セキュリティ「長官!ジョルジュが脱走しました!」

(;゚Д゚)「ジョルジュが!?」

(´・ω・`)「何だと…?警備は何をしている!」

セキュリティ「それが…」


( ;`ー;´)



――――――



(;゚Д゚)「ジョルジュが向かった先はサテライト…みんなが危ない!」

从;゚∀从「行こうぜ!サテライトに!」

(;ФωФ)「(…しかし、モーメントは、そしてギコは…)」

俺達はジョルジュを追って、サテライトに向かった。


ギコがサテライトとシティを繋げるようです
第10話「信頼」


―――サテライト入口付近

从 ゚∀从「(ここがサテライト…っていうか、瓦礫が押しつけられてるだけじゃねぇか)」

(,,゚Д゚)「マスター、ここにはガードロボがいる筈じゃあ…?」

(´・ω・`)「アレは僕の造ったものだ。今は機能停止させているよ」

(,,-Д-)「そうか…そうだよな(マスターがここを封鎖していたんだもんな)」

(´・ω・`)「ジョルジュを確保し、モーメントが停止していることを確認したら、サテライトの人たちを解放する。それでいいね、ロマネスク?」

( ФωФ)「ショボン、それについてなのだが…ギコはここに置いて行こう」

(;゚Д゚)「!?」

(´・ω・`)「どうして?サテライトを歩くのなら、歩き慣れてるギコと共に行く方が良いし、
      ギコの友達が危険に晒されるかもしれないんだ。ギコを置いていく訳にはいかないだろう」

从 ゚∀从「そうだぜ、どうしたんだよ親父」

(;ФωФ)「…モーメントは、恐らく復活している」

(;´・ω・`)「え…!?」

(;ФωФ)「我輩は小僧とのデュエルの中でモーメントを見た。そして、判断したのだ。今ギコを、モーメントに連れていくのは危険だと」

(;´・ω・`)「……っ!」

(;゚Д゚)「……それは、どういう…」

(;ФωФ)「モーメントが復活したのなら、恐らくジョルジュの狙いもそれだ。何としてもジョルジュは止めなければならん。
       だが、我らもモーメントに近づきすぎるのは危険だ。サテライトの人々もそこに近寄らせる訳にはいかない。
       サテライトを解放はできない。ジョルジュだけ確保したら、それで我々も帰る」

(;゚Д゚)「お、おい、何だよそれ…!」

(;´・ω・`)「モーメントが復活…それは本当なのかい?」

(;ФωФ)「確かだ。我輩の目に狂いはない。我輩は確かに見たのだ」

(;゚Д゚)「…でも…だからってそんな!俺はアンタとのデュエルに勝ったじゃないか!」

( ФωФ)「勝ち負けの問題ではない。言っただろう、モーメントは人の自我を超えた超自我からの信ずる願いを叶える。
        我輩はお前とのデュエルで心の闇を感じ取った。お前をモーメントに近づけるのは危険なのだ」

(;゚Д゚)「何だよそれ…俺の心が…危険だっていうのか!」

( ФωФ)「そうだ」

(´・ω・`)「……」

(;゚Д゚)「そんなことない…そんなこと!俺はサテライトの皆を助けたいだけだ!」

从;゚∀从「そうだぜ!ギコが何のためにシティまで来たと思ってるんだ!」

( ФωФ)「……」

(;゚Д゚)「…マスター、マスターも俺を信じてくれるよね?」

(´・ω・`)「……ギコ」


(´-ω-`)「(モーメントが本当に復活しているのなら、そしてロマネスクがデュエルでギコの中に闇を見たのなら…
       確かにギコを近づけさせるのは危険かもしれない。サテライトにも、そしてギコ自身にとっても)」


(´-ω-`)「…サテライトで、モーメントの影に怯えながら生きていた十余年、ずっと希望を見ていたギコは、僕にとって希望だった」

(,,゚Д゚)「マスター!」

(´・ω・`)「だからこそ、僕は君を守りたい。もうゼロ・リバースの悲劇を見たくないんだ。
      これ以上先に行くことは、何より君にとって危険なのかもしれない。ギコはここに残っていてくれ」

(;゚Д゚)「……っ!?そ、そんな…」

(´・ω・`)「ロマネスク、モーメントは復活しているんだね。君の言葉を信じよう。ならば一刻も早くジョルジュを止めなければ」

(;゚Д゚)「サテライトはどうなるんだよ、やっとここまで来たのに…
     何だよ…何でだよ…俺はマスターのことを信じてたのに、マスターは俺を信じてくれないっていうのか…?」

(´・ω・`)「違うよギコ、そうじゃない。そうだ…じゃあこうしよう。
      僕と君でデュエルをするんだ。僕が勝ったら、僕の言うことを聞いておくれ」

(,,゚Д゚)「デュエル…俺とマスターが…?どうして、どうしてっ…」

(´・ω・`)「勝負で決めよう、それでいいっこなしだ。いいね」

(; Д )「……カードは、持ってないんじゃ、なかったのかよ…!」

(´・ω・`)「…モーメントの存在を勘付かれ、サテライトに危険を招くことになるかもしれないから、
     僕の情報は出来るだけ隠さなければいけなかった。でも、君を騙そうとしていた訳じゃないんだ、許してくれ。さぁ、デュエルをしよう」

(; Д )「(また…また嘘ついてた…)」

(´・ω・`)「さぁデュエルだ。君の先攻でいいよ」

(,,゚Д゚)【LP-8000 / Hand-5 /Monster- /Magic,Trap- 】
(´・ω・`)【LP-8000 / Hand-5 /Monster- /Magic,Trap- 】


(;゚Д゚)「……ドロー、《TG カタパルト・ドラゴン》を召喚して効果発動。手札の《TG ジェット・ファルコン》を特殊召喚する」

《TG(テックジーナス) カタパルト・ドラゴン》 †
効果モンスター
星2/地属性/ドラゴン族/攻 900/守1300
1ターンに1度、手札からレベル3以下の「TG」と名のついたチューナー1体を特殊召喚する事ができる。

《TG(テックジーナス) ジェット・ファルコン》 †
チューナー(効果モンスター)
星3/風属性/鳥獣族/攻1400/守1200
このカードがシンクロ召喚の素材として墓地へ送られた場合、相手ライフに500ポイントダメージを与える。

(;゚Д゚)「2体で《TG パワー・グラディエイター》をシンクロ召喚
     ジェット・ファルコンをシンクロ召喚に使用した時、500ポイントのダメージを与える」

(´・ω・`) LP8000→7500

(;゚Д゚)「…カードを2枚伏せてターンエンド」

(´・ω・`)「僕のターンだね、《未来融合―フューチャー・フュージョン》を発動、墓地に5体(↓)を送り、未来に《F・G・D》を融合するよ。
      そしてさらに、手札から《龍の鏡》を発動。墓地の《青眼の白龍》×3を除外して、《青眼の究極竜》を融合召喚する」
(《青眼の白龍》×3 《真紅眼の飛竜》 《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》)

(´・ω・`)「バトルだ。究極竜でパワー・グラディエイターを攻撃する。アルティメット・バースト!」

(;゚Д゚)「何もできない…でも、パワー・グラディエイターが破壊されて墓地へ行った時、1枚ドローする」
LP8000→5800

(´・ω・`)「(攻撃は通ったか…)このままターンエンドするよ」


(,,゚Д゚)【LP-5800 / Hand-3 /Monster- /Magic,Trap-《set1》 《set2》 】
(´・ω・`)【LP-7500 / Hand-4 /Monster-《青眼の究極竜(A4500)》 /Magic,Trap-《set1》 《未来融合》 】


(;゚Д゚)「(攻撃力5000に4500…本気、なんだな……)」

(;゚Д゚)「俺のターン、ドロー。相手のみモンスターがいるとき、手札から《TG ストライカー》を特殊召喚できる!
     さらに《ジャンク・シンクロン》を召喚、効果により墓地のTGカタパルトドラゴンを蘇生」

(,,゚Д゚)「星2ストライカーと星2カタパルトドラゴンでシンクロ召喚《アームズ・エイド》!
    続けてジャンクシンクロンとアームズエイドでシンクロ召喚《ジャンク・バーサーカー》!」

(,,゚Д゚)「バーサーカーの効果発動、墓地の「ジャンク」と名のつくシンクロンを除外して、除外モンスターの攻撃力分の数値、究極竜の攻撃力を下げる!」

(´・ω・`)「シンクロンの攻撃力は1300…究極竜の攻撃力は4500→3200に下がるけど、まだ敵わないよ」

(,,゚Д゚)「1枚目の罠《シンクロ・ストライク》!シンクロ召喚に使用した素材の数×500、シンクロモンスターの攻撃力をエンドフェイズまで上げる!
     バーサーカーの素材は2体、よって2700+1000=3700!バーサーカーで究極竜に攻撃!」

《ジャンク・バーサーカー(ATK3700)》vs《青眼の究極竜(ATK3200)》
(´・ω・`) LP7500→7000

(,,゚Д゚)「(これで当面の厄介なモンスターは倒した…)…ターンエンド」

(´・ω・`)「僕のターン、うーん…、未来融合もあるしここは…カードを1枚伏せてターンエンド。
      エンドフェイズに墓地の真紅眼の飛竜を除外することで、墓地のレッドアイズ・ダークネスメタルドラゴンを蘇生するよ」


(,,゚Д゚)【LP-5800 / Hand-2 /Monster- /Magic,Trap-《set1》 】
(´・ω・`)【LP-7000 / Hand-4 /Monster-《青眼の究極竜(A4500)》  《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン(A2800)》
             /Magic,Trap-《set1》 《未来融合》 】


(;゚Д゚)「(…!今度は攻撃力2800か…、まだ1度も通常召喚していないのに、こんなに強いモンスターばかり…
      …これがマスターの…俺達に隠していた力…その力を今、俺に振っているんだ…怖い…)」

(,,゚Д゚)「俺のターン、永続魔法《TGX300》発動、そして手札から《TG ラッシュ・ライノ》を召喚!」

《TGX300》 †
永続魔法
自分フィールド上に表側表示で存在する「TG」と名のついたモンスター1体につき、
自分フィールド上に表側表示で存在するモンスターの攻撃力は300ポイントアップする。

☆バーサーカー(A2700→3000) ラッシュライノ(A1600→1900)

(,,゚Д゚)「これでバーサーカーの攻撃力は3000、真紅眼を倒すことができる、バトル!バーサーカーで真紅眼を攻撃!」

(´・ω・`)「甘いよギコ、罠発動《無力の証明》!」

《無力(むりょく)の証明(しょうめい)/Proof of Powerlessness》 †
通常罠
自分フィールド上にレベル7以上のモンスターが表側表示で存在する場合のみ発動する事ができる。
相手フィールド上に表側表示で存在するレベル5以下のモンスターを全て破壊する。
このカードを発動するターン、自分フィールド上に存在するモンスターは攻撃する事ができない。

(´・ω・`)「ラッシュライノは破壊され、TGX300の効果は無くなる。真紅眼(A2800)で返り討ちだ!」

☆バーサーカー(A3000→2700)

(;゚Д゚)「そ、そんな…」 LP5800→5700

(´・ω・`)「惜しかったね、でも、いい戦術だったよ。流石だ」

(;-Д-)「…ターン、エンド…」

(エンドフェイズにラッシュライノの効果で他のTGと名のつくモンスター《TG サイバー・マジシャン》を手札に加えました)


(´・ω・`)「僕のターンだ。そしてこのスタンバイフェイズ、未来融合の効果でF・G・Dが召喚される。(A5000)
      そして、メインフェイズに入って真紅眼の効果を発動する。墓地の究極竜を蘇生するよ」

(´・ω・`)「装備魔法《D・D・R》発動。手札1枚を捨て、僕の除外されているモンスターを特殊召喚する。
      僕は《竜の尖兵》を捨て、青眼の白龍を特殊召喚する」

(´・ω・`)「《E・HERO プリズマー》召喚、効果発動。EXデッキの《E・HERO ネオス・ナイト》を見せ、
      デッキから《E・HERO ネオス》を墓地に送ることで、プリズマーをネオスとして扱う」

(´・ω・`)「そして《ミラクル・フュージョン》発動。場のネオスとして扱うプリズマーと墓地のネオスを融合。
     《E・HERO シャイニング》を融合召喚。このモンスターは除外されているHEROの数×300攻撃力を上げる」


《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン(A2800)》
《F・G・D(A5000)》
《青眼の究極竜(A4500)》
《青眼の白龍(A3000)》
《E・HERO シャイニング(A3200)》


(;゚Д゚)「な、なんだよこれ…」

(´・ω・`)「ギコの場にモンスターはいないね。全モンスターで攻撃する」

(;゚Д゚)「く、《速攻のかかし》の効果!このカードを手札から捨ててバトルフェイズを終了する!」

(´・ω・`)「防がれたか…ターンエンド」

(;-Д-)「(…なんて攻撃力だよ…こんなの、勝てる訳ないじゃないか…)」

(; Д )「(…本気なんだ、本気で俺を倒そうとしているんだ…じゃあ…)」

(; Д )「じゃあ……んだよ」

(´・ω・`)「え?」

(; Д )「……どうなるんだよ」

(´・ω・`)「え?なんだい?」

(;゚Д゚)「俺が負けたらどうなるんだよっ!!?」

从;゚∀从 (;´・ω・`) (;ФωФ) 「 !? 」

(;´・ω・`)「な、何を言ってるんだ?」

(;゚Д゚)「だってそうだろ!戦う時はいつも何かを争っていた!
     マスターが造ったガードに負けていたらサテライトから出られなかった!
     セキュリティに負けたら俺は悪魔呼ばわりされたまま捕まってたんだ!!」

从;゚∀从「お、おい…ギコ、」

(;゚Д゚)「ジョルジュに負けたから俺は、大切なカードを破られたんだ!!
     今度は何で戦ってるんだよ!意味が分からないんだ!俺は負けたら何を奪われるんだ!」

(;´・ω・`)「…何を言って…」

(;゚Д゚)「お前らはいつもそうだよ!!こうやって気に食わないことは全部デュエルで抑えつけて、奪って…!
     シティの奴らなんてみんなジョルジュと同じじゃないかっ…!!」

(;゚Д゚)「俺達を利用して、俺達を騙して、俺達をここでまた危険な目に合わせようって!
     俺が邪魔だから今度はここで殺してやろうっていうのか…!!?」

(;゚Д゚)「じゃあなんで俺を解放したんだよ…!!こんなことなら、こんなことなら俺は何も知りたくなかった!
     何も知らないまま、サテライトで皆と仲良く生きていた方が幸せだった!!俺は戦いなんて嫌いなんだ!!」

(;´・ω・`)「ギコ…?…もしかして君は…?」

从;゚∀从「お前やっぱりデュエルが…嫌いなのか…」

(; Д )「…っ!」

(#゚Д゚)「…こんなのが好きなのかよお前らはっ…!俺を倒して、それで済むのか…!!
     それがお前らのデュエルなのかっ…!!ふざけんなっ!何なんだよ!!」

(;´・ω・`)「違うよギコ!」

(#゚Д゚)「何が違うんだよ!!サテライトの人たちを見殺しにするんだろ!!なら、もういいっ!」

(;´・ω・`)「え…?」

(#゚Д゚)「もういいよっ!!お前らのやり方でやってやる!俺の邪魔する奴は全部、ブッ倒してやる!
     ジョルジュも!モーメントも!俺が全部ぶっ壊してやる!!それでも文句を言うなら、お前らも全部!!!」


(,,゚Д゚)【LP-5700 / Hand-1 /Monster- /Magic,Trap-《TGX300》 《set1》 】
(´・ω・`)【LP-7000 / Hand-1 /Monster-《真紅眼(A2800)》 《F・G・D(A5000)》 《究極竜(A4500)》 《青眼の白龍(A3000)》 《シャイニング(A3200)》
             /Magic,Trap-《未来融合》】


(,,゚Д゚)「俺のターン!《TG サイバー・マジシャン》を召喚!そしてリバース罠《TG1−EM1》!」

《TG1−EM1》 †
通常罠
相手フィールド上に存在するモンスター1体と、自分フィールド上に表側表示で存在する
「TG」と名のついたモンスター1体を選択して発動する。選択したモンスターのコントロールを入れ替える。

(;´・ω・`)「っ!これは…!」

(,,゚Д゚)「サイバー・マジシャンとF・G・Dのコントロールを入れ替える!F・G・Dでサイバーマジシャンを攻撃!」

(;´・ω・`)「(う…防げないな)」
LP7000→2000

(,,゚Д゚)「カードを1枚伏せ、エンドフェイズにサイバーマジシャンの効果でデッキからラッシュ・ライノを手札に加える!」

(´・ω・`)「(でもやっぱり…ギコを危険な目に合わせる訳にはいかないよ。負ける訳にはいかない!)
      僕のターンだ。魔法カード《融合》発動、手札の《カオス・ソルジャー》と場の究極竜を融合し、《究極竜騎士》を融合召喚する!」

《究極竜騎士(マスター・オブ・ドラゴンナイト)/Dragon Master Knight》 †
融合・効果モンスター
星12/光属性/ドラゴン族/攻5000/守5000
「カオス・ソルジャー」+「青眼の究極竜」
このモンスターは融合召喚でしか特殊召喚できない。このカードを除く自分のフィールド上の
ドラゴン族モンスター1体につき、このカードの攻撃力は500ポイントアップする。

(´・ω・`)「そして真紅眼の効果で墓地に送った究極竜を蘇生する」

(´・ω・`)「究極竜騎士の攻撃力は、僕の場の他のドラゴン族モンスター1体につき500ポイントアップする」


《真紅眼(A2800)》 《究極竜(A4500)》 《青眼の白龍(A3000)》 《シャイニング(A3200)》 

☆《究極竜騎士(A5000→6500)》


(´・ω・`)「バトル!究極竜騎士でF・G・Dを攻撃!ギャラクシー・クラッシャー!」

(,,゚Д゚)「トラップ《チェンジ・デステニー》!」

《チェンジ・デステニー/Changing Destiny》 †
通常罠
相手モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。相手モンスター1体の攻撃を無効にし、そのモンスターを守備表示にする。
そのモンスターはフィールド上に表側表示で存在する限り、表示形式を変更する事ができなくなる。
その後、相手は以下の効果から1つを選択して適用する。
●このカードの効果で攻撃を無効にされたモンスターの攻撃力の半分だけ自分のライフポイントを回復する。
●このカードの効果で攻撃を無効にされたモンスターの攻撃力の半分のダメージを相手ライフに与える。

(,,゚Д゚)「攻撃を無効にし、究極竜騎士を守備表示にする!」

(´・ω・`)「それなら…ダメージを与える効果を選ぶ。これ以上の攻撃は無しだ。…究極竜騎士以外のモンスターも守備表示にしておく」

(,,゚Д゚) LP5700→2450


(,,゚Д゚)【LP-2450 / Hand-1 /Monster-《F・G・D(A5000)》 /Magic,Trap-《TGX300》 《set1》】
(´・ω・`)【LP-2000 /Hand-0 /Monster-《真紅眼(D2400)》《究極竜(D3800)》《青眼の白龍(D2500)》《シャイニング(D2100)》《究極竜騎士(D5000)》
             /Magic,Trap-《未来融合》】


(,,゚Д゚)「俺のターン!罠カード《TGX3−DX2》!効果により墓地のTGストライカー、カタパルトドラゴン、サイバーマジシャンを戻し2枚ドローする!」

《TGX3−DX2》 †
通常罠
自分の墓地に存在する「TG」と名のついたモンスター3体を選択して発動する。
選択したモンスターをデッキに加えてシャッフルする。その後、自分のデッキからカードを2枚ドローする。

(,,゚Д゚)「魔法カード《死者蘇生》!墓地のパワーグラディエイターを特殊召喚!
    フィールドにTGが存在することにより、TGX300の効果でモンスターの攻撃力は300アップ!」

☆F・G・D(A5000→5300) グラディエイター(A2300→2600)

(,,゚Д゚)「F・G・Dで究極竜騎士、グラディエイターで真紅眼を攻撃!グラディエイターは相手に貫通ダメージを与える!」

(´・ω・`) LP2000→1800

(,,゚Д゚)「メインフェイズ2、サイバーマジシャンを召喚して手札のラッシュライノとシンクロする!現れろ、《TG ワンダー・マジシャン》!」

(,,゚Д゚)「ワンダーマジシャンの効果によってTGX300を破壊してしまうが…そんなの関係ない!
     星5―パワーグラディエイターに、星5―ワンダーマジシャンをチューニング!」

(,,゚Д゚)「無限の力!今ここに解き放ち、ここに力を現出する!次元の彼方へ突き進め!アクセルシンクロ!《TG ブレード・ガンナー》」

(,,゚Д゚)「最後の手札を伏せターンエンドだ!」

(;´・ω・`)「(まずい…切り札であるF・G・Dは奪われ、究極竜騎士も攻撃表示にできない。
       …いや、少なくともF・G・Dだけでも対処できれば、ブレードガンナーは究極竜で倒せる)」

(;´・ω・`)「(お互いに手札は0だけど…シャイニングが破壊されればプリズマーとネオスを手札に加えることもできるし、
       こちらの優位に変わりない。F・G・Dを対処できれば、僕の勝利だ。頼む、F・G・Dを破壊できるカード、来てくれ…!)」

(;´・ω・`)「僕のターン、…ドロー!」

(´・ω・`)「よし…ドローしたカード、《サイクロン》発動!未来融合を破壊する!そしてF・G・Dも破壊される!僕の勝ちだ!」

(,,゚Д゚)「メインフェイズ終了前に、墓地のラッシュライノを除外し、ブレードガンナーを除外する!!」

(´・ω・`)「青眼の究極竜とシャイニングを攻撃表示に変更!バトルだ!究極竜でダイレクトアタック!」

(,,゚Д゚) LP2450→2450

(;´・ω・`)「え…?あ、あれ…?」


《究極竜(A 0)》


(,,゚Д゚)「ブレードガンナーを除外したとき、リバース罠《ゼロ・フォース》を発動していた」

《ゼロ・フォース/Zero Force》 †
通常罠
自分フィールド上に表側表示で存在するモンスターがゲームから除外された時に発動する事ができる。
フィールド上に表側表示で存在する全てのモンスターの攻撃力を0にする。

(;ФωФ)「(何ということだ、あのショボンが勝利を急いて相手の罠を見失うとは……!)」

(;´・ω・`)「そ、そんな…」

(,,゚Д゚)「もう手はない、俺のターンだ!そしてこのスタンバイフェイズ、ブレードガンナーは帰還する!
     ブレードガンナーで究極竜に攻撃!シュート・ブレード!」

(;´・ω・`)「僕が、負ける…なん…て…」


(´・ω・`) LP1800→ 0


(;゚Д゚)「……」

(;゚Д゚)「…俺は行く…!ジョルジュもモーメントも、みんな俺が倒してやる…!」

(;´・ω・`)「待ってくれギコ!君が行くのは、君にとっても危険なんだ!」

从;゚∀从「待ってくれよギコ、ちょっと落ち着け!」

(;゚Д゚)「止めるなよ!お前らに俺が止められるのかよ!お前ら1人でも俺に勝てるのかよ!!」

(;´・ω・`)「それは…」

从;゚∀从「ギコ…」

(;ФωФ)「(恐らく無理だ…ショボンがあんなミスで負けるなど普段ならあり得ることではない。
        ギコは…いや、我輩達は導かれているのだ。これがモーメントの意思ならば、我々ではギコには勝てない…)」

(;゚Д゚)「…なんだよ…止められないのかよ…デュエルで勝てばそれでいいのかよっ…!?
     腐ってる…!腐ってやがる…!お前らも…!お前らのシティも…!」



???「あれ?…ギコ…か?」


(;゚Д゚)「っ!?」


ショボン達と向き合っていたギコが振り返るとそこには、
サテライトでギコと共に暮らしていた友人が2人、こちらを見つめていた。

( ^ω^) ('A`)

(;゚Д゚)「あ…」

(*'A`)「やっぱり!ギコじゃねぇか!」

(* ^ω^)「久しぶりだお!いつこっちに帰ってきたんだお?シティはどうだったんだお?」

(;゚Д゚)「え…それは…」

( ^ω^)「あれ?ギコ、マスターとも一緒だったのかお?それに、後ろの人たちは?」

从;゚∀从 (;ФωФ)「えっ?」

(;´・ω・`)「…」

(;゚Д゚)「シティは…この人達は…」

(;-Д-)「……」

(,,゚Д゚)「……この人達は、シティの人だ。サテライトを見て、橋をかけてくれるって言ってた。だから戻って来たんだ」

(* ^ω^)「エッ!?僕たちここから出られるのかお!?」

(,,-Д-)「……ああ、うん。だからもう、カードを集める必要はないんだ。もういいんだ。本当だよ。ね、マスター?」

(;´・ω・`)「(そうか…ここで否定しては、この子たちの希望を奪ってしまうことになる。だからギコはとっさに嘘を…)
       う、うん…しばらく、時間はかかるかもしれないけど…」

(*'A`)「うお!マジかよぉ!本当かよギコ!お前すげぇな!嘘じゃねぇだろうな!」

(,,゚Д゚)「おいおい、マスターが俺達に嘘ついたことなんてないだろ?信じてくれよ!だからカードなんて集めなくていいんだ!」

(* ^ω^)「うおおお、wktkしてきたお…!あ、でも、カードは集めるお!」

(,,゚Д゚)「え…?」

(*'A`)「当たり前だろ!だってカードを集めてる時に約束したろーが。3人デッキ組めたら、一緒にデュエルしようぜって!
    俺達3人でデュエルするの、すっげえ楽しみにしてたじゃん!」

从 ゚∀从「…!(ギコ、デュエルは嫌いだって言ってたのに…)」

(* ^ω^)「カード集めといえば聞いてくれお!僕も遂に上級モンスターを拾ったんだお!
      ほらビックバンドラゴン!格好いいお!それにドクオと僕のカードを合わせたら37枚も集まったんだお!
      もうすぐギコのパワー・ツール・ドラゴンともデュエルできる日が来るお!それから…」

(;゚Д゚)「…あ…」

(*'A`)「そんなにいっぺんに話したらわかんねぇよ!でも会えて嬉しいぜ!
    ギコ疲れてるみたいだし、俺達のアジトに行ってゆっくり話そうぜ!」

(;^ω^)「えっ!まだ日は出てるしもうちょっとカード探したいお…早く探せば早くデュエルできるんだお!」

('A`)「はぁ…しゃあねぇなお前は。じゃあギコ、先に行って休んでろよ!今日のカード拾いが終わったら俺達もすぐ行くからさ!」

( ^ω^)「今日はモーメント跡に行くんだお!普段人は寄り付かないし、カードもまだあるはずだしね!」


(;゚Д゚)「モーメント…だ、駄目だ!!来るな!!」

(;'A`)「な、何だよ、どうかしたのか?」

(;゚Д゚)「あ…えと…シティで外から調べてみた時、ここら周辺が危ないって分かったんだ。ほら地盤とか崩れててさ。近寄ったら危ないんだって」

(;゚Д゚)「俺たちはその詳しい調査に来たんだ。橋を安全に掛けられるように。だからこっちには来ないでくれ。…頼む」

(* ^ω^)「分かったお!邪魔しちゃ悪いお!じゃあ僕らは別のところ行くお、夜になったらアジトで会うお!」

(*'A`)「約束忘れんなよ!40枚集まったらすぐデュエルすっからな!」


そういうと、2人は去って行った。


从 ゚∀从「(…今のが、サテライトの友達か)」


(,,゚Д゚)「……」


(,,゚Д゚)「…あれを」

(,,゚Д゚)「お前らは見殺しにするっていうのか」


(;ФωФ)「…!」


(,,゚Д゚)「…許さない」


从;゚∀从「待てよギk…」

ゴゴゴゴゴゴゴ
从;゚∀从 「をっ!?」
ゴゴゴゴゴゴゴ

ハインが追いかけようとした直後、激しい揺れが彼らを襲った。

(;ФωФ)「っ!?危ない、下がれハイン!」

突然訪れた地震。ハインはとっさに飛び退き難を逃れたが、
さっきまで彼女の立っていた地面は裂け、ギコと3人は分断されてしまっていた。

从;゚∀从「なっ、なんだよこれ…!こんなのおかしいぞ、なんでこんな局地的に…これじゃギコを追えない…!」

从;゚∀从「待てよ、ギコォッッ!!」


从;゚∀从「ショボンさん、他に道は無いのか!?ギコを追わなきゃ危ねぇ!」

(;´・ω・`)「…駄目だ…こんなの…普通じゃ考えられないことが起きている。
       モーメントが目覚めている、そして僕らを拒んでいるんだ…僕らじゃ近づけない」

从;゚∀从「…っ!親父っ!ギコを助けなきゃっ!」

(;ФωФ)「っ……」

(;´・ω・`)「もう無理だ…終わりだ…。見ただろう、ギコの恐ろしい憎悪を…モーメントはギコだけを受け入れたんだ。
      ギコの持つ心の闇。おそらくモーメントはその闇を現出させようとしているんだ」

从;゚∀从「なんだよショボンさん…!何か言えよ親父…!」

(;´・ω・`)「ゼロ・リバースの再来になるかもしれない…ロマネスク、君の言っていた事は本当だった。
       仕方がないけど、サテライトの他の人をできるだけここから離れさせるしか…」

从#゚∀从「なっ!?何でもう諦めてんだよ!ギコを助けるんじゃねぇのか!!あいつは1人で向かってるんだぞ!!」

(;´・ω・`)「…仕方がないじゃないか…君はモーメントの恐ろしさを知らないからそんなことを」

从#゚∀从「知らねぇよ!てめぇらが隠してたんだろうが!ショボンさん…いやショボン!
       モーメントが危険だっていうなら尚更行かなきゃダメじゃねぇか!」

(;´・ω・`)「でも…」

从#゚∀从「うるせぇ!お前とギコがサテライトでどんな風に生きてたのかなんて知らねぇ!
        でもギコはお前のことを信頼してたじゃねぇか、お前はその信頼を裏切るってのか!!」

从#゚∀从「うるせぇうるせぇうるせぇ!!何だよてめぇら!口を開けばモーメントモーメントって!
      そんなもんより目の前のギコを見ろよ!あいつの後姿を見ただろ!震えてたじゃねぇか!」

从#゚∀从「お前が怖がってんだからお前を信頼してたギコだって怖いに決まってる!!
        でもお前が突き放したから、ギコは1人で行くしかなかったんだ!なんで支えてやらないんだよ!」

(;´・ω・`)(;ФωФ)「っ…」


从#゚∀从「くそっ、俺は行くぞ!俺はギコを助ける!」




―――モーメントへ向かう道

(; Д )「はぁっ、はぁっ」

ギコは震える体を、少しでも前へ動かそうと努力していた。

(; Д )「行かなきゃ…俺が、倒すんだ…!」


倒す、あのジョルジュを…?俺1人で…出来る訳ない。
モーメントに近づくのだって怖い。
そして、例えジョルジュを倒せても、サテライトを救うことは出来ない。

頭の中でその答えは出ていても、口には出せなかった。


(; Д )「行かなきゃ…行かなきゃ…」

(; Д )「…だってっ…もう…戻っても…」

戻っても、信頼していたマスターなんていない。あの人達はサテライトを救ってはくれなかった。


(,, Д )「ブーン…ドクオ…」

あいつらには嘘をついてしまった。
俺にはサテライトとシティを繋げることなんて出来なかった。
マスターは俺達に嘘をついていたんだ。俺はもうマスターも信じられないんだ。

シティだってそうだった。
サテライトで夢見ていたような素晴らしいものではなかった。
でも、あいつらにそれを言えなかった。

(,, Д )「…嘘を…ついてたんだ…」

俺だってマスターと同じだ。大事なことを何も言えなかった。言うのが怖くて嘘をついたんだ。
裏切りたくなかった人達を、俺は自ら裏切ってしまった。


(,, Д )「…嘘……デュエルだって…」

  『知らないカード見るとワクワクしねぇか?今はまだサテライトにいる友達と、一緒に探してたんだろ』
  『しない。これで長官とデュエルしたら、それで終わりだもの』
  『でも、サテライトの人たちもデッキを作れるくらいカードが集まったら、ギコとそいつらでデュエル出来るじゃないか』
  『なんでだよ、あいつらとは戦う理由なんてない』

本当は、デュエルが好きだった。

カードを拾うたびにワクワクしていた。
実際にデュエルして、大好きなカードが実際に現れて、本当に楽しかった。

でもデュエルって本当は怖いものだった、もう楽しくなんて出来ない。
いや、俺はもう…


(,, Д )「俺はもう、デュエルを楽しんじゃいけない」

  『カードを集めてる時に約束したろ?3人デッキ組めたら、一緒にデュエルしようぜって!』
  『もうすぐギコのパワー・ツール・ドラゴンともデュエルできる日が来るお!』

約束だって叶えたかった。
でも今さら、俺を信じてくれた友達に、どんな顔をして会えばいいのか分からないんだ。

それに…

(,, Д )「ごめん」

(,, Д )「…パワーツール、なくしちゃったんだ…」


弱音を1つ吐いたら、もう止まらなかった。


(,, Д )「(進んだってどうしようもないよ…!でも、皆のところには戻れないじゃないか…!)」

(,, Д )「(進むのだって怖いよでも、このままじゃサテライトのみんなが危ない…でも、俺に何ができるっていうんだ…!)」

(,, Д )「(でも立たないと…進まないと…でも…)」


(,, Д )「(何か…)」

(,, Д )「(何か俺に、信じられるものはないの…?)」


いつの間にか足は止まっていた。
ギコは自分すら信じられなくなっていくことに怯え、何か信じられるものを探していた。
倒れそうな心を支えてくれるものが欲しかった。

(,, Д )「(でも…)」

信頼できる人もいない。友達も裏切ってしまった自分も許せない。
大事なカードはなくしてしまった。
みんながいたから成り立っていたギコの世界は、壊れて崩れ落ちてしまいそうだった。

気持ちと共に、体も崩れ落ちて前のめりに倒れ込んだ。
支える両手が震えて、力が入らない。
ずっと我慢してきた涙が滲んできて、目も見えなくなった。


( ;Д;)「(俺には、信じられるものが…何も…ないよ…)」


( ;Д;)「(…もう…立てないよ…怖いよ…やっぱり…駄目なんだ…)」



どれくらいの時間が経っただろうか。

ギコは目を伏せて、暗闇の中でうずくまっていた。脳裏にはたくさんの思い出が浮かんでいた。

楽しかったこと、嬉しかったことも

(´・ω・`) ( ^ω^) ('A`)

悲しかったこと、辛かったことも

从 ゚∀从 ( ФωФ)


そして…

  _
( ゚∀゚)


(,, Д )「……!」


(,,゚Д゚)「あっ………」


あった
そうだ 俺にもあった
何もかも失くした俺にもたった一つ、心の底から信じられるもの


俺は、ジョルジュが嫌いだ


この気持ちだけは嘘じゃない

そしてギコは立ち上がった。持ちあげた体は驚くほど軽かった。
今まで考えてた不安なんて、忘れたような気がした。

(,,゚Д゚)「ジョルジュ…」

呟く度に、体に力が戻ってくる。
歩き出した足はもう止まらなかった。
迷いは心の中の仲間と共に消えていた。


(,,゚Д゚)「…ジョルジュ…」


(,,゚Д゚)「許さない。お前だけは…」


(,,゚Д゚)「殺してやる…」



(,,゚Д゚)「殺してやるっ…殺してやるぞっ…ジョルジュっ……」



まっすぐ暗闇の中へ、ギコは歩んでいった。



ギコがサテライトとシティを繋げるようです
第10話「信頼」

おわり

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