!』
《チェーンドッグ》 †
効果モンスター
星4/地属性/獣族/攻1600/守1000
自分フィールド上に獣族モンスターが表側表示で2体存在する場合、このカードを墓地から特殊召喚する事ができる。
この効果で特殊召喚したこのカードはフィールド上から離れた場合、ゲームから除外される。
このカードをシンクロ素材とする場合、獣族モンスターのシンクロ召喚にしか使用できない。
(;´・ω・`)『墓地からモンスター!?』
(* ФωФ)『だが、アームズエイドではない!我輩が呼び出すのは更なる獣!星4チェーンドッグと星3デス・ウォンバットに、
星1キーマウスをチューニング!
天かける雷よ!漆黒の大気を貫き、その雷撃で大地を燃やせ!シンクロ召喚!照らせ、《ライトニング・トライコーン》!』
(* ФωФ)『行くぞ、バトルだ!Zeroに攻撃!ギガボルト・チャージ!』
(;´・ω・`)『破壊される、だけどZeroの効果も発動する!トライコーンは破壊だ!まだ勝負は…!』
(* ФωФ)『ライトニング・トライコーンの効果発動ォ!!』
《ライトニング・トライコーン/Lightning Tricorn》 †
シンクロ・効果モンスター
星8/光属性/獣族/攻2800/守2000
チューナー+チューナー以外の獣族モンスター1体以上
このカードが相手によって破壊された場合、自分の墓地に存在する「サンダー・ユニコーン」
または「ボルテック・バイコーン」1体を選択して自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。
(;´・ω・`)『なっ…!墓地のサンダー・ユニコーンが復活しただと…!そんな…!』
(* ФωФ)『貴様の場はがら空き!終わりだ!いけっ、サンダー・ユニコーン!サンダー・スピアッー!!』
(*´・ω・`*)『う…ほおおおおおお!!!!!』
LP887→0
(´・ω・`)『いやー白熱した』
( ФωФ)『これでモーメントにまたデュエルエナジーが溜まった訳だな』
(´・ω・`)『…モーメントと言えば、ロマネスク。勿体ないとは思わないかい?何でも願いが叶うだなんて凄まじい力を持っているのに、
こんな研究所に留まらせておくなんて』
( ФωФ)『…うむ…』
(´・ω・`)『……なぁ、僕らならもっとモーメントを上手く使えると思わないか?』
(;ФωФ)『っ!それはまぁ、確かに…』
(´・ω・`)『フサギコ博士はまだ危険だなんて言ってるけどさ。僕思うんだ。
もしかしてフサギコ博士は研究だなんて言いながら、モーメントを独り占めにしようとしているんじゃないかって』
(´・ω・`)『フサギコ博士がいなければ、モーメントを人々に開放できる…僕らの思い通りに出来るんだよね』
(;ФωФ)『おい、それ以上は…』
(´・ω・`)『最近思うんだ。…モーメントがあれば、それも可能なんだって…』
(;ФωФ)『……』
(´・ω・`)『……』
―――ちょうどそんな会話をしていた時だっただろうか。
最初はただの地震だと思った。でも、揺れは収まる気配がなく、どんどん大きくなっていった。
僕ら以外の皆は寝ている。音一つなかった静かな研究所が、大きな音を立てて崩れ始めても、人の動く気配はしなかった。
僕はこの研究所が何か得体の知れないものに襲われているような危機感を感じた。
(;´・ω・`)『なんだ、この揺れ…!?地震、なんて大きな…!研究所が崩れる…!!逃げよう!』
(;ФωФ)『フサギコ博士たちは!?助けにいかないと…!』
立ち上がろうとしたとき、地面の揺れとは違う、大きな揺れと爆発音で2人は倒れこんでしまった。
(;´・ω・`)『今の爆発…研究所のエネルギーが爆発したのか!?博士達のいる部屋への通路が塞がってしまった…!』
(;ФωФ)『逃げるぞショボン!ここもそう長くはもたない!』
(;´・ω・`)『くっ…フサギコ博士…!モーメントは…!一体どうしてこんなことに!』
―――僕らは違和感を覚えた。必死の思いで研究所から出ると、
不思議なことに遠くに見える世界は全く壊れていなかったんだ。
しばらくして、揺れが収まってから僕らは研究所だった場所に戻った。
〜〜モーメント研究所・跡地〜〜
(;ФωФ)『被害は治まったようだ。しかし不思議だ、確かに大きな揺れがあった筈だが、
崩れているのが研究所の周辺だけとは。一体なぜ…!!』
(;´・ω・`)『研究所から出てきたのは僕らだけだ。なんてことだ…全てが壊れてしまった』
(;ФωФ)『生き残ったのは我輩達だけなのか?モーメント、そしてフサギコ博士も、全てが瓦礫の下に……
……いや、あそこに誰かいる!?女の子だ!』
(*゚ー゚)『……』
(;´・ω・`)『君は?大丈夫かい!?』
(*゚ー゚)『……』
( ФωФ)『ここに居る子どもということは、研究員の誰かの娘だろう、しかし始めて見るな。誰の娘なのだ?』
(;´・ω・`)『でも、どちらにしろこの有様ではこの娘の親は…。何という不幸な事故なんだ』
(*゚ー゚)『…不幸?』
(;´・ω・`)『…え?』
(*゚ー゚)『誰もがは心の奥底で、こうなることを望んでいたのに。
ショボンはフサギコ博士に不満を抱いていた。蹴落としてのし上がり、見下してやりたいと。そう思っていたでしょう』
(;´・ω・`)『…!君は!?』
(*゚ー゚)『…私はモーメント』
(;ФωФ)『…こいつは、よく見ると人ではなくホログラム!ならばお前がモーメントの人工知能…意思だというのか!?
モーメントはこの爆発でも壊れなかったのか?いや、それよりも…こいつ、今なんて…!!?』
(*゚ー゚)『周りの人間を消してやりたいと、望んていたのはあなたなのに』
(;´・ω・`)『そ、そんな!じゃあ僕がフサギコ博士を妬む気持ちをモーメントが叶えて、そのせいで研究所がこんなことになったっていうのか!?
そんなことって!酷すぎる!最高の知能を持っているんじゃなかったのかよ!どうしてこんな願いを叶えたんだよ!』
(*゚ー゚)『ショボン1人ではないわ。ロマネスク、いや…誰もが』
(;ФωФ)『っ…!』
(*゚ー゚)『誰もが自分以外の誰かを憎む気持ちを心の奥底に持っていた。私はその願いを叶えただけ。
……なのに、どうしてあなた達はそんなに悲しそうな顔をしているの?』
(;´・ω・`)『なんでって…!そんな馬鹿なことで皆が死んだっていうのか!ふざけるな!
やっぱり機械には人の心を理解することなんてできないんだ!モーメントなんてただの兵器じゃないか!お前なんて悪魔だ!』
(*゚ー゚)『…そう』
(;´・ω・`)『お前がいなければフサギコ博士は!モーメントなんか壊してやる!』
(*゚ー゚)『他の誰か…フサギコ博士を消してやりたいと心から願っていたのはあなたなのよ。
馬鹿なことだというのなら、それはあなた達のことだわ。だから私はフサギコ博士に聞いたの。
フサギコ博士は人の願いを信じろと言ったわ。私は、私の信じるフサギコ博士が信じたあなた達を信じていたのに』
(;´・ω・`)『…!』
(;ФωФ)『この世界の壊れる悪魔のような願いが、我輩達の心だというのか…!』
(;´・ω・`)『それならどうして、僕らは生き残ったんだ…!』
(*゚ー゚)『それは、あなた達の死を望まない人がいたから……
あなた達だけじゃないわ。研究所施設内の子ども達も生きているの。子ども達を助けなさい』
(*゚ー゚)『モーメントを壊すことは出来ないわ。モーメントの意思である私ですら、
常にデュエルエナジーを吸収して自己修復・活動するモーメントのシステム自体を変えることは出来ないもの。
モーメントのエナジー収集率は消費エナジーを大きく上回っている。半永久的に動き続けるわ。これからもずっとね』
(*゚ー゚)『……でも、これで分かった。モーメントは、世界ににあってはいけないものなのね。
ここに、フサギコ博士が遺したモーメント封印のカードがあるわ。
これを使えば、モーメントの破壊は出来なくても、機能を一時的に休止させることは出来る。モーメントを封印しなさい』
っ□
(´・ω・`)『封印のカード?フサギコ博士はモーメントの危険性を予測して、そんなものまで造っていたのか』
(;ФωФ)『人の願いを叶えるなど…人の悪意の本性をさらけ出し、更なる悪意を生むだけだったのだ!
モーメントは、ここで封印する!』
2人が封印のカードを掲げると、デュエルエナジーが回り続けていたモーメントは活動を停止した。
その時の衝撃は凄まじく、封印のカードは研究所跡地の瓦礫の中に紛れてしまった。
(;´・ω・`)『しまった!封印のカードが!』
(;ФωФ)『この封印がどれほど有効なのか、モーメントがいつ復活するか分からない、探すぞ!』
―――でも、見つからなかった。2人でどこを探しても、《スターダスト・ドラゴン》は見つからなかったんだ。
どんなに瓦礫を動かしても、見つかるのは仲間だった研究員の死体だけ。モーメントはこの結果を僕ら自身が望んだことだと言った。
僕らの望んだことが、仲間の死?モーメントの崩壊?皆を殺したのは、僕らなのか…?
フサギコ博士が死ぬことを、僕が望んでいた?彼らは僕の仲間と言える存在だったのか?
違う、僕は!僕は一体何を…!!
そして極限まで追いつめられた僕は冷静に、1つの選択をした。
(;ФωФ)『どこだ、どこにある…!何故見つからないんだ!!』
(´・ω・`)『………』
(;ФωФ)『探せショボン!もう間もなくにも気がついた外部の人間がこの場所に来るだろう!
もしもモーメントがそんな中で復活したら、その人々の悪意を具現化し、更なる被害が生まれるぞ!』
(´・ω・`)『…僕に考えがある』
(;ФωФ)『考え…こんな状況で何を!?』
(´・ω・`)『こんな状況だからさ。2人だけで瓦礫の中から1枚のカードを探すなんて、周りに気付かれないうちに出来ることじゃない。
それに、見つけたところでこの被害を隠せる訳がないしね。
どうやって隠す?どうやって逃げる?モーメントにお願いするかい?いいや、モーメントなんて、なかった』
(´・ω・`)『………ロマネスク。ここには悪魔がいる。研究所は悪魔に壊された。生き残ったのは君だけだ』
(;ФωФ)『…なんだ!何を言っている!?』
(´・ω・`)『モーメントの研究とはカードに眠る悪魔、モンスターを実体化させ、その力を軍事利用するもの。
この研究を指示したのは治安維持局の長官だ。長官は悪魔を利用して世界を牛耳ろうとした。』
(´・ω・`)『ここからただ一人生還し、その秘密を暴き、モーメントを停止させた君は世界の支持を得て、次期治安維持局長官として就任する』
(;ФωФ)『何の話だ!我輩達はパラダイス・ドミノを…!』
(´・ω・`)『治安時局長官となった君は悪魔の悲劇をもう2度と繰り返さないために、モーメント周辺を封鎖する。
するんだ。何が何でもここを封鎖する。人が寄り付かないように、セキュリティの権限でここを隔離し、世界を騙す』
(;ФωФ)『…ば、馬鹿な…!』
(´・ω・`)『やれよ、モーメントをなかったことにするんだ。今の長官はあまり評判が良くないし、陥れれば君なら簡単に長官の座に辿りつけるよ。
封印した悪魔を復活させないために、ここを隠し続けろ。モーメントの存在が風化して、誰も本当のことを知らなくなるまで』
(;ФωФ)『…っ!…ショボン、お前はどうするのだ』
(´・ω・`)『僕はここに残り、封印のカードを探すさ。封印のカードを解析して、
今度は永遠にモーメントの活動を停止させる。そしたら何事もなかったように帰ってくるさ』
(;ФωФ)『…我輩がここを隔離している間に、お前が1人で封印のカードを探すというのか?』
(´・ω・`)『1人じゃないさ、モーメントが言っていただろう?子ども達は生きているって。
研究所にいた子ども達は大半が物心も付いていないほど幼い、僕の言うことを聞くさ。子ども達にカードを探させる』
(;ФωФ)『子どもを利用するのか!?しかしモーメントは子ども達を助けろと…』
(´・ω・`)『カードを見つけたら、子ども達は皆殺しにする。そうすればこの瓦礫から人が出てきて疑われることもあるまい。
君は外から、僕は中からこの世界を隠し続けるんだ。いつか嘘が本当になる。モーメントの存在を完全になかったことに出来る』
(;ФωФ)『…!』
(´・ω・`)『やろう。モーメントを壊せないなら、存在を末梢するしかない』
―――そして
今も世界はモーメントの存在を知らないまま、ただ悪魔におびえ続けている。
正気じゃ居られなかった状況での、狂った考え。それが何故、こうも上手くいくのか?
不思議なことに、僕らの筋書き通りの展開になるんだ。モーメントの存在は世界に知られないまま、シティとサテライトは分断された。
まるで僕らの願ったとおりに世界が創りかえられているように・・・
モーメントの封印は失敗したのか?僕らの"モーメントを隠す願い"を、モーメントが叶え続けているのではないか?
モーメントはまだ生きている?いつ活動を再開するのか分からない、いつ僕らの心に、再び悪意が芽生えてしまうのか分からない。
また悪意が芽生えたら、そのときモーメントが活動していたら・・・
そんなことを考えて、モーメントの存在をずっと感じながら、僕らは世界を騙し続けていた
( ФωФ)『いいかハイン、決して悪魔の島に近づいてはいけないのだ』
从 ゚∀从(幼少)『なんでだよ、行ってみたいぜ!瓦礫ばっかりで、冒険したら面白そうだ!!』
(;ФωФ)『あそこには……そう、悪魔がいるのだ』
( ^ω^)『マスター!僕は外の世界にでてみたいお!』
('A`)『なぁマスター、外の世界を知ってるんだろ?俺達もだしてくれよ!』
(,,゚Д゚)(幼少)『サテライトのやつらみんな、あこがれてるんだからさ!いいだろ!』
(´・ω・`)『…ごめんねみんな。僕も外の世界に出ることは出来ないんだよ』
( ^ω^)& ('A`)&(,,゚Д゚)『えー!』
(´・ω・`)『……でも、外に出る方法なら知ってるよ』
(´・ω・`)『それにはね、カードがいるんだ。出られるんだよ、デッキがあれば。デュエルに勝てばね』
(´・ω・`)『さぁ子ども達よ、カードを探しておくれ。とても大切なカードを』
―――それが終わったら、用済みだ
ギコがサテライトとシティを繋げるようです
外伝・第2話「モーメント(後編)」 完
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