884 名前: ◆3sLRFBYImM :2015/10/31(土) 22:15:10 ID:tTdXfKsE0
■41     - 双子の確執 -


ζ(゚ー゚*ζとミセ*゚ー゚)リ の二人が、
直接対話しているシーンが実はない。
あくまで第三者を挟むことで会話が成立する。


ふたごじまの双子には一つの特徴がある。
二人に限らず、
兄弟(姉妹)の性格は真逆になってしまう性質だった。


( ´_ゝ`)は島のしきたりに、なんとかして従うことができた。
(´<_` )は島のしきたりに、どうしても従うことができなかった。

そんな流石兄弟の場合、
ブーンとツンが島に現れたことで縁を結び直して和解できた。



デレとミセリの場合。

彼女たちは互いの信仰心こそが一番で、
それ以外は順位として蹴落とすべき存在と考えていた。

性的趣向すら理解できず、
また神官として位を上げることができないのは
相手がいるせいだと思い込むまでにこじれていた。

885 名前: ◆3sLRFBYImM :2015/10/31(土) 22:15:55 ID:tTdXfKsE0
兄者とミセリの弔いが行われた時に、それぞれが涙を流すシーン。



( うωФ) 『彼はそう、我輩に説いてくれた… それで…良いのだろう?』


ζ(;ー;*ζ 『……ミセリは…どんな気持ちだったのでしょう』


(∩<_∩ )『…代わりにあんたが精一杯生きてやれ』


ロマネスクは、年老いた自分よりも若い命が失われたことに涙した。
年老いた自分にも、まだまだ知るべきことがあるのだと恥いた。

弟者はやっと和解した兄弟を失ってしまった悲しみに涙した。
一度は島を見捨てた自分に、兄者の分まで生きることを学んだ。


しかし、デレはちがう。
仲違いしたまま姉妹を失った自分に涙した。
失われた年月と、理解できぬミセリの心を知りたくて、
思わず弟者とロマネスクに問い掛けた。
自分では答えを見つけることはできなかった。

弟者はそれを察して、上記の答えを導いたに過ぎない。



性的趣向についても記述しておく。

ζ(゚ー゚*ζは、高齢者であればあるほど慈愛の精神を見せる。
ミセ*゚ー゚)リは、とりわけ幼い男子を愛した。


【ふたごじま】の話中でミセリが兄者に冷たかったり、
【銷魂流虫】においてショボンが襲われた際は真っ先に庇ったのもそのため。
デレはロマネスクに立場以上の想いを抱いていたが、
後のミセリの喪失感から弟者のアドバイスに従いついていくことで、
後年はなんとか自我を保っていた。



<了>


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