- 626 名前:名も無きAAのようです :2012/09/18(火) 09:17:59 ID:8YD2.ZoAO
- ノーライフクイーン(No_Life_Queen)
宵闇の住人、吸血鬼を統べる女王
死なずの君とも呼ばれる
見た目は人間と同じだが、死ぬことも老いることもない存在
基本的には食事を摂ることは少なく、口にするのは眷属の血のみである
人間と接触する機会は皆無に等しい
――「よくわかる!現代版白澤図」より抜粋
ξ゚听)ξ「よくわからない…でも私とは似て非なる存在であることは確か」
( ・∀・)「ということは、相手も死んでいる?」
ξ゚听)ξ「いいえ…でも異質ね」
( ・∀・)「…ほう、」
ξ゚听)ξ「なんて言えばいいのかしら…生きているけど、何度も死んでいそうな…」
( ・∀・)「それなら死んでいるんじゃないか?」
ξ;--)ξ「だから違うのよー…」
- 627 名前:名も無きAAのようです :2012/09/18(火) 09:19:05 ID:8YD2.ZoAO
- 獏(ばく)
人間の夢を喰う生き物
夢というのは将来の希望という意味ではなく、睡眠中に見るものの方である
夢は、活動中の記憶のルフランである
すなわち、獏は人間の記憶を喰らって生きているともいえる
基本的には温厚で、人間には友好的で、子を成すものもいる
また、喰ってもよいと言われた記憶以外には手を出すことはなく、況して、黙って記憶を喰うようなものは滅多にいない
尤もそんなことをしたものは、罰が下るだろうが
――「よくわかる!現代版白澤図」より抜粋
( ´_ゝ`)「弟者、」
(´<_` )「なんだ兄者」
( ´_ゝ`)「ここどこだっけ?」
(´<_` )「高岡メンタルクリニックの近くさ、そこに着いたら依頼者の記憶を食べるんだ」
( ´_ゝ`)「そうか、どうもまた勝手に自分の記憶を喰ってしまったみたいだな、悪い」
(´<_` )「いいさ、これくらい、いつものことだよ」
- 628 名前:名も無きAAのようです :2012/09/18(火) 09:19:59 ID:8YD2.ZoAO
- ( ・∀・)「やぁやぁお二人さん、久方振りだね」
( ´_ゝ`)「…誰?」
(´<_` )「無視していいぞ、兄者」
( ・∀・)「ちょっとちょっと、仮にも妖怪の長なのに随分な扱いじゃないかね?」
(´<_` )「…何の用だ」
( ・∀・)「いやね、新種の妖怪について少々情報を…」
(´<_` )「…悪いが、今から仕事が」
( ´_ゝ`)「…知ってる、」
(´<_`;)「え?」
( ´_ゝ`)「さっき食べた人の記憶が、変だった」
( ・∀・)「…詳しく聞かせてもらおうじゃないか」
- 629 名前:名も無きAAのようです :2012/09/18(火) 09:20:48 ID:8YD2.ZoAO
- ヒダル神(ひだるかみ)
山中に生息する下級の妖怪
人間に取り憑き、歩けなくさせると同時に酷い飢餓感を与える
その正体は山中で餓死した人間が化けたものである
憑かれた場合には食事をすると、自分の腹が満たされないことを惨めに思い、速やかに離れていく
また、怠いという単語の語源にもなった妖怪でもある
――「よくわかる!現代版白澤図」より抜粋
( ・∀・)「やぁ…相変わらず奥深い山の中にいるんだね、行くのが大変だったよ」
( ^ν^)「…………」
( ・∀・)「口を利くのも面倒くさいことは知ってるけど、何か言ったらどうかね?」
( ^ν^)「死ね」
( ・∀・)「そう言わずにさー、なんか変わったこととかないの?」
( ^ν^)「…………最近、誰にも憑けなくて苛々する」
( ・∀・)「憑けない?」
( ^ν^)「お手付きばかり、相手はわからない」
( ・∀・)「それはそれは…」
- 630 名前:名も無きAAのようです :2012/09/18(火) 09:22:18 ID:8YD2.ZoAO
- 白澤(はくたく)
この本の著者
森羅万象を知る神獣
その昔、とある人間に11520種の妖怪の弱点を教えたとされているが、それは少し違う
人間でも対抗できるように、妖怪に弱点を付加させて、それを人間に伝えたというのが正しい
また、妖怪というのは日進月歩の存在であり、日夜新しい存在が生まれるものだ
新種の妖怪の情報を掴み、弱点を考え、付加する
それが僕こと白澤の真骨頂である
何故そんなことをするのかって?
( ・∀・)「正体不明で多くの人に取り憑き、下級の妖怪を撥ね除ける…これは難儀しそうだね……」
( ・∀・)「でも、探さなくっちゃあ」
それは、
( ・∀・)「大好きな人間を守るためにね」
現代版白澤図のようです
2013年 後悔
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