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(´・ω・`)「それは、僕とロマネスクがフサギコ博士のもと、モーメントの研究をしているときのことだった―」
モーメントの崩壊した理由、探していたカードの意味、自分が生きていた意味。
信頼していたショボンから発せられたその言葉は、全てがギコにとって衝撃だった。
ギコがサテライトとシティを繋げるようです
第8話「治安維持局(4)―vsロマネスク『心の闇』」
从;゚∀从「モーメントが何でも願いが叶う機械で、そのせいで研究所周辺が崩壊してサテライトになって、
残された子ども達は封印のカードを探す為に隔離されて…?色々ぶっ飛びすぎて何が何やらだぜ」
(;゚Д゚)「マスター…そんな」
从;゚∀从「でも、隔離って…残された人たちは何も知らなかったんだろ!?モーメントを封印したのなら、
何でその後にサテライトの人を助けなかったんだよ!」
(´・ω・`)「…もしモーメントを公にしたら、その人智を超えた玩具を悪用しようとする人間は数多くいる。
モーメントを大々的に世界に晒さないようにするには、その存在を風化させなければならない。
…だからシティの人に、少しでも感づかれるようなことはしたくなかった」
(´・ω・`)「…それに、僕達自身もモーメントに近づくのは危険だった。仕方がなかったんだ」
(;-Д-)「……(その為に、俺達サテライトの人々はこの2人に見捨てられたっていうのか…じゃあ、なんで…)」
(;゚Д゚)「なんで俺をサテライトから出したんだよ、俺は何も知らなかった…」
( ФωФ)「そうだ!2度とモーメントを起動させてはならないからこそ、サテライトに残された者を犠牲にしてでも存在を封印していたのだ。
小僧がシティに来るまで…いや、ショボン!貴様がその小僧をサテライトから出すまでは、だ!」
(#ФωФ)「ショボン!何故ゼロ・リバースの悲劇を知りながら、モーメントの存在を世界に晒すようなことをしたのだ!」
(´-ω-`)「…」
(´・ω・`)「僕はサテライトの人がシティに出ないよう、そしてモーメントが活動を再開しないかを、ずっと監視をしていた。
でも、監視をしながら何も知らないギコ達と触れ合っているうちに気付いたんだ」
(´・ω・`)「サテライトに残された人々は、廃墟の中でも希望を失わず手を取り合って、懸命に生きている。
例えモーメントの危険性があったって、彼らの未来をあんな廃墟の中に閉ざすことは、あまりにも残酷だと」
(´・ω・`)「だから僕はロマネスクにお願いに来たんだ。サテライトを、ギコ達を救って欲しい。ギコ、僕を信じてくれ」
(,,-Д-)「……」
(* ゚Д゚)「…うん。俺は、マスターを信じるよ。当たり前だろ!」
(;ФωФ)「…ゼロ・リバースはモーメントの…いや、我輩たち人の悪意が生み出した悲劇。
サテライトに残された人に罪がないことは分かっている。救いの手を差し伸べることもなく、全て死んだと嘘をつき隔離など…あまりにも酷いことだと」
(;ФωФ)「しかし、もしもモーメントが復活したら、今度のゼロ・リバースはサテライトだけでは治まらない被害が出るかも知れんのだ…!」
(´・ω・`)「でも、そうはならないかも知れない!モーメントだってこの十数年、ずっと封印は解けずに眠ったままじゃないか!
それにモーメントが復活したって、サテライトの人のように皆で手を取り合って生きていけるような心を持てば、
きっとゼロ・リバースは2度と起こらない!」
(´・ω・`)「だからギコを解放したんだ!ギコを見ろ!廃墟のようなサテライトでも、真っすぐ希望を持って生きてきたギコを!
彼らをこのまま閉じ込めていいはずがない!サテライトを解き放ってくれ!」
(,,゚Д゚)「…長官、頼む」
从 ゚∀从「俺からも頼むぜ、親父…ギコは良い奴だぜ」
(;ФωФ)「…ならば…ならばギコよ、我輩とデュエルをして欲しい」
(;゚Д゚)「(…デュエル?またデュエルか?どうしてみんな戦うんだ…?)」
( ФωФ)「デュエルで君の意思を見せてくれ。今ここで我輩が見極めよう。サテライトを解放するかどうかを」
从;゚∀从「ちょ、ちょっと待ってくれよ!ギコはジョルジュのせいでデッキがねぇんだ!」
( ФωФ)「…なるほど。ならばセキュリティのカード保管庫を自由に使ってデッキを組むがいい。
ハイン、案内してやれ。明日、我輩とデュエルをしよう」
(,,-Д-)「(どうして皆戦いたがるんだ…?俺は負けたらどうなる?結局、戦って勝つしかないのか…?)」
(,,゚Д゚)「…わかった。戦いなんてもうこりごりだ。これで最後にしよう」
―――――カード保管庫
从*゚∀从「すげぇ!見渡す限りカードがあるぜ!
カード保管庫なんて滅多にこれねぇからテンション上がっちまうぜ!」
从*゚∀从「カード検索とか出来るんだぜ!ほらこっち!」
(,,゚Д゚)「……」
>《パワー・ツール・ドラゴン》:検索結果 0
(,,-Д-)「……」
从;゚∀从「…ほっ、ホラ、他にも世界に1枚しかないレアカードとか沢山あるぞ!
これなんてどうだ?《極聖神帝オーディン》とか《ヲーの翼神竜》とか、すげぇんだぜ!」
(,,-Д-)「……」
从;゚∀从「…あっ…あんまり気にすんなよなっ…なぁ、ギコのデッキはサテライトで拾ったんだよな?」
(,,-Д-)「…うん、そうだよ」
从;゚∀从「そう…だよ…!?
(ショボンさんに会ってから何だか年相応っぽくなったな…信頼できる人が側にいれば子どもらしくなるもんだな)」
从 ゚∀从「じゃあ、やっぱ知らないカード見るとワクワクしねぇか?今はまだサテライトにいる友達と、一緒に探してたんだろ」
(,,-Д-)「しない。これで長官とデュエルしたら、それで終わりだもの」
从 ゚∀从「でも、サテライトの人たちもデッキを作れるくらいカードが集まったら、ギコとそいつらでデュエル出来るじゃないか」
(,,-Д-)「なんでだよ、あいつらとは戦う理由なんてない」
从 ゚∀从「戦い戦いってよ…理由がいるか?なんでそんなに……もしかしてギコ、お前デュエルが…」
(,,゚Д゚)「出来た、もういいだろ。帰ろう」
从;゚∀从「あっ!ちょっと待ってくれよ!せっかく保管庫に入れたんだから俺もちょっとデッキを変えたいんだ!」
―――――そして、翌日
( ФωФ)「準備はいいかな?」
(´・ω・`)「僕はもう何も言わない。このデュエルを静観させてもらうよ」
(,,-Д-)「(…これで、戦いは最後だ。この戦いが終わったら、サテライトに橋を掛けてもらうんだ)」
( ФωФ)「行くぞ!デュエル!」
(,,゚Д゚)【LP-8000 / Hand-5 /Monster- /Magic,Trap- 】
( ФωФ)【LP-8000 / Hand-5 /Monster- /Magic,Trap- 】
(,,゚Д゚)「俺の先攻…《ジャンク・ブレーダー》を召喚する!ターンエンドだ」
( ФωФ)「まずは様子見、といったところか。我輩のターン!
フィールド魔法《ジャスティス・ワールド》を発動!これでフィールドは聖なる結界に支配される」
《ジャスティス・ワールド/Realm of Light》 †
フィールド魔法
自分のデッキからカードが墓地に送られる度に、このカードにシャインカウンターを1つ置く。
シャインカウンター1つにつき、フィールド上の「ライトロード」と名の付いたモンスターの攻撃力は100ポイントアップする。
フィールド上に表側表示で存在するこのカードが他のカードの効果によって破壊される場合、代わりにシャインカウンターを2つ取り除く。
( ФωФ)「《ライトロード・パラディン ジェイン》を召喚し、攻撃!
攻撃力は同じだが、ジェインは攻撃の際に攻撃力を300ポイント上げる!」
(,,゚Д゚)「…ジャンク・ブレーダーは破壊される」
LP8000→7700
( ФωФ)「1枚伏せてターンエンド。このエンドフェイズにジェインの第2の効果発動!デッキの上から2枚を墓地に送る!
そしてデッキのカードが墓地に行った時、ジャスティス・ワールドにシャインカウンターが置かれる」
っ《ライトロード・シーフ ライニャン》
っ《ライトロード・モンク エイリン》
シャインカウンター0→1 ジェイン攻撃力1800→1900
(;゚Д゚)「デッキのカードが墓地に!?」
(,,゚Д゚)「(…そうか、恐らく相手の『ライトロード』というモンスターは、墓地を何らかの形で利用するモンスター!
墓地に行ったモンスターも墓地からの効果を持つ可能性が高い。
確証はないが、墓地にモンスターを貯められたら都合が悪くなりそうだ。大量に墓地に落とされる前に、出来る対策はしなければ)」
(,,゚Д゚)「俺のターンだ!ドロー!相手フィールド上にのみモンスターがいるとき、
手札のチューナーモンスター、《TG ストライカー》特殊召喚する!」
(,,゚Д゚)「さらに、レベル4以下のモンスターを召喚した時、手札から《TG ワーウルフ》を特殊召喚!
行くぞ!2体のモンスターでチューニング!」
(,,゚Д゚)「数多の記憶を呼び起こし、ここに力を現出する!光を繋ぐ英知となれ!シンクロ召喚!《TG ハイパー・ライブラリアン》!」
《TG ハイパー・ライブラリアン》
星5 闇 魔法使い族・シンクロ 2400/1800
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードがフィールド上に表側表示で存在し、自分または相手がシンクロ召喚に成功した時、自分のデッキからカードを1枚ドローする。
( ФωФ)「ほう、シンクロ召喚か」
(,,゚Д゚)「まだだ!俺は未だ通常召喚していない!チューナーモンスター《TG サイバー・マジシャン》を召喚する!
そして手札の《TG ラッシュライノ》とサイバーマジシャンをチューニング!」
( ФωФ)「手札のモンスターと高速シンクロ召喚とな!」
《TG サイバー・マジシャン》
星1/光属性/魔法使い族/攻0/守0
チューナー・効果モンスター
自分フィールド上に表側表示で存在するこのカードを「TG」と名のついたシンクロモンスターのシンクロ素材とする場合、
手札の「TG」と名のついたモンスターを他のチューナー以外のシンクロ素材とする事ができる。フィールド上に存在する
このカードが破壊され墓地へ送られたターンのエンドフェイズ時、自分のデッキから「TG サイバー・マジシャン」以外の
「TG」と名のついたモンスター1体を手札に加える事ができる。
(,,゚Д゚)「黒き刃で切り開き、ここに力を現出する!光を繋ぐ剣となれ!《TG パワー・グラディエイター》!」
《TG パワー・グラディエイター》
星5 地 戦士族・シンクロ 2300/1000
チューナー+チューナー以外の「TG」と名のついたモンスター1体以上
このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が超えていれば、
その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。フィールド上に存在するこのカードが破壊された時、自分のデッキからカードを1枚ドローする。
(,,゚Д゚)「ライブラリアンの効果発動!自分か相手がシンクロ召喚に成功した時、俺はカードをドローする!」
(,,゚Д゚)「バトルだ!ライブラリアンでジェインを攻撃!
そしてパワー・グラディエイターで直接攻撃だ!いけ、マシンナイズ・スラッシュ!」
( ФωФ)「(…似ている。フサギコ博士と同じ目だ。あの目で見つめられると弱るな。
…そして思い出す。ゼロ・リバースの恐怖を…悪いが、この小僧に負ける訳にはいかぬ)」
LP8000→7500→5200
(,,゚Д゚)「カードを1枚伏せてターンエンド」
(,,゚Д゚)【LP-7700 / Hand-2 /Monster《ライブラリアン(A2400)》 《グラディエイター(A2300)》/Magic,Trap-《set1》】
( ФωФ)【LP-5200 / Hand-3 /Monster なし/Magic,Trap-《set1》 《ジャスティス・ワールド※》】
※シャインカウンター(以下SC)…1こ
( ФωФ)「我輩のターン、ふむ…我輩も攻めさせてもらうぞ。《光の援軍》を発動し、(SC…1→2)
《ライトロード・サモナー ルミナス》を手札に加える。そして召喚、効果発動。
手札を1枚捨てることで、墓地のライトロードを復活させる!蘇れ、ジェイン」
( ФωФ)「墓地の《ゾンビキャリア》の効果発動、手札を1枚デッキの1番上に戻し、
墓地のこのカードを蘇生する。そして墓地のグローアップ・バルブの効果も発動」
从;゚∀从「(お、おいおい、どんだけ展開するんだ、本気かよ親父!?)」
(;゚Д゚)「(…凄い展開力だ…モンスター0の状況から一気に…)」
( ФωФ)「墓地のモンスターを利用する戦術は読んでいたのだろう?
光の援軍のコストで3枚、ルミナスの効果で1枚を捨てている。これがライトロードの力だ」
( ФωФ)「グローアップ・バルブはデッキの上のカードを墓地に送ることで(SC…2→3)、墓地から特殊召喚できる」
( ФωФ)「さらに、デッキから墓地に送ったのは、先ほど我輩が手札から戻した《ライトロード・ビースト ウォルフ》
このカードはデッキから墓地に送られた時、特殊召喚できる」
《ルミナス》 《ジェイン》 《ゾンビキャリア》 《グローアップ・バルブ》 《ウォルフ》
(;゚Д゚)「(モンスター5体…これは…まずいぞ…!)」
( ФωФ)「バルブとルミナスをチューニング、シンクロ召喚《マジカルアンドロイド》!
ゾンビキャリアとジェインをチューニング!シンクロ召喚《ゴヨウ・ガーディアン》!」
(;゚Д゚)「こ、この時に俺はライブラリアンの効果で計2枚ドロー!」
( ФωФ)「これでモンスターゾーンが空いたな。
…ウォルフとアンドロイド。2体の光属性が存在するとき、我輩は更なるモンスターを召喚できる」
(;゚Д゚)「(まだ召喚するつもりか…この召喚条件は、セキュリティの…!)」
( ФωФ)「《ガーディアン・オブ・オーダー》!いくぞ!バトルだ!」
( ФωФ)「ゴヨウ・ガーディアンでライブラリアンを攻撃!ゴヨウ・ラリアット!
そしてゴヨウは相手を戦闘破壊した時、そのモンスターを奪う!」
(;゚Д゚)「そうはいかない!リバースカード《時の機械−タイム・マシーン》!
戦闘破壊されたライブラリアンを、同じ表示形式で特殊召喚する!」
LP7700→7300
( ФωФ)「させん!カウンター罠《魔宮の賄賂》!それを無効にする!代わりにカードを1枚ドローさせてしまうがな
ライブラリアンを守備表示で特殊召喚!さらにアンドロイドでグラディエイターを攻撃!」
(;゚Д゚)「くっ…グラディエイターが墓地に送られたのでカードをドローさせてもらう」
LP7300→7200
( ФωФ)「これで場はがら空きだ。ウォルフ(SC3,ATK2400)とオーダーでダイレクトアタック!
ターンエンド。アンドロイドの効果でエンドフェイズに600ポイント回復する」
(,,゚Д゚) LP7200→4800→2300
( ФωФ) LP5100→5700
(,,゚Д゚)【LP-2300 / Hand-6 /Monster《ライブラリアン(A2400)》/Magic,Trap-】
( ФωФ)【LP-5700 / Hand-0 /Monster《ゴヨウ(A2800)》 《アンドロイド(A2400)》 《ウォルフ(A2400)》
《ライブラリアン(D1800)》 《オーダー(A2500)》 /Magic,Trap-《ジャスティス・ワールド※》】
※シャインカウンター(以下SC)…3こ
从;゚∀从「おいギコ、やべぇぞ!」
(;-Д-)「…ぐっ」
( ФωФ)「(なかなかやると思ったが、これで怖気づいて戦意喪失するようでは…まだまだだな)」
(;-Д-)「(くそっ…ここで負けたら…俺がここまで来た意味がない…!)」
(; Д )「(これで最後なんだ…!負ける訳にはいかないんだ…!)」
_
( ∀ )『(負けたら大変だよなぁ、お前の欲しいものが手に入らないぜ。
お前の望み通りになる一歩手前まで来たってのに)』
(; Д )「(…勝つんだ…こんなところで負けてたまるか、)」
_
( ∀ )『(お前の望み、お前の思うがままの世界を手に入れるために)』
(; Д )「(違う!俺はサテライトの仲間との絆の為に戦っている…俺はお前とは違うんだ、ジョルジュ!)」
_
( ゚∀゚)『(聞いただろ、ショボンとロマネスクがサテライトを隔離したってさ。お前の信じる絆なんて奴らの作った嘘。
用がすんだら始末されちまうんだ。だったらお前も負けないように、力で邪魔な奴らを叩き伏せるしかない。
周りはお前の敵ばかりだ。そうは思わないか?)』
(,, Д )「(敵、味方…そんなのはもう嫌だ!皆で手を取り合いたいだけなんだ!だから俺は、)」
_
( ゚∀゚)『(目の前の男はお前にとってなんだ?敵だろ?お前の周りには敵しかいなかったのさ。お前はずっと一人。周りは全て敵だった)』
(,, Д )「(…例え周り全てが敵だったとしても!俺はここまで自分の力で生き抜いてきた!
これからだってそうさ…!でも、俺はお前と同じにはならない、俺の信じる道をいく!)」
_
( ゚∀゚)『(クククク…お前の信じる道ね。邪魔になるものは全部ぶっ壊して、欲しいものを力づくで奪う。
お前に出来ることはそれしかない。結果は同じだぜ。お前が戦い続ける限りな)』
(,, Д )「(…お前らが俺を無理やり戦わせるんんじゃないか!俺はサテライトを解放したいだけなのに、
どこにいてもお前らがデュエルを強制してくる。邪魔なのはお前らだ)」
_
( -∀-)『邪魔ならどうする?…そうさ、迷うことはない。お前に選べる道なんて、一つしかないんだから』
(,, Д )「(信じられるのか?しつこく妨害してきたセキュリティ。サテライトを拒むこの男。
俺達を騙し続けていたマスター。そしてお前も…もういい、邪魔だ)」
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( -∀-)『そして今、目の前にはお前の邪魔をしようとする奴がいる。さぁ…』
(,, Д )「(さぁ、どうする?って…そんなの、俺に聞くなよ。元々一つしかなかったんだ。仕方ないだろ…邪魔な敵は、全部)」
(,, Д )「『(殺してやる)』」
(;ФωФ)「っ!!!」ゾクッ
(,,-Д-)「…このデュエルに勝って、俺はサテライトの仲間を連れだす。俺は、勝つんだ」
(,,゚Д゚)「…俺のターン!
《深海のディーヴァ》召喚!こいつは召喚した時、デッキから星3以下の海竜族モンスターを特殊召喚できる。
《海皇の長槍兵》を特殊召喚!そして再び、レベル4以下のモンスターが特殊召喚された為、ワーウルフを手札から特殊召喚する!」
(,,゚Д゚)「星3TGワーウルフに、星2深海のディーヴァをチューニング!
魔力の波動を解き放ち、ここに力を現出する!光を繋ぐ道標となれ!シンクロ召喚!《TG ワンダー・マジシャン》!」
(;ФωФ)「懲りずに更なるシンクロ召喚か…このときライブラリアンの効果で我輩はカードをドローするぞ」
(,,゚Д゚)「ワンダー・マジシャンはシンクロ召喚した時、魔法・罠カードを1枚破壊する!《ジャスティス・ワールド》を破壊だ!」
( ФωФ)「甘い!このフィールドはシャインカウンターを2つ取り除くことで破壊をまぬがれる!」
(SC3→1)
(,,゚Д゚)「装備魔法《ファイティング・スピリッツ》発動、ワンダー・マジシャンに装備する!
装備モンスターの攻撃力は相手フィールド上のモンスター1体につき300ポイントアップ、
今、お前の場にいるのは5体のモンスター…1500ポイントアップだ!」
《ファイティング・スピリッツ/Fighting Spirit》 †
装備魔法
装備モンスターの攻撃力は相手フィールド上に存在するモンスター1体につき300ポイントアップする。
装備モンスターが戦闘によって破壊される場合、代わりにこのカードを破壊する事ができる。
ワンダー・マジシャン ATK1900→3400
(,,゚Д゚)「ワンダー・マジシャンでゴヨウ・ガーディアンを攻撃!マシンナイズ・ソーサリー!」
( ФωФ)「(ゴヨウ・ガーディアンを打ち負かすとはな…ハインを倒すだけのことはあるやもしれぬ)」
LP5700→5100
(,,゚Д゚)「カードを1枚伏せる。ターンエンド!」
(,,゚Д゚)【LP-2300 / Hand-3 /Monster《ワンダー・マジシャン(A3100)》 《海皇の長槍兵(D 0)》 /Magic,Trap-set1,《F・S(→ワンダー・マジシャン)》】
( ФωФ)【LP-5100 / Hand-1 /Monster《アンドロイド(A2400)》 《ウォルフ(A2200)》 《ライブラリアン(D1800)》 《オーダー(A2500)》 /Magic,Trap-《ジャスティス・ワールド※》】
※(SC1)
( ФωФ)「我輩のターン。…ふ、なかなかやるようだな。ならば我輩も本気のライトロードで相手をしよう」
(;ФωФ)「(それに、さっき感じた恐ろしい気配…早く終わらせねば)」
(,,゚Д゚)「(…やはり、さっきの大量展開も、俺と同じシンクロ召喚だった。恐らくあると思っていたが、遂に来るのか『ライトロード』の大型モンスター!だが…)」
( ФωФ)「ライトロードをリリースすることによってその力を発揮する、更なるライトロード!
ウォルフをリリース!アドバンス召喚!《ライトロード・エンジェル ケルビム》!」
( ФωФ)「ケルビムの効果発動!アドバンス召喚時に、相手フィールド上のカードを2枚破壊する!(SC1→2)
ワンダー・マジシャンと長槍兵を破壊だ!」
(,,゚Д゚)「そうはいかない!ワンダー・マジシャンの効果発動!シンクロ・マテリアルの効果によって選択した、
相手のライブラリアンと、ワンダー・マジシャンを、このタイミングでチューニングする!」
(;ФωФ)「相手ターンにシンクロ召喚だと…!だが貴様の場のモンスターは1体のみ…!」
(,,゚Д゚)「俺はさっき《シンクロ・マテリアル》の効果を発動させていた!これにより、俺は相手の場のモンスターをシンクロ素材にできる!」
(;ФωФ)「!?いつのまに…!星5+星5のモンスター…!これは…!?」
(,,゚Д゚)「その上級がライトロードの力なら、これが俺の新たなデッキ『テックジーナス』の力だ!
時空を超えて、現れろ!シンクロ召喚!《TG……ブレード・ガンナー》!!」
《TG(テックジーナス) ブレード・ガンナー》 †
シンクロ・効果モンスター
星10/地属性/機械族/攻3300/守2200
シンクロモンスターのチューナー1体+チューナー以外のシンクロモンスター1体以上
このカードを対象とする相手の魔法・罠カードが発動した時、手札を1枚墓地へ送る事で、その効果を無効にする。
また、相手ターンに1度、自分の墓地に存在する「TG」と名のついたモンスター1体をゲームから除外する事で、
フィールド上に表側表示で存在するこのカードをゲームから除外する。次のスタンバイフェイズ時、この効果で除外したこのカードを特殊召喚する。
(;ФωФ)「馬鹿な…我輩のターンに、我輩のモンスターでシンクロだと…!今召喚したケルビム以外のモンスターを守備表示にする、ターンエンド」
※アンドロイドの効果でライフ600回復(5100→5700)
(,,゚Д゚)【LP-2300 / Hand-3 /Monster《ブレガン》/Magic,Trap-】
( ФωФ)【LP-5700 / Hand-1 /Monster《アンドロイド(D1700)》 《ケルビム(A2500)》 《オーダー(D1200)》 /Magic,Trap-《ジャスティス・ワールド(SC2)》】
(,,゚Д゚)「俺のターンだ、《ジャンク・シンクロン》召喚!その効果で墓地の長槍兵を蘇生し、そのままシンクロ召喚!
《ジャンク・ウォリアー》!バトルだ!ブレード・ガンナーでケルビム(2500)を、ジャンク・ウォリアーで守備表示のマジカル・アンドロイドを攻撃する!」
(;ФωФ)「(くっ…これで回復は無くなった。ライフに気を抜けなくなったか)」LP5700→4900
(,,゚Д゚)「ターンエンド!」
(;ФωФ)「我輩のターン…ううむ
(残ったモンスター、オーダーを守備表示のままにしておく手もあるが…
ここは攻撃して相手の手数を減らしておかないと、相手の攻撃力は高まるばかりだ)」
( ФωФ)「ガーディアン・オブ・オーダーを攻撃表示にし、ジャンク・ウォリアーに攻撃する。ターンエンドする」
(,,゚Д゚)LP2300→2100
(,,゚Д゚)「俺のターンだ、《貪欲な壺》!5体(※)をデッキに戻し、2枚ドローする!ブレードガンナーでガーディアン・オブ・オーダーを攻撃!」
※《ジャンク・ブレーダー》 《ジャンク・シンクロン》 《ジャンク・ウォリアー》 《深海のディーヴァ》 《海竜の長槍兵》
( ФωФ)「致し方ないな」LP4900→4100
(,,゚Д゚)「カードを1枚伏せる、ターンエンドだ」
(,,゚Д゚)「(シンクロモンスター、ライトロードの上級…相手の強力モンスターはあらかた倒した、俺の勝ちだ!)」
( ФωФ)「ふん…更なるシンクロでケルビムを倒し、ライトロードを攻略したと思っているのなら、
甘いぞ小僧!よもやライトロードの上級が、攻撃力たった2300のモンスター1体だけだと思っている訳ではないだろうな!」
(;゚Д゚)「っ!?だが、お前の場にモンスターはいない!上級モンスターなんて…」
( ФωФ)「墓地の《スポーア》の効果発動!墓地の植物族グローアップ・バルブを除外することで、墓地からスポーアを蘇生する!そしてスポーアをリリース!!」
( ФωФ)「アドバンス召喚!現れよ、屈強なる牙《ライトロード・ドラゴン グラゴニス》!!」
《ライトロード・ドラゴン グラゴニス/Gragonith, Lightsworn Dragon》 †
効果モンスター
星6/光属性/ドラゴン族/攻2000/守1600
このカードの攻撃力と守備力は、自分の墓地に存在する「ライトロード」と名のついたモンスターカードの種類×300ポイントアップする。
このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が超えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。
このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する場合、自分のエンドフェイズ毎に、デッキの上からカードを3枚墓地に送る。
( ФωФ)「墓地にいるライトロードは計6体!、そしてジャスティス・ワールドのシャインカウンターは2つ!
よって攻撃力は2000+1800+200=4000!バトルだ!ブレードガンナーを攻撃!」
(;゚Д゚)「(ここで攻め手のブレードガンナーを失う訳にはいかない…!)
ブレードガンナーの効果発動!相手のターンに、墓地のTGを除外することで、このカードをゲームから除外する!墓地のストライカーを除外!」
( ФωФ)「だが、これで場はがら空きだ!」
(;゚Д゚)「手札の《ジャンク・ディフェンダー》の効果発動!直接攻撃を受けるとき、このカードは手札から特殊召喚できる!」
( ФωФ)「甘い!グラゴニスは相手に貫通ダメージを与える!ディフェンダーの守備力1800を貫通し、2200ダメージ!お前の負けだ!」
(;゚Д゚)「っ!?まだだ!ディフェンダーの効果発動!1ターンに1度、守備力を300ポイントアップさせる!」
(,,゚Д゚) LP2100→200
( ФωФ)「…なんとか耐えたか、しかし、もうグラゴニスの攻撃力は下がらない。ブレードガンナーでは敵わないぞ。カードを1枚伏せてターンエンドだ」
※スタンバイフェイズにブレードガンナーが帰還します
(;-Д-)「(…もう、駄目なのか…せっかくここまできたのに…)」
_
( ∀ )
(; Д )「(違う…このまま…負けっぱなしで堪るか…!俺は…勝つ…)」
『……』
(,, Д )「《コアキメイル・パワーハンド》を召喚」
(;ФωФ)「この期に及んで、下級モンスターを展開、攻撃表示だと…?」
(,, Д )「…ターンエンド。このエンドフェイズ、俺は手札の《魔法の筒》を見せることで、パワーハンドを維持する」
(;ФωФ)「(魔法の筒…?そんなものを持っていたのか?しかし、ならばこの状況で何故伏せない…!?)」
(,,-Д-)「そして、リバースカードオープン、《砂塵の大竜巻》!お前の場の伏せカードを破壊する!」
(;ФωФ)「…伏せていたのは《聖なるバリア−ミラーフォース−》だ」
(,,゚Д゚)「砂塵の大竜巻のもう1つの効果発動!手札から魔法・罠カード1枚を伏せる!これで俺のターンは終わりだ!」
( ФωФ)「(!…そうか、これが狙いか。筒を見せることで攻撃を抑制しつつ、維持が必要なパワーハンドと罠のセットの両方を行った。
カードを出来るだけ減らさないようにという考えか。だが、カードを手にして日の浅い初心者の考え方だ)」
( ФωФ)「(ここは罠を発動する為に、パワーハンドで筒を見せてはいけなかった。
筋はいいといっても初心者。危ない状況でモンスターを増やしたがるのは致し方ないことか。
見せたことで筒は死に札となり、パワーハンドも所詮グラゴニスには敵わない)」
(;ФωФ)「(…いや、待て。カードを手にして間もないとしても、この小僧はハインを倒し、
ここまで我がライトロードと渡り合ったのだ。例え追いつめられた状況でも、ここまで単純なミスは犯すだろうか?)」
(;ФωФ)「(あの伏せカードは、本当に魔法の筒なのか?あそこで筒を見せたからこそ、別のカードを伏せることは大いにありうる。
…そうか。おそらく、アレは攻撃を抑制したうえで、次のターンに展開を進めるための攻撃のカード。奴の狙いはそれなのだ)」
( ФωФ)「…だが、無意味だ。魔法カード《死者転生》発動。手札を1枚捨て、墓地のモンスターを手札に加える」
( ФωФ)「…その伏せカードが何だろうと関係ないのだ。ここまでよくやったと言おう。
しかし、ライトロード最強のモンスターの前では、全てのカードは無へと帰す」
( ФωФ)「ケルビムも、グラゴニスも、このカードまでの繋ぎに過ぎないのだ。
墓地にライトロードが4種以上いるとき、このカードは手札から特殊召喚できる。見るがいい、天地鳴動の王者の龍を!」
( ФωФ)「現れよ、そして神罰を下せ!《ジャッジメント・ドラグーン》!」
《裁きの龍(ジャッジメント・ドラグーン)/Judgment Dragon》 †
効果モンスター(準制限カード)
星8/光属性/ドラゴン族/攻3000/守2600
このカードは通常召喚できない。自分の墓地に「ライトロード」と名のついたモンスターが4種類以上存在する場合のみ特殊召喚する事ができる。
1000ライフポイントを払う事で、このカード以外のフィールド上に存在するカードを全て破壊する。
このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、自分のエンドフェイズ毎に、自分のデッキの上からカードを4枚墓地へ送る。
(,,-Д-)「……」
( ФωФ)「ジャッジメントドラグーンの効果発動!ライフを1000払い、このカード以外の全てのカードを破壊する!
残念だったな。これで貴様の場の伏せカードもろとも、全ては消え去る。貴様は負けだ」
LP4100→3100
(,,-Д-)「…墓地のワーウルフを除外し、ブレードガンナーを除外する!」
( ФωФ)「だが、お前の伏せカード含め全てのカードは破壊される!もう身を守るカードは何もない!
ジャッジメントドラグーンでダイレクト――」
(;ФωФ)「……な、なに…!?」
(,,゚Д゚)【LP-200 / Hand-2 /Monster- /Magic,Trap- 】
( ФωФ)【LP-3100 / Hand-1 /Monster- /Magic,Trap- 】
(;ФωФ)「…なぜ、ジャッジメントドラグーンまでも消えているのだ…」
(,,-Д-)「…アンタが破壊した時、俺の伏せていた罠《荒野の大竜巻》が発動していた」
《荒野(こうや)の大竜巻(おおたつまき)/Wild Tornado》 †
通常罠
魔法&罠カードゾーンに表側表示で存在するカード1枚を選択して破壊する。
破壊されたカードのコントローラーは、手札から魔法または罠カード1枚をセットする事ができる。
また、セットされたこのカードが破壊され墓地へ送られた時、フィールド上に表側表示で存在するカード1枚を選択して破壊する。
(;ФωФ)「なっ…!?(…やはり、伏せは魔法の筒ではなかったっ…だが…!?)」
(,,-Д-)「俺のターンだ。そしてスタンバイフェイズ、ブレードガンナーは戻ってくる」
(;ФωФ)「(だが、おかしいぞ…!伏せカードが荒野の大竜巻なら、なぜ魔法の筒を伏せなかった…?
アレでは、グラゴニスを破ることは出来なかった。パワーハンドで筒を見せた意味がない…)」
(,,-Д-)「裁きの龍の効果を発動したことで、お前のライフは3100に下がった」
(;ФωФ)「(大竜巻を伏せたところで、何もできないではないか…ここは筒を伏せる場面…
そもそもパワーハンド召喚と同時に1枚あらかじめ伏せておけば、筒、大竜巻の両方を伏せることもできた。
そうするはず、いや、そうすべきだったのだ…!)」
(,,-Д-)「フィールドのカードはお前が全て破壊した。手札はもうない。攻撃は通る」
(;ФωФ)「(グラゴニスへの対応ならパワーハンドでこちらの動揺を誘う意味がない…
まるで、グラゴニスの他に隠し玉のジャッジメントドラグーンがいることが分かっていたような…)」
(;ФωФ)「(そんな筈はない!ライトロードは一般には普及していない、治安維持局長官、我輩だけの特別な強力デッキなのだ。
シティの人間すら知らぬものを、サテライトに籠っていた小僧が知っている訳がないのだ。
おかしい…どうして筒を伏せなかった…!?常識であり得ない選択を出来た…!?」
(;ФωФ)「(まるで意味が分からん、なぜ我輩は負けるのだ…?一体、なぜ…!?
人智を超えた選択、約束された勝利のような…これでは、これではまるで…!)」
(,,゚Д゚)「バトル!ブレードガンナーで、相手にダイレクトアタック!シュート・ブレード!」
(*゚ー゚)『………』
(;ФωФ)「っっ!!?」LP3100→0
(;ФωФ)「(いた…!?…今、奴の後ろに…!)」
从*゚∀从「ギコの勝ちだ!親父にも勝ちやがった!すげぇぜギコ!」
(;ФωФ)「(これでわかった…不可思議な選択、我輩の敗北の理由…)」
(´・ω・`)「…ロマネスク、これで分かったろう、ギコが秘めている力、その心は…」
(;ФωФ)「(間違いない、モーメントは復活している!すでにこの小僧はその影響を…!そして、その心は―」
(,, Д )「『 』」
(;ФωФ)「……間違いない…ショボン…この男は…危険だ…」
(´・ω・`)「…え?」
セキュリティ「長官、大変です!ジョルジュが…」
―――ジョルジュが脱走し、モーメントに向かったという報告を受けたのは、その時だった。
ギコがサテライトとシティを繋げるようです
第9話『心の闇』 了
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